JP2004325998A - 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 - Google Patents
光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004325998A JP2004325998A JP2003123520A JP2003123520A JP2004325998A JP 2004325998 A JP2004325998 A JP 2004325998A JP 2003123520 A JP2003123520 A JP 2003123520A JP 2003123520 A JP2003123520 A JP 2003123520A JP 2004325998 A JP2004325998 A JP 2004325998A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- optical drop
- optical fiber
- drop cable
- extra length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Electric Cable Installation (AREA)
- Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
Abstract
【課題】小型、且つ軽量であり、設置場所の制約が少ない光ドロップケーブルの接続部及び接続方法を提供する。
【解決手段】双方の光ドロップケーブル71の端末からそれぞれ露出された支持線75が接続された支持線接続部5と、双方の光ドロップケーブル71の端末からそれぞれ露出された光ファイバ72の端末同士が余長を持って接続された光ファイバ接続部4と、接続された支持線上に取り付けられた円筒型余長収納ガイド8とを有し、その円筒型余長収納ガイド8の外周に光ファイバ72の接続余長が光ファイバの許容最小曲げ径を確保した状態で巻付けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】双方の光ドロップケーブル71の端末からそれぞれ露出された支持線75が接続された支持線接続部5と、双方の光ドロップケーブル71の端末からそれぞれ露出された光ファイバ72の端末同士が余長を持って接続された光ファイバ接続部4と、接続された支持線上に取り付けられた円筒型余長収納ガイド8とを有し、その円筒型余長収納ガイド8の外周に光ファイバ72の接続余長が光ファイバの許容最小曲げ径を確保した状態で巻付けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加入者用光ファイバケーブルとして架設される架空光ファイバケーブルや架空集合型光ドロップケーブルから分岐して、加入者宅に引込み配線するための光ドロップケーブルの接続部及び接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ドロップケーブルは、電柱と電柱の間等の架空区間に布設された架空光ファイバケーブルや架空集合型光ドロップケーブルなどの加入者用光ファイバケーブルと、加入者宅との間に布設されるものである。
【0003】
図6に示されるような光ドロップケーブル71は、1本または複数本の光ファイバ72と、各光ファイバ72から所定距離隔てた上下に縦添え配置され、加入者宅内で張力を担う2本のテンションメンバ73と、これら光ファイバ72とテンションメンバ73の外周に施される共通被覆74と、加入者光ファイバケーブルと加入者宅間の架空区間で張力を担う支持線75と、支持線75の外周に施される被覆76からなっている。
【0004】
光ファイバ72、テンションメンバ73、共通被覆74からなるケーブル本体77と、支持線75、被覆76からなる支持線部78とは、首部79を介して連結されている。光ファイバ72、テンションメンバ73、支持線75は、同一平面上に並列に配置されている。共通被覆74、被覆76、首部79は同じ材質からなっている。
【0005】
図7に示されるような従来の光ドロップケーブルの接続部81は、このような光ドロップケーブル71、71の端末同士を接続し、その接続部を保護するものである。
【0006】
光ドロップケーブルの接続部81は、ケーブルシース把持金具82,82、支持線把持金具83,83、光ファイバ収納トレイ84、これら各部品を組み付けて固定する連結板85、保護スリーブ86、保護スリーブ86の両端部に取り付けられる端面板87,87など多くの部品から構成されている。
【0007】
この光ドロップケーブルの接続部81では、双方の光ドロップケーブル71,71の支持線75,75の端末が支持線把持金具83,83でそれぞれ固定されており、支持線75,75の端末同士は接続されていない。また、双方の光ドロップケーブル71,71の光ファイバ72,72の端末は、光ファイバ収納トレイ84内でかなりの長さの余長が確保されて接続されている。なお、双方の光ドロップケーブル71,71のテンションメンバは切断除去されてフリーになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ドロップケーブルの接続部81は、支持線75,75の端末同士が接続されていないので、光ファイバ72,72やその接続部に、温度変化による伸縮や振動、側圧等の外力が加わらないようにするため、光ファイバ収納トレイ84を使用する必要があり、その光ファイバ収納トレイ84内で光ファイバ72,72の余長をかなりの長さ確保しなければならず、部品点数が多いこともあって大型になるという問題があり、
小型化に限界がある。
【0009】
また、光ドロップケーブルの接続部81自体が重いので、光ドロップケーブルの接続部81を電柱や加入者宅などに固定しておく必要があり、設置場所に制約があるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、小型、且つ軽量であり、設置場所の制約が少ない光ドロップケーブルの接続部及び接続方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された支持線が接続された支持線接続部と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が接続された光ファイバ接続部と、接続された前記支持線上に取り付けられた円筒型余長収納ガイドとを有し、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長が巻き付けられている光ドロップケーブルの接続部である。
【0012】
そして、前記光ファイバ接続余長は、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付けられていることが望ましい。
【0013】
また、本発明は、光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続方法において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた支持線を接続する工程と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた光ファイバの端末同士を接続する工程と、接続された前記支持線上に円筒型余長収納ガイドを取り付ける工程と、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長を巻き付ける工程とを有する光ドロップケーブルの接続方法である。
【0014】
そして、前記光ファイバ接続余長は、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付けることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0016】
図1は、本発明の好適実施の形態である光ドロップケーブルの接続部を示す側断面図である。図2は、図1に示した光ドロップケーブル接続部の外観図を、図3は、その分解図をそれぞれ示したものである。
【0017】
図1〜図3に示すように、本発明に係る光ドロップケーブルの接続部1は、光ファイバ72,72と支持線75,75を備えた光ドロップケーブル71,71の端末同士を接続し、その接続部分の外周を円筒状の保護スリーブ2で覆い、保護スリーブ2の両端に凸状の端面キャップ3,3を取り付けて保護するものである。
【0018】
双方の光ドロップケーブル71,71の端末から被覆が除去されてそれぞれ露出された光ファイバ72,72の端末同士は、融着あるいはメカニカルスプライスされて直接接続されている。
【0019】
双方の光ドロップケーブル71,71の端末から被覆が除去されてそれぞれ露出された支持線75,75の端末同士は、支持線連結具5によって直接連結され、直線的に連結されている。
【0020】
直接接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末部の余長は、余長収納ガイド8に巻き付けて収納され、光ファイバ接続部4は、接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定されている。
【0021】
余長ガイドは光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保した円筒型をしており、支持線75に装着される。光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0022】
各端面キャップ3,3は、ケーブル側となる一方が光ドロップケーブル71の外径に合わせて円筒状に形成され、スリーブ側となる他方が保護スリーブ2の外径に合わせて桶状に形成されている。各端面キャップ3,3の中心には、ケーブル挿通孔7が形成されている。
【0023】
保護スリーブ2および各端面キャップ3,3の材質としては、防水性、耐候性などを考慮して、例えば、ポリエチレン系もしくはポリ塩化ビニル系からなるものを使用している。
【0024】
各端面キャップ3,3と光ドロップケーブル71,71の境界部の外周には、図示しない防水テ−プが巻かれている。各端面キャップ3,3と保護スリーブ2の境界部の外周にも、同様に防水テープが巻かれている。これにより、保護スリーブ2内への水の侵入を防止しているので、保護スリーブ2内の光ファイバ72,72が保護・防水され、光ドロップケーブルの接続部1に防水機能を持たせることができる。防水機能を持たせるには、防水テープの代わりに、光ドロップケーブル71、各端面キャップ3,3、保護スリーブ2の外周を一体的に覆う熱収縮スリーブなどを用いてもよい。
【0025】
なお、双方の光ドロップケーブル71,71のテンションメンバは切断除去されてフリーになっている。
【0026】
次に、光ドロップケーブル71,71同士の接続方法を説明する。
【0027】
光ドロップケーブル71,71同士の接続に先立ち、双方の光ドロップケーブル71,71の端末の被覆を除去し、光ファイバ72,72と支持線75,75を露出させる。
【0028】
まず、予め一方の光ドロップケーブル71の端末を一方の端面キャップ3と保護スリーブ2に通し、他方の光ドロップケーブル71を他方の端面キャップ3に通し、支持線75,75同士を支持線連結具5によって連結する。
【0029】
双方の光ファイバ72,72同士を融着接続あるいはメカニカルスプライスして直線接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末の余長は、余長収納ガイドに巻き付けて収納し、光ファイバ接続部4を接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定する。
光ファイバ接続部4の固定位置は、光ファイバ72の端末の余長収納具合により、余長収納ガイドの任意の位置でよい。
【0030】
余長ガイドは光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保した円筒型をしており、支持線75に装着される。よって、光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0031】
さらに、光ファイバ72において許容最小曲げ径が小さな光ファイバを適用すれば、余長収納ガイド8及び保護スリーブ2の大きさも小さくすることが可能になる。
【0032】
光ファイバ72,72および支持線75,75が露出している剥き出し部分を覆う位置に保護スリーブ2を移動し、移動した保護スリーブ2の両端に端部キャップ3,3を移動する。
【0033】
各端面キャップ3,3と光ドロップケーブル71,71の境界部の外周に防水テープを巻き付け、光ドロップケーブル71,71に端面キャップ3,3を固定すると共に、各端面キャップ3,3と保護スリーブ2の境界部の外周に防水テープを巻き付け、各端面キャップ3,3に保護スリーブ2を固定すると、図1に示した光ドロップケーブルの接続部1を容易に短時間で組み立てることができる。
【0034】
このように、本発明に係る光ドロップケーブルの接続部1は、双方の光ドロップケーブル71,71の支持線75,75の端末同士が直接連結されて直線的に連結されており、支持線75,75が張力を担うことになるので、直接接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末に若干の弛みが生じるようにしておけばよく、図7で説明した従来の光ドロップケーブルの接続部81とは異なり、光ファイバ72,72の余長をあまり確保する必要がない。また、光ファイバ72,72の余長の長さが長い場合にでも、余長収納ガイドの巻付け回数を変えることで自在に対応できる。
【0035】
したがって、光ドロップケーブルの接続部1は、光ファイバ収納トレイ84や連結板85などを使用する必要がなく、部品点数も少ないので、小型、且つ軽量である。
【0036】
また、光ドロップケーブルの接続部1は、小型、且つ軽量なので、設置場所の制約が少ない。その構造も簡単になっているので、組立が容易であり、短時間で組み立てることができる。
【0037】
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0038】
上記実施の形態では、接続対象となる光ドロップケーブル同士が同じ場合で説明したが、第2の実施の形態は、接続対象となる光ドロップケーブル同士が異なる場合にも使用でき、上述したものと同様な作用効果が得られる。第2の実施の形態は、一方の光ドロップケーブルとして図6で説明した光ドロップケーブル71を使用し、他方の光ドロップケーブルとして図4に示されるような光ドロップケーブル51を使用する場合の一例を示したものである。
【0039】
図4に示すように、光ドロップケーブル51は、支持線がない光ドロップケーブルであり、テンションメンバ52の断面積を大きくすることで、テンションメンバ52が、光ドロップケーブル71の例で言えば、支持線75とテンションメンバ73の双方の役割を果たすものである。
【0040】
図5は、本発明の第2の実施の形態である光ドロップケーブルの接続部を示す側断面図である。
【0041】
図5に示すように、光ドロップケーブルの接続部61は、光ドロップケーブル71の光ファイバ72の端末と光ドロップケーブル51の光ファイバ72の端末同士が直接接続され、光ドロップケーブル71の支持線75の端末と光ドロップケーブル51のテンションメンバ52の端末同士が、支持線連結具5によって直接連結され、直線的に連結されたものである。
【0042】
接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末の余長は、余長収納ガイド8に巻き付けて収納し、光ファイバ接続部4を接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定する。余長収納ガイド8は光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保したな円筒型をしており、支持線75およびテンションメンバ52に装着される。よって、光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0044】
(1)小型、且つ軽量である。
【0045】
(2)設置場所の制約が少ない。
【0046】
(3)余長収納ガイドに巻き付ける回数を自在に変えることで、光ファイバの余長を容易に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示した光ドロップケーブルの接続部の外観図である。
【図3】図1に示した光ドロップケーブルの接続部の分解図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す側断面図である。
【図5】光ドロップケーブルの一例を示す側面図である。
【図6】光ドロップケーブルの一例を示す側面図である。
【図7】従来の光ドロップケーブルの接続部を示す断面図である。
【符号の説明】
1、61、81 光ドロップケーブル接続部
2 保護スリーブ
3 端面キャップ
4 光ファイバ接続部
5 支持線連結具
6 接続部固定具
7 ケーブル挿通孔
8 余長収納ガイド
51、71 光ドロップケーブル
52、73 テンションメンバ
72 光ファイバ
74 共通被覆
75 支持線
76 被覆
77 ケーブル本体
78 支持線部
79 首部
82 ケーブルシース把持金具
83 支持線把持金具
84 光ファイバ収納トレイ
85 連結板
86 保護スリーブ
87 端面板
【発明の属する技術分野】
本発明は、加入者用光ファイバケーブルとして架設される架空光ファイバケーブルや架空集合型光ドロップケーブルから分岐して、加入者宅に引込み配線するための光ドロップケーブルの接続部及び接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ドロップケーブルは、電柱と電柱の間等の架空区間に布設された架空光ファイバケーブルや架空集合型光ドロップケーブルなどの加入者用光ファイバケーブルと、加入者宅との間に布設されるものである。
【0003】
図6に示されるような光ドロップケーブル71は、1本または複数本の光ファイバ72と、各光ファイバ72から所定距離隔てた上下に縦添え配置され、加入者宅内で張力を担う2本のテンションメンバ73と、これら光ファイバ72とテンションメンバ73の外周に施される共通被覆74と、加入者光ファイバケーブルと加入者宅間の架空区間で張力を担う支持線75と、支持線75の外周に施される被覆76からなっている。
【0004】
光ファイバ72、テンションメンバ73、共通被覆74からなるケーブル本体77と、支持線75、被覆76からなる支持線部78とは、首部79を介して連結されている。光ファイバ72、テンションメンバ73、支持線75は、同一平面上に並列に配置されている。共通被覆74、被覆76、首部79は同じ材質からなっている。
【0005】
図7に示されるような従来の光ドロップケーブルの接続部81は、このような光ドロップケーブル71、71の端末同士を接続し、その接続部を保護するものである。
【0006】
光ドロップケーブルの接続部81は、ケーブルシース把持金具82,82、支持線把持金具83,83、光ファイバ収納トレイ84、これら各部品を組み付けて固定する連結板85、保護スリーブ86、保護スリーブ86の両端部に取り付けられる端面板87,87など多くの部品から構成されている。
【0007】
この光ドロップケーブルの接続部81では、双方の光ドロップケーブル71,71の支持線75,75の端末が支持線把持金具83,83でそれぞれ固定されており、支持線75,75の端末同士は接続されていない。また、双方の光ドロップケーブル71,71の光ファイバ72,72の端末は、光ファイバ収納トレイ84内でかなりの長さの余長が確保されて接続されている。なお、双方の光ドロップケーブル71,71のテンションメンバは切断除去されてフリーになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ドロップケーブルの接続部81は、支持線75,75の端末同士が接続されていないので、光ファイバ72,72やその接続部に、温度変化による伸縮や振動、側圧等の外力が加わらないようにするため、光ファイバ収納トレイ84を使用する必要があり、その光ファイバ収納トレイ84内で光ファイバ72,72の余長をかなりの長さ確保しなければならず、部品点数が多いこともあって大型になるという問題があり、
小型化に限界がある。
【0009】
また、光ドロップケーブルの接続部81自体が重いので、光ドロップケーブルの接続部81を電柱や加入者宅などに固定しておく必要があり、設置場所に制約があるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、小型、且つ軽量であり、設置場所の制約が少ない光ドロップケーブルの接続部及び接続方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された支持線が接続された支持線接続部と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が接続された光ファイバ接続部と、接続された前記支持線上に取り付けられた円筒型余長収納ガイドとを有し、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長が巻き付けられている光ドロップケーブルの接続部である。
【0012】
そして、前記光ファイバ接続余長は、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付けられていることが望ましい。
【0013】
また、本発明は、光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続方法において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた支持線を接続する工程と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた光ファイバの端末同士を接続する工程と、接続された前記支持線上に円筒型余長収納ガイドを取り付ける工程と、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長を巻き付ける工程とを有する光ドロップケーブルの接続方法である。
【0014】
そして、前記光ファイバ接続余長は、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付けることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0016】
図1は、本発明の好適実施の形態である光ドロップケーブルの接続部を示す側断面図である。図2は、図1に示した光ドロップケーブル接続部の外観図を、図3は、その分解図をそれぞれ示したものである。
【0017】
図1〜図3に示すように、本発明に係る光ドロップケーブルの接続部1は、光ファイバ72,72と支持線75,75を備えた光ドロップケーブル71,71の端末同士を接続し、その接続部分の外周を円筒状の保護スリーブ2で覆い、保護スリーブ2の両端に凸状の端面キャップ3,3を取り付けて保護するものである。
【0018】
双方の光ドロップケーブル71,71の端末から被覆が除去されてそれぞれ露出された光ファイバ72,72の端末同士は、融着あるいはメカニカルスプライスされて直接接続されている。
【0019】
双方の光ドロップケーブル71,71の端末から被覆が除去されてそれぞれ露出された支持線75,75の端末同士は、支持線連結具5によって直接連結され、直線的に連結されている。
【0020】
直接接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末部の余長は、余長収納ガイド8に巻き付けて収納され、光ファイバ接続部4は、接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定されている。
【0021】
余長ガイドは光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保した円筒型をしており、支持線75に装着される。光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0022】
各端面キャップ3,3は、ケーブル側となる一方が光ドロップケーブル71の外径に合わせて円筒状に形成され、スリーブ側となる他方が保護スリーブ2の外径に合わせて桶状に形成されている。各端面キャップ3,3の中心には、ケーブル挿通孔7が形成されている。
【0023】
保護スリーブ2および各端面キャップ3,3の材質としては、防水性、耐候性などを考慮して、例えば、ポリエチレン系もしくはポリ塩化ビニル系からなるものを使用している。
【0024】
各端面キャップ3,3と光ドロップケーブル71,71の境界部の外周には、図示しない防水テ−プが巻かれている。各端面キャップ3,3と保護スリーブ2の境界部の外周にも、同様に防水テープが巻かれている。これにより、保護スリーブ2内への水の侵入を防止しているので、保護スリーブ2内の光ファイバ72,72が保護・防水され、光ドロップケーブルの接続部1に防水機能を持たせることができる。防水機能を持たせるには、防水テープの代わりに、光ドロップケーブル71、各端面キャップ3,3、保護スリーブ2の外周を一体的に覆う熱収縮スリーブなどを用いてもよい。
【0025】
なお、双方の光ドロップケーブル71,71のテンションメンバは切断除去されてフリーになっている。
【0026】
次に、光ドロップケーブル71,71同士の接続方法を説明する。
【0027】
光ドロップケーブル71,71同士の接続に先立ち、双方の光ドロップケーブル71,71の端末の被覆を除去し、光ファイバ72,72と支持線75,75を露出させる。
【0028】
まず、予め一方の光ドロップケーブル71の端末を一方の端面キャップ3と保護スリーブ2に通し、他方の光ドロップケーブル71を他方の端面キャップ3に通し、支持線75,75同士を支持線連結具5によって連結する。
【0029】
双方の光ファイバ72,72同士を融着接続あるいはメカニカルスプライスして直線接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末の余長は、余長収納ガイドに巻き付けて収納し、光ファイバ接続部4を接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定する。
光ファイバ接続部4の固定位置は、光ファイバ72の端末の余長収納具合により、余長収納ガイドの任意の位置でよい。
【0030】
余長ガイドは光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保した円筒型をしており、支持線75に装着される。よって、光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0031】
さらに、光ファイバ72において許容最小曲げ径が小さな光ファイバを適用すれば、余長収納ガイド8及び保護スリーブ2の大きさも小さくすることが可能になる。
【0032】
光ファイバ72,72および支持線75,75が露出している剥き出し部分を覆う位置に保護スリーブ2を移動し、移動した保護スリーブ2の両端に端部キャップ3,3を移動する。
【0033】
各端面キャップ3,3と光ドロップケーブル71,71の境界部の外周に防水テープを巻き付け、光ドロップケーブル71,71に端面キャップ3,3を固定すると共に、各端面キャップ3,3と保護スリーブ2の境界部の外周に防水テープを巻き付け、各端面キャップ3,3に保護スリーブ2を固定すると、図1に示した光ドロップケーブルの接続部1を容易に短時間で組み立てることができる。
【0034】
このように、本発明に係る光ドロップケーブルの接続部1は、双方の光ドロップケーブル71,71の支持線75,75の端末同士が直接連結されて直線的に連結されており、支持線75,75が張力を担うことになるので、直接接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末に若干の弛みが生じるようにしておけばよく、図7で説明した従来の光ドロップケーブルの接続部81とは異なり、光ファイバ72,72の余長をあまり確保する必要がない。また、光ファイバ72,72の余長の長さが長い場合にでも、余長収納ガイドの巻付け回数を変えることで自在に対応できる。
【0035】
したがって、光ドロップケーブルの接続部1は、光ファイバ収納トレイ84や連結板85などを使用する必要がなく、部品点数も少ないので、小型、且つ軽量である。
【0036】
また、光ドロップケーブルの接続部1は、小型、且つ軽量なので、設置場所の制約が少ない。その構造も簡単になっているので、組立が容易であり、短時間で組み立てることができる。
【0037】
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0038】
上記実施の形態では、接続対象となる光ドロップケーブル同士が同じ場合で説明したが、第2の実施の形態は、接続対象となる光ドロップケーブル同士が異なる場合にも使用でき、上述したものと同様な作用効果が得られる。第2の実施の形態は、一方の光ドロップケーブルとして図6で説明した光ドロップケーブル71を使用し、他方の光ドロップケーブルとして図4に示されるような光ドロップケーブル51を使用する場合の一例を示したものである。
【0039】
図4に示すように、光ドロップケーブル51は、支持線がない光ドロップケーブルであり、テンションメンバ52の断面積を大きくすることで、テンションメンバ52が、光ドロップケーブル71の例で言えば、支持線75とテンションメンバ73の双方の役割を果たすものである。
【0040】
図5は、本発明の第2の実施の形態である光ドロップケーブルの接続部を示す側断面図である。
【0041】
図5に示すように、光ドロップケーブルの接続部61は、光ドロップケーブル71の光ファイバ72の端末と光ドロップケーブル51の光ファイバ72の端末同士が直接接続され、光ドロップケーブル71の支持線75の端末と光ドロップケーブル51のテンションメンバ52の端末同士が、支持線連結具5によって直接連結され、直線的に連結されたものである。
【0042】
接続されたそれぞれの光ファイバ72,72の端末の余長は、余長収納ガイド8に巻き付けて収納し、光ファイバ接続部4を接続部固定具6によって余長収納ガイド8に固定する。余長収納ガイド8は光ファイバ72の許容最小曲げ径以上を確保したな円筒型をしており、支持線75およびテンションメンバ52に装着される。よって、光ファイバ72,72の端末の余長の長さにより、余長収納ガイド8に巻き付ける回数を自在に変えることで、余長を収納することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0044】
(1)小型、且つ軽量である。
【0045】
(2)設置場所の制約が少ない。
【0046】
(3)余長収納ガイドに巻き付ける回数を自在に変えることで、光ファイバの余長を容易に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示した光ドロップケーブルの接続部の外観図である。
【図3】図1に示した光ドロップケーブルの接続部の分解図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す側断面図である。
【図5】光ドロップケーブルの一例を示す側面図である。
【図6】光ドロップケーブルの一例を示す側面図である。
【図7】従来の光ドロップケーブルの接続部を示す断面図である。
【符号の説明】
1、61、81 光ドロップケーブル接続部
2 保護スリーブ
3 端面キャップ
4 光ファイバ接続部
5 支持線連結具
6 接続部固定具
7 ケーブル挿通孔
8 余長収納ガイド
51、71 光ドロップケーブル
52、73 テンションメンバ
72 光ファイバ
74 共通被覆
75 支持線
76 被覆
77 ケーブル本体
78 支持線部
79 首部
82 ケーブルシース把持金具
83 支持線把持金具
84 光ファイバ収納トレイ
85 連結板
86 保護スリーブ
87 端面板
Claims (4)
- 光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された支持線が接続された支持線接続部と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が接続された光ファイバ接続部と、接続された前記支持線上に取り付けられた円筒型余長収納ガイドとを有し、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長が巻き付けられていることを特徴とする光ドロップケーブルの接続部。
- 前記光ファイバ接続余長が、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付けられている請求項1に記載の光ドロップケーブルの接続部。
- 光ファイバと支持線とを共通被覆により被覆した光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続方法において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた支持線を接続する工程と、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出させた光ファイバの端末同士を接続する工程と、接続された前記支持線上に円筒型余長収納ガイドを取り付ける工程と、該円筒型余長収納ガイドの外周に前記光ファイバの接続余長を巻き付ける工程とを有することを特徴とする光ドロップケーブルの接続方法。
- 前記光ファイバ接続余長を、その光ファイバの許容最小曲げ径を確保して前記円筒型余長収納ガイドに巻き付ける請求項3に記載の光ドロップケーブルの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123520A JP2004325998A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123520A JP2004325998A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004325998A true JP2004325998A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003123520A Pending JP2004325998A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004325998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176119A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル接続具 |
JP2010197691A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 直線接続クロージャ |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123520A patent/JP2004325998A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176119A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル接続具 |
JP2010197691A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 直線接続クロージャ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100299367B1 (ko) | 광섬유접속장치 | |
US20100014819A1 (en) | Tapered cable for use in fiber to the premises applications | |
RU2005116979A (ru) | Телекоммуникационный терминал | |
JP2008501154A (ja) | 別個のコネクタポートを有するテザー組立体 | |
AU2016200579A1 (en) | Surface-mountable enclosure | |
JP4869677B2 (ja) | スプリッタモジュール | |
JP4751212B2 (ja) | 光ファイバ分岐ケーブル、その配線方法、及びその提供方法 | |
JP2008170743A (ja) | アウトレット及びその光配線方法 | |
JP2004325998A (ja) | 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 | |
JP3952878B2 (ja) | 光ドロップケーブルの接続部及び接続方法 | |
JP3242560B2 (ja) | 光ケーブルの接続函及び接続方法 | |
JP2008129166A (ja) | 光ファイバ配線系およびスプリッタボックス | |
JP4832390B2 (ja) | 直線接続クロージャ | |
EP4189454A1 (en) | Management device for hybrid cable | |
JP2001215340A (ja) | 少心数の光ケーブルの接続部および接続部材 | |
JP2008129170A (ja) | 光ファイバケーブル、これを使用した光ファイバケーブルシステムおよび光ファイバケーブル敷設方法 | |
JP2003227984A (ja) | 光ファイバドロップケーブル | |
JPH11194250A (ja) | 分岐用光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの分岐方法 | |
CN215770590U (zh) | 新型护套保护外壳 | |
CN221124923U (zh) | 一种兼容多种安装模式的光纤终端盒 | |
JPH0779512A (ja) | 光ファイバケーブルの巻付工法 | |
JP2001286021A (ja) | 光複合引込み線路及びその構成方法 | |
KR20090005383U (ko) | 광단자함 | |
JP2008039827A (ja) | 接続用ケース | |
KR100272771B1 (ko) | 외부인장선형 광케이블의 성단조립체 |