JP2004325210A - センサの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を可及的に削減しつつワンタッチでかつ着脱可能に抜け止め固定し得るセンサの取付構造を提供する。
【解決手段】センサ部材2aが内挿されて取り付けられる孔部5を構成する筒部材52aに対し二対の係合孔53,53、54,54を形成する。センサ部材2aとしてセンサ本体3aと合成樹脂製の取付部4とで一体化する。両取付片42,42をつまんでOリング6付きのセンサ部材を孔部に内挿し、両係合爪43,43を係合孔53,53に係合させる。両取付片間の孔部空間にロック保持部材7を内嵌させることにより、係合爪76,76を係合孔54,54に係合させて、両平坦面74,74で両取付片の内方側への変位を阻止すると同時に、雄端子部34,34を雌端子部75,75に差し込んで計測部31と信号送出ライン33aとを電気的接続する。取り外しは、自由端421,421を利用して行う。
【選択図】 図4
【解決手段】センサ部材2aが内挿されて取り付けられる孔部5を構成する筒部材52aに対し二対の係合孔53,53、54,54を形成する。センサ部材2aとしてセンサ本体3aと合成樹脂製の取付部4とで一体化する。両取付片42,42をつまんでOリング6付きのセンサ部材を孔部に内挿し、両係合爪43,43を係合孔53,53に係合させる。両取付片間の孔部空間にロック保持部材7を内嵌させることにより、係合爪76,76を係合孔54,54に係合させて、両平坦面74,74で両取付片の内方側への変位を阻止すると同時に、雄端子部34,34を雌端子部75,75に差し込んで計測部31と信号送出ライン33aとを電気的接続する。取り外しは、自由端421,421を利用して行う。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーミスタ等のセンサの取付構造に関し、特に部品点数の削減化を図りつつも容易な作業により着脱可能とし得る技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、センサの取付構造として、特許文献1又は特許文献2により提案されたものが知られている。特許文献1で提案のものは、センサ側に対しフックを有するプラスチックシェルを一体に成形し、センサが装着される孔に上記フックが通過する切れ込み状のノッチと肩部とを成形し、上記フックをノッチに通過させた後にセンサ側を回転させることにより上記フックを肩部に係合させてロックするようにしている。また、特許文献2で提案のものは、センサとしてのサーミスタを装着させる筒体を角筒とし、角筒内に挿入したサーミスタと角筒内壁面との間の隙間に取付バネを圧入してサーミスタが位置ずれしないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−77461号公報
【特許文献2】
特開平11−118618号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内部通路に流体が通過される給湯器等の機器においては、その内部通路内の流体温度を検知するためのセンサ(例えばサーミスタ)が一般に付設される。このようなサーミスタの取り付けは内部の流体が漏れないようにシールした状態で行われる。このような取付構造の例としては、図8に示すように内部通路100に連通するよう貫通された側孔500に対しシール用Oリング6を介してサーミスタ200を挿入し、押さえ板800をネジ801により固定することにより上記Oリング6を押圧した状態でサーミスタ200が飛び出ないように取り付けるものがある。あるいは、図9に示すように内部通路100に連通するように固定された筒状ブラケット501に対しシール用Oリング6を介装したサーミスタ201を挿入し、抜け止めクリップ900を横から差し込むことによりその内溝901内に筒状ブラケット501のフランジ部502と、サーミスタ201に固定された黄銅製の鍔部202とを挟み込んでサーミスタ201が飛び出ないように取り付けるものもある。
【0005】
しかしながら、図8及び図9のいずれの取付構造の場合もサーミスタ200,201を抜け止めした状態に固定するために押さえ板800及びネジ801あるいは抜け止めクリップ900というような別部品を必要としている上に、その取付作業も2工程又は3工程を要している。1台の給湯器に対し複数のサーミスタが取り付けられるような場合であると、部品点数及びその部品管理の手間も増大する上に、給湯器の製造工数も増大してしまうことになる。
【0006】
また、センサによっては一旦取り付けた後に、そのメンテナンスもしくは交換等のために容易に取り外しできるようにする必要もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を可及的に削減しつつワンタッチでかつ着脱可能に抜け止め固定し得るセンサの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、棒状のセンサ本体と、このセンサ本体に結合された合成樹脂製取付部とからなるセンサ部材を、取付対象の孔部に対し上記センサ本体の先端側から内挿することにより取り付けられるセンサの取付構造を対象として次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記取付部として、上記センサ本体の後端側に延びる取付片と、この取付片の自由端側位置から上記センサ本体の外周側に突出する係合爪とを備えた構成とし、上記孔部として、その内壁面に上記係合爪と係合する段状又は孔状の係合部を有するものとする。そして、上記係合爪と係合部とを、上記取付片をその素材が有する可撓性により上記センサ本体の内外周方向に変位させることにより互いに係脱する構成とした(請求項1)。
【0009】
この本発明の場合、センサ部材を孔部に押し込んで内挿させていくと係合爪が孔部の内壁面に押されることにより係合爪の突出分だけ取付片が撓みながら前進し、係合爪が係合部位置まで前進すると取付片の弾性復元力によりセンサ本体の外周側に復元して上記係合爪が係合部に係合することになる。これにより、センサ部材が上記取付対象の孔部に対し抜け止めされた状態で取付固定されることになる。取り外すには、上記取付片の例えば自由端をセンサ本体の内周側に押して変位させると、係合爪が係合部から外れ係合が解除されるため、センサ部材を孔部から抜き出すことが可能になる。以上のように、センサ部材を孔部に押し込むだけというワンタッチ作業でセンサ部材を抜け止めされた状態に取り付けることが可能になる一方、取り外し作業も上記取付片を変位させるだけというワンタッチ作業でセンサ部材を容易に取り外すことが可能になる。しかも、他の取付用の部材を一切不要にしてセンサ部材単体だけでワンタッチかつ着脱可能な抜け止め固定を実現させることが可能になる。なお、係合部としては係合爪に対し抜け止め方向に相対向して係合し得る縁があればよいため、その具体的な形状としては段部であっても、例えば凹孔もしくは貫通孔であっても、いずれでもよい。
【0010】
本発明においては、さらに次のような特定事項を付加することもできる。すなわち、上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、上記係合爪よりもセンサ本体の先端側位置の取付部と、上記孔部の奥端部との間にシールリングが密着状態で介装される構成を付加することができる(請求項2)。この場合には、密着状態で介装されるシールリングからの弾性復元力が係合爪の係合部に対する係合状態を維持する方向に作用するため、センサ部材をより強固に抜け止め固定することが可能になる。
【0011】
また、上記取付片をセンサ本体の周囲において相対向する位置から延びる一対のもので構成し、各取付片の自由端を係合爪が係合部に係合した状態で上記孔部から外方に突出するように形成することができる(請求項3)。この場合には、センサ部材を取り付ける際には上記一対の取付片の両自由端をつまんで両取付片を互いに内方側に変位させた状態で孔部に挿入し、係合爪が係合部のある位置で上記両自由端を離せば各取付片の係合爪が係合部に係合してセンサ部材の抜け止め固定作業は終了する。逆に取り外す際には、抜け止め固定した状態で上記両自由端が孔部から突出しているため、その両自由端をつまんで上記と同様に両取付片を内方側に変位させるだけで係合状態を解除してセンサ部材を容易に取り外すことが可能になる。
【0012】
さらに、上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、その孔部に内嵌させることにより上記取付片の内周側への変位を阻止して上記係合爪を係合状態に保持するロック保持部材をさらに備えることもできる(請求項4)。この場合には、ロック保持部材の内嵌により取付片の内周側への変位が確実に阻止されるため、上記取付片の自由端もしくは係合爪等に対し他のものが衝突するなどの何らかの外力が万一作用した場合であっても、係合爪と係合部との係合状態は確実に保持され、これにより、抜け止め固定状態を確実に維持させることが可能になる。
【0013】
上記のロック保持部材を採用する場合には、上記ロック保持部材に信号送出ラインを結合し、上記ロック保持部材を上記孔部内に内嵌させることによりその信号送出ラインが上記センサ本体と電気的に接続される構成を付加するようにすることもできる(請求項5)。このようにすることにより、信号送出ラインの存在に気を使うことなくロック保持部材の孔部への内嵌作業を行うことが可能になる上、その内嵌作業を行うと同時にセンサ本体と信号送出ラインとの電気的接続を行うことも可能になる。つまり、信号送出ラインをセンサ本体と分離させずに本来通りセンサ本体に接続させた状態にしておいた場合、ロック保持部材の孔部への内嵌作業の際には、既に孔部内にセンサ部材が位置してそのセンサ部材からの信号送出ラインが孔部内から外部まで延びているため、その信号送出ラインに干渉しないようにロック保持部材の内嵌作業を行う必要が生じる。これを解消し得ることになる。そして、信号送出ラインをセンサ本体と上記の如く分離したとしても、ロック保持部材を内嵌させるだけで信号送出ラインとセンサ本体との電気的接続が可能となる。
【0014】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項5のいずれかのセンサの取付構造によれば、センサ部材を孔部に押し込むだけというワンタッチ作業でセンサ部材を抜け止めされた状態に取り付けることができる一方、取り外し作業も取付片を変位させるだけというワンタッチ作業でセンサ部材を容易に取り外すことができる。しかも、他の取付用の部材を一切不要にしてセンサ部材単体だけでワンタッチかつ着脱可能な抜け止め固定を実現させることができる。
【0015】
特に、請求項2によれば、密着状態で介装されるシールリングからの弾性復元力により、センサ部材をより強固に抜け止め固定することができるようになる。
【0016】
また、請求項3によれば、取付片が一対あるため、センサ部材を取り付ける際には上記一対の取付片の両自由端をつまんだ状態で孔部に挿入すれば容易に係合爪を係合部に係合させてセンサ部材の抜け止め固定作業を終了させることができる一方、逆に取り外す際にも、孔部から突出している上記両自由端をつまんで内方側に変位させるだけで係合状態を解除してセンサ部材を容易に取り外すことができるようになる。
【0017】
さらに、請求項4によれば、ロック保持部材を内嵌させることにより、取付片の自由端もしくは係合爪等に対し他のものが衝突するなどの何らかの外力が万一作用した場合であっても、係合爪と係合部との係合状態が解除されることなくその係合状態を確実に保持して、センサ部材の抜け止め固定状態を確実に維持させることができるようになる。
【0018】
請求項5によれば、上記の請求項4の場合に信号送出ラインの存在に気を使うことなくロック保持部材の孔部への内嵌作業を行うことができる上、その内嵌作業を行うと同時にセンサ本体と信号送出ラインとの電気的接続をも行うことができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るセンサの取付構造の取付前の斜視図を示す。同図において、符号2はセンサ部材であり、このセンサ部材2はセンサ本体3と、着脱用コネクタの役割を果たす合成樹脂製の取付部4とからなり、取付対象の孔部5に対しシールリングとしてのOリング6を介して内挿することにより取り付けられるようになっている。上記孔部5は、本実施形態の場合、取付対象を構成する壁部51に対し固定された筒部材52の内部空間により構成されている。
【0021】
上記センサ本体3は本実施形態では棒状のサーミスタにより構成されており、先端部である細径の計測部31と、太径の本体部32と、この本体部32の後端から延びる信号送出ライン33とからなる。
【0022】
上記取付部4は上記センサ本体3の本体部32の中間位置の外周囲を取り囲んで外周側に突出する鍔部41と、この鍔部41の周方向で相対向する位置からそれぞれ上記センサ本体3の後端側(図1の上方側)に所定寸法延びる一対の取付片42,42と、各取付片42の自由端421側の位置から外周側に突出する係合爪43とからなり、これらが合成樹脂により一体に形成されて上記センサ本体3に対し結合されている。上記各取付片42は、後述の如くセンサ部材2が孔部5内に抜け止め固定された状態で、その自由端421が上記筒部材52の開口縁521から作業者の手で掴める程度(図1に一点鎖線で示す自由端421参照)だけ突出するようにその延長寸法が設定されている。また、上記各係合爪43としては、センサ本体3の先端側(図1の下方側)に臨んで傾斜面431が形成され、上記センサ本体3の後端側に臨んで係止面432が形成されている。
【0023】
上記筒部材52は図2(a)にも示すように内壁面522が上記鍔部41を内挿し得る内径に設定され、壁部51との連結部分に段差面523を介して小径部524が形成されている。そして、基端側がこの小径部524を通して壁部51の内部と連通され、先端側が上記の開口縁521により開口されている。また、上記内壁面522の開口縁521寄りの所定位置であって相対向する両位置には上記各係合爪43と係合する係合部としての係合孔53,53が貫通して形成されている。この各係合孔53を構成する内縁531が上記各係合爪43の係止面432と互いに係合してセンサ部材2の抜け止めの役割を果たすことになる。
【0024】
また、上記Oリング6はその外周囲が上記筒部材52の内壁面522に密着する一方、内周囲が上記センサ本体3の本体部32の外周面に密着し得る外径及び内径を有している。
【0025】
以上のセンサ部材2を孔部5に内挿して取り付けるには、図2(a)に示すようにセンサ本体3の本体部32にOリング6を外嵌させて鍔部41の先端面側に当接させた状態でセンサ本体3の先端部である計測部31から孔部5に内挿していく。この際、一対の取付片42,42の両自由端421,421をつまんでセンサ部材2を把持し、その一対の取付片42,42をその素材の可撓性を利用して互いにやや内周側に撓ませて変位させた状態で内挿していく。両取付片42,42が互いに内周側に変位されているため、外周側の両係合爪43,43は筒部材52の開口縁521に引っ掛かることなく孔部5内に入っていくことになる。ここで、上記各係合爪43が開口縁521にたとえ引っ掛かったとしても、各係合爪43の傾斜面431に沿って自然に必要量だけ各取付片42が撓んでスムースに内挿していくことになる。
【0026】
そして、Oリング6が段差面523位置に到達するまで押し込んだ状態で上記両自由端421,421を離して外周側に開放することにより、図2(b)及び図3に示すように両取付片42の係合爪43が係合孔53に入り込み、各係合爪43の係止面432が各係合孔53の内縁531に密着してセンサ部材2の抜け止め固定(抜け止めされた状態への固定)が終了する。この状態では、センサ本体3の計測部31が壁部51内の内部空間に臨んで突出する一方、両取付片42,42の自由端421,421側が筒部材52の開口縁521から所定量突出した状態となる。そして、上記Oリング6が筒部材52の内壁面522と、センサ本体3の本体部32の外周面とにそれぞれ密着し、このOリング6位置で孔部5が遮断されてシールされることになる。
【0027】
センサ部材2を取り外す必要が生じた場合には、上記の筒部材52の開口縁521から突出している両取付片42,42の自由端421,421をつまんで互いに内周側に撓ませ、これにより、両係合孔53,53から両係合爪43,43の係合を解除する。この解除された状態で上記の両自由端421,421を持ってセンサ部材2を孔部5から引き抜けば、センサ部材2の取り外しが終了することになる。
【0028】
以上のように本実施形態の場合、センサ部材2の取り付け(抜け止め固定)作業及びその取り外し作業をいずれもワンタッチで行うことができる上に、抜け止め固定を他の特別な取付用の部材・部品を一切不要にしてセンサ部材2そのものだけで行うことができる。
【0029】
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係るセンサの取付構造を示し、この第2実施形態はロック保持部材7を組み合わせて抜け止め固定状態の維持の確実化を図るようにしたものである。以下の説明では第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0030】
第2実施形態のセンサ部材2aは第1実施形態とは異なる構成のセンサ本体3aと、第1実施形態と同じ構成の取付部4とから構成され、また、孔部5自体は第1実施形態と同じではあるがこの孔部5を構成する筒部材52aが上記ロック保持部材7の係合用にさらに2つの係合孔54,54を有している点で第1実施形態と異なっている。
【0031】
上記センサ本体3aは、第1実施形態と同様にサーミスタにより構成されているが、信号送出ライン33と分離されている。すなわち、センサ本体3aは、先端部である細径の計測部31と、太径で第1実施形態よりも小寸の本体部32aと、この本体部32aの後端から突出して上記計測部31と電気的接続された雄端子部34,34とからなる。
【0032】
一方、上記筒部材52aには係合孔53,53に加え、両係合孔53,53の相対向方向とは直交する方向に相対向する他の一対の係合孔54,54がさらに貫通して形成されている。この各係合孔54を構成する内縁541がロック保持部材7の後述の係合爪76の係止面761と互いに係合してロック保持部材7の抜け止めの役割を果たすことになる。
【0033】
上記ロック保持部材7は、取付部4の鍔部41に相対向して当接又は近接することになる先端面71と、装着状態で取付部4の少なくとも各係合爪43位置に配置されることになる基端面72と、これら先端面71及び基端面72の間の周囲の相反する部位に上記筒部材52aの内壁面にほぼ合致する外径を有する円弧面73,73と、この両円弧面73,73の間に互いに平行な平坦面74,74とからなる外形状を有する。この両平坦面74,74間の厚みは図4に一点鎖線で示すセンサ部材2aの抜け止め固定状態で両取付片42,42間の間隔とほぼ同じに設定されている。そして、上記基端面72には信号送出ライン33aが接続され、先端面71には上記雄端子部34,34をセンサ部材2aの孔部5に対する内挿方向から受け入れて上記雄端子部34,34を上記信号送出ライン33aに電気的接続させる雌端子部75,75が設けられている。また、上記両円弧面73,73にはそれぞれ所定位置に係合爪76が配設されており、この各係合爪76は例えば上記各円弧面73を構成する壁部の一部が切り起こされることにより形成され、先端に係止面761が形成されている。
【0034】
以上の第2実施形態のセンサ部材2aを孔部5に内挿して取り付けるには、図5(a)に示すようにセンサ本体3aの本体部32にOリング6を外嵌させて鍔部41の先端面側に当接させた状態でセンサ本体3aの先端部である計測部31から孔部5に内挿していく。この作業は第1実施形態の場合と同様に、一対の取付片42,42の両自由端421,421をつまんでセンサ部材2aを把持し、その一対の取付片42,42をその素材の可撓性を利用して互いにやや内周側に撓ませて変位させた状態で内挿させていく。
【0035】
そして、Oリング6が段差面523位置に到達するまで押し込んだ状態で上記両自由端421,421を離して外周側に開放することにより、図5(b)に示すように両取付片42の係合爪43が係合孔53に入り込み、各係合爪43の係止面432が各係合孔53の内縁531に密着してセンサ部材2aの抜け止め固定が終了する。以上までの作業自体は第1実施形態とほぼ同じである。
【0036】
次に、図6(a)に示すようにロック保持部材7を先端面71から両取付片42間の孔部5に内嵌させて、その雌端子部75,75(図4参照)に雄端子部34,34が差し込まれるように押し込む。すると、係合爪76,76が筒部材52aの開口縁521に押されて各係合爪76の素材の有する可撓性に基づき撓みつつ内嵌されていき、図6(b)及び図7に示すように雌端子部75,75に対する雄端子部34,34の差し込みが完了すると同時に、上記各係合爪76がその弾性復元力により係合孔54に入り込んで係止面761(図4参照)が係合孔54に係止されることになる。これにより、ロック保持部材7が筒部材52aに対し抜け止め固定され、併せて、両平坦面74,74がそれぞれ取付片42の内側面に当接もしくは近接して各取付片42の内方側への移動を阻止した状態となる。
【0037】
以上でセンサ部材2aの取付作業は完了する。この状態では計測部31により計測された電気信号は雄端子部34,34、雌端子部75,75及び信号送出ライン33aを通して図示省略のコントローラに送出されることになる。しかも、各取付片42の自由端421や係合爪43に対し外部からの衝突により係合孔53との係合を解除する側への外力が万一作用したとしても、その各取付片42の上記係合解除側への移動が上記ロック保持部材7により阻止されているため、センサ部材2aの抜け止め固定状態を確実に維持することができる。つまり、ロック保持部材7の追加によって、センサ部材2aを二重の抜け止め防止対策を施すことができる。信号送出ライン33aをセンサ本体3a側から分離してロック保持部材7に雌端子部75,75と共に設けているため、第1実施形態のように信号送出ライン33をセンサ本体3に接続したままでロック保持部材を内嵌させる場合の信号送出ライン33との干渉も回避し得る一方、ロック保持部材7の内嵌作業を行うだけで信号送出ライン33aと計測部31との電気的接続をも同時に行うことができるようになる。
【0038】
次に、センサ部材2aを取り外す必要が生じた場合には、まず、ロック保持部材7の両係合爪76,76を筒部材52aの両係合孔54,54の外側から内方側に押圧して係合を解除してロック保持部材7を取り外す。この後、第1実施形態のセンサ部材2の取り外し作業の場合と同様に、両取付片42,42の自由端421,421をつまんで互いに内周側に撓ませて両係合孔53,53から両係合爪43,43の係合を解除した上で、センサ部材2aを孔部5から引き抜けば容易に取り外すことができる。
【0039】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1及び第2実施形態では、孔部5を筒部材52,52aの内部空間により構成しているが、これに限らず、例えば取付対象の壁部に穿孔もしくは貫通形成した連通孔自体により本発明の孔部を構成するようにしてもよい。
【0040】
上記第1及び第2実施形態では、係合爪43,76が係合する係合部として係合孔53,54を示したが、係合部としては孔状ではなくても段状のものでもよい。各係合爪43,76と係合してセンサ部材2,2aの内挿方向とは逆方向の抜け止めを果たせばよく、また、その係合解除が各係合爪43,76の孔部5の内方側への移動によりなされればよいため、例えば孔部5の内壁面(筒部材52,52aの内壁面)に内方側に凸の段部又は外方側に凹となる段部を形成し、これにより係合部を構成するようにしてもよい。
【0041】
上記第2実施形態では、ロック保持部材7に対し信号送出ライン33aと接続された雌端子部75を設け、センサ本体3aに対し雄端子部34,34を設けているが、これに限らず、例えば雄・雌を逆にしたり、端子部75,34自体を省略して各取付片42と平坦面74との接触により電気的接続を行うようにしたりしてもよい。
【0042】
また、第1実施形態のように信号送出ライン33をセンサ本体3に接続したまた、ロック保持部材7と形状のみ同じ構成を有するロック保持部材を追加するようにしてもよい。この場合には、上記信号送出ライン33を収容し得る凹溝状部分をロック保持部材の外周面の一部に形成し、ロック保持部材の内嵌時に信号送出ライン33を内部に収容させるようにすればよい。
【0043】
さらに、上記第1及び第2実施形態ではセンサ本体としてサーミスタを用いた場合について説明したが、これに限らず、センサ本体として例えば磁気センサ等を用いて本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施形態の取付手順を示す一部断面説明図であり、図2(a)はセンサ部材の内挿前、図2(b)は内挿後の各状態を示す。
【図3】図2(a)のA−A線における拡大断面説明図である。
【図4】第2実施形態を示す図1対応図である。
【図5】第2実施形態の取付手順を示す一部断面説明図であり、図5(a)はセンサ部材の内挿前、図5(b)は内挿後の各状態を示す。
【図6】図5の取付手順に続く取付手順を示す一部断面説明図であり、図6(a)はロック保持部材の内嵌前、図6(b)はロック保持部材の内嵌後の各状態を示す。
【図7】図6(b)のB−B線における一部切欠状態の拡大断面説明図である。
【図8】サーミスタの従来の取付構造例を示す分解斜視図である。
【図9】図8とは異なる従来の取付構造を示す断面説明図である。
【符号の説明】
2,2a センサ部材
3,3a センサ本体
4 取付部
5 孔部
6 Oリング(シールリング)
7 ロック保持部材
31 計測部(センサ本体の先端)
33a 信号送出ライン(ロック保持部材に結合された信号送出ライン)
41 鍔部(センサ本体の先端側位置の取付部)
42 取付片
43 係合爪
53 係合孔(孔状の係合部)
421 自由端
523 段差面(孔部の奥端部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーミスタ等のセンサの取付構造に関し、特に部品点数の削減化を図りつつも容易な作業により着脱可能とし得る技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、センサの取付構造として、特許文献1又は特許文献2により提案されたものが知られている。特許文献1で提案のものは、センサ側に対しフックを有するプラスチックシェルを一体に成形し、センサが装着される孔に上記フックが通過する切れ込み状のノッチと肩部とを成形し、上記フックをノッチに通過させた後にセンサ側を回転させることにより上記フックを肩部に係合させてロックするようにしている。また、特許文献2で提案のものは、センサとしてのサーミスタを装着させる筒体を角筒とし、角筒内に挿入したサーミスタと角筒内壁面との間の隙間に取付バネを圧入してサーミスタが位置ずれしないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−77461号公報
【特許文献2】
特開平11−118618号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内部通路に流体が通過される給湯器等の機器においては、その内部通路内の流体温度を検知するためのセンサ(例えばサーミスタ)が一般に付設される。このようなサーミスタの取り付けは内部の流体が漏れないようにシールした状態で行われる。このような取付構造の例としては、図8に示すように内部通路100に連通するよう貫通された側孔500に対しシール用Oリング6を介してサーミスタ200を挿入し、押さえ板800をネジ801により固定することにより上記Oリング6を押圧した状態でサーミスタ200が飛び出ないように取り付けるものがある。あるいは、図9に示すように内部通路100に連通するように固定された筒状ブラケット501に対しシール用Oリング6を介装したサーミスタ201を挿入し、抜け止めクリップ900を横から差し込むことによりその内溝901内に筒状ブラケット501のフランジ部502と、サーミスタ201に固定された黄銅製の鍔部202とを挟み込んでサーミスタ201が飛び出ないように取り付けるものもある。
【0005】
しかしながら、図8及び図9のいずれの取付構造の場合もサーミスタ200,201を抜け止めした状態に固定するために押さえ板800及びネジ801あるいは抜け止めクリップ900というような別部品を必要としている上に、その取付作業も2工程又は3工程を要している。1台の給湯器に対し複数のサーミスタが取り付けられるような場合であると、部品点数及びその部品管理の手間も増大する上に、給湯器の製造工数も増大してしまうことになる。
【0006】
また、センサによっては一旦取り付けた後に、そのメンテナンスもしくは交換等のために容易に取り外しできるようにする必要もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を可及的に削減しつつワンタッチでかつ着脱可能に抜け止め固定し得るセンサの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、棒状のセンサ本体と、このセンサ本体に結合された合成樹脂製取付部とからなるセンサ部材を、取付対象の孔部に対し上記センサ本体の先端側から内挿することにより取り付けられるセンサの取付構造を対象として次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記取付部として、上記センサ本体の後端側に延びる取付片と、この取付片の自由端側位置から上記センサ本体の外周側に突出する係合爪とを備えた構成とし、上記孔部として、その内壁面に上記係合爪と係合する段状又は孔状の係合部を有するものとする。そして、上記係合爪と係合部とを、上記取付片をその素材が有する可撓性により上記センサ本体の内外周方向に変位させることにより互いに係脱する構成とした(請求項1)。
【0009】
この本発明の場合、センサ部材を孔部に押し込んで内挿させていくと係合爪が孔部の内壁面に押されることにより係合爪の突出分だけ取付片が撓みながら前進し、係合爪が係合部位置まで前進すると取付片の弾性復元力によりセンサ本体の外周側に復元して上記係合爪が係合部に係合することになる。これにより、センサ部材が上記取付対象の孔部に対し抜け止めされた状態で取付固定されることになる。取り外すには、上記取付片の例えば自由端をセンサ本体の内周側に押して変位させると、係合爪が係合部から外れ係合が解除されるため、センサ部材を孔部から抜き出すことが可能になる。以上のように、センサ部材を孔部に押し込むだけというワンタッチ作業でセンサ部材を抜け止めされた状態に取り付けることが可能になる一方、取り外し作業も上記取付片を変位させるだけというワンタッチ作業でセンサ部材を容易に取り外すことが可能になる。しかも、他の取付用の部材を一切不要にしてセンサ部材単体だけでワンタッチかつ着脱可能な抜け止め固定を実現させることが可能になる。なお、係合部としては係合爪に対し抜け止め方向に相対向して係合し得る縁があればよいため、その具体的な形状としては段部であっても、例えば凹孔もしくは貫通孔であっても、いずれでもよい。
【0010】
本発明においては、さらに次のような特定事項を付加することもできる。すなわち、上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、上記係合爪よりもセンサ本体の先端側位置の取付部と、上記孔部の奥端部との間にシールリングが密着状態で介装される構成を付加することができる(請求項2)。この場合には、密着状態で介装されるシールリングからの弾性復元力が係合爪の係合部に対する係合状態を維持する方向に作用するため、センサ部材をより強固に抜け止め固定することが可能になる。
【0011】
また、上記取付片をセンサ本体の周囲において相対向する位置から延びる一対のもので構成し、各取付片の自由端を係合爪が係合部に係合した状態で上記孔部から外方に突出するように形成することができる(請求項3)。この場合には、センサ部材を取り付ける際には上記一対の取付片の両自由端をつまんで両取付片を互いに内方側に変位させた状態で孔部に挿入し、係合爪が係合部のある位置で上記両自由端を離せば各取付片の係合爪が係合部に係合してセンサ部材の抜け止め固定作業は終了する。逆に取り外す際には、抜け止め固定した状態で上記両自由端が孔部から突出しているため、その両自由端をつまんで上記と同様に両取付片を内方側に変位させるだけで係合状態を解除してセンサ部材を容易に取り外すことが可能になる。
【0012】
さらに、上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、その孔部に内嵌させることにより上記取付片の内周側への変位を阻止して上記係合爪を係合状態に保持するロック保持部材をさらに備えることもできる(請求項4)。この場合には、ロック保持部材の内嵌により取付片の内周側への変位が確実に阻止されるため、上記取付片の自由端もしくは係合爪等に対し他のものが衝突するなどの何らかの外力が万一作用した場合であっても、係合爪と係合部との係合状態は確実に保持され、これにより、抜け止め固定状態を確実に維持させることが可能になる。
【0013】
上記のロック保持部材を採用する場合には、上記ロック保持部材に信号送出ラインを結合し、上記ロック保持部材を上記孔部内に内嵌させることによりその信号送出ラインが上記センサ本体と電気的に接続される構成を付加するようにすることもできる(請求項5)。このようにすることにより、信号送出ラインの存在に気を使うことなくロック保持部材の孔部への内嵌作業を行うことが可能になる上、その内嵌作業を行うと同時にセンサ本体と信号送出ラインとの電気的接続を行うことも可能になる。つまり、信号送出ラインをセンサ本体と分離させずに本来通りセンサ本体に接続させた状態にしておいた場合、ロック保持部材の孔部への内嵌作業の際には、既に孔部内にセンサ部材が位置してそのセンサ部材からの信号送出ラインが孔部内から外部まで延びているため、その信号送出ラインに干渉しないようにロック保持部材の内嵌作業を行う必要が生じる。これを解消し得ることになる。そして、信号送出ラインをセンサ本体と上記の如く分離したとしても、ロック保持部材を内嵌させるだけで信号送出ラインとセンサ本体との電気的接続が可能となる。
【0014】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項5のいずれかのセンサの取付構造によれば、センサ部材を孔部に押し込むだけというワンタッチ作業でセンサ部材を抜け止めされた状態に取り付けることができる一方、取り外し作業も取付片を変位させるだけというワンタッチ作業でセンサ部材を容易に取り外すことができる。しかも、他の取付用の部材を一切不要にしてセンサ部材単体だけでワンタッチかつ着脱可能な抜け止め固定を実現させることができる。
【0015】
特に、請求項2によれば、密着状態で介装されるシールリングからの弾性復元力により、センサ部材をより強固に抜け止め固定することができるようになる。
【0016】
また、請求項3によれば、取付片が一対あるため、センサ部材を取り付ける際には上記一対の取付片の両自由端をつまんだ状態で孔部に挿入すれば容易に係合爪を係合部に係合させてセンサ部材の抜け止め固定作業を終了させることができる一方、逆に取り外す際にも、孔部から突出している上記両自由端をつまんで内方側に変位させるだけで係合状態を解除してセンサ部材を容易に取り外すことができるようになる。
【0017】
さらに、請求項4によれば、ロック保持部材を内嵌させることにより、取付片の自由端もしくは係合爪等に対し他のものが衝突するなどの何らかの外力が万一作用した場合であっても、係合爪と係合部との係合状態が解除されることなくその係合状態を確実に保持して、センサ部材の抜け止め固定状態を確実に維持させることができるようになる。
【0018】
請求項5によれば、上記の請求項4の場合に信号送出ラインの存在に気を使うことなくロック保持部材の孔部への内嵌作業を行うことができる上、その内嵌作業を行うと同時にセンサ本体と信号送出ラインとの電気的接続をも行うことができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るセンサの取付構造の取付前の斜視図を示す。同図において、符号2はセンサ部材であり、このセンサ部材2はセンサ本体3と、着脱用コネクタの役割を果たす合成樹脂製の取付部4とからなり、取付対象の孔部5に対しシールリングとしてのOリング6を介して内挿することにより取り付けられるようになっている。上記孔部5は、本実施形態の場合、取付対象を構成する壁部51に対し固定された筒部材52の内部空間により構成されている。
【0021】
上記センサ本体3は本実施形態では棒状のサーミスタにより構成されており、先端部である細径の計測部31と、太径の本体部32と、この本体部32の後端から延びる信号送出ライン33とからなる。
【0022】
上記取付部4は上記センサ本体3の本体部32の中間位置の外周囲を取り囲んで外周側に突出する鍔部41と、この鍔部41の周方向で相対向する位置からそれぞれ上記センサ本体3の後端側(図1の上方側)に所定寸法延びる一対の取付片42,42と、各取付片42の自由端421側の位置から外周側に突出する係合爪43とからなり、これらが合成樹脂により一体に形成されて上記センサ本体3に対し結合されている。上記各取付片42は、後述の如くセンサ部材2が孔部5内に抜け止め固定された状態で、その自由端421が上記筒部材52の開口縁521から作業者の手で掴める程度(図1に一点鎖線で示す自由端421参照)だけ突出するようにその延長寸法が設定されている。また、上記各係合爪43としては、センサ本体3の先端側(図1の下方側)に臨んで傾斜面431が形成され、上記センサ本体3の後端側に臨んで係止面432が形成されている。
【0023】
上記筒部材52は図2(a)にも示すように内壁面522が上記鍔部41を内挿し得る内径に設定され、壁部51との連結部分に段差面523を介して小径部524が形成されている。そして、基端側がこの小径部524を通して壁部51の内部と連通され、先端側が上記の開口縁521により開口されている。また、上記内壁面522の開口縁521寄りの所定位置であって相対向する両位置には上記各係合爪43と係合する係合部としての係合孔53,53が貫通して形成されている。この各係合孔53を構成する内縁531が上記各係合爪43の係止面432と互いに係合してセンサ部材2の抜け止めの役割を果たすことになる。
【0024】
また、上記Oリング6はその外周囲が上記筒部材52の内壁面522に密着する一方、内周囲が上記センサ本体3の本体部32の外周面に密着し得る外径及び内径を有している。
【0025】
以上のセンサ部材2を孔部5に内挿して取り付けるには、図2(a)に示すようにセンサ本体3の本体部32にOリング6を外嵌させて鍔部41の先端面側に当接させた状態でセンサ本体3の先端部である計測部31から孔部5に内挿していく。この際、一対の取付片42,42の両自由端421,421をつまんでセンサ部材2を把持し、その一対の取付片42,42をその素材の可撓性を利用して互いにやや内周側に撓ませて変位させた状態で内挿していく。両取付片42,42が互いに内周側に変位されているため、外周側の両係合爪43,43は筒部材52の開口縁521に引っ掛かることなく孔部5内に入っていくことになる。ここで、上記各係合爪43が開口縁521にたとえ引っ掛かったとしても、各係合爪43の傾斜面431に沿って自然に必要量だけ各取付片42が撓んでスムースに内挿していくことになる。
【0026】
そして、Oリング6が段差面523位置に到達するまで押し込んだ状態で上記両自由端421,421を離して外周側に開放することにより、図2(b)及び図3に示すように両取付片42の係合爪43が係合孔53に入り込み、各係合爪43の係止面432が各係合孔53の内縁531に密着してセンサ部材2の抜け止め固定(抜け止めされた状態への固定)が終了する。この状態では、センサ本体3の計測部31が壁部51内の内部空間に臨んで突出する一方、両取付片42,42の自由端421,421側が筒部材52の開口縁521から所定量突出した状態となる。そして、上記Oリング6が筒部材52の内壁面522と、センサ本体3の本体部32の外周面とにそれぞれ密着し、このOリング6位置で孔部5が遮断されてシールされることになる。
【0027】
センサ部材2を取り外す必要が生じた場合には、上記の筒部材52の開口縁521から突出している両取付片42,42の自由端421,421をつまんで互いに内周側に撓ませ、これにより、両係合孔53,53から両係合爪43,43の係合を解除する。この解除された状態で上記の両自由端421,421を持ってセンサ部材2を孔部5から引き抜けば、センサ部材2の取り外しが終了することになる。
【0028】
以上のように本実施形態の場合、センサ部材2の取り付け(抜け止め固定)作業及びその取り外し作業をいずれもワンタッチで行うことができる上に、抜け止め固定を他の特別な取付用の部材・部品を一切不要にしてセンサ部材2そのものだけで行うことができる。
【0029】
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係るセンサの取付構造を示し、この第2実施形態はロック保持部材7を組み合わせて抜け止め固定状態の維持の確実化を図るようにしたものである。以下の説明では第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0030】
第2実施形態のセンサ部材2aは第1実施形態とは異なる構成のセンサ本体3aと、第1実施形態と同じ構成の取付部4とから構成され、また、孔部5自体は第1実施形態と同じではあるがこの孔部5を構成する筒部材52aが上記ロック保持部材7の係合用にさらに2つの係合孔54,54を有している点で第1実施形態と異なっている。
【0031】
上記センサ本体3aは、第1実施形態と同様にサーミスタにより構成されているが、信号送出ライン33と分離されている。すなわち、センサ本体3aは、先端部である細径の計測部31と、太径で第1実施形態よりも小寸の本体部32aと、この本体部32aの後端から突出して上記計測部31と電気的接続された雄端子部34,34とからなる。
【0032】
一方、上記筒部材52aには係合孔53,53に加え、両係合孔53,53の相対向方向とは直交する方向に相対向する他の一対の係合孔54,54がさらに貫通して形成されている。この各係合孔54を構成する内縁541がロック保持部材7の後述の係合爪76の係止面761と互いに係合してロック保持部材7の抜け止めの役割を果たすことになる。
【0033】
上記ロック保持部材7は、取付部4の鍔部41に相対向して当接又は近接することになる先端面71と、装着状態で取付部4の少なくとも各係合爪43位置に配置されることになる基端面72と、これら先端面71及び基端面72の間の周囲の相反する部位に上記筒部材52aの内壁面にほぼ合致する外径を有する円弧面73,73と、この両円弧面73,73の間に互いに平行な平坦面74,74とからなる外形状を有する。この両平坦面74,74間の厚みは図4に一点鎖線で示すセンサ部材2aの抜け止め固定状態で両取付片42,42間の間隔とほぼ同じに設定されている。そして、上記基端面72には信号送出ライン33aが接続され、先端面71には上記雄端子部34,34をセンサ部材2aの孔部5に対する内挿方向から受け入れて上記雄端子部34,34を上記信号送出ライン33aに電気的接続させる雌端子部75,75が設けられている。また、上記両円弧面73,73にはそれぞれ所定位置に係合爪76が配設されており、この各係合爪76は例えば上記各円弧面73を構成する壁部の一部が切り起こされることにより形成され、先端に係止面761が形成されている。
【0034】
以上の第2実施形態のセンサ部材2aを孔部5に内挿して取り付けるには、図5(a)に示すようにセンサ本体3aの本体部32にOリング6を外嵌させて鍔部41の先端面側に当接させた状態でセンサ本体3aの先端部である計測部31から孔部5に内挿していく。この作業は第1実施形態の場合と同様に、一対の取付片42,42の両自由端421,421をつまんでセンサ部材2aを把持し、その一対の取付片42,42をその素材の可撓性を利用して互いにやや内周側に撓ませて変位させた状態で内挿させていく。
【0035】
そして、Oリング6が段差面523位置に到達するまで押し込んだ状態で上記両自由端421,421を離して外周側に開放することにより、図5(b)に示すように両取付片42の係合爪43が係合孔53に入り込み、各係合爪43の係止面432が各係合孔53の内縁531に密着してセンサ部材2aの抜け止め固定が終了する。以上までの作業自体は第1実施形態とほぼ同じである。
【0036】
次に、図6(a)に示すようにロック保持部材7を先端面71から両取付片42間の孔部5に内嵌させて、その雌端子部75,75(図4参照)に雄端子部34,34が差し込まれるように押し込む。すると、係合爪76,76が筒部材52aの開口縁521に押されて各係合爪76の素材の有する可撓性に基づき撓みつつ内嵌されていき、図6(b)及び図7に示すように雌端子部75,75に対する雄端子部34,34の差し込みが完了すると同時に、上記各係合爪76がその弾性復元力により係合孔54に入り込んで係止面761(図4参照)が係合孔54に係止されることになる。これにより、ロック保持部材7が筒部材52aに対し抜け止め固定され、併せて、両平坦面74,74がそれぞれ取付片42の内側面に当接もしくは近接して各取付片42の内方側への移動を阻止した状態となる。
【0037】
以上でセンサ部材2aの取付作業は完了する。この状態では計測部31により計測された電気信号は雄端子部34,34、雌端子部75,75及び信号送出ライン33aを通して図示省略のコントローラに送出されることになる。しかも、各取付片42の自由端421や係合爪43に対し外部からの衝突により係合孔53との係合を解除する側への外力が万一作用したとしても、その各取付片42の上記係合解除側への移動が上記ロック保持部材7により阻止されているため、センサ部材2aの抜け止め固定状態を確実に維持することができる。つまり、ロック保持部材7の追加によって、センサ部材2aを二重の抜け止め防止対策を施すことができる。信号送出ライン33aをセンサ本体3a側から分離してロック保持部材7に雌端子部75,75と共に設けているため、第1実施形態のように信号送出ライン33をセンサ本体3に接続したままでロック保持部材を内嵌させる場合の信号送出ライン33との干渉も回避し得る一方、ロック保持部材7の内嵌作業を行うだけで信号送出ライン33aと計測部31との電気的接続をも同時に行うことができるようになる。
【0038】
次に、センサ部材2aを取り外す必要が生じた場合には、まず、ロック保持部材7の両係合爪76,76を筒部材52aの両係合孔54,54の外側から内方側に押圧して係合を解除してロック保持部材7を取り外す。この後、第1実施形態のセンサ部材2の取り外し作業の場合と同様に、両取付片42,42の自由端421,421をつまんで互いに内周側に撓ませて両係合孔53,53から両係合爪43,43の係合を解除した上で、センサ部材2aを孔部5から引き抜けば容易に取り外すことができる。
【0039】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1及び第2実施形態では、孔部5を筒部材52,52aの内部空間により構成しているが、これに限らず、例えば取付対象の壁部に穿孔もしくは貫通形成した連通孔自体により本発明の孔部を構成するようにしてもよい。
【0040】
上記第1及び第2実施形態では、係合爪43,76が係合する係合部として係合孔53,54を示したが、係合部としては孔状ではなくても段状のものでもよい。各係合爪43,76と係合してセンサ部材2,2aの内挿方向とは逆方向の抜け止めを果たせばよく、また、その係合解除が各係合爪43,76の孔部5の内方側への移動によりなされればよいため、例えば孔部5の内壁面(筒部材52,52aの内壁面)に内方側に凸の段部又は外方側に凹となる段部を形成し、これにより係合部を構成するようにしてもよい。
【0041】
上記第2実施形態では、ロック保持部材7に対し信号送出ライン33aと接続された雌端子部75を設け、センサ本体3aに対し雄端子部34,34を設けているが、これに限らず、例えば雄・雌を逆にしたり、端子部75,34自体を省略して各取付片42と平坦面74との接触により電気的接続を行うようにしたりしてもよい。
【0042】
また、第1実施形態のように信号送出ライン33をセンサ本体3に接続したまた、ロック保持部材7と形状のみ同じ構成を有するロック保持部材を追加するようにしてもよい。この場合には、上記信号送出ライン33を収容し得る凹溝状部分をロック保持部材の外周面の一部に形成し、ロック保持部材の内嵌時に信号送出ライン33を内部に収容させるようにすればよい。
【0043】
さらに、上記第1及び第2実施形態ではセンサ本体としてサーミスタを用いた場合について説明したが、これに限らず、センサ本体として例えば磁気センサ等を用いて本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施形態の取付手順を示す一部断面説明図であり、図2(a)はセンサ部材の内挿前、図2(b)は内挿後の各状態を示す。
【図3】図2(a)のA−A線における拡大断面説明図である。
【図4】第2実施形態を示す図1対応図である。
【図5】第2実施形態の取付手順を示す一部断面説明図であり、図5(a)はセンサ部材の内挿前、図5(b)は内挿後の各状態を示す。
【図6】図5の取付手順に続く取付手順を示す一部断面説明図であり、図6(a)はロック保持部材の内嵌前、図6(b)はロック保持部材の内嵌後の各状態を示す。
【図7】図6(b)のB−B線における一部切欠状態の拡大断面説明図である。
【図8】サーミスタの従来の取付構造例を示す分解斜視図である。
【図9】図8とは異なる従来の取付構造を示す断面説明図である。
【符号の説明】
2,2a センサ部材
3,3a センサ本体
4 取付部
5 孔部
6 Oリング(シールリング)
7 ロック保持部材
31 計測部(センサ本体の先端)
33a 信号送出ライン(ロック保持部材に結合された信号送出ライン)
41 鍔部(センサ本体の先端側位置の取付部)
42 取付片
43 係合爪
53 係合孔(孔状の係合部)
421 自由端
523 段差面(孔部の奥端部)
Claims (5)
- 棒状のセンサ本体と、このセンサ本体に結合された合成樹脂製取付部とからなるセンサ部材を、取付対象の孔部に対し上記センサ本体の先端側から内挿することにより取り付けられるセンサの取付構造であって、
上記取付部は上記センサ本体の後端側に延びる取付片と、この取付片の自由端側位置から上記センサ本体の外周側に突出する係合爪とを備えて構成され、
上記孔部はその内壁面に上記係合爪と係合する段状又は孔状の係合部を有し、
上記係合爪と係合部とは、上記取付片をその素材が有する可撓性により上記センサ本体の内外周方向に変位させることにより互いに係脱するように構成されている
ことを特徴とするセンサの取付構造。 - 請求項1に記載のセンサの取付構造であって、
上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、上記係合爪よりもセンサ本体の先端側位置の取付部と、上記孔部の奥端部との間にシールリングが密着状態で介装されるように構成されている、センサの取付構造。 - 請求項1又は請求項2に記載のセンサの取付構造であって、
上記取付片はセンサ本体の周囲において相対向する位置から延びる一対のもので構成され、各取付片の自由端は係合爪が係合部に係合した状態で上記孔部から外方に突出するように形成されている、センサの取付構造。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のセンサの取付構造であって、
上記孔部内にセンサ部材が内挿され取付片の係合爪が係合部に係合した状態で、その孔部に内嵌させることにより上記取付片の内周側への変位を阻止して上記係合爪を係合状態に保持するロック保持部材をさらに備えている、センサの取付構造。 - 請求項4に記載のセンサの取付構造であって、
上記ロック保持部材には信号送出ラインが結合され、この信号送出ラインは上記ロック保持部材を上記孔部内に内嵌させることにより上記センサ本体と電気的に接続されるように構成されている、センサの取付構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003119391A patent/JP2004325210A/ja not_active Withdrawn
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JP7500571B2 (ja) | 2018-09-11 | 2024-06-17 | ベーア-ヘラー サーモコントロール ゲーエムベーハー | 車両の内部の温度を測定するための装置 |
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