JP2004325075A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、スキャナを交換する際に、そのスキャナ固有のパラメータ情報がオペレータの手動操作を必要としないでコントローラに自動的に設定される機能を備えたSPMを提供することにある。
【解決手段】本発明のSPMは、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて、当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のSPMは、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて、当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡においてスキャナの特性情報をその交換に伴って自動設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、先端部が先鋭化された探針で試料表面を走査し、プローブと試料表面との間に働く機械的、電気的或いは磁気的な相互作用等を検出することによって、試料表面の物理量をサブナノオーダの極めて高い分解能で観察する装置である。例えば、代表的なSPMである原子間力顕微鏡(AFM)では、マイクロカンチレバー(片持ち梁)とその一端に取り付けられた探針からなるプローブを用い、探針先端部と試料表面の間に働く原子間力などの力をカンチレバーのたわみ量変化という情報で検出するものである。このたわみ量変化の検出には例えば、該たわみ量が一定となるように高さ方向(以下、Z方向と呼ぶ)に伸縮する圧電スキャナに電圧を印加し、この印加電圧を検出値とする等の方式が採られている。この電圧値は高さ方向変位分をキャンセルさせるものであるから、探針が対峙している位置の試料の表面高さ情報に対応したものとなる。このAFM装置は、圧電素子からなるスキャナと、プローブと、プローブ変位検出装置とを備えている。具体的な配置例としては、スキャナにより変位駆動される試料台上に試料を載せ、プローブは試料表面直上に設置し、プローブの上側すなわちカンチレバー背面部に光テコの原理を利用した光電式プローブ変位検出装置が配置される。観察は、スキャナを水平方向(以下、XY方向と呼ぶ)に主走査と副走査を組み合わせたラスター二次元走査させることによって探針先端部と該試料を相対的に変位させて行なう。変位検出値をスキャナの走査位置に対応させディスプレイ上に画像表示させることで、サブナノオーダの分解能を持った走査顕微鏡像が得られる。
【0003】
図6は従来のSPMの基本構成を示した模式図である。基盤101に対し、スキャナ駆動部となる円筒型圧電素子102がその中心軸を基盤面に垂直にして固定される。円筒型圧電素子102の自由端側に試料台103が設置され、該試料台103の上に試料104が搭載される。プローブ105は、例えば原子間力顕微鏡においては、シリコンプロセスで製作した自由端に先鋭化された探針をもつカンチレバーであり、試料104の上部に配置される。基盤101は、試料104の表面とプローブ105の探針先端部を接近させるためのZ粗動ステージ106の上に固定される。プローブ105の上方にはレーザ光源とレーザスポット位置を二次元的に検出できる光電検出器とを備えたプローブ変位検出手段107が配設され、プローブ変位検出手段107の出力信号はフィードバック回路108に入力され、該フィードバック回路108の出力はZ方向駆動電圧として円筒型圧電素子102に入力される。また、円筒型圧電素子102には、XY走査回路109からXY走査信号が入力され、試料台103を介して載置した試料104を二次元駆動する。該XY走査回路109からのXY走査信号は同時に表示装置110にも入力されると共に、該表示装置110には検出信号に対応したZ方向駆動電圧も入力されて、試料104面の形状画像が得られる。
【0004】
ところで、この種のSPMにおいて、使用条件に合わせて用いるスキャナが選択交換されることがある。その際、使用するスキャナによりその特性が異なるため、スキャナの交換時にはそのスキャナの圧電定数や非線形性の補正係数といった各種パラメータをコントローラ(一般にはコンピュータ)に設定しなければならない。従来この設定はオペレータが手動で行なっており、その操作が面倒であるだけでなく間違いを伴い易く、もし間違えて設定してしまった時は正しい計測ができないといった問題があった。すなわち、XY走査が指定通り行なわれなかったり、Z変位量がずれたり、得られた顕微鏡画像のスケールが狂ったりといった不具合が生じていた。
【0005】
【特許文献1】特開2002−350319号公報
「走査型プローブ顕微鏡」 平成14年12月4日公開
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記の問題点を解決すること、すなわち、スキャナを交換する際に、そのスキャナ固有のパラメータ情報がオペレータの手動操作を必要としないで、コントローラに自動的に設定される機能を備えたSPMを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のSPMは、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に、前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えるようにした。
具体的構成として、スキャナに関する情報を示す手段がバーコード、切り欠きや穴の位置、といったスキャナを特定するマークであり、情報を判読する手段がバーコードリーダ、プッシュピンや光センサといったマーク読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、マークで特定されるスキャナのパラメータ情報を該マーク情報と対応させて記憶する部材と、該記憶部材から前記パラメータ情報を読み出してコントローラに設定するもので構成されるSPMを提示する。
また、異なる具体例として、スキャナに関する情報を示す手段が当該スキャナ固有のパラメータ情報を記憶したICチップやバーコードであり、情報を判読する手段が読み取りヘッド、バーコードリーダといった情報読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、前記読み取ったパラメータ情報をコントローラに設定するものとしたSPMを提示する。
更なる具体例として、スキャナに関する情報を示す手段が無線発信機能を備えたICチップであり、情報を判読する手段が前記無線発信された情報を受信する機能を備えたものであるSPMを提示する。
なお、本明細書で「本体側」と表現するのは交換部材であるスキャナに対して用いたもので、これはSPM本体だけでなく本体に接続されているコントローラ等を含むシステム全体を示している。
【0008】
【発明の実施の形態】
前述したように、SPMは使用に際してスキャナの交換が必要となることが有り、その際使用するスキャナの固有のパラメータをコントローラに設定しなければならない。従来はこれをオペレータが手動で行なっており、操作が面倒であるだけでなく間違いを伴う不都合があった。本発明は、この問題を解消するため、スキャナを交換した際に、SPM自体がスキャナの種別を自動判別し、該スキャナの固有のパラメータをコントローラに設定する機能を備えることに想到した。スキャナの交換はスキャナを装着するユニットがSPM本体側に配設されていて、該装着ユニットに使用するスキャナが選択されて装着される形態でなされる。そのとき、本発明は当該スキャナ固有のパラメータ情報がコントローラに自動的に設定されるようにするため、まず、ユニットの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に前記情報を判読する手段を持たせることにした。スキャナに備える当該スキャナに関する情報としては、当該スキャナ固有のパラメータ情報の場合と、スキャナを特定するID情報だけの場合とがある。前者の場合はスキャナの情報を読み取ってそれをコントローラに設定する方式であり、後者の場合はスキャナのID情報を読み取り、SPM本体に接続されているコントローラ(コンピュータ)あるいはSPM本体に予め記憶させておいたIDに対応した各スキャナの固有のパラメータ情報テーブルから、読み取ったIDによって該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出しコントローラに設定する方式となる。
【0009】
図3乃至図5は本発明におけるスキャナ交換の形態を説明する図であり、図3はSPMの要部の構成を示す図である。図に示されるようにSPM装置の上部に測定室6が設けられ、該測定室6内にはスキャナ2の上端部に設置された試料台3と該試料台3に載置された試料面に探針先端を対峙させて配設されたプローブ5と、該プローブ5のカンチレバーの変位を検出する変位センサ7とが配置されると共に、この測定室6の下方にスキャナ2をセットする装着ユニット1が配置されている。測定に際しては試料に対する測定条件に合わせて適当なスキャナ2が選択され、装着ユニット1にセットされる。スキャナ2は円筒型圧電素子からなり、図4に示されるように円筒状のケーシングに収納されている。図5にはSPM本体にスキャナ2がセットされた状態をAに示し、スキャナ2が外された状態をBに示している。なお、この図5の状態では測定室6内に配置のプローブ5、変位センサ7等は後方にスライドさせている。
【0010】
(実施例1)
選定され装着ユニット1に交換セットされたスキャナ2をSPMに自動的に識別させる本発明の実施例を図1を参照して説明する。図の上段に示した例は、スキャナ2の外面部にバーコード8aにより当該スキャナを特定するID情報または当該スキャナ固有のパラメータ情報を書き込んでおく形態である。本体側にはこのバーコード8aの情報を読み取るバーコードリーダ9aを装着ユニット1の壁面部に設置する。スキャナ2は円筒形状であるが装着ユニットに収納するときはXY方向位置決めが必要なため、円周方向位置が決められている。バーコードリーダ9aを装着ユニット1の壁面部に設置する位置は、スキャナ2が正しく位置決めされセットされた状態でバーコード8aと対峙する位置である。この実施例では、バーコード8aの情報が当該スキャナを特定するID情報であった場合は、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDに対応した各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出しコントローラに設定する方式となる。また、バーコード8aの情報が当該スキャナ固有のパラメータ情報であった場合は、前記バーコードリーダ9aが読み取ったパラメータ情報を直接コントローラに設定する方式となる。
【0011】
(実施例2)
図1の下段に示した例はスキャナ2に情報を記憶させた無線ICチップ8bを取りつけ、本体側でデータ受信させる方式のものである。この無線ICチップ8bを取りつけたスキャナ2が装着ユニット1にセットされると近傍に配置されたデータ受信素子9bでICチップ8bに記憶された情報を受信する。この実施例の蓄積情報は当該スキャナを特定するID情報であっても当該スキャナ固有のパラメータ情報であってもよいが、ICチップの容量は十分に大きいので当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させる方がROM等のパラメータ蓄積情報が必要でなく簡便といえよう。
この実施例の変形例としては無線発信するワイヤレスICチップに代えて有線のICチップを採用することもできる。図4に示したようにスキャナ2には本体との間で駆動電圧を送るリード線が結ばれているので信号用のリード線をつけることも容易である。
【0012】
(実施例3)
図2の上段に示した例はスキャナ2に識別用の切り欠き8cを刻みID情報を記憶させた方式である。スキャナ2のいずれの位置にこの切り欠き8cが刻まれているかを検知してスキャナ2の特定を行なう。図示の例ではスキャナ2の底部周縁に切り欠き8cを刻み、装着ユニット1の底部周面部に光センサ9cを複数個配置し、いずれのセンサが切り欠き8cを検知したかで当該スキャナを特定する。光センサ9cとしては光源と反射光を受光する受光素子の組み合わせ等が採用できる。前述したようにスキャナ2は円筒形状であるが装着ユニット1に収納するときはXY方向位置決めが必要なため、円周方向位置が決められているので、円周方向の位置でIDを判別することができる。この例では光センサ9cの数を4個としたがこれに限定されるものではなく、使用するスキャナの数分が必要となる。またスキャナ2の切り欠き8cは底部周縁に刻む必然性はなく、垂直方向配列であっても電極など他の部材の支障のないところであれば何処でもよい。要は位置によってIDの識別ができればよい。光センサ9cはその切り欠き8cの位置に対峙するように装着ユニット1側に配設する。この切り欠き8cによる情報記憶形態の場合は当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させることができないため、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDと対応する各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、切り欠き8cから読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出してコントローラに設定する方式となる。
また、この実施例の変形としては切り欠きに代えスキャナケーシングの外面と異なる反射率例えば黒のマークをつけて、光センサ9cで検出した反射光の強弱によりマークの位置を判別する方式を採ることもできる。
【0013】
(実施例4)
図2の下段に示した例はスキャナ2の底部に識別用の穴8dを穿ち、装着ユニット1の底部に複数のピンスイッチ9dを配設し、スキャナ2が装着されたときいずれのピンスイッチ9dと穴8dが一致したかを検知する。すなわち、一致しなかったピンスイッチ9dのピンはスキャナ2の底面に押圧されスイッチが作動し、一致したピンスイッチ9dのピンだけが接触せずスイッチが作動しない。このようにしてどの位置に穴が穿たれているかが検知でき、これによって当該スキャナが特定できる。図ではピンの数を3として示したがこれに限定されるものではなく、使用するスキャナの数だけピンも必要となる。この実施例も、穴の位置による情報記憶形態は当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させることができないため、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDと対応する各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、穴8dから読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出してコントローラに設定する方式となる。
この実施例の変形例としては複数のピンスイッチ9dと不定数の穴8dとの組み合わせによりIDを特定する方式がある。例えば2つのピンスイッチ9dであれば穴8dが無いもの、一方に穴があり他方にないもの、一方に穴がなく他方に穴があるもの、そしていずれも穴であるものの4種類の識別が可能である。なお、一般にはn個であれば2n種類の識別が可能である。
このように本発明においては、複数のスキャナが使用されるSPMにおいて、装着ユニットにスキャナがセットされた状態でいずれのスキャナがセットされたかを自動的に識別できるものであればよく、この他にも種々のバリエーションが考えられる。
【0014】
【発明の効果】本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に、前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えたものであるから、使用条件に合わせて用いるスキャナが選択交換されると、SPM本体側でそれを判別して使用するスキャナのパラメータをコントローラに自動的に設定する。したがって、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられ、正しい計測が実行できる。
本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナに関する情報を示す手段としてバーコード、切り欠きや穴の位置、といったスキャナを特定するマークを用い、情報を判読する手段としてはバーコードリーダ、プッシュピンや光センサといったマーク読み取り手段とを用い、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段としては、マークで特定されるスキャナのパラメータ情報を該マーク情報と対応させて記憶している部材と、該記憶部材から前記パラメータ情報を読み出してコントローラに設定するものを用いたものであるから、複雑な部材を用いることもないこのような簡単な構成で、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられて正しい計測を実現できる。
【0015】
本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナに関する情報を示す手段として当該スキャナ固有のパラメータ情報を記憶したICチップやバーコードを用い、情報を判読する手段として読み取りヘッド、バーコードリーダといった情報読み取り手段を用い、判読した情報に基づいて、当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段として前記読み取ったパラメータ情報をコントローラに設定するものを用いたものであるから、複雑な部材を用いることもないこのような簡単な構成で、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられて正しい計測を実現できる。
そして、スキャナに関する情報を示す手段として無線発信機能を備えたICチップを用い、情報を判読する手段として前記無線発信された情報を受信する機能を備えたものを用いた本発明の走査型プローブ顕微鏡は、ICチップという容量の大きな記憶素子を使うことにより、必要な情報をすべて直接記憶させることができ、SPM本体に接続されているコントローラにはROM等の記憶媒体に各スキャナのパラメータ情報をIDに対応させて記憶しておく必要が無く、簡便なシステムで所期の目的を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2つの実施例を示す図である。
【図2】本発明の異なる2つの実施例を示す図である。
【図3】本発明に係るSPM装置の要部構成を示す図である。
【図4】本発明に係るSPM装置において使用されるスキャナを単体で示す図である。
【図5】本発明に係るSPM装置においてスキャナがセットされた状態と外された状態を示す図である。
【図6】本発明の基礎となるSPM装置の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
1 装着ユニット 8b ICチップ
2 スキャナ 8c 切り欠き
3 試料台 8d 穴
5 プローブ 9a バーコードリーダ
6 測定室 9b データ受信素子
7 変位センサ 9c 光センサ
8a バーコード 9d ピンスイッチ
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕微鏡においてスキャナの特性情報をその交換に伴って自動設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、先端部が先鋭化された探針で試料表面を走査し、プローブと試料表面との間に働く機械的、電気的或いは磁気的な相互作用等を検出することによって、試料表面の物理量をサブナノオーダの極めて高い分解能で観察する装置である。例えば、代表的なSPMである原子間力顕微鏡(AFM)では、マイクロカンチレバー(片持ち梁)とその一端に取り付けられた探針からなるプローブを用い、探針先端部と試料表面の間に働く原子間力などの力をカンチレバーのたわみ量変化という情報で検出するものである。このたわみ量変化の検出には例えば、該たわみ量が一定となるように高さ方向(以下、Z方向と呼ぶ)に伸縮する圧電スキャナに電圧を印加し、この印加電圧を検出値とする等の方式が採られている。この電圧値は高さ方向変位分をキャンセルさせるものであるから、探針が対峙している位置の試料の表面高さ情報に対応したものとなる。このAFM装置は、圧電素子からなるスキャナと、プローブと、プローブ変位検出装置とを備えている。具体的な配置例としては、スキャナにより変位駆動される試料台上に試料を載せ、プローブは試料表面直上に設置し、プローブの上側すなわちカンチレバー背面部に光テコの原理を利用した光電式プローブ変位検出装置が配置される。観察は、スキャナを水平方向(以下、XY方向と呼ぶ)に主走査と副走査を組み合わせたラスター二次元走査させることによって探針先端部と該試料を相対的に変位させて行なう。変位検出値をスキャナの走査位置に対応させディスプレイ上に画像表示させることで、サブナノオーダの分解能を持った走査顕微鏡像が得られる。
【0003】
図6は従来のSPMの基本構成を示した模式図である。基盤101に対し、スキャナ駆動部となる円筒型圧電素子102がその中心軸を基盤面に垂直にして固定される。円筒型圧電素子102の自由端側に試料台103が設置され、該試料台103の上に試料104が搭載される。プローブ105は、例えば原子間力顕微鏡においては、シリコンプロセスで製作した自由端に先鋭化された探針をもつカンチレバーであり、試料104の上部に配置される。基盤101は、試料104の表面とプローブ105の探針先端部を接近させるためのZ粗動ステージ106の上に固定される。プローブ105の上方にはレーザ光源とレーザスポット位置を二次元的に検出できる光電検出器とを備えたプローブ変位検出手段107が配設され、プローブ変位検出手段107の出力信号はフィードバック回路108に入力され、該フィードバック回路108の出力はZ方向駆動電圧として円筒型圧電素子102に入力される。また、円筒型圧電素子102には、XY走査回路109からXY走査信号が入力され、試料台103を介して載置した試料104を二次元駆動する。該XY走査回路109からのXY走査信号は同時に表示装置110にも入力されると共に、該表示装置110には検出信号に対応したZ方向駆動電圧も入力されて、試料104面の形状画像が得られる。
【0004】
ところで、この種のSPMにおいて、使用条件に合わせて用いるスキャナが選択交換されることがある。その際、使用するスキャナによりその特性が異なるため、スキャナの交換時にはそのスキャナの圧電定数や非線形性の補正係数といった各種パラメータをコントローラ(一般にはコンピュータ)に設定しなければならない。従来この設定はオペレータが手動で行なっており、その操作が面倒であるだけでなく間違いを伴い易く、もし間違えて設定してしまった時は正しい計測ができないといった問題があった。すなわち、XY走査が指定通り行なわれなかったり、Z変位量がずれたり、得られた顕微鏡画像のスケールが狂ったりといった不具合が生じていた。
【0005】
【特許文献1】特開2002−350319号公報
「走査型プローブ顕微鏡」 平成14年12月4日公開
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記の問題点を解決すること、すなわち、スキャナを交換する際に、そのスキャナ固有のパラメータ情報がオペレータの手動操作を必要としないで、コントローラに自動的に設定される機能を備えたSPMを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のSPMは、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に、前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えるようにした。
具体的構成として、スキャナに関する情報を示す手段がバーコード、切り欠きや穴の位置、といったスキャナを特定するマークであり、情報を判読する手段がバーコードリーダ、プッシュピンや光センサといったマーク読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、マークで特定されるスキャナのパラメータ情報を該マーク情報と対応させて記憶する部材と、該記憶部材から前記パラメータ情報を読み出してコントローラに設定するもので構成されるSPMを提示する。
また、異なる具体例として、スキャナに関する情報を示す手段が当該スキャナ固有のパラメータ情報を記憶したICチップやバーコードであり、情報を判読する手段が読み取りヘッド、バーコードリーダといった情報読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、前記読み取ったパラメータ情報をコントローラに設定するものとしたSPMを提示する。
更なる具体例として、スキャナに関する情報を示す手段が無線発信機能を備えたICチップであり、情報を判読する手段が前記無線発信された情報を受信する機能を備えたものであるSPMを提示する。
なお、本明細書で「本体側」と表現するのは交換部材であるスキャナに対して用いたもので、これはSPM本体だけでなく本体に接続されているコントローラ等を含むシステム全体を示している。
【0008】
【発明の実施の形態】
前述したように、SPMは使用に際してスキャナの交換が必要となることが有り、その際使用するスキャナの固有のパラメータをコントローラに設定しなければならない。従来はこれをオペレータが手動で行なっており、操作が面倒であるだけでなく間違いを伴う不都合があった。本発明は、この問題を解消するため、スキャナを交換した際に、SPM自体がスキャナの種別を自動判別し、該スキャナの固有のパラメータをコントローラに設定する機能を備えることに想到した。スキャナの交換はスキャナを装着するユニットがSPM本体側に配設されていて、該装着ユニットに使用するスキャナが選択されて装着される形態でなされる。そのとき、本発明は当該スキャナ固有のパラメータ情報がコントローラに自動的に設定されるようにするため、まず、ユニットの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に前記情報を判読する手段を持たせることにした。スキャナに備える当該スキャナに関する情報としては、当該スキャナ固有のパラメータ情報の場合と、スキャナを特定するID情報だけの場合とがある。前者の場合はスキャナの情報を読み取ってそれをコントローラに設定する方式であり、後者の場合はスキャナのID情報を読み取り、SPM本体に接続されているコントローラ(コンピュータ)あるいはSPM本体に予め記憶させておいたIDに対応した各スキャナの固有のパラメータ情報テーブルから、読み取ったIDによって該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出しコントローラに設定する方式となる。
【0009】
図3乃至図5は本発明におけるスキャナ交換の形態を説明する図であり、図3はSPMの要部の構成を示す図である。図に示されるようにSPM装置の上部に測定室6が設けられ、該測定室6内にはスキャナ2の上端部に設置された試料台3と該試料台3に載置された試料面に探針先端を対峙させて配設されたプローブ5と、該プローブ5のカンチレバーの変位を検出する変位センサ7とが配置されると共に、この測定室6の下方にスキャナ2をセットする装着ユニット1が配置されている。測定に際しては試料に対する測定条件に合わせて適当なスキャナ2が選択され、装着ユニット1にセットされる。スキャナ2は円筒型圧電素子からなり、図4に示されるように円筒状のケーシングに収納されている。図5にはSPM本体にスキャナ2がセットされた状態をAに示し、スキャナ2が外された状態をBに示している。なお、この図5の状態では測定室6内に配置のプローブ5、変位センサ7等は後方にスライドさせている。
【0010】
(実施例1)
選定され装着ユニット1に交換セットされたスキャナ2をSPMに自動的に識別させる本発明の実施例を図1を参照して説明する。図の上段に示した例は、スキャナ2の外面部にバーコード8aにより当該スキャナを特定するID情報または当該スキャナ固有のパラメータ情報を書き込んでおく形態である。本体側にはこのバーコード8aの情報を読み取るバーコードリーダ9aを装着ユニット1の壁面部に設置する。スキャナ2は円筒形状であるが装着ユニットに収納するときはXY方向位置決めが必要なため、円周方向位置が決められている。バーコードリーダ9aを装着ユニット1の壁面部に設置する位置は、スキャナ2が正しく位置決めされセットされた状態でバーコード8aと対峙する位置である。この実施例では、バーコード8aの情報が当該スキャナを特定するID情報であった場合は、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDに対応した各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出しコントローラに設定する方式となる。また、バーコード8aの情報が当該スキャナ固有のパラメータ情報であった場合は、前記バーコードリーダ9aが読み取ったパラメータ情報を直接コントローラに設定する方式となる。
【0011】
(実施例2)
図1の下段に示した例はスキャナ2に情報を記憶させた無線ICチップ8bを取りつけ、本体側でデータ受信させる方式のものである。この無線ICチップ8bを取りつけたスキャナ2が装着ユニット1にセットされると近傍に配置されたデータ受信素子9bでICチップ8bに記憶された情報を受信する。この実施例の蓄積情報は当該スキャナを特定するID情報であっても当該スキャナ固有のパラメータ情報であってもよいが、ICチップの容量は十分に大きいので当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させる方がROM等のパラメータ蓄積情報が必要でなく簡便といえよう。
この実施例の変形例としては無線発信するワイヤレスICチップに代えて有線のICチップを採用することもできる。図4に示したようにスキャナ2には本体との間で駆動電圧を送るリード線が結ばれているので信号用のリード線をつけることも容易である。
【0012】
(実施例3)
図2の上段に示した例はスキャナ2に識別用の切り欠き8cを刻みID情報を記憶させた方式である。スキャナ2のいずれの位置にこの切り欠き8cが刻まれているかを検知してスキャナ2の特定を行なう。図示の例ではスキャナ2の底部周縁に切り欠き8cを刻み、装着ユニット1の底部周面部に光センサ9cを複数個配置し、いずれのセンサが切り欠き8cを検知したかで当該スキャナを特定する。光センサ9cとしては光源と反射光を受光する受光素子の組み合わせ等が採用できる。前述したようにスキャナ2は円筒形状であるが装着ユニット1に収納するときはXY方向位置決めが必要なため、円周方向位置が決められているので、円周方向の位置でIDを判別することができる。この例では光センサ9cの数を4個としたがこれに限定されるものではなく、使用するスキャナの数分が必要となる。またスキャナ2の切り欠き8cは底部周縁に刻む必然性はなく、垂直方向配列であっても電極など他の部材の支障のないところであれば何処でもよい。要は位置によってIDの識別ができればよい。光センサ9cはその切り欠き8cの位置に対峙するように装着ユニット1側に配設する。この切り欠き8cによる情報記憶形態の場合は当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させることができないため、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDと対応する各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、切り欠き8cから読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出してコントローラに設定する方式となる。
また、この実施例の変形としては切り欠きに代えスキャナケーシングの外面と異なる反射率例えば黒のマークをつけて、光センサ9cで検出した反射光の強弱によりマークの位置を判別する方式を採ることもできる。
【0013】
(実施例4)
図2の下段に示した例はスキャナ2の底部に識別用の穴8dを穿ち、装着ユニット1の底部に複数のピンスイッチ9dを配設し、スキャナ2が装着されたときいずれのピンスイッチ9dと穴8dが一致したかを検知する。すなわち、一致しなかったピンスイッチ9dのピンはスキャナ2の底面に押圧されスイッチが作動し、一致したピンスイッチ9dのピンだけが接触せずスイッチが作動しない。このようにしてどの位置に穴が穿たれているかが検知でき、これによって当該スキャナが特定できる。図ではピンの数を3として示したがこれに限定されるものではなく、使用するスキャナの数だけピンも必要となる。この実施例も、穴の位置による情報記憶形態は当該スキャナ固有のパラメータ情報を直接記憶させることができないため、SPM本体側に備えられたROM等の記憶手段にIDと対応する各スキャナの固有のパラメータ情報を予め記憶させておき、穴8dから読み取ったIDに合わせて該当スキャナの固有のパラメータ情報を読み出してコントローラに設定する方式となる。
この実施例の変形例としては複数のピンスイッチ9dと不定数の穴8dとの組み合わせによりIDを特定する方式がある。例えば2つのピンスイッチ9dであれば穴8dが無いもの、一方に穴があり他方にないもの、一方に穴がなく他方に穴があるもの、そしていずれも穴であるものの4種類の識別が可能である。なお、一般にはn個であれば2n種類の識別が可能である。
このように本発明においては、複数のスキャナが使用されるSPMにおいて、装着ユニットにスキャナがセットされた状態でいずれのスキャナがセットされたかを自動的に識別できるものであればよく、この他にも種々のバリエーションが考えられる。
【0014】
【発明の効果】本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に、前記情報を判読する手段と、該判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えたものであるから、使用条件に合わせて用いるスキャナが選択交換されると、SPM本体側でそれを判別して使用するスキャナのパラメータをコントローラに自動的に設定する。したがって、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられ、正しい計測が実行できる。
本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナに関する情報を示す手段としてバーコード、切り欠きや穴の位置、といったスキャナを特定するマークを用い、情報を判読する手段としてはバーコードリーダ、プッシュピンや光センサといったマーク読み取り手段とを用い、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段としては、マークで特定されるスキャナのパラメータ情報を該マーク情報と対応させて記憶している部材と、該記憶部材から前記パラメータ情報を読み出してコントローラに設定するものを用いたものであるから、複雑な部材を用いることもないこのような簡単な構成で、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられて正しい計測を実現できる。
【0015】
本発明の走査型プローブ顕微鏡は、スキャナに関する情報を示す手段として当該スキャナ固有のパラメータ情報を記憶したICチップやバーコードを用い、情報を判読する手段として読み取りヘッド、バーコードリーダといった情報読み取り手段を用い、判読した情報に基づいて、当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段として前記読み取ったパラメータ情報をコントローラに設定するものを用いたものであるから、複雑な部材を用いることもないこのような簡単な構成で、従来のようにオペレータが手動で設定を行なうなどの面倒な作業が必要ない上、操作ミスも避けられて正しい計測を実現できる。
そして、スキャナに関する情報を示す手段として無線発信機能を備えたICチップを用い、情報を判読する手段として前記無線発信された情報を受信する機能を備えたものを用いた本発明の走査型プローブ顕微鏡は、ICチップという容量の大きな記憶素子を使うことにより、必要な情報をすべて直接記憶させることができ、SPM本体に接続されているコントローラにはROM等の記憶媒体に各スキャナのパラメータ情報をIDに対応させて記憶しておく必要が無く、簡便なシステムで所期の目的を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2つの実施例を示す図である。
【図2】本発明の異なる2つの実施例を示す図である。
【図3】本発明に係るSPM装置の要部構成を示す図である。
【図4】本発明に係るSPM装置において使用されるスキャナを単体で示す図である。
【図5】本発明に係るSPM装置においてスキャナがセットされた状態と外された状態を示す図である。
【図6】本発明の基礎となるSPM装置の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
1 装着ユニット 8b ICチップ
2 スキャナ 8c 切り欠き
3 試料台 8d 穴
5 プローブ 9a バーコードリーダ
6 測定室 9b データ受信素子
7 変位センサ 9c 光センサ
8a バーコード 9d ピンスイッチ
Claims (4)
- スキャナの一部に当該スキャナに関する情報を示す手段を備えると共に、該スキャナが装着される本体側に、前記情報を判読する手段と、該手段が判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段とを備えた走査型プローブ顕微鏡。
- スキャナに関する情報を示す手段がバーコード、切り欠きや穴の位置、といったスキャナを特定するマークであり、情報を判読する手段がバーコードリーダ、プッシュピンや光センサといったマーク読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、マークで特定されるスキャナのパラメータ情報を該マーク情報と対応させて記憶している部材と、該記憶部材から前記パラメータ情報を読み出してコントローラに設定するもので構成された請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
- スキャナに関する情報を示す手段が当該スキャナ固有のパラメータ情報を記憶したICチップやバーコードであり、情報を判読する手段が読み取りヘッド、バーコードリーダといった情報読み取り手段であり、判読した情報に基づいて当該スキャナ固有のパラメータ情報をコントローラに設定する手段が、前記読み取ったパラメータ情報をコントローラに設定するものである請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
- スキャナに関する情報を示す手段が無線発信機能を備えたICチップであり、情報を判読する手段が前記無線発信された情報を受信する機能を備えたものである請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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