JP2004324586A - 永久磁石回転体装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】第1回転体26,27,28を少なくとも2個隣り合わせ、第1回転体26,27,28を、互いに平行な回転軸17,18,19にそれぞれ回転自在に取付けるとともに常にN極とS極とが互いに対向するように連結し、第1回転体26と第1回転体27との間に第2回転体32A,32Bを回転自在に設け、第1回転体27と第1回転体28との間に第2回転体34A,34Bを回転自在に設け、第3永久磁石33のN極又はS極を一方の第1回転体と他方の第1回転体とに交互に臨ませることで、第3永久磁石33と第1・第2永久磁石22,24との間に引力又は斥力を発生させるようにした。
【効果】第2回転体が回転したときに、各磁極間の引力又は斥力によって第1回転体に回転力を発生させ、第1回転体を回転させることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石の磁力を動力源とする永久磁石回転体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石の磁力を利用した装置としては、電気式モータ(例えば、特許文献1参照。)及び磁気力機関(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−183353号公報
【特許文献2】
特開平8−326646号公報
【0004】
特許文献1の第1図及び第4図を以下の図12(a),(b)で説明し、特許文献2の図1を以下の図13で説明する。
図12(a),(b)は永久磁石の磁力を利用した装置の説明図(従来例1)である。
(a)において、モータ200は、内周面にスプライン歯(不図示)を所定ピッチで設けた円筒状のサーキュラスプライン201と、このサーキュラスプライン201のスプライン歯に噛み合わせるために外周面にスプライン歯(不図示)を設けた可撓性を有する円筒状のフレックススプライン202と、このフレックススプライン202に内接させた円筒状のプラスチック磁石203と、このプラスチック磁石203の内方に配置したステータ204とからなる。
【0005】
(b)は、内歯歯車210と、この内歯歯車210に噛み合うフレックスリング211とを示したものであり、(a)に示したサーキュラスプライン201は内歯歯車210に相当し、(a)に示したフレックススプライン202はフレックスリング211に相当する。
【0006】
(a)において、ステータ204は、U相及びV相の2相で駆動するとともに突極を8極設けた構造のものであり、各突極には突極を励磁する巻線(不図示)が巻かれている。
例えば、U相の巻線に通電し、U相の突極U,UをN極に磁化し、U相の突極U,UをS極に磁化すれば、プラスチック磁石203のN極は突極U,Uに反発して外側へ変位し、プラスチック磁石203のN極は突極U,Uに吸引されて内側へ変位する。この結果、プラスチック磁石203及びフレックススプライン202は楕円状になり、突極U,U側では、フレックススプライン202のスプライン歯とサーキュラスプライン201のスプライン歯とが噛み合い、突極U,U側では、フレックススプライン202のスプライン歯とサーキュラスプライン201のスプライン歯とは噛み合わない。
【0007】
このようにして、各突極の励磁を順次回転させることで、フレックススプライン202のスプライン歯とサーキュラスプライン201のスプライン歯との噛み合う位置を順次移動させ、サーキュラスプライン201に対してフレックススプライン202を回転させる。
【0008】
図13は永久磁石の磁力を利用した装置の説明図(従来例2)である。
磁気力機関220は、バッテリー221にブラシ222及びスリップリング223を介して電磁石224を接続し、この電磁石224の両端部にシリンダ226,227内に移動可能に挿入した永久磁石からなるピストン231,232を近接させ、これらのピストン231,232をそれぞれコネクティングロッド233,234を介してクランク軸236に連結したものであり、モータ238でスリップリング223を回転させことで、バッテリー221から電磁石224に供給する電流の方向を交互に変化させ、ピストン231,232を電磁石224に対して吸引又は反発させて、ピストン231,232を往復動させ、コネクティングロッド233,234を介してクランク軸236を回転させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図12(a)では、プラスチック磁石203を外側あるいは内側に変位させるためにステータ204の巻線に通電する必要がある。
また、図13においても同様に、ピストン231,232を往復動させるために電磁石224に通電する必要がある。
【0010】
例えば、永久磁石の磁力、即ち磁極間に発生する引力又は斥力のみを動力源とすることができれば、上記したような通電を行わずに済み、電力消費が抑えられ、コストダウン、無公害化が図れる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、N極を径外方へ向けた第1永久磁石とS極を径外方へ向けた第2永久磁石とを外周部に交互に設けた第1回転体を少なくとも2個隣り合わせ、これらの第1回転体を、互いに平行な回転軸にそれぞれ回転自在に取付けるとともに常にN極とS極が互いに対向するように連結し、これらの第1回転体の間に第3永久磁石を備えた第2回転体を回転自在に設け、第3永久磁石のN極又はS極を一方の第1回転体と他方の第1回転体とに交互に臨ませることで、第3永久磁石と第1・第2永久磁石との間に引力又は斥力を発生させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
第2回転体が回転したときに、第3永久磁石のN極とS極とがそれぞれ第1永久磁石及び第2永久磁石に交互に臨んで、第2回転体のN極及びS極と、第1永久磁石及び第2永久磁石のそれぞれのN極及びS極との間に発生する引力又は斥力によって第1回転体に回転力を発生させることができ、第1回転体を回転させることができる。
【0013】
請求項2は、第2回転体を、第1回転体にギヤ、ベルト等で連結したことを特徴とする。
第1回転体に発生する回転力によって第1回転体からギヤ、ベルト等を介して第2回転体へ回転力を伝えることができ、第2回転体を駆動することができる。第2回転体が回転すれば、この第2回転体の回転によって第1回転体を回転させることができ、第1回転体及び第2回転体を共に連続回転させることができる。
【0014】
請求項3は、第2回転体の回転軸を、第1回転体の回転軸と直交させたことを特徴とする。
第1回転体と第2回転体との回転方向が直交することで、第1永久磁石及び第2永久磁石の磁力が第3永久磁石の回転に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0015】
請求項4は、隣り合わせた第1回転体の回転軸の少なくとも一方の軸に、第1回転体を軸方向に移動可能に設け、第3永久磁石の作用を解除するようにしたことを特徴とする。
第1回転体を軸方向に移動させることで、第3永久磁石の作用を解除することができ、第1回転体の回転を停止させることができる。
【0016】
請求項5は、回転軸を少なくとも平行に3列配置し、中央の回転軸を出力軸にするとともに、他の2軸に取付けた第1回転体を慣性力を付与するはずみ車としたことを特徴とする。
第1回転体をはずみ車とすることで、第1回転体に回転エネルギーを蓄え、回転変動を抑えて回転の円滑化を図ることができる。
【0017】
請求項6は、隣り合わせた第1回転体の各回転中心を第1の線分で結び、この第1の線分上に第1永久磁石の中心点又は第2永久磁石の中心点を配置し、第1の線分を2等分する線であって第1の線分に直交する二等分線を引き、第1の線分上の第1永久磁石又は第2永久磁石とこの隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石との間の中心に第1回転体の回転中心から第2の線分を引き、第1回転体の回転中心を通り且つ第2の線分に対して隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石の側に所定角度をなす直線を引いたときに、この直線と二等分線との交点に第3永久磁石の中心点を配置したことを特徴とする。
【0018】
第2の線分に対して所定角度をなす直線と二等分線との交点に第3永久磁石の中心点を配置したことで、例えば、第3永久磁石を第1の線分に対して対称な位置に2個配置した場合に、第1永久磁石又は第2永久磁石が、第1回転体の回転中心と一方の第3永久磁石の中心点とを結ぶ線分上に存在する場合に、第1回転体の回転中心と他方の第3永久磁石の中心点とを結ぶ線分上に、上記の第1永久磁石又は第2永久磁石の隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石が存在することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る永久磁石回転体装置の斜視図であり、永久磁石回転体装置10は、それぞれ3つの主構成部品を上下に重ねた大回転体11,12,13を隣り合わせて配置し、大回転体11と大回転体12との間に小回転体装置14を配置し、大回転体12と大回転体13との間に小回転体装置15を配置したものであり、小回転体装置14、15にそれぞれ設けた永久磁石と、大回転体11,12,13に設けた永久磁石との間に発生する引力又は斥力を利用し、小回転体装置14,15が作動するときに、大回転体11,12,13を回転させる装置である。
【0020】
図2は本発明に係る永久磁石回転体装置の平面図であり、永久磁石回転体装置10は、前述の大回転体11,12,13と、小回転体装置14,15と、これらの大回転体11,12,13及び小回転体装置14,15を収納するケース16と、大回転体11,12,13のそれぞれの回転軸となる第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19とからなる。
【0021】
大回転体11は、N極(ハッチングを施した部分をN極21とし、ハッチングを施していない部分をS極23とする。以下同じ。)21を径外方へ向けた球状の第1永久磁石22と、S極23を径外方へ向けた第2永久磁石24とを外周部に交互に且つ周方向に等間隔(ここでは、45°等間隔である。)に並べた第1回転体26を上下に2個備える(第1回転体26は1個のみ図示。)。なお、第1永久磁石22と第2永久磁石24とは、同一のものであるが、説明の都合上符号を別にした。
【0022】
大回転体12は、第1永久磁石22と、第2永久磁石24とを外周部に交互に且つ周方向に等間隔(ここでは、45°等間隔である。)に並べた第1回転体27を上下に2個備える(第1回転体27は1個のみ図示。)。
【0023】
大回転体13は、第1永久磁石22と、第2永久磁石24とを外周部に交互に且つ周方向に等間隔(ここでは、45°等間隔である。)に並べた第1回転体28を上下に2個備える(第1回転体28は1個のみ図示。)。
上記の第1回転体26,27,28は、それぞれ樹脂製の回転体本体26a,27a,28aに第1永久磁石22…(…は複数個を示す。以下同じ。)、第2永久磁石24…を埋め込んだものである。
【0024】
小回転体装置14は、支持体30,31で回転可能に支持した第2回転体32A,32Bをそれぞれ上下に2個(手前側の1個のみ示す。)ずつ備え、第2回転体32A,32Bは、それぞれ先端に軸直角方向にN極とS極とを向けた球状の第3永久磁石33を取付けた部材である。
【0025】
小回転体装置15は、支持体30,31で回転可能に支持した第2回転体34A,34Bをそれぞれ上下に2個(手前側の1個のみ示す。)ずつ備え、第2回転体34A,34Bは、それぞれ先端に軸直角方向にN極とS極とを向けた球状の第3永久磁石33を取付けた部材である。
上記の第2回転体32A,32B,34A,34Bは、それぞれ樹脂製の回転体本体32a,32b,34a,34bに第3永久磁石33を取付けたものである。
【0026】
図3は図2の3−3線断面図であり、大回転体11は、前述の第1回転体26,26と、これらの第1回転体26,26間にスペーサ36,36を介して設けた第1大径ギヤ37と、これらの第1回転体26,26及び第1大径ギヤ37を一体的に連結する通しボルト38…と、これらの通しボルト38…の先端にねじ込んだナット41…とからなり、ケース16に固定した第1回転軸17で回転可能に支持したものである。なお、43,43は第1回転体26,26とケース16との間に設けたブッシュ、44は第1回転軸17の先端にねじ込んだナットである。
【0027】
大回転体12は、前述の第1回転体27,27と、これらの第1回転体27,27の間にスペーサ36,36を介して設けた第2大径ギヤ47と、この第2大径ギヤ47に圧入するとともに第1回転体27,27を軸方向移動可能に支持する前述の第2回転軸18とからなる。なお、48,48は第1回転体27,27を軸方向に移動させるために例えばフォーク状の部材を係合する係合部、51,51は第1回転体27,27の所定距離を超える移動を規制するストッパ、52,52は第2回転軸18にストッパ51を取付けるビスである。
【0028】
大回転体13は、前述の第1回転体28,28と、これらの第1回転体28,28間にスペーサ36,36を介して設けた第3大径ギヤ55と、これらの第1回転体28,28及び第3大径ギヤ55を一体的に連結する前述の通しボルト38…と、ナット41…とからなり、ケース16に固定した第3回転軸19で回転可能に支持したものである。
【0029】
スペーサ36は、第1回転体26と第1大径ギヤ37との間、第1回転体27と第2大径ギヤ47との間、第1回転体28と第3大径ギヤ55との間に、大回転体11,12,13の回転を許容するように挟んだ部材であり、且つ、大回転体12、詳しくは、第2大径ギヤ47の上下の位置決めを行う部材でもある。
【0030】
ケース16は、断面が四角い筒状のケース本体58と、このケース本体58の端部に取付けた端部壁部材61,62と、ケース本体58の下部に取付けた脚部63,63とからなる。なお、65,65はケース本体58の上壁66及び下壁67にそれぞれ開けた丸穴であり、第1回転体27,27の外径よりも大きな内径を有する部分である。
【0031】
図4は図2の4−4線断面図であり、小回転体装置14は、水平に延ばしたセンタ軸71と、このセンタ軸71の両端部に設けた中間ギヤ72,73に噛み合う回転軸ギヤ74,76を形成した前述の第2回転体32A、32A,32B、32Bとからなる。なお、81…,82…はワッシャ、83,83はセンタ軸71を支持体30,31に回転可能に取付けるために抜け止めとする抜け止め用ピン、84…は第2回転体32A,32Bを支持体30,31に回転可能に取付けるために抜け止めとする抜け止め用ピンである。
【0032】
小回転体装置15(図2参照)は、小回転体装置14の第2回転体32A、32A,32B、32Bを第2回転体34A,34A,34B,34B(図2参照)に替えた装置である。
【0033】
センタ軸71は、第2大径ギヤ47(図2参照)に噛み合う小径ギヤ87を備える。小径ギヤ87は、その回転の軸を第2大径ギヤ47の回転の軸(即ち、第2回転軸18である。)と直交させたものであり、例えば、第2大径ギヤ47をウォームギヤとし小径ギヤ87をホイールギヤとした組合せや、第2大径ギヤ47及び小径ギヤ87の両方をベベルギヤとした組合せが好適である。
【0034】
支持体30,31は、前述したように、センタ軸71、第2回転体32A,32Bを回転可能に支持する部材であり、ケース本体58の上壁66及び下壁67にビス91…及びナット92…で取付ける。
【0035】
以上に述べた永久磁石回転体装置10の作用を図5〜図11で説明する。
図5は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第1作用図である。
以下では、大回転体11と大回転体12と小回転体装置14との作用、詳しくは、第1回転体26と第1回転体27と第2回転体32A,32Bとの作用について説明する(以下同じ。)。なお、大回転体12と大回転体13(図2参照)と小回転体装置15との作用については、大回転体11と大回転体12と小回転体装置14との作用と同一であり、説明は省略する。
【0036】
まず、第1回転体26の3個の永久磁石、即ち、時計回りに順に第1永久磁石22、第2永久磁石24及び第1永久磁石22を、ここでは永久磁石2A、永久磁石2B、永久磁石2Cとし、第1回転体27の3つの永久磁石、即ち、半時計回りに順に第2永久磁石24、第1永久磁石22及び第2永久磁石24をここでは永久磁石2D、永久磁石2E、永久磁石2Fとし、第2回転体32A,32Bの第3永久磁石33,33をここでは永久磁石3Q、永久磁石3Rとする。なお、33a,33bは永久磁石3Q,3RのN極、S極である。
【0037】
また、第1回転体26の回転中心となる点をN、永久磁石2A、永久磁石2B、永久磁石2Cの各中心点をA,B,Cとし、第1回転体27の回転中心となる点をP、永久磁石2D、永久磁石2E、永久磁石2Fの各中心点をD,E,Fとし、第2回転体32A,32Bの回転の軸をMとし、永久磁石3Q、永久磁石3Rの各中心点をQ,Rとする。(点Nから中心点A,B,Cまでの距離はそれぞれrであり、点Pから中心点D,E,Fまでの距離もそれぞれrである。)
【0038】
そして、線分NAと線分NBとのなす角度、線分NBと線分NCとのなす角度、線分PDと線分PEとのなす角度、線分PEと線分PFとのなす角度をそれぞれjとし、点N、中心点B,E、点Pが一直線上に並び、且つ軸Mが線分NPの二等分点を通るとともに線分NPと直交するときに、点Nを通り且つ中心点Aと中心点Bとの間の中央を通る線分及び点Nを通り且つ中心点Bと中心点Cとの間の中央を通る線分が軸Mと交差する点をS,T(このとき、点Pを通り且つ中心点Dと中心点Eとの間の中央を通る線分及び点Pを通り且つ中心点Eと中心点Fとの間の中央を通る線分も点S,Tを通る。)とする。
【0039】
このときに、線分NQと線分NSとのなす角度(即ち、∠QNS)、線分PQと線分PSとのなす角度(即ち、∠QPS)、線分NTと線分NRとのなす角度(即ち、∠TNR)、線分PTと線分PRとのなす角度(即ち、∠TPR)をそれぞれkとする。(また、∠SNB=∠BNT=∠SPE=∠EPT=j/2である。)
【0040】
なお、図の中央の上下にコ字状の枠で囲むように描いた円は永久磁石3Q,3Rをそれぞれ軸Mの方向から(即ち、図の下方から)見たものであり、永久磁石3Q,3RのN極33aとS極33bとの境界線が水平線となす角度をそれぞれθ1,θ2とする。図では、水平線に対して永久磁石3Q,3Rの時計回りを角度θ1,θ2の正の方向とする。
【0041】
次に、図5の状態から第2回転体、詳しくは永久磁石3Q,3Rが回転するときにこれらの永久磁石3Q,3Rと永久磁石2A〜2Fとの間に発生する力と第1回転体26,27に発生する回転力について説明する。
【0042】
まず、以下の表で、第1回転体26の点Nを中心にした時計回りの回転角度(この回転角度は第1回転体27の点Pにした反時計回りの回転角度に等しいとする。)φと、永久磁石3Q,3Rの軸Mを中心にした回転角度θ1,θ2との関係を説明する。
【0043】
【表1】
Figure 2004324586
【0044】
表中のステップは、第1回転体の回転角度を永久磁石、ここでは代表して永久磁石2Aの位置毎に示すものであり、ステップ1は図5に示した永久磁石2Aの位置(第1回転体の回転角度φは0(ゼロ))、ステップ2は永久磁石2Aの中心点Aが線分NQ上に移動した場合(第1回転体の回転角度φは(j/2−k))、ステップ3は永久磁石2Aの中心点Aが線分NS上に移動した場合(第1回転体の回転角度φは(j/2))、ステップ4は永久磁石2Bの中心点Bが線分NR上に移動した場合(第1回転体の回転角度φは(j/2+k))、ステップ5は永久磁石2Aの中心点Aが線分NP上に移動した場合、即ち、図5において、中心点Aが中心点Bまで移動した場合(第1回転体の回転角度φはj)である。なお、ステップ6〜ステップ9については後述する。
【0045】
永久磁石3Q,3Rは、図3に示した第1大径ギヤ37及び第2大径ギヤ47と小径ギヤ87との噛み合い、図4に示した中間ギヤ72,73と回転軸ギヤ74,76との噛み合いによって、第1回転体に対して所定の回転角度比で回転する。
【0046】
例えば、上記の回転角度比をdとすると、d=θ1/φ、d=θ2/φとなり、また、第1回転体の回転角度φが0(ゼロ)のときに、θ1=−(j/2−k)×d、θ2=180−(j/2+k)×dとすると、φとθ1、φとθ2の関係式は、θ1=(φ−(j/2−k))×d、θ2=180+(φ−(j/2+k))×dと表すことができる。
【0047】
これらの式を用いて、永久磁石3Qの回転角度θ1及び永久磁石3Rの回転角度θ2を各ステップ毎に求めると、表に示すようになる。更に、具体的に、j=45°、k=2°、d=4とすると、永久磁石3Qの実回転角度θ1及び永久磁石3Rの実回転角度θ2は表に示す値となる。
【0048】
次に、上記した各ステップ毎に、永久磁石3Q,3Rと第1回転体の永久磁石との各磁極間に作用する力及び第1回転体の回転力を説明する。
【0049】
図6は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第2作用図であり、表に示したステップ1について説明する。なお、永久磁石3Q,3Rの回転角度については、理解を容易にするために実回転角度を示す(以下同じ。)。
永久磁石3Qの実回転角度が−82°のときには、永久磁石3QのS極がほぼ第1回転体26側を向き、N極がほぼ第1回転体27側を向く。
また、永久磁石3Rの実回転角度が82°のときには、永久磁石3RのN極がほぼ第1回転体26側を向き、S極がほぼ第1回転体27側を向く。
【0050】
従って、永久磁石3Q、永久磁石2A間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2AのN極とが引き合い、永久磁石2Aに引力G1が発生する。この引力G1の線分NAに直交する方向の成分はF1であり、このF1は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0051】
永久磁石3Q、永久磁石2B間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2BのS極とが反発し合い、永久磁石2Bに斥力R2が発生する。この斥力R2の線分NBに直交する方向の成分はF2であり、このF2は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0052】
永久磁石3R、永久磁石2B間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2BのS極とが引き合い、永久磁石2Bに引力G2が発生する。この引力G2の線分NBに直交する方向の成分はF3であり、このF3は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0053】
永久磁石3R、永久磁石2C間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2CのN極とが反発し合い、永久磁石2Cに斥力R3が発生する。この斥力R3の線分NCに直交する方向の成分はF4であり、このF4は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0054】
永久磁石3Q、永久磁石2D間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2DのS極とが引き合い、永久磁石2Dに引力G4が発生する。この引力G4の線分PDに直交する方向の成分はF5であり、このF5は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0055】
永久磁石3Q、永久磁石2E間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2EのN極とが反発し合い、永久磁石2Eに斥力R5が発生する。この斥力R5の線分PEに直交する方向の成分はF6であり、このF6は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0056】
永久磁石3R、永久磁石2E間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2EのN極とが引き合い、永久磁石2Eに引力G5が発生する。この引力G5の線分PEに直交する方向の成分はF7であり、このF7は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0057】
永久磁石3R、永久磁石2F間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2FのS極とが反発し合い、永久磁石2Fに斥力R6が発生する。この斥力R6の線分PFに直交する方向の成分はF8であり、このF8は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0058】
このように、第1回転体26は回転力F1〜F4が作用するために時計回りに回転し、第1回転体27は回転力F5〜F8が作用するために反時計回りに回転する。
【0059】
図7は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第3作用図であり、表に示したステップ2について説明する。
永久磁石3Qの実回転角度が0(ゼロ)°のときには、永久磁石3QのN極及びS極が共に第1回転体26側と第1回転体27側とを向く。
【0060】
また、永久磁石3Rの実回転角度が164°のときには、永久磁石3RのN極がS極よりも大きな表面積で第1回転体26側を向き、S極がN極よりも大きな面積で第1回転体27側を向く。
【0061】
従って、永久磁石3Q、永久磁石2A間では、引力と斥力とが打ち消し合い、永久磁石2Aには回転力が発生しない。
【0062】
永久磁石3R、永久磁石2B間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2BのS極とが引き合い、永久磁石2Bに引力G7が発生する。この引力G7の線分NBに直交する方向の成分はF10であり、このF10は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0063】
永久磁石3Q、永久磁石2D間では、引力と斥力とが打ち消し合い、永久磁石2Dには回転力が発生しない。
【0064】
永久磁石3R、永久磁石2E間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2EのN極とが引き合い、永久磁石2Eに引力G8が発生する。この引力G8の線分PEに直交する方向の成分はF11であり、このF11は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0065】
このように、第1回転体26は回転力F10が作用するために時計回りに回転し、第1回転体27は回転力F11が作用するために反時計回りに回転する。
【0066】
図8は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第4作用図であり、表に示したステップ3について説明する。
永久磁石3Qの実回転角度が8°のときには、永久磁石3QのN極がS極よりも大きな表面積で第1回転体26側を向き、S極がN極よりも大きな面積で第1回転体27側を向く。
【0067】
また、永久磁石3Rの実回転角度が172°のときには、永久磁石3RのN極がS極よりも大きな表面積で第1回転体26側を向き、S極がN極よりも大きな面積で第1回転体27側を向く。
【0068】
従って、永久磁石3Q、永久磁石2A間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2AのN極とが反発し合い、永久磁石2Aに斥力R8が発生する。この斥力R8の線分NAに直交する方向の成分はF13であり、このF13は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0069】
永久磁石3R、永久磁石2B間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2BのS極とが引き合い、永久磁石2Bに引力G10が発生する。この引力G10の線分NBに直交する方向の成分はF14であり、このF14は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0070】
永久磁石3Q、永久磁石2D間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2DのS極とが反発し合い、永久磁石2Dに斥力R9が発生する。この斥力R9の線分PDに直交する方向の成分はF15であり、このF15は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0071】
永久磁石3R、永久磁石2E間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2EのN極とが引き合い、永久磁石2Eに引力G11が発生する。この引力G11の線分PEに直交する方向の成分はF16であり、このF16は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0072】
このように、第1回転体26は回転力F13,F14が作用するために時計回りに回転し、第1回転体27は回転力F15,F16が作用するために反時計回りに回転する。
【0073】
図9は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第5作用図であり、表に示したステップ4について説明する。
永久磁石3Qの実回転角度が16°のときには、永久磁石3QのN極がS極よりも大きな表面積で第1回転体26側を向き、S極がN極よりも大きな面積で第1回転体27側を向く。
【0074】
また、永久磁石3Rの実回転角度が180°のときには、永久磁石3RのN極及びS極が共に第1回転体26側と第1回転体27側とを向く。
【0075】
従って、永久磁石3Q、永久磁石2A間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2AのN極とが反発し合い、永久磁石2Aに斥力R11が発生する。この斥力R11の線分NAに直交する方向の成分はF18であり、このF18は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0076】
永久磁石3R、永久磁石2B間では、引力と斥力とが打ち消し合い、永久磁石2Bには回転力が発生しない。
【0077】
永久磁石3Q、永久磁石2D間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2DのS極とが反発し合い、永久磁石2Dに斥力R12が発生する。この斥力R12の線分PDに直交する方向の成分はF19であり、このF19は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0078】
永久磁石3R、永久磁石2E間では、引力と斥力とが打ち消し合い、永久磁石2Eには回転力が発生しない。
【0079】
このように、第1回転体26は回転力F18が作用するために時計回りに回転し、第1回転体27は回転力F19が作用するために反時計回りに回転する。
【0080】
図10は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第6作用図であり、表に示したステップ5について説明する。
このステップ5では、永久磁石2Aは図6に示した位置に対して回転角度jだけ時計回りに回転するため、永久磁石2Aの隣りに位置する永久磁石2H(この中心点はHである。)が永久磁石3Qに接近する。
【0081】
同様に、永久磁石2Dは図6に示した位置に対して回転角度jだけ反時計回りに回転するため、永久磁石2Dの隣りに位置する永久磁石2L(この中心点はLである。)が永久磁石3Qに接近する。
【0082】
永久磁石3Qの実回転角度が98°のときには、永久磁石3QのN極がほぼ第1回転体26側を向き、S極がほぼ第1回転体27側を向く。
【0083】
また、永久磁石3Rの実回転角度が262°のときには、永久磁石3RのS極がほぼ第1回転体26側を向き、N極がほぼ第1回転体27側を向く。
【0084】
従って、永久磁石3Q、永久磁石2H間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2HのS極とが引き合い、永久磁石2Hに引力G13が発生する。この引力G13の線分NHに直交する方向の成分はF21であり、このF21は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0085】
永久磁石3Q、永久磁石2A間では、永久磁石3QのN極と永久磁石2AのN極とが反発し合い、永久磁石2Aに斥力R14が発生する。この斥力R14の線分NAに直交する方向の成分はF22であり、このF22は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0086】
永久磁石3R、永久磁石2A間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2AのN極とが引き合い、永久磁石2Aに引力G14が発生する。この引力G14の線分NAに直交する方向の成分はF23であり、このF23は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0087】
永久磁石3R、永久磁石2B間では、永久磁石3RのS極と永久磁石2BのS極とが反発し合い、永久磁石2Bに斥力R15が発生する。この斥力R15の線分NBに直交する方向の成分はF24であり、このF24は第1回転体26を時計回りに回転させる回転力である。
【0088】
永久磁石3Q、永久磁石2L間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2LのN極とが引き合い、永久磁石2Lに引力G15が発生する。この引力G15の線分PLに直交する方向の成分はF25であり、このF25は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0089】
永久磁石3Q、永久磁石2D間では、永久磁石3QのS極と永久磁石2DのS極とが反発し合い、永久磁石2Dに斥力R16が発生する。この斥力R16の線分PDに直交する方向の成分はF26であり、このF26は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0090】
永久磁石3R、永久磁石2D間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2DのS極とが引き合い、永久磁石2Dに引力G16が発生する。この引力G16の線分PDに直交する方向の成分はF27であり、このF27は第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0091】
永久磁石3R、永久磁石2E間では、永久磁石3RのN極と永久磁石2EのN極とが反発し合い、永久磁石2Eに斥力R17が発生する。この斥力R17の線分PEに直交する方向の成分はF28であり、第1回転体27を反時計回りに回転させる回転力である。
【0092】
このように、第1回転体26は回転力F21〜F24が作用するために時計回りに回転し、第1回転体27は回転力F25〜F28が作用するために反時計回りに回転する。
【0093】
図10に示した永久磁石2H,2Lは図6に示した永久磁石2A,2Dと同じ位置にあり、永久磁石2A,2Dがステップ1〜ステップ5にて移動したのと同様に永久磁石2H,2Lがステップ5〜ステップ9にて移動する。また、図6に示した永久磁石2A,2Dと図10に示した永久磁石2H,2Lとでは、N極とS極とが反対の位置にあり、しかも、永久磁石3Q,3Rについても、図6と図10とではN極とS極とが反対の位置にあって、ステップ1〜ステップ5とステップ5〜ステップ9では反対の位置になる。
【0094】
従って、ステップ1〜ステップ5において第1回転体26の永久磁石2A〜2C及び第1回転体27の永久磁石2D〜2Fに発生する力と、ステップ5〜ステップ9において第1回転体26の永久磁石2H,2A,2B及び第1回転体27の永久磁石2L,2D,2Eに発生する力とは同一になる。このことから、ステップ6〜ステップ9での作用の説明は省略する。
【0095】
以上に示したことより、永久磁石3Q,3Rがそれぞれ360°回転するときに第1回転体26,27は各ステップで発生する回転力によって回転を続ける。このときに第1回転体26,27が回転する回転角度は2j、即ち90°であるが、回転角度が90°〜360°の範囲でも、以上で説明したのと同様の回転力が発生して回転し続ける。換言すれば、永久磁石3Q,3Rが回転し続ければ、第1回転体26,27も回転し続ける。
【0096】
また、例えば、第1回転体の26,27をシャフト、ベルト、ギヤ、チェーン等で他の軸に連結して第1回転体の26,27の回転力を他の軸に伝えることで、他の装置を駆動する、即ち、永久磁石回転体装置10を駆動源とすることができる。
図3に永久磁石回転装置10を駆動源とした一例を示す。即ち、第1回転体27の第2回転軸18に被駆動部95を連結したことを示す。
【0097】
更に、図5において、∠QNS=∠QPS=∠TNR=∠TPR=kとしたのは、以下の理由による。
例えば、図7において、線分NQ上に永久磁石2Aの中心点A、線分PQ上に永久磁石2Dの中心点Dが存在する場合には、永久磁石2Aと永久磁石3Qとの間及び永久磁石2Dと永久磁石3Qとの間のそれぞれに引力又は斥力が働いたとしても、その引力又は斥力の線分NAに直交する成分及び線分PDに直交する成分はゼロであり、第1回転体26,27を回転させる回転力は発生しないが、このとき、線分NR上に永久磁石2Bの中心点Bは存在せず、線分PR上に永久磁石2Eの中心点Eは存在しないために、永久磁石2Bと永久磁石3Rとの間及び永久磁石2Eと永久磁石3Rとの間のそれぞれに引力又は斥力が働いたときには、その引力又は斥力の線分NBに直交する成分及び線分PEに直交する成分が存在し、第1回転体26,27を回転させる回転力が発生する。図9においても、同様である。
【0098】
このように、図5において、第2回転体の永久磁石33,33を線分NPから角度(j/2+k)の位置に配置することにより、第1・第2永久磁石22,24と第3永久磁石33,33との間に引力又は斥力が発生すれば、常に永久磁石33,33のどちらかが第1回転体26,27を回転させる回転力を発生させることができる。
【0099】
図11は本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第7作用図である。
以上の図6〜図10で説明したように、第1回転体は回転を続けるから、この第1回転体の回転を停止させるには、第1回転体と第2回転体とのそれぞれの永久磁石の磁極間に引力又は斥力が発生しないようにすればよい。
【0100】
即ち、図に示したように、上部の第1回転体27を第2回転軸18に沿って上方へ移動させ、下部の第1回転体27を第2回転軸18に沿って下方に移動させて、第2回転体32A,32A(図4参照)、第2回転体32B,32B、第2回転体34A,34A(図2参照)、第2回転体34B,34B(図2参照)の各第3永久磁石33から第1回転体27,27の第1永久磁石22…及び第2永久磁石24…を離せばよい。
【0101】
以上の図2及び図5で説明したように、本発明は第1に、N極21を径外方へ向けた第1永久磁石22とS極23を径外方へ向けた第2永久磁石24とを外周部に交互に設けた第1回転体26,27,28を少なくとも2個隣り合わせ、これらの第1回転体26,27,28を、互いに平行な第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19にそれぞれ回転自在に取付けるとともに常にN極とS極とが互いに対向するように連結し、これらの第1回転体26と第1回転体27との間に第3永久磁石33を備えた第2回転体32A,32Bを回転自在に設け、第1回転体27と第1回転体28との間に第3永久磁石33を備えた第2回転体34A,34Bを回転自在に設け、第3永久磁石33のN極又はS極を一方の第1回転体26(又は第1回転体27)と他方の第1回転体27(又は第1回転体28)とに交互に臨ませることで、第3永久磁石33と第1・第2永久磁石22,24との間に引力又は斥力を発生させるようにしたことを特徴とする。
【0102】
第2回転体32A,32B,34A,34Bが回転したときに、第3永久磁石33のN極33aとS極33bとがそれぞれ第1永久磁石22及び第2永久磁石24に交互に臨んで、第2回転体32A,32B,34A,34BのN極33a及びS極33bと、第1永久磁石22及び第2永久磁石24のそれぞれのN極21及びS極23との間に発生する引力又は斥力によって第1回転体26〜28に回転力を発生させることができ、第1回転体26〜28を回転させることができる。
【0103】
本発明は第2に、図2〜図4に示したように、第2回転体32A,32B,34A,34Bを、第1回転体27〜28に各ギヤ37,47,55,72,73,74,76,87、あるいはベルト等で連結したことを特徴とする。
【0104】
第1回転体26〜28に発生する回転力によって第1回転体26〜28からギヤ、ベルト等を介して第2回転体32A,32B,34A,34Bへ回転力を伝えることができ、第2回転体32A,32B,34A,34Bを駆動することができる。第2回転体32A,32B,34A,34Bが回転すれば、この第2回転体32A,32B,34A,34Bの回転によって第1回転体26〜28を回転させることができ、第1回転体26〜28及び第2回転体32A,32B,34A,34Bを共に連続回転させることができる。
【0105】
本発明は第3に、図2及び図5に示したように、第2回転体32A,32B,34A,34Bの回転軸としての軸Mを、第1回転体26〜28の回転軸である第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19と直交させたことを特徴とする。
【0106】
第1回転体26〜28と第2回転体32A,32B,34A,34Bとの回転方向が直交することで、例えば、第1回転体の回転軸と第2回転体との回転軸とが平行である場合に、回転する第1回転体の永久磁石の磁力が、第2回転体の永久磁石に引力又は斥力を発生させて第2回転体の回転に大きな影響を及ぼすのに比較して、本発明では、第1回転体26〜28に設けた第1永久磁石22及び第2永久磁石24の磁力が第3永久磁石33を介して第2回転体の回転に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0107】
本発明は第4に、隣り合わせた第1回転体26,27,28の第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19の少なくとも一方の軸、例えば、第2回転軸18に、第1回転体27,27を軸方向に移動可能に設け、第3永久磁石33の作用を解除するようにしたことを特徴とする。
第1回転体27,27を軸方向に移動させることで、第3永久磁石33の作用を解除することができ、第1回転体27,27の回転を停止させることができる。
【0108】
本発明は第5に、第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19を少なくとも平行に3列配置し、中央の第2回転軸18を出力軸にするとともに、他の2軸17,19に取付けた第1回転体26,28を慣性力を付与するはずみ車としたことを特徴とする。
第1回転体26,28をはずみ車とすることで、第1回転体26,28に回転エネルギーを蓄え、回転変動を抑えて回転の円滑化を図ることができる。
【0109】
本発明は第6に、隣り合わせた第1回転体26,27の各回転中心としての点N,Pを第1の線分NPで結び、この第1の線分NP上に、例えば、第1永久磁石22の中心点E又は第2永久磁石24の中心点Bを配置し、第1の線分NPを2等分する線であって第1の線分NPに直交する二等分線としての軸Mを引き、第1の線分NP上の第1永久磁石22又は第2永久磁石24とこの隣りに位置する第2永久磁石24又は第1永久磁石22との間の中心に第1回転体26,27の点N,Pから第2の線分NS,NT(又は第2の線分PS,PT)を引き、第1回転体26,27の点N,Pを通り且つ第2の線分NS,NT(又は第2の線分PS,PT)に対して隣りに位置する第2永久磁石24又は第1永久磁石22の側に所定角度kをなす直線としての線分NQ,NR(又は線分PQ,PR)を引いたときに、この線分NQ,NR(又は線分PQ,PR)と軸Mとの交点に第3永久磁石33の中心点Q,Rを配置したことを特徴とする。
【0110】
第2の線分NS,NT(又は第2の線分PS,PT)に対して所定角度kをなす線分NQ,NR(又は線分PQ,PR)と軸Mとの交点に第3永久磁石33の中心点Q,Rを配置したことで、例えば、第3永久磁石33を第1の線分NPに対して対称な位置に2個配置した場合に、第1永久磁石22又は第2永久磁石24が、例えば、第1回転体26,27の点N,Pと一方の第3永久磁石33の中心点Qとを結ぶ線分上に存在する場合に、第1回転体26,27の点N,Pと他方の第3永久磁石33の点Rとを結ぶ線分上に、上記の第1永久磁石22又は第2永久磁石24の隣りに位置する第2永久磁石24又は第1永久磁石22が存在することがない。
従って、第1・第2永久磁石と第3永久磁石との間に発生する引力又は斥力によって、第1回転体を回転させる回転力を常に発生させることができる。
隣り合わせた第1回転体27,28についても上記と同様にして第3永久磁石33の位置を設定した。
【0111】
尚、本発明の実施の形態では、大回転体11と大回転体13とを異なるものとしたが、これに限らず、同一のものとしてもよい。
また、小回転体装置14と小回転体装置15とを異なるものとしたが、これに限らず、同一のものとしてもよい。
【0112】
更に、第1回転体26〜28と第2回転体32A,32B,34A,34Bをギヤで連結したが、これに限らず、ベルト、チェーン、自在継手で連結してもよい。
【0113】
また更に、第1回転体の回転体本体26a,27a,28a及び第2回転体の回転体本体32a,32b,34a,34bを樹脂製としたが、これに限らず、金属製、特にアルミニウム合金、銅等の弱磁性体としてもよい。
【0114】
更に、第1回転体は、大きな慣性力を発生させるためのはずみ車とするために適切なウエイトを有するものでもよい。
【0115】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の永久磁石回転体装置は、N極を径外方へ向けた第1永久磁石とS極を径外方へ向けた第2永久磁石とを外周部に交互に設けた第1回転体を少なくとも2個隣り合わせ、これらの第1回転体を、互いに平行な回転軸にそれぞれ回転自在に取付けるとともに常にN極とS極とが互いに対向するように連結し、これらの第1回転体の間に第3永久磁石を備えた第2回転体を回転自在に設け、第3永久磁石のN極又はS極を一方の第1回転体と他方の第1回転体とに交互に臨ませることで、第3永久磁石と第1・第2永久磁石との間に引力又は斥力を発生させるようにしたので、第2回転体が回転したときに、第3永久磁石のN極とS極とがそれぞれ第1永久磁石及び第2永久磁石に交互に臨んで、第2回転体のN極及びS極と、第1永久磁石及び第2永久磁石のそれぞれのN極及びS極との間に発生する引力又は斥力によって第1回転体に回転力を発生させることができ、第1回転体を回転させることができる。
【0116】
請求項2の永久磁石回転体装置は、第2回転体を、第1回転体にギヤ、ベルト等で連結したので、第1回転体に発生する回転力によって第1回転体からギヤ、ベルト等を介して第2回転体へ回転力を伝えることができ、第2回転体を駆動することができる。第2回転体が回転すれば、この第2回転体の回転によって第1回転体を回転させることができ、第1回転体及び第2回転体を共に連続回転させることができる。
【0117】
請求項3の永久磁石回転体装置は、第2回転体の回転軸を、第1回転体の回転軸と直交させたので、第1永久磁石及び第2永久磁石の磁力が第3永久磁石の回転に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0118】
請求項4の永久磁石回転体装置は、隣り合わせた第1回転体の回転軸の少なくとも一方の軸に、第1回転体を軸方向に移動可能に設け、第3永久磁石の作用を解除するようにしたので、第1回転体を軸方向に移動させることで、第3永久磁石の作用を解除することができ、第1回転体の回転を停止させることができる。
【0119】
請求項5の永久磁石回転体装置は、回転軸を少なくとも平行に3列配置し、中央の回転軸を出力軸にするとともに、他の2軸に取付けた第1回転体を慣性力を付与するはずみ車としたので、第1回転体に回転エネルギーを蓄え、回転変動を抑えて回転の円滑化を図ることができる。
【0120】
請求項6の永久磁石回転体装置は、隣り合わせた第1回転体の各回転中心を第1の線分で結び、この第1の線分上に第1永久磁石の中心点又は第2永久磁石の中心点を配置し、第1の線分を2等分する線であって第1の線分に直交する二等分線を引き、第1の線分上の第1永久磁石又は第2永久磁石とこの隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石との間の中心に第1回転体の回転中心から第2の線分を引き、第1回転体の回転中心を通り且つ第2の線分に対して隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石の側に所定角度をなす直線を引いたときに、この直線と二等分線との交点に第3永久磁石の中心点を配置したので、例えば、第3永久磁石を第1の線分に対して対称な位置に2個配置した場合に、第1永久磁石又は第2永久磁石が、第1回転体の回転中心と一方の第3永久磁石の中心点とを結ぶ線分上に存在する場合に、第1回転体の回転中心と他方の第3永久磁石の中心点とを結ぶ線分上に、上記の第1永久磁石又は第2永久磁石の隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石が存在することがない。
従って、第1・第2永久磁石と第3永久磁石との間に発生する引力又は斥力によって、第1回転体を回転させる回転力を常に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る永久磁石回転体装置の斜視図
【図2】本発明に係る永久磁石回転体装置の平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第1作用図
【図6】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第2作用図
【図7】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第3作用図
【図8】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第4作用図
【図9】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第5作用図
【図10】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第6作用図
【図11】本発明に係る永久磁石回転体装置の作用を示す第7作用図
【図12】永久磁石の磁力を利用した装置の説明図(従来例1)
【図13】永久磁石の磁力を利用した装置の説明図(従来例2)
【符号の説明】
10…永久磁石回転体装置、17,18,19…第1回転体の回転軸(第1回転軸、第2回転軸、第3回転軸)、21…N極、22…第1永久磁石、23…S極、24…第2永久磁石、26,27,28…第1回転体、32A,32B,34A,34B…第2回転体、33…第3永久磁石、37,47,55,72,73,74,76,87…ギヤ(第1大径ギヤ、第2大径ギヤ、第3大径ギヤ、中間ギヤ、回転軸ギヤ、小径ギヤ)、71…センタ軸、M…第2回転体の回転軸(軸)。

Claims (6)

  1. N極を径外方へ向けた第1永久磁石とS極を径外方へ向けた第2永久磁石とを外周部に交互に設けた第1回転体を少なくとも2個隣り合わせ、これらの第1回転体を、互いに平行な回転軸にそれぞれ回転自在に取付けるとともに常にN極とS極が互いに対向するように連結し、
    これらの第1回転体の間に第3永久磁石を備えた第2回転体を回転自在に設け、第3永久磁石のN極又はS極を一方の第1回転体と他方の第1回転体とに交互に臨ませることで、第3永久磁石と第1・第2永久磁石との間に引力又は斥力を発生させるようにしたことを特徴とする永久磁石回転体装置。
  2. 前記第2回転体は、前記第1回転体にギヤ、ベルト等で連結したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石回転体装置。
  3. 前記第2回転体の回転軸は、前記第1回転体の回転軸と直交することを特徴とした請求項1又は請求項2記載の永久磁石回転体装置。
  4. 前記隣り合わせた第1回転体の回転軸の少なくとも一方の軸に、前記第1回転体を軸方向に移動可能に設け、前記第3永久磁石の作用を解除するようにしたことを特徴とする請求項1記載の永久磁石回転体装置。
  5. 前記回転軸を少なくとも平行に3列配置し、中央の回転軸を出力軸にするとともに、他の2軸に取付けた前記第1回転体を慣性力を付与するはずみ車としたことを特徴とする請求項1記載の永久磁石回転体装置。
  6. 隣り合わせた前記第1回転体の各回転中心を第1の線分で結び、この第1の線分上に前記第1永久磁石の中心点又は第2永久磁石の中心点を配置し、前記第1の線分を2等分する線であって第1の線分に直交する二等分線を引き、前記第1の線分上の第1永久磁石又は第2永久磁石とこの隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石との間の中心に前記第1回転体の回転中心から第2の線分を引き、第1回転体の回転中心を通り且つ前記第2の線分に対して前記隣りに位置する第2永久磁石又は第1永久磁石の側に所定角度をなす直線を引いたときに、この直線と前記二等分線との交点に前記第3永久磁石の中心点を配置したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石回転体装置。
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