JP2004324239A - 排水路の吸気用分岐管継手および排水路の吸気装置 - Google Patents

排水路の吸気用分岐管継手および排水路の吸気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】室内空間を狭めることなく、室内を有効に利用できるようにするとともに施工が容易で、美観を損なうことがない。
【解決手段】分岐管継手体34は、水平方向に開口した第1の接続口37、下方向に開口した第2の接続口38および上方向に開口した第3の接続口42とを有する。第1の接続口37に単一の排水器具22に連通する排水横枝管25を接続する。第2の接続口38に排水縦管26を接続する。第3の接続口42に常時は閉塞し排水縦管26内の負圧の発生により開口する吸気装置51に連通した通気管49を接続する。分岐管継手体34の第3の接続口42の口径は第1および第2の接続口37,38の口径より小径とし、第3の接続口42は第2の接続口38に対して斜め上方に向けて開口する。第3の接続口42は水平方向に回動自在とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水路の吸気用分岐管継手および排水路の吸気装置に係り、例えば、建造物の階上の排水器具からの排水を排水縦管にて階下に流出させ、この排水を建物外の排水路に流出させる排水路装置において、排水縦管内に急激な排水で生じる負圧によって排水器具のトラップ封水が破壊されることを防止するために、排水縦管内に負圧が生じたとき、排水縦管に吸気するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、図6に示すように、建造物1の階上の排水器具2からの排水を排水縦管3にて階下に流出させる排水路装置は、吸気用分岐管継手体4の側方に開口した接続口5に排水器具2に連通する排水横枝管6を接続し、この吸気用分岐管継手体4の下方に開口した接続口7に排水縦管3を接続し、さらに、前記吸気用分岐管継手体4の上方に開口した接続口8に常時は閉塞し前記排水縦管内の負圧の発生により開口する吸気装置9に連通する通気管10を接続する構造が採られていた。
【0003】
この従来の排水路の吸気装置では、建造物1の内壁面11を室内側に膨出させて外壁面12と内壁面11との間にパイプスペースまたはパイプシャフトといわれる配管空間13を形成し、この配管空間13に縦方向の配管を集中配管するようにしている。しかしながら、図6に示すように、建造物1の外壁面12と内壁面11との間に配管空間13を形成すると壁厚が大きくなり、室内が狭められる問題があった。
【0004】
そこで、図7または図8に示すように、例えば、建造物1が2階建ての場合、二階には階上からの配管がないので、二階の外壁面12と内壁面11との間には配管空間13を形成する必要がなく、排水縦管3に接続する通気管10の配管に必要な部分に、部分的に室内に膨出する図7に示す設備壁14または図8に示す設備壁15を設ける構造が採られていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、前記吸気装置9は建造物の天井裏などに配設する構造が採られていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−309639号公報(第4頁−第6頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示す排水路の吸気装置では、建造物1の外壁面12と内壁面11との間に配管空間13を形成すると壁厚が大きくなり、室内が狭められる問題があった。
【0008】
また、特許文献1および図7,8に示す排水路の吸気装置では、図6に示す排水路の吸気装置に比して、室内の上部は拡がるので、圧迫感は少なくなるが、内壁の部分的な突出部は邪魔になり、美観も損なう問題があった。
【0009】
また、建造物の外壁面と内壁面との間に通気管の配管空間、或いは、設備壁を形成しなければ、室内空間は拡がり、室内を有効に利用できるが、外壁面と内壁面との間の梁の周囲の空間が狭く、この空間に通気管を配設する場合、天井裏などに設けた吸気装置にまで通気管を配設することは困難であり、また、外壁面と内壁面との間の狭い空間に排水横枝管、排水縦管および通気管を接続することは作業性が悪い問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、室内空間を狭めることなく、室内を広く有効に利用できるようにするとともに施工が容易で、美観を損なうことのない排水路の吸気用分岐管継手および排水路の吸気装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の排水路の吸気用分岐管継手は、単一の排水器具に連通される排水横枝管を接続する第1の接続口を水平方向に開口し、かつ排水縦管を接続する第2の接続口を下方向に開口するとともに、常時は閉塞し前記排水縦管内の負圧の発生により開口する吸気装置に連通した通気管を接続する第3の接続口を上方向に開口した分岐管継手体を備え、前記第3の接続口の口径は前記第1および第2の接続口の口径より小径とし、この第3の接続口は前記第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口するとともに水平方向に回動自在としたものである。
【0012】
そして、建造物の排水横枝管と排水縦管との配管取り回し空間に配置する分岐管継手体の第1の接続口に排水横枝管の一端を接続するとともに第2の接続口に排水縦管の一端を接続し、第3の接続口に吸気装置に接続する通気管の一端を接続することにより、排水路に吸気装置を接続でき、排水横枝管と排水縦管とを流れる急激な排水によって排水路に負圧が生じても、吸気装置が室内の空気を吸い込んで排水路の負圧が解消され、排水器具のトラップ封水の破壊が生じない。
【0013】
また、第3の接続口の口径は小径で建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間でも小径の通気管を容易に配管でき、また、この第3の接続口を回動して通気管の接続しやすい方向に向けて通気管を接続でき、しかも、第3の接続口は第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口されているので、配管方向の自由度が増し、効率良く施工できる。
【0014】
請求項2記載の発明の排水路の吸気用分岐管継手は、請求項1記載の排水路の吸気用分岐管継手において、分岐管継手体は、側面および上下面に接続口を形成しこの側面に形成した接続口を第1の接続口とするとともに下面に形成した接続口を第2の接続口とした分岐管継手本体と、この分岐管継手本体の上面に形成した接続口に接続され第3の接続口を形成した通気管接続口形成体とにて構成したものである。
【0015】
そして、第1の接続口と第2の接続口とを形成した分岐管継手本体に第3の接続口を形成した通気管接続口形成体を組み合わせることにより、排水横枝管と排水縦管および通気管を接続する分岐管継手体が構成でき、分岐管継手本体に一般の既存の分岐管継手を利用でき、製造コストを低減できる。
【0016】
請求項3記載の発明の排水路の吸気用分岐管継手は、請求項1または2記載の排水路の吸気用分岐管継手において、第3の接続口は、第2の接続口に対して偏心位置に形成し、この第3の接続口には、吸気装置に接続される蛇腹管にて形成した通気管を気密に接続可能としたものである。
【0017】
そして、通気管は蛇腹管のため、通気管に曲り管、直管など複数の管材を用いることなく、第3の接続口の口径は小径で建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に配管方向の自由度を高められ、蛇腹管の通気管をなだらかに屈曲するように調整配管でき、梁、壁面の位置、吸気装置の位置に応じて容易に配管できる。
【0018】
請求項4記載の発明の排水路の吸気用分岐管継手は、請求項1ないし3のいずれかの一つに記載の排水路の吸気用分岐管継手において、排水縦管を接続する第2の接続口の呼び径は75mmとし、第3の接続口の呼び径を40mmないし20mmとしたものである。
【0019】
そして、蛇腹管の通気管の管径が小さく、建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に梁、壁面の位置、吸気装置の位置などに合わせて容易に配管できる。
【0020】
請求項5記載の発明の排水路の吸気装置は、第1の接続口を水平方向に開口し、かつ第2の接続口を下方向に開口するとともに、第3の接続口を上方向に開口した分岐管継手体を備え、前記第3の接続口の口径は前記第1および第2の接続口の口径より小径とし、この第3の接続口は前記第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口するとともに水平方向に回動自在とし、前記第1の接続口に単一の排水器具に連通される排水横枝管を接続し、かつ第2の接続口に排水縦管を接続するとともに、第3の接続口に常時は閉塞し排水縦管内の負圧の発生により開口する吸気装置を蛇腹管にて形成した通気管にて気密に接続し、前記第3の接続口と前記吸気装置とを気密に接続する蛇腹管を建造物の壁内に配設したものである。
【0021】
そして、建造物の排水横枝管と排水縦管との配管取り回し空間に配置する分岐管継手体の第1の接続口に排水横枝管の一端を接続するとともに第2の接続口に排水縦管の一端を接続し、第3の接続口に吸気装置に接続する蛇腹管の通気管の一端を接続することにより、排水路に吸気装置を接続でき、排水横枝管と排水縦管とを流れる急激な排水によって排水路に負圧が生じても、吸気装置が室内の空気を吸い込んで排水路の負圧が解消され、排水器具のトラップ封水の破壊が生じない。
【0022】
また、第3の接続口の口径は小径で建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に小径の通気管を配管でき、また、この第3の接続口を回動して通気管の接続しやすい方向に向けて通気管を接続でき、しかも、第3の接続口は第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口されているので、配管方向の自由度が増し、効率良く施工できる。
【0023】
さらに、建造物の内壁面を室内側に膨出させて外壁面と内壁面との間にパイプスペースまたはパイプシャフトといわれる配管空間または設備壁を形成する必要がなく、室内を狭めることなく、室内を有効に利用でき、美観を損なうこともない。
【0024】
請求項6記載の発明の排水路の吸気装置は、請求項5記載の排水路の吸気装置において、建造物の壁内に吸気装置を内部に配設する筐体を設け、この筐体の一側面には前記壁の内壁面に形成した吸気開口から吸気する通気部を開口するとともに下部には通気管の蛇腹管を接続する通気口を形成し、前記吸気装置は、排水縦管内の負圧により開口して前記通気部と通気管を接続する通気口とを連通遮断させる吸気弁体を設けたものである。
【0025】
そして、吸気装置を建造物の天井裏などに設置することがなく、壁内の筐体内に設けることができ、吸気装置の吸気時には内壁に形成した通気口から室内の空気を吸い込むことができ、通気管の配管を少なくして確実に排水路の負圧を解消できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の排水路の吸気用分岐管継手および排水路の吸気装置管体の一実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
【0027】
図1において、建造物20、例えば、住宅内の階上部21の洗面台、風呂場、トイレなどの単一の排水器具22の排水口23とこの建造物20の敷地内に埋設された図示しない汚水桝などとに接続する排水路は、階上の床下部24に配管される排水横枝管25とこの排水横枝管25に接続される排水縦管26などにて構成される。
【0028】
そして、この建造物20の階下部27の外壁面28と内壁面29との間にはパイプスペースなどの配管空間30が形成されている。また、階上部21の外壁面28と内壁面31との間にはパイプスペースまたは室内に膨出する設備壁などによる配管空間がなく、通常の壁面構造の狭い壁間空間32が形成されている。この配管空間30および壁間空間32には梁33などが設けられている。
【0029】
また、前記建造物20の配管空間30の上部には、この配管空間30に配管される排水縦管26と排水横枝管25との接続位置に分岐管継手体34が設けられている。この分岐管継手体34は、上下面に受け口の接続口を形成するとともに側面に受け口を有するT字型管継手にて形成された分岐管継手本体35と通気管接続口形成体36とにて形成される。
【0030】
この分岐管継手本体35の側面に水平方向に開口した接続口は排水器具22に連通される排水横枝管25を接続する第1の接続口37とするとともに下面に形成した接続口は排水縦管26を接続する第2の接続口38とする。
【0031】
また、図2に示すように、この分岐管継手本体35の上面に形成した接続口40に嵌合接続される通気管接続口形成体36は下面に開口した嵌合接続口39が形成され、この嵌合接続口39は前記分岐管継手本体35の受け口の接続口40に嵌合固着される。この通気管接続口形成体36の上面には前記第2の接続口38に対して偏心した位置に接続口部41が開口され、この接続口部41には、第3の接続口42を形成する接続口体43が回動可能に取り付けられている。この第3の接続口42を形成する接続口体43は湾曲されて斜め上方に向けて開口されている。さらに、この接続口体43には、弾性変形により前記通気管接続口形成体36の接続口部41に挿通される抜け止め爪部43aが形成されている。
【0032】
この通気管接続口形成体36の接続口部41は内側に筒状に突出する筒状受け部44を有し、この筒状受け部44の内端部には環状の突縁45が形成され、この筒状受け部44に嵌挿した接続口体43の外周面に形成されている係合突縁46が前記接続口部41に回動可能に係合される。また、この接続口体43の外周に形成した環状溝47に嵌着されたОリング48が前記筒状受け部44の内周面に気密に接触されている。
【0033】
また、前記接続口体43の先端部は蛇腹管にて形成される通気管49を接続可能とする第3の接続口42が拡径形成されている。
【0034】
このように、前記第3の接続口42の口径は前記第1および第2の接続口37,38の口径より小径とし、排水縦管26を接続する第2の接続口38の呼び径は75mmとし、第3の接続口42の呼び径は40mmないし20mmとなっている。
【0035】
次に、前記第3の接続口42に接続した蛇腹管の通気管49を接続する吸気装置51は、図3ないし図5に示すように、建造物20の階上部21の壁間空間32内に配設されている。
【0036】
この吸気装置51は、階上部21の外壁面28と内壁面31との間の壁間空間32内に配設固定した筐体52内に収容されている。この筐体52の一側面には前記内壁面31に形成した吸気開口53から室内の空気を吸い込む通気部54が開口されている。また、この筐体52の下部には前記通気管49を気密に接続する通気口55が形成され、この通気口55に挿通した通気管49は、この通気管49を形成する蛇腹管の外周に装着したОリング56にて気密に通気口55に接続される。
【0037】
前記吸気装置51は吸気弁にて構成され、この吸気装置51は吸気弁本体57の下面に通気開口58が形成され、この吸気弁本体57には前記通気開口58に連通する通気路59が環状に形成され、この通気路59の内側に上面に開口した筒状の壁部60にて吸気室61が形成され、この吸気室61を形成した前記壁部60の上面開口縁にて弁座縁62が形成され、さらに、前記吸気室61は図5に示すように、前記筐体52の通気部54に連通する吸気路63が形成されている。また、この吸気室61の中心部に弁軸64を上下移動可能に支持する軸受け孔65が形成されている。
【0038】
そして、この軸受け孔65に上下移動可能に支持した前記弁軸64には、前記弁座縁62に接離する吸気弁体66が設けられ、この吸気弁体66は前記通気路59側が負圧になると、弁座縁62から離反して、通気路59と吸気室61とを連通させる。
【0039】
また、前記内壁面31の吸気開口53に位置してこの内壁面31に通気スリット67を形成したカバー68が設けられている。
【0040】
次に、この実施の形態の吸気用分岐管継手を用いた排水路の吸気装置の作用を説明する。
【0041】
建造物20の階上部21に設置されている排水器具22の排水口23に、階上部21の床下部24に配管した排水横枝管25を直管71、曲り管継手72を介して接続する。また、建造物20の階下部27の外壁面28と内壁面29との間に形成されている配管空間30に下水管に連通される排水縦管26を配管する。
【0042】
そして、配管空間30の上部の排水横枝管25と排水縦管26とが交差する位置に分岐管継手体34を配設し、この分岐管継手体34の第1の接続口37に排水横枝管25の下流端部を接続するとともに第2の接続口38に排水縦管26の上流端部を接続する。また、分岐管継手体34の第3の接続口42に通気管49の一端部を接続し、この通気管49の他端部を吸気装置51に接続する。
【0043】
また、建造物20の階上部21の外壁面28と内壁面31との間の壁間空間32内に吸気装置51を内部に収容した筐体52を配設し、この筐体52の通気部54を内壁面31に形成した吸気開口53に対向させる。また、この筐体52の通気口55に蛇腹管の通気管49の他端を接続する。
【0044】
この状態で、筐体52の通気口55に接続した通気管49は、吸気弁本体57の通気開口58から通気路59に連通し、また、筐体52の通気部54に吸気弁本体57の吸気路63から吸気室61が連通され、通気路59と吸気室61とが吸気弁体66にて遮断されている。
【0045】
なお、蛇腹管の通気管49を分岐管継手体34の第3の接続口42に接続するとき、分岐管継手本体35の通気管接続口形成体36に回動可能に設けた接続口体43を回動させて、この接続口体43の第3の接続口42を通気管49の接続し易い方向に向けることにより、通気管49を容易に接続でき、しかも、第3の接続口42は第2の接続口38に対して斜め上方に向けて開口されているので、配管方向の自由度が増し、効率良く施工できる。
【0046】
また、通気管49は蛇腹管のため、通気管49に曲り管、直管など複数の管材を用いることなく、第3の接続口42の口径は小径で建造物の外壁面28と内壁面31との間の梁33などで狭まっている空間に配管方向の自由度を高められ、蛇腹管の通気管49をなだらかに屈曲するように調整配管でき、梁、壁面の位置、吸気装置の位置に応じて容易に配管できる。
【0047】
そして、第1の接続口37と第2の接続口38とを形成した分岐管継手本体35の接続口40に第3の接続口42を形成した通気管接続口形成体36の嵌合接続口39を嵌合して組み合わせることにより、排水横枝管25と排水縦管26および通気管49を接続する分岐管継手体34が構成でき、分岐管継手本体35には、一般の既存の分岐管継手を利用でき、製造コストを低減できる。
【0048】
また、第3の接続口42の口径は第1および第2の接続口37,38に比して小径であり、建造物20の外壁面28と内壁面31との間の梁33などで狭まっている空間にも小径の通気管49は容易に配管でき、特に、排水縦管26を接続する第2の接続口38の呼び径は75mmとし、第3の接続口の呼び径を40mmないし20mmとしたため、蛇腹管の通気管49の管径が小さく、建造物20の外壁面28と内壁面31との間の梁33などで狭まっている壁間空間32に梁、壁面の位置、吸気装置の位置などに合わせて容易に配管できる。
【0049】
さらに、建造物20の内壁面31を室内側に膨出させて外壁面28と内壁面31との間にパイプスペースまたはパイプシャフトといわれる配管空間または設備壁を形成する必要がなく、室内を狭めることなく、室内を有効に利用でき、美観を損なうこともない。
【0050】
そして、階上部21の排水器具22からの排水は、排水口23から、直管71、曲り管継手72を経て排水横枝管25を流動し、分岐管継手体34の第1の接続口37から第2の接続口38に接続した排水縦管26から下水管に排水される。
【0051】
また、排水器具22からの急激な排水により、排水横枝管25から排水縦管26に流れる排水で排水横枝管25から排水縦管26の排水路に負圧が生じると、通気管49内にも負圧が生じ、吸気装置51の吸気弁本体57の通気路59も負圧状態となり、この負圧で吸気弁体66が吸引され、吸気弁体66が弁座縁62から離反し、通気路59と吸気室61とが連通される。
【0052】
この吸気弁本体57の通気路59と吸気室61とが連通すると、吸気室61は、吸気弁本体57の吸気路63から筐体52の通気部54、内壁面31の吸気開口53、カバー68の通気スリット67から大気中に連通され、通気管49、排水縦管26および排水横枝管25の排水路に室内の空気が吸込まれ、排水路の負圧が解消され、排水器具22のトラップの封水破壊を防止する。
【0053】
また、吸気装置51を建造物20の天井裏などに設置することなく、壁間空間32内の筐体52内に設けることができ、吸気装置51の吸気時には内壁面31に形成した通気部から吸気することができ、通気管49の配管を少なくして確実に排水の負圧を解消できるとともに吸気装置51の保守管理も容易にできる。
【0054】
また、前記実施の形態では、外壁面28と内壁面31との間の壁間空間32に吸気装置51の筐体52を設けたが、間仕切り壁内に吸気装置51の筐体52を設けることもできる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、建造物の排水横枝管と排水縦管とを接続する分岐管継手体にて排水路に吸気装置に接続した通気管を容易に接続でき、急激な排水によって排水路に負圧が生じても、吸気装置が室内の空気を吸い込んで排水路の負圧が解消され、排水器具のトラップの封水破壊を防止できる。また、分岐管継手体の通気管を接続する第3の接続口の口径は小径で建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に小径の通気管を配管でき、また、この第3の接続口を回動して通気管の接続し易い方向に向けて通気管を接続でき、しかも、第3の接続口は排水縦管を接続する第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口されているので、配管方向の自由度が増し、効率良く施工できる。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、第1の接続口と第2の接続口とを形成した分岐管継手本体に第3の接続口を形成した通気管接続口形成体を組み合わせることにより、排水横枝管と排水縦管水縦管および通気管を接続する分岐管継手体が構成でき、分岐管継手本体に一般の既存の分岐管継手を利用でき、製造コストを低減できる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、通気管は蛇腹管のため、通気管に曲り管、直管など複数の管材を用いることなく、第3の接続口の口径は小径で建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に配管方向の自由度を高められ、蛇腹管の通気管をなだらかに屈曲するように調整配管でき、梁、壁面の位置、吸気装置の位置に応じて容易に配管できる。
【0058】
請求項4記載の発明によれば、蛇腹管の通気管の管径が小さく、建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に梁、壁面の位置、吸気装置の位置などに合わせて容易に配管できる。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、分岐管継手体により、排水横枝管と排水縦管とを接続した排水路に吸気装置を容易に接続でき、排水路を流れる急激な排水によって排水路に負圧が生じても、吸気装置が室内の空気を吸込んで排水路の負圧が解消され、排水器具のトラップ封水の破壊が生じない。また、分岐管継手体の通気管を接続する第3の接続口の口径は小径のため、建造物の外壁面と内壁面との間の梁などで狭まっている空間に小径の通気管を配管でき、また、この第3の接続口を回動しして通気管の接続し易い方向に向けて通気管を接続でき、しかも、第3の接続口は第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口されているので、配管方向の自由度が増し、効率良く施工できる。
【0060】
さらに、建造物の内壁面を室内側に膨出させて外壁面と内壁面との間にパイプスペースまたはパイプシャフトといわれる配管空間または設備壁を形成する必要がなく、室内を狭めることなく、室内を有効に利用でき、美観を損なうこともない。
【0061】
請求項6記載の発明によれば、吸気装置を建造物の天井裏などに設置することがなく、壁内の筐体内に設けることができ、吸気装置の吸気時には内壁面に形成した通気口から吸気することができ、通気管の配管を少なくして確実に排水の負圧を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す排水路の吸気装置の縦断正面図である。
【図2】同上吸気用分岐管継手の通気管接続口形成体の縦断正面図である。
【図3】同上吸気装置の縦断側面図である。
【図4】同上吸気装置の正面図である。
【図5】同上吸気装置の吸気弁本体の横断平面図である。
【図6】従来の排水路の吸気装置の縦断正面図である。
【図7】従来の他の排水路の吸気装置の縦断正面図である。
【図8】従来のさらに他の排水路の吸気装置の縦断正面図である。
【符号の説明】
20 建造物
22 排水器具
25 排水横枝管
26 排水縦管
28 外壁面
31 内壁面
34 分岐管継手体
35 分岐管継手本体
36 通気管接続口形成体
37 第1の接続口
38 第2の接続口
42 第3の接続口
49 通気管
51 吸気装置
52 筐体
53 吸気開口
54 通気部
55 通気口
58 通気開口
66 吸気弁体

Claims (6)

  1. 単一の排水器具に連通される排水横枝管を接続する第1の接続口を水平方向に開口し、かつ排水縦管を接続する第2の接続口を下方向に開口するとともに、常時は閉塞し前記排水縦管内の負圧の発生により開口する吸気装置に連通した通気管を接続する第3の接続口を上方向に開口した分岐管継手体を備え、
    前記第3の接続口の口径は前記第1および第2の接続口の口径より小径とし、
    この第3の接続口は前記第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口するとともに水平方向に回動自在とした
    ことを特徴とする排水路の吸気用分岐管継手。
  2. 分岐管継手体は、側面および上下面に接続口を形成しこの側面に形成した接続口を第1の接続口とするとともに下面に形成した接続口を第2の接続口とした分岐管継手本体と、この分岐管継手本体の上面に形成した接続口に接続され第3の接続口を形成した通気管接続口形成体と
    にて構成したことを特徴とする請求項1記載の排水路の吸気用分岐管継手。
  3. 第3の接続口は、第2の接続口に対して偏心位置に形成し、この第3の接続口には、吸気装置に接続される蛇腹管にて形成した通気管を気密に接続可能とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載の排水路の吸気用分岐管継手。
  4. 排水縦管を接続する第2の接続口の呼び径は75mmとし、第3の接続口の呼び径を40mmないし20mmとした
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの一つに記載の排水路の吸気用分岐管継手。
  5. 第1の接続口を水平方向に開口し、かつ第2の接続口を下方向に開口するとともに、第3の接続口を上方向に開口した分岐管継手体を備え、
    前記第3の接続口の口径は前記第1および第2の接続口の口径より小径とし、
    この第3の接続口は前記第2の接続口に対して斜め上方に向けて開口するとともに水平方向に回動自在とし、
    前記第1の接続口に単一の排水器具に連通される排水横枝管を接続し、かつ第2の接続口に排水縦管を接続するとともに、第3の接続口に常時は閉塞し排水縦管内の負圧の発生により開口する吸気装置を蛇腹管にて形成した通気管にて気密に接続し、
    前記第3の接続口と前記吸気装置とを気密に接続する蛇腹管にて形成した通気管を建造物の壁内に配設した
    ことを特徴とする排水路の吸気装置。
  6. 建造物の壁内に吸気装置を内部に配設する筐体を設け、
    この筐体の一側面には前記壁の内壁面に形成した吸気開口から吸気する通気部を開口するとともに下部には通気管の蛇腹管を接続する通気口を形成し、
    前記吸気装置は、排水縦管内の負圧により開口して前記通気部と通気管を接続する通気口とを連通遮断させる吸気弁体を設けた
    ことを特徴とする請求項5記載の排水路の吸気装置。
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