JP5242258B2 - 便器通気排水管路構造 - Google Patents

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Description

本発明は便器通気排水管路構造に関し、更に詳しくは、便器からの排水時に、排水管路に通じる通気管の開閉弁の開閉をタイマーで制御することにより、排水管路における負圧の発生を抑制すると共に、便器からの臭気を吸引除去するように改良した便器通気排水管路構造に関する。
従来より、上端に吸気弁を設けた通気管を便器からの排水管路に接続し、排水時に排水管路に負圧が発生すると、通気管から外気を排水管路に吸引して、便器のトラップ部の封水破壊を防止することが行われている。しかしながら、この方式でトラップ部の封水破壊を防止する場合は、便器からの臭気を吸引除去することはできない。また、この方式で封水破壊を防止する場合は、通気管を壁内やふかし空間に配管して体裁を良くすることが多いので、メンテナンス用の点検口を設けることが必要になるが、点検口を設けると費用や工数が嵩むため、実際には大半が点検口を省略してメンテナンスできない状態となっている。
これに対し、トラップ部の封水破壊の防止と臭気の除去を図った便器として、トラップ部より上流側の便鉢とトラップ部より下流側の排水管とを連通する通気路を設け、この通気路に便鉢側から脱臭ファン、逆流防止弁、圧力センサ、開閉弁をこの順序で設置したものが提案されている(特許文献1)。
この便器は、脱臭ファンの非作動時には、逆流防止弁によってトラップ部より下流側の排水管から便鉢への臭気の逆流が阻止されており、脱臭ファンが作動すると、便鉢からの臭気が通気路の逆流防止弁を通って排水管へ排気されるようになっている。そして、排水時に排水管が所定の圧力以下に減圧されたことを圧力センサで検知すると、開閉弁が開いて外気がトラップ部より下流側の排水管へ吸引され、排水管内が外気圧に戻ってトラップ部の封水破壊が防止されるようになっている。
実開平6−87484号公報
しかしながら、上記特許文献1の便器は、脱臭ファンや圧力センサを組み込むのでコスト高になり、しかも、内部構造が複雑で小型化が難しいため、昨今のコンパクト化の傾向にある便器に対しては適用し難いという問題があった。
また、上記特許文献1の便器は、便器のトラップ部の封水破壊を防止できるけれども、次のような場合には、便器以外のトラップ部の封水破壊を防止できないことがあった。即ち、便器の排出口に落し管を接続し、該落し管に第一エルボ継手を介して横引き管を接続し、該横引き管に第二エルボ継手を介して縦管を下向きに接続し、トラップ部を有する雑排水管(例えば手洗いからの雑排水管など)を上記の横引き管などに接続したような場合には、便器からの排水によって第一エルボ継手と第二エルボ継手の二箇所で同時に閉塞が生じると、密閉された横引き管と雑排水管に負圧が発生しても、これを圧力センサで検知して開閉弁を開くことができないため、雑排水管のトラップ部の封水破壊を生じることがあった。
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、その解決しようとする課題は、便器のトラップ部の封水破壊は勿論、便器からの排水管路に接続された雑排水管のトラップ部の封水破壊も防止することができ、コストダウンと便器のコンパクト化の要望にも応えることができる、施工性の良好な便器通気排水管路構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る便器通気排水管路構造は、便器の排出口に接続された落し管と、この落し管に第一エルボ継手を介して接続された横引き管と、この横引き管に第二エルボ継手を介して下向きに接続された縦管と、トラップ部を有し上記の落し管、第一エルボ継手、横引き管、第二エルボ継手、縦管のいずれかに接続された雑排水管とを含む排水管路において、上記の第一エルボ継手、横引き管、第二エルボ継手、雑排水管のいずれかに通気管を接続すると共に、通気管を便器内部に配管し、通気管の開放側の端部開口を便器の便鉢に臨ませて、この通気管に開閉弁を設け、この開閉弁の開閉を制御するタイマーを設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、請求項2の便器通気排水管路構造のように、前記タイマーによって、遅くとも便器より排出された排水が前記縦管を流下し始めた時点から、早くとも排水の全てが前記縦管を流下し終える時点までの間、前記開閉弁が開くように制御することが好ましい。もっとも、請求項3の便器通気排水管路構造のように、余裕をもって、便器の排出口より排水が排出し始めた時点から、排水の全てが前記縦管に接続された下流側排水管の末端に位置する排水桝に流入し終える時点までの間、前記開閉弁が開くように前記タイマーで制御する方が、より好ましい。
そして、請求項4の便器通気排水管路構造のように、第一エルボ継手の横筒部の上部、横引き管の上部、第二エルボ継手の横筒部の上部のいずれかに、前記雑排水管を接続すると共に、前記通気管を上方から接続することが好ましい。
更に、請求項5の便器通気排水管路構造のように、通水用縦筒部と通気用縦筒部を並設し、これらの縦筒部の上下両端に接続口をそれぞれ設けて成る接続アダプタを、便器が設置される床面に取付け、便器の前記排出口と前記落し管を接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口にそれぞれ接続すると共に、床面より上側に配管された前記通気管と床下空間に配管された前記通気管を、接続アダプタの通気用縦筒部の上下両端の接続口にそれぞれ接続することが好ましい。その場合、請求項6の便器通気排水管路構造のように、前記第一エルボ継手の横筒部の上部に通気管接続口を設け、この通気管接続口に前記床下空間に配管された通気管を上方から接続することが好ましい。そして、請求項7の便器通気排水管路構造のように、前記便器の排出口の中心線と前記床面より上側に配管された通気管の下端開口の中心線との間隔、前記接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口の中心線と通気用縦筒部の上下両端の接続口の中心線との間隔、前記落し管を接続するための前記第一エルボ継手の上端の接続口の中心線と前記通気管接続口の中心線との間隔を、すべて同一にすることが好ましい。
本発明の便器通気排水管路構造のように、排水管路の第一エルボ継手、横引き管、第二エルボ継手、雑排水管のいずれかに通気管を接続すると共に、この通気管に開閉弁を設け、この開閉弁の開閉を制御するタイマーを設けてあると、便器から排出される排水によってトラップ部の封水破壊を引き起こす可能性がある大きい負圧が排水管路の内部に生じる時間帯だけ開閉弁が開くように、タイマーで開閉弁の開閉を制御し、通気管から空気を排水管路に吸気させて負圧の発生を抑制することにより、第一エルボ継手と第二エルボ継手の二箇所で同時に閉塞が生じた場合でも、便器と雑排水管の双方のトラップ部の封水破壊を防止することができる。そして、開閉弁が閉じているときには、下水管から臭気が排水管路及び通気管を通じてトイレ室内に逆流するのを防止することができる。そして、通気管を便器内部に配管して通気管の開放側の端部開口を便器の便鉢に臨ませているので、上記のようにタイマーで開閉弁を開いて排水管路内部の負圧の発生を抑制している間中、便鉢から臭気を通気管を通じて排水管路へ吸引して除去することができる。従って、前記特許文献1の便器のように、高価で広い内蔵スペースが必要な脱臭ファンを内蔵することが不要となり、また、開閉弁の開閉制御も、高価で便器に内蔵する必要がある圧力センサに代えて、安価で便器に外付け可能なタイマーで行うため、コストダウンと便器のコンパクト化を図ることができる。
トラップ部の封水破壊を引き起こす可能性がある大きい負圧は、通常、便器から排出された排水が排水管路の縦管を流下し始めた時点から、排水の全てが縦管を流下し終える時点までの時間帯に生じるので、請求項2の便器通気排水管路構造のように、遅くとも便器より排出された排水が縦管を流下し始めた時点から、早くとも排水の全てが縦管を流下し終える時点までの間、開閉弁が開くようにタイマーで制御すれば、トラップ部の封水破壊を十分防止することができる。その場合、請求項3の便器通気排水管路構造のように、余裕をもって、便器の排出口より排水が排出し始めた時点から、排水の全てが前記縦管に接続された下流側排水管の末端に位置する排水桝に流入し終える時点までの間、換言すれば、負圧発生の可能性がある排水時間帯の全てにおいて、開閉弁が開くようにタイマーで制御すれば、トラップ部の封水破壊を確実に防止できるので好ましい。
また、請求項4の便器通気排水管路構造のように、第一エルボ継手の横筒部の上部、横引き管の上部、第二エルボ継手の横筒部の上部のいずれかに雑排水管を接続し、通気管を上方から接続すると、便器からの排水が雑排水管や通気管に逆流するのを防止することができる。
更に、請求項5の便器通気排水管路構造のように、通水用縦筒部と通気用縦筒部を並設してこれらの縦筒部の上下両端に接続口を設けて成る接続アダプタを床面に取付け、この接続アダプタを介して、便器の排出口と落し口を接続すると共に、床上の通気管と床下空間の通気管を接続すると、施工性が向上する利点がある。その場合、請求項6の便器通気排水管路構造のように、第一エルボ継手の横筒部の上部に通気管接続口を設けて、床下の通気管を該通気管接続口に上方から接続すると、施工性が一層良くなり、更に、請求項7の便器通気排水管路構造のように、便器の排出口と通気管の下端開口との中心線相互間隔、接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口と通気用縦筒部の上下両端の接続口との中心線相互間隔、第一エルボ継手の上端の接続口と通気管接続口との中心線相互間隔を、すべて同一にすると、接続作業が極めて容易になるので施工性がより一層向上する利点がある。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る便器通気排水管路構造の説明図である。
この実施形態の便器通気排水管路構造は、家屋の二階に便器を設置して配管する場合を例示したものであって、1は洋式の便器を示しており、この便器1は二階のトイレ室の床面2に設置されている。この便器1は、便鉢1aと、その下側に連続して形成されたトラップ部1bと、その下流側に連続して形成された排水通路部1cと、便鉢1aの上端開口縁に重ねられた起倒自在な便座1dと、便座1dの上から便鉢1aの開口部を覆う開閉自在な便蓋1e等を備えたもので、トラップ部1bに溜まった水で便鉢1aと排水通路部1cが封鎖(水封)され、下流側の排水管路からトイレ室内への臭気の逆流が防止されている。また、この便器1の後部には水タンク1fが取付けられており、この水タンク1fの操作レバー1gを回すと、水タンク1fから水が便鉢1aに流入し、汚物と共にトラップ部1bを通って排水通路部1cの下端の排出口1hから排出されるようになっている。
床面2の開口部分には接続アダプタ3が取付けられており、この接続アダプタ3を介して、便器1の排水通路部1cの下端の排出口1hと短い落し管4aとが上下に接続されている。そして、二階の床下空間V1、一階の壁沿いのふかし空間V2、一階の床下空間V3を利用して、上記の落し管4aには第一エルボ継手4bを介して横引き管4cが接続され、この横引き管4cには第二エルボ継手4dを介して縦管4eが下向きに接続され、この縦管4eの下端には第三エルボ継手4fを介して布基礎5を貫通する下流側排水管4gが接続されており、この下流側排水管4gは、下水管に通じる屋外の排水管の途中に設置された排水桝4hに接続されている。また、横引き管4cの上部には手洗い6からの雑排水管4iが接続されており、この雑排水管4iの手洗い直下の部分にはトラップ部4jが形成されている。
尚、上記の雑排水管4iは、落し管4a、第一エルボ継手4b、横引き管4c、第二エルボ継手4d、縦管4eのいずれかに接続すればよく、図1の実施形態のように横引き管4cに限定して接続する必要はないが、好ましくは、横引き管4cの上部、第一エルボ継手4bの横筒部の上部、第二エルボ継手4dの横筒部の上部のいずれかに接続して、便器からの排水が雑排水管4iに逆流するのを防止するのがよい。また、便器1の排出口1hと落し管4aは、接続アダプタ3を省略して直接接続しても勿論よい。
便器1の排水通路部1cより後側の内部には通気管7が配管されており、この通気管7は二階の床面2の穴から床下空間V1に引き出されて、上述した排水管路の第二エルボ継手4dに上方から接続されている。そして、この通気管7の開放側の端部開口7aを便鉢1aの上端開口部に臨ませることによって、後述のように便器1から排水するときに便鉢1aから臭気を吸引、除去できるようにしている。この通気管7は、開放側の端部をT形に形成して複数の脱臭用の開口を穿孔することにより、脱臭効率を高めることが好ましい。尚、この通気管7は、第一エルボ継手4b、横引き管4c、第二エルボ継手4d、雑排水管4iのいずれかに接続すればよく、図1に示す実施形態のように第二エルボ継手4dに限定して接続する必要はないが、好ましくは、第一エルボ継手4bの横筒部の上部、横引き管4cの上部、第二エルボ継手4dの横筒部の上部のいずれかに上方から接続して、便器からの排水が通気管7に逆流するのを防止するのがよい。
この通気管7の途中には電磁開閉弁8が設けられており、この電磁開閉弁8の開閉を制御するタイマー9が便器1の後壁に外付けされている。そして、このタイマー9で電磁開閉弁8を以下のように制御することによって、通気管7から空気を排水管路に吸気させ、負圧の発生を抑制して、便器1のトラップ部1bや雑排水管4iのトラップ部4jの封水破壊を防止すると共に、臭気を吸引除去している。
即ち、便器1のトラップ部1bや雑排水管4iのトラップ部4jの封水破壊を防止するには、封水破壊を引き起こす可能性のある大きい負圧が排水管路に生じる時間帯に電磁開閉弁8が開くようにタイマー9で制御して通気管7から空気を排水管路に吸気させることが必要になるが、封水破壊を引き起こす可能性がある大きい負圧は、通常、便器1から排出された排水が排水管路の縦管4eを流下し始めた時点から、排水の全てが縦管4eを流下し終える時点までの時間帯に生じるので、遅くとも便器1より排出された排水が縦管4eを流下し始めた時点から、早くとも排水の全てが縦管4を流下し終える時点までの間、電磁開閉弁8が開くようにタイマー9で制御する必要がある。しかし、余裕と安全を見越して、もう少し長い時間帯で電磁開閉弁8が開くように制御する方が好ましいので、この実施形態の便器通気排水管路構造では、便器1の排出口1hより排水が排出し始めた時点から、排水の全てが下流側排水管4gの末端に位置する排水桝4hに流入し終える時点までの間、換言すれば、負圧発生の可能性がある排水時間帯の全てにおいて、電磁開閉弁8が開くようにタイマー9で制御し、通気管7から空気を排水管路に吸気させている。このように制御すれば、排水管路内での負圧の発生を確実に抑制できるので、便器1のトラップ部1bの封水破壊は勿論、雑排水管4iのトラップ部4jの封水破壊も確実に防止できるようになる。そして、通気管7から吸気する時間が長くなるので、脱臭効果も向上することになる。尚、排水の全てが排水桝4hに流入し終えた後も暫くの間、電磁開閉弁8が開くように制御すると、下水管から臭気が排水管路、通気管8を通ってトイレ室に逆流することになるので、排水の全てが排水桝4hに流入し終えた時点で電磁開閉弁8が閉じるように制御する必要がある。
上記のように制御する場合、便器1から排水が開始された時点から排水の全てが排水桝4hに流入し終えるまでの排水時間は予め測定できるため、例えば、水タンク1fの操作レバー1gを回して排水を開始すると同時にタイマー9が作動して電磁開閉弁8が開くようにし、上記の排水時間が経過するとタイマー9が停止して電磁開閉弁8が閉じるように設定すれば、便器1から排水が開始された時点から排水の全てが排水桝4hに流入し終えるまでの間、確実に電磁開閉弁8が開くように制御することができる。また、便器1から排出された排水が排水管路の縦管4eを流下し始めた時点から排水の全てが縦管4eを流下し終える時点まで電磁開閉弁8が開くようにタイマー9で制御する場合は、便器1より排水が開始された時点から縦管4eの上端に達するまでの到達時間や、排水が縦管4eを流下し始めてから排水の全てが縦管4eを流下し終えるまでの流下時間を予め測定できるので、例えば、水タンク1fの操作レバー1gを回して排水を開始したときから上記の到達時間が経過した時点でタイマー9が作動して電磁開閉弁8が開くようにし、更に上記の流下時間が経過するとタイマー9が停止して電磁開閉弁8が閉じるように設定すれば、排水が縦管4eを流下し始めてから排水の全てが縦管4eを流下し終えるまでの間、確実に電磁開閉弁8が開くように制御することができる。
上記のように、タイマー9によって、排水管路に負圧が生じる時間帯に電磁開閉弁8が開くように制御し、通気管7から空気を排水管路に吸気させて負圧の発生を抑制すると、第一エルボ継手4bと第二エルボ継手4dの二箇所で同時に閉塞が生じた場合でも、便器1と雑排水管4iの双方のトラップ部1b,4jの封水破壊を確実に防止ことができ、同時に便鉢1aから臭気を通気管7を通して吸引、除去することができる。そして、電磁開閉弁8が閉じているときには、下水管から臭気が排水管路及び通気管7を通じてトイレ室内に逆流するのを防止することができる。
上記のように、この便器通気排水管路構造は、トラップ部1b,4jの封水破壊の防止と脱臭を確実に行うことができ、しかも、従来の特許文献1の便器のように高価で広い内蔵スペースが必要な脱臭ファンを内蔵することが不要で、電磁開閉弁8の開閉制御も、高価で便器に内蔵する必要がある圧力センサに代えて、安価で便器1に外付け可能なタイマー9で行うため、コストダウンと便器のコンパクト化を図ることも可能となる。
図2は本発明の他の実施形態に係る便器通気排水管路構造の部分説明図、図3は同便器通気排水管路構造の部分拡大断面図、図4は同便器通気排水管路構造の部分拡大分解断面図である。
この便器通気排水管路構造は、前記の接続アダプタ3とは異なる接続アダプタ30を介して、便器1の排出口1hと落し管4aを接続すると共に、床面より上側の便器1内部に配管された通気管7と床下空間V1に配管された通気管7を接続している点、及び、第一エルボ継手40bの横筒部の上部に通気管接続口40kを設けて床下空間V1の通気管7を上方から接続している点で、前述した図1の便器通気排水管路構造と相違している。
更に詳しく説明すると、この接続アダプタ30は、図4に示すように、通水用縦筒部30aと通気用縦筒部30bを並べて基板部30cに一体に立設したものであって、通水用縦筒部30aの上端部と、通気用縦筒部30bの上端部には、便器1の排出口1hを差込接続するための接続口30dと、床面2より上側の便器内部に配管された通気管7を上方から差込接続するための接続口30eが形成されており、それぞれの接続口30d,30eの口縁部にはゴミ除け用の蓋(不図示)を嵌着するための周溝30f,30gが形成されている。尚、この蓋は便器の排出口1hと通気管7を接続するときに除去される。
この接続アダプタ30の通水用縦筒部30aの下端部には、落し管4aを下方から差込接続するための二重筒状の接続口30h,30iが形成されており、また、通気用縦筒部30bの下端部には、床下空間V1に配管される通気管7を下方から差込接続するための接続口30jが形成されている。通水用縦筒部30aの二重筒状の接続口30h,30iは、落し管4aが管径の大きいもの(例えばVU100,VP100)であれば外側の接続口30hに内嵌合させ、落し管4aが厚肉で管径の小さいもの(例えばVP75)であれば内側の接続口30iの小径部分に外嵌合させ、落し管4aが薄肉での管径の小さいもの(例えばVU75)であれば内側の接続口30iの大径部分に外嵌合させて、それぞれ接続できるようにしたものである。
上記の接続アダプタ30は、落し管4aと床下空間の通気管7を下方から挿通する床面2の開口部2a,2bに接続アダプタ30の二重筒状の接続口30h,30iと接続口30jが重なるように位置決めされ、接続アダプタ30の基板部30cが床面2に止具30kで固定されて取付けられている。
一方、第一エルボ継手40bは、図4に示すように、その横筒部の上部に通気管接続口40kが設けられ、床下空間V1に配管された通気管7が上方から差込接続されるようになっている。
この実施形態の便器通気排水管路構造は、図3に示すように、便器1の排出口1hと、床面2より上側の便器内部に配管された通気管7を、接続アダプタ30の通水用縦筒部30aの上端部の接続口30dと、通気用縦筒部30bの上端部の接続口30eに、それぞれ上方から差込接続すると共に、落し管4aの上端部と、床下空間V1に配管された通気管7の上端部を、それぞれ下方から接続アダプタ30の通水用縦筒部30aの下端部の二重筒状の接続口30h,30iのいずれかと、通気用縦筒部30bの下端部の接続口30jに差込接続し、落し管4aの下端部と、床下空間V1に配管された通気管7の下端部を、それぞれ上方から第一エルボ継手40bの縦筒部上端の接続口40mと、横筒部の通気管接続口40kに差込接続しているが、図4に示すように、便器1の排出口1hの中心線L1と床面より上側の便器内部に配管された通気管7の下端開口の中心線L2との間隔、及び、接続アダプタ30の通水用縦筒部30aの上下両端の接続口30d,30h,30iの中心線L3,L4と通気用縦筒部30bの上下両端の接続口30e,30jの中心線L5,L6との間隔、及び、第一エルボ継手40bの縦筒部上端の接続口40mの中心線L7と通気管接続口40kの中心線L8との間隔が、すべて同一に設定されているため、上記の差込接続作業を効率良く行うことができるようになり、施工性が大幅に向上する利点がある。
図2〜図4に示す実施形態の便器通気排水管路構造の他の構成は、前述した図1の便器通気排水管路構造のそれと同様であるので、図2〜図4において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複する構成及び作用効果の説明は省略することにする。
尚、上記実施形態の便器通気排水管路構造において、横引き管4cが便器1の左右いずれか片側へ少し偏位して配管され、そのため第一エルボ継手40bを横引き管4cの偏位した方へ少し回動させて接続する必要が生じた場合には、接続アダプタ30を通水用縦筒部30aを中心にして第一エルボ継手40bと同じ方向に同じ角度だけ回動させて対応可能であることは言うまでもない。
図5は本発明の便器通気排水管路構造に用いる第一エルボ継手の他の例を示す正面図、図6は同第一エルボ継手の右側面図、図7は同第一エルボ継手の平面図である。
この第一エルボ継手41bは、横筒部の上部に、上向きの通気管接続口41kと横向きの雑排水管接続口41nを有する二股に分岐した接続部41pを一体に形成すると共に、落し管4a接続用の接続口41mと横引き管接続用の接続口41qを、縦筒部の上端と横筒部の先端に設けたものである。
このような第一エルボ継手41bを用いて、その縦筒部上端の接続口41mに前述の落し管4aを差込接続すると共に、横筒部先端の接続部41qに前述の横引き管4cを差込接続し、二股の接続部41pの通気管接続口41kと雑排水管接続口41nに、通気管7と雑排水管4iを上方および側方から差込接続して、便器通気排水管路を構築すると、便器からの排水時に排水が通気管7及び雑排水管4iに逆流する心配がなくなると共に、通気管7から吸気される空気によって雑排水管4iの内部の負圧の発生がより効果的に抑制されるため、雑排水管4iのトラップ部4jの封水破壊を確実に防止できるようになる。
図8は本発明の便器通気排水管路構造に用いる第一エルボ継手の更に他の例を示す平面図である。
この第一エルボ継手41bは、二股に分岐した接続部41pの雑排水管接続口41nが、横方向、換言すれば横筒部に対して直角方向に突き出してなく、上流側に向かって斜め45°に突き出しており、雑排水管4iを上流側から斜め方向に接続できるようになっている。その他の構成は、前述した図5〜図7の第一エルボ継手と同様であるので、図8において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複する構成及び作用効果の説明は省略する。
尚、直状の管継手の上部に図5〜図8に示すような上向きの通気管接続口41kと横向きの雑排水管接続口41nを有する二股に分岐した接続部41pを一体に形成し、この管継手を横引き管4cの途中に介在させて、床下の通気管7と雑排水管4iを通気管接続口41kと雑排水管接続口41nにそれぞれ接続してもよく、その場合も前記と同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る便器通気排水管路構造の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る便器通気排水管路構造の部分説明図である。 同便器通気排水管路構造の部分拡大断面図である。 同便器通気排水管路構造の部分拡大分解断面図である。 本発明の便器通気排水管路構造に用いる第一エルボ継手の他の例を示す正面図である。 同第一エルボ継手の右側面図である。 同第一エルボ継手の平面図である。 本発明の便器通気排水管路構造に用いる第一エルボ継手の更に他の例を示す平面図である。
符号の説明
1 便器
1a 便鉢
1b 便器のトラップ部
1h 便器の排出口
2 二階の床面
3,30 接続アダプタ
30a 通水用縦筒部
30b 通気用縦筒部
30d 通水用縦筒部の上端部の接続口
30e 通気用縦筒部の上端部の接続口
30h,30i 通水用縦筒部の下端部の二重筒状の接続口
30j 通気用縦筒部の下端部の接続口
4a 落し管
4b,40b,41b 第一エルボ継手
4c 横引き管
4d 第二エルボ継手
4e 縦管
4g 下流側排水管
4h 排水桝
4i 雑排水管
4j 雑排水管のトラップ部
4k,40k,41k 通気管接続口
41n 雑排水管接続口
7 通気管
8 電磁開閉弁
9 タイマー
V1 二階の床下空間
L1 便器の排出口の中心線
L2 床面の上側に配管された通気管の下端開口の中心線
L3,L4 接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口の中心線
L5,L6 接続アダプタの通気用縦筒部の上下両端の接続口の中心線
L7 第一エルボ継手の上端の接続口の中心線
L8 第一エルボ継手の通気管接続口の中心線

Claims (7)

  1. 便器の排出口に接続された落し管と、この落し管に第一エルボ継手を介して接続された横引き管と、この横引き管に第二エルボ継手を介して下向きに接続された縦管と、トラップ部を有し上記の落し管、第一エルボ継手、横引き管、第二エルボ継手、縦管のいずれかに接続された雑排水管とを含む排水管路において、上記の第一エルボ継手、横引き管、第二エルボ継手、雑排水管のいずれかに通気管を接続すると共に、通気管を便器内部に配管し、通気管の開放側の端部開口を便器の便鉢に臨ませて、この通気管に開閉弁を設け、この開閉弁の開閉を制御するタイマーを設けたことを特徴とする便器通気排水管路構造。
  2. 前記タイマーによって、遅くとも便器より排出された排水が前記縦管を流下し始めた時点から、早くとも排水の全てが前記縦管を流下し終える時点までの間、前記開閉弁が開くように制御することを特徴とする請求項1に記載の便器通気排水管路構造。
  3. 前記タイマーによって、便器の排出口より排水が排出し始めた時点から、排水の全てが前記縦管に接続された下流側排水管の末端に位置する排水桝に流入し終える時点までの間、前記開閉弁が開くように制御することを特徴とする請求項1に記載の便器通気排水管路構造。
  4. 前記の第一エルボ継手の横筒部の上部、横引き管の上部、第二エルボ継手の横筒部の上部のいずれかに、前記雑排水管を接続すると共に、前記通気管を上方から接続したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の便器通気排水管路構造。
  5. 通水用縦筒部と通気用縦筒部を並設し、これらの縦筒部の上下両端に接続口をそれぞれ設けて成る接続アダプタを、便器が設置される床面に取付け、便器の前記排出口と前記落し管を接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口にそれぞれ接続すると共に、床面より上側に配管された前記通気管と床下空間に配管された前記通気管を、接続アダプタの通気用縦筒部の上下両端の接続口にそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の便器通気排水管路構造。
  6. 前記第一エルボ継手の横筒部の上部に通気管接続口を設け、前記床下空間に配管された通気管を上記通気管接続口に上方から接続したことを特徴とする請求項5に記載の便器通気排水管路構造。
  7. 前記便器の排出口の中心線と前記床面より上側に配管された通気管の下端開口の中心線との間隔、前記接続アダプタの通水用縦筒部の上下両端の接続口の中心線と通気用縦筒部の上下両端の接続口の中心線との間隔、前記落し管を接続するための前記第一エルボ継手の上端の接続口の中心線と前記通気管接続口の中心線との間隔を、すべて同一にしたことを特徴とする請求項6に記載の便器通気排水管路構造。
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