JP2004324044A - 建設機械の転倒時保護構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業視界を確保しつつ、万一、建設機械が転倒してもキャビンの破損を防止してオペレータを保護することができる転倒時保護構造を提供する。
【解決手段】上部旋回体の幅方向一方側にキャビン12が配置されている建設機械において、建設機械1の転倒時にその建設機械1を支持する支持体15,16を上部旋回体4に設け、この支持体15,16が、作業アタッチメント5を最大作業半径で且つ倒伏させた状態で建設機械1が横転した場合や、または建設機械1が上下逆さに転倒した場合においても接地点を結ぶ仮想線がキャビン12内に着座しているオペレータ領域DLV内に侵入しないように、キャビン後方の上部旋回体4に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】上部旋回体の幅方向一方側にキャビン12が配置されている建設機械において、建設機械1の転倒時にその建設機械1を支持する支持体15,16を上部旋回体4に設け、この支持体15,16が、作業アタッチメント5を最大作業半径で且つ倒伏させた状態で建設機械1が横転した場合や、または建設機械1が上下逆さに転倒した場合においても接地点を結ぶ仮想線がキャビン12内に着座しているオペレータ領域DLV内に侵入しないように、キャビン後方の上部旋回体4に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、万一の転倒時にキャビン内のオペレータを保護するための建設機械の転倒時保護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
傾斜地における作業において建設機械がバランスを崩して横転すると、キャビンが地面に衝突し破損する虞れがある。そこで横転時にキャビンを保護するようにした建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものは、上部フレームの側面であってキャビンの側方に支持部材を外向きに突出して設け、万一、建設機械が横転した場合は、その支持部材によって建設機械を支持できるようにしている。それにより、キャビンの破損が防止され、キャビン内のオペレータを保護することができる。
【0004】
上記した建設機械は、バランスを崩して横転した場合を想定したものであるが、例えば、路肩を踏み外して建設機械が上下逆さまに転倒するような事故を想定すると、キャビンが側方から押し潰されるだけでなく、垂直方向から押し潰される場合も考慮しなければならない。
【0005】
例えば、フロントアタッチメントを最大作業半径に、具体的にはブームとアームを略直線に延ばしバケットを接地させた状態では、キャビンの天井部が建設機械において最大高さとなるため、この状態で建設機械が回転すると、突出したキャビンで建設機械の重量を支えることになり、キャビンが押し潰される。
【0006】
そこで、キャビンの周囲をキャブガードで囲むようにした保護構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
この保護構造は、キャビンの外形に沿って左右両側に前柱部と、上梁部と、後柱部とを配置してキャブガードを構成し、キャビンに加わる外力を吸収するようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−230255号公報(第(3)頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−173017号公報(第(4)頁、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2の保護構造では、キャビン内のオペレータの安全性は向上するものの、キャビンの前後および上方を囲むようにして門形の柱を配置することになるため、作業視界が狭くなるという欠点がある。
【0010】
また、重量制限や輸送時の横幅規制によってキャブガードを取り付ける余裕がない場合にはキャブガードを取り付けるためにキャビンのサイズを一回り小さくしなければならず、オペレータの居住スペースが狭くなってしまうという問題もある。
【0011】
本発明は以上のような従来のキャビンの保護構造における課題を考慮してなされたものであり、作業視界を確保しつつ、万一、建設機械が転倒してもキャビンの破損を防止してオペレータを保護することができる建設機械の転倒時保護構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下部走行体上に上部旋回体を旋回自在に搭載し、その上部旋回体の前側端部に作業アタッチメントが備えられ、上部旋回体の幅方向一方側にキャビンが配置されている建設機械において、建設機械の転倒時にその建設機械を支持する支持体を上部旋回体に設け、この支持体が、作業アタッチメントを最大作業半径で且つ倒伏させた状態で建設機械が横転した場合には、平面から見て作業アタッチメントにおける前側接地点と上部旋回体における後側接地点とを仮想的に結ぶ直線がキャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、また、建設機械が上下逆さに転倒した場合には側面から見て作業アタッチメントにおける最大高さの接地点と上部旋回体における別の後側接地点とを仮想的に結ぶ直線がキャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、キャビン後方の上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で設けられている建設機械の転倒時保護構造である。
【0013】
本発明において、上記オペレータ領域の一例としては、JIS A8910 土木機械の転倒時保護構造の試験において規定されている「たわみ限界領域」、すなわち「大柄の男性運転員が運転席に腰をかけ、通常の着衣でヘルメットを着用した状態を箱形形状で近似させた」領域が示されるが、この領域に安全率として一定の余裕を持たせた領域であってもよい。
【0014】
本発明に従えば、上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で支持体が設けられているため、例えば傾斜地で作業を行っている建設機械が万一、バランスを崩し横転した場合であっても上下逆さに転倒した場合であってもキャビンのみを地面に衝突させずにその支持体によって支持することができ、キャビン内のオペレータを安全に保護することができる。
【0015】
本発明において、上記支持体として、上部旋回体の側壁に第一の支持体を略水平方向に設け、上部旋回体の後端部上面に第二の支持体を略垂直方向に設けることができる。
【0016】
本発明において、上記上部旋回体の後端部にカウンタウエイトを有し、第二の支持体をそのカウンタウエイトの外形に沿って壁状に設けた場合、その壁状の第二の支持体に後方視界を確保するための開口が設けることが好ましい。
【0017】
本発明において、上記第一および第二の支持体の少なくともいずれか一方を、上部旋回体の後端部に取り付けられるカウンタウエイトと一体に成形することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る建設機械の転倒時保護構造を油圧ショベルに適用したものであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0020】
同図において、油圧ショベル1はクローラ2,2を装着した下部走行体3上に上部旋回体4を旋回自在に搭載している。
【0021】
上部旋回体4の前部にはフロントアタッチメント(作業アタッチメント)5が備えられている。このフロントアタッチメント5は、ブーム6と、そのブーム6の先端部に連結されたアーム7と、そのアーム7の先端部に連結されたバケット8を有し、ブーム6はブームシリンダ9によって起伏され、アーム7はアームシリンダ10によって前後に回動し、バケット8はバケットシリンダ11によって前後方向に回動するようになっている。
【0022】
図1ではフロントアタッチメント5を最大作業半径、すなわち、ブーム6とアーム7を略直線に延ばし、倒伏させた状態を示している。
【0023】
また、フロントアタッチメント5の左側にはキャビン12が配置されており、キャビン12の後方には図示しないエンジン、油圧機器、タンク等を収納した機器カバー13が配置され、上部旋回体4の後端にはカウンタウエイト14が装着されている。
【0024】
キャビン12内の記号DLVは、JIS A8910 土木機械の転倒時保護構造の試験において規定されている「たわみ限界領域」を示しており、「大柄の男性運転員が運転席に腰をかけ、通常の着衣でヘルメットを着用した状態を箱形形状で近似させたもの」である。
【0025】
今、油圧ショベル1が路肩を踏み外して転倒した場合を想定する。
【0026】
従来の油圧ショベルでは、横転しさらに回転(ターンオーバー)した場合に、図1(a)に破線La,Lb,Lcで示した三角形の各頂点P1〜P3が接地し油圧ショベル1が支持されることになる。
【0027】
各頂点とは具体的にはバケット8におけるキャビン12側側面の点P1と、上部旋回体4におけるキャビン12側の外周壁の点P2と、ブーム6におけるバケット12側側面の点P3である。ただし、P3はブーム6の屈曲部分すなわち最大高さ部分である。
【0028】
図1(a)から分かるように、従来は破線Lbがキャビン12を横切っていたため、油圧ショベル1が転倒した場合にはキャビン12に対して側方からの荷重が作用しキャビン12が押し潰されることになる。
【0029】
そこで、本実施形態ではキャビン12後方の上部旋回体4側壁に第一支持部(第一の支持体)15を設けている。
【0030】
この第一支持部15は、上部旋回体4における従来の接地点P2をその外側のP2′に移動させることにより、破線LbをLb′に移動させこの破線Lb′がキャビン12を横切らないようにするためのものである。
【0031】
換言すれば、フロントアタッチメント5における前側接地点P1と上部旋回体4における後側接地点P2′とを仮想的に結ぶ直線Lb′がキャビン12内に着座しているオペレータ領域としてのDLVに侵入しないようにするためのものである。
【0032】
また、カウンタウエイト14の後端部上面には第二支持部(第二の支持体)16が設けられている。
【0033】
この第二支持部16は、油圧ショベル1が上下逆に転倒した時の接地点P2を、その上方のP2″に移動することによってキャビン12の破損を防止するためのものである。
【0034】
換言すれば、ブーム6における最大高さの接地点P3と上部旋回体4における別の後側接地点P2″とを仮想的に結ぶ直線Lc′がキャビン12内に着座しているオペレータ領域としてのDLVに侵入しないようにするためのものである。
【0035】
図2は、上記第一支持部15および第二支持部16の取付状態をカウンタウエイト14の後方側から見たものである。
【0036】
第一支持部15はカウンタウエイト14におけるキャビン側側壁の上部14aに取り付けられており、略水平方向に突出する凸条の箱体からなり、その取付端面15aはカウンタウエイト14の外形に沿って円弧状に形成されている。
【0037】
一方、第二支持部16は、角形パイプを接続することにより平面から見てくの字状に、また、側面から見て窓枠状とした構造物からなり、上梁部16aと下梁部16bが3本の柱部16c〜16eで接続され、開口16fおよび16gが設けられている。これらの開口16f,16gは後方の作業視界を確保するためのものである。なお、第二支持部16の前側角部は左後方の作業視界を良好にするため傾斜部16hに形成されている。
【0038】
この第二支持部16の前端は上記した第一支持部15の後端近傍に位置しており、後端はカウンタウエイト14の中心C.L近傍に位置している(図中W参照)。
【0039】
また、第二支持部16の高さhは、油圧ショベル1が上下逆に転倒した時に線Lcがキャビン12内のDLVに侵入しない高さに設定されている。図1(b)の線Lc′参照。
【0040】
このように、上部旋回体4に第一および第二支持部15,16を設けることにより、万一、油圧ショベル1が転倒して上下逆になっても、キャビン12内のオペレータを安全に保護することができる。
【0041】
また、第二支持部16には作業視界を確保するための開口16f,16gが確保されているため、後方の作業視界を完全に遮ることがない。
【0042】
また、上記第一および第二支持部15,16はボルト等の固定手段を用いてそれぞれカウンタウエイト14に固定されており、カウンタウエイト14に対して後付けができるようになっている。このように第一および第二支持部15,16を着脱式にすると、カウンタウエイト14を運搬する際、あるいは支持部15,16に補修が必要な場合にカウンタウエイト14から取り外すことができる。
【0043】
次に、上記構成を有する転倒時保護構造の動作について説明する。
【0044】
図1において、油圧ショベル1が例えば路肩を踏み外して転倒した場合を想定する。
【0045】
なお、フロントアタッチメント5の姿勢は最大作業半径にあり、ブーム6とアーム7を略直線に延ばして倒伏させた状態とする。
【0046】
油圧ショベル1のキャビン12が谷側に向いた状態で転倒すると、まず、クローラ2の側面とバケット8のキャビン側側面がそれぞれ接地し、さらに回転すると、回転途中で油圧ショベル1は一時的に接地点P1,P2′およびP3の3点で支持される。
【0047】
従来では図1(a)に示したように、接地点P1とP2を結ぶ線Lbがキャビン12を横切っていたため、上記3点で支持される時に油圧ショベル1のキャビン12が側面側から大きく破損する。
【0048】
これに対し、本実施形態では接地点P1とP2′を結ぶ線Lb′がキャビン12の外側にあってキャビン12を横切らないため、接地点P1,P2′およびP3の3点で支持される時にキャビン12が破損しない。
【0049】
次に、油圧ショベル1が横転状態からさらに回転して上下逆さまになる時、従来では図1(b)に示したように、接地点P2とP3を結ぶ線Lcがキャビン12を横切っていたため、油圧ショベル1のキャビン12が天井側から大きく破損する。
【0050】
これに対し、本実施形態では接地点P2″が第二支持部16上にあり、その接地点P2″とブーム6上の接地点P3を結ぶ線Lc′がキャビン12をわずかに横切っているだけであるため、油圧ショベル1が接地点P1,P2″およびP3とで支持される時にもキャビン12は大きく破損することがなく、転倒時の仮想地面を表している線Lc′はDLV内に侵入しない。
【0051】
したがって、油圧ショベル1が転倒してロールオーバーすることがあってもキャビン12内のオペレータを確実に保護することができる。
【0052】
なお、上記第二の支持部16はロールバーで構成することもできる。
【0053】
また、第一の支持部15内に側方からの荷重を吸収するための圧縮ばねを内蔵し、衝撃吸収機能を付加することもできる。第二の支持部16についても垂直方向からの荷重を吸収するための圧縮ばねを内蔵することができる。
【0054】
図3は、転倒時保護構造の第二実施形態を示したものである。
【0055】
同図に示す転倒時保護構造は、上記した実施形態と同様に第一支持部20と第二支持部21を備えており、第一支持部20はキャビン12の側面側を保護し、第二支持部21はキャビン12の天井面側を保護するようになっている。ただし、第一支持部20と第二支持部21はカウンタウエイト14と一体に鋳造によって成形されている。
【0056】
上記第一支持部20は、カウンタウエイト14のキャビン側側壁に沿って円弧状に(平面から見て)形成された凸条からなる。また、第二支持部21は、カウンタウエイト14の後端部上面からトラス状に立設された梁材からなり、後方視界を確保するための開口21aが複数設けられている。
【0057】
このように保護構造をカウンタウエイト14と一体に成形することによっても、転倒時にキャビン12内のオペレータを保護することができる。
【0058】
上記第一および第二の実施形態では、キャビン12の後方に部分的に第二支持部16或いは21を設けたが、これに限らずカウンタウエイト14の外形に沿ってさらに幅方向に延設してもよく、また、カウンタウエイト14の左右端部同士を連結しカウンタウエイト14に囲まれた機器カバー13の上方を横断するような形状とすることもできる。
【0059】
これらによれば、ロールオーバーした場合に機体の安定が図れるとともに、荷重を分散して支持することができるため強度面で有利となる。ただし、その場合、後方視界が若干悪くなり、機体周辺の障害物と接触しないように、より気を配る必要がある。したがって、DLVに仮想地面が侵入しない最小限の範囲で第二支持部16を設けることが好ましい。
【0060】
また、第一および第二の支持部15,16は、上記各実施形態に示したように別体に構成してもよく、図4の第三実施形態に示すように一体に連続させたものであってもよい。
【0061】
図4に示す転倒時保護構造は一つの支持部22で構成されており、カウンタウエイト14から側方および上方に張り出した状態で設けられている。
【0062】
詳しくは、この支持部22は、カウンタウエイト14におけるキャビン側側壁から柱状に立設(高さh′)されており、側方からの荷重を支える接地点P2′の位置を、最大で支持部22の頂部とすることができる。そのため、図1に示した第一の支持部15に比べ、横転時にキャビン12をより確実に保護することができるようになる。さらに、ロールオーバーした場合にも、キャビン12の破損量を小さくすることができる。なお、上記支持部22の高さはキャビン12の天井の高さと略同じとし、また、支持部22の横断面はカウンタウエイト14の外形に沿って円弧状にすることが好ましい。
【0063】
この支持部22によれば、側方への張り出し量を小さくしつつ転倒時において仮想地面がDLV内へ侵入することを防止することができる。
【0064】
上記したように本発明の支持部は、鋳物製カウンタウエイトに一体的に形成してもよく、また、カウンタウエイト或いは上部旋回体の強度構造物に溶接、ボルト等で固定してもよい。溶接やボルトで上記支持部を固定する場合、鋳物製カウンタウエイトを備えない、例えば製缶ウエイトを備えた建設機械にも本発明を適用することが可能であり、また、既存の油圧ショベル等の建設機械にも本発明を適用することができる。
【0065】
なお、上記実施形態では油圧ショベルを例に取り説明したが、本発明の転倒時保護構造は、上記油圧ショベルに限らず、起伏する作業アタッチメントを備えた任意の建設機械に適用することができる。
【0066】
また、上記実施形態において各支持部の最外側端部およびその近傍に警告灯を装備すれば、従来の車幅から突出した支持部の存在を機体周囲の作業者に知らしめることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で支持体が設けられているため、例えば傾斜地で作業を行っている建設機械が万一、バランスを崩し横転した場合であっても上下逆さに転倒した場合であってもキャビンのみを地面に衝突させずにその支持体によって支持することができ、キャビン内のオペレータを安全に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る転倒時保護構造を備えた油圧ショベルの平面図、(b)はその側面図である。
【図2】転倒時保護構造を拡大して示した斜視図である。
【図3】転倒時保護構造の第二実施形態を示した図2相当図である。
【図4】転倒時保護構造の第三実施形態を示した図2相当図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル
2 クローラ
3 下部走行体
4 上部旋回体
5 フロントアタッチメント
6 ブーム
7 アーム
8 バケット
12 キャビン
13 機器カバー
14 カウンタウエイト
15 第一支持部
16 第二支持部
【発明の属する技術分野】
本発明は、万一の転倒時にキャビン内のオペレータを保護するための建設機械の転倒時保護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
傾斜地における作業において建設機械がバランスを崩して横転すると、キャビンが地面に衝突し破損する虞れがある。そこで横転時にキャビンを保護するようにした建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものは、上部フレームの側面であってキャビンの側方に支持部材を外向きに突出して設け、万一、建設機械が横転した場合は、その支持部材によって建設機械を支持できるようにしている。それにより、キャビンの破損が防止され、キャビン内のオペレータを保護することができる。
【0004】
上記した建設機械は、バランスを崩して横転した場合を想定したものであるが、例えば、路肩を踏み外して建設機械が上下逆さまに転倒するような事故を想定すると、キャビンが側方から押し潰されるだけでなく、垂直方向から押し潰される場合も考慮しなければならない。
【0005】
例えば、フロントアタッチメントを最大作業半径に、具体的にはブームとアームを略直線に延ばしバケットを接地させた状態では、キャビンの天井部が建設機械において最大高さとなるため、この状態で建設機械が回転すると、突出したキャビンで建設機械の重量を支えることになり、キャビンが押し潰される。
【0006】
そこで、キャビンの周囲をキャブガードで囲むようにした保護構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
この保護構造は、キャビンの外形に沿って左右両側に前柱部と、上梁部と、後柱部とを配置してキャブガードを構成し、キャビンに加わる外力を吸収するようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−230255号公報(第(3)頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−173017号公報(第(4)頁、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2の保護構造では、キャビン内のオペレータの安全性は向上するものの、キャビンの前後および上方を囲むようにして門形の柱を配置することになるため、作業視界が狭くなるという欠点がある。
【0010】
また、重量制限や輸送時の横幅規制によってキャブガードを取り付ける余裕がない場合にはキャブガードを取り付けるためにキャビンのサイズを一回り小さくしなければならず、オペレータの居住スペースが狭くなってしまうという問題もある。
【0011】
本発明は以上のような従来のキャビンの保護構造における課題を考慮してなされたものであり、作業視界を確保しつつ、万一、建設機械が転倒してもキャビンの破損を防止してオペレータを保護することができる建設機械の転倒時保護構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下部走行体上に上部旋回体を旋回自在に搭載し、その上部旋回体の前側端部に作業アタッチメントが備えられ、上部旋回体の幅方向一方側にキャビンが配置されている建設機械において、建設機械の転倒時にその建設機械を支持する支持体を上部旋回体に設け、この支持体が、作業アタッチメントを最大作業半径で且つ倒伏させた状態で建設機械が横転した場合には、平面から見て作業アタッチメントにおける前側接地点と上部旋回体における後側接地点とを仮想的に結ぶ直線がキャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、また、建設機械が上下逆さに転倒した場合には側面から見て作業アタッチメントにおける最大高さの接地点と上部旋回体における別の後側接地点とを仮想的に結ぶ直線がキャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、キャビン後方の上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で設けられている建設機械の転倒時保護構造である。
【0013】
本発明において、上記オペレータ領域の一例としては、JIS A8910 土木機械の転倒時保護構造の試験において規定されている「たわみ限界領域」、すなわち「大柄の男性運転員が運転席に腰をかけ、通常の着衣でヘルメットを着用した状態を箱形形状で近似させた」領域が示されるが、この領域に安全率として一定の余裕を持たせた領域であってもよい。
【0014】
本発明に従えば、上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で支持体が設けられているため、例えば傾斜地で作業を行っている建設機械が万一、バランスを崩し横転した場合であっても上下逆さに転倒した場合であってもキャビンのみを地面に衝突させずにその支持体によって支持することができ、キャビン内のオペレータを安全に保護することができる。
【0015】
本発明において、上記支持体として、上部旋回体の側壁に第一の支持体を略水平方向に設け、上部旋回体の後端部上面に第二の支持体を略垂直方向に設けることができる。
【0016】
本発明において、上記上部旋回体の後端部にカウンタウエイトを有し、第二の支持体をそのカウンタウエイトの外形に沿って壁状に設けた場合、その壁状の第二の支持体に後方視界を確保するための開口が設けることが好ましい。
【0017】
本発明において、上記第一および第二の支持体の少なくともいずれか一方を、上部旋回体の後端部に取り付けられるカウンタウエイトと一体に成形することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る建設機械の転倒時保護構造を油圧ショベルに適用したものであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0020】
同図において、油圧ショベル1はクローラ2,2を装着した下部走行体3上に上部旋回体4を旋回自在に搭載している。
【0021】
上部旋回体4の前部にはフロントアタッチメント(作業アタッチメント)5が備えられている。このフロントアタッチメント5は、ブーム6と、そのブーム6の先端部に連結されたアーム7と、そのアーム7の先端部に連結されたバケット8を有し、ブーム6はブームシリンダ9によって起伏され、アーム7はアームシリンダ10によって前後に回動し、バケット8はバケットシリンダ11によって前後方向に回動するようになっている。
【0022】
図1ではフロントアタッチメント5を最大作業半径、すなわち、ブーム6とアーム7を略直線に延ばし、倒伏させた状態を示している。
【0023】
また、フロントアタッチメント5の左側にはキャビン12が配置されており、キャビン12の後方には図示しないエンジン、油圧機器、タンク等を収納した機器カバー13が配置され、上部旋回体4の後端にはカウンタウエイト14が装着されている。
【0024】
キャビン12内の記号DLVは、JIS A8910 土木機械の転倒時保護構造の試験において規定されている「たわみ限界領域」を示しており、「大柄の男性運転員が運転席に腰をかけ、通常の着衣でヘルメットを着用した状態を箱形形状で近似させたもの」である。
【0025】
今、油圧ショベル1が路肩を踏み外して転倒した場合を想定する。
【0026】
従来の油圧ショベルでは、横転しさらに回転(ターンオーバー)した場合に、図1(a)に破線La,Lb,Lcで示した三角形の各頂点P1〜P3が接地し油圧ショベル1が支持されることになる。
【0027】
各頂点とは具体的にはバケット8におけるキャビン12側側面の点P1と、上部旋回体4におけるキャビン12側の外周壁の点P2と、ブーム6におけるバケット12側側面の点P3である。ただし、P3はブーム6の屈曲部分すなわち最大高さ部分である。
【0028】
図1(a)から分かるように、従来は破線Lbがキャビン12を横切っていたため、油圧ショベル1が転倒した場合にはキャビン12に対して側方からの荷重が作用しキャビン12が押し潰されることになる。
【0029】
そこで、本実施形態ではキャビン12後方の上部旋回体4側壁に第一支持部(第一の支持体)15を設けている。
【0030】
この第一支持部15は、上部旋回体4における従来の接地点P2をその外側のP2′に移動させることにより、破線LbをLb′に移動させこの破線Lb′がキャビン12を横切らないようにするためのものである。
【0031】
換言すれば、フロントアタッチメント5における前側接地点P1と上部旋回体4における後側接地点P2′とを仮想的に結ぶ直線Lb′がキャビン12内に着座しているオペレータ領域としてのDLVに侵入しないようにするためのものである。
【0032】
また、カウンタウエイト14の後端部上面には第二支持部(第二の支持体)16が設けられている。
【0033】
この第二支持部16は、油圧ショベル1が上下逆に転倒した時の接地点P2を、その上方のP2″に移動することによってキャビン12の破損を防止するためのものである。
【0034】
換言すれば、ブーム6における最大高さの接地点P3と上部旋回体4における別の後側接地点P2″とを仮想的に結ぶ直線Lc′がキャビン12内に着座しているオペレータ領域としてのDLVに侵入しないようにするためのものである。
【0035】
図2は、上記第一支持部15および第二支持部16の取付状態をカウンタウエイト14の後方側から見たものである。
【0036】
第一支持部15はカウンタウエイト14におけるキャビン側側壁の上部14aに取り付けられており、略水平方向に突出する凸条の箱体からなり、その取付端面15aはカウンタウエイト14の外形に沿って円弧状に形成されている。
【0037】
一方、第二支持部16は、角形パイプを接続することにより平面から見てくの字状に、また、側面から見て窓枠状とした構造物からなり、上梁部16aと下梁部16bが3本の柱部16c〜16eで接続され、開口16fおよび16gが設けられている。これらの開口16f,16gは後方の作業視界を確保するためのものである。なお、第二支持部16の前側角部は左後方の作業視界を良好にするため傾斜部16hに形成されている。
【0038】
この第二支持部16の前端は上記した第一支持部15の後端近傍に位置しており、後端はカウンタウエイト14の中心C.L近傍に位置している(図中W参照)。
【0039】
また、第二支持部16の高さhは、油圧ショベル1が上下逆に転倒した時に線Lcがキャビン12内のDLVに侵入しない高さに設定されている。図1(b)の線Lc′参照。
【0040】
このように、上部旋回体4に第一および第二支持部15,16を設けることにより、万一、油圧ショベル1が転倒して上下逆になっても、キャビン12内のオペレータを安全に保護することができる。
【0041】
また、第二支持部16には作業視界を確保するための開口16f,16gが確保されているため、後方の作業視界を完全に遮ることがない。
【0042】
また、上記第一および第二支持部15,16はボルト等の固定手段を用いてそれぞれカウンタウエイト14に固定されており、カウンタウエイト14に対して後付けができるようになっている。このように第一および第二支持部15,16を着脱式にすると、カウンタウエイト14を運搬する際、あるいは支持部15,16に補修が必要な場合にカウンタウエイト14から取り外すことができる。
【0043】
次に、上記構成を有する転倒時保護構造の動作について説明する。
【0044】
図1において、油圧ショベル1が例えば路肩を踏み外して転倒した場合を想定する。
【0045】
なお、フロントアタッチメント5の姿勢は最大作業半径にあり、ブーム6とアーム7を略直線に延ばして倒伏させた状態とする。
【0046】
油圧ショベル1のキャビン12が谷側に向いた状態で転倒すると、まず、クローラ2の側面とバケット8のキャビン側側面がそれぞれ接地し、さらに回転すると、回転途中で油圧ショベル1は一時的に接地点P1,P2′およびP3の3点で支持される。
【0047】
従来では図1(a)に示したように、接地点P1とP2を結ぶ線Lbがキャビン12を横切っていたため、上記3点で支持される時に油圧ショベル1のキャビン12が側面側から大きく破損する。
【0048】
これに対し、本実施形態では接地点P1とP2′を結ぶ線Lb′がキャビン12の外側にあってキャビン12を横切らないため、接地点P1,P2′およびP3の3点で支持される時にキャビン12が破損しない。
【0049】
次に、油圧ショベル1が横転状態からさらに回転して上下逆さまになる時、従来では図1(b)に示したように、接地点P2とP3を結ぶ線Lcがキャビン12を横切っていたため、油圧ショベル1のキャビン12が天井側から大きく破損する。
【0050】
これに対し、本実施形態では接地点P2″が第二支持部16上にあり、その接地点P2″とブーム6上の接地点P3を結ぶ線Lc′がキャビン12をわずかに横切っているだけであるため、油圧ショベル1が接地点P1,P2″およびP3とで支持される時にもキャビン12は大きく破損することがなく、転倒時の仮想地面を表している線Lc′はDLV内に侵入しない。
【0051】
したがって、油圧ショベル1が転倒してロールオーバーすることがあってもキャビン12内のオペレータを確実に保護することができる。
【0052】
なお、上記第二の支持部16はロールバーで構成することもできる。
【0053】
また、第一の支持部15内に側方からの荷重を吸収するための圧縮ばねを内蔵し、衝撃吸収機能を付加することもできる。第二の支持部16についても垂直方向からの荷重を吸収するための圧縮ばねを内蔵することができる。
【0054】
図3は、転倒時保護構造の第二実施形態を示したものである。
【0055】
同図に示す転倒時保護構造は、上記した実施形態と同様に第一支持部20と第二支持部21を備えており、第一支持部20はキャビン12の側面側を保護し、第二支持部21はキャビン12の天井面側を保護するようになっている。ただし、第一支持部20と第二支持部21はカウンタウエイト14と一体に鋳造によって成形されている。
【0056】
上記第一支持部20は、カウンタウエイト14のキャビン側側壁に沿って円弧状に(平面から見て)形成された凸条からなる。また、第二支持部21は、カウンタウエイト14の後端部上面からトラス状に立設された梁材からなり、後方視界を確保するための開口21aが複数設けられている。
【0057】
このように保護構造をカウンタウエイト14と一体に成形することによっても、転倒時にキャビン12内のオペレータを保護することができる。
【0058】
上記第一および第二の実施形態では、キャビン12の後方に部分的に第二支持部16或いは21を設けたが、これに限らずカウンタウエイト14の外形に沿ってさらに幅方向に延設してもよく、また、カウンタウエイト14の左右端部同士を連結しカウンタウエイト14に囲まれた機器カバー13の上方を横断するような形状とすることもできる。
【0059】
これらによれば、ロールオーバーした場合に機体の安定が図れるとともに、荷重を分散して支持することができるため強度面で有利となる。ただし、その場合、後方視界が若干悪くなり、機体周辺の障害物と接触しないように、より気を配る必要がある。したがって、DLVに仮想地面が侵入しない最小限の範囲で第二支持部16を設けることが好ましい。
【0060】
また、第一および第二の支持部15,16は、上記各実施形態に示したように別体に構成してもよく、図4の第三実施形態に示すように一体に連続させたものであってもよい。
【0061】
図4に示す転倒時保護構造は一つの支持部22で構成されており、カウンタウエイト14から側方および上方に張り出した状態で設けられている。
【0062】
詳しくは、この支持部22は、カウンタウエイト14におけるキャビン側側壁から柱状に立設(高さh′)されており、側方からの荷重を支える接地点P2′の位置を、最大で支持部22の頂部とすることができる。そのため、図1に示した第一の支持部15に比べ、横転時にキャビン12をより確実に保護することができるようになる。さらに、ロールオーバーした場合にも、キャビン12の破損量を小さくすることができる。なお、上記支持部22の高さはキャビン12の天井の高さと略同じとし、また、支持部22の横断面はカウンタウエイト14の外形に沿って円弧状にすることが好ましい。
【0063】
この支持部22によれば、側方への張り出し量を小さくしつつ転倒時において仮想地面がDLV内へ侵入することを防止することができる。
【0064】
上記したように本発明の支持部は、鋳物製カウンタウエイトに一体的に形成してもよく、また、カウンタウエイト或いは上部旋回体の強度構造物に溶接、ボルト等で固定してもよい。溶接やボルトで上記支持部を固定する場合、鋳物製カウンタウエイトを備えない、例えば製缶ウエイトを備えた建設機械にも本発明を適用することが可能であり、また、既存の油圧ショベル等の建設機械にも本発明を適用することができる。
【0065】
なお、上記実施形態では油圧ショベルを例に取り説明したが、本発明の転倒時保護構造は、上記油圧ショベルに限らず、起伏する作業アタッチメントを備えた任意の建設機械に適用することができる。
【0066】
また、上記実施形態において各支持部の最外側端部およびその近傍に警告灯を装備すれば、従来の車幅から突出した支持部の存在を機体周囲の作業者に知らしめることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で支持体が設けられているため、例えば傾斜地で作業を行っている建設機械が万一、バランスを崩し横転した場合であっても上下逆さに転倒した場合であってもキャビンのみを地面に衝突させずにその支持体によって支持することができ、キャビン内のオペレータを安全に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る転倒時保護構造を備えた油圧ショベルの平面図、(b)はその側面図である。
【図2】転倒時保護構造を拡大して示した斜視図である。
【図3】転倒時保護構造の第二実施形態を示した図2相当図である。
【図4】転倒時保護構造の第三実施形態を示した図2相当図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル
2 クローラ
3 下部走行体
4 上部旋回体
5 フロントアタッチメント
6 ブーム
7 アーム
8 バケット
12 キャビン
13 機器カバー
14 カウンタウエイト
15 第一支持部
16 第二支持部
Claims (4)
- 下部走行体上に上部旋回体を旋回自在に搭載し、その上部旋回体の前側端部に作業アタッチメントが備えられ、上部旋回体の幅方向一方側にキャビンが配置されている建設機械において、
建設機械の転倒時にその建設機械を支持する支持体を上部旋回体に設け、この支持体が、
上記作業アタッチメントを最大作業半径で且つ倒伏させた状態で上記建設機械が横転した場合には、平面から見て上記作業アタッチメントにおける前側接地点と上記上部旋回体における後側接地点とを仮想的に結ぶ直線が上記キャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、また、上記建設機械が上下逆さに転倒した場合には側面から見て上記作業アタッチメントにおける最大高さの接地点と上記上部旋回体における別の後側接地点とを仮想的に結ぶ直線が上記キャビン内に着座しているオペレータ領域内に侵入しないように、上記キャビン後方の上記上部旋回体に略水平方向および略垂直方向に突出した状態で設けられていることを特徴とする建設機械の転倒時保護構造。 - 上記支持体として、上記上部旋回体の側壁に第一の支持体が略水平方向に設けられ、上記上部旋回体の後端部上面に第二の支持体が略垂直方向に設けられている請求項1記載の建設機械の転倒時保護構造。
- 上記上部旋回体の後端部にカウンタウエイトを有し、上記第二の支持体がそのカウンタウエイトの外形に沿って壁状に設けられ、その壁状の第二の支持体に後方視界を確保するための開口が設けられている請求項2記載の建設機械の転倒時保護構造。
- 上記第一および第二の支持体の少なくともいずれか一方が、上記上部旋回体の後端部に取り付けられるカウンタウエイトと一体に成形されている請求項2または3記載の建設機械の転倒時保護構造。
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-
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- 2003-04-21 JP JP2003115768A patent/JP2004324044A/ja not_active Withdrawn
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