JP2004323042A - 物品貼着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】袋サイズに関わらず、袋内面に物品を貼着できる。
【解決手段】剥離紙4に緩衝材3を仮貼りしたシート状部材5を案内ローラ19でガイド板20A、20B間に挟み込む。ガイド板20A、20Bの先端爪部で剥離紙4のみを折り返してローレット22a,22bを介してシュータへ送り出す。ガイド板の下側に配設した第一及び第二吸着ブロック42、43間に包装袋2を静止させ、両吸着ブロックで包装袋の各開口側面を吸着して開口させる。同時にガイド板の降下によって爪部でシート状部材5を繰り出して包装袋内に誘導する。その後、ガイド板を包装袋2の外に戻すと、ローレットが連動して剥離紙4を爪部で折り返して引っ張るため、緩衝材だけを包装袋2内に置き去りにする。両吸着ブロックを閉鎖させて緩衝材を包装袋2の片面に貼着させ、受けカッタ49と可動カッタ50とで緩衝材を切断する
【選択図】 図11
【解決手段】剥離紙4に緩衝材3を仮貼りしたシート状部材5を案内ローラ19でガイド板20A、20B間に挟み込む。ガイド板20A、20Bの先端爪部で剥離紙4のみを折り返してローレット22a,22bを介してシュータへ送り出す。ガイド板の下側に配設した第一及び第二吸着ブロック42、43間に包装袋2を静止させ、両吸着ブロックで包装袋の各開口側面を吸着して開口させる。同時にガイド板の降下によって爪部でシート状部材5を繰り出して包装袋内に誘導する。その後、ガイド板を包装袋2の外に戻すと、ローレットが連動して剥離紙4を爪部で折り返して引っ張るため、緩衝材だけを包装袋2内に置き去りにする。両吸着ブロックを閉鎖させて緩衝材を包装袋2の片面に貼着させ、受けカッタ49と可動カッタ50とで緩衝材を切断する
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋等の各種袋にスポンジや鮮度保持剤等の各種の物品を貼着するようにした物品貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ウレタンフォーム等の軟質部材や防腐剤等の鮮度保持剤を包装袋内に貼着する物品貼着装置として、例えば下記特許文献1、2、3に記載されたものがある。これらの物品貼着装置のうち、特許文献1は切り花保水具に関するものであり、所定寸法の包装用のフィルムの内側に保水材としてウレタンフォームシートを重ねて、2つ折りにして両側部を熱融着させることで、袋状としている。特許文献2は包装用袋の製袋前にフィルムの状態で鮮度保持剤を内包する小袋を予め貼着し、その後に製袋するようにしている。
また、特許文献3では、鮮度保持剤を内包する小袋を吸着アームで吸着して包装袋内に挿入した後に、吸着アームを水平移動させて小袋を包装袋の内面に押圧して両面テープを介して小袋を包装袋の内面に貼着するというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−320960号公報
【特許文献2】
特開2001−278230号公報
【特許文献3】
特開2002−2631号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような包装袋の物品貼着装置について、特許文献1、2に記載のものは製袋前の貼り付け手段であり、包装袋の製袋後に保水材や鮮度保持剤等を袋の内面に貼着するというものではない。製袋前の包装用フィルムに保水材や鮮度保持剤等を貼着すると、これらを貼着したフィルム面が他のフィルム面よりも重くなるために、その後の製袋作業中に剥離して脱落するおそれがあるという不具合があった。
また、特許文献3に記載の貼着装置は、製袋後に小袋を吸着する吸着ヘッドを袋内に挿入して小袋を包装袋内面に貼着する構成であるから、吸着ヘッドを挿入できる程度の開口広さを有する包装袋である必要があるため、袋のサイズが大型化し、小型の袋には適用できないという欠点があった。しかも吸着ヘッドを袋内へ挿入した後に横移動させて内面に小袋を貼着させる構成であるから、装置構造が複雑化するという欠点もあった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みて、袋の開口部のサイズに関わらず袋内の所定位置に正確に物品を貼着できるようにした物品貼着装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による物品貼着装置は、剥離シートに仮貼りされた物品を袋内に貼着する物品貼着装置であって、袋内に進出して剥離シートに仮貼りした物品を袋内に誘導すると共に袋内に物品を残した状態で後退するガイド部材と、該ガイド部材の後退移動に連動して剥離シートを物品から剥離させる回収部材と、袋内で剥離シートが物品から少なくとも一部剥離した状態で袋に物品を貼着する貼着手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、物品を仮貼りした剥離シートをガイド部材で袋内に誘導して剥離シートで仮貼りされた物品を袋内に搬送し、その後でガイド部材を少なくとも一部だけ物品から後退させる作動に連動して回収部材で剥離シートを剥離させることで、物品を置き去りにして貼着面を露出させ、そして貼着手段で物品に対して袋を貼着させることができる。その際、袋内にはガイド部材が進入するだけであるから、袋の開口部のサイズに関わらず貼着でき、しかも剥離シートと物品を拘束して貼着するから、袋内での物品の貼着を正確に行える。
この場合、物品が連続状であれば貼着すべき物品を剥離シートから剥離した後で袋に貼着でき、物品が連続状である場合や分離状態である場合には剥離シートを一部のみ剥離した状態で物品に袋を貼着し、その後に残りの剥離シートを剥離して貼着を完了することができる。いずれの場合も、ガイド部材が吸着手段等を備えていなくても確実に袋内に誘導して物品を袋内に貼着させることができる。
【0007】
また、物品を仮貼りした剥離シートが複数本繰り出され、各物品を互いに内側に向けて外側にそれぞれ剥離シートが位置しており、ガイド部材は各剥離シートの外側に配置されて少なくとも先端部(爪部)で各剥離シートに当接していてもよい。
ガイド部材で剥離シートと物品を袋内に誘導した後で、ガイド部材を後退させつつ剥離シートを引っ張ることで、袋内の両面に物品を貼着することができる。
また、袋内の物品に対して剥離シートが退いた位置で物品を切断する切断手段を更に備えていてもよい。
物品が連続していても、剥離シートを剥離させた位置で切断手段によって物品を切断することで、切断した物品を袋内に貼着状態で残すことができる。
【0008】
また物品は剥離シートの延在方向に沿って相互に分離して仮貼りされていてもよい。
物品が鮮度保持剤等である場合、それぞれ分離した状態で剥離シートに仮貼りされており、切断手段を用いることなく個々に剥離シートと共に袋内へ物品を誘導して貼り付けることができる。
また、貼着手段は、剥離シートから剥離された物品を押圧することで袋と物品を貼着するようにしてもよく、物品の剥離した部分を袋内に貼着することでガイド部材の後退作動や剥離シートの剥離作業を妨げることなくスムーズに貼着作業を行える。
また、貼着手段は、物品の剥離シートが剥離された部分と剥離シートが剥離されていない部分とを同時に押圧することで袋と物品を貼着するようにしてもよい。特に物品が分離して剥離シートに仮貼りされている場合には、物品の脱落を防いだ状態で貼着作業による物品の受け渡しを行える。
この場合、貼着手段で物品の剥離シートを剥離していない部分をも押圧するが、その後のガイド部材の後退作動と剥離シートの剥離作業に際して貼着手段を弾性変形させて行えるので、不具合を生じない。そのために、貼着手段を構成するブロック体(第一及び第二吸着ブロック)は弾性部材で形成されていることが好ましい。
また、貼着手段には、物品の剥離シートが剥離された部分に袋を貼着する仮付け機構を含んでいてもよい。これによって物品を剥離シートが剥離された部分で袋に貼着状態で保持でき、その後に物品から剥離シートを更に剥離させても物品が脱落するのを防止できる。
【0009】
また、剥離シートに仮貼りされた物品が連続しているか相互に分離されているかを検知する判別手段と、判別手段の判別信号によって袋内の物品を切断手段によって切断するか、相互に分離された物品を判別するセンサによって袋内への物品の挿入位置を設定するかを選択的に切替えて制御するようにしてもよい。
1つの物品貼着装置を用いて、それぞれシート状部材に仮貼りした二種の物品を選択的に取付けて袋内への貼着を行える。その際、物品が連続している場合には切断手段を用いて切断することで、また物品が分離している場合にはシート状部材の袋内への挿入深さをセンサで感知することによって個々の貼着できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による物品貼着装置を図1乃至図11により説明する。図1は物品貼着装置の全体構成を示す図、図2は物品貼着装置を用いて花卉を収納した花卉保持具の斜視図、図3乃至図6は物品貼着装置の挿入機構を示すもので、図3は要部拡大図、図4は略垂直断面図、図5は図3に示す挿入機構の概略構成をA−A線水平断面位置で示す図、図6は図4を矢視B方向から見た概略図、図7乃至図10は貼着機構を示すもので、図7は縦断面図、図8は平面図、図9は上部ブロックを除いた平面図、図10は図7とは反対方向から見た側面図、図11(a)〜(d)は物品貼着装置を用いた袋内への緩衝材貼着工程を示す図である。
図1において、物品貼着装置1は、間欠搬送されてくる包装袋2の開口部内の両面にスポンジ等の緩衝材3を貼着する装置である。緩衝材3は包装袋2内に収納された花卉を保護しつつ密着固定するものである。この物品貼着装置1は、帯状の緩衝材3に同じく帯状の剥離紙4が仮貼りされた二層構造のシート状部材5をそれぞれ巻回した一対の繰り出しロール6、6と、これら繰り出しロール6から繰り出されたシート状部材5を包装袋2内に挿入する挿入機構7と、包装袋2内に挿入されたシート状の緩衝材3を包装袋2の開口部内で両面に貼着して切断する貼着機構8と、これらの部材を支持するフレーム10とで構成されている。
尚、緩衝材3は両面テープ等の接着剤で剥離紙4に仮貼りされている。
【0011】
繰り出しロール6から繰り出されたシート状部材5は挿入機構7で間欠搬送されて、貼着機構8内に位置する包装袋2内に挿入機構7によって挿入される。そしてシート状部材5の剥離紙4は包装袋2内に緩衝材3を残して挿入機構7で剥離されてシュータ11に搬送され、回収筒12を介して一端から回収される。回収筒12の他端には送風機13が設けられ、回収筒12内に送風して剥離紙4の搬送を促進している。
図2は、この物品貼着装置1を用いて製作された花卉保持具15を示すものであり、包装袋2の開口部2a内面には両面に物品貼着装置1によって一対の緩衝材3a、3aが貼着されている。緩衝材3a、3aは開口部2aの中央部にのみ貼着されており、その両端部は熱溶着されたシール部16とされている。緩衝材3a、3aは包装袋2内に挿入された花卉17の茎17aにソフトに密着しており、内部に封じ込められた水の漏洩を防止している。この花卉保持具15を、例えば花卉17の茎17aを中心に折り曲げて図示しない結束具で巻いて止めることで、包装袋2のシール性を向上させて持ち運びを容易にしている。
尚、図1において、挿入機構7と貼着機構8と包装袋2は垂線に対して所定角度(例えば30°程度)傾斜した略直線状に設置されている。これは、次の工程で挿入される花卉17が倒れないように傾斜させて保持するためである。
【0012】
次に物品貼着装置1の挿入機構7を図3乃至図6により説明する。
挿入機構7は、図3及び図4に示すように、一対の繰り出しロール6、6から繰り出されたシート状部材5、5を、従動回転可能な一対の案内ローラ19、19間に挟み込み、緩衝材3、3を互いに接触させ剥離紙4、4を両外側に位置させた状態で貼着機構8方向に送り出す。案内ローラ19、19の下方にはこれら案内ローラ19、19間の垂直方向に一対のガイド板20A、20Bが配設され、一対のシート状部材5、5はガイド板20A、20B間に挟まれて下方にガイドされて送り出される。
ガイド板20A、20Bはシリンダ21によって進出位置と後退位置(図3では下方位置と上方位置)とを取り得るよう往復動させられる。そして、ガイド板20A、20Bは、下方位置(進出位置)では先端の爪部20c、20cがシート状部材5と共に貼着機構8内に静止する包装袋2内に進入し、その後の上方位置(後退位置)では緩衝材3を包装袋2内に置き去りにして包装袋2の外側に退くようになっている(図11(c)参照)。
案内ローラ19、19と貼着機構8との間には一対のローレット22a、22b(回収部材)が対向して配設されている。ガイド板20A、20Bから送り出される各シート状部材5は緩衝材3を包装袋2内に置き去りにして緩衝材3から剥離された剥離紙4、4がそれぞれローレット22a、22bで部分的に巻回されてシュータ11に送り出されることになる。各ローレット22a、22bには剥離紙4を圧着させるための圧着ローラ23、23が取付けられ、これらは回収部材を構成する。
尚、案内ローラ19、19とローレット22a、22bと圧着ローラ23、23とはシリンダ21の操作によってガイド板20A、20Bと一体に進退するようになっている。
【0013】
図4において、ガイド板20A、20Bの爪部20c、20cの下側に包装袋2の搬送路Pが設けられ、各包装袋2は一対の把持部14、14で両側部を把持された状態で、爪部20c、20cの幅方向に沿って間欠的に搬送され、爪部20c、20cの真下で静止状態に保持されることになる。
図5は挿入機構7のローレット22a、22b部分の水平断面を示すものであり、図中、挿入機構7のガイド板20A、20Bと略平行に基板24が設けられている。この基板24は、物品貼着装置1のフレーム10に固着されて上下方向に延びていて固定ブロック25が固着され、この固定ブロック25には上下方向に延びるレール26が固着されている。そして一方のガイド板20Aはその一端に固着されたスライドブロック27がレール26に摺動可能に嵌合され、シリンダ21を作動させるとガイド板20Aがレール26に沿って上下動することになる。
そしてガイド板20Aには一方のローレット22aを挟んで一対のブラケット27a、27bが取付けられ、ローレット22aと一方のブラケット27bとの間には一方向クラッチ28がローレット22aと同軸に設けられ、ローレット22aと一方向クラッチ28は各軸29a、29bをブラケット27a、27bで回転可能に支持されている。そして一方向クラッチ28の軸29bにはピニオン30aが設けられ、ピニオン30aには固定ブロック25に連結されたラック30bが噛合している。そのため、ガイド板20Aが上下動すると一体に移動するラック30bに噛合するピニオン30aによって軸29bが正逆回転するが、一方向クラッチ28によってガイド板20Aが上方移動(後退移動)する場合にのみローレット22に回転を伝達するようにしている。
【0014】
また、一方のガイド板20Aと略平行に配設された他方のガイド板20Bは、ブロック31によって一方のガイド板20Aと一体に上下動するように連結されている。しかも他方のローレット22bはその軸36が一対のブラケット32a、32bで支持されている。そして一方のローレット22aと同軸に連結された第一ギヤ33は他方のローレット22bの軸36に連結した第二ギヤ34と噛合している。そのため、一方のローレット22aの一方向回転に連動して他方のローレット22bが逆方向回転するようになっている。
これによって、一対のガイド板20A、20Bが上方移動(後退移動)する際に連動して、一対のローレット22a、22bが図3中の矢印で示すように剥離紙4、4をシート状部材5から剥離させてシュータ11へ送り出す方向に回転する。
尚、挿入機構7にはブラケット27aの前方に開閉操作ノブ35が設けられており、このノブ35の操作によって挿入機構7のガイド板20Bがブロック31に設けた支軸回りに開閉可能とされ、挿入機構7の内部を点検修理できるようにしている。また、図6に示すように、固定ブロック25の上部にはレバー37が支軸37aを中心に回転可能に取付けられており、レバー37の長手方向途中部分にはシリンダ21の上端が支持されている。ガイド板20Bを開放作動する際には、貼着機構8と干渉するのを避けるためにレバー37を操作することでシリンダ21を介してガイド板20A、20Bを包装袋2に対し強制的に上方へ引き上げることができる。
【0015】
次に貼着機構8について図7乃至図10により説明する。
図7において、挿入機構7の下側に位置する貼着機構8は、ガイド板20A、20Bの下側に基台40が配設され、この基台40は、ガイド板20A、20Bの下に位置する包装袋2の搬送路Pを挟んだ両側に第一基台40a及び第二基台40bとして分離して設けられている。そして第一及び第二基台40a、40bの上面を連結するように一対のガイドブロック41、41が架設されている。
ガイドブロック41、41はそれぞれ二段のスライド用溝41a、41aを上下に配した略E型断面を対向して配設され、その内部には、包装袋2の開口部2aを形成する一方の開口側面2bを吸着して開口部2aを開くための第一吸着ブロック42と、他方の開口側面2cを吸着して開口2aを開くための第二吸着ブロック43とが設けられている。第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43は各下段のスライド用溝41a、41a内に摺動可能に収容されている。
第一吸着ブロック42にはエアを吸引するための吸引パイプ44が連結されている(図8参照)。第一吸着ブロック42は兼用シリンダ45に連結されていて、開口側面2bを第一吸着ブロック42で吸着した状態で開口部2aを開口させる方向に移動可能とされている。
また、他方の第二吸着ブロック43にはエアを吸引するための吸引パイプ46が連結されている(図8参照)。第二吸着ブロック43は開きシリンダ47に連結されていて、開口側面2cを第二吸着ブロック43で吸着した状態で開口部2aを開口させる方向に移動可能とされている。
【0016】
そして図7及び図9に示すように、第一吸着ブロック42の上部には包装袋2の開口部2aの上側に刃先が位置する受けカッタ49が配設されている。この受けカッタ49は図9に示すように平面視略四角形状とされ、兼用シリンダ45によって第一吸着ブロック42と一体に水平方向に進退可能とされている。
また、第二吸着ブロック43の上部には包装袋2の開口部2aの上側に刃先が位置する可動カッタ50が配設されている。この可動カッタ50は、図9に示すように平面視で略四角形状をなすと共に一方の先端側角部には受けカッタ49の上面に重なる位置まで延びる腕部50aが一体形成されている。この腕部50aは一方のガイドブロック41の上段のスライド用溝41aに当接した状態で摺動可能とされ、可動カッタ50の摺動範囲内で受けカッタ49の上に常時重なっている。
これによって、一部が包装袋2内に挿入された緩衝材4を、開口部2aの外で両カッタ49,50を交差させて切断する際に確実に上下にずれた位置で交差して切断するようになっている。そのため、図9に示す平面視で、可動カッタ50の刃先は受けカッタ49の刃先に対して相対的に傾斜している。可動カッタ50はカッタシリンダ51によって第二吸着ブロック43とは別個に水平方向に進退可能とされている。尚、受けカッタ49と可動カッタ50は一対のガイドブロック41、41の上段のスライド用溝41a、41a内に摺動可能に収容されている。
【0017】
また、ガイドブロック41、41にはボールプランジャ53、53が設けられ、これによって可動カッタ50が受けカッタ49に対して接触状態で摺動するようにガイドブロック41を介して内部に位置する可動カッタ50を押圧している。特に可動カッタ50の腕部50aは常時一方のボールプランジャ53によって受けカッタ49に押圧されている。
また、受けカッタ49の上面には油を含浸させたフェルト54aが当接して保持され、可動カッタ50の下面にも油を含浸させたフェルト54bが当接して保持されている。各カッタ49,50で切断する緩衝材4には接着剤が付着しており、切断のために往復摺動する毎に各カッタ49,50の刃先に接着剤が付着してしまう。そのため、切断毎にフェルト54a、54bから各刃先に油が付着するようにして、各刃先に接着剤が付着するのを抑制して切れ味を維持している。
【0018】
本実施の形態による物品貼着装置1は上述の構成を有しており、次にその作用を図11に沿って説明する。
包装袋2は図4に示すようにその両側部を把持部14、14で把持された状態で図示しない搬送手段で搬送路Pを間欠搬送され、物品貼着装置1の貼着機構8における開いた状態の第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の間で、ガイド部材20A、20Bの爪部20c、20cの真下に静止状態に保持される。そして兼用シリンダ45及び開きシリンダ47を作動して両ブロック42、43を当接させて開口部2aを閉じさせた図11(a)に示す状態に保持する。
この位置で、受けカッタ49は第一吸着ブロック42と一体に移動して包装袋2の閉じられた開口部2aの上に刃先が保持される。可動カッタ50は開口部2aから水平方向に離間した位置に保持される。
この状態で、吸引パイプ44、46を作動して第一吸着ブロック42、第二吸着ブロック43で包装袋2の開口側部2b、2cをそれぞれ外面から吸着する。そして、図11(b)に示すように、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47によって両ブロック42、43を離間させて開口部2aを開く。第一吸着ブロック42と一体に受けカッタ49も同一方向に移動する。
【0019】
これと同時に挿入機構7のシリンダ21を作動させることで一対のガイド板20A、20Bを降下させると、ラック30bとピニオン30aにより軸29bが回転するが、この場合、一方向クラッチ28は回転力をローレット22aに伝達しない。緩衝材3を剥離した後の剥離紙4がローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23でそれぞれ圧着保持されるため、剥離紙4を爪部20c、20cで押された二条のシート状部材5、5が繰り出しローラ6,6から繰り出されてガイド板20A、20Bと一体に降下させられ、開口部2aから包装袋2内に侵入する。
しかも案内ローラ19,19は回転しつつガイド板20A、20Bと一体に降下する。また、ローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23もそれぞれ剥離紙4、4を圧着保持した状態でガイド板20A、20Bと一体に降下する。そのため、各爪部20c、20cで押される剥離紙4,4の折り返し部に過度の荷重がかかるのを防止できる。
このときのガイド板20A、20Bの侵入距離によって包装袋2内に貼着される緩衝材4の長さ(深さ)が決まる。
【0020】
次に図11(c)に示すようにシリンダ21を逆方向に作動して両ガイド部材20A、20Bを案内ローラ19,19、ローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23と一体に上昇させる。すると、図5に示すラック30bとピニオン30aにより軸29bが回転し、一方向クラッチ28がガイド部材20Aの上昇運動にのみ連動して回転するため、回転力をローレット22aに伝達して一方向(図3で矢印方向)に回転させる。そしてギヤ33、34を介して他方のローレット22bを逆方向に回転させる。
すると、剥離紙3が、上昇しながら逆方向回転するローレット22a、22bによってシュータ11方向へ送り出されるため、両ガイド板20A、20Bの先端爪部20c、20cで挟持されたシート状部材5,5はガイド板20A、20Bが上昇する際に剥離紙4のみが強制的に剥離させられて爪部20c、20cで鋭角に折り返されてローレット22a、22b方向に引っ張られる。そのため、ガイド板20A、20Bの上昇移動にも関わらず、シート状部材5、5の上昇は阻止され、剥離紙4を剥がされた緩衝材3、3のみが開口部2a内に取り残される。
【0021】
次に図11(d)に示すように、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47により両ブロック42、43を閉じ方向に作動させて包装袋2の開口部2aを閉じさせる。これによって、剥離紙4、4をそれぞれ剥離させた緩衝材3、3の各接着面に包装袋2の開口側面2b、2cが圧接されて貼着される。このとき第一吸着ブロック42と一体に受けカッタ49も同一方向に移動して、爪部20c、20cの先端で折り曲げられた剥離紙4の直下で停止する。
その後、カッタシリンダ51により可動カッタ50を受けカッタ49方向に作動して交差させ、開口部2で緩衝材3、3を切断する。
このようにして包装袋2の開口側面2b、2cの中央部に緩衝材3,3が接着されることになる。そして可動カッタ50を離間させた後に、第一及び第二ブロック42、43を開口させ、把持部14、14で保持した包装袋2を次工程へ搬送して、次の包装袋2を第一及び第二吸着ブロック42、43間に位置させる。次に第一及び第二吸着ブロック42、43を移動して当接させることで図11(a)に示す初期位置に戻る。
緩衝材3、3を開口部2aに貼着した包装袋2は次工程に送られ、花卉17及び水を挿入した後で開口部2aについて緩衝材3、3両側を熱溶着してシール部16を形成する。
【0022】
上述のように本実施の形態による物品貼着装置1によれば、包装袋2の開口側面2b、2cに緩衝材3、3を貼着でき、しかもガイド板20A、20Bは吸着機能を有していない上に小型の爪部20cのみが包装袋2内に挿入されるから、包装袋2のサイズに関わらず容易且つ確実に緩衝材3を内面に貼着できる。しかも、シート状部材5の包装袋2内への挿入と緩衝材3の貼着に際して緩衝材3と剥離紙4をフリーにしないから貼着誤差を生じることなく正確に貼着できる。
【0023】
次に本発明の第二の実施の形態を図12を中心に説明するが、上述の実施の形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
図12において、シート状部材60は連続する帯状の剥離紙4に鮮度保持剤61(スポンジ等の緩衝材でもよい)を長手方向に沿って所定間隔を開けて両面テープ等で仮貼りしたものである。本第二の実施の形態は包装袋2の内面に鮮度保持剤61を貼着するための物品貼着装置62に関する。
この実施の形態による貼着装置62は、1本のシート状部材60を搬送して包装袋2内に貼着するものであるから、挿入機構70は案内ローラ19とローレット22及び圧着ローラ23とがそれぞれ1つのみ設けられ、ガイド板20も1つのみ設けられている。ガイド板20の進退作動はシリンダ21に代えてリニアアクチュエータ64によってなされ、リニアアクチュエータ64はアーム64aを介してガイド板20に連結されている。リニアアクチュエータ64の作動によってガイド板20が包装袋2内の任意位置まで侵入でき、包装袋2内での鮮度保持剤61の貼着位置を任意に設定できる。
尚、本実施の形態では、案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23は第一の実施の形態と同様にガイド板20の昇降作動と一体に昇降するように設定されている。
また、案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23は、昇降するガイド板20に連動することなく静止保持される構成に設定してもよい。或いは案内ローラ19のみを静止させてローレット22と圧着ローラ23をガイド板20に連動するようにしてもよい。
【0024】
リニアアクチュエータ64は電気的に接続された制御装置65によって作動制御され、制御装置65には包装袋2の開口部2aの上部近傍でシート状部材60に貼着された鮮度保持剤61の有無を検知するセンサ66が備えられている。センサ66はシート状部材60に対してガイド板20とは反対側に位置し、センサ66で鮮度保持剤61を検知すると、リニアアクチュエータ64を作動して次の鮮度保持剤61を検知するまで所定距離だけガイド板20を降下作動させた停止位置(図12(b)参照)で包装袋2内に鮮度保持剤61を完全に挿入させるようになっている。そのため、剥離紙4における鮮度保持剤61の仮貼り間隔によって包装袋2内における鮮度保持剤61の貼着位置(深さ)を設定できる。
そして、ガイド板20は、包装袋2内の鮮度保持剤61に対して鮮度保持剤61の全長の一部の距離だけ上昇した中間位置(図12(c)参照)と、完全に包装袋2の外に上昇した初期位置(図12(d)、(a)参照)とを選択的に取り得るようになっている。ガイド板20の昇降に案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23とが一体に昇降作動するようになる。
挿入機構70において、上記以外の構成は第一の実施の形態の挿入機構7と同一である。
【0025】
また、貼着機構80において、包装袋2の開口部2aを開閉する第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の下側には仮付け機構68が設けられている。この仮付け機構68は、包装袋2を挟んで両側に押圧部材69a、69bをそれぞれ設けており、図示しないシリンダ等の作動機構を用いて開閉作動するようになっている。
即ち、ガイド板20がシート状部材60と共に包装袋2内に降下して押圧部材69a、69bに対向する停止位置に到達した後に、中間位置まで上昇した時点で、押圧部材69a、69bは閉鎖作動をして鮮度保持剤61のガイド板20及び剥離紙4が除かれた領域に包装袋2の片面を一部貼着するように制御される。
尚、本実施の形態による貼着機構80では、受けカッタ49及び可動カッタ50からなる切断手段は備えられていない。その余の構成は第一の実施の形態による貼着機構8と同一である。
【0026】
本実施の形態による鮮度保持剤貼着装置62は上述の構成を備えており、図12に沿って包装袋2内に鮮度保持剤61を貼着する方法について説明する。
図12(a)において、静止状態で第一吸着ブロック42及び第二吸着ブロック43に挟まれた包装袋2は閉鎖状態にある。この状態でシート状部材60は案内ローラ19からガイド板20に沿って包装袋2の開口部2a近傍まで延びており、更に鮮度保持剤61を離脱させた剥離紙4がガイド板20の爪部20c先端で反転させられてローレット22と圧着ローラ23とで挟持されている。
そして図12(b)において、センサ66で最下端の鮮度保持剤61を検知すると、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47によって第一吸着ブロック42及び第二吸着ブロック43を開作動させて包装袋2の開口側部2b、2cを吸着して開かせる。これと同時に制御装置65によってリニアアクチュエータ64を作動させ、ガイド板20を包装袋2内に進出させる。このとき、鮮度保持剤61を離脱させた剥離紙4はローレット22と圧着ローラ23とで固定保持されているから、剥離紙4が逆戻りする方向に引っ張られることはなく、シート状部材60がガイド部材20で押されて繰り出しロール6から繰り出される。
そしてセンサ66で次の鮮度保持剤61を検知したガイド板20の停止位置で、剥離紙4に仮貼りされた最下端の鮮度保持剤61は完全に包装袋2内に挿入された位置にある。しかも最下端の鮮度保持剤61はその下端領域が押圧部材69a、69bを結ぶ仮想線と重なる位置にある。
【0027】
次に図12(c)に示すように、リニアアクチュエータ64を作動させてガイド板20を中間位置まで引き上げる。ガイド板20の戻り作動に連動してラック及ピニオン、そして一方向クラッチ28を介してローレット22が剥離紙4を引き出す方向に回転するため、剥離紙4は後退するガイド部材20の爪部20cで折り曲げられて最下端の鮮度保持剤61を置き去りにして一部剥がされる。これと同時に押圧部材69a、69bが閉作動するため、鮮度保持剤61の剥離紙4が剥がされた部分に包装袋2の片面に一部貼着される。
そして図12(d)に示すように、ガイド板20を更に後退させて包装袋2から外れた初期位置へ戻すと、ローレット22が連動して剥離紙4は最下端の鮮度保持剤61から完全に離脱する。これと同時に第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43が閉方向に作動して包装袋2を密閉するために鮮度保持剤61はその一面全体に包装袋2の片面に貼着されることになる。こうして鮮度保持剤61が剥離紙4から包装袋2の内面に受け渡される。
そして押圧部材69a、69bと吸着ブロック42,43が開放作動させられて、貼着作業を終了する。
【0028】
上述のように本第二の実施の形態によれば、鮮度保持剤61が互いに離間して剥離紙4に仮貼りされたシート状部材60についても、鮮度保持剤61を剥離紙4から包装袋2の内面に受け渡すことで、包装袋2のサイズに関わらず正確に貼着することができる。
【0029】
図13は第二実施の形態の変形例を示すものであり、本例では押圧部材69a、69bは備えられていない。
本例では、ガイド板20を停止位置から中間位置に後退させた際に、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の領域に鮮度保持剤61の剥離紙4を部分的に剥がした領域とガイド板20とが位置するように設定されている。特に本例では、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43は弾性を備えたゴムやスポンジ等の部材で形成されていることが好ましい。
【0030】
この変形例によれば、図13(a)に示すように、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を当接させた閉鎖状態で把持する包装袋2の上部にガイド板20が位置する状態を初期状態とする。そして、図13(b)に示すように第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を開作動させて包装袋2の開口部2aを開放させると同時に、ガイド板20がシート状部材60を伴って降下して包装袋2内に侵入し、鮮度保持剤61が完全に包装袋2内に収容された状態で停止位置に至る。
そして、図13(c)に示すように、鮮度保持剤61を置き去りにしてガイド板20を中間位置まで部分的に後退させると共に一方向クラッチ28を介してローレット22を回転させて剥離紙4を鮮度保持剤61から部分的に引き剥がす。そして第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を閉作動させると、鮮度保持剤61は包装袋2の両面を介して第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43で挟まれる。鮮度保持剤61の一部は剥離紙4を剥がされた領域で包装袋2の片面に貼着され、鮮度保持剤61の残りの部分はガイド板20を挟んで折り返された剥離前後の剥離紙4と共に第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43で挟まれる。
次に図13(d)に示すように、ガイド板20を中間位置から更に上昇させて包装袋2の外(初期位置)まで後退させ、ガイド板20に連動してローレット22が回転して剥離紙4を引き出す。するとガイド板20と鮮度保持剤61等を挟む第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43が弾性変形してガイド板20及び剥離紙4の離脱を許容し、鮮度保持剤61は剥離紙4から完全に引き剥がされて第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43に挟まれた状態で残る。そのため、鮮度保持剤61の接着面は包装袋2の片面に貼着される。
【0031】
本変形例によれば、仮付け機構68を設けることなく確実に鮮度保持剤61を包装袋2の内面に貼着できるから、装置の構成と貼着工程を簡略化できる。
【0032】
尚、上述の各実施の形態によれば、シート状部材5、60に関して物品が連続しているか分離しているかによって物品貼着装置1、62の構成が相違するが、単一の物品貼着装置を用いて選択的にシート状部材5、60を装着することもできる。このような物品貼着装置として、第一の実施の形態による物品貼着装置1に第二の実施の形態による装置62の仮付け機構68,リニアアクチュエータ64、制御装置65、センサ66を付加し、更にシート状部材に仮貼りした物品が連続するシート状であるか、相互に分離したものであるかを判別する判別手段を付加した構成を有していればよい。或いはセンサ66で判別手段を兼用してもよい。
そして判別手段によってシート状部材の剥離紙4に仮貼りした物品を判別することで、第一の実施の形態による構成、第二の実施の形態による構成、変形例による構成のいずれかを選択して操作すればよい。
【0033】
尚、上述の各実施の形態では、包装袋2に貼着される物品は緩衝材3aや鮮度保持剤61としたが、これに限定されることなく各種の物品を貼着できる。また被貼着物として包装袋2に限定されることなく、各種のものを採用できることもいうまでもない。
例えば図14(a)に示すように包装袋2の開口部2aで二つの開口側面2b、2c全幅に亘って緩衝材3b、3bを設けてもよい。同図(b)に示すように包装袋2の開口部2aで開口側面2b、2cの中央部分の幅のみに緩衝材3c、3cを設け、しかも各緩衝材3c、3cは開口部2aから包装袋2の底まで延びていてもよい。同図(c)に示すものは各緩衝材3d、3dが開口側面2b、2cの全幅に亘って設けられ、しかも開口部2aから包装袋2の底まで延びている。
図15(a)、(b)に示す例ではシート状部材60の鮮度保持材61と同様の1つの鮮度保持材61a、61b(或いは1または2つの緩衝材でもよい)を側面視長方形または台形状の包装袋2内の開口部2aから内奥部に進入した位置に貼着してもよい。また図16に示すように、立体的な容器90(袋)を四角筒状に形成して、開口部90aの内側四面にそれぞれ緩衝材3a、…を貼着してもよい。この場合、本発明による物品貼着装置1、1を2基、容器90の搬送方向に位置をずらせて互いに直交する方向にそれぞれ配設して順次各一対の緩衝材3a、3aを貼着するようにすればよい。
【0034】
【発明の効果】
上述したように本発明による物品貼着装置は、袋内に進出して剥離シートに仮貼りした物品を袋内に誘導すると共に袋内に物品を残した状態で後退するガイド部材と、ガイド部材の後退移動に連動して剥離シートを物品から剥離させる回収部材と、袋内で剥離シートが物品から少なくとも一部剥離した状態で袋に物品を貼着する貼着手段とを備えたから、袋のサイズに関わらず物品を確実に袋内に貼着することができ、しかも物品を正確に袋内に貼着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による物品貼着装置の全体構成を示す図である。
【図2】物品貼着装置を用いて花卉を収納した花卉保持具の斜視図である。
【図3】物品貼着装置の挿入機構を示す要部拡大図である。
【図4】図3に示す挿入機構の略縦断面図である。
【図5】図3に示す挿入機構の概略構成をA−A線水平断面位置で示す図である。
【図6】図4において矢視B方向から見た挿入機構の概略図である。
【図7】貼着機構の縦断面図である。
【図8】貼着機構の平面図である。
【図9】貼着機構の上部ブロックを除いた状態の平面図である。
【図10】貼着機構を図7とは反対方向から見た側面図である。
【図11】(a)〜(d)は袋内への緩衝材貼着工程を示す図である。
【図12】(a)〜(d)は、第二の実施の形態による物品貼着装置において袋内への鮮度保持剤貼着工程を示す図である。
【図13】(a)〜(d)は、第二の実施の形態の変形例において袋内への鮮度保持剤貼着工程を示す図である。
【図14】(a)〜(c)は内面に緩衝材を貼着した他の包装袋の例を示す図である。
【図15】(a)、(b)は、内面に鮮度保持剤を貼着した他の包装袋の例を示す図である。
【図16】立体的な容器の内面に緩衝材を貼着した更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、62 物品貼着装置
2 包装袋(袋)
3 緩衝材(物品)
4 剥離紙(剥離シート)
5、60 シート状部材
7 挿入機構
8 貼着機構
20A、20B、20 ガイド板(ガイド部材)
22a、22b、22 ローレット(回収部材)
42 第一吸着ブロック
43 第二吸着ブロック
49 受けカッタ
50 可動カッタ
61 鮮度保持剤(物品)
68 仮付け機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋等の各種袋にスポンジや鮮度保持剤等の各種の物品を貼着するようにした物品貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ウレタンフォーム等の軟質部材や防腐剤等の鮮度保持剤を包装袋内に貼着する物品貼着装置として、例えば下記特許文献1、2、3に記載されたものがある。これらの物品貼着装置のうち、特許文献1は切り花保水具に関するものであり、所定寸法の包装用のフィルムの内側に保水材としてウレタンフォームシートを重ねて、2つ折りにして両側部を熱融着させることで、袋状としている。特許文献2は包装用袋の製袋前にフィルムの状態で鮮度保持剤を内包する小袋を予め貼着し、その後に製袋するようにしている。
また、特許文献3では、鮮度保持剤を内包する小袋を吸着アームで吸着して包装袋内に挿入した後に、吸着アームを水平移動させて小袋を包装袋の内面に押圧して両面テープを介して小袋を包装袋の内面に貼着するというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−320960号公報
【特許文献2】
特開2001−278230号公報
【特許文献3】
特開2002−2631号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような包装袋の物品貼着装置について、特許文献1、2に記載のものは製袋前の貼り付け手段であり、包装袋の製袋後に保水材や鮮度保持剤等を袋の内面に貼着するというものではない。製袋前の包装用フィルムに保水材や鮮度保持剤等を貼着すると、これらを貼着したフィルム面が他のフィルム面よりも重くなるために、その後の製袋作業中に剥離して脱落するおそれがあるという不具合があった。
また、特許文献3に記載の貼着装置は、製袋後に小袋を吸着する吸着ヘッドを袋内に挿入して小袋を包装袋内面に貼着する構成であるから、吸着ヘッドを挿入できる程度の開口広さを有する包装袋である必要があるため、袋のサイズが大型化し、小型の袋には適用できないという欠点があった。しかも吸着ヘッドを袋内へ挿入した後に横移動させて内面に小袋を貼着させる構成であるから、装置構造が複雑化するという欠点もあった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みて、袋の開口部のサイズに関わらず袋内の所定位置に正確に物品を貼着できるようにした物品貼着装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による物品貼着装置は、剥離シートに仮貼りされた物品を袋内に貼着する物品貼着装置であって、袋内に進出して剥離シートに仮貼りした物品を袋内に誘導すると共に袋内に物品を残した状態で後退するガイド部材と、該ガイド部材の後退移動に連動して剥離シートを物品から剥離させる回収部材と、袋内で剥離シートが物品から少なくとも一部剥離した状態で袋に物品を貼着する貼着手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、物品を仮貼りした剥離シートをガイド部材で袋内に誘導して剥離シートで仮貼りされた物品を袋内に搬送し、その後でガイド部材を少なくとも一部だけ物品から後退させる作動に連動して回収部材で剥離シートを剥離させることで、物品を置き去りにして貼着面を露出させ、そして貼着手段で物品に対して袋を貼着させることができる。その際、袋内にはガイド部材が進入するだけであるから、袋の開口部のサイズに関わらず貼着でき、しかも剥離シートと物品を拘束して貼着するから、袋内での物品の貼着を正確に行える。
この場合、物品が連続状であれば貼着すべき物品を剥離シートから剥離した後で袋に貼着でき、物品が連続状である場合や分離状態である場合には剥離シートを一部のみ剥離した状態で物品に袋を貼着し、その後に残りの剥離シートを剥離して貼着を完了することができる。いずれの場合も、ガイド部材が吸着手段等を備えていなくても確実に袋内に誘導して物品を袋内に貼着させることができる。
【0007】
また、物品を仮貼りした剥離シートが複数本繰り出され、各物品を互いに内側に向けて外側にそれぞれ剥離シートが位置しており、ガイド部材は各剥離シートの外側に配置されて少なくとも先端部(爪部)で各剥離シートに当接していてもよい。
ガイド部材で剥離シートと物品を袋内に誘導した後で、ガイド部材を後退させつつ剥離シートを引っ張ることで、袋内の両面に物品を貼着することができる。
また、袋内の物品に対して剥離シートが退いた位置で物品を切断する切断手段を更に備えていてもよい。
物品が連続していても、剥離シートを剥離させた位置で切断手段によって物品を切断することで、切断した物品を袋内に貼着状態で残すことができる。
【0008】
また物品は剥離シートの延在方向に沿って相互に分離して仮貼りされていてもよい。
物品が鮮度保持剤等である場合、それぞれ分離した状態で剥離シートに仮貼りされており、切断手段を用いることなく個々に剥離シートと共に袋内へ物品を誘導して貼り付けることができる。
また、貼着手段は、剥離シートから剥離された物品を押圧することで袋と物品を貼着するようにしてもよく、物品の剥離した部分を袋内に貼着することでガイド部材の後退作動や剥離シートの剥離作業を妨げることなくスムーズに貼着作業を行える。
また、貼着手段は、物品の剥離シートが剥離された部分と剥離シートが剥離されていない部分とを同時に押圧することで袋と物品を貼着するようにしてもよい。特に物品が分離して剥離シートに仮貼りされている場合には、物品の脱落を防いだ状態で貼着作業による物品の受け渡しを行える。
この場合、貼着手段で物品の剥離シートを剥離していない部分をも押圧するが、その後のガイド部材の後退作動と剥離シートの剥離作業に際して貼着手段を弾性変形させて行えるので、不具合を生じない。そのために、貼着手段を構成するブロック体(第一及び第二吸着ブロック)は弾性部材で形成されていることが好ましい。
また、貼着手段には、物品の剥離シートが剥離された部分に袋を貼着する仮付け機構を含んでいてもよい。これによって物品を剥離シートが剥離された部分で袋に貼着状態で保持でき、その後に物品から剥離シートを更に剥離させても物品が脱落するのを防止できる。
【0009】
また、剥離シートに仮貼りされた物品が連続しているか相互に分離されているかを検知する判別手段と、判別手段の判別信号によって袋内の物品を切断手段によって切断するか、相互に分離された物品を判別するセンサによって袋内への物品の挿入位置を設定するかを選択的に切替えて制御するようにしてもよい。
1つの物品貼着装置を用いて、それぞれシート状部材に仮貼りした二種の物品を選択的に取付けて袋内への貼着を行える。その際、物品が連続している場合には切断手段を用いて切断することで、また物品が分離している場合にはシート状部材の袋内への挿入深さをセンサで感知することによって個々の貼着できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による物品貼着装置を図1乃至図11により説明する。図1は物品貼着装置の全体構成を示す図、図2は物品貼着装置を用いて花卉を収納した花卉保持具の斜視図、図3乃至図6は物品貼着装置の挿入機構を示すもので、図3は要部拡大図、図4は略垂直断面図、図5は図3に示す挿入機構の概略構成をA−A線水平断面位置で示す図、図6は図4を矢視B方向から見た概略図、図7乃至図10は貼着機構を示すもので、図7は縦断面図、図8は平面図、図9は上部ブロックを除いた平面図、図10は図7とは反対方向から見た側面図、図11(a)〜(d)は物品貼着装置を用いた袋内への緩衝材貼着工程を示す図である。
図1において、物品貼着装置1は、間欠搬送されてくる包装袋2の開口部内の両面にスポンジ等の緩衝材3を貼着する装置である。緩衝材3は包装袋2内に収納された花卉を保護しつつ密着固定するものである。この物品貼着装置1は、帯状の緩衝材3に同じく帯状の剥離紙4が仮貼りされた二層構造のシート状部材5をそれぞれ巻回した一対の繰り出しロール6、6と、これら繰り出しロール6から繰り出されたシート状部材5を包装袋2内に挿入する挿入機構7と、包装袋2内に挿入されたシート状の緩衝材3を包装袋2の開口部内で両面に貼着して切断する貼着機構8と、これらの部材を支持するフレーム10とで構成されている。
尚、緩衝材3は両面テープ等の接着剤で剥離紙4に仮貼りされている。
【0011】
繰り出しロール6から繰り出されたシート状部材5は挿入機構7で間欠搬送されて、貼着機構8内に位置する包装袋2内に挿入機構7によって挿入される。そしてシート状部材5の剥離紙4は包装袋2内に緩衝材3を残して挿入機構7で剥離されてシュータ11に搬送され、回収筒12を介して一端から回収される。回収筒12の他端には送風機13が設けられ、回収筒12内に送風して剥離紙4の搬送を促進している。
図2は、この物品貼着装置1を用いて製作された花卉保持具15を示すものであり、包装袋2の開口部2a内面には両面に物品貼着装置1によって一対の緩衝材3a、3aが貼着されている。緩衝材3a、3aは開口部2aの中央部にのみ貼着されており、その両端部は熱溶着されたシール部16とされている。緩衝材3a、3aは包装袋2内に挿入された花卉17の茎17aにソフトに密着しており、内部に封じ込められた水の漏洩を防止している。この花卉保持具15を、例えば花卉17の茎17aを中心に折り曲げて図示しない結束具で巻いて止めることで、包装袋2のシール性を向上させて持ち運びを容易にしている。
尚、図1において、挿入機構7と貼着機構8と包装袋2は垂線に対して所定角度(例えば30°程度)傾斜した略直線状に設置されている。これは、次の工程で挿入される花卉17が倒れないように傾斜させて保持するためである。
【0012】
次に物品貼着装置1の挿入機構7を図3乃至図6により説明する。
挿入機構7は、図3及び図4に示すように、一対の繰り出しロール6、6から繰り出されたシート状部材5、5を、従動回転可能な一対の案内ローラ19、19間に挟み込み、緩衝材3、3を互いに接触させ剥離紙4、4を両外側に位置させた状態で貼着機構8方向に送り出す。案内ローラ19、19の下方にはこれら案内ローラ19、19間の垂直方向に一対のガイド板20A、20Bが配設され、一対のシート状部材5、5はガイド板20A、20B間に挟まれて下方にガイドされて送り出される。
ガイド板20A、20Bはシリンダ21によって進出位置と後退位置(図3では下方位置と上方位置)とを取り得るよう往復動させられる。そして、ガイド板20A、20Bは、下方位置(進出位置)では先端の爪部20c、20cがシート状部材5と共に貼着機構8内に静止する包装袋2内に進入し、その後の上方位置(後退位置)では緩衝材3を包装袋2内に置き去りにして包装袋2の外側に退くようになっている(図11(c)参照)。
案内ローラ19、19と貼着機構8との間には一対のローレット22a、22b(回収部材)が対向して配設されている。ガイド板20A、20Bから送り出される各シート状部材5は緩衝材3を包装袋2内に置き去りにして緩衝材3から剥離された剥離紙4、4がそれぞれローレット22a、22bで部分的に巻回されてシュータ11に送り出されることになる。各ローレット22a、22bには剥離紙4を圧着させるための圧着ローラ23、23が取付けられ、これらは回収部材を構成する。
尚、案内ローラ19、19とローレット22a、22bと圧着ローラ23、23とはシリンダ21の操作によってガイド板20A、20Bと一体に進退するようになっている。
【0013】
図4において、ガイド板20A、20Bの爪部20c、20cの下側に包装袋2の搬送路Pが設けられ、各包装袋2は一対の把持部14、14で両側部を把持された状態で、爪部20c、20cの幅方向に沿って間欠的に搬送され、爪部20c、20cの真下で静止状態に保持されることになる。
図5は挿入機構7のローレット22a、22b部分の水平断面を示すものであり、図中、挿入機構7のガイド板20A、20Bと略平行に基板24が設けられている。この基板24は、物品貼着装置1のフレーム10に固着されて上下方向に延びていて固定ブロック25が固着され、この固定ブロック25には上下方向に延びるレール26が固着されている。そして一方のガイド板20Aはその一端に固着されたスライドブロック27がレール26に摺動可能に嵌合され、シリンダ21を作動させるとガイド板20Aがレール26に沿って上下動することになる。
そしてガイド板20Aには一方のローレット22aを挟んで一対のブラケット27a、27bが取付けられ、ローレット22aと一方のブラケット27bとの間には一方向クラッチ28がローレット22aと同軸に設けられ、ローレット22aと一方向クラッチ28は各軸29a、29bをブラケット27a、27bで回転可能に支持されている。そして一方向クラッチ28の軸29bにはピニオン30aが設けられ、ピニオン30aには固定ブロック25に連結されたラック30bが噛合している。そのため、ガイド板20Aが上下動すると一体に移動するラック30bに噛合するピニオン30aによって軸29bが正逆回転するが、一方向クラッチ28によってガイド板20Aが上方移動(後退移動)する場合にのみローレット22に回転を伝達するようにしている。
【0014】
また、一方のガイド板20Aと略平行に配設された他方のガイド板20Bは、ブロック31によって一方のガイド板20Aと一体に上下動するように連結されている。しかも他方のローレット22bはその軸36が一対のブラケット32a、32bで支持されている。そして一方のローレット22aと同軸に連結された第一ギヤ33は他方のローレット22bの軸36に連結した第二ギヤ34と噛合している。そのため、一方のローレット22aの一方向回転に連動して他方のローレット22bが逆方向回転するようになっている。
これによって、一対のガイド板20A、20Bが上方移動(後退移動)する際に連動して、一対のローレット22a、22bが図3中の矢印で示すように剥離紙4、4をシート状部材5から剥離させてシュータ11へ送り出す方向に回転する。
尚、挿入機構7にはブラケット27aの前方に開閉操作ノブ35が設けられており、このノブ35の操作によって挿入機構7のガイド板20Bがブロック31に設けた支軸回りに開閉可能とされ、挿入機構7の内部を点検修理できるようにしている。また、図6に示すように、固定ブロック25の上部にはレバー37が支軸37aを中心に回転可能に取付けられており、レバー37の長手方向途中部分にはシリンダ21の上端が支持されている。ガイド板20Bを開放作動する際には、貼着機構8と干渉するのを避けるためにレバー37を操作することでシリンダ21を介してガイド板20A、20Bを包装袋2に対し強制的に上方へ引き上げることができる。
【0015】
次に貼着機構8について図7乃至図10により説明する。
図7において、挿入機構7の下側に位置する貼着機構8は、ガイド板20A、20Bの下側に基台40が配設され、この基台40は、ガイド板20A、20Bの下に位置する包装袋2の搬送路Pを挟んだ両側に第一基台40a及び第二基台40bとして分離して設けられている。そして第一及び第二基台40a、40bの上面を連結するように一対のガイドブロック41、41が架設されている。
ガイドブロック41、41はそれぞれ二段のスライド用溝41a、41aを上下に配した略E型断面を対向して配設され、その内部には、包装袋2の開口部2aを形成する一方の開口側面2bを吸着して開口部2aを開くための第一吸着ブロック42と、他方の開口側面2cを吸着して開口2aを開くための第二吸着ブロック43とが設けられている。第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43は各下段のスライド用溝41a、41a内に摺動可能に収容されている。
第一吸着ブロック42にはエアを吸引するための吸引パイプ44が連結されている(図8参照)。第一吸着ブロック42は兼用シリンダ45に連結されていて、開口側面2bを第一吸着ブロック42で吸着した状態で開口部2aを開口させる方向に移動可能とされている。
また、他方の第二吸着ブロック43にはエアを吸引するための吸引パイプ46が連結されている(図8参照)。第二吸着ブロック43は開きシリンダ47に連結されていて、開口側面2cを第二吸着ブロック43で吸着した状態で開口部2aを開口させる方向に移動可能とされている。
【0016】
そして図7及び図9に示すように、第一吸着ブロック42の上部には包装袋2の開口部2aの上側に刃先が位置する受けカッタ49が配設されている。この受けカッタ49は図9に示すように平面視略四角形状とされ、兼用シリンダ45によって第一吸着ブロック42と一体に水平方向に進退可能とされている。
また、第二吸着ブロック43の上部には包装袋2の開口部2aの上側に刃先が位置する可動カッタ50が配設されている。この可動カッタ50は、図9に示すように平面視で略四角形状をなすと共に一方の先端側角部には受けカッタ49の上面に重なる位置まで延びる腕部50aが一体形成されている。この腕部50aは一方のガイドブロック41の上段のスライド用溝41aに当接した状態で摺動可能とされ、可動カッタ50の摺動範囲内で受けカッタ49の上に常時重なっている。
これによって、一部が包装袋2内に挿入された緩衝材4を、開口部2aの外で両カッタ49,50を交差させて切断する際に確実に上下にずれた位置で交差して切断するようになっている。そのため、図9に示す平面視で、可動カッタ50の刃先は受けカッタ49の刃先に対して相対的に傾斜している。可動カッタ50はカッタシリンダ51によって第二吸着ブロック43とは別個に水平方向に進退可能とされている。尚、受けカッタ49と可動カッタ50は一対のガイドブロック41、41の上段のスライド用溝41a、41a内に摺動可能に収容されている。
【0017】
また、ガイドブロック41、41にはボールプランジャ53、53が設けられ、これによって可動カッタ50が受けカッタ49に対して接触状態で摺動するようにガイドブロック41を介して内部に位置する可動カッタ50を押圧している。特に可動カッタ50の腕部50aは常時一方のボールプランジャ53によって受けカッタ49に押圧されている。
また、受けカッタ49の上面には油を含浸させたフェルト54aが当接して保持され、可動カッタ50の下面にも油を含浸させたフェルト54bが当接して保持されている。各カッタ49,50で切断する緩衝材4には接着剤が付着しており、切断のために往復摺動する毎に各カッタ49,50の刃先に接着剤が付着してしまう。そのため、切断毎にフェルト54a、54bから各刃先に油が付着するようにして、各刃先に接着剤が付着するのを抑制して切れ味を維持している。
【0018】
本実施の形態による物品貼着装置1は上述の構成を有しており、次にその作用を図11に沿って説明する。
包装袋2は図4に示すようにその両側部を把持部14、14で把持された状態で図示しない搬送手段で搬送路Pを間欠搬送され、物品貼着装置1の貼着機構8における開いた状態の第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の間で、ガイド部材20A、20Bの爪部20c、20cの真下に静止状態に保持される。そして兼用シリンダ45及び開きシリンダ47を作動して両ブロック42、43を当接させて開口部2aを閉じさせた図11(a)に示す状態に保持する。
この位置で、受けカッタ49は第一吸着ブロック42と一体に移動して包装袋2の閉じられた開口部2aの上に刃先が保持される。可動カッタ50は開口部2aから水平方向に離間した位置に保持される。
この状態で、吸引パイプ44、46を作動して第一吸着ブロック42、第二吸着ブロック43で包装袋2の開口側部2b、2cをそれぞれ外面から吸着する。そして、図11(b)に示すように、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47によって両ブロック42、43を離間させて開口部2aを開く。第一吸着ブロック42と一体に受けカッタ49も同一方向に移動する。
【0019】
これと同時に挿入機構7のシリンダ21を作動させることで一対のガイド板20A、20Bを降下させると、ラック30bとピニオン30aにより軸29bが回転するが、この場合、一方向クラッチ28は回転力をローレット22aに伝達しない。緩衝材3を剥離した後の剥離紙4がローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23でそれぞれ圧着保持されるため、剥離紙4を爪部20c、20cで押された二条のシート状部材5、5が繰り出しローラ6,6から繰り出されてガイド板20A、20Bと一体に降下させられ、開口部2aから包装袋2内に侵入する。
しかも案内ローラ19,19は回転しつつガイド板20A、20Bと一体に降下する。また、ローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23もそれぞれ剥離紙4、4を圧着保持した状態でガイド板20A、20Bと一体に降下する。そのため、各爪部20c、20cで押される剥離紙4,4の折り返し部に過度の荷重がかかるのを防止できる。
このときのガイド板20A、20Bの侵入距離によって包装袋2内に貼着される緩衝材4の長さ(深さ)が決まる。
【0020】
次に図11(c)に示すようにシリンダ21を逆方向に作動して両ガイド部材20A、20Bを案内ローラ19,19、ローレット22a、22b及び圧着ローラ23、23と一体に上昇させる。すると、図5に示すラック30bとピニオン30aにより軸29bが回転し、一方向クラッチ28がガイド部材20Aの上昇運動にのみ連動して回転するため、回転力をローレット22aに伝達して一方向(図3で矢印方向)に回転させる。そしてギヤ33、34を介して他方のローレット22bを逆方向に回転させる。
すると、剥離紙3が、上昇しながら逆方向回転するローレット22a、22bによってシュータ11方向へ送り出されるため、両ガイド板20A、20Bの先端爪部20c、20cで挟持されたシート状部材5,5はガイド板20A、20Bが上昇する際に剥離紙4のみが強制的に剥離させられて爪部20c、20cで鋭角に折り返されてローレット22a、22b方向に引っ張られる。そのため、ガイド板20A、20Bの上昇移動にも関わらず、シート状部材5、5の上昇は阻止され、剥離紙4を剥がされた緩衝材3、3のみが開口部2a内に取り残される。
【0021】
次に図11(d)に示すように、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47により両ブロック42、43を閉じ方向に作動させて包装袋2の開口部2aを閉じさせる。これによって、剥離紙4、4をそれぞれ剥離させた緩衝材3、3の各接着面に包装袋2の開口側面2b、2cが圧接されて貼着される。このとき第一吸着ブロック42と一体に受けカッタ49も同一方向に移動して、爪部20c、20cの先端で折り曲げられた剥離紙4の直下で停止する。
その後、カッタシリンダ51により可動カッタ50を受けカッタ49方向に作動して交差させ、開口部2で緩衝材3、3を切断する。
このようにして包装袋2の開口側面2b、2cの中央部に緩衝材3,3が接着されることになる。そして可動カッタ50を離間させた後に、第一及び第二ブロック42、43を開口させ、把持部14、14で保持した包装袋2を次工程へ搬送して、次の包装袋2を第一及び第二吸着ブロック42、43間に位置させる。次に第一及び第二吸着ブロック42、43を移動して当接させることで図11(a)に示す初期位置に戻る。
緩衝材3、3を開口部2aに貼着した包装袋2は次工程に送られ、花卉17及び水を挿入した後で開口部2aについて緩衝材3、3両側を熱溶着してシール部16を形成する。
【0022】
上述のように本実施の形態による物品貼着装置1によれば、包装袋2の開口側面2b、2cに緩衝材3、3を貼着でき、しかもガイド板20A、20Bは吸着機能を有していない上に小型の爪部20cのみが包装袋2内に挿入されるから、包装袋2のサイズに関わらず容易且つ確実に緩衝材3を内面に貼着できる。しかも、シート状部材5の包装袋2内への挿入と緩衝材3の貼着に際して緩衝材3と剥離紙4をフリーにしないから貼着誤差を生じることなく正確に貼着できる。
【0023】
次に本発明の第二の実施の形態を図12を中心に説明するが、上述の実施の形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
図12において、シート状部材60は連続する帯状の剥離紙4に鮮度保持剤61(スポンジ等の緩衝材でもよい)を長手方向に沿って所定間隔を開けて両面テープ等で仮貼りしたものである。本第二の実施の形態は包装袋2の内面に鮮度保持剤61を貼着するための物品貼着装置62に関する。
この実施の形態による貼着装置62は、1本のシート状部材60を搬送して包装袋2内に貼着するものであるから、挿入機構70は案内ローラ19とローレット22及び圧着ローラ23とがそれぞれ1つのみ設けられ、ガイド板20も1つのみ設けられている。ガイド板20の進退作動はシリンダ21に代えてリニアアクチュエータ64によってなされ、リニアアクチュエータ64はアーム64aを介してガイド板20に連結されている。リニアアクチュエータ64の作動によってガイド板20が包装袋2内の任意位置まで侵入でき、包装袋2内での鮮度保持剤61の貼着位置を任意に設定できる。
尚、本実施の形態では、案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23は第一の実施の形態と同様にガイド板20の昇降作動と一体に昇降するように設定されている。
また、案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23は、昇降するガイド板20に連動することなく静止保持される構成に設定してもよい。或いは案内ローラ19のみを静止させてローレット22と圧着ローラ23をガイド板20に連動するようにしてもよい。
【0024】
リニアアクチュエータ64は電気的に接続された制御装置65によって作動制御され、制御装置65には包装袋2の開口部2aの上部近傍でシート状部材60に貼着された鮮度保持剤61の有無を検知するセンサ66が備えられている。センサ66はシート状部材60に対してガイド板20とは反対側に位置し、センサ66で鮮度保持剤61を検知すると、リニアアクチュエータ64を作動して次の鮮度保持剤61を検知するまで所定距離だけガイド板20を降下作動させた停止位置(図12(b)参照)で包装袋2内に鮮度保持剤61を完全に挿入させるようになっている。そのため、剥離紙4における鮮度保持剤61の仮貼り間隔によって包装袋2内における鮮度保持剤61の貼着位置(深さ)を設定できる。
そして、ガイド板20は、包装袋2内の鮮度保持剤61に対して鮮度保持剤61の全長の一部の距離だけ上昇した中間位置(図12(c)参照)と、完全に包装袋2の外に上昇した初期位置(図12(d)、(a)参照)とを選択的に取り得るようになっている。ガイド板20の昇降に案内ローラ19とローレット22と圧着ローラ23とが一体に昇降作動するようになる。
挿入機構70において、上記以外の構成は第一の実施の形態の挿入機構7と同一である。
【0025】
また、貼着機構80において、包装袋2の開口部2aを開閉する第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の下側には仮付け機構68が設けられている。この仮付け機構68は、包装袋2を挟んで両側に押圧部材69a、69bをそれぞれ設けており、図示しないシリンダ等の作動機構を用いて開閉作動するようになっている。
即ち、ガイド板20がシート状部材60と共に包装袋2内に降下して押圧部材69a、69bに対向する停止位置に到達した後に、中間位置まで上昇した時点で、押圧部材69a、69bは閉鎖作動をして鮮度保持剤61のガイド板20及び剥離紙4が除かれた領域に包装袋2の片面を一部貼着するように制御される。
尚、本実施の形態による貼着機構80では、受けカッタ49及び可動カッタ50からなる切断手段は備えられていない。その余の構成は第一の実施の形態による貼着機構8と同一である。
【0026】
本実施の形態による鮮度保持剤貼着装置62は上述の構成を備えており、図12に沿って包装袋2内に鮮度保持剤61を貼着する方法について説明する。
図12(a)において、静止状態で第一吸着ブロック42及び第二吸着ブロック43に挟まれた包装袋2は閉鎖状態にある。この状態でシート状部材60は案内ローラ19からガイド板20に沿って包装袋2の開口部2a近傍まで延びており、更に鮮度保持剤61を離脱させた剥離紙4がガイド板20の爪部20c先端で反転させられてローレット22と圧着ローラ23とで挟持されている。
そして図12(b)において、センサ66で最下端の鮮度保持剤61を検知すると、兼用シリンダ45及び開きシリンダ47によって第一吸着ブロック42及び第二吸着ブロック43を開作動させて包装袋2の開口側部2b、2cを吸着して開かせる。これと同時に制御装置65によってリニアアクチュエータ64を作動させ、ガイド板20を包装袋2内に進出させる。このとき、鮮度保持剤61を離脱させた剥離紙4はローレット22と圧着ローラ23とで固定保持されているから、剥離紙4が逆戻りする方向に引っ張られることはなく、シート状部材60がガイド部材20で押されて繰り出しロール6から繰り出される。
そしてセンサ66で次の鮮度保持剤61を検知したガイド板20の停止位置で、剥離紙4に仮貼りされた最下端の鮮度保持剤61は完全に包装袋2内に挿入された位置にある。しかも最下端の鮮度保持剤61はその下端領域が押圧部材69a、69bを結ぶ仮想線と重なる位置にある。
【0027】
次に図12(c)に示すように、リニアアクチュエータ64を作動させてガイド板20を中間位置まで引き上げる。ガイド板20の戻り作動に連動してラック及ピニオン、そして一方向クラッチ28を介してローレット22が剥離紙4を引き出す方向に回転するため、剥離紙4は後退するガイド部材20の爪部20cで折り曲げられて最下端の鮮度保持剤61を置き去りにして一部剥がされる。これと同時に押圧部材69a、69bが閉作動するため、鮮度保持剤61の剥離紙4が剥がされた部分に包装袋2の片面に一部貼着される。
そして図12(d)に示すように、ガイド板20を更に後退させて包装袋2から外れた初期位置へ戻すと、ローレット22が連動して剥離紙4は最下端の鮮度保持剤61から完全に離脱する。これと同時に第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43が閉方向に作動して包装袋2を密閉するために鮮度保持剤61はその一面全体に包装袋2の片面に貼着されることになる。こうして鮮度保持剤61が剥離紙4から包装袋2の内面に受け渡される。
そして押圧部材69a、69bと吸着ブロック42,43が開放作動させられて、貼着作業を終了する。
【0028】
上述のように本第二の実施の形態によれば、鮮度保持剤61が互いに離間して剥離紙4に仮貼りされたシート状部材60についても、鮮度保持剤61を剥離紙4から包装袋2の内面に受け渡すことで、包装袋2のサイズに関わらず正確に貼着することができる。
【0029】
図13は第二実施の形態の変形例を示すものであり、本例では押圧部材69a、69bは備えられていない。
本例では、ガイド板20を停止位置から中間位置に後退させた際に、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43の領域に鮮度保持剤61の剥離紙4を部分的に剥がした領域とガイド板20とが位置するように設定されている。特に本例では、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43は弾性を備えたゴムやスポンジ等の部材で形成されていることが好ましい。
【0030】
この変形例によれば、図13(a)に示すように、第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を当接させた閉鎖状態で把持する包装袋2の上部にガイド板20が位置する状態を初期状態とする。そして、図13(b)に示すように第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を開作動させて包装袋2の開口部2aを開放させると同時に、ガイド板20がシート状部材60を伴って降下して包装袋2内に侵入し、鮮度保持剤61が完全に包装袋2内に収容された状態で停止位置に至る。
そして、図13(c)に示すように、鮮度保持剤61を置き去りにしてガイド板20を中間位置まで部分的に後退させると共に一方向クラッチ28を介してローレット22を回転させて剥離紙4を鮮度保持剤61から部分的に引き剥がす。そして第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43を閉作動させると、鮮度保持剤61は包装袋2の両面を介して第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43で挟まれる。鮮度保持剤61の一部は剥離紙4を剥がされた領域で包装袋2の片面に貼着され、鮮度保持剤61の残りの部分はガイド板20を挟んで折り返された剥離前後の剥離紙4と共に第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43で挟まれる。
次に図13(d)に示すように、ガイド板20を中間位置から更に上昇させて包装袋2の外(初期位置)まで後退させ、ガイド板20に連動してローレット22が回転して剥離紙4を引き出す。するとガイド板20と鮮度保持剤61等を挟む第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43が弾性変形してガイド板20及び剥離紙4の離脱を許容し、鮮度保持剤61は剥離紙4から完全に引き剥がされて第一吸着ブロック42と第二吸着ブロック43に挟まれた状態で残る。そのため、鮮度保持剤61の接着面は包装袋2の片面に貼着される。
【0031】
本変形例によれば、仮付け機構68を設けることなく確実に鮮度保持剤61を包装袋2の内面に貼着できるから、装置の構成と貼着工程を簡略化できる。
【0032】
尚、上述の各実施の形態によれば、シート状部材5、60に関して物品が連続しているか分離しているかによって物品貼着装置1、62の構成が相違するが、単一の物品貼着装置を用いて選択的にシート状部材5、60を装着することもできる。このような物品貼着装置として、第一の実施の形態による物品貼着装置1に第二の実施の形態による装置62の仮付け機構68,リニアアクチュエータ64、制御装置65、センサ66を付加し、更にシート状部材に仮貼りした物品が連続するシート状であるか、相互に分離したものであるかを判別する判別手段を付加した構成を有していればよい。或いはセンサ66で判別手段を兼用してもよい。
そして判別手段によってシート状部材の剥離紙4に仮貼りした物品を判別することで、第一の実施の形態による構成、第二の実施の形態による構成、変形例による構成のいずれかを選択して操作すればよい。
【0033】
尚、上述の各実施の形態では、包装袋2に貼着される物品は緩衝材3aや鮮度保持剤61としたが、これに限定されることなく各種の物品を貼着できる。また被貼着物として包装袋2に限定されることなく、各種のものを採用できることもいうまでもない。
例えば図14(a)に示すように包装袋2の開口部2aで二つの開口側面2b、2c全幅に亘って緩衝材3b、3bを設けてもよい。同図(b)に示すように包装袋2の開口部2aで開口側面2b、2cの中央部分の幅のみに緩衝材3c、3cを設け、しかも各緩衝材3c、3cは開口部2aから包装袋2の底まで延びていてもよい。同図(c)に示すものは各緩衝材3d、3dが開口側面2b、2cの全幅に亘って設けられ、しかも開口部2aから包装袋2の底まで延びている。
図15(a)、(b)に示す例ではシート状部材60の鮮度保持材61と同様の1つの鮮度保持材61a、61b(或いは1または2つの緩衝材でもよい)を側面視長方形または台形状の包装袋2内の開口部2aから内奥部に進入した位置に貼着してもよい。また図16に示すように、立体的な容器90(袋)を四角筒状に形成して、開口部90aの内側四面にそれぞれ緩衝材3a、…を貼着してもよい。この場合、本発明による物品貼着装置1、1を2基、容器90の搬送方向に位置をずらせて互いに直交する方向にそれぞれ配設して順次各一対の緩衝材3a、3aを貼着するようにすればよい。
【0034】
【発明の効果】
上述したように本発明による物品貼着装置は、袋内に進出して剥離シートに仮貼りした物品を袋内に誘導すると共に袋内に物品を残した状態で後退するガイド部材と、ガイド部材の後退移動に連動して剥離シートを物品から剥離させる回収部材と、袋内で剥離シートが物品から少なくとも一部剥離した状態で袋に物品を貼着する貼着手段とを備えたから、袋のサイズに関わらず物品を確実に袋内に貼着することができ、しかも物品を正確に袋内に貼着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による物品貼着装置の全体構成を示す図である。
【図2】物品貼着装置を用いて花卉を収納した花卉保持具の斜視図である。
【図3】物品貼着装置の挿入機構を示す要部拡大図である。
【図4】図3に示す挿入機構の略縦断面図である。
【図5】図3に示す挿入機構の概略構成をA−A線水平断面位置で示す図である。
【図6】図4において矢視B方向から見た挿入機構の概略図である。
【図7】貼着機構の縦断面図である。
【図8】貼着機構の平面図である。
【図9】貼着機構の上部ブロックを除いた状態の平面図である。
【図10】貼着機構を図7とは反対方向から見た側面図である。
【図11】(a)〜(d)は袋内への緩衝材貼着工程を示す図である。
【図12】(a)〜(d)は、第二の実施の形態による物品貼着装置において袋内への鮮度保持剤貼着工程を示す図である。
【図13】(a)〜(d)は、第二の実施の形態の変形例において袋内への鮮度保持剤貼着工程を示す図である。
【図14】(a)〜(c)は内面に緩衝材を貼着した他の包装袋の例を示す図である。
【図15】(a)、(b)は、内面に鮮度保持剤を貼着した他の包装袋の例を示す図である。
【図16】立体的な容器の内面に緩衝材を貼着した更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、62 物品貼着装置
2 包装袋(袋)
3 緩衝材(物品)
4 剥離紙(剥離シート)
5、60 シート状部材
7 挿入機構
8 貼着機構
20A、20B、20 ガイド板(ガイド部材)
22a、22b、22 ローレット(回収部材)
42 第一吸着ブロック
43 第二吸着ブロック
49 受けカッタ
50 可動カッタ
61 鮮度保持剤(物品)
68 仮付け機構
Claims (9)
- 剥離シートに仮貼りされた物品を袋内に貼着する物品貼着装置であって、前記袋内に進出して剥離シートに仮貼りした物品を袋内に誘導すると共に前記袋内に物品を残した状態で後退するガイド部材と、該ガイド部材の後退移動に連動して剥離シートを物品から剥離させる回収部材と、前記袋内で剥離シートが物品から少なくとも一部剥離した状態で前記袋に物品を貼着する貼着手段とを備えたことを特徴とする物品貼着装置。
- 前記物品は剥離シートの延在方向に連続してしていることを特徴とする請求項1に記載の物品貼着装置。
- 前記物品を仮貼りした剥離シートが複数本繰り出され、各物品を互いに内側に向けてそれぞれ剥離シートが外側に位置しており、前記ガイド部材は各剥離シートの外側に配置されて少なくとも先端部で各剥離シートに当接していることを特徴とする請求項1または2に記載の物品貼着装置。
- 前記袋内の物品に対して剥離シートが退いた位置で前記物品を切断する切断手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物品貼着装置。
- 前記物品は剥離シートの延在方向に沿って相互に分離して仮貼りされていることを特徴とする請求項1に記載の物品貼着装置。
- 前記貼着手段は、前記剥離シートから剥離された物品を押圧することで袋と物品を貼着するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の物品貼着装置。
- 前記貼着手段は、前記物品の剥離シートが剥離された部分と剥離シートが剥離されていない部分とを同時に押圧することで袋と物品を貼着するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の物品貼着装置。
- 前記貼着手段には、前記物品の剥離シートが剥離された部分に袋を貼着する仮付け機構を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の物品貼着装置。
- 前記剥離シートに仮貼りされた物品が連続しているか相互に分離されているかを検知する判別手段と、該判別手段の判別信号によって前記袋内の物品を切断手段によって切断するか、相互に分離された物品を判別するセンサによって袋内への物品の挿入位置を設定するかを選択的に切替えて制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の物品貼着装置。
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