JP2004322559A - 歯付ベルトの製造方法 - Google Patents

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喜一郎 山下
Takeshi Hamura
健 羽村
Yasushi Kitahama
康司 北浜
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Abstract

【課題】正確な歯部を成形し、補強布として伸張性の高い特別なものを用いる必要がないと共に筒状に成形したものを用いる必要がなくて生産性を改善し、また心線の密度を高くしてベルト幅を狭小化できる歯付ベルトの製造方法を提供する。
【解決手段】補強布6を、歯状部4と溝状部5を交互に有する歯付成形型1と歯状部4と溝状部5に噛み合うピニオンロール7との間に挟み込み、歯付成形型1とピニオンロール7を同期回転しながら型付けし、歯部用ゴムシート10を歯付成形型1に巻き付けて、カット面を突合せて接合し、歯部用ゴムシート10の表面に粘着防止材15を巻き付けた後、上記歯部用ゴムシート10を加熱加圧して歯付成形型の歯状部4の頂面に残留しないように溝状部5へ流し込み、上記粘着防止材15を取り除いた表面に心線21を巻き付けると共にその外側に背部用ゴムシート22を巻き付けた後、加硫を行なって、脱型したベルトスリーブを所定幅に切断する、歯付ベルトの製造方法にある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯付ベルトの製造方法に係り、詳しくは歯部を型付けによって、正確な歯部を成形して生産性を改善し、また心線の密度を高くしてベルト幅を狭小化できる歯付ベルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯付ベルトは、その内面側において長手方向に沿って複数設けられる歯部と、心線を埋設した背部とからなるものであり、歯部の表面及び隣り合う歯部間の歯底部の表面に沿って歯布が貼着してある。この歯布は歯付ベルトの長手方向と平行な緯糸と、これと交差するように織った織布が用いられる。
【0003】
このような歯付ベルトを製造するにあたっては、従来から圧入法で行なっていた。すなわち、外周に歯部形成用の凹部を複数設けて形成した円筒状の加硫用金型を用い、この加硫用金型の外周に筒状の歯布を被せた後、その外側に心線をらせん状に巻き付け、更にその外側に未加硫のゴムシートを巻き、これを高圧蒸気で加硫する。このように高圧蒸気で加熱すると、その際の蒸気圧で、ゴムシートのゴムを加硫用金型の凹部に圧入させて、歯部を成形することができ、歯付ベルトを製造することができるのである。また、このようにゴムシートのゴムが円筒状金型の凹部に圧入されて歯部が成形される際に、歯部の表面及び歯部間の歯底部の表面に歯布が貼着される。
【0004】
しかしこのような圧入法による製造方法では、ゴムシートのゴムが加硫用金型の凹部に圧入されて歯部が成形される際に歯布も凹部内に押し込まれて伸張されるために、歯布としてベルト長手方向への伸びが高いものが要求される。このため、歯布としてベルト長手方向の緯糸にウレタン弾性糸など高伸張率の弾性糸を混入したものを使用する必要があり、しかも歯布を製造するにあたって伸張を与えた状態で歯布を製織して水中にて振動を加えることによって歯布を予め収縮しておく工程が必要になり、歯布の生産性が悪くなる。このように歯布として伸張性の高いものを用いると、材料コスト等の面で問題が生じるものであった。
【0005】
また、歯布は予め両端を突き合わせてジョイントすることによって筒状にした状態で加硫用金型に被せる必要があり、歯布を筒状に成形する工程が必要になって、この点で生産性に問題を有するものであった。
【0006】
更には、上記のような圧入法で製造を行なう場合、ゴムシートのゴムを螺旋状に巻き付けた心線の間の隙間を通して円筒状金型の凹部に流入させて歯部を成形する必要があるため、心線の巻き付け密度を大きくするには限界がある。従って、歯付ベルトにおけるベルト幅当りの心線の埋入本数を確保するためには、ベルト幅をある程度大きくしなければならず、ベルト幅を狭小化してベルト伝動システムをコンパクト化することに限界を有するという問題があった。
【0007】
これを改善した方法として、例えば特許文献1に開示されているように、ゴムシートの表面に歯部と溝部からなる歯型を付ける成形を行い、この歯部と溝部の表面に歯布をピニオンロールによって張り付けている。そして、このように型付けしたゴムシートを加硫用歯型に被せて、更に心線そして背部用ゴムシートを巻き付けて後、加硫して歯付ベルトを成形している。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−239597号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ピニオンロールを用いて歯布をゴムシート歯部と溝部表面に付着させる工程では、平坦な搬送コンベヤの上に配置したゴムシート歯部と溝部がピニオンロール歯部と谷部と噛み合って歯布をゴムシート歯部と溝部表面に付着させているが、ピニオンロールの歯部が所定厚みを有する歯布をゴムシート溝部表面に沿わせる際、ピニオンロールの歯部がゴムシートの溝部と完全に噛み合う前にゴムシートの溝部表面に干渉して歯布の自由な変形を遮断し、この状態でピニオンロールが回転すると、ゴムシートの歯部が歯布により押圧されて大きく歪むことがあった。特に、歯布が移動方向に対して伸縮しない場合には、ゴムシートの歯部の変形は顕著であった。このような変形した歯部を有する予備成型シートを用いてベルト成形した場合には、正確な歯部を有する歯付ベルトを成形することができなかった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、正確な歯部を成形し、補強布として伸張性の高い特別なものを用いる必要がないと共に筒状に成形したものを用いる必要がなくて生産性を改善し、また心線の密度を高くしてベルト幅を狭小化できる歯付ベルトの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る歯付ベルトの製造方法は、長さ方向に沿って所定間隔で歯部と溝部を交互に配置し、心線を背部に埋設し、上記歯部の表面に補強布を貼着した歯付ベルトの製造方法において、
補強布を、歯状部と溝状部を交互に有する歯付成形型と該歯状部と溝状部に噛み合うピニオンロールとの間に挟み込み、歯付成形型とピニオンロールを同期回転しながら型付けし、
歯部用ゴムシートを歯付成形型に巻き付けて、カット面を突合せて接合し、
該歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付けた後、上記歯部用ゴムシートを加熱加圧して歯付成形型の歯状部の頂面に残留しないように溝状部へ流し込み、
上記粘着防止材を取り除いた表面に心線を巻き付けると共にその外側に背部用ゴムシートを巻き付けた後、
加硫を行なって、脱型したベルトスリーブを所定幅に切断する、歯付ベルトの製造方法にあり、正確な歯部を成形し、補強布として伸張性の高い特別なものを用いる必要がないと共に筒状に成形したものを用いる必要がなくて生産性を改善でき、また心線の密度を高くしてベルト幅を狭小化した歯付ベルトを提供できる効果がある。
【0012】
本願請求項2に係る発明は、ゴム系接着剤を歯付成形型の表面に塗布した後、ピニオンロールと歯付成形型の歯状部と溝状部に噛み合わせて回転させながら、この間に補強布を挟み込んで型付けする歯付ベルトの製造方法にあり、ゴム系接着剤を歯付成形型の表面に塗布することによって確実に補強布の型付けが可能になる。
【0013】
本願請求項3に係る発明は、歯部用ゴムシートの端部をバイアスカット面で突合せ、この接合部分を加熱加圧して接合する歯付ベルトの製造方法にあり、ジョイント部を確実に接合することができる。
【0014】
本願請求項4に係る発明は、粘着防止材がポリメチルペンテンそしてポリエチレンテレフラレートから選ばれた少なくとも一種の樹脂フィルムである記載の歯付ベルトの製造方法にあり、耐熱性で離型性に優れたフィルムを使用することができる。
【0015】
本願請求項5に係る発明は、歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付け、ジャケットを被せた歯付成形型を加硫缶に入れ、上記歯部用ゴムシートを加熱加圧して歯付成形型の歯状部の頂面に残留しないように溝状部へ流し込む歯付ベルトの製造方法にあり、通常の加硫缶で加熱加圧して未加硫の歯部用ゴムシートを型付けすることができる。
【0016】
本願請求項6に係る発明は、歯付成形型の歯状部の頂面がアーチ形状になっている歯付ベルトの製造方法にあり、歯部用ゴムシートをアーチ形状の歯状部の頂面上を流動させて溝状部へ流し込みことができ、歯状部の上のゴム残留もなくなり、正確なPLD値を維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。図1は本発明の製造方法において補強布を歯付成形型に型付けている工程を示し、図2は歯部用ゴムシートを歯付成形型に巻き付けて、カット面を突合せて接合した工程を示し、図3は歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付けた工程を示し、図4は歯部用ゴムシートを加熱加圧して歯付成形型の歯状部と溝状部に密着し型付けした工程を示し、図5は歯部用ゴムシートを型付けした状態を示す。
【0018】
まず、図1に示すように、歯状部4と溝状部5を交互に有する歯付成形型1を用意し、ゴム系接着剤を歯状部4と溝状部5の表面に塗布した後、RFL液で接着処理済みもしくは未処理の補強布6を引き出してゴム系接着剤を塗布した歯付成形型1とピニオンロール7との間に挟み込み、歯付成形型1とピニオンロール7を同期回転させながら補強布6を引き出して歯状部4と溝状部5へ押し付けて型付けし、1プライ巻き付けた後、カッターにより補強布6を切断し、溝状部5内で補強布6を付き合わせジョイントする。この型付け工程は室温もしくは80℃程度まで歯付成形型1を加熱した環境下で行なわれる。
【0019】
尚、RFL液はレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物をラテックスに混合したものであり、ここで使用するラテックスとしてはクロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリル、NBRなどである。また上記ゴム系接着剤は、下記に示す歯部用ゴムシート10と同種のゴム配合物に配合し、メチルエチルケトン(MEK)、トルエン等の溶剤に溶解し、混合して得られたものであり、これを用いて補強布6の歯付成形型1への付着と型付けを確実にする。
【0020】
使用する補強布6としては、平織り、綾織り、朱子織りなどの帆布に接着処理したものであり、これらの織物には、例えばパラ系アラミド繊維あるいは脂肪族繊維(6ナイロン、6,6ナイロン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等)のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメント糸、あるいは両者を混撚りしたものが用いられるが、従来の圧入法で用いる補強布の場合のような高伸張性を要求されることはない。従って弾性糸を含む必要はなく、経糸と緯糸が同じ構成であってもよく、コストの高い補強布を使用する必要がないものである。ここで、補強布6の具体例を示すと、140d/1本の6,6ナイロンの経糸と、140d/4本の6,6ナイロンの緯糸とからなる綾織り帆布を挙げることができる。補強布6は、歯状部4と溝状部5の表面に押さえ付けて付着するだけであり、補強布6が引き伸ばされるものではないので、高い伸張性を有するものを用いる必要はない。
【0021】
続いて、図2に示すように、予め溝状部5の全容積にほほ一致するように調節されて未加硫の歯部用ゴムシート10の両端面をバイアス状にカットする。この歯部用ゴムシート10を補強布6を型付けした歯付成形型1の上に巻き付けてカット面11を突合せた後、加圧治具(図示せず)で軽く押さえ、そして加熱プレス12を用いて加熱加圧してジョイント部13を形成する。加熱加圧条件は温度が80〜120℃、面圧が1〜2kg/cm、時間が10〜30秒である。
【0022】
ここで使用する歯部用ゴムシート10の原料ゴムは、水素化ニトリルゴム(H−NBR)を始めとして、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレン(ACSM)、クロロプレンゴム(CR)などの耐熱老化性の改善されたゴムが好ましい。尚、H−NBRは水素添加率80%以上が好ましく、さらに耐熱性及び耐オゾン性の特性を発揮させるためには90%以上が好ましい。水素添加率80%未満のH−NBRは耐熱性や耐オゾン性が極度に低下する。また配合剤としてカーボンブラック、亜鉛華、ステアリン酸、可塑剤、老化防止剤等を、加硫剤として硫黄あるいは有機過酸化物を含有させることができる。各成分を混合する方法に特に制限はないが、バンバリーミキサー、ニーダー等を用いて混練することによって行なうことができる。
【0023】
図3に示すように、上記歯部用ゴムシート10の表面に粘着防止材15であるポリメチルペンテンそしてポリエチレンテレフタレートから選ばれた耐熱性、離型性に優れる樹脂フィルムを1プライ巻き付け重ね合わせて接合し、歯部用ゴムシート10の型付け工程へ移行する。
【0024】
型付け工程では加硫缶を使用することでき、図4に示すように、この場合粘着防止材15の外側に蒸気遮断材であるゴム製のジャケット17を被せた後、これを加硫缶へ設置し、温度150〜180℃、外圧0.8〜0.9MPaのみで5〜10分程度型付けし、図5に示すように未加硫の歯部形成ゴム層20を形成する。
【0025】
この場合、歯部用ゴムシート10の歯状部4に位置するゴム分は、加熱加圧により塑性流動して溝状部5へ流れ込んで歯部を形成し、歯状部4に上にゴム分を残留させないようにすることでPLD値(心線の中心線となるピッチラインとベルト溝部との間の距離)を安定させる。このため、例えば図7に示すように歯付成形型1の歯状部4の頂面25をアーチ形状にすることで、歯状部4に上にゴムが溝状部5へより流れやすくなり、歯状部4の上にゴム分が残留しなくなる。
【0026】
図6は歯部形成ゴム層20の表面に心線、背部用ゴムシートを巻き付けた状態を示すものであり、歯付成形型1を成形機(図示せず)に装着し、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等のコードからなる心線21をスパイラルに巻き付けた後、背部用ゴムシート22を巻き付けてベルト成形体24を作製する。そして、成形機から取り出した歯付成形型1を支持台上に設置してジャケット(図示せず)を嵌入する。ここで使用する背部用ゴムシート22は歯部用ゴムシート10と全く同一のゴム組成物であってもよく、また特性に応じたゴム組成物を使用することができる。
【0027】
ベルト成形体24を付着した歯付成形型1を加硫缶へ移して通常の方法で加硫を行うが、歯部形成ゴム層20の歯部26にボリューム割れが発生していても背部用ゴムシート22のゴム分が溝状部5へ流れるために正確な歯部26に仕上ることができる。加硫が終了した後、ジャケット、円筒状のベルトスリーブを歯付成形型1から抜き取り、ベルトスリーブを冷却し、そして背面を研磨して均一な厚みに仕上た後、所定幅に輪切りするようにカットすることによって、図8に示すような構造の歯付ベルト30を得ることができるものであり、補強布6の両端の突き合わせ部6aは歯部35の頂部のほぼ中央部に位置している。
【0028】
ここで、歯付ベルト30をプーリに噛み合わせて走行駆動させるときに、歯部35や歯部35の側面の根元部はせん断力が大きく発生し、歯部35の頂部はせん断力が最も小さい部位となっている。従って、溝部36や歯部35の側面の根元部に補強布6の両端部の突き合わせ部6aがあると、せん断力によって突き合わせ部6aが開裂し、歯付ベルト30に亀裂が発生するおそれがあるが、上記のように歯部35の頂部の中央部に補強布6の両端部の突き合わせ部6aを位置させることによって、このような突き合わせ部6aの開裂を未然に防いで歯付ベルト30に亀裂が発生することを防止することができるものである。
【0029】
また、上記のように心線32は巻き付け密度を大きくすることができるので、歯付ベルト30のベルト幅を狭くしても心線32の埋入本数を確保して高い強度を保持することができるものであり、歯付ベルト30のベルト幅を狭小化してベルト伝動システムをコンパクト化することが容易になるものである。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本願請求項記載の発明では、正確な歯部を成形し、補強布として伸張性の高い特別なものを用いる必要がないと共に筒状に成形したものを用いる必要がなくて生産性を改善でき、心線の密度を高くしてベルト幅を狭小にでき、またゴム系接着剤を歯付成形型の表面に塗布することによって確実に補強布の型付けが可能になり、更には歯部用ゴムシートをアーチ形状の歯状部の頂面上を流動させて溝状部へ流し込みことができて歯状部の上のゴム残留もなくなって正確なPLD値を維持することができると言った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法において補強布を歯付成形型に型付けている工程を示す。
【図2】本発明の製造方法において歯部用ゴムシートを歯付成形型に巻き付けて、カット面を突合せて接合した工程を示す。
【図3】本発明の製造方法において歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付けた工程を示す。
【図4】本発明の製造方法において歯部用ゴムシートを歯付成形型の歯状部と溝状部に密着し型付けする前の工程を示す。
【図5】本発明の製造方法において歯部用ゴムシートを型付けした状態を示す。
【図6】本発明の製造方法において型付けした歯部形成ゴム層の表面に心線、背部用ゴムシートを巻き付けた状態の部分拡大図を示す。
【図7】本発明で使用する歯付成形型の歯状部の拡大図である。
【図8】本発明の製造方法において得られた歯付ベルトの断面斜視図である。
【符号の説明】
1 歯付成形型
4 歯状部
5 溝状部
6 補強布
7 ピニオンロール
10 歯部用ゴムシート
15 粘着防止材
17 ジャケット
20 歯部形成ゴム層
21 心線
22 背部用ゴムシート
25 頂面
26 歯部

Claims (6)

  1. 長さ方向に沿って所定間隔で歯部と溝部を交互に配置し、心線を背部に埋設し、上記歯部の表面に補強布を貼着した歯付ベルトの製造方法において、
    補強布を、歯状部と溝状部を交互に有する歯付成形型と該歯状部と溝状部に噛み合うピニオンロールとの間に挟み込み、歯付成形型とピニオンロールを同期回転しながら型付けし、
    歯部用ゴムシートを歯付成形型に巻き付けて、カット面を突合せて接合し、
    該歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付けた後、上記歯部用ゴムシートを加熱加圧して歯付成形型の歯状部の頂面に残留しないように溝状部へ流し込み、
    上記粘着防止材を取り除いた表面に心線を巻き付けると共にその外側に背部用ゴムシートを巻き付けた後、
    加硫を行なって、脱型したベルトスリーブを所定幅に切断する、
    ことを特徴とする歯付ベルトの製造方法。
  2. ゴム系接着剤を歯付成形型の表面に塗布した後、ピニオンロールと歯付成形型の歯状部と溝状部に噛み合わせて回転させながら、この間に補強布を挟み込んで型付けする請求項1記載の歯付ベルトの製造方法。
  3. 歯部用ゴムシートの端部をバイアスカット面で突合せ、この接合部分を加熱加圧して接合する請求項1または2記載の歯付ベルトの製造方法。
  4. 粘着防止材がポリメチルペンテンそしてポリエチレンテレフラレートから選ばれた少なくとも一種の樹脂フィルムである請求項1〜3の何れかに記載の歯付ベルトの製造方法。
  5. 歯部用ゴムシートの表面に粘着防止材を巻き付け、ジャケットを被せた歯付成形型を加硫缶に入れ、上記歯部用ゴムシートを加熱加圧して歯付成形型の歯状部の頂面に残留しないように溝状部へ流し込む請求項1記載の歯付ベルトの製造方法。
  6. 歯付成形型の歯状部の頂面がアーチ形状になっている請求項1〜5の何れかに記載の歯付ベルトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008304021A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト及びベルトの製造方法
CN107443779A (zh) * 2017-08-07 2017-12-08 吉林省塑料研究院 一种尼龙扎带生产装置及其生产方法

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