JP2004322475A - 印刷装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置から直接、画像データを受信し印刷する場合と撮像装置で利用される記憶媒体からの画像を印刷する場合のいずれでも、実質的に同様のユーザインタフェースで印刷操作を行えるようにする。
【解決手段】プリンタ1000は、デジタルカメラ等の撮像装置200を接続するための通信I/F104と撮像装置が利用する記憶媒体を接続するための外部記憶媒体I/F103を有する。通信I/F104に撮像装置200を接続し、該装置200に対して識別情報を要求することで、該装置200を判定できる。外部記憶媒体I/F103に外部記憶媒体102を接続した場合は、判定した情報を基にユーザI/F情報記憶部105の中から該当するものを検索し、プリンタ1000が有する表示部1011及び操作キー群107で撮像装置200のユーザインタフェースをエミュレートすることで、これら2つのインタフェースでの印刷操作に係る操作性を統一する。
【選択図】 図1
【解決手段】プリンタ1000は、デジタルカメラ等の撮像装置200を接続するための通信I/F104と撮像装置が利用する記憶媒体を接続するための外部記憶媒体I/F103を有する。通信I/F104に撮像装置200を接続し、該装置200に対して識別情報を要求することで、該装置200を判定できる。外部記憶媒体I/F103に外部記憶媒体102を接続した場合は、判定した情報を基にユーザI/F情報記憶部105の中から該当するものを検索し、プリンタ1000が有する表示部1011及び操作キー群107で撮像装置200のユーザインタフェースをエミュレートすることで、これら2つのインタフェースでの印刷操作に係る操作性を統一する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の撮像装置と直接通信し、撮像した画像を印刷するモード及び、撮像装置で使用される記憶媒体を収容接続し当該記憶媒体から画像データを入力して印刷する装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラ等の撮像装置による撮像画像を印刷する場合には、そのデジタルカメラとパーソナルコンピュータ(以下、PC)とを通信可能にし、デジタルカメラでの撮像画像をPCに転送し、PC上で画像を印刷するアプリケーションを起動させ、印刷するのが一般的である。また、PCにデジタルカメラで撮像された画像を取り込む手段としては、メモリカードリーダと称する外部読取り装置をPCに設け、それにデジタルカメラに内蔵された記憶媒体であるメモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード、SDメモリカード、スマートメディア等)をセットすることで、PCから画像を読出すことも行われている。
【0003】
しかし上記構成によると、デジタルカメラの所有者は、PCをも所有することが条件となる。
【0004】
そこで、出願人は、PCを介在させないで、ダイレクトに接続したデジタルカメラ、及び、メモリカードを収容及び電気的に接続するスロットから直接印刷する画像データを入力し印刷するプリンタ(ダイレクトプリント技術)についても幾つか提案してきた(例えば特許文献1)。ただし、前者の場合、デジタルカメラが通常備える表示器及びスイッチを利用して印刷対象画像を決定することになるが、後者の場合にはプリンタ側に印刷対象画像を確認表示するための表示装置及びプリンタに備えられた各種キー(ボタン)を操作することで、最終的に印刷対象の画像を選択することになる。
【0005】
かかる技術によれば、例えPCを所有しているユーザであっても、PCを起動する手間を省けることになるわけであるから、文書等を印刷する場合を除き、PC所有者/非所有者にかかわらず、ことデジタルカメラでの撮像画像の印刷に係る操作性に係るメリットは大きなものとなる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−229538号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラをプリンタにダイレクトに接続し、デジタルカメラが有する表示装置並びにキーを操作して印刷する場合、ユーザはデジタルカメラ固有の操作による各種メニュー表示やその際のキー操作を行って印刷対象となる画像を選択する(以下、第1のモードという)。
【0008】
一方、記憶媒体をプリンタが有するスロットに接続し、印刷を行わせる場合にはプリンタに用意された表示装置及キーを操作して印刷対象画像を選択することになる(第2のモードという)。
【0009】
ここで問題となるので、第1のモードでのユーザの操作内容はデジタルカメラ固有のものとなり、第2のモードでのユーザの操作内容はプリンタ固有のものとなり、お互いに操作内容が異なる点である。換言すれば、ユーザはこれら2つのモードについての操作手順を知っている必要がある。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、撮像装置と直接通信して撮像装置からの画像データを受信し印刷する場合、並びに、撮像装置で利用される記憶媒体を収容接続し、その記憶媒体内に記憶された画像を印刷する場合のいずれの場合でも、実質的に同様のユーザインタフェースで印刷操作を行える技術を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を実現するため、例えば本発明の印刷装置は以下のような構成を備える。すなわち、
表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段、操作スイッチを備える印刷装置であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得手段と、
取得した情報で特定される撮像装置を前記第1のインタフェースに接続した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び操作スイッチでエミュレートするエミュレーション手段と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション手段でエミュレートされたユーザインタフェースに従って印刷処理を行う制御手段とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を説明する。
【0013】
先ず、実施形態におけるプリンタについての概要を簡単に説明する。
【0014】
実施形態におけるプリンタは、熱エネルギーによってインク液を記録紙等の記録媒体に向けて吐出する装置であって、PC等の情報処理装置に接続する通信インタフェース、デジタルカメラ等の単独で撮像機能を有する撮像装置とダイレクトに通信可能とするための通信インタフェース、並びに、デジタルカメラに搭載される記憶媒体であるメモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード等)を収容するスロット内に設けられた通信インタフェースを搭載する。
【0015】
PCに接続し印刷する機能についてはもはや説明するまでもないであろうから、その説明は本実施形態では省略することとする。デジタルカメラと通信する通信インタフェースとしてはUSBインタフェースが一般的であるが、有線のみならずBluetooth等の無線通信用インタフェースでも構わない。また、記憶媒体を接続するインタフェースとしては、実施形態では、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ用のインタフェースとする。ただし、デジタルカメラに採用されている記憶媒体の種類には、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード以外にも、SDメモリカード、スマートメディア等様々なものが存在する。したがって、複数種類のインタフェースを備えることも可能であるし、それら種々のメモリカード毎に用意されたPCMCIAに準拠するアダプタカードを利用することを前提にするのであれば、当然、PCMCIAカード用の1つのインタフェースでも良い。以降、特に断わりがない限り、実施形態で言う記憶媒体とはメモリカード単体だけでなく、アダプタカードに収容された形態をも含むものである。
【0016】
以下、デジタルカメラを実施形態のプリンタに直接接続し、デジタルカメラが有するユーザインタフェース(デジタルカメラが通常有する表示パネル及び各種スイッチ)を利用して印刷するモードをDSCダイレクトプリントモード、記憶媒体をプリンタが有するスロットに差し込み、プリンタが有するユーザインタフェース(表示器及び各種スイッチ)を利用して印刷するモードをメディアダイレクトプリントモードと呼び、これらの印刷形態を区別することとする。
【0017】
本実施形態の特徴とする点は、メディアダイレクトプリントモードでのユーザインタフェース並びにその操作環境(操作キーに対する表示メニューやその表示の階層構造)を、DSCダイレクトプリントモードのそれに類似させる、換言すれば、DSCダイレクトプリントモードをエミュレートするものである。ここで問題となる点は、DSCダイレクトプリントモードと言っても、その操作環境はデジタルカメラの機種固有のものであり、その操作環境、すなわち、ユーザインタフェース環境は個々のデジタルカメラ毎に異なる点である。したがって、プリンタには、ユーザが所有するデジタルカメラを特定する情報を取得しなければならない。本実施形態では、これを簡便なものとするため、次の様にした。
【0018】
実施形態でのプリンタは、DSCダイレクトプリントモード機能を有する各機種毎のユーザインタフェースに関する情報を記憶保持しておく。そして、デジタルカメラをプリンタに接続した際に、実施形態のプリンタからデジタルカメラに対して機種を問い合わせ、その結果、返送されてきた情報を記憶保持するようにした。以降、メディアダイレクトプリントモードを利用する場合には、記憶保持された機種情報に従い、プリンタが有する各種キーにデジタルカメラのキーの割り当て、プリンタが有する表示パネルにデジタルカメラの表示形態及びメニュー階層構造と等価の操作環境を提供し、プリントする対象画像を特定する。
【0019】
以下、具体例を説明することとする。
【0020】
<第1の実施形態>
図12は、本第1の実施形態に係るプリンタ装置1000の概観斜視図である。このプリンタ装置1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能とは別に、上記の如く、DSCダイレクトプリントモードでの印刷、及び、メディアダイレクトプリントモードでの印刷機能を備えている。記録方式としては、如何なるものでも良いが、第1の実施形態では先に説明したように、記録解像度、印刷品質等の観点から、熱エネルギーを利用してインク液滴を記録媒体(記録紙)に向けて吐出するインクジェットプリンタとした。
【0021】
図示において、本第1の実施形態に係るプリンタ装置1000の外殻をなす本体は、下ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。また、下ケース1001は、プリンタ装置1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に、排出された記録シートを順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0022】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0023】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006(簡単なメッセージ表示用)や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。1007は自動給送部で、記録シートを装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドと記録シートとの間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを装着可能なアダプタカード(PCMCIA準拠)が挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを直接取り込んで印刷することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。
【0024】
1011は液晶表示器で構成されるビューワ(以下、単に表示部という)で、このプリンタ装置1000の本体に着脱可能であり、PCカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。本第1の実施形態でのメディアダイレクトプリントモード時における、デジタルカメラの表示パネルに対応する各種メニューや画像を表示するためのものであると言えば分かりやすい。
【0025】
1012はデジタルカメラをダイレクトに接続するためのコネクタ端子(第1の実施形態ではUSB端子)であり、DSCダイレクトプリントモード用のものである。なお、このプリンタ装置1000の後面には、パーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのコネクタ端子(第1の実施形態ではUSBコネクタ)が設けられている。
【0026】
図1は、主として、第1の実施形態におけるプリンタ装置1000のブロック構成図である。
【0027】
第1の実施形態のプリンタ装置1000は、先に説明したように、ホストコンピュータと接続して印刷する機能(装置背面にホストコンピュータと接続するコネクタ端子が設けられていることは既に説明した)を有する。また、DSCダイレクトプリントモードである、デジタルカメラ等の撮像装置とダイレクトに接続し印刷する機能(図12におけるコネクタ端子1012)、更に、メディアダイレクトプリントモードである、デジタルカメラ等で使用されたメモリカードをダイレクトにアクセスして画像データを読出し印刷する機能(図12におけるカードスロット1009)を有する。
【0028】
かかる機能を実現するため、ホストコンピュータと通信するための通信I/F110、DSCダイレクトプリントモード用の通信I/F104、及び、メディアダイレクトプリントモード用の外部記憶媒体I/F103とを備えている。
【0029】
また、101はプリンタ装置1000の全体の制御を司るシステム制御部であって、MPU、ROM、RAM、更には、各種画像処理回路等から構成されるものである。108はプリンタエンジン部であって、不図示の各記録色成分のインクタンク及びその記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査運動する機構、及び、記録紙を搬送する機構、並びに、記録ヘッドの駆動回路等で構成され、システム制御部101とはエンジンI/F109を介して接続される。
【0030】
106は第1の実施形態におけるユーザインタフェース手段と接続するためのI/F制御部106であって、表示部1011、操作キー群(操作パネル1010に設けられたキー群)107、並びに、ユーザI/F情報記憶部105とを接続する。このユーザI/F情報記憶部105には、予め複数種類のデジタルカメラ用のメディアダイレクトプリントモードを実現するためのユーザインタフェース情報が記憶されている。なお、このユーザI/F情報記憶部105は不揮発性メモリで構成されることになる。なまた、操作キー群107には、メディアダイレクトプリントモード時に割り当て可能なキー群と、固定的な使用目的とのキー群とが存在することを付言しておく。
【0031】
また、システム制御部101は、ユーザが外部記憶媒体インタフェース103に例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の記録媒体102を挿入すると、外部記憶媒体インタフェース103を介して外部記憶媒体102内のファイルにアクセスすることができる。また、デジタルカメラ等の撮像装置200が接続された場合にはその撮像装置200に対して識別情報送信の要求を出し、送られてきた識別情報を解析し、撮像装置200を特定することができる。
【0032】
システム制御部101は、更に、ユーザI/F情報記憶部105に記憶された所望とするユーザインタフェース情報を削除する手段と、外部記憶媒体102内に存在するユーザインタフェース情報をユーザI/F情報記憶部105に保存する手段を持っている。これは、有限であるユーザI/F情報記憶部105を有効活用するため、並びに、将来のDSCダイレクトプリントモードをサポートしたデジタルカメラに対処するためである。
【0033】
ユーザI/F情報記憶部105内の所望とするユーザインタフェース情報を削除するには、表示部1011に一覧(例えばデジタルカメラのメーカ名及びモデル名のリスト)を表示し、操作キー群107を利用して削除対象を選択及び確定することで行うものとする。また、新規デジタルカメラ用のユーザインタフェース情報をユーザI/F情報記憶領域105に登録(格納)する場合には、その情報を何らかの手段で第1の実施形態のプリンタに読み込ませることが必要になる。第1の実施形態では、記憶媒体102にそのユーザインタフェース情報を格納した上で本第1の実施形態のプリンタに接続することで実現するようにした。記憶媒体102は、本来、デジタルカメラに収容され、撮像画像を記憶するものであるが、通常、デジタルカメラはプリンタと接続するインタフェースを利用し、PCにも接続できる。PCに接続した場合には、PCの外部ストレージデバイスとして認識されることになるので、PCはインターネット等を介してメーカサイトからユーザインタフェース情報ファイルをダウンロードし、それをデジタルカメラが有する記憶媒体に格納すれば良い。また、PCにカードリーダが接続されているのであれば、そのカードリーダを介してユーザインタフェース情報を格納させても良い。なお、ユーザ情報を入手する手段は、上記の如くインターネットだけとは限らず、メーカが用意するCDROM等の記憶媒体に格納されているものを、記憶媒体102に格納させるようにしても構わない。
【0034】
さて、ユーザI/F情報記憶部105には、図2のようにユーザインタフェース情報が保存される。ユーザインタフェース情報は撮像装置の識別情報、ユーザインタフェース画面のグラフィック情報、ユーザインタフェースのメニュー動作シーケンスに関する情報、ユーザインタフェースのキー配置を割り当てる情報などによって構成される。デフォルトでは、図示の如く、複数の機種毎の上記情報が格納されているが、不使用のユーザインタフェース情報については削除することができ、空いた領域については画像印刷する際の飾り枠情報を別途格納するために利用可能となる。
【0035】
ユーザが所有するデジタルカメラを、第1の実施形態のプリンタに通信I/F104を介して接続すると、システム制御部101は、先ず、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラか否かを判定し(初期ネゴシエーションで判定できる)、そして、先に説明したように識別情報送信の要求コマンドをデジタルカメラ200に発行し、デジタルカメラ200から送られてきた識別情報を解析し、デジタルカメラ200を特定する。そして、得られたデジタルカメラの識別情報と、ユーザI/F情報記憶部105の識別情報と比較していくことで、一致する識別情報を検索する。この検索によって、一致する識別情報が存在すると判定されると、その情報はユーザI/F情報記憶部105(不揮発性メモリ)の所定領域に格納される。そして、その後は、そのままDSCダイレクトプリントモードに移行することになる。また、次回、デジタルカメラをプリンタに接続した場合にも上記の処理が行われるが、デジタルカメラから送信されてきた識別情報と、ユーザI/F情報記憶部105に記憶された情報とが一致している場合には、その更新は行わない(異なっている場合には更新する)。
【0036】
一方、ユーザが所有しているデジタルカメラの識別情報の登録が行われた以降における、メディアダイレクトプリントモード時においては、この格納された識別情報に基づく、グラフィク情報、メニュー動作情報、並びにキー配置情報にしたがって、プリンタ1000が有する表示器1011及び操作キー群107上に実現する、表示するメニュー等の表示の推移やその表示形態といったユーザI/Fを、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラの表示パネル及びキー操作をエミュレートしたものに変更する。
【0037】
なお、ユーザI/F情報記憶部105には複数のデジタルカメラ用のユーザインタフェース情報が格納されているものとしたが、DSCダイレクトプリントをサポートするデジタルカメラであるものの、ユーザI/F情報記憶部105に記憶外のものが接続されることも有り得る(新製品デジタルカメラ等の場合)。この場合には、先に説明したように、そのメーカが提供するユーザインタフェース情報を登録することが望ましいが、登録しない場合のメディアダイレクトプリントモードでは、ユーザI/F情報記憶部105に格納されている中のデフォルトのユーザインタフェース情報(この情報は削除が禁止されているものとする)を利用して印刷することになる。
【0038】
以上の結果、第1の実施形態のプリンタ1000にユーザが所有するデジタルカメラの登録が行われた場合には、図3に示すように、メディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタ1000が有する表示部1011に表示される表示形態及びそのメニューの推移は、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラの表示パネルと実質的に同一の表示形態並びにメニュー推移を実現することができるようになり、操作にかかる違和感を無くし、ユーザへ与える負荷をも軽減させることがでるようになる。
【0039】
なお、操作キー群107であるが、メディアダイレクトプリントモードにおいて、利用するキーは、デジタルカメラに準じたものとなる。例えば、図4は、メディアダイレクトプリントモード時における、デジタルカメラのキーとプリンタ1000のキーとの対応関係を示している。このキー割り当ては、記憶媒体102を外部記憶媒体I/F103に接続した際に、ユーザI/F情報記憶部105に登録されたユーザ所有のデジタルカメラの識別情報に従って割り当てが行われる。ただし、デジタルカメラの識別が済んでいない、もしくは、ユーザI/F情報記憶部105中に該当するデジタルカメラの識別情報が発見されなかった場合には、デフォルトのキー割り当て、及びデフォルトの表示メニューやその推移に従ってメディアダイレクトプリントモードでの印刷操作環境を提供することになる。また、ユーザインタフェースエミュレーション中に、ユーザが手動で使用するユーザインタフェースを変更することも可能とする。
【0040】
図5は、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラ200が通信I/F104に接続した際の初期の手順を示している。
【0041】
まず、ステップS501では、撮像装置200に外部デバイスが接続されたことを通信I/F202を通して確認する。そして、ステップS502に進み、システム制御部201は通信I/F202を通して接続された外部デバイス(PCもしくはプリンタとなる)から識別情報の送信要求があるか否かを判定し、識別情報の送信要求がなければそのまま接続時の処理を終了する。
【0042】
また、要求があったと判断した場合にはステップS503に進み、自身が有する識別情報を通信I/F202を通して外部デバイスに送る。
【0043】
図6は、図1に示すデジタルカメラ200から送られてきた識別情報を第1の実施形態のプリンタ1000が受信し、その情報を基に撮像装置のユーザインタフェース情報を検索するまでの処理手順を示すフローチャートである。なお、工場出荷時等では、メディアダイレクトプリントモード時のユーザインタフェース情報はデフォルトのものが選択されているものとする。
【0044】
まず、ステップS601では、システム制御部101がプリンタ1000と撮像装置200との接続を通信I/F104を通して確認する。なお、この確認処理では、接続されたデバイス(デジタルカメラ)がDSCダイレクトプリントモードをサポートしているか否かの確認処理も行うことになる。
【0045】
ステップS602では、システム制御部101が通信I/F104を通して接続されたデジタルカメラ200に対して識別情報の送信要求を出す。ステップS603では、システム制御部101が通信I/F104を通して接続されたデジタルカメラ200から識別情報が送られてきたかどうか調査する。もし、識別情報が送られていないならばステップS602に戻る。
【0046】
ステップS604では、システム制御部101がステップS603で送られてきた識別情報を解析し、接続されているデジタルカメラ200の特定を行う。ステップS605では、システム制御部101がステップS604で特定したデジタルカメラ200のユーザインタフェース情報がユーザI/F情報記憶部105に存在するかどうか検索する。もし存在しなければそのまま検索処理を終了する。ステップS606では、システム制御部101がステップS604にて解析したデジタルカメラ200の識別情報をユーザインタフェース情報の検索キーとして保存する。
【0047】
図7は、図1に示すデジタルカメラ200がプリンタ1000との接続を解除された後に、デジタルカメラ200のユーザインタフェースに応じたユーザインタフェースを自動で操作キー群107、および、表示部1011上に実現するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、ステップS701では、システム制御部101がプリンタ1000からデジタルカメラ200の接続が解除されたことを通信I/F104を通して確認する。ステップS702では、I/F制御部106がステップS606にて検索キーとして使われるデジタルカメラ200の識別情報を保存しているかどうか調査する。もし、保存されていないならばステップS704へ進む。ステップS703では、I/F制御部106がステップS606にて保存されたデジタルカメラ200の識別情報を基にユーザI/F情報記憶部105からユーザインタフェース情報を取得する。ステップS704では、I/F制御部106がプリンタ1000のデフォルトのユーザインタフェース情報を取得する。ステップS705では、I/F制御部106がステップS703,および、ステップS704にて取得したユーザインタフェース情報を基に、操作キー群107、および、表示部1011によるエミュレーション機能を開始する準備を行う。実際に、このエミュレーションが機能するのは、記憶媒体102が接続された場合である。
【0049】
図8は、第1の実施形態のプリンタ1000の電源をONしたとき、操作キー群107、および、表示部1011にユーザインタフェースを実現するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0050】
まず、ステップS801では、システム制御部101がダイレクトプリンタ100の電源がON状態になったことを確認する。ステップS802では、I/F制御部106がステップS606にて検索キーとして使われるデジタルカメラ200の識別情報を保存しているかどうか調査する。もし、保存されていないならばステップS804へ進む。ステップS803では、I/F制御部106がステップS606にて保存されたデジタルカメラ200の識別情報を基にユーザI/F情報記憶部105からユーザインタフェース情報を取得する。ステップS804では、I/F制御部106がプリンタ1000のデフォルトのユーザインタフェース情報を取得する。ステップS805では、I/F制御部106がステップS803、および、ステップS804にて取得したユーザインタフェース情報を基に、操作キー群107、および、表示部1011にユーザインタフェースを実現する。
【0051】
図9は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、ユーザI/F記憶部105からユーザインタフェース情報を削除するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0052】
まず、ステップS901では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105内に存在するユーザインタフェース情報の一覧を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する。ステップS902では、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS903では、システム制御部101がステップS902においてユーザが削除するユーザインターフェース情報を選択したかどうか判断する。もし、ユーザが削除するユーザインタフェース情報を選択しなかったならばそのまま削除処理を終了する。ステップS904では、システム制御部101がステップS902において選択された削除するユーザインターフェース情報をユーザI/F情報記憶部105から検索し、検索した情報をユーザI/F情報記憶部105から削除する。なお、この操作に使用する操作キーは、メディアダイレクトプリントモードとは無関係のものであるので、そのモードで割り当て可能な操作キー以外の操作キーを用いることが望ましい。
【0053】
図10は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、ユーザI/F情報記憶部105に、新たなユーザインタフェース情報を追加するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
まず、ステップS1001では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105に新規情報を保存するだけに足る空き領域があるか判断する。もし、充分な空き領域が存在しなければステップS1004へ進み、空き領域があればステップS1002に進む。
【0055】
ステップS1004では、システム制御部101がI/F制御部106を通して表示部1011にユーザI/F情報記憶部105へユーザインタフェース情報を新規追加できない旨をユーザに通知した後、追加処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS1002に処理が進んだ場合には、システム制御部101が外部記憶媒体I/F103を通して外部記憶媒体102内にユーザI/F情報記憶部105内には存在しない新規ユーザインタフェース情報があるかどうか調査する。もし、外部記憶媒体102が接続されていない、もしくは、外部記憶媒体102内に新規ユーザインタフェース情報が存在しないならばステップS1004へ進む。
【0057】
ステップS1003では、システム制御部101が外部記憶媒体102内に存在する新規ユーザインタフェース情報の一覧(1つだけとは限らない)を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する(表示する一覧リストは、デジタルカメラのメーカ名+機種名と言ったユーザが理解しやすい形式ならばどのような形式でも構わない)。そして、ステップS1005で、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS1006では、システム制御部101がステップS1005において新規追加するユーザインタフェース情報が選択されたかどうか判断する。もし、新規追加するユーザインタフェース情報が選択されていなければそのまま追加処理を終了する。ステップS1007では、システム制御部101がステップS1005において選択された新規ユーザインタフェース情報を外部記憶媒体I/F103を通して外部記憶媒体102から取得し、ユーザI/F情報記憶部105に保存する。
【0058】
図11は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、操作キー群107、および、表示部1011に自動で実現するユーザインタフェースに対してユーザが手動でユーザインタフェースを変更するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0059】
まず、ステップS1101では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105内に存在するユーザインタフェース情報の一覧を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する。ステップS1102では、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS1103では、システム制御部101がステップS1102において現在選択されているユーザインタフェース情報とは異なるユーザインタフェース情報が選択されたかどうか判断する。もし、異なるユーザインタフェース情報が選択されていなければそのまま変更処理を終了する。ステップS1104では、I/F制御部106がステップS1102において選択されたユーザインタフェース情報に基づき、登録されたユーザインタフェース情報を特定する情報を変更(更新)する。
【0060】
DSCダイレクトプリントモード時においては、デジタルカメラ側の操作により、印刷対象画像を選択し、最終的に印刷対象の画像データをプリンタに送信することになる。換言すれば、プリンタ1000側としては、デジタルカメラから印刷する旨の指示とその画像データを受信して印刷することになるだけであるので、その説明は省略することとする。
【0061】
以下では、第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時の処理について図13のフローチャートを参照して説明することとする。なお、以下は、外部記憶媒体102がプリンタ1000の外部記憶媒体I/F103に接続され、尚且つ、操作キー群107中のメディアダイレクトを行う旨を指示する特定のキーが操作された場合の処理である。
【0062】
先ず、ステップS1301において、ユーザI/F情報記憶部105に登録されたユーザインタフェース情報を読み込み、その中のキー割り当て情報に従い操作キーの割り当て処理を行う。次いで、ステップS1302で、操作キー群107がユーザによる操作の受け付けを行う。このステップS1302の処理が、図6のステップS606で保存した識別情報で特定されたユーザインタフェース情報にしたがって行われる処理である。いずれのユーザインタフェース情報に従って処理したとしても、それらは印刷対象の画像を特定する情報を返す関数として機能する。ステップS1303では、システム制御部101がステップS1302において印刷処理終了の操作を行ったかどうか判断する。なお、印刷終了の処理は、キー割り当てが行われない操作キー(電源キーなど、常に定められた機能しか有しないキー)によって行われる。もし、印刷処理終了の操作を行っていたならば、そのままメディアダイレクトプリントモード時の処理を終了する。ステップS1304では、システム制御部101がステップS1302において印刷対象画像の選択が行われたかどうか判断する。もし、印刷対象画像の選択が行われていなければ、ステップS1302へ戻る。ステップS1305では、ステップS1302において設定された情報に従い、外部記憶媒体102内の画像ファイルを読出し、ステップS1306でその印刷処理を行うことになる。
【0063】
なお、デジタルカメラによっては、1つの画像につき、印刷部数を設定できる場合がある。このようなデジタルカメラを所有している場合におけるメディアダイレクトプリント時のユーザインタフェースに基づく処理(ステップS1302)では、印刷対象画像を特定する情報と、印刷部数を返すことになるので、ステップS1304ではその印刷部数分の印刷を行うことになる。
【0064】
ところで、メディアダイレクトプリントモード時においては、プリンタ1000が有する表示部1011の表示画面の表示形態、並びに、そのメニューの推移は、ユーザが所有しているデジタルカメラの表示パネルと同等のものとすることができるが、プリンタ1000が有するどのキーが、デジタルカメラが有するキーのどれに割り当てられているかが分からないと、上記のような操作はスムースにできない。そこで、第1の実施形態では、操作キー群107中の、キー割り当て対象外の特定のキーが操作された場合、ちょうど、図4に示すグラフィカルな対応関係を示す画像を印刷するようにした(グラフィカルな対応関係を示す情報は、ユーザインタフェース情報愛に保存されていることとする)。この結果、プリンタ1000が有するキーの割り当て対応関係が判別できることになり、上記のようなメディアダイレクトプリントモードを利用した印刷操作が簡単に行えるようになる。
【0065】
以上説明したように本第1の実施形態によれば、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラをユーザが所有している場合において、メディアダイレクトプリントモードで印刷に係る操作を行う際のユーザインタフェース、特に、プリンタが有する表示画面の表示形態やメニュー内容のシーケンスを、DSCダイレクトプリントモード時のそれと実質的に等価のものとすることができるようになる。
【0066】
<第2の実施形態>
上記実施形態(第1の実施形態)では、メディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタ1000が有する表示部1011に表示する情報と、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラ200が有する表示パネルに表示する情報とを一致させるものであった。従って、いずれのモードにおいても、こと表示内容については統一されたものとすることができる。しかしその一方で、メディアダイレクトプリントモード時における操作キーは、デジタルカメラが有するキー配置と全く同一にするまでには至らない。これは、プリンタ1000が有する物理的なキーへの割り当てであったためである。
【0067】
そこで、本第2の実施形態では、かかる問題点を解決するものである。
【0068】
本第2の実施形態における装置外観は図12と同じであるが、プリンタ内部については第1の実施形態と多少異なる点がある。そこで、先ず、その点について説明することとする。
【0069】
図14は本第2の実施形態におけるプリンタ装置1000のブロック構成図である。
【0070】
第1の実施形態における図1と異なる点は、メディアダイレクトプリントモード時に利用する操作キー群107の代りに、図示のタッチパネル110を利用する点である。なお、プリンタとして機能する最低限の操作キーは備えられているが、図14では省略して示してある。このタッチパネル110は、表示部1011の表示画面の前面に設けられるものであり、尚且つ、表示部1011の表示の妨げにならないようにするため透明な材質で構成される。タッチパネルの座標検出原理は感圧式とするが、如何なる方式を利用しても良いものである。
【0071】
上記構成において、本第2の実施形態の特徴とする点は、表示部1011に表示するのは、ユーザが所有しているデジタルカメラ200の背面に存在する、DSCダイレクトプリントモード時に使用する表示パネル並びにその周辺のキー群で構成される背面画像とする点である。すなわち、ユーザにしてみれば、デジタルカメラの背面と実質的に同じレイアウトの画像が表示部1011に表示され、そこに表示された論理的なキーやスイッチ位置をタッチすることでメディアダイレクトプリントモードが実現できることになり、第1の実施形態と比較して、高い精度でDSCダイレクトプリントモードとメディアダイレクトプリントモードの操作環境(操作シーケンス)を統一させることが可能になる。かかる状況を示すのは図16である。
【0072】
図示の如く、メディアダイレクトプリントモード時において表示部1011に表示される画像は、デジタルカメラの背面画像と実質的に同じレイアウトとすることができ、DSCダイレクトプリントモードと全く同じ感覚で、メディアダイレクトプリントモードの操作が可能になる。
【0073】
なお、本第2の実施形態に従えば、ユーザI/F情報記憶部105には、図15に示すように、各種デジタルカメラ用の背面画像情報が追加される。また、グラフィック情報とは、デジタルカメラが有する表示パネルに相当する、背面画像の領域に表示するための情報、メニュー動作情報はその領域についてのメニューの階層構造等となるし、キー配置情報とは、表示部1011に表示されるキーの位置とその機能を記憶することになる。
【0074】
第1の実施形態の操作環境と異なる点は、上記第1の実施形態での操作キー群を利用する処理が、タッチパネルでの指示された座標位置にキーやボタンイメージがあったとき、そのキーやボタンに相当する処理で置換える点、並びに、メディアダイレクトプリントの操作中に表示するメニューや撮像画像を表示する対象が、表示部1011全面ではなく、表示部1011中のデジタルカメラの背面画像中の表示パネル領域となる点、並びに、キー割り当て印刷処理が不要となる点である。
【0075】
以上説明したように本第2の実施形態によれば、プリンタが有する表示部にタッチパネルを設け、この表示画面に使用しているデジタルカメラの背面像を表示させることで、あたかも、DSCダイレクトプリントモードと同一の操作環境でメディアダイレクトプリントモードの操作が可能とすることが可能になる。
【0076】
なお、実施形態では、デジタルカメラをプリンタに接続する、もしくはデジタルカメラで撮像した画像を記憶している記憶媒体をプリンタに接続する例を説明したが、静止画を撮影しその結果を記憶媒体に記憶する機能を有する昨今のデジタルビデオカメラや、書画カメラ等にも適用できるのは明らかであるので、装置単独で画像を撮像する撮像装置に適用できるのは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像装置と直接通信して撮像装置からの画像データを受信し印刷する場合、並びに、撮像装置で利用される記憶媒体を収容接続し、その記憶媒体内に記憶された画像を印刷する場合のいずれでも、実質的に同様のユーザインタフェースで印刷操作を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における印刷装置のブロック構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるユーザI/F情報記憶部の構造を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタの表示部とデジタルカメラの表示部との対応関係を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタが有する操作キーとデジタルカメラが有する操作キーとの対応関係を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタに接続した際のデジタルカメラ側の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタに接続した際のプリンタ側での処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタから遮断した場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態におけるプリンタの電源ON時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の削除処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の変更処理手順を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施形態におけるプリンタの外観斜視図である。
【図13】第1の実施形態におけるプリンタのメディアダイレクトプリントモード時の処理手順を示す図である。
【図14】第2の実施形態における印刷装置のブロック構成図である。
【図15】第2の実施形態におけるユーザI/F情報記憶部の構造を示す図である。
【図16】第2の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタの表示部とデジタルカメラの背面との対応関係を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の撮像装置と直接通信し、撮像した画像を印刷するモード及び、撮像装置で使用される記憶媒体を収容接続し当該記憶媒体から画像データを入力して印刷する装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラ等の撮像装置による撮像画像を印刷する場合には、そのデジタルカメラとパーソナルコンピュータ(以下、PC)とを通信可能にし、デジタルカメラでの撮像画像をPCに転送し、PC上で画像を印刷するアプリケーションを起動させ、印刷するのが一般的である。また、PCにデジタルカメラで撮像された画像を取り込む手段としては、メモリカードリーダと称する外部読取り装置をPCに設け、それにデジタルカメラに内蔵された記憶媒体であるメモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード、SDメモリカード、スマートメディア等)をセットすることで、PCから画像を読出すことも行われている。
【0003】
しかし上記構成によると、デジタルカメラの所有者は、PCをも所有することが条件となる。
【0004】
そこで、出願人は、PCを介在させないで、ダイレクトに接続したデジタルカメラ、及び、メモリカードを収容及び電気的に接続するスロットから直接印刷する画像データを入力し印刷するプリンタ(ダイレクトプリント技術)についても幾つか提案してきた(例えば特許文献1)。ただし、前者の場合、デジタルカメラが通常備える表示器及びスイッチを利用して印刷対象画像を決定することになるが、後者の場合にはプリンタ側に印刷対象画像を確認表示するための表示装置及びプリンタに備えられた各種キー(ボタン)を操作することで、最終的に印刷対象の画像を選択することになる。
【0005】
かかる技術によれば、例えPCを所有しているユーザであっても、PCを起動する手間を省けることになるわけであるから、文書等を印刷する場合を除き、PC所有者/非所有者にかかわらず、ことデジタルカメラでの撮像画像の印刷に係る操作性に係るメリットは大きなものとなる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−229538号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラをプリンタにダイレクトに接続し、デジタルカメラが有する表示装置並びにキーを操作して印刷する場合、ユーザはデジタルカメラ固有の操作による各種メニュー表示やその際のキー操作を行って印刷対象となる画像を選択する(以下、第1のモードという)。
【0008】
一方、記憶媒体をプリンタが有するスロットに接続し、印刷を行わせる場合にはプリンタに用意された表示装置及キーを操作して印刷対象画像を選択することになる(第2のモードという)。
【0009】
ここで問題となるので、第1のモードでのユーザの操作内容はデジタルカメラ固有のものとなり、第2のモードでのユーザの操作内容はプリンタ固有のものとなり、お互いに操作内容が異なる点である。換言すれば、ユーザはこれら2つのモードについての操作手順を知っている必要がある。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、撮像装置と直接通信して撮像装置からの画像データを受信し印刷する場合、並びに、撮像装置で利用される記憶媒体を収容接続し、その記憶媒体内に記憶された画像を印刷する場合のいずれの場合でも、実質的に同様のユーザインタフェースで印刷操作を行える技術を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を実現するため、例えば本発明の印刷装置は以下のような構成を備える。すなわち、
表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段、操作スイッチを備える印刷装置であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得手段と、
取得した情報で特定される撮像装置を前記第1のインタフェースに接続した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び操作スイッチでエミュレートするエミュレーション手段と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション手段でエミュレートされたユーザインタフェースに従って印刷処理を行う制御手段とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を説明する。
【0013】
先ず、実施形態におけるプリンタについての概要を簡単に説明する。
【0014】
実施形態におけるプリンタは、熱エネルギーによってインク液を記録紙等の記録媒体に向けて吐出する装置であって、PC等の情報処理装置に接続する通信インタフェース、デジタルカメラ等の単独で撮像機能を有する撮像装置とダイレクトに通信可能とするための通信インタフェース、並びに、デジタルカメラに搭載される記憶媒体であるメモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード等)を収容するスロット内に設けられた通信インタフェースを搭載する。
【0015】
PCに接続し印刷する機能についてはもはや説明するまでもないであろうから、その説明は本実施形態では省略することとする。デジタルカメラと通信する通信インタフェースとしてはUSBインタフェースが一般的であるが、有線のみならずBluetooth等の無線通信用インタフェースでも構わない。また、記憶媒体を接続するインタフェースとしては、実施形態では、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ用のインタフェースとする。ただし、デジタルカメラに採用されている記憶媒体の種類には、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード以外にも、SDメモリカード、スマートメディア等様々なものが存在する。したがって、複数種類のインタフェースを備えることも可能であるし、それら種々のメモリカード毎に用意されたPCMCIAに準拠するアダプタカードを利用することを前提にするのであれば、当然、PCMCIAカード用の1つのインタフェースでも良い。以降、特に断わりがない限り、実施形態で言う記憶媒体とはメモリカード単体だけでなく、アダプタカードに収容された形態をも含むものである。
【0016】
以下、デジタルカメラを実施形態のプリンタに直接接続し、デジタルカメラが有するユーザインタフェース(デジタルカメラが通常有する表示パネル及び各種スイッチ)を利用して印刷するモードをDSCダイレクトプリントモード、記憶媒体をプリンタが有するスロットに差し込み、プリンタが有するユーザインタフェース(表示器及び各種スイッチ)を利用して印刷するモードをメディアダイレクトプリントモードと呼び、これらの印刷形態を区別することとする。
【0017】
本実施形態の特徴とする点は、メディアダイレクトプリントモードでのユーザインタフェース並びにその操作環境(操作キーに対する表示メニューやその表示の階層構造)を、DSCダイレクトプリントモードのそれに類似させる、換言すれば、DSCダイレクトプリントモードをエミュレートするものである。ここで問題となる点は、DSCダイレクトプリントモードと言っても、その操作環境はデジタルカメラの機種固有のものであり、その操作環境、すなわち、ユーザインタフェース環境は個々のデジタルカメラ毎に異なる点である。したがって、プリンタには、ユーザが所有するデジタルカメラを特定する情報を取得しなければならない。本実施形態では、これを簡便なものとするため、次の様にした。
【0018】
実施形態でのプリンタは、DSCダイレクトプリントモード機能を有する各機種毎のユーザインタフェースに関する情報を記憶保持しておく。そして、デジタルカメラをプリンタに接続した際に、実施形態のプリンタからデジタルカメラに対して機種を問い合わせ、その結果、返送されてきた情報を記憶保持するようにした。以降、メディアダイレクトプリントモードを利用する場合には、記憶保持された機種情報に従い、プリンタが有する各種キーにデジタルカメラのキーの割り当て、プリンタが有する表示パネルにデジタルカメラの表示形態及びメニュー階層構造と等価の操作環境を提供し、プリントする対象画像を特定する。
【0019】
以下、具体例を説明することとする。
【0020】
<第1の実施形態>
図12は、本第1の実施形態に係るプリンタ装置1000の概観斜視図である。このプリンタ装置1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能とは別に、上記の如く、DSCダイレクトプリントモードでの印刷、及び、メディアダイレクトプリントモードでの印刷機能を備えている。記録方式としては、如何なるものでも良いが、第1の実施形態では先に説明したように、記録解像度、印刷品質等の観点から、熱エネルギーを利用してインク液滴を記録媒体(記録紙)に向けて吐出するインクジェットプリンタとした。
【0021】
図示において、本第1の実施形態に係るプリンタ装置1000の外殻をなす本体は、下ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。また、下ケース1001は、プリンタ装置1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に、排出された記録シートを順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0022】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0023】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006(簡単なメッセージ表示用)や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。1007は自動給送部で、記録シートを装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドと記録シートとの間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを装着可能なアダプタカード(PCMCIA準拠)が挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを直接取り込んで印刷することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。
【0024】
1011は液晶表示器で構成されるビューワ(以下、単に表示部という)で、このプリンタ装置1000の本体に着脱可能であり、PCカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。本第1の実施形態でのメディアダイレクトプリントモード時における、デジタルカメラの表示パネルに対応する各種メニューや画像を表示するためのものであると言えば分かりやすい。
【0025】
1012はデジタルカメラをダイレクトに接続するためのコネクタ端子(第1の実施形態ではUSB端子)であり、DSCダイレクトプリントモード用のものである。なお、このプリンタ装置1000の後面には、パーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのコネクタ端子(第1の実施形態ではUSBコネクタ)が設けられている。
【0026】
図1は、主として、第1の実施形態におけるプリンタ装置1000のブロック構成図である。
【0027】
第1の実施形態のプリンタ装置1000は、先に説明したように、ホストコンピュータと接続して印刷する機能(装置背面にホストコンピュータと接続するコネクタ端子が設けられていることは既に説明した)を有する。また、DSCダイレクトプリントモードである、デジタルカメラ等の撮像装置とダイレクトに接続し印刷する機能(図12におけるコネクタ端子1012)、更に、メディアダイレクトプリントモードである、デジタルカメラ等で使用されたメモリカードをダイレクトにアクセスして画像データを読出し印刷する機能(図12におけるカードスロット1009)を有する。
【0028】
かかる機能を実現するため、ホストコンピュータと通信するための通信I/F110、DSCダイレクトプリントモード用の通信I/F104、及び、メディアダイレクトプリントモード用の外部記憶媒体I/F103とを備えている。
【0029】
また、101はプリンタ装置1000の全体の制御を司るシステム制御部であって、MPU、ROM、RAM、更には、各種画像処理回路等から構成されるものである。108はプリンタエンジン部であって、不図示の各記録色成分のインクタンク及びその記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査運動する機構、及び、記録紙を搬送する機構、並びに、記録ヘッドの駆動回路等で構成され、システム制御部101とはエンジンI/F109を介して接続される。
【0030】
106は第1の実施形態におけるユーザインタフェース手段と接続するためのI/F制御部106であって、表示部1011、操作キー群(操作パネル1010に設けられたキー群)107、並びに、ユーザI/F情報記憶部105とを接続する。このユーザI/F情報記憶部105には、予め複数種類のデジタルカメラ用のメディアダイレクトプリントモードを実現するためのユーザインタフェース情報が記憶されている。なお、このユーザI/F情報記憶部105は不揮発性メモリで構成されることになる。なまた、操作キー群107には、メディアダイレクトプリントモード時に割り当て可能なキー群と、固定的な使用目的とのキー群とが存在することを付言しておく。
【0031】
また、システム制御部101は、ユーザが外部記憶媒体インタフェース103に例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の記録媒体102を挿入すると、外部記憶媒体インタフェース103を介して外部記憶媒体102内のファイルにアクセスすることができる。また、デジタルカメラ等の撮像装置200が接続された場合にはその撮像装置200に対して識別情報送信の要求を出し、送られてきた識別情報を解析し、撮像装置200を特定することができる。
【0032】
システム制御部101は、更に、ユーザI/F情報記憶部105に記憶された所望とするユーザインタフェース情報を削除する手段と、外部記憶媒体102内に存在するユーザインタフェース情報をユーザI/F情報記憶部105に保存する手段を持っている。これは、有限であるユーザI/F情報記憶部105を有効活用するため、並びに、将来のDSCダイレクトプリントモードをサポートしたデジタルカメラに対処するためである。
【0033】
ユーザI/F情報記憶部105内の所望とするユーザインタフェース情報を削除するには、表示部1011に一覧(例えばデジタルカメラのメーカ名及びモデル名のリスト)を表示し、操作キー群107を利用して削除対象を選択及び確定することで行うものとする。また、新規デジタルカメラ用のユーザインタフェース情報をユーザI/F情報記憶領域105に登録(格納)する場合には、その情報を何らかの手段で第1の実施形態のプリンタに読み込ませることが必要になる。第1の実施形態では、記憶媒体102にそのユーザインタフェース情報を格納した上で本第1の実施形態のプリンタに接続することで実現するようにした。記憶媒体102は、本来、デジタルカメラに収容され、撮像画像を記憶するものであるが、通常、デジタルカメラはプリンタと接続するインタフェースを利用し、PCにも接続できる。PCに接続した場合には、PCの外部ストレージデバイスとして認識されることになるので、PCはインターネット等を介してメーカサイトからユーザインタフェース情報ファイルをダウンロードし、それをデジタルカメラが有する記憶媒体に格納すれば良い。また、PCにカードリーダが接続されているのであれば、そのカードリーダを介してユーザインタフェース情報を格納させても良い。なお、ユーザ情報を入手する手段は、上記の如くインターネットだけとは限らず、メーカが用意するCDROM等の記憶媒体に格納されているものを、記憶媒体102に格納させるようにしても構わない。
【0034】
さて、ユーザI/F情報記憶部105には、図2のようにユーザインタフェース情報が保存される。ユーザインタフェース情報は撮像装置の識別情報、ユーザインタフェース画面のグラフィック情報、ユーザインタフェースのメニュー動作シーケンスに関する情報、ユーザインタフェースのキー配置を割り当てる情報などによって構成される。デフォルトでは、図示の如く、複数の機種毎の上記情報が格納されているが、不使用のユーザインタフェース情報については削除することができ、空いた領域については画像印刷する際の飾り枠情報を別途格納するために利用可能となる。
【0035】
ユーザが所有するデジタルカメラを、第1の実施形態のプリンタに通信I/F104を介して接続すると、システム制御部101は、先ず、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラか否かを判定し(初期ネゴシエーションで判定できる)、そして、先に説明したように識別情報送信の要求コマンドをデジタルカメラ200に発行し、デジタルカメラ200から送られてきた識別情報を解析し、デジタルカメラ200を特定する。そして、得られたデジタルカメラの識別情報と、ユーザI/F情報記憶部105の識別情報と比較していくことで、一致する識別情報を検索する。この検索によって、一致する識別情報が存在すると判定されると、その情報はユーザI/F情報記憶部105(不揮発性メモリ)の所定領域に格納される。そして、その後は、そのままDSCダイレクトプリントモードに移行することになる。また、次回、デジタルカメラをプリンタに接続した場合にも上記の処理が行われるが、デジタルカメラから送信されてきた識別情報と、ユーザI/F情報記憶部105に記憶された情報とが一致している場合には、その更新は行わない(異なっている場合には更新する)。
【0036】
一方、ユーザが所有しているデジタルカメラの識別情報の登録が行われた以降における、メディアダイレクトプリントモード時においては、この格納された識別情報に基づく、グラフィク情報、メニュー動作情報、並びにキー配置情報にしたがって、プリンタ1000が有する表示器1011及び操作キー群107上に実現する、表示するメニュー等の表示の推移やその表示形態といったユーザI/Fを、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラの表示パネル及びキー操作をエミュレートしたものに変更する。
【0037】
なお、ユーザI/F情報記憶部105には複数のデジタルカメラ用のユーザインタフェース情報が格納されているものとしたが、DSCダイレクトプリントをサポートするデジタルカメラであるものの、ユーザI/F情報記憶部105に記憶外のものが接続されることも有り得る(新製品デジタルカメラ等の場合)。この場合には、先に説明したように、そのメーカが提供するユーザインタフェース情報を登録することが望ましいが、登録しない場合のメディアダイレクトプリントモードでは、ユーザI/F情報記憶部105に格納されている中のデフォルトのユーザインタフェース情報(この情報は削除が禁止されているものとする)を利用して印刷することになる。
【0038】
以上の結果、第1の実施形態のプリンタ1000にユーザが所有するデジタルカメラの登録が行われた場合には、図3に示すように、メディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタ1000が有する表示部1011に表示される表示形態及びそのメニューの推移は、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラの表示パネルと実質的に同一の表示形態並びにメニュー推移を実現することができるようになり、操作にかかる違和感を無くし、ユーザへ与える負荷をも軽減させることがでるようになる。
【0039】
なお、操作キー群107であるが、メディアダイレクトプリントモードにおいて、利用するキーは、デジタルカメラに準じたものとなる。例えば、図4は、メディアダイレクトプリントモード時における、デジタルカメラのキーとプリンタ1000のキーとの対応関係を示している。このキー割り当ては、記憶媒体102を外部記憶媒体I/F103に接続した際に、ユーザI/F情報記憶部105に登録されたユーザ所有のデジタルカメラの識別情報に従って割り当てが行われる。ただし、デジタルカメラの識別が済んでいない、もしくは、ユーザI/F情報記憶部105中に該当するデジタルカメラの識別情報が発見されなかった場合には、デフォルトのキー割り当て、及びデフォルトの表示メニューやその推移に従ってメディアダイレクトプリントモードでの印刷操作環境を提供することになる。また、ユーザインタフェースエミュレーション中に、ユーザが手動で使用するユーザインタフェースを変更することも可能とする。
【0040】
図5は、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラ200が通信I/F104に接続した際の初期の手順を示している。
【0041】
まず、ステップS501では、撮像装置200に外部デバイスが接続されたことを通信I/F202を通して確認する。そして、ステップS502に進み、システム制御部201は通信I/F202を通して接続された外部デバイス(PCもしくはプリンタとなる)から識別情報の送信要求があるか否かを判定し、識別情報の送信要求がなければそのまま接続時の処理を終了する。
【0042】
また、要求があったと判断した場合にはステップS503に進み、自身が有する識別情報を通信I/F202を通して外部デバイスに送る。
【0043】
図6は、図1に示すデジタルカメラ200から送られてきた識別情報を第1の実施形態のプリンタ1000が受信し、その情報を基に撮像装置のユーザインタフェース情報を検索するまでの処理手順を示すフローチャートである。なお、工場出荷時等では、メディアダイレクトプリントモード時のユーザインタフェース情報はデフォルトのものが選択されているものとする。
【0044】
まず、ステップS601では、システム制御部101がプリンタ1000と撮像装置200との接続を通信I/F104を通して確認する。なお、この確認処理では、接続されたデバイス(デジタルカメラ)がDSCダイレクトプリントモードをサポートしているか否かの確認処理も行うことになる。
【0045】
ステップS602では、システム制御部101が通信I/F104を通して接続されたデジタルカメラ200に対して識別情報の送信要求を出す。ステップS603では、システム制御部101が通信I/F104を通して接続されたデジタルカメラ200から識別情報が送られてきたかどうか調査する。もし、識別情報が送られていないならばステップS602に戻る。
【0046】
ステップS604では、システム制御部101がステップS603で送られてきた識別情報を解析し、接続されているデジタルカメラ200の特定を行う。ステップS605では、システム制御部101がステップS604で特定したデジタルカメラ200のユーザインタフェース情報がユーザI/F情報記憶部105に存在するかどうか検索する。もし存在しなければそのまま検索処理を終了する。ステップS606では、システム制御部101がステップS604にて解析したデジタルカメラ200の識別情報をユーザインタフェース情報の検索キーとして保存する。
【0047】
図7は、図1に示すデジタルカメラ200がプリンタ1000との接続を解除された後に、デジタルカメラ200のユーザインタフェースに応じたユーザインタフェースを自動で操作キー群107、および、表示部1011上に実現するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、ステップS701では、システム制御部101がプリンタ1000からデジタルカメラ200の接続が解除されたことを通信I/F104を通して確認する。ステップS702では、I/F制御部106がステップS606にて検索キーとして使われるデジタルカメラ200の識別情報を保存しているかどうか調査する。もし、保存されていないならばステップS704へ進む。ステップS703では、I/F制御部106がステップS606にて保存されたデジタルカメラ200の識別情報を基にユーザI/F情報記憶部105からユーザインタフェース情報を取得する。ステップS704では、I/F制御部106がプリンタ1000のデフォルトのユーザインタフェース情報を取得する。ステップS705では、I/F制御部106がステップS703,および、ステップS704にて取得したユーザインタフェース情報を基に、操作キー群107、および、表示部1011によるエミュレーション機能を開始する準備を行う。実際に、このエミュレーションが機能するのは、記憶媒体102が接続された場合である。
【0049】
図8は、第1の実施形態のプリンタ1000の電源をONしたとき、操作キー群107、および、表示部1011にユーザインタフェースを実現するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0050】
まず、ステップS801では、システム制御部101がダイレクトプリンタ100の電源がON状態になったことを確認する。ステップS802では、I/F制御部106がステップS606にて検索キーとして使われるデジタルカメラ200の識別情報を保存しているかどうか調査する。もし、保存されていないならばステップS804へ進む。ステップS803では、I/F制御部106がステップS606にて保存されたデジタルカメラ200の識別情報を基にユーザI/F情報記憶部105からユーザインタフェース情報を取得する。ステップS804では、I/F制御部106がプリンタ1000のデフォルトのユーザインタフェース情報を取得する。ステップS805では、I/F制御部106がステップS803、および、ステップS804にて取得したユーザインタフェース情報を基に、操作キー群107、および、表示部1011にユーザインタフェースを実現する。
【0051】
図9は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、ユーザI/F記憶部105からユーザインタフェース情報を削除するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0052】
まず、ステップS901では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105内に存在するユーザインタフェース情報の一覧を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する。ステップS902では、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS903では、システム制御部101がステップS902においてユーザが削除するユーザインターフェース情報を選択したかどうか判断する。もし、ユーザが削除するユーザインタフェース情報を選択しなかったならばそのまま削除処理を終了する。ステップS904では、システム制御部101がステップS902において選択された削除するユーザインターフェース情報をユーザI/F情報記憶部105から検索し、検索した情報をユーザI/F情報記憶部105から削除する。なお、この操作に使用する操作キーは、メディアダイレクトプリントモードとは無関係のものであるので、そのモードで割り当て可能な操作キー以外の操作キーを用いることが望ましい。
【0053】
図10は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、ユーザI/F情報記憶部105に、新たなユーザインタフェース情報を追加するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
まず、ステップS1001では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105に新規情報を保存するだけに足る空き領域があるか判断する。もし、充分な空き領域が存在しなければステップS1004へ進み、空き領域があればステップS1002に進む。
【0055】
ステップS1004では、システム制御部101がI/F制御部106を通して表示部1011にユーザI/F情報記憶部105へユーザインタフェース情報を新規追加できない旨をユーザに通知した後、追加処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS1002に処理が進んだ場合には、システム制御部101が外部記憶媒体I/F103を通して外部記憶媒体102内にユーザI/F情報記憶部105内には存在しない新規ユーザインタフェース情報があるかどうか調査する。もし、外部記憶媒体102が接続されていない、もしくは、外部記憶媒体102内に新規ユーザインタフェース情報が存在しないならばステップS1004へ進む。
【0057】
ステップS1003では、システム制御部101が外部記憶媒体102内に存在する新規ユーザインタフェース情報の一覧(1つだけとは限らない)を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する(表示する一覧リストは、デジタルカメラのメーカ名+機種名と言ったユーザが理解しやすい形式ならばどのような形式でも構わない)。そして、ステップS1005で、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS1006では、システム制御部101がステップS1005において新規追加するユーザインタフェース情報が選択されたかどうか判断する。もし、新規追加するユーザインタフェース情報が選択されていなければそのまま追加処理を終了する。ステップS1007では、システム制御部101がステップS1005において選択された新規ユーザインタフェース情報を外部記憶媒体I/F103を通して外部記憶媒体102から取得し、ユーザI/F情報記憶部105に保存する。
【0058】
図11は、第1の実施形態におけるプリンタ1000を用いて、操作キー群107、および、表示部1011に自動で実現するユーザインタフェースに対してユーザが手動でユーザインタフェースを変更するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0059】
まず、ステップS1101では、システム制御部101がユーザI/F情報記憶部105内に存在するユーザインタフェース情報の一覧を作成し、I/F制御部106を通して表示部1011に表示する。ステップS1102では、操作キー群107がユーザによる操作の受付を行う。ステップS1103では、システム制御部101がステップS1102において現在選択されているユーザインタフェース情報とは異なるユーザインタフェース情報が選択されたかどうか判断する。もし、異なるユーザインタフェース情報が選択されていなければそのまま変更処理を終了する。ステップS1104では、I/F制御部106がステップS1102において選択されたユーザインタフェース情報に基づき、登録されたユーザインタフェース情報を特定する情報を変更(更新)する。
【0060】
DSCダイレクトプリントモード時においては、デジタルカメラ側の操作により、印刷対象画像を選択し、最終的に印刷対象の画像データをプリンタに送信することになる。換言すれば、プリンタ1000側としては、デジタルカメラから印刷する旨の指示とその画像データを受信して印刷することになるだけであるので、その説明は省略することとする。
【0061】
以下では、第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時の処理について図13のフローチャートを参照して説明することとする。なお、以下は、外部記憶媒体102がプリンタ1000の外部記憶媒体I/F103に接続され、尚且つ、操作キー群107中のメディアダイレクトを行う旨を指示する特定のキーが操作された場合の処理である。
【0062】
先ず、ステップS1301において、ユーザI/F情報記憶部105に登録されたユーザインタフェース情報を読み込み、その中のキー割り当て情報に従い操作キーの割り当て処理を行う。次いで、ステップS1302で、操作キー群107がユーザによる操作の受け付けを行う。このステップS1302の処理が、図6のステップS606で保存した識別情報で特定されたユーザインタフェース情報にしたがって行われる処理である。いずれのユーザインタフェース情報に従って処理したとしても、それらは印刷対象の画像を特定する情報を返す関数として機能する。ステップS1303では、システム制御部101がステップS1302において印刷処理終了の操作を行ったかどうか判断する。なお、印刷終了の処理は、キー割り当てが行われない操作キー(電源キーなど、常に定められた機能しか有しないキー)によって行われる。もし、印刷処理終了の操作を行っていたならば、そのままメディアダイレクトプリントモード時の処理を終了する。ステップS1304では、システム制御部101がステップS1302において印刷対象画像の選択が行われたかどうか判断する。もし、印刷対象画像の選択が行われていなければ、ステップS1302へ戻る。ステップS1305では、ステップS1302において設定された情報に従い、外部記憶媒体102内の画像ファイルを読出し、ステップS1306でその印刷処理を行うことになる。
【0063】
なお、デジタルカメラによっては、1つの画像につき、印刷部数を設定できる場合がある。このようなデジタルカメラを所有している場合におけるメディアダイレクトプリント時のユーザインタフェースに基づく処理(ステップS1302)では、印刷対象画像を特定する情報と、印刷部数を返すことになるので、ステップS1304ではその印刷部数分の印刷を行うことになる。
【0064】
ところで、メディアダイレクトプリントモード時においては、プリンタ1000が有する表示部1011の表示画面の表示形態、並びに、そのメニューの推移は、ユーザが所有しているデジタルカメラの表示パネルと同等のものとすることができるが、プリンタ1000が有するどのキーが、デジタルカメラが有するキーのどれに割り当てられているかが分からないと、上記のような操作はスムースにできない。そこで、第1の実施形態では、操作キー群107中の、キー割り当て対象外の特定のキーが操作された場合、ちょうど、図4に示すグラフィカルな対応関係を示す画像を印刷するようにした(グラフィカルな対応関係を示す情報は、ユーザインタフェース情報愛に保存されていることとする)。この結果、プリンタ1000が有するキーの割り当て対応関係が判別できることになり、上記のようなメディアダイレクトプリントモードを利用した印刷操作が簡単に行えるようになる。
【0065】
以上説明したように本第1の実施形態によれば、DSCダイレクトプリントモードをサポートするデジタルカメラをユーザが所有している場合において、メディアダイレクトプリントモードで印刷に係る操作を行う際のユーザインタフェース、特に、プリンタが有する表示画面の表示形態やメニュー内容のシーケンスを、DSCダイレクトプリントモード時のそれと実質的に等価のものとすることができるようになる。
【0066】
<第2の実施形態>
上記実施形態(第1の実施形態)では、メディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタ1000が有する表示部1011に表示する情報と、DSCダイレクトプリントモード時におけるデジタルカメラ200が有する表示パネルに表示する情報とを一致させるものであった。従って、いずれのモードにおいても、こと表示内容については統一されたものとすることができる。しかしその一方で、メディアダイレクトプリントモード時における操作キーは、デジタルカメラが有するキー配置と全く同一にするまでには至らない。これは、プリンタ1000が有する物理的なキーへの割り当てであったためである。
【0067】
そこで、本第2の実施形態では、かかる問題点を解決するものである。
【0068】
本第2の実施形態における装置外観は図12と同じであるが、プリンタ内部については第1の実施形態と多少異なる点がある。そこで、先ず、その点について説明することとする。
【0069】
図14は本第2の実施形態におけるプリンタ装置1000のブロック構成図である。
【0070】
第1の実施形態における図1と異なる点は、メディアダイレクトプリントモード時に利用する操作キー群107の代りに、図示のタッチパネル110を利用する点である。なお、プリンタとして機能する最低限の操作キーは備えられているが、図14では省略して示してある。このタッチパネル110は、表示部1011の表示画面の前面に設けられるものであり、尚且つ、表示部1011の表示の妨げにならないようにするため透明な材質で構成される。タッチパネルの座標検出原理は感圧式とするが、如何なる方式を利用しても良いものである。
【0071】
上記構成において、本第2の実施形態の特徴とする点は、表示部1011に表示するのは、ユーザが所有しているデジタルカメラ200の背面に存在する、DSCダイレクトプリントモード時に使用する表示パネル並びにその周辺のキー群で構成される背面画像とする点である。すなわち、ユーザにしてみれば、デジタルカメラの背面と実質的に同じレイアウトの画像が表示部1011に表示され、そこに表示された論理的なキーやスイッチ位置をタッチすることでメディアダイレクトプリントモードが実現できることになり、第1の実施形態と比較して、高い精度でDSCダイレクトプリントモードとメディアダイレクトプリントモードの操作環境(操作シーケンス)を統一させることが可能になる。かかる状況を示すのは図16である。
【0072】
図示の如く、メディアダイレクトプリントモード時において表示部1011に表示される画像は、デジタルカメラの背面画像と実質的に同じレイアウトとすることができ、DSCダイレクトプリントモードと全く同じ感覚で、メディアダイレクトプリントモードの操作が可能になる。
【0073】
なお、本第2の実施形態に従えば、ユーザI/F情報記憶部105には、図15に示すように、各種デジタルカメラ用の背面画像情報が追加される。また、グラフィック情報とは、デジタルカメラが有する表示パネルに相当する、背面画像の領域に表示するための情報、メニュー動作情報はその領域についてのメニューの階層構造等となるし、キー配置情報とは、表示部1011に表示されるキーの位置とその機能を記憶することになる。
【0074】
第1の実施形態の操作環境と異なる点は、上記第1の実施形態での操作キー群を利用する処理が、タッチパネルでの指示された座標位置にキーやボタンイメージがあったとき、そのキーやボタンに相当する処理で置換える点、並びに、メディアダイレクトプリントの操作中に表示するメニューや撮像画像を表示する対象が、表示部1011全面ではなく、表示部1011中のデジタルカメラの背面画像中の表示パネル領域となる点、並びに、キー割り当て印刷処理が不要となる点である。
【0075】
以上説明したように本第2の実施形態によれば、プリンタが有する表示部にタッチパネルを設け、この表示画面に使用しているデジタルカメラの背面像を表示させることで、あたかも、DSCダイレクトプリントモードと同一の操作環境でメディアダイレクトプリントモードの操作が可能とすることが可能になる。
【0076】
なお、実施形態では、デジタルカメラをプリンタに接続する、もしくはデジタルカメラで撮像した画像を記憶している記憶媒体をプリンタに接続する例を説明したが、静止画を撮影しその結果を記憶媒体に記憶する機能を有する昨今のデジタルビデオカメラや、書画カメラ等にも適用できるのは明らかであるので、装置単独で画像を撮像する撮像装置に適用できるのは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像装置と直接通信して撮像装置からの画像データを受信し印刷する場合、並びに、撮像装置で利用される記憶媒体を収容接続し、その記憶媒体内に記憶された画像を印刷する場合のいずれでも、実質的に同様のユーザインタフェースで印刷操作を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における印刷装置のブロック構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるユーザI/F情報記憶部の構造を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタの表示部とデジタルカメラの表示部との対応関係を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタが有する操作キーとデジタルカメラが有する操作キーとの対応関係を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタに接続した際のデジタルカメラ側の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタに接続した際のプリンタ側での処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態におけるデジタルカメラをプリンタから遮断した場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態におけるプリンタの電源ON時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の削除処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態におけるユーザインタフェース情報の変更処理手順を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施形態におけるプリンタの外観斜視図である。
【図13】第1の実施形態におけるプリンタのメディアダイレクトプリントモード時の処理手順を示す図である。
【図14】第2の実施形態における印刷装置のブロック構成図である。
【図15】第2の実施形態におけるユーザI/F情報記憶部の構造を示す図である。
【図16】第2の実施形態におけるメディアダイレクトプリントモード時におけるプリンタの表示部とデジタルカメラの背面との対応関係を示す図である。
Claims (8)
- 表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段、操作スイッチを備える印刷装置であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得手段と、
取得した情報で特定される撮像装置を前記第1のインタフェースに接続した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び操作スイッチでエミュレートするエミュレーション手段と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション手段でエミュレートされたユーザインタフェースに従って印刷処理を行う制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記取得手段は、前記第1のインタフェースに撮像装置を接続した際に、当該撮像装置から取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記エミュレーション手段は、
前記第1のインタフェースに接続して印刷指示可能な撮像装置のユーザインタフェース情報を複数記憶する記憶手段と、
前記取得手段で取得した情報と一致する撮像装置用のユーザインタフェース情報を前記記憶手段の中から検索する検索手段と、
検索したユーザインタフェース情報に従い、撮像装置の操作スイッチと印刷装置自身が備える操作スイッチの対応付けを行なうと共に、撮像装置が第1のインタフェースに接続したと仮定した場合の印刷画像を選択する際のメニュー表示形態を印刷装置が有する表示手段で表示するための状態を構築する手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 更に、前記記憶手段に、新規にユーザインタフェース情報を登録する登録手段と、
前記記憶手段に登録された所望とするユーザインタフェース情報を削除する削除手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。 - 更に、撮像装置の操作スイッチと印刷装置自身が備える操作スイッチの対応関係を印刷する手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段、操作スイッチを備える印刷装置の制御方法であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得工程と、
取得した情報で特定される撮像装置を前記第1のインタフェースに接続した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び操作スイッチでエミュレートするエミュレーション工程と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション工程でエミュレートされたユーザインタフェースに従って印刷処理を行う制御工程と
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段及び該表示手段の表示画面の指示位置を検出する検出手段を備える印刷装置であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得手段と、
取得した情報で特定される撮像装置が前記第1のインタフェースに接続したと仮定した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び検出手段でエミュレートするエミュレーション手段と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション手段でエミュレートしたユーザインタフェースに従い印刷処理を行う制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 表示部及び操作スイッチを有する撮像装置とダイレクトに通信するための第1のインタフェース、並びに、前記撮像装置で用いられる記憶媒体を収容し、当該記憶媒体をアクセスする第2のインタフェースとを備え、前記第1、第2のいずれかのインタフェースを介して入力した画像データを、所定の記録媒体上に印刷すると共に、画像を表示する表示手段及び該表示手段の表示画面の指示位置を検出する検出手段を備える印刷装置の制御方法であって、
撮像装置を特定する情報を取得する取得工程と、
取得した情報で特定される撮像装置が前記第1のインタフェースに接続したと仮定した場合における当該撮像装置が有する表示部及び操作スイッチによるユーザインタフェースを、前記表示手段及び検出手段でエミュレートするエミュレーション工程と、
前記第2のインタフェースから画像を入力し印刷する場合、前記エミュレーション工程でエミュレートしたユーザインタフェースに従い印刷処理を行う制御工程と
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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