JP2004321924A - 水性ガスシフト反応用触媒 - Google Patents

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和弘 野村
Kiyoshi Yamazaki
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Abstract

【課題】安価で、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いが小さく、かつ、酸化・還元を繰り返しても劣化し難い水性ガスシフト反応用触媒を提供する。
【解決手段】水性ガスシフト反応用触媒を、亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む担体と、該担体に担持され、銅を含む触媒粒子と、該担体に担持され、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む助触媒粒子と、から構成する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性ガスシフト反応を進行させるために用いられる触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一酸化炭素含有ガス中の一酸化炭素濃度の低下や、水素の製造、また、メタノールの合成原料や鋼材の浸炭処理雰囲気ガス等となる混合ガス中のH/CO比の調整等を目的として、一酸化炭素に水蒸気を混合した混合ガスを触媒下で反応させる水性ガスシフト反応が用いられている。また、環境に優しく高効率であるとして期待される燃料電池においても、水性ガスシフト反応の必要性は高い。すなわち、燃料電池において、炭化水素系の燃料を改質した改質ガスを燃料ガスとして使用する場合、改質ガス中に含まれる一酸化炭素は電極を被毒する。そのため、水性ガスシフト反応により、改質ガス中の一酸化炭素の濃度をできるだけ低減させる必要がある。水性ガスシフト反応は、COシフト反応またはCO変成反応ともいわれ、式CO+HO→CO+Hで表される反応である。上記反応を進行させるためには触媒が必要となる。現在、水性ガスシフト反応を進行させるための触媒としては、Cu−Zn系触媒やFe−Cr系触媒が多く使用されている(例えば、非特許文献1参照。)。また、白金等の貴金属を担体に担持させた触媒も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
C.Rhodes、G.J.Hutchings、A.M.Ward、”Water−gas shift reaction: finding the mechanistic boundary”、「Catalysis Today」、 ELSEVIER、1995年、第23巻、p.43−58
【特許文献1】
特開2001−347166号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記触媒はそれぞれ以下の問題を有している。まず、Cu−Zn系触媒およびFe−Cr系触媒では、単位時間および単位触媒重量当たりに供給される反応ガスの流量(以下「空間速度」と称する。)が大きくなると、一酸化炭素の転化率(以下「CO転化率」と称する。)が低下し易い。すなわち、上記Cu−Zn系触媒等では、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いが大きい。これは、触媒表面における水性ガスシフト反応の反応速度が小さいためと考えられる。さらに、Cu−Zn系触媒等は、酸化・還元を繰り返すことにより劣化し易い。Cu−Zn系触媒等は、いずれも銅(Cu)、鉄(Fe)、クロム(Cr)等の酸化・還元され易い成分を、触媒表面だけでなく触媒内部にも含み、触媒全体におけるこれらの成分の含有割合は比較的高い。これらの酸化・還元され易い成分は、水性ガスシフト反応の休止時には、空気中の酸素により酸化状態となり、水性ガスシフト反応の定常時には、還元状態となる。水性ガスシフト反応の開始時に、反応ガス中の水素や一酸化炭素が、それまで酸化状態にあった上記成分に接触すると、一時的に燃焼する。その結果、触媒は発熱する。すなわち、Cu−Zn系触媒等は、酸化・還元され易い成分が比較的多く含まれるため、酸化・還元の際に発生する熱量も大きい。よって、酸化・還元を繰り返すことにより劣化し易いと考えられる。
【0005】
次に、特許文献1に開示された白金等を担体に担持させた触媒では、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いは小さいが、白金等の高価な貴金属の使用量が多いため、触媒自体のコストが高くなる。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、安価で、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いが小さく、かつ、酸化・還元を繰り返しても劣化し難い水性ガスシフト反応用触媒を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下について検討を重ね、水性ガスシフト反応速度に着目した。一般に、不均一触媒反応は、反応ガスの拡散過程、吸着過程、表面反応過程、脱離過程、生成ガスの拡散過程からなる。これらの過程の中で、表面反応過程が律速の場合、反応速度rと反応速度定数kは、それぞれ次式(1)、(2)で表される。
r=kc … ・・・(1)
k=Aexp(−E/RT) ・・・(2)
ここで、c、cは反応ガスa、bの濃度または分圧、l、mは反応次数、Aは頻度因子、Eは活性化エネルギー、Rは気体定数、Tは温度である。
上記式(1)、(2)より、表面反応過程の活性化エネルギーEを小さくすることで、反応速度rを大きくできることがわかる。反応速度が大きいと、空間速度が大きくなっても、反応ガスの転化率は低下し難いと考えられる。つまり、反応速度を大きくすることで、反応ガスの転化率の空間速度依存性を小さくすることが期待できる。
【0008】
本発明者は、触媒表面における水性ガスシフト反応は、図1に示すような(1)〜(7)の素過程から構成されると仮定した。すなわち、図1において、(1)はHO解離吸着過程、(2)はCO吸着過程、(3)はHCOO生成過程、(4)はHCOO分解過程、(5)はCO脱離過程、(6)はH生成過程、(7)はH脱離過程である。そして、これらの素過程のなかで、(4)のHCOO分解過程が律速となると考えた。ここで、HCOO分解過程とは、HCOOがCOとHとに分解される過程をいう。また、HCOO分解過程は、図2に示すように、大きな活性化エネルギーEを伴う吸熱過程であると考えた。これより、本発明者は、HCOO分解過程における活性化エネルギーEを小さくすれば、水性ガスシフト反応の反応速度rを大きくすることができ、その結果、CO転化率の空間速度依存性を小さくすることができるという指針をたてた。
【0009】
本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む担体と、該担体に担持され、銅を含む触媒粒子と、該担体に担持され、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む助触媒粒子と、からなることを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、触媒粒子と助触媒粒子とが担体に担持された構造を有する。ここで、助触媒粒子は、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む。本発明の触媒では、担体表面にアルカリ金属元素等が存在するため、触媒表面は塩基性が付与された状態となる。上記素過程(4)のHCOO分解過程において、生成物であるCOは酸性を示す。よって、触媒表面に塩基性が付与された状態となると、酸性のCOが塩基性の付与された触媒表面に引き寄せられることで安定化し、CO生成のエネルギーレベルが低下する。一般に、HCOO分解過程のような吸熱過程では、遷移状態の反応座標は生成物寄りに位置する。そのため、図3に示すように、CO生成のエネルギーレベルの低下に伴い、遷移状態のエネルギーレベルも低下すると考えられる。つまり、触媒表面に塩基性が付与された状態となると、HCOO分解過程に要する活性化エネルギーEは、E’となる(E>E’)。このように、本発明の触媒では、HCOO分解過程における活性化エネルギーが小さいため(E→E’)、水性ガスシフト反応の反応速度rは大きくなる。したがって、本発明の触媒を用いれば、空間速度が大きくなっても、CO転化率は低下し難い。
【0011】
また、本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、酸化・還元を繰り返しても劣化し難い。本発明の触媒は、酸化・還元され易い銅を触媒表面だけに含む。また、触媒全体における銅の含有割合は比較的低い。すなわち、本発明の触媒では、酸化・還元され易い成分が比較的少なく、酸化・還元の際に発生する熱量は小さい。そのため、酸化・還元を繰り返しても劣化し難いと考えられる。
【0012】
さらに、本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、白金等の貴金属を使用せず、銅、亜鉛、アルミニウム等の安価な材料で構成されているため、安価な触媒となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の水性ガスシフト反応用触媒について詳しく説明する。なお、本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、下記の実施形態に限定されるものではない。本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
【0014】
本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む担体と、該担体に担持され、銅を含む触媒粒子と、該担体に担持され、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む助触媒粒子と、からなる。
【0015】
担体は、亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む。亜鉛アルミニウム複合酸化物の好適な態様として、組成式ZnAl(0.5≦n≦4.0、x=1.5n+1)で表される亜鉛アルミニウム複合酸化物を挙げることができる。なお、上記態様には、上記組成式で表される化学量論組成のものだけでなく、一部の元素が欠損または過剰となる非化学量論組成のものも含まれる。上記組成式におけるアルミニウムの原子比、すなわちnの値は0.5以上とする。nの値が0.5未満の場合には、アルミニウムの添加効果が少ないため、触媒を構成した場合に活性が充分ではないからである。nの値を1.0以上とするとより好適である。また、nの値は4.0以下とする。nの値が4.0を超える場合には、酸化アルミニウムとしての性質が顕著に現れるため活性が若干低下するからである。nの値を3.0以下とするとより好適である。
【0016】
なかでも、触媒活性が高いという理由から、nの値を2.0、すなわち、組成式ZnAlで表される亜鉛アルミニウム複合酸化物を用いることが望ましい。組成式ZnAlで表される亜鉛アルミニウム複合酸化物には、その結晶構造がスピネル構造であるものの他、アモルファス構造のものや、ZnOとAlとの混合物等、種々の態様のものが含まれる。特に、触媒活性が高いという理由から、組成式ZnAlで表され、その結晶構造がスピネル構造であるものを用いることが望ましい。
【0017】
亜鉛アルミニウム複合酸化物は、単位重量当たりの表面積が大きいという理由から微粒子状粉末であることが望ましい。ここで、亜鉛アルミニウム複合酸化物の粉末には、一次粒子となる結晶子と、その結晶子が凝集した二次粒子とが混在する。亜鉛アルミニウム複合酸化物の結晶子径、すなわち、所定の測定方向における結晶子の大きさは特に限定されるものではない。特に、高温域において使用しても焼結し難いという理由から、亜鉛アルミニウム複合酸化物の平均結晶子径を、2nm以上とすることが望ましい。5nm以上とするとより好適である。また、比表面積を大きくするという理由から、平均結晶子径を20nm以下とすることが望ましい。10nm以下とするとより好適である。ここで、亜鉛アルミニウム複合酸化物の平均結晶子径を求める方法は、特に限定されるものではなく、例えば、粉末X線回折法による解析により求めることができ、また、透過型電子顕微鏡(TEM)を利用して求めることもできる。例えば、粉末X線回折法では、粉末状の亜鉛アルミニウム複合酸化物を粉末X線回折法により分析し、得られた回折パターンから所定の結晶面(hkl)回折線の半値幅Bhkl(ラジアン)を求める。そして、シェラーの式:Dhkl=Kλ/Bhklcosθhklにより、亜鉛アルミニウム複合酸化物粒子の(hKl)結晶面に垂直な方向の結晶子径の平均値Dhkl(nm)を算出する。なお、定数Kは0.89、λはX線の波長(nm)、θhklは回折角(゜)である。本明細書においては、上記粉末X線回折法により求めた値を採用し、最も強度の高かった(311)面に垂直な方向の結晶子径の平均値D311(nm)を平均結晶子径とする。
【0018】
上記担体に担持される触媒粒子は、銅のみからなるものの他、銅以外の他の金属元素を含むものであってもよい。本触媒全体における銅の含有割合は、特に限定されるものではない。水性ガスシフト反応をより効率良く促進させるという観点から、銅の含有割合は、本触媒全重量を100wt%とした場合の2wt%以上20wt%以下とすることが望ましい。触媒全体における銅の含有割合が2wt%未満であると、反応サイトが少なくなるため、水性ガスシフト反応が進行し難くなる。特に、5wt%以上とすると好適である。反対に、20wt%を超えると、担体に担持されない銅の割合が増加して効果的ではない。特に、10wt%以下とするとより好適である。
【0019】
上記担体に担持される助触媒粒子は、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む。具体的には、助触媒元素は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムから選ばれる一種以上からなる。これらの元素のうちのいずれか一種を単独で用いてもよく、また、二種以上を併用してもよい。なかでも、CO転化率の空間速度依存性を小さくする効果が高いという理由から、助触媒元素として、カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムから選ばれる一種以上を用いることが望ましい。特に、カリウムが好適である。
【0020】
本触媒全体における助触媒元素の含有割合は、特に限定されるものではない。触媒表面に適度な塩基性を付与するという観点から、助触媒元素の含有割合は、本触媒全重量を100wt%とした場合の0.4wt%以上4wt%以下とすることが望ましい。助触媒元素の含有割合が0.4wt%未満の場合には、上記好適な範囲のものと比較して、触媒表面に付与する塩基性の度合いが小さすぎる。反対に、助触媒元素の含有割合が4wt%を超えると、上記好適な範囲のものと比較して、触媒表面に付与する塩基性の度合いが大きすぎる。より好適な助触媒元素の含有割合は、1wt%以上2wt%以下である。
【0021】
通常、触媒の比表面積が大きいほど、触媒活性は向上する。本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、その比表面積が特に限定されるものではない。但し、触媒活性をより向上させるという観点から、比表面積を20m/g以上200m/g以下とすることが望ましい。比表面積が20m/g未満の場合には、上記好適な範囲のものと比較して、銅が高分散に担持されないため、反応サイトが減少し、水性ガスシフト反応が効果的に進行し難くなる。反対に、比表面積が200m/gを超えると、上記好適な範囲のものと比較して、担体が焼結し易くなり触媒の耐熱性が低下する。なお、本明細書では、比表面積としてBET式吸着法により測定した値を採用する。具体的には、測定する触媒をサンプル管に入れ、NとHeとの混合ガスを流してNを吸着させる。そして、触媒のN吸着量を熱伝導度セルにより検出し、BET理論で仮定するような吸着等温線から触媒の比表面積を算出する方法である。
【0022】
本発明の水性ガスシフト反応用触媒の製造方法は、特に限定されるものではない。例えば、以下に示す製造方法によって簡便に製造することができる。ここでは、一例として、亜鉛アルミニウム複合酸化物に銅とカリウムが担持された本発明の水性ガスシフト反応用触媒の製造方法を説明する。
【0023】
まず、担体となる亜鉛アルミニウム複合酸化物を製造する。亜鉛を陽イオンとする塩の水溶液と、アルミニウムを陽イオンとする塩の水溶液と、アンモニア水溶液とをそれぞれ所定量混合し、水酸化物の共沈殿を生成させる。ここで、亜鉛を陽イオンとする塩およびアルミニウムを陽イオンとする塩は、それぞれ特に限定されるものではなく、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩等の種々のものを使用することができる。特に、焼成時に対アニオンが飛散し易いという理由から、硝酸塩を使用することが望ましい。また、アンモニアに代えて、水酸化物沈殿を生成させるものであれば尿素等の他の沈殿剤を使用してもよい。アンモニアは焼成時に飛散し易いため好適である。なお、亜鉛を陽イオンとする塩およびアルミニウムを陽イオンとする塩を含む水溶液を予め調製しておいてもよい。亜鉛とアルミニウムとの原子比を目的の割合とするには、各元素を陽イオンとする塩の仕込量を適宜調整すればよい。次いで、上記混合した水溶液から水分を蒸発させ、乾固させた後、大気中で焼成する。焼成の条件は、特に限定されるものではなく、例えば、300〜500℃にて、2〜10時間程度行えばよい。焼成後、得られた塊状の亜鉛アルミニウム複合酸化物を粉砕して粉末状にすればよい。なお、ここでは共沈法による製造方法を示したが、共沈法以外のいわゆる沈殿法や溶媒蒸発法によっても亜鉛アルミニウム複合酸化物を製造することができる。沈殿法としては、例えば、加水分解法、均一沈殿法、酸化加水分解法等がある。また、溶媒蒸発法としては、凍結乾燥法、噴霧乾燥法、噴霧熱分解法等がある。
【0024】
次に、得られた粉末状の亜鉛アルミニウム複合酸化物に、銅とカリウムとを担持させる。銅を陽イオンとする塩の水溶液と、カリウムを陽イオンとする塩の水溶液とを、所定量ずつ混合し、混合水溶液を調製する。上記亜鉛アルミニウム複合酸化物を、調製した混合水溶液に分散させ、所定の温度下で攪拌する。なお、銅を陽イオンとする塩、およびカリウムを陽イオンとする塩も、上記同様、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩等の種々のものを使用することができる。この場合、上記同様の理由から、硝酸塩を使用することが望ましい。また、得られる水性ガスシフト反応用触媒における銅の含有割合、およびカリウムの含有割合を目的の割合とするには、銅を陽イオンとする塩の仕込量、カリウムを陽イオンとする塩の仕込量、および亜鉛アルミニウム複合酸化物の仕込量を適宜調整すればよい。次いで、亜鉛アルミニウム複合酸化物を分散させた水溶液から水分を蒸発させ、乾固させた後、大気中で焼成する。焼成の条件は、特に限定されるものではなく、例えば、200〜400℃にて、1〜5時間程度行えばよい。
【0025】
本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、式CO+HO→CO+Hで表されるCOシフト反応が必要とされる用途に用いられる。例えば、水素の製造、燃料電池における燃料改質ガス中のCO濃度の低減、メタノールの合成原料中あるいは鋼材の浸炭処理雰囲気ガス中のH/CO比の調整、人体に有害なCOの除去等を目的としたCOシフト反応における触媒として使用することができる。一方、触媒活性種および触媒反応機構が類似する、逆COシフト反応(CO+H→CO+HO)、メタノールの合成反応(CO+2H→CHOH)、メタノールの分解反応(CHOH→CO+2H)、メタノール水蒸気改質反応(CHOH+HO→3H+CO)にも使用することができる。
【0026】
また、本発明の水性ガスシフト反応用触媒の使用形態は、特に限定されるものではない。例えば、粉末状にしたものを容器に充填して使用する他、ペレット状やモノリス状に成形して使用してもよい。また、ペレット状の基材やモノリス状の基材にコーティングして使用することもできる。
【0027】
【実施例】
上記実施の形態に基づいて、種々の水性ガスシフト反応用触媒を製造した。製造した水性ガスシフト反応用触媒を用い、種々の空間速度にて水性ガスシフト反応試験を行い、各触媒におけるCO転化率の空間速度依存性を評価した。以下、水性ガスシフト反応用触媒の製造、水性ガスシフト反応試験、および触媒の評価について説明する。
【0028】
〈水性ガスシフト反応用触媒の製造〉
(1)担体として、組成式ZnAlで表され、スピネル構造を有する亜鉛アルミニウム複合酸化物を用い、触媒粒子として銅(Cu)を用い、助触媒元素の異なる4種類の水性ガスシフト反応用触媒を製造した。助触媒元素には、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)の4種類をそれぞれ単独で用いた。製造した触媒における銅の含有割合は5wt%、助触媒元素の含有割合は1wt%である。
【0029】
最初に、助触媒元素としてカリウムを用いた水性ガスシフト反応用触媒を製造した。まず、硝酸亜鉛6水和物149gと、硝酸アルミニウム9水和物375gとをイオン交換水1Lに溶かし、混合水溶液を調製した。この混合水溶液を2当量の28%アンモニア水溶液に滴下し、共沈殿物を生成させた。共沈殿物を80℃にて蒸発乾固させ、さらに得られた固形分を110℃にて乾燥させた後、大気中で焼成した。焼成は、400℃にて5時間行った。焼成後、得られた亜鉛アルミニウム複合酸化物を粉砕し二次粒子径が0.15mm以下の粉末状とした。亜鉛アルミニウム複合酸化物の平均結晶子径は約7nmであった。また、粉末X線回折法による分析の結果、亜鉛アルミニウム複合酸化物の結晶構造はスピネル構造であった。次いで、硝酸銅3水和物5.70gと、硝酸カリウム0.778gとをイオン交換水1Lに溶かし、混合水溶液を調製した。調製した混合水溶液に、上記亜鉛アルミニウム複合酸化物の28.2gを分散し、室温にて攪拌した。その後、亜鉛アルミニウム複合酸化物を分散した混合水溶液を80℃にて蒸発乾固させ、さらに得られた固形分を110℃にて乾燥した後、大気中で焼成した。焼成は、300℃にて3時間行った。焼成後、得られた触媒を加圧成形し、さらに粉砕して0.5〜1mmのペレット状とした。以下、本水性ガスシフト反応用触媒を「K−Cu/ZnAl」と表す。
【0030】
次に、助触媒元素としてカルシウム、ナトリウム、マグネシウムをそれぞれ用いた水性ガスシフト反応用触媒を製造した。上記カリウムを助触媒元素とした水性ガスシフト反応用触媒の製造において、硝酸カリウム水溶液を、硝酸カルシウム水溶液、硝酸ナトリウム水溶液、硝酸マグネシウム水溶液にそれぞれ変更した以外は、すべて上記製造方法に従って製造した。得られた水性ガスシフト反応用触媒を、それぞれ「Ca−Cu/ZnAl」、「Na−Cu/ZnAl」、「Mg−Cu/ZnAl」と表す。製造されたこれら4種類の触媒は、本発明の水性ガスシフト反応用触媒に相当する。
【0031】
また、比較のため、助触媒粒子を含まない水性ガスシフト反応用触媒を製造した。上記カリウムを助触媒元素とした水性ガスシフト反応用触媒の製造において、硝酸カリウム水溶液を使用せず、硝酸銅水溶液に亜鉛アルミニウム複合酸化物を分散した以外は、すべて上記製造方法に従って製造した。得られた水性ガスシフト反応用触媒を「Cu/ZnAl」と表す。
【0032】
(2)ルチル型チタニア(TiO)を担体とし、白金(Pt)を触媒粒子として水性ガスシフト反応用触媒を製造した。触媒における白金の含有割合は1wt%である。まず、白金の含有割合が4.53wt%のジニトロジアンミン白金硝酸塩水溶液6.62gに、イオン交換水300mLを加え、これに粉末状のルチル型チタニア(石原産業社製「TTO−51A」)の29.7gを分散させた。その後、濾過し、濾別された固形分を乾燥した後、大気中で焼成した。焼成は、300℃にて3時間行った。焼成後、得られた触媒を加圧成形し、さらに粉砕して0.5〜1mmのペレット状とした。得られた水性ガスシフト反応用触媒を、以下「Pt/TiO」と表す。
【0033】
(3)錠剤状の従来のCu−Zn系触媒(ズードケミー社製「C18−7」)、およびFe−Cr系触媒(ズードケミー社製「C12−4」)をそれぞれ粉砕し、0.5〜1mmのペレット状とした。これらの触媒を、以下「Cu−Zn」、「Fe−Cr」と表す。
【0034】
〈水性ガスシフト反応試験〉
まず、上記製造した各水性ガスシフト反応用触媒の1.0gを、内径14mmの石英製反応管に充填した。次いで、CO:8vol%、HO:23vol%、CO:9vol%、N:31vol%からなる反応ガスを、種々の流量で反応管の触媒床に供給し、水性ガスシフト反応を行った。反応ガスの流量は、90、120、150、180L/hrの4種類とした。反応ガスの入りガス温度は400℃とした。反応ガスを供給してから8分後に、触媒床からの出ガスに含まれるCOの濃度をガスクロマトグラフ法により測定した。
【0035】
〈触媒の評価〉
水性ガスシフト反応試験にて測定された、入りガスのCO濃度と出ガスのCO濃度とから、式[CO転化率(%)={(入りガスCO濃度−出ガスCO濃度)/入りガスCO濃度}×100]によりCO転化率(%)を算出した。各触媒におけるCO転化率と空間速度との関係を図4および図5に示す。図4は、比較例となるCu/ZnAl、Cu−Zn、Fe−Cr、Pt/TiOの各触媒について示し、図5は、主として、助触媒粒子を含む本発明の触媒について示す。なお、空間速度((l/g)・h−1)は、単位時間当たりの反応ガスの流量を、使用した触媒の重量で除した値である。
【0036】
図4および図5に示すように、いずれの触媒においても、空間速度の上昇に伴ってCO転化率は低下した。ここで、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いを比較するため、CO転化率の空間速度依存性を求めた。具体的には、まず、各触媒について、空間速度に対するCO転化率のデータを最小二乗法により直線近似した(図4および図5参照。)。次に、各直線の傾きの絶対値を求め、その値を空間速度依存性の指標として用いた。図6に、各触媒におけるCO転化率の空間速度依存性を示す。
【0037】
図6に示すように、助触媒粒子を含む本発明の触媒では、従来の触媒であるFe−Crと比較して、空間速度依存性がかなり小さくなった。同様に、助触媒粒子を含まないCu/ZnAlと比較しても、空間速度依存性は小さくなった。また、助触媒元素としてカルシウムを用いたCa−Cu/ZnAl以外では、Cu−Znの空間速度依存性と同程度、あるいはそれより小さくなった。特に 助触媒元素としてカリウムを用いたK−Cu/ZnAlでは、空間速度依存性が小さく、貴金属を用いたPt/TiOと同程度であった。
【0038】
以上より、所定の助触媒粒子を含む本発明の触媒では、空間速度が大きくなってもCO転化率が低下し難いことが確認できた。特に、助触媒粒子にカリウムを含む場合には、CO転化率の低下の度合いが小さい、つまり、CO転化率の空間速度依存性が小さいことがわかった。
【0039】
【発明の効果】
本発明の水性ガスシフト反応用触媒は、亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む担体に、銅を含む触媒粒子と、助触媒元素を含む助触媒粒子とが担持されてなる。本発明の水性ガスシフト反応用触媒の表面は、助触媒粒子の存在により、塩基性が付与された状態になる。その結果、水性ガスシフト反応速度が大きくなる。よって、本発明の水性ガスシフト反応用触媒では、空間速度の上昇に伴うCO転化率の低下の度合いが小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒表面における水性ガスシフト反応の各素過程の仮定図を示す。
【図2】HCOO分解過程のエネルギープロフィールの仮定図を示す。
【図3】触媒表面に塩基性が付与された状態におけるHCOO分解過程のエネルギープロフィールの仮定図を示す。
【図4】各触媒におけるCO転化率と空間速度との関係を示す(比較例)。
【図5】各触媒におけるCO転化率と空間速度との関係を示す。
【図6】各触媒におけるCO転化率の空間速度依存性を示す。

Claims (6)

  1. 亜鉛アルミニウム複合酸化物を含む担体と、
    該担体に担持され、銅を含む触媒粒子と、
    該担体に担持され、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素から選ばれる一種以上からなる助触媒元素を含む助触媒粒子と、
    からなる水性ガスシフト反応用触媒。
  2. 前記亜鉛アルミニウム複合酸化物は、組成式ZnAl(0.5≦n≦4.0、x=1.5n+1)で表される請求項1に記載の水性ガスシフト反応用触媒。
  3. 前記亜鉛アルミニウム複合酸化物は、組成式ZnAlで表され、その結晶構造がスピネル構造である請求項1に記載の水性ガスシフト反応用触媒。
  4. 前記銅は、当該水性ガスシフト反応用触媒の全重量を100wt%とした場合の2wt%以上20wt%以下の割合で含まれる請求項1に記載の水性ガスシフト反応用触媒。
  5. 前記助触媒元素は、カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムから選ばれる一種以上を含む請求項1に記載の水性ガスシフト反応用触媒。
  6. 前記助触媒元素は、当該水性ガスシフト反応用触媒の全重量を100wt%とした場合の0.4wt%以上4wt%以下の割合で含まれる請求項1に記載の水性ガスシフト反応用触媒。
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