JP2004320840A - ハイブリッド車両の非常走行システム - Google Patents
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Abstract
【課題】早急な退避が可能なハイブリッド車両の非常走行システムを提供すること。
【解決手段】エンジン発電機の発電電力やバッテリの充電電力を供給して走行モータを駆動させ、メインコントローラの制御電源がバッテリから供給されるように構成されたハイブリッド車両であって、発電機2側が故障した時には、エンジン1を起動させずに主バッテリ10から走行モータ50へ電力を供給するようにし、主バッテリ10が故障した時には、補助バッテリ11からの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラ20が、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機2からの交流電圧を直流電圧に変換して制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラ7が、エンジン発電機2からの発電電力を走行モータ50へ供給するようにした非常走行システム。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジン発電機の発電電力やバッテリの充電電力を供給して走行モータを駆動させ、メインコントローラの制御電源がバッテリから供給されるように構成されたハイブリッド車両であって、発電機2側が故障した時には、エンジン1を起動させずに主バッテリ10から走行モータ50へ電力を供給するようにし、主バッテリ10が故障した時には、補助バッテリ11からの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラ20が、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機2からの交流電圧を直流電圧に変換して制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラ7が、エンジン発電機2からの発電電力を走行モータ50へ供給するようにした非常走行システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば製鉄所構内などの運搬に使用され、走行装置を複数備える多軸の大型運搬車両を電動モータへの電力供給をハイブリッド式にしたものであって、エンジンや発電機、或いはバッテリが故障した非常時に早急に退避を可能にしたハイブリッド車両の非常走行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄所等では、従来から製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬する際、いわゆるキャリヤとよばれる大型運搬車両(以下、単に「キャリヤ」と記す)が利用されている。図3及び図4は、そうしたキャリヤを示した側面図及び平面図である。例えばこのキャリヤ100は、全長が14メートル程あり、その車両自体27トンもの重量を有する。
【0003】
大型運搬物の積載が可能な荷台101を備え、95トンもの搭載が可能であり、荷台101の下には前後方向に連続して並べられた適数個の走行装置102,102…が設けられている。ここで示したキャリヤ100は、左右に2個、前後に5個の走行装置102,102…が設けられた10軸のものである。
【0004】
各走行装置102は、それぞれ左右2個ずつ計4個のタイヤを有している。そして、荷台101の下部に旋回可能に設けられたサスペンションブラケット111のアームに対し、上下方向に揺動可能なスイングアーム112が枢着され、そのスイングアーム112が油圧シリンダ113で支持されたジャッキアップ機構を構成するものである。
【0005】
また、各走行装置102,102…には、そのスイングアーム112先端の支軸に軸箱が軸支され、軸箱内の車軸を回転させる電動モータ(走行モータ)121や、サスペンションブラケット111を旋回させる電動モータ(操舵モータ)122が設けられている。キャリヤ100の走行及び操舵は、運転室103におけるハンドルやアクセルペダルの操作に従い、不図示のコントローラから指令信号が送られ、各走行装置102,102…の走行モータ121や操舵モータ122の制御が行われる。
【0006】
ところで本出願人は、騒音や排ガスの低下を図ることを目的としたハイブリッド式のキャリヤを、特願第2002−317107号にて提案している。図5は、同号と同様の構成をなすハイブリッド式キャリヤにおいて、その駆動システムを示したブロック図である。
【0007】
エンジン201と発電機202とは機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ121,121…(操舵モータ122は省略)を駆動させるよう構成されている。そして、主バッテリ220を備えることによって、充電電力を利用して発電機202をアシストするようにしたハイブリッド式のキャリヤを構成している。
【0008】
すなわち、エンジン201の駆動による機械エネルギーから発電機202が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーがコンバータ203及びインバータ204,204…を介して走行モータ121,121…へ送られ、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドである。
【0009】
エンジン201には、その回転数の調整を行うガバナ205が接続されており、また発電機202には、界磁電流206によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整されるようになっている。一方、アクセルペダル240の踏み込み量に応答して各種制御指令信号などを送信するメインコントローラ210が、インバータ204,204…やコンバータ202などに接続されている。
【0010】
コントローラ210に対してはDC/DC電源207が接続され、コンバータ203やインバータ204に対しては280Vの電源が制御電源として主バッテリ210から供給され、コントローラにはDC/DC電源を介して24Vの電源が制御電源が供給されるようになっている。更に、エンジン201には、そのスタータ208にエンジン起動用バッテリ230が接続されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−324754号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたキャリヤ100は、主バッテリ220が何らかの原因(突発事故)で走行モータ121に電力を供給できないような状況に陥った場合、バッテリとして規定の電圧、電流出力が保てなくなってしまう。コンバータ203、インバータ204、コントローラ210などの制御部品が主バッテリ220から制御電源が供給されている関係上、キャリヤ100の運転が不可能となってしまうからである。その結果、故障によって停止してしまったキャリヤ100が走行路を塞いでしまい、走行する他のキャリヤ100の障害となって運搬作業に支障をきたすことになり、強いては工場全体の物流に影響を及ぼしかねない。
【0013】
ところで、制御電源を主バッテリ220から供給しているのは、このハイブリッド式キャリヤ100の特徴として、運転作業の指示待ち時間や信号待ちをしている時に、省エネや排ガス量の低減など環境への配慮を目的としてエンジン201を停止(アイドリングストップ)させるため、発電機202からの電力供給がストップするからである。
【0014】
一方、コントローラ210への制御電源をエンジン起動用バッテリ230から供給することも考えらる。しかし、DC/DC電源207を介して主バッテリ220から制御電源を供給しているのは、アイドリングストップ状態からエンジン201を始動させることでスタータモータの起動時に大電流が流れ、メインコントローラ210のCPUがリセットされてしまい走行不能になるのを回避する必要があるからである。従って、エンジン起動用バッテリ230から制御電源を供給することは好ましくない。
【0015】
ところで、ハイブリッド式キャリヤ100が走行不可能な状態に陥ってしまった場合には、この大重量の大型運搬車両を走行路上から退避させるには、先ず運搬物を積載している場合には荷台101からその運搬物を降ろさなければならない。そして、それキャリヤ自身重量が重いため、同様のキャリヤなど大型車両を現場まで走行させ、そこで牽引して走行路上から退避させなければならない。従って、手間がかかって早急な退避措置をとることができず、退避に時間がかかるため他の運搬にも支障をきたしていた。
【0016】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、早急な退避が可能なハイブリッド車両の非常走行システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、エンジン発電機の発電電力をコンバータ及びインバータを介して走行モータに供給し、またバッテリの充電電力をインバータを介して走行モータに供給してその走行モータを駆動させるものであり、コンバータやインバータなどを制御するメインコントローラの制御電源がバッテリから供給されるように構成されたハイブリッド車両であって、エンジン、発電機又はコンバータが故障した時には、エンジンを起動させずに主バッテリから走行モータへ電力を供給するようにし、主バッテリが故障した時には、補助バッテリからの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラが、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機からの交流電圧を直流電圧に変換してメインコントローラの制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラが、エンジン発電機からの発電電力を走行モータへ供給するようにしたものであることを特徴とする。
【0018】
よって、本発明によれば、走行モータに電力を供給するエンジン発電機又はバッテリの一方に故障が生じて走行停止状態になったとしても、バッテリからの充電電力又はエンジン発電機からの発電電力によって走行モータを駆動させることにより、走行路上から早急にハイブリッド車両を退避させることができる。そして、特に本発明では、バッテリ故障時に、非常走行用コントローラがエンジン発電機の発電電力から生成した制御電源をメインコントローラに対して供給することにより、そのメインコントローラを立ち上げて走行モータへの発電電力の供給を可能にしている。
【0019】
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記補助バッテリが、スタータに電力を供給するエンジン起動用バッテリであることを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記非常走行用コントローラがスタータに対してエンジン起動指令を出力し、ガバナに対しても発電機から所定の電力が出力されるように相当するエンジンの回転数指令を送信するようにしたものであることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記エンジン発電機及びバッテリと前記走行モータとを接続する主回路には、複数あるインバータ毎にコンタクタが設けられ、順次一つずつ投入するようにしたものであることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムの一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態で説明するハイブリッド車両は、前記従来例で挙げたものと同様のキャリヤである。すなわち、荷台が10機の走行装置に支えられた多軸の大型運搬車両であり、アクセペダルや昇降レバーなどの操作によって、荷台の昇降や走行モータの駆動による前進・後退などが行われるものである。そして、そのキャリヤは、全長が10メートルを超え、車体重量が27トンもあり、荷台には95トンもの搭載が可能な大型車両である。
【0022】
図1は、ハイブリッド式キャリヤにおける本実施形態の非常走行システムを示したブロック図である。このキャリヤでも、エンジン1と発電機2とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ50,50…(操舵モータは省略)を駆動させるよう構成されている。そして、発電機2から得られる電力に加え、主バッテリ10を備えることにより、その充電電力を利用して発電機2をアシストするようにしたハイブリッド車両である。
【0023】
すなわち、エンジン1の駆動による機械エネルギーから発電機2が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ3及びインバータ4,4…を介して走行モータ50,50…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。
発電機2に接続されたコンバータ3は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ3に接続されたインバータ4,4…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ50,50…に供給するようにしている。
【0024】
こうして発電機2からの交流電力を一旦コンバータ3で直流電力に変換し、これをインバータ4,4…に送って再び交流電力に変換する構成をとっているのは、コンバータ3で変換した直流電力をインバータ4,4…によって目的とする周波数及び電圧の交流電力に変換することによって、最終的な出力を発電機出力電圧と周波数に依存しなくするためである。ここでコンバータ3は、AC220〜440VをDC280V〜380Vに変換する機能をもつものである。
【0025】
また、エンジン1には、その回転数の調整を行うガバナ5が接続されており、発電機2は、界磁電流6によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整されるようになっている。発電機2は界磁電流を一定とし、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっており、本実施形態では1500rpmで発電機出力が最大となるように界磁電流が調整されている。
【0026】
コンバータ3の入力範囲は、その発電機2によってエンジン1の回転数750rpmで発生する周波数25Hz、電圧220Vの出力から、その回転数1500rpmで出力される周波数50Hz、電圧440Vの出力の間である。
一方、アクセルペダル30の踏み込み量や、ハンドルの回転に応答して各種制御指令信号を送信するメインコントローラ7が、コンバータ3の他、インバータ4,4…やガバナ5などに接続されている。
【0027】
主バッテリ10は、コンバータ3、インバータ4,4…、そしてメインコントローラ7に対して制御電源を供給するように接続され、メインコントローラ7に対してはDC/DC電源8を介して接続されている。従って、コンバータ3やインバータ4,4…に対しては280Vの制御電源が主バッテリ210から供給され、メインコントローラ7にはDC/DC電源8を介して24Vの制御電源が供給されるようになっている。
【0028】
本実施形態のキャリヤでは、極板の短絡などによる主バッテリ10の故障、或いは燃料切れや突発事故によりエンジン1や発電機2、コンバータ3に故障が生じ、主バッテリ10側又は発電機2側の一方からの電力供給しかできない状況に陥った場合の退避措置を講ずるための構成がとられている。すなわち、主バッテリ10の故障時には、その主バッテリ10を切り離して発電機2からの電力を供給するようにし、エンジン1、発電機2又はコンバータ3が故障した時には、エンジン1を起動させずに主バッテリ10から電力を供給するように構成されている。
【0029】
主バッテリ10の故障に対し、非常走行用コントローラ20が設けられ、これが発電機2と主回路30との間に接続されている。その主回路30側にはコンタクタ31が設けられ、また主バッテリ10にも主回路30との間にコンタクタ32が設けられている。コンタクタ31,32はいずれも非常走行用コントローラ20によって投入及び解放が行われるようになっている。また、非常走行用コントローラ20は、電源スイッチ35を介してエンジン起動用バッテリ11に接続されるほか、そのエンジン起動用バッテリ11が接続されているスタータ9や、ガバナ5に各種指令を送り、メインコントローラ7から指令を受けるようにそれぞれ接続されている。
【0030】
ここで図2は、非常走行用コントローラ20を示したブロック図である。非常走行用コントローラ20は、発電機2に対してコンタクタ21,21を介し、電圧を下げるためのトランス22が接続されている。そのトランス22にはダイオードスタック(ダイオードブリッジ全波整流回路)23が接続され、更に平滑コンデンサ24が接続されている。そして、この回路には、非常走行用コントローラ20の外部においてダイオード38と前述したコンタクタ31(31a,31b)を介して負荷(走行モータ20,20…)が接続されている。そして、その負荷20にはコンタクタ32を介して主バッテリ10が接続されている。
【0031】
また、非常走行用コントローラ20のCPU25は、エンジン起動用バッテリ11(図1参照)に接続され、電源スイッチ35のONによって立ち上がるようになっている。そして、このCPU25は、スタータ9、ガバナ5及びメインコントローラ7に信号線が接続され、コンタクタ21,31,32の投入又は解放を制御するように接続されている。更には、発電機21からの電圧を検出しており、コンタクタ39の投入又は解放を制御するように接続されている。
【0032】
また、図1に示すように主回路30とインバータ4,4…の接続を切り換えるコンタクタ33a,33b,33c,33dが設けられている。コンタクタ33a,33b,33c,33dは、図示していないがメインコントローラ7からの投入及び解放指示によって動作するように構成されている。
【0033】
次に、本実施形態に係るハイブリッド車両の非常走行システムについてその作用を説明する。先ず、キャリヤの通常走行についてシステム全体の作用を説明する。なお、このキャリヤは、製鉄所等で製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬するキャリヤとよばれる大型運搬車両について構成されたものである。従って、以下に説明する作用はキャリヤが製鉄所内を走行する場合についてである。
【0034】
キャリヤは、発電機2で発電された電力に加え、適宜主バッテリ10からの放電電力を利用して効率の良い走行を可能としている。例えば負荷のかかる加速時には発電機2で発電された電力に加え、主バッテリ10から供給される放電電力のアシストが行われる。一方、減速時には走行モータ50,50…からの回生エネルギを主バッテリ10に送って充電が行われる。そして、負荷の小さい定速走行時には発電機2で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機2で発電した電力によって走行しながらその電力を主バッテリ10へ充電する場合、更には主バッテリ10からの放電電力のみで走行を行う場合とに分けられる。
【0035】
加速時には発電機2側からの電力と主バッテリ10からの電力で所要電力を得られるようになっているが、メインコントローラ7からコンバータ3に対してバッテリ許容放電量が予め設定される。そこで、加速時に必要な所要電力がバッテリ許容放電電力分を差し引いた電力を発電機2が発電するように、エンジン1の回転数がメインコントローラ7からガバナ6へ指令信号が送信される。
【0036】
一方、インバータ4,4…へは、アクセルペダル30の踏み込み量に応じたトルク指令信号がメインコントローラ7から出力され、予めトルク指令に対応した速度マップの参照速度とインバータ4,4…からの実速度情報が平衡したポイントで、各種トルク指令出力が保持される。
メインコントローラ7は、コンバータ3を通してバッテリ電流信号を検出し、これを時間積分することによってバッテリ充放電量を算出する。そのため任意に設定された残容量レベルを下回った場合には、主バッテリ10からの電力アシストを停止して発電機2からの発電電力のみによって走行し、その走行中又は停止中に発電機2からの電力によって回復充電をかける。
【0037】
充放電量が残容量レベルを下回っていない場合には、コンバータ3の入力範囲を下回るようにエンジン1の回転数を落としてアイドリング状態にし、主バッテリ10からの放電電力のみによって走行させるようにもする。
更に充放電量が残容量レベルを下回っている場合には、充電しながら走行すべくエンジン1の回転数を上げ、発電機2からの発電電力を走行に使用するとともに、主バッテリ10への充電を行うようにする。
【0038】
次に、低速走行時には走行モータ50,50…への電力供給が必要なくなるので、制御系消費電力には主バッテリ10の放電電力が使用される。そのため、低速時にはエンジン1は回転数を落としてアイドリング状態にする。なお、ハイブリッド車両を一旦停止させた場合も同様にエンジン1はアイドリング状態にする。
そして、減速時には、ブレーキ力を電力に回生して蓄電すべく、回生制動時には走行モータ50,50…に発生した回生電力を主バッテリ10に充電する。
【0039】
従って、こうしたハイブリッド式キャリヤでは、エンジン1の回転数を落としても発電機2からの電力を得ることができ、また主バッテリ10からの放電電力のアシストによって走行モータ50,50…を駆動させるので、騒音や排ガスを低下させることが可能となっている。
【0040】
一方、こうしたキャリヤが走行中に主バッテリ10やエンジン1等の故障によって走行が継続できなくなった場合には、次の作用によって走行路上からキャリヤを移動させる退避処置がとられる。
【0041】
そこで、先に主バッテリ10に故障が生じた場合について説明する。
主バッテリ10の故障によりキャリヤが停止した場合には、先ず電源スイッチ35が入れられる。これによりエンジン起動用バッテリ11から非常走行用コントローラ20に制御電源が供給され、CPU25が立ち上がる。
そこで、CPU25からコンタクタ32に解放指示がなされ、そのコンタクタ32の切り離しによって負荷である走行モータ50,50…が主バッテリ10から遮断される。従ってこの場合は、発電機2からの電力供給によってのみ走行モータ50,50…の駆動が行われるようになる。
【0042】
またCPU25からは、スタータ9に対してエンジン起動指令が出力され、スタータ9によってエンジン1の運転が開始される。更にCPU25からは、ガバナ5に対しても発電機2からAC400Vの電力が出力されるように相当するエンジン1の回転数指令が送信される。なお、界磁電流は一定とする。従って、発電機2からの電圧出力はエンジン1の回転数によって調整される。そして、発電機2からの出力はCPU25によってモニタされ、400Vの電圧出力になるようにエンジンの回転数が引き続き制御される。
【0043】
400Vの電圧を確認した後は、CPU25からコンタクタ21へ投入指示がなされ、発電機2がトランス22と接続される。これにより、非常走行用コントローラ20内部では、発電機2からの交流の400V電圧がトランス22によって下げられ、ダイオードスタック23によって全波整流が行われる。そして更に平滑コンデンサ24によって脈動電圧が滑らかにされ、直流の280V電圧が生成される。
【0044】
続いてCPU25からは、コンタクタ31へ投入指示がなされる。そのため、生成されたDC280Vは制御電源としてコンバータ3、インバータ4,4…及びメインコントローラ7に供給され、その制御電源が供給されたコンバータ3、インバータ4,4…及びメインコントローラ7が立ち上がる。そうしたメインコントローラ7では、コンバータ3及びインバータ4,4…からの信号を監視し、更にエンジン1の運転信号と発電機2の出力も確認している。
【0045】
こうしてコンバータ3などが正常に機能していることを確認した場合には、メインコントローラ7から4台のインバータ4のコンタクタ33a,33b,33c,33dに対して投入指示が行われる。しかし、一斉には投入指示を行わず、1〜4のインバータに対して順次一つずつ投入指示が行われる。コンタクタ33a,33b,33c,33dに対して順次投入指示を行うようにしたのは、インバータ4には大容量電源コンデンサが複数個並列に接続されているため、コンタクタ33a,33b,33c,33d全てを一斉に投入すると、大きな突入電流が流れてコンバータ3の過電流出力を検出し、保護回路が働いてコンバータ3が異常停止してしまうためである。
【0046】
コンタクタ33a,33b,33c,33dの投入によって発電機2から出力された電力は、通常運転時と同様に交流電力がコンバータ3によって直流電力に変換され、そのコンバータ3に接続されたインバータ4,4…を介して直流電力に変換されて走行モータ50,50…に供給される。このときメインコントローラ7では、発電機2からAC400Vの電力が出力されるように、ガバナ5に対して相当するエンジン1の回転数指令が出力される。
【0047】
次いで、非常走行用コントローラ20からの制御電源によって立ち上げられたメインコントローラ7により、非常走行用コントローラ20に対して電源切断指令が出力される。従って、非常走行用コントローラ20の動作が停止し、メインコントローラ7に制御処理が引き継がれる。
そして、走行モータ50,50…の駆動によって走行可能になったキャリヤは、コンバータ3の出力容量範囲内の速度で走行し、後続のキャリヤなどの走行に邪魔にならないよう走行路上から外れた位置へ退避させられる。
【0048】
次に、エンジン1、発電機2又はコンバータ3の故障により走行が継続できなくなった場合について説明する。この場合は、メインコントローラ7から4台のインバータ4のコンタクタ33a,33b,33c,33dに対して一斉に投入指示することはせず、1〜4のインバータ4,4,…に対して、順次一つずつ投入指示がなされる。コンタクタ33a,33b,33c,33dに対して順次投入指示を行うようにしたのは、先の述べたのと同様、インバータ4は大容量電源コンデンサが複数個並列に接続されているため、一斉に投入すると大きな突入電流が流れ、主バッテリ10の残容量レベルを著しく低下させてしまうためである。
【0049】
走行モータ50,50…には主バッテリ10から電力が供給され、キャリヤの走行が可能になる。そのためキャリヤは、主バッテリ10の残容量範囲内の速度で走行することができ、後続のキャリヤなどの邪魔にならないよう走行路上から外れた位置へ退避させられる。
【0050】
よって、本実施形態に係るハイブリッド車両の非常走行システムによれば、走行モータ50,50…に電力を供給する発電機2又はバッテリ10の一方に故障が生じて走行停止状態になったとしても、バッテリ10からの充電電力又は発電機2からの発電電力によって走行モータ50,50…を駆動させることにより、走行路上から早急にハイブリッド車両を退避させることができるようになった。そして、特にバッテリ故障時には、非常走行用コントローラ20が発電機2の発電電力から生成した制御電源をメインコントローラ7に対して供給することにより、そのメインコントローラ7を立ち上げて走行モータ50,50…への発電電力の供給を可能にしている。従って、エンジン起電用バッテリ11から制御電源を供給したのでは、スタータモータの起動時にCPUのリセットなどで走行不能になるのを回避することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、エンジン、発電機又はコンバータが故障した時には、エンジンを起動させずに主バッテリから走行モータへ電力を供給するようにし、主バッテリが故障した時には、補助バッテリからの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラが、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機からの交流電圧を直流電圧に変換してメインコントローラの制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラが、エンジン発電機からの発電電力を走行モータへ供給するようにしたので、早急な退避が可能なハイブリッド車両の非常走行システムを提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド式キャリヤにおける非常走行システムの一実施形態を示したブロック図である。
【図2】非常走行用コントローラを示したブロック図である。
【図3】キャリヤを示した側面図である。
【図4】キャリヤを示した平面図である。
【図5】ハイブリッド式キャリヤにおける従来の駆動システムを示したブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 コンバータ
4 インバータ
7 メインコントローラ
10 主バッテリ
11 エンジン起動用バッテリ
20 非常走行用コントローラ
50 走行モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば製鉄所構内などの運搬に使用され、走行装置を複数備える多軸の大型運搬車両を電動モータへの電力供給をハイブリッド式にしたものであって、エンジンや発電機、或いはバッテリが故障した非常時に早急に退避を可能にしたハイブリッド車両の非常走行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄所等では、従来から製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬する際、いわゆるキャリヤとよばれる大型運搬車両(以下、単に「キャリヤ」と記す)が利用されている。図3及び図4は、そうしたキャリヤを示した側面図及び平面図である。例えばこのキャリヤ100は、全長が14メートル程あり、その車両自体27トンもの重量を有する。
【0003】
大型運搬物の積載が可能な荷台101を備え、95トンもの搭載が可能であり、荷台101の下には前後方向に連続して並べられた適数個の走行装置102,102…が設けられている。ここで示したキャリヤ100は、左右に2個、前後に5個の走行装置102,102…が設けられた10軸のものである。
【0004】
各走行装置102は、それぞれ左右2個ずつ計4個のタイヤを有している。そして、荷台101の下部に旋回可能に設けられたサスペンションブラケット111のアームに対し、上下方向に揺動可能なスイングアーム112が枢着され、そのスイングアーム112が油圧シリンダ113で支持されたジャッキアップ機構を構成するものである。
【0005】
また、各走行装置102,102…には、そのスイングアーム112先端の支軸に軸箱が軸支され、軸箱内の車軸を回転させる電動モータ(走行モータ)121や、サスペンションブラケット111を旋回させる電動モータ(操舵モータ)122が設けられている。キャリヤ100の走行及び操舵は、運転室103におけるハンドルやアクセルペダルの操作に従い、不図示のコントローラから指令信号が送られ、各走行装置102,102…の走行モータ121や操舵モータ122の制御が行われる。
【0006】
ところで本出願人は、騒音や排ガスの低下を図ることを目的としたハイブリッド式のキャリヤを、特願第2002−317107号にて提案している。図5は、同号と同様の構成をなすハイブリッド式キャリヤにおいて、その駆動システムを示したブロック図である。
【0007】
エンジン201と発電機202とは機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ121,121…(操舵モータ122は省略)を駆動させるよう構成されている。そして、主バッテリ220を備えることによって、充電電力を利用して発電機202をアシストするようにしたハイブリッド式のキャリヤを構成している。
【0008】
すなわち、エンジン201の駆動による機械エネルギーから発電機202が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーがコンバータ203及びインバータ204,204…を介して走行モータ121,121…へ送られ、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドである。
【0009】
エンジン201には、その回転数の調整を行うガバナ205が接続されており、また発電機202には、界磁電流206によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整されるようになっている。一方、アクセルペダル240の踏み込み量に応答して各種制御指令信号などを送信するメインコントローラ210が、インバータ204,204…やコンバータ202などに接続されている。
【0010】
コントローラ210に対してはDC/DC電源207が接続され、コンバータ203やインバータ204に対しては280Vの電源が制御電源として主バッテリ210から供給され、コントローラにはDC/DC電源を介して24Vの電源が制御電源が供給されるようになっている。更に、エンジン201には、そのスタータ208にエンジン起動用バッテリ230が接続されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−324754号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたキャリヤ100は、主バッテリ220が何らかの原因(突発事故)で走行モータ121に電力を供給できないような状況に陥った場合、バッテリとして規定の電圧、電流出力が保てなくなってしまう。コンバータ203、インバータ204、コントローラ210などの制御部品が主バッテリ220から制御電源が供給されている関係上、キャリヤ100の運転が不可能となってしまうからである。その結果、故障によって停止してしまったキャリヤ100が走行路を塞いでしまい、走行する他のキャリヤ100の障害となって運搬作業に支障をきたすことになり、強いては工場全体の物流に影響を及ぼしかねない。
【0013】
ところで、制御電源を主バッテリ220から供給しているのは、このハイブリッド式キャリヤ100の特徴として、運転作業の指示待ち時間や信号待ちをしている時に、省エネや排ガス量の低減など環境への配慮を目的としてエンジン201を停止(アイドリングストップ)させるため、発電機202からの電力供給がストップするからである。
【0014】
一方、コントローラ210への制御電源をエンジン起動用バッテリ230から供給することも考えらる。しかし、DC/DC電源207を介して主バッテリ220から制御電源を供給しているのは、アイドリングストップ状態からエンジン201を始動させることでスタータモータの起動時に大電流が流れ、メインコントローラ210のCPUがリセットされてしまい走行不能になるのを回避する必要があるからである。従って、エンジン起動用バッテリ230から制御電源を供給することは好ましくない。
【0015】
ところで、ハイブリッド式キャリヤ100が走行不可能な状態に陥ってしまった場合には、この大重量の大型運搬車両を走行路上から退避させるには、先ず運搬物を積載している場合には荷台101からその運搬物を降ろさなければならない。そして、それキャリヤ自身重量が重いため、同様のキャリヤなど大型車両を現場まで走行させ、そこで牽引して走行路上から退避させなければならない。従って、手間がかかって早急な退避措置をとることができず、退避に時間がかかるため他の運搬にも支障をきたしていた。
【0016】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、早急な退避が可能なハイブリッド車両の非常走行システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、エンジン発電機の発電電力をコンバータ及びインバータを介して走行モータに供給し、またバッテリの充電電力をインバータを介して走行モータに供給してその走行モータを駆動させるものであり、コンバータやインバータなどを制御するメインコントローラの制御電源がバッテリから供給されるように構成されたハイブリッド車両であって、エンジン、発電機又はコンバータが故障した時には、エンジンを起動させずに主バッテリから走行モータへ電力を供給するようにし、主バッテリが故障した時には、補助バッテリからの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラが、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機からの交流電圧を直流電圧に変換してメインコントローラの制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラが、エンジン発電機からの発電電力を走行モータへ供給するようにしたものであることを特徴とする。
【0018】
よって、本発明によれば、走行モータに電力を供給するエンジン発電機又はバッテリの一方に故障が生じて走行停止状態になったとしても、バッテリからの充電電力又はエンジン発電機からの発電電力によって走行モータを駆動させることにより、走行路上から早急にハイブリッド車両を退避させることができる。そして、特に本発明では、バッテリ故障時に、非常走行用コントローラがエンジン発電機の発電電力から生成した制御電源をメインコントローラに対して供給することにより、そのメインコントローラを立ち上げて走行モータへの発電電力の供給を可能にしている。
【0019】
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記補助バッテリが、スタータに電力を供給するエンジン起動用バッテリであることを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記非常走行用コントローラがスタータに対してエンジン起動指令を出力し、ガバナに対しても発電機から所定の電力が出力されるように相当するエンジンの回転数指令を送信するようにしたものであることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムは、前記エンジン発電機及びバッテリと前記走行モータとを接続する主回路には、複数あるインバータ毎にコンタクタが設けられ、順次一つずつ投入するようにしたものであることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るハイブリッド車両の非常走行システムの一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態で説明するハイブリッド車両は、前記従来例で挙げたものと同様のキャリヤである。すなわち、荷台が10機の走行装置に支えられた多軸の大型運搬車両であり、アクセペダルや昇降レバーなどの操作によって、荷台の昇降や走行モータの駆動による前進・後退などが行われるものである。そして、そのキャリヤは、全長が10メートルを超え、車体重量が27トンもあり、荷台には95トンもの搭載が可能な大型車両である。
【0022】
図1は、ハイブリッド式キャリヤにおける本実施形態の非常走行システムを示したブロック図である。このキャリヤでも、エンジン1と発電機2とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ50,50…(操舵モータは省略)を駆動させるよう構成されている。そして、発電機2から得られる電力に加え、主バッテリ10を備えることにより、その充電電力を利用して発電機2をアシストするようにしたハイブリッド車両である。
【0023】
すなわち、エンジン1の駆動による機械エネルギーから発電機2が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ3及びインバータ4,4…を介して走行モータ50,50…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。
発電機2に接続されたコンバータ3は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ3に接続されたインバータ4,4…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ50,50…に供給するようにしている。
【0024】
こうして発電機2からの交流電力を一旦コンバータ3で直流電力に変換し、これをインバータ4,4…に送って再び交流電力に変換する構成をとっているのは、コンバータ3で変換した直流電力をインバータ4,4…によって目的とする周波数及び電圧の交流電力に変換することによって、最終的な出力を発電機出力電圧と周波数に依存しなくするためである。ここでコンバータ3は、AC220〜440VをDC280V〜380Vに変換する機能をもつものである。
【0025】
また、エンジン1には、その回転数の調整を行うガバナ5が接続されており、発電機2は、界磁電流6によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整されるようになっている。発電機2は界磁電流を一定とし、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっており、本実施形態では1500rpmで発電機出力が最大となるように界磁電流が調整されている。
【0026】
コンバータ3の入力範囲は、その発電機2によってエンジン1の回転数750rpmで発生する周波数25Hz、電圧220Vの出力から、その回転数1500rpmで出力される周波数50Hz、電圧440Vの出力の間である。
一方、アクセルペダル30の踏み込み量や、ハンドルの回転に応答して各種制御指令信号を送信するメインコントローラ7が、コンバータ3の他、インバータ4,4…やガバナ5などに接続されている。
【0027】
主バッテリ10は、コンバータ3、インバータ4,4…、そしてメインコントローラ7に対して制御電源を供給するように接続され、メインコントローラ7に対してはDC/DC電源8を介して接続されている。従って、コンバータ3やインバータ4,4…に対しては280Vの制御電源が主バッテリ210から供給され、メインコントローラ7にはDC/DC電源8を介して24Vの制御電源が供給されるようになっている。
【0028】
本実施形態のキャリヤでは、極板の短絡などによる主バッテリ10の故障、或いは燃料切れや突発事故によりエンジン1や発電機2、コンバータ3に故障が生じ、主バッテリ10側又は発電機2側の一方からの電力供給しかできない状況に陥った場合の退避措置を講ずるための構成がとられている。すなわち、主バッテリ10の故障時には、その主バッテリ10を切り離して発電機2からの電力を供給するようにし、エンジン1、発電機2又はコンバータ3が故障した時には、エンジン1を起動させずに主バッテリ10から電力を供給するように構成されている。
【0029】
主バッテリ10の故障に対し、非常走行用コントローラ20が設けられ、これが発電機2と主回路30との間に接続されている。その主回路30側にはコンタクタ31が設けられ、また主バッテリ10にも主回路30との間にコンタクタ32が設けられている。コンタクタ31,32はいずれも非常走行用コントローラ20によって投入及び解放が行われるようになっている。また、非常走行用コントローラ20は、電源スイッチ35を介してエンジン起動用バッテリ11に接続されるほか、そのエンジン起動用バッテリ11が接続されているスタータ9や、ガバナ5に各種指令を送り、メインコントローラ7から指令を受けるようにそれぞれ接続されている。
【0030】
ここで図2は、非常走行用コントローラ20を示したブロック図である。非常走行用コントローラ20は、発電機2に対してコンタクタ21,21を介し、電圧を下げるためのトランス22が接続されている。そのトランス22にはダイオードスタック(ダイオードブリッジ全波整流回路)23が接続され、更に平滑コンデンサ24が接続されている。そして、この回路には、非常走行用コントローラ20の外部においてダイオード38と前述したコンタクタ31(31a,31b)を介して負荷(走行モータ20,20…)が接続されている。そして、その負荷20にはコンタクタ32を介して主バッテリ10が接続されている。
【0031】
また、非常走行用コントローラ20のCPU25は、エンジン起動用バッテリ11(図1参照)に接続され、電源スイッチ35のONによって立ち上がるようになっている。そして、このCPU25は、スタータ9、ガバナ5及びメインコントローラ7に信号線が接続され、コンタクタ21,31,32の投入又は解放を制御するように接続されている。更には、発電機21からの電圧を検出しており、コンタクタ39の投入又は解放を制御するように接続されている。
【0032】
また、図1に示すように主回路30とインバータ4,4…の接続を切り換えるコンタクタ33a,33b,33c,33dが設けられている。コンタクタ33a,33b,33c,33dは、図示していないがメインコントローラ7からの投入及び解放指示によって動作するように構成されている。
【0033】
次に、本実施形態に係るハイブリッド車両の非常走行システムについてその作用を説明する。先ず、キャリヤの通常走行についてシステム全体の作用を説明する。なお、このキャリヤは、製鉄所等で製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬するキャリヤとよばれる大型運搬車両について構成されたものである。従って、以下に説明する作用はキャリヤが製鉄所内を走行する場合についてである。
【0034】
キャリヤは、発電機2で発電された電力に加え、適宜主バッテリ10からの放電電力を利用して効率の良い走行を可能としている。例えば負荷のかかる加速時には発電機2で発電された電力に加え、主バッテリ10から供給される放電電力のアシストが行われる。一方、減速時には走行モータ50,50…からの回生エネルギを主バッテリ10に送って充電が行われる。そして、負荷の小さい定速走行時には発電機2で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機2で発電した電力によって走行しながらその電力を主バッテリ10へ充電する場合、更には主バッテリ10からの放電電力のみで走行を行う場合とに分けられる。
【0035】
加速時には発電機2側からの電力と主バッテリ10からの電力で所要電力を得られるようになっているが、メインコントローラ7からコンバータ3に対してバッテリ許容放電量が予め設定される。そこで、加速時に必要な所要電力がバッテリ許容放電電力分を差し引いた電力を発電機2が発電するように、エンジン1の回転数がメインコントローラ7からガバナ6へ指令信号が送信される。
【0036】
一方、インバータ4,4…へは、アクセルペダル30の踏み込み量に応じたトルク指令信号がメインコントローラ7から出力され、予めトルク指令に対応した速度マップの参照速度とインバータ4,4…からの実速度情報が平衡したポイントで、各種トルク指令出力が保持される。
メインコントローラ7は、コンバータ3を通してバッテリ電流信号を検出し、これを時間積分することによってバッテリ充放電量を算出する。そのため任意に設定された残容量レベルを下回った場合には、主バッテリ10からの電力アシストを停止して発電機2からの発電電力のみによって走行し、その走行中又は停止中に発電機2からの電力によって回復充電をかける。
【0037】
充放電量が残容量レベルを下回っていない場合には、コンバータ3の入力範囲を下回るようにエンジン1の回転数を落としてアイドリング状態にし、主バッテリ10からの放電電力のみによって走行させるようにもする。
更に充放電量が残容量レベルを下回っている場合には、充電しながら走行すべくエンジン1の回転数を上げ、発電機2からの発電電力を走行に使用するとともに、主バッテリ10への充電を行うようにする。
【0038】
次に、低速走行時には走行モータ50,50…への電力供給が必要なくなるので、制御系消費電力には主バッテリ10の放電電力が使用される。そのため、低速時にはエンジン1は回転数を落としてアイドリング状態にする。なお、ハイブリッド車両を一旦停止させた場合も同様にエンジン1はアイドリング状態にする。
そして、減速時には、ブレーキ力を電力に回生して蓄電すべく、回生制動時には走行モータ50,50…に発生した回生電力を主バッテリ10に充電する。
【0039】
従って、こうしたハイブリッド式キャリヤでは、エンジン1の回転数を落としても発電機2からの電力を得ることができ、また主バッテリ10からの放電電力のアシストによって走行モータ50,50…を駆動させるので、騒音や排ガスを低下させることが可能となっている。
【0040】
一方、こうしたキャリヤが走行中に主バッテリ10やエンジン1等の故障によって走行が継続できなくなった場合には、次の作用によって走行路上からキャリヤを移動させる退避処置がとられる。
【0041】
そこで、先に主バッテリ10に故障が生じた場合について説明する。
主バッテリ10の故障によりキャリヤが停止した場合には、先ず電源スイッチ35が入れられる。これによりエンジン起動用バッテリ11から非常走行用コントローラ20に制御電源が供給され、CPU25が立ち上がる。
そこで、CPU25からコンタクタ32に解放指示がなされ、そのコンタクタ32の切り離しによって負荷である走行モータ50,50…が主バッテリ10から遮断される。従ってこの場合は、発電機2からの電力供給によってのみ走行モータ50,50…の駆動が行われるようになる。
【0042】
またCPU25からは、スタータ9に対してエンジン起動指令が出力され、スタータ9によってエンジン1の運転が開始される。更にCPU25からは、ガバナ5に対しても発電機2からAC400Vの電力が出力されるように相当するエンジン1の回転数指令が送信される。なお、界磁電流は一定とする。従って、発電機2からの電圧出力はエンジン1の回転数によって調整される。そして、発電機2からの出力はCPU25によってモニタされ、400Vの電圧出力になるようにエンジンの回転数が引き続き制御される。
【0043】
400Vの電圧を確認した後は、CPU25からコンタクタ21へ投入指示がなされ、発電機2がトランス22と接続される。これにより、非常走行用コントローラ20内部では、発電機2からの交流の400V電圧がトランス22によって下げられ、ダイオードスタック23によって全波整流が行われる。そして更に平滑コンデンサ24によって脈動電圧が滑らかにされ、直流の280V電圧が生成される。
【0044】
続いてCPU25からは、コンタクタ31へ投入指示がなされる。そのため、生成されたDC280Vは制御電源としてコンバータ3、インバータ4,4…及びメインコントローラ7に供給され、その制御電源が供給されたコンバータ3、インバータ4,4…及びメインコントローラ7が立ち上がる。そうしたメインコントローラ7では、コンバータ3及びインバータ4,4…からの信号を監視し、更にエンジン1の運転信号と発電機2の出力も確認している。
【0045】
こうしてコンバータ3などが正常に機能していることを確認した場合には、メインコントローラ7から4台のインバータ4のコンタクタ33a,33b,33c,33dに対して投入指示が行われる。しかし、一斉には投入指示を行わず、1〜4のインバータに対して順次一つずつ投入指示が行われる。コンタクタ33a,33b,33c,33dに対して順次投入指示を行うようにしたのは、インバータ4には大容量電源コンデンサが複数個並列に接続されているため、コンタクタ33a,33b,33c,33d全てを一斉に投入すると、大きな突入電流が流れてコンバータ3の過電流出力を検出し、保護回路が働いてコンバータ3が異常停止してしまうためである。
【0046】
コンタクタ33a,33b,33c,33dの投入によって発電機2から出力された電力は、通常運転時と同様に交流電力がコンバータ3によって直流電力に変換され、そのコンバータ3に接続されたインバータ4,4…を介して直流電力に変換されて走行モータ50,50…に供給される。このときメインコントローラ7では、発電機2からAC400Vの電力が出力されるように、ガバナ5に対して相当するエンジン1の回転数指令が出力される。
【0047】
次いで、非常走行用コントローラ20からの制御電源によって立ち上げられたメインコントローラ7により、非常走行用コントローラ20に対して電源切断指令が出力される。従って、非常走行用コントローラ20の動作が停止し、メインコントローラ7に制御処理が引き継がれる。
そして、走行モータ50,50…の駆動によって走行可能になったキャリヤは、コンバータ3の出力容量範囲内の速度で走行し、後続のキャリヤなどの走行に邪魔にならないよう走行路上から外れた位置へ退避させられる。
【0048】
次に、エンジン1、発電機2又はコンバータ3の故障により走行が継続できなくなった場合について説明する。この場合は、メインコントローラ7から4台のインバータ4のコンタクタ33a,33b,33c,33dに対して一斉に投入指示することはせず、1〜4のインバータ4,4,…に対して、順次一つずつ投入指示がなされる。コンタクタ33a,33b,33c,33dに対して順次投入指示を行うようにしたのは、先の述べたのと同様、インバータ4は大容量電源コンデンサが複数個並列に接続されているため、一斉に投入すると大きな突入電流が流れ、主バッテリ10の残容量レベルを著しく低下させてしまうためである。
【0049】
走行モータ50,50…には主バッテリ10から電力が供給され、キャリヤの走行が可能になる。そのためキャリヤは、主バッテリ10の残容量範囲内の速度で走行することができ、後続のキャリヤなどの邪魔にならないよう走行路上から外れた位置へ退避させられる。
【0050】
よって、本実施形態に係るハイブリッド車両の非常走行システムによれば、走行モータ50,50…に電力を供給する発電機2又はバッテリ10の一方に故障が生じて走行停止状態になったとしても、バッテリ10からの充電電力又は発電機2からの発電電力によって走行モータ50,50…を駆動させることにより、走行路上から早急にハイブリッド車両を退避させることができるようになった。そして、特にバッテリ故障時には、非常走行用コントローラ20が発電機2の発電電力から生成した制御電源をメインコントローラ7に対して供給することにより、そのメインコントローラ7を立ち上げて走行モータ50,50…への発電電力の供給を可能にしている。従って、エンジン起電用バッテリ11から制御電源を供給したのでは、スタータモータの起動時にCPUのリセットなどで走行不能になるのを回避することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、エンジン、発電機又はコンバータが故障した時には、エンジンを起動させずに主バッテリから走行モータへ電力を供給するようにし、主バッテリが故障した時には、補助バッテリからの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラが、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機からの交流電圧を直流電圧に変換してメインコントローラの制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラが、エンジン発電機からの発電電力を走行モータへ供給するようにしたので、早急な退避が可能なハイブリッド車両の非常走行システムを提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド式キャリヤにおける非常走行システムの一実施形態を示したブロック図である。
【図2】非常走行用コントローラを示したブロック図である。
【図3】キャリヤを示した側面図である。
【図4】キャリヤを示した平面図である。
【図5】ハイブリッド式キャリヤにおける従来の駆動システムを示したブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 コンバータ
4 インバータ
7 メインコントローラ
10 主バッテリ
11 エンジン起動用バッテリ
20 非常走行用コントローラ
50 走行モータ
Claims (4)
- エンジン発電機の発電電力をコンバータ及びインバータを介して走行モータに供給し、またバッテリの充電電力をインバータを介して走行モータに供給してその走行モータを駆動させるものであり、コンバータやインバータなどを制御するメインコントローラの制御電源がバッテリから供給されるように構成されたハイブリッド車両であって、
エンジン、発電機又はコンバータが故障した時には、エンジンを起動させずに主バッテリから走行モータへ電力を供給するようにし、
主バッテリが故障した時には、補助バッテリからの制御電源によって立ち上げられた非常走行用コントローラが、主バッテリを切り離し、駆動させたエンジン発電機からの交流電圧を直流電圧に変換してメインコントローラの制御電源を生成し、その制御電源によって立ち上がったメインコントローラが、エンジン発電機からの発電電力を走行モータへ供給するようにしたものであることを特徴とするハイブリッド車両の非常走行システム。 - 請求項1に記載するハイブリッド車両の非常走行システムにおいて、
前記補助バッテリが、スタータに電力を供給するエンジン起動用バッテリであることを特徴とするハイブリッド車両の非常走行システム。 - 請求項1又は請求項2に記載するハイブリッド車両の非常走行システムにおいて、
前記非常走行用コントローラは、スタータに対してエンジン起動指令を出力し、ガバナに対しても発電機から所定の電力が出力されるように相当するエンジンの回転数指令を送信するようにしたものであることを特徴とするハイブリッド車両の非常走行システム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するハイブリッド車両の非常走行システムにおいて、
前記エンジン発電機及びバッテリと前記走行モータとを接続する主回路には、複数あるインバータ毎にコンタクタが設けられ、順次一つずつ投入するようにしたものであることを特徴とするハイブリッド車両の非常走行システム。
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