JP2004320545A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】速写性を保ちながら、連続撮影可能なコマ数を増やすことのできるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮影により得られた1コマ目の画像データは輝度・色差データ(YCデータ)に変換されて、内部メモリ内に記録される。このYCデータは圧縮処理されて内部メモリ内の空き領域に記録される。圧縮処理中にシャッタ操作が行われると、1コマ目のYCデータの圧縮処理を中断して2コマ目の撮影処理を行い、得られたYCデータが内部メモリの空き領域に記録される。その後、1コマ目のYCデータの圧縮処理がを再開する。圧縮処理が終了すると、1コマ目のYCデータは消去される。2コマ目のYCデータの圧縮処理が行われ、データ圧縮が完了すると2コマ目のYCデータが消去される。
【選択図】 図3
【解決手段】撮影により得られた1コマ目の画像データは輝度・色差データ(YCデータ)に変換されて、内部メモリ内に記録される。このYCデータは圧縮処理されて内部メモリ内の空き領域に記録される。圧縮処理中にシャッタ操作が行われると、1コマ目のYCデータの圧縮処理を中断して2コマ目の撮影処理を行い、得られたYCデータが内部メモリの空き領域に記録される。その後、1コマ目のYCデータの圧縮処理がを再開する。圧縮処理が終了すると、1コマ目のYCデータは消去される。2コマ目のYCデータの圧縮処理が行われ、データ圧縮が完了すると2コマ目のYCデータが消去される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッタ操作を繰り返し行うことにより連続撮影が可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラでは、シャッタ操作に応答してCCD等の撮像素子が駆動され、光学的な被写体像をデジタル信号に変換されて画像データを生成する。生成された画像データはDRAMに一旦記憶され、ホワイトバランス補正(以下、WB補正という)、輝度・色差信号への変換処理(以下、Y/C処理という)を行う際に順次読み出される。Y/C処理済みの画像データはJpeg等の所定フォーマットに従って圧縮される。圧縮された画像データがは、デジタルカメラに着脱自在のメモリカード内に記憶される。
【0003】
通常の撮影プロセスでは、前コマの画像データがメモリカードに書き込まれた後に次コマの撮影が可能となるため、被写体を連続して撮影したい場合であっても、上記の画像処理を行っている間は次コマの撮影を行うことができない。
【0004】
この問題点に対処するため、特許文献1に記載された電子カメラでは、被写体の連続撮影が可能な速写モードが設けられている。この速写モード時では、撮影により得られた画像データがカメラ内のDRAMに連続的に記録される。速写モードが終了すると、DRAMに記録されていた画像データが順次読み出され、WB補正やY/C処理等の画像処理が行われた後、圧縮されてメモリカードに書き込まれる。上記電子カメラによれば、連続撮影中に画像データがメモリカードに書き込まれることがないため、高速に連続撮影を行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−13738号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常のデジタルカメラでは、数コマ分の画像データを記憶できるDRAMが内蔵されているが、連続撮影を行うには数コマでは不十分である。また、上記特許文献の電子カメラでは、連続撮影によりDRAM内の空き容量が不足すると、画像処理に引き続いてメモリカードへの書き込み処理が行われる。このため、これらの処理が行われている間は次の撮影を行うことができず、シャッタチャンスを逃してしまうおそれが大きい。DRAMの記憶容量を大きくすることにより、かかる問題を解決することができるが、この場合はDRAMのコストが増加するため、デジタルカメラをローコストで提供するという観点から好ましくない。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、撮影時間間隔を短く保ちながら、連続撮影可能なコマ数を増やすことができるデジタルカメラをローコストで提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、シャッタ操作に応答して生成される画像データを記録する内部メモリと、この内部メモリに記憶された画像データの圧縮処理を行い、内部メモリ内の未記録領域に圧縮画像データを記録する圧縮手段と、画像データが圧縮されている間にシャッタ操作が行われたときは、圧縮処理を中断して被写体の撮影を行い、撮影により生成された画像データを内部メモリに記録した後に圧縮処理を再開する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
内部メモリに記録された未圧縮の画像データは、圧縮処理が終了したときに消去され、別のコマの画像データを記憶するためのメモリ領域を確保する。また、デジタルカメラに、外部メモリを着脱自在に設け、内部メモリに記録された圧縮画像データを外部メモリへ記録しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、デジタルカメラ10は、シャッタボタン12、撮影モードの切り替えを行うためのモード切替ダイヤル14、被写体を撮影して画像データを生成する撮影部16、画像データに対して所定の画像処理を行う画像処理部18、撮影された画像を表示するLCDパネル20等が設けられ、これらはシステムコントローラ22によって動作制御される。また、外部記憶媒体として、デジタルカメラ10に着脱自在のメモリカード24が設けられる。このメモリカード24は、インターフェース(I/F)回路26を介してデジタルカメラ10に接続され、画像データの読み書きを行う。
【0011】
シャッタボタン12は、撮影者によって半押し操作されたときに被写体の測光及び測距が行われ、全押し操作されたときに1コマ分の被写体像が撮影部16によって撮影される。デジタルカメラ10には、再生モード、通常撮影モード、連続的に撮影を行う速写モードとが設けられ、モード切替ダイヤル14を操作することでこれらの動作モードが切り替えられる。
【0012】
撮影部16には、撮影レンズ28、CCDイメージセンサ30、アンプ32、A/D変換部34が設けられている。撮影レンズ28はCCDイメージセンサ30の前部に配置され、測距によって得られた距離情報をもとに光軸上を移動して被写体のピント合わせを行い、被写体像をCCDイメージセンサ30の光電面に結像させる。CCDイメージセンサ30は、被写体の測光により得られた被写体輝度情報から、その電荷蓄積時間がCCDドライバ36によって制御され、光学的な被写体画像を電気的な撮影信号に変換して出力する。出力された撮影信号は、アンプ32において撮影感度に応じたゲインで増幅された後、A/D変換部34に送られてデジタル変換され、画像データが生成される。
【0013】
画像処理部18は、WB補正回路38、Y/C処理回路40、圧縮伸張回路42と、画像メモリ44から構成され、これらはデータバス46を介して互いに接続されている。WB補正回路38では、撮像部16から送られる画像データのホワイトバランスを補正する。Y/C処理回路40では、WB補正された画像データに対して所定のマトリックス変換を行い、輝度信号及び色差信号を生成する。画像処理済みの画像データはLCDドライバ48に送られ、被写体画像がLCDパネル20に表示される。これにより、LCDパネル20は、被写体画像を連続的に表示する電子ファインダとして機能する。
【0014】
画像処理済みの画像データは、圧縮伸張回路42にも送られる。圧縮伸張回路42では、WB補正及びY/C処理が行われた画像データを所定フォーマット(例えばJpeg形式)に従って圧縮し、圧縮済みの画像データをデータバス46及びインターフェース(I/F)回路26を介してメモリカード24に送る。また、圧縮伸張回路42は、メモリカード24から読み出された圧縮画像データを伸張処理し、非圧縮の画像データを画像メモリ44へ送る。
【0015】
画像メモリ44は、メモリカード24よりも高速にデータを読み出し、あるいは書き込むことが可能とされている。画像メモリ44の容量はデジタルカメラ10の製造コストを考慮して適宜定められ、本実施例では5コマの非圧縮の画像データが記憶可能な容量を有している。通常の撮影モードでは、WB補正及びY/C処理された画像データが画像メモリ44に一旦記憶され、圧縮伸張回路42に読み出されてJpeg圧縮が行われる。圧縮された画像データは、I/F回路26を介してメモリカード24に送られる。
【0016】
速写モードでは、WB補正処理された画像データに対してY/C変換処理された画像データ(以下、YCデータ)と、YCデータに対してJpeg圧縮処理された圧縮データが、画像メモリ44内に記憶される。システムコントローラ22は、画像メモリ44内のYCデータに対して圧縮処理を行い、圧縮データを順次画像メモリ44内の別の領域に記憶する。この圧縮処理中にシャッタボタン12が押圧されると、システムコントローラ22は圧縮処理を一時中断し、次コマの撮影動作を優先的に行ってYCデータを生成し、これを画像メモリ44に記憶する。その後、システムコントローラ22は、前コマの圧縮処理を再開して圧縮データを画像メモリ44に記録する。
【0017】
圧縮処理の中断及び再開は、以下のようにして行われる。Jpeg圧縮では、画像データを所定領域(8ドット×8ドット)に分割し、各領域ごとにデジタルコサイン変換、量子化、エントロピー符号化といった処理が行われてデータ圧縮され、順次画像メモリ44へと送られる。このため、ある領域を圧縮処理している間にシャッタ操作が行われたときは、当該領域のデータ圧縮を行って圧縮データを画像メモリ44に記録する。次に、最後にデータ圧縮された領域の位置情報を、圧縮済み領域情報として圧縮伸張部42内のメモリ(あるいは、画像メモリ44内の特定領域)に記憶する。そして、次の領域の圧縮処理を行わずに被写体の撮影を行い、撮影により新たに得られた画像のYCデータを生成し、画像メモリ44に記録する。その後、システムコントローラ22は、圧縮済み領域データを読み取って最後にデータ圧縮された領域の位置を検出し、画像データの圧縮処理を再開する。
【0018】
以下、上記構成による作用を説明する。被写体の連続撮影を行わない場合は、モード切替ダイヤル14を操作して通常撮影モードに設定する。CCDイメージセンサ26により撮像された被写体画像がLCDパネル20に連続的に表示され、シャッタボタン12の押圧操作により被写体が撮影される。撮影により得られた画像データは、WB補正、Y/C変換処理が施されて画像メモリ44に記録される。その後、画像データが圧縮伸張回路42に送られてJpeg形式に従ってデータ圧縮され、圧縮された画像データがメモリカード24内に記録される。
【0019】
被写体の連続撮影を行う場合は、モード切替ダイヤル14を操作して速写モードに設定する。図2のフローチャートで示すように、速写モードでは、シャッタ操作により被写体を撮影して画像データが生成され、WB補正、Y/C変換処理後に得られたYCデータが画像メモリ44に記憶される。その後、YCデータが圧縮伸張回路42に送られ、8ドット×8ドット単位の領域ごとにデータ圧縮される。圧縮された画像データは順次画像メモリ44に送られ、YCデータとは別の領域に記録される。
【0020】
YCデータの圧縮処理中にシャッタボタン12が押圧されると、その時点で圧縮処理が行われている領域を最後に圧縮処理が中断される。そして、次コマの被写体の撮影及び画像処理が行われ、得られたYCデータが画像メモリ44の未記録領域に記録される。その後、前コマの圧縮処理が再開され、圧縮された画像データが画像メモリ44に記録される。
【0021】
シャッタボタン12が押圧されていない間は、画像データの圧縮処理が継続される。1コマ分のYCデータの圧縮が完了すると、当該コマのYCデータは消去され、別のコマのYCデータを記憶する領域を確保する。画像メモリ44内に複数コマのYCデータが記録されている場合は、1コマの圧縮完了後、直ちに別のコマの圧縮処理が行われる。
【0022】
速写を終了する場合は、モード切替ダイヤル14を操作して速写モードを解除する。このとき、システムコントローラ22はYCデータ圧縮処理が継続されているか否かを判断し、継続されている場合は全てのYCデータが圧縮されるまで、圧縮処理を継続する。全コマのYCデータの圧縮が完了されると、画像メモリ44内の圧縮画像データが、メモリカード24に順次書き込まれる。全コマ分の圧縮画像データがメモリカード24に書き込まれると、画像メモリ44内の圧縮画像データが消去される。
【0023】
連続して2コマの撮影を行った場合の、画像メモリ44内のデータの時間変化を図3に示す。同図において、「YC」はYCデータを、「圧縮中」は圧縮中の画像データを、「圧縮済」は圧縮済みの画像データを、それぞれ表す。また、「(1)」は1コマ目の画像データを、「(2)」は2コマ目の画像データを表す。
【0024】
1コマ目の撮像により得られたYCデータが画像メモリ44に記録され、各領域ごとに圧縮されたデータが画像メモリ44の空き領域に記録される(A)。1コマ目のYCデータの圧縮中に2コマ目の撮影動作が行われ、YCデータが画像メモリ44の空き領域に記録される(B)。その後、1コマ目のYCデータの圧縮処理を再開し(C)、圧縮処理が完了すると1コマ目のYCデータが消去される(D)。その後、2コマ目のYCデータの圧縮処理が行われ(E)、圧縮処理が完了すると2コマ目のYCデータが消去される(F)。
【0025】
このように、圧縮画像データを高速で動作する画像メモリに書き込むとともに、圧縮動作を中断して被写体の撮像を優先的に行うことにより、画像メモリに記録される画像データの量を小さくすることができる。このため、速写性を維持しつつ連続撮影可能なコマ数を増やすことが可能となる。
【0026】
上記実施形態では、モード切替ダイヤルを操作して速写モードを解除することで、画像メモリ内の圧縮画像データをメモリカードに書き込むようにしているが、必ずしも速写モードを解除する必要はない。例えば、デジタルカメラに記録ボタンを設け、この記録ボタンが押圧されたときに、圧縮画像データをメモリカード書き込むようにしても良い。この場合では、撮影モードの切り替えを行う時間を省略できるため、異なる被写体の速写を続けて行いたい場合に好適である。
【0027】
また、速写モードにおいて、圧縮済みの画像データのみが画像メモリに記憶されており、かつシャッタボタンが押圧されていなければ、画像メモリ内の圧縮画像データをメモリカードに記録しても良い。そして、シャッタボタンが押圧されたときは、メモリカードへの画像記録を一時中断し、被写体の撮像、画像処理を優先的に行う。メモリカードに書き込まれた圧縮画像データが消去されるため、速写モードにおいて連続撮影可能なコマ数を更に増やすことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、内部メモリに記憶された画像データを圧縮処理して未記録領域に圧縮画像データを記録するとともに、画像データが圧縮されている間にシャッタ操作が行われたときは、圧縮処理を中断して被写体の撮影を行い、撮影により生成された画像データを内部メモリに記録した後に圧縮処理を再開するようにしたから、速写性を維持しつつ連続撮影可能なコマ数を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】速写モードにおけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】画像メモリ内のデータの時間遷移を表す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 シャッタボタン
40 Y/C処理部
42 圧縮伸張部
44 画像メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッタ操作を繰り返し行うことにより連続撮影が可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラでは、シャッタ操作に応答してCCD等の撮像素子が駆動され、光学的な被写体像をデジタル信号に変換されて画像データを生成する。生成された画像データはDRAMに一旦記憶され、ホワイトバランス補正(以下、WB補正という)、輝度・色差信号への変換処理(以下、Y/C処理という)を行う際に順次読み出される。Y/C処理済みの画像データはJpeg等の所定フォーマットに従って圧縮される。圧縮された画像データがは、デジタルカメラに着脱自在のメモリカード内に記憶される。
【0003】
通常の撮影プロセスでは、前コマの画像データがメモリカードに書き込まれた後に次コマの撮影が可能となるため、被写体を連続して撮影したい場合であっても、上記の画像処理を行っている間は次コマの撮影を行うことができない。
【0004】
この問題点に対処するため、特許文献1に記載された電子カメラでは、被写体の連続撮影が可能な速写モードが設けられている。この速写モード時では、撮影により得られた画像データがカメラ内のDRAMに連続的に記録される。速写モードが終了すると、DRAMに記録されていた画像データが順次読み出され、WB補正やY/C処理等の画像処理が行われた後、圧縮されてメモリカードに書き込まれる。上記電子カメラによれば、連続撮影中に画像データがメモリカードに書き込まれることがないため、高速に連続撮影を行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−13738号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常のデジタルカメラでは、数コマ分の画像データを記憶できるDRAMが内蔵されているが、連続撮影を行うには数コマでは不十分である。また、上記特許文献の電子カメラでは、連続撮影によりDRAM内の空き容量が不足すると、画像処理に引き続いてメモリカードへの書き込み処理が行われる。このため、これらの処理が行われている間は次の撮影を行うことができず、シャッタチャンスを逃してしまうおそれが大きい。DRAMの記憶容量を大きくすることにより、かかる問題を解決することができるが、この場合はDRAMのコストが増加するため、デジタルカメラをローコストで提供するという観点から好ましくない。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、撮影時間間隔を短く保ちながら、連続撮影可能なコマ数を増やすことができるデジタルカメラをローコストで提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、シャッタ操作に応答して生成される画像データを記録する内部メモリと、この内部メモリに記憶された画像データの圧縮処理を行い、内部メモリ内の未記録領域に圧縮画像データを記録する圧縮手段と、画像データが圧縮されている間にシャッタ操作が行われたときは、圧縮処理を中断して被写体の撮影を行い、撮影により生成された画像データを内部メモリに記録した後に圧縮処理を再開する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
内部メモリに記録された未圧縮の画像データは、圧縮処理が終了したときに消去され、別のコマの画像データを記憶するためのメモリ領域を確保する。また、デジタルカメラに、外部メモリを着脱自在に設け、内部メモリに記録された圧縮画像データを外部メモリへ記録しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、デジタルカメラ10は、シャッタボタン12、撮影モードの切り替えを行うためのモード切替ダイヤル14、被写体を撮影して画像データを生成する撮影部16、画像データに対して所定の画像処理を行う画像処理部18、撮影された画像を表示するLCDパネル20等が設けられ、これらはシステムコントローラ22によって動作制御される。また、外部記憶媒体として、デジタルカメラ10に着脱自在のメモリカード24が設けられる。このメモリカード24は、インターフェース(I/F)回路26を介してデジタルカメラ10に接続され、画像データの読み書きを行う。
【0011】
シャッタボタン12は、撮影者によって半押し操作されたときに被写体の測光及び測距が行われ、全押し操作されたときに1コマ分の被写体像が撮影部16によって撮影される。デジタルカメラ10には、再生モード、通常撮影モード、連続的に撮影を行う速写モードとが設けられ、モード切替ダイヤル14を操作することでこれらの動作モードが切り替えられる。
【0012】
撮影部16には、撮影レンズ28、CCDイメージセンサ30、アンプ32、A/D変換部34が設けられている。撮影レンズ28はCCDイメージセンサ30の前部に配置され、測距によって得られた距離情報をもとに光軸上を移動して被写体のピント合わせを行い、被写体像をCCDイメージセンサ30の光電面に結像させる。CCDイメージセンサ30は、被写体の測光により得られた被写体輝度情報から、その電荷蓄積時間がCCDドライバ36によって制御され、光学的な被写体画像を電気的な撮影信号に変換して出力する。出力された撮影信号は、アンプ32において撮影感度に応じたゲインで増幅された後、A/D変換部34に送られてデジタル変換され、画像データが生成される。
【0013】
画像処理部18は、WB補正回路38、Y/C処理回路40、圧縮伸張回路42と、画像メモリ44から構成され、これらはデータバス46を介して互いに接続されている。WB補正回路38では、撮像部16から送られる画像データのホワイトバランスを補正する。Y/C処理回路40では、WB補正された画像データに対して所定のマトリックス変換を行い、輝度信号及び色差信号を生成する。画像処理済みの画像データはLCDドライバ48に送られ、被写体画像がLCDパネル20に表示される。これにより、LCDパネル20は、被写体画像を連続的に表示する電子ファインダとして機能する。
【0014】
画像処理済みの画像データは、圧縮伸張回路42にも送られる。圧縮伸張回路42では、WB補正及びY/C処理が行われた画像データを所定フォーマット(例えばJpeg形式)に従って圧縮し、圧縮済みの画像データをデータバス46及びインターフェース(I/F)回路26を介してメモリカード24に送る。また、圧縮伸張回路42は、メモリカード24から読み出された圧縮画像データを伸張処理し、非圧縮の画像データを画像メモリ44へ送る。
【0015】
画像メモリ44は、メモリカード24よりも高速にデータを読み出し、あるいは書き込むことが可能とされている。画像メモリ44の容量はデジタルカメラ10の製造コストを考慮して適宜定められ、本実施例では5コマの非圧縮の画像データが記憶可能な容量を有している。通常の撮影モードでは、WB補正及びY/C処理された画像データが画像メモリ44に一旦記憶され、圧縮伸張回路42に読み出されてJpeg圧縮が行われる。圧縮された画像データは、I/F回路26を介してメモリカード24に送られる。
【0016】
速写モードでは、WB補正処理された画像データに対してY/C変換処理された画像データ(以下、YCデータ)と、YCデータに対してJpeg圧縮処理された圧縮データが、画像メモリ44内に記憶される。システムコントローラ22は、画像メモリ44内のYCデータに対して圧縮処理を行い、圧縮データを順次画像メモリ44内の別の領域に記憶する。この圧縮処理中にシャッタボタン12が押圧されると、システムコントローラ22は圧縮処理を一時中断し、次コマの撮影動作を優先的に行ってYCデータを生成し、これを画像メモリ44に記憶する。その後、システムコントローラ22は、前コマの圧縮処理を再開して圧縮データを画像メモリ44に記録する。
【0017】
圧縮処理の中断及び再開は、以下のようにして行われる。Jpeg圧縮では、画像データを所定領域(8ドット×8ドット)に分割し、各領域ごとにデジタルコサイン変換、量子化、エントロピー符号化といった処理が行われてデータ圧縮され、順次画像メモリ44へと送られる。このため、ある領域を圧縮処理している間にシャッタ操作が行われたときは、当該領域のデータ圧縮を行って圧縮データを画像メモリ44に記録する。次に、最後にデータ圧縮された領域の位置情報を、圧縮済み領域情報として圧縮伸張部42内のメモリ(あるいは、画像メモリ44内の特定領域)に記憶する。そして、次の領域の圧縮処理を行わずに被写体の撮影を行い、撮影により新たに得られた画像のYCデータを生成し、画像メモリ44に記録する。その後、システムコントローラ22は、圧縮済み領域データを読み取って最後にデータ圧縮された領域の位置を検出し、画像データの圧縮処理を再開する。
【0018】
以下、上記構成による作用を説明する。被写体の連続撮影を行わない場合は、モード切替ダイヤル14を操作して通常撮影モードに設定する。CCDイメージセンサ26により撮像された被写体画像がLCDパネル20に連続的に表示され、シャッタボタン12の押圧操作により被写体が撮影される。撮影により得られた画像データは、WB補正、Y/C変換処理が施されて画像メモリ44に記録される。その後、画像データが圧縮伸張回路42に送られてJpeg形式に従ってデータ圧縮され、圧縮された画像データがメモリカード24内に記録される。
【0019】
被写体の連続撮影を行う場合は、モード切替ダイヤル14を操作して速写モードに設定する。図2のフローチャートで示すように、速写モードでは、シャッタ操作により被写体を撮影して画像データが生成され、WB補正、Y/C変換処理後に得られたYCデータが画像メモリ44に記憶される。その後、YCデータが圧縮伸張回路42に送られ、8ドット×8ドット単位の領域ごとにデータ圧縮される。圧縮された画像データは順次画像メモリ44に送られ、YCデータとは別の領域に記録される。
【0020】
YCデータの圧縮処理中にシャッタボタン12が押圧されると、その時点で圧縮処理が行われている領域を最後に圧縮処理が中断される。そして、次コマの被写体の撮影及び画像処理が行われ、得られたYCデータが画像メモリ44の未記録領域に記録される。その後、前コマの圧縮処理が再開され、圧縮された画像データが画像メモリ44に記録される。
【0021】
シャッタボタン12が押圧されていない間は、画像データの圧縮処理が継続される。1コマ分のYCデータの圧縮が完了すると、当該コマのYCデータは消去され、別のコマのYCデータを記憶する領域を確保する。画像メモリ44内に複数コマのYCデータが記録されている場合は、1コマの圧縮完了後、直ちに別のコマの圧縮処理が行われる。
【0022】
速写を終了する場合は、モード切替ダイヤル14を操作して速写モードを解除する。このとき、システムコントローラ22はYCデータ圧縮処理が継続されているか否かを判断し、継続されている場合は全てのYCデータが圧縮されるまで、圧縮処理を継続する。全コマのYCデータの圧縮が完了されると、画像メモリ44内の圧縮画像データが、メモリカード24に順次書き込まれる。全コマ分の圧縮画像データがメモリカード24に書き込まれると、画像メモリ44内の圧縮画像データが消去される。
【0023】
連続して2コマの撮影を行った場合の、画像メモリ44内のデータの時間変化を図3に示す。同図において、「YC」はYCデータを、「圧縮中」は圧縮中の画像データを、「圧縮済」は圧縮済みの画像データを、それぞれ表す。また、「(1)」は1コマ目の画像データを、「(2)」は2コマ目の画像データを表す。
【0024】
1コマ目の撮像により得られたYCデータが画像メモリ44に記録され、各領域ごとに圧縮されたデータが画像メモリ44の空き領域に記録される(A)。1コマ目のYCデータの圧縮中に2コマ目の撮影動作が行われ、YCデータが画像メモリ44の空き領域に記録される(B)。その後、1コマ目のYCデータの圧縮処理を再開し(C)、圧縮処理が完了すると1コマ目のYCデータが消去される(D)。その後、2コマ目のYCデータの圧縮処理が行われ(E)、圧縮処理が完了すると2コマ目のYCデータが消去される(F)。
【0025】
このように、圧縮画像データを高速で動作する画像メモリに書き込むとともに、圧縮動作を中断して被写体の撮像を優先的に行うことにより、画像メモリに記録される画像データの量を小さくすることができる。このため、速写性を維持しつつ連続撮影可能なコマ数を増やすことが可能となる。
【0026】
上記実施形態では、モード切替ダイヤルを操作して速写モードを解除することで、画像メモリ内の圧縮画像データをメモリカードに書き込むようにしているが、必ずしも速写モードを解除する必要はない。例えば、デジタルカメラに記録ボタンを設け、この記録ボタンが押圧されたときに、圧縮画像データをメモリカード書き込むようにしても良い。この場合では、撮影モードの切り替えを行う時間を省略できるため、異なる被写体の速写を続けて行いたい場合に好適である。
【0027】
また、速写モードにおいて、圧縮済みの画像データのみが画像メモリに記憶されており、かつシャッタボタンが押圧されていなければ、画像メモリ内の圧縮画像データをメモリカードに記録しても良い。そして、シャッタボタンが押圧されたときは、メモリカードへの画像記録を一時中断し、被写体の撮像、画像処理を優先的に行う。メモリカードに書き込まれた圧縮画像データが消去されるため、速写モードにおいて連続撮影可能なコマ数を更に増やすことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、内部メモリに記憶された画像データを圧縮処理して未記録領域に圧縮画像データを記録するとともに、画像データが圧縮されている間にシャッタ操作が行われたときは、圧縮処理を中断して被写体の撮影を行い、撮影により生成された画像データを内部メモリに記録した後に圧縮処理を再開するようにしたから、速写性を維持しつつ連続撮影可能なコマ数を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】速写モードにおけるデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】画像メモリ内のデータの時間遷移を表す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 シャッタボタン
40 Y/C処理部
42 圧縮伸張部
44 画像メモリ
Claims (3)
- シャッタ操作に応答して被写体を撮影し、画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記画像データ生成手段からの画像データを記録する内部メモリと、
前記内部メモリに記憶された画像データの圧縮処理を行い、前記内部メモリ内の未記録領域に圧縮画像データを記録する圧縮手段と、
画像データが圧縮されている間にシャッタ操作が行われたときは、圧縮処理を中断して被写体の撮影を行い、撮影により生成された画像データを前記内部メモリに記録した後に圧縮処理を再開する制御部と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記内部メモリに記録された画像データは、圧縮処理が終了したときに消去されることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 外部記憶媒体である外部メモリが着脱自在に設けられ、前記制御部は、前記内部メモリに記録された圧縮画像データを前記外部メモリへ記録することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003113208A JP2004320545A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003113208A JP2004320545A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | デジタルカメラ |
Publications (1)
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JP2004320545A true JP2004320545A (ja) | 2004-11-11 |
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ID=33473207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003113208A Pending JP2004320545A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | デジタルカメラ |
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JP (1) | JP2004320545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006086743A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
-
2003
- 2003-04-17 JP JP2003113208A patent/JP2004320545A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006086743A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP4533064B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2010-08-25 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
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