JP2004320143A - Ofdm復調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェージング等によってOFDM信号の振幅が小さくなるときでも、同期を確立することができるOFDM復調装置を提供する。
【解決手段】A/D変換器2の後段側には予備等化装置7が接続される。そして、予備等化装置7は、以前に伝播路推定部5から出力された伝達関数h(t)を平均化した平均伝達関数m(h(t))を用いてOFDM信号を予備的に等化処理する。そして、予備等化装置7から出力されたOFDM信号は、同期処理部3によって信号同期されると共に、FFT回路4によってフーリエ変換処理され、後段側等化器6によって最終的な等化処理が行われる。これにより、予備等化装置7によって同期処理部3の前段でのOFDM信号の信号レベルを高めることができるから、同期処理部3による信号検出の成功確立を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)伝送方式による無線LAN(Local Area Network)等に用いるOFDM復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、OFDM復調装置として、OFDM信号のパケット毎に同期信号を出力する同期処理部と、該同期処理部による同期信号を用いて前記パケット中の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行うフーリエ変換処理部と、前記同期処理部による同期信号を用いてOFDM信号のパケット毎に伝播路を推定する伝播路推定部と、該伝播路推定部による伝播路推定結果を用いて前記フーリエ変換処理部から出力された周波数領域の信号に対して等化処理を行う等化器とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−165346号公報
【0004】
そして、従来技術では、例えばADコンバータによってディジタル信号に変換されたOFDM信号は、同期処理部によって各パケット毎に信号検出と信号同期とが行われ、フーリエ変換処理部に入力される。このとき、フーリエ変換処理部は、同期処理部による同期信号を用いてパケット中の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行う。また、等化器は、フーリエ変換処理部から出力された周波数領域の信号に対して振幅と位相を修正する等化処理を行い、フェージング等の影響による周波数特性を補正する。そして、等化処理がされた周波数領域の信号は、後段の検波回路を用いて変調方式に応じた検波がされた後、デマッピングを行うことによってデータ信号に復元される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるOFDM復調装置では、マルチパス伝播路のフェージングによって、受信されたOFDM信号はその振幅と位相とが激しく変動する。これに対し、同期処理部は、OFDM信号の各パケットの先頭毎に設けられた既知のプリアンブル期間信号(ショートトレーニングシンボル、ガードインターバルおよびロングトレーニングシンボルによって構成)を用いて各パケットの検出を行っているが、フェージングによってプリアンブル期間信号(特に、パケット検出用のショートトレーニングシンボル)の振幅が信号検出用の閾値よりも小さくなったときには、信号検出を行うことができないという問題がある。
【0006】
また、従来技術による等化器は、伝播路推定部によって推定した伝播路推定結果(伝播特性)を用いて等化処理を行い、フェージングによるOFDM信号の振幅や位相の変動を修正していた。しかし、従来技術による伝播路推定部は、同期処理部によって同期が確立された後に、OFDM信号の既知のプリアンブル期間信号(特に、ロングトレーニングシンボル)を用いて伝播路の推定を行うから、同期が確立される以前では伝播路を推定することができず、同期処理の前段で等化処理を行うことができなかった。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、フェージング等によってOFDM信号の振幅が小さくなるときでも、同期を確立することができるOFDM復調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、OFDM信号のパケット毎に同期信号を出力する同期処理部と、該同期処理部による同期信号を用いて前記パケット中の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行うフーリエ変換処理部と、前記同期処理部による同期信号を用いてOFDM信号のパケット毎に伝播路を推定する伝播路推定部と、該伝播路推定部による伝播路推定結果を用いて前記フーリエ変換処理部から出力された周波数領域の信号に対して等化処理を行う等化器とからなるOFDM復調装置に適用される。
【0009】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記同期処理部の前段には、以前に同期確立したときの伝播路推定結果を用いて予備的な等化処理を行う予備等化手段を設ける構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、予備等化手段は、以前の伝播路推定結果を用いてOFDM信号に対して予備的な等化処理を行うから、同期処理部に入力される前段でフェージング等によるOFDM信号の振幅や位相の変動を修正することができる。この結果、同期処理部に入力されるOFDM信号のプリアンブル期間信号の振幅を増加させて、信号検出用の閾値よりも大きくすることができるから、同期処理部による信号同期を容易に確立することができる。
【0011】
請求項2の発明では、予備等化手段は、複数の伝播路推定結果の平均値を用いて予備的な等化処理を行う構成としている。
【0012】
これにより、同期処理部によって複数回に亘って同期が確立されたときには、予備等化手段は、これらの同期確立時に伝播路推定部によって推定された複数の伝播路推定結果の平均値を用いて予備的な等化処理を行う。この結果、伝播路推定結果の平均値はOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応するから、同期処理部の前段側のOFDM信号に対して静的なマルチパスによる振幅や位相の変動を修正することができ、同期処理部による信号検出の成功確率を高めることができる。
【0013】
請求項3の発明では、予備等化手段は、起動時から予め決められた所定数の伝播路推定結果の平均値を算出する平均値算出部と、該平均値算出部による平均伝播路推定結果を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された平均伝播路推定結果を用いて同期処理部の前段側のOFDM信号に対して等化処理を行う等化処理部とによって構成している。
【0014】
これにより、起動時から同期処理部によって複数回に亘って同期が確立されたときには、平均値算出部はこれらの同期確立時に伝播路推定部によって推定された複数の伝播路推定結果の平均値を算出する。このため、平均値算出部によってOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応した平均伝播路推定結果を算出することができると共に、特異なマルチパスによる伝播路推定結果を排除することができる。そして、等化処理部はこの平均伝播路推定結果を用いてOFDM信号に等化処理を行うから、同期処理部の前段側のOFDM信号に対して静的なマルチパスによる振幅や位相の変動を修正することができ、同期処理部による信号検出の成功確率を高めることができる。
【0015】
請求項4の発明では、前記平均値算出部と記憶部との間には、平均伝播路推定結果を一時的に保持するラッチ部を設けている。
【0016】
これにより、平均値算出部から新たな平均伝播路推定結果が出力されたときでも、ラッチ部はこの平均伝播路推定結果を一時的に保持するから、等化処理部がOFDM信号に対して予備的な等化処理を行っている途中で記憶部内の平均伝播路推定結果が更新されるのを防ぐことができ、等化処理部の誤動作を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるOFDM復調装置を添付図面に従って詳細に説明する。
【0018】
図において、1はIQ信号検波器で、該IQ信号検波器1の入力側には、例えばミキサを介してアンテナ(いずれも図示せず)が接続されている。そして、アンテナから受信された高周波信号(RF信号)は、ミキサによって中間周波信号(IF信号)に周波数変換されると共に、IQ信号検波器1は、このダウンコンバートされた中間周波信号を直交検波し、I信号(同相信号)とQ信号(直交信号)とからなるベースバンドのOFDM信号を出力している。
【0019】
2はIQ信号検波器1の出力側に接続されたA/D変換器で、該A/D変換器2は、IQ信号検波器1から出力されるベースバンドのOFDM信号をディジタル信号に変換している。
【0020】
3は後述の予備等化装置7を介してA/D変換器2の出力側に接続された同期処理部で、該同期処理部3は、予備等化装置7によって予備的な等化処理がされたOFDM信号に対して各パケット毎に信号検出と信号同期とを行い、OFDM信号のパケット毎に同期信号Sを出力している。このとき、同期処理部3は、例えばOFDM信号の各パケットの先頭毎に設けられたプリアンブル期間信号が信号検出の閾値を超えたか否かによって各パケットの検出を行っている。
【0021】
具体的には、パケットの先頭でプリアンブル期間信号の振幅が信号検出の閾値を超えた場合にパケットが検出されると共に、プリアンブル期間信号は既知の信号のため、相互相関または遅延させた自己相関を算出し、ピーク検出を行うことによって同期を確立している。
【0022】
4は予備等化装置7の出力側に接続されたフーリエ変換処理部としての高速フーリエ変換回路(以下、FFT回路4という)で、該FFT回路4は、OFDM信号の各パケットが複数のシンボル期間を含むのに対して、同期処理部3から出力される同期信号Sを用いて予備等化装置7から出力されたパケット中の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行っている。具体的には、同期処理部3によってパケットの先頭で同期を確立した後は、内部で作られる一定間隔のトリガ信号を用いてFFT窓のタイミングを決定し、シンボル期間毎のフーリエ変換処理を行うものである。そして、FFT回路4は、ベースバンドのOFDM信号を周波数領域に変換すると共に、この周波数領域に変換された信号(周波数領域信号Y(f))を後述の後段側等化器6に向けて出力している。
【0023】
5は予備等化装置7の出力側に接続された伝播路推定部で、該伝播路推定部5は、同期処理部3による同期信号Sを用いてOFDM信号のパケット毎に伝播路を推定し、推定した伝播路(マルチパス)に応じた周波数応答からなる伝達関数H(f)と時間応答からなる伝達関数h(t)とを伝播路推定結果として出力するものである。
【0024】
6は伝播路推定部5による伝達関数H(f)を用いてFFT回路4から出力された周波数領域信号Y(f)に対して適応等化処理を行う後段側等化器で、該後段側等化器6は、周波数領域信号Y(f)と伝達関数H(f)との複素数の除算を行い、この演算結果を出力信号X(f)として出力している(X(f)=Y(f)/H(f))。そして、適応等化処理された出力信号X(f)は、後段側等化器6の出力側に接続された検波回路(図示せず)を用いて各サブキャリアの変調方式に応じて検波されると共に、検波後にデマッピングを行うことによってデータ信号に復元されるものである。
【0025】
7は同期処理部3の前段側に設けられた予備等化装置で、該予備等化装置7は後述の平均値算出部8、ラッチ部9、RAM10および前段側等化器11によって大略構成されている。
【0026】
8は伝播路推定部5に接続された平均値算出部で、該平均値算出部8は、同期処理部3によって同期が確立する毎に伝播路推定部5から伝達関数h(t)が出力されるのに対し、これら複数の伝達関数h(t)の平均を算出している。そして、平均値算出部8は、算出した平均伝達関数m(h(t))をラッチ部9に出力している。また、平均値算出部8は、例えばOFDM復調装置の起動時から予め決められた所定回数分の伝達関数h(t)を平均化している。これにより、平均値算出部8は、特異な(希少な)マルチパスによる伝達関数を排除している。
【0027】
9は平均値算出部8の出力側に接続されたラッチ部で、該ラッチ部9は、平均値算出部8から出力される平均伝達関数m(h(t))を一時的に保持し、例えば同期処理部3から次回の同期信号Sが出力されたときに平均伝達関数m(h(t))をRAM10に向けて出力する。これにより、ラッチ部9は、平均伝達関数m(h(t))がRAM10に直接出力されるのを防ぎ、前段側等化器11がOFDM信号に対して予備的な等化処理を行っている途中でRAM10内の平均伝達関数m(h(t))が更新されるのを防止している。
【0028】
10はラッチ部9の出力側に接続された記憶部としてのRAMで、該RAM10は平均伝達関数m(h(t))を記憶すると共に、この記憶された平均伝達関数m(h(t))は同期処理部3から同期信号Sが出力される毎に更新されるものである。また、RAM10は、OFDM復調装置の起動時には例えば直接波だけの理想的な伝播路に対応した伝播特性(初期伝達関数ho(t))を記憶している。
【0029】
11はRAM10に記憶された初期伝達関数ho(t)と平均伝達関数m(h(t))とを用いて等化処理を行う等化処理部としての前段側等化器で、該前段側等化器11は、例えばトランスバーサルフィルタ(シフトレジスタ、畳み込み演算)等によって構成され、時間領域(ベースバンド)のOFDM信号と初期伝達関数ho(t)または平均伝達関数m(h(t))との畳み込み積分、相関演算等を行うことによって予備的な適応等化処理を行っている。ここで、前段側等化器11は、同期が確立されていない起動時には、初期伝達関数ho(t)を用いて等化処理を行うから、このときの前段側等化器11の入力波形と出力波形とは一致する。一方、1回でも同期が確立された後には、前段側等化器11は平均伝達関数m(h(t))を用いて等化処理を行うものである。
【0030】
本実施の形態によるOFDM復調装置は上述のように構成されるものであり、次にその作動について説明する。
【0031】
まず、アンテナから高周波信号を受信すると、ミキサはこの高周波信号を中間周波信号に周波数変換する。そして、中間周波信号はIQ信号検波器1によってI信号とQ信号とからなるベースバンドのOFDM信号に復調され、A/D変換器2によってディジタル信号に変換される。
【0032】
次に、予備等化装置7の前段側等化器11は、ベースバンドのOFDM信号に対してRAM10に記憶された初期伝達関数ho(t)または平均伝達関数m(h(t))を用いて予備的な等化処理を行う。ここで、前段側等化器11は、OFDM復調装置の起動時には初期伝達関数ho(t)を用いて等化処理を行うから、このときのOFDM信号は振幅や位相がそのままの状態で同期処理部3等に入力される。
【0033】
一方、1回でも同期が確立された後には、伝播路推定部5から伝達関数h(t)が出力されて、平均値算出部8は平均伝達関数m(h(t))を更新するから、前段側等化器11は、更新された平均伝達関数m(h(t))を用いて等化処理を行う。これにより、フェージングが生じている場合であっても、OFDM信号の振幅や位相を予備的に修正することができるから、プリアンブル期間信号を含めたOFDM信号全体の信号レベルが上昇する。
【0034】
そして、前段側等化器11から出力されたOFDM信号は、同期処理部3によって信号検出と信号同期とが行われる。このとき、前段側等化器11によって予備的に等化処理がされたOFDM信号のプリアンブル期間信号は信号レベルが上昇しているから、同期処理部3は高い確率でOFDM信号の各パケットを検出し、同期信号Sを出力する。
【0035】
これにより、FFT回路4は同期信号Sを用いてOFDM信号の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行うと共に、伝播路推定部5はOFDM信号のパケット毎に伝播路を推定して伝達関数H(f),h(t)を出力する。この結果、後段側等化器6は、伝播路推定部5による伝達関数H(f)を用いてFFT回路4から出力された周波数領域信号Y(f)に対して等化処理を行い、出力信号X(f)を出力する。
【0036】
最後に、適応等化処理された出力信号X(f)は、後段側等化器6の出力側に接続された検波回路(図示せず)を用いて各サブキャリアの変調方式に応じて検波されると共に、検波後にデマッピングを行うことによってデータ信号に復元される。
【0037】
かくして、本実施の形態では、同期処理部3の前段には、以前に同期確立したときの伝播路推定結果(伝達関数h(t))を用いて予備的な等化処理を行う予備等化装置7を設けたから、同期処理部3に入力される前段でフェージング等によるOFDM信号の振幅や位相の変動を修正することができる。この結果、同期処理部3に入力されるOFDM信号のプリアンブル期間信号の振幅を増加させて、信号検出用の閾値よりも大きくすることができるから、信号検出用の閾値を低下させることなく同期処理部3による信号同期を容易に確立することができる。
【0038】
また、予備等化装置7は、同期処理部3によって複数回に亘って同期が確立されたときに、これらの同期確立毎の複数の伝達関数h(t)を平均化した平均伝達関数m(h(t))を用いて予備的な等化処理を行うから、平均伝達関数m(h(t))をOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応させることができる。このため、同期処理部3の前段側のOFDM信号に対して静的なマルチパスによる振幅や位相の変動を修正することができ、同期処理部3による信号検出の成功確率を高めることができる。そして、前段側等化器11によって室内構造等による静的な伝播システムの影響を修正できると共に、後段側等化器6によって人の移動等による動的な伝播システムの影響を修正でき、等化処理の性能を高めることができる。
【0039】
また、予備等化装置7は、起動時から予め決められた所定数の伝達関数h(t)の平均値を算出する平均値算出部8を備える構成としたから、平均値算出部8によってOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応した平均伝達関数m(h(t))を算出することができると共に、特異なマルチパスによる伝達関数h(t)を排除することができる。
【0040】
さらに、平均値算出部8とRAM10との間にはラッチ部9を設けたから、平均値算出部8から新たな平均伝達関数m(h(t))が出力されたときでも、この平均伝達関数m(h(t))をラッチ部9によって一時的に保持することができる。このため、前段側等化器11がOFDM信号に対して予備的な等化処理を行っている途中でRAM10内の平均伝達関数m(h(t))が更新されるのを防ぐことができ、前段側等化器11の誤動作を防止して信頼性を高めることができる。
【0041】
なお、前記実施の形態では、高周波信号を中間周波信号にダウンコンバートするミキサ等を備える構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばミキサ等を省き、アンテナによって受信した信号を直接的に直交検波するダイレクトコンバージョンの構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、同期処理部の前段には、以前に同期確立したときの伝播路推定結果を用いて予備的な等化処理を行う予備等化手段を設けたから、予備等化手段によって同期処理部に入力される前段でフェージング等によるOFDM信号の振幅や位相の変動を修正することができる。この結果、同期処理部に入力されるOFDM信号のプリアンブル期間信号の振幅を増加させて、信号検出用の閾値よりも大きくすることができるから、同期処理部による信号同期を容易に確立することができる。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、予備等化手段は、同期処理部によって複数回に亘って同期が確立されたときに、これらの同期確立毎の複数の伝播路推定結果を平均化した平均伝播路推定結果を用いて予備的な等化処理を行うから、平均伝播路推定結果をOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応させることができる。このため、同期処理部の前段側のOFDM信号に対して静的なマルチパスによる振幅や位相の変動を修正することができ、同期処理部による信号検出の成功確率を高めることができる。
【0044】
また、請求項3の発明によれば、予備等化手段は、起動時から予め決められた所定数の伝播路推定結果の平均値を算出する平均値算出部を備える構成としたから、平均値算出部によってOFDM復調装置が設置された周囲の静的なマルチパスに対応した平均伝播路推定結果を算出することができると共に、特異なマルチパスによる伝播路推定結果を排除することができる。
【0045】
さらに、請求項4の発明によれば、平均値算出部と記憶部との間にはラッチ部を設けたから、平均値算出部から新たな平均伝播路推定結果が出力されたときでも、この平均伝播路推定結果をラッチ部によって一時的に保持することができる。このため、等化処理部がOFDM信号に対して予備的な等化処理を行っている途中で記憶部内の平均伝播路推定結果が更新されるのを防ぐことができ、等化処理部の誤動作を防止して信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるOFDM復調装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
2 A/D変換器
3 同期処理部
4 FFT回路(フーリエ変換処理部)
5 伝播路推定部
6 後段側等化器(等化器)
7 予備等化装置(予備等化手段)
8 平均値算出部
9 ラッチ部
10 RAM(記憶部)
11 前段側等化器(等化処理部)

Claims (4)

  1. OFDM信号のパケット毎に同期信号を出力する同期処理部と、該同期処理部による同期信号を用いて前記パケット中の各シンボル期間毎にフーリエ変換処理を行うフーリエ変換処理部と、前記同期処理部による同期信号を用いてOFDM信号のパケット毎に伝播路を推定する伝播路推定部と、該伝播路推定部による伝播路推定結果を用いて前記フーリエ変換処理部から出力された周波数領域の信号に対して等化処理を行う等化器とからなるOFDM復調装置において、
    前記同期処理部の前段には、以前に同期確立したときの伝播路推定結果を用いて予備的な等化処理を行う予備等化手段を設けたことを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 前記予備等化手段は、複数の伝播路推定結果の平均値を用いて予備的な等化処理を行う構成としてなるOFDM復調装置。
  3. 前記予備等化手段は、起動時から予め決められた所定数の伝播路推定結果の平均値を算出する平均値算出部と、該平均値算出部による平均伝播路推定結果を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された平均伝播路推定結果を用いて同期処理部の前段側のOFDM信号に対して等化処理を行う等化処理部とによって構成してなる請求項2に記載のOFDM復調装置。
  4. 前記平均値算出部と記憶部との間には、平均伝播路推定結果を一時的に保持するラッチ部を設けてなる請求項3に記載のOFDM復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011228890A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Ricoh Co Ltd 無線通信装置及び受信信号処理方法

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