JP2004319231A - El発光シート - Google Patents

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Akio Sato
昭夫 佐藤
Minoru Harada
実 原田
Toshiyuki Takei
敏之 武井
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Abstract

【課題】EL発光体を用いた面光源を、既に設置されている対象物に対してでも、何らの設備をもたない一般人でも、利用できるようにする。
【解決手段】EL発光シート100は、本体10と、本体10から必要に応じて除去できる接着層被覆シート20、及び保護シート30とを含んで構成される。本体10は、前面側から、オーバーコート層11、導電性ポリマー層12、前面側電極12A、白レジスト層13、EL発光体層14、誘電層15、カーボン層16、背面側電極16A、封止用レジスト層17、接着層18を含んで構成される。本体10は、全体が一体になるように、且つ全体がシート状になるようにされている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、EL(Electro Luminescence/エレクトロルミネセンス)発光体を用いたEL発光製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
EL発光体は、面光源として使用されており、薄くでき、また消費電力が少なくて済むといったその利点により、近年普及の度合いが高まってきている。
【0003】
ところで、EL発光体を面光源として利用するには、EL発光体の層を、面光源を設けたい対象物における面光源を設けたい部分に形成することが必要である。より、具体的には、透光性を有する前面電極、EL発光体を含むEL発光体層、前面電極との間でEL発光体を挟む背面電極を、対象物の中の面光源を設けたい部分に形成することが必要である。
【0004】
対象物の面光源を設けたい部分にこれらを生成するために、従来は、面光源を設けたい部分に、前面電極、EL発光体層、背面電極を形成するための物質がそれぞれ含まれた溶液を、その前に塗ったものを乾燥させてから順に塗布するという技術が用いられている。
この技術によって面光源を得ることはもちろん可能なのであるが、ある対象物に対して面光源を生成するために、溶液を繰り返し塗布するのは基本的に、工場などの一定の設備のあるところでしか実際上不可能であるから、応用の範囲が制限される。つまり、既に設置されている壁などに対して面光源を生成すること、また、何らの設備を持たない一般人が自分の思うところに面光源を設けることは、ほぼ不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような課題を解決するものであり、具体的には、既に設置されている対象物に対してでも、何らの設備をもたない一般人でも、EL発光体を用いた面光源を利用できるようにするための技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するための本発明は、以下のようなものである。
本発明は、層状で、透光性を有する前面電極と、層状で、前記前面電極と対面して前記前面電極の背面側に配置される背面電極と、層状で、前記前面電極と前記背面電極との間に挟まれており、前記前面電極と前記背面電極の間に電位差が形成されたときに光を放出するEL発光体を含んで形成されている、EL発光体層と、を備えるEL発光シートである。このEL発光シートは、前記EL発光体層が放出した光を、前記前面電極を透過させて前面側から外部に放出するように構成されており、前記前面電極、前記背面電極、及び前記EL発光体層が、一体的に、且つシート状にされているとともに、前記前面電極、及び前記背面電極が、導通可能に露出しているか、又は前記前面電極、及び前記背面電極が外部に露出している伝導性を有する伝導部材と導通可能となっている。
このEL発光シートは、全体として一体のシート状となっており、溶液を繰り返し塗布せずとも、対象物の面光源を設けたい部分に対してEL発光シートを貼付けるだけで、面光源を設けたい部分に面光源を形成できるようになる。このように、本発明のEL発光シートは、既に設置されている対象物に対して取付けることもでき、何らの設備をもたない一般人でも取付けを行えるので、応用範囲の広いものとなる。
なお、この明細書で、「前面」の語は、EL発光シートのうちの光の放出される側の面を、「背面」の語は、前面の反対側の面を、それぞれ意味するものとする。
【0007】
本発明のEL発光シートは、柔軟性を有するものであってもよい。
上述の従来技術では、対象物の面光源を設けたい部分がある程度平滑な部分にしか面光源を形成することができない。したがって、対象物としての布の一部にEL発光体を用いた面光源を形成する場合には、そこにポリプロピレンなどの樹脂を塗布して凹凸のある面を予め平滑にするという前処理が必要となる。この前処理は、手間がかかるのみならず、平滑な面を得るために塗布される樹脂が硬いため、本来柔軟性を持つはずの面光源がその柔軟性を失ってしまうという結果を招く。
本発明のEL発光シートであれば、前面電極、背面電極、及びEL発光体層(これ以外の層をも持つのであれば、それ以外の層も含めて)を、柔軟性を持つようにすることで、全体として柔軟性を有するものにでき、またそのようにしておくことで、対象物が柔軟性を持つ場合にその対象物に追従できるようになる。これにより、本発明のEL発光シートは、その応用の範囲が広くなる。
【0008】
本発明のEL発光シートは、上述のように、後付け的に使用することができる。そのため、このEL発光シートは、対象物の所定の位置に対する貼付けが必要となる。この貼付けはどのように行われても構わない。例えば、接着剤や、粘着テープ、釘などを用いて、この貼付けを行うことができる。
他方、本発明のEL発光シートは、接着手段を備えており、この接着手段によって、所定の対象物に接着できるようにされていてもよい。このようなEL発光シートであれば、接着剤、粘着テープ、釘などの他の手段を用いずとも、所定の対象物に対して貼付けられるようなものとなるため、貼付けを行うのが容易になり便利である。
【0009】
本発明における上述の接着手段は、所定の対象物に接着可能な接着剤によって形成され、前記前面電極、前記背面電極、及び前記EL発光体層と、一体にされた、層状の接着層とすることができる。
この接着層は、前記背面電極の背面側に設けられていてもよいし、前記前面電極の前面側に設けられていてもよい。前者の場合、対象物に貼付けられたEL発光シートの前面は露出する。後者の場合、対象物に貼付けられたEL発光シートの前面は対象物に密接する。前者のEL発光シートと、後者のEL発光シートは、用途に合わせて使い分ければよい。
なお、接着層を形成する接着剤は、それ単体で粘着性を持っているものでもよいし、熱を加えると硬化する熱硬化性のものや、紫外線を当てると硬化する光硬化性のものなど、一工程を加えることで粘着性を持つものであってもよい。
【0010】
上述の接着層には、特にはその露出している面には、EL発光シートの使用時に前記接着層から剥がすことのできるシート状の接着層被覆シートが貼付けられていてもよい。このような接着層被覆シートがあれば、保存時、輸送時などに接着層を剥き出しにせずとも済むと同時に、必要時には接着層を露出させられるようになる。
【0011】
本発明のEL発光シートの接着層が設けられていない面には、EL発光シートの使用時に剥がすことのできるシート状の保護シートが貼付けられていてもよい。このような保護シートがあれば、保存時、輸送時などにEL発光シートの接着層と逆側の面を剥き出しにせずとも済むようになるとともに、必要時にはそれを除去できるようになる。特に、EL発光シートが、上述の接着層被覆シートを有するのであれば、保存時、輸送時などに、EL発光シートの一方側の面を接着層被覆シートで、他方の面を保護シートで被覆できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な第1実施形態、及び第2実施形態につき説明する。両実施形態において重複する部分には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略するものとする。
【0013】
≪第1実施形態≫
第1実施形態によるEL発光シート100は、図1の断面図に示したようなものである。
なお、図1に示した各部材は、理解しやすくするために図1の上下方向にやや隙間を空けて図示されているが、実際にはこれらは密着させられており、全体として一体となっている。
また、図1に示したEL発光シート100は、図1の上側が前面、下側が背面となっている。
【0014】
EL発光シート100は、本体10と、接着層被覆シート20と、保護シート30とを含んで構成される。
【0015】
接着層被覆シート20は、本体10の背面側に貼付けられており、必要に応じて(例えば、EL発光シート100の本体10の使用時に)、本体10から剥がすことができるようなものとなっている。
保護シート30は、本体10の前面側に貼付けられており、必要に応じて(例えば、EL発光シート100の本体10の使用時に)、本体10から剥がすことができるようなものとなっている。
本体10の形状には特に制限はないが、この実施形態では、矩形とされている。接着層被覆シート20と、保護シート30の形状、大きさは、本体10を覆うことのできる形状、大きさであることが必要であるが、それ以外には特に制限はない。この実施形態における接着層被覆シート20は、本体10に対応した形状、大きさになっており、また、この実施形態における保護シート30は、本体10からその周縁部が若干はみだす程度の矩形になっている。
なお、これには限られないが、この実施形態における接着層被覆シート20は、剥離紙によって構成されており、また、保護シート30は、PET(polyethylene terephthalate /ポリエチレンテレフタレート)をフィルム状にしたものによって、より詳細には薄く形成したPET材料の表面を離系材で処理することによって構成されている。
【0016】
本体10は、図1に示したように、前面側から、オーバーコート層11、導電性ポリマー層12、前面側電極12A、白レジスト層13、EL発光体層14、誘電層15、カーボン層16、背面側電極16A、封止用レジスト層17、接着層18を含んで構成される。本体10は、全体が一体になるように、且つ全体がシート状になるようにされている。
【0017】
オーバーコート層11と、封止用レジスト層17は、本体10のこれらに挟まれた導電性ポリマー層12、前面側電極12A、白レジスト層13、EL発光体層14、誘電層15、カーボン層16、背面側電極16Aを保護するものである。この機能を担保するため、オーバーコート層11、及び封止用レジスト層17はともに、平面視で、導電性ポリマー層12、前面側電極12A、白レジスト層13、EL発光体層14、誘電層15、カーボン層16、背面側電極16Aがはみ出さないような矩形に形成されている。ただし、前面側電極12A、及び背面側電極16Aは、後述するように、外部電源と導通させる必要があるので、その一部が、平面視で、オーバーコート層11と、封止用レジスト層17からはみ出している。
オーバーコート層11は透光性を有している。また、オーバーコート層11は、これには限られないが、この実施形態では、紫外線硬化型インキである4700RL(商標/十条ケミカル株式会社)によって構成されている。
封止用レジスト層17は、これには限られないが、この実施形態では、紫外線硬化型インキであるUVF−20C(商標/株式会社アサヒ化学研究所)によって構成されている。
【0018】
導電性ポリマー層12は、本発明の前面電極として機能するものであり、導電性があり、且つ透光性を有するものとなっている。
導電性ポリマー層12は、これには限られないが、この実施形態では、矩形とされている。
導電性ポリマー層12は、これには限られないが、この実施形態では、透明導電性樹脂型インキであるP−3000導電性ポリマー(商標/日本アグファゲバルト株式会社)によって構成されている。
前面側電極12Aは、導電性ポリマー層12と外部電源の導通を行うものである。これには限られないが、この実施形態では、前面側電極12Aは、銀によって、より詳細には、銀をポリエステル系バインダにて混合したインキLS−418(商標/株式会社アサヒ化学研究所)によって構成されている。
前面側電極12Aは、この実施形態では、導電性ポリマー層12の外周に沿う、中抜きの矩形に形成されている。また、その一部が、オーバーコート層11と、封止用レジスト層17からはみ出すように延びている。この延びた部分は、導電性ポリマー層12と外部電源の導通を行う際に、端子として機能する。
【0019】
白レジスト層13は、前面側電極12Aと、EL発光体層14とを絶縁するためのものであり、これには限られないが、この実施形態では、絶縁体によって、より詳細には、エポキシ系インキであるCR−18W−KT−1(商標/株式会社アサヒ化学研究所)によって構成されている。
白レジスト層13は、前面側電極12Aの端子として機能する部分以外の部分を覆うことのできる形状、大きさとなっていればよいが、この実施形態では、前面側電極12Aの端子として機能する部分と同じ形状、大きさになっている。
【0020】
EL発光体層14は、導電性ポリマー層12とカーボン層16の間に所定の電位差が形成されたときに光を放出するEL発光体を含んで形成されている。この実施形態におけるEL発光体は、これには限られないが、カプセル型の蛍光体であるCJ−43/イエローグリーン(商標/真空冶金株式会社)とされている。EL発光体層14は、これには限られないが、導電性ポリマー層12と同一の大きさ、形状となっている。
【0021】
誘電層15は、前面側電極12A、背面側電極16A間に電位差が形成されることによって作られた電場の中で分極し、静電誘導作用が生じる媒体となる。
誘電層15は、これには限られないが、導電性ポリマー層12と同一の大きさ、形状となっている。この実施形態における誘電層15は、これには限られないが、BaTiO3(チタン酸バリューム)である♯7153(商標/デュポン株式会社)によって構成されている。
【0022】
カーボン層16は、本発明の背面電極として機能するものであり、導電性を有している。
カーボン層16は、導電性ポリマー層12と対面しており、導電性ポリマー層12との間でEL発光体層14を挟んでいる。カーボン層16は、これには限られないが、導電性ポリマー層12と同一の大きさ、形状とされている。
カーボン層16は、これには限られないが、この実施形態では、ポリマータイプのカーボン、より詳細には、透明導電性樹脂にカーボンを添加したインキであるP−4000カーボン(商標/日本アグファゲバルト株式会社)によって構成されている。
背面側電極16Aは、カーボン層16と外部電源の導通を行うものであり、銀によって構成されている。これには限られないが、この実施形態では、前面側電極12Aは、上述したのと同様のLS−418によって構成されている。
背面側電極16Aは、この実施形態では、カーボン層16の外周に沿う、中抜きの矩形に形成されている。また、その一部が、オーバーコート層11と、封止用レジスト層17からはみ出すように延びている。この延びた部分は、カーボン層16と外部電源の導通を行う際に、端子として機能する。
【0023】
接着層18は、本発明の接着手段に相当するものであり、本体10を、対象物に貼付ける際に用いられる。接着層18は、本体10の対象物への貼付けを行う際に、本体10を対象物へ貼付けた状態で固定できるための粘着力をもっている必要がある。接着層18は接着剤によって形成される。この実施形態では、これには限られないが、熱を加えたときに上述の如き粘着力を持つタイプの接着剤によって接着層18が形成されている。もっとも、通常の接着剤によって接着層18が形成されていてもよいのはもちろんである。
【0024】
上述のごときEL発光シート100は、以下のようにして製造される。
まず、保護シート30の上に、オーバーコート層11を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に導電性ポリマー層12を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に前面側電極12Aを載せ、その上に重ねて白レジスト層13を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上にEL発光体層14を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に誘電層15を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上にカーボン層16を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に背面側電極16Aを載せ、その上に重ねて封止用レジスト層17を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
そして、その上に接着層18を形成して、最後に、接着層18を覆うようにして接着層被覆シート20を被せる。
なお、接着層被覆シート20と保護シート30の厚み、及び本体10のうち前面側電極12A、背面側電極16Aを除く各層の厚みは、例えば、溶剤の塗布の回数を変更することによって適宜変更できる。この実施形態のEL発光シート100は、本体10の各層の厚みを適宜なものとすることで、全体として柔軟になっている。
【0025】
このEL発光シート100の使用方法は以下のとおりである。
まず、本体10から接着層被覆シート20を除去する。
次いで、露出した接着層18(EL発光シート100の背面)を、EL発光シート100を貼付けたい対象物中の所望の位置に当接させた状態で位置決めする。
そして、その状態で、EL発光シート100がずれないようにしながら、EL発光シート100の前面に高温(120℃程度)になったヒートプレスないしアイロンを押し当て、接着層18を、対象物の所望の位置に貼付ける(ヒートプレスないしアイロンの代わりに、ドライアーで高温を与えることで上述の貼付けを行ってもよい。)。これにより、EL発光シート100の本体10が、対象物に貼付けられる。
その状態で保護シート30を除去することで、EL発光シート100の設置が完了する。
この状態で、EL発光シート100から露出している前面側電極12A、及び背面側電極16Aを図示せぬ外部電源に接続し、導電性ポリマー層12とカーボン層16の間に所定の電位差が形成されれば、EL発光体層14は発光する。EL発光体層14からの光は、導電性ポリマー層12、オーバーコート層11を透過して、EL発光シート100の前面から放出される。
【0026】
≪第2実施形態≫
第2実施形態によるEL発光シート200は、図2の断面図に示したようなものである。
なお、図2に示した各部材は、理解しやすくするために図2の上下方向にやや隙間を空けて図示されているが、実際にはこれらは密着させられており、全体として一体となっている。
また、図2に示したEL発光シート200は、図2の上側が前面、下側が背面となっている。
【0027】
この実施形態におけるEL発光シート200は、本体10と、保護シーと30とを含んで構成される。このEL発光シート200は、第1実施形態のEL発光シート100と異なり、接着層被覆シート20を有していない。この実施形態のEL発光シート200では、保護シート30が接着層被覆シート20を兼ねているからである。
【0028】
保護シート30は、本体10の前面側に貼付けられており、必要に応じて(例えば、EL発光シート200の本体10の使用時に)、本体10から剥がすことができるようなものとなっている。
【0029】
本体10は、図2に示したように、前面側から、接着層18、オーバーコート層11、導電性ポリマー層12、前面側電極12A、白レジスト層13、EL発光体層14、誘電層15、カーボン層16、背面側電極16A、封止用レジスト層17、を含んで構成される。
つまり、第2実施形態におけるEL発光シート200の本体10は、第1実施形態におけるEL発光シート100の本体10と、接着層18の位置が異なっているだけである。第1実施形態におけるEL発光シート100では本体10の背面にあった接着層18が、第2実施形態におけるEL発光シート200では、本体10の前面に位置しているのである。
なお、第2実施形態におけるEL発光シート200の接着層18は、透光性を持つようにされている。
【0030】
第2実施形態におけるEL発光シート200は、第1実施形態のEL発光シート100と類似する方法で製造される。
まず、保護シート30の上に、オーバーコート層11を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に導電性ポリマー層12を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に前面側電極12Aを載せ、その上に重ねて白レジスト層13を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上にEL発光体層14を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に誘電層15を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上にカーボン層16を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
次いで、その上に背面側電極16Aを載せ、その上に重ねて封止用レジスト層17を形成するための溶剤を均一厚さで塗布して乾燥させる。
そして、オーバーコート層11の露出している面に接着層18を形成して、最後に、接着層18を覆うようにして保護シート30を被せる。
なお、この実施形態のEL発光シート200は、全体として柔軟になっている。
【0031】
このEL発光シート200の使用方法は以下のとおりである。
まず、本体10から保護シート30を除去する。
次いで、露出した接着層18(EL発光シート200の前面)を、EL発光シート200を貼付けたい対象物の中の所望の位置に当接させた状態で位置決めする。
そして、その状態で、EL発光シート200がずれないようにしながら、EL発光シート200の背面に高温(120℃程度)になったヒートプレスないしアイロンを押し当て、接着層18を、対象物の所望の位置に貼付ける。これにより、EL発光シート200の本体10が、対象物に貼付けられる(第1実施形態の場合と同様に、ドライアーを用いてかかる貼付けを行ってもよい。)。
この状態で、EL発光シート200から露出している前面側電極12A、及び背面側電極16Aを図示せぬ外部電源に接続し、導電性ポリマー層12とカーボン層16の間に所定の電位差が形成されれば、EL発光体層14は発光する。EL発光体層14からの光は、導電性ポリマー層12、オーバーコート層11、接着層18を透過して、EL発光シート200の前面から放出される。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、EL発光体を用いた面光源を、既に設置されている対象物に対してでも、何らの設備をもたない一般人でも、利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態によるEL発光体の構造を示す断面図。
【図2】第2実施形態によるEL発光体の構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 本体
11 オーバーコート層
12 導電性ポリマー層
12A 前面側電極
13 白レジスト層
14 EL発光体層
15 誘電層
16 カーボン層
16A 背面側電極
17 封止用レジスト層
18 接着層
20 接着層被覆シート
30 保護シート
100 EL発光シート
200 EL発光シート

Claims (7)

  1. 層状で、透光性を有する前面電極と、
    層状で、前記前面電極と対面して前記前面電極の背面側に配置される背面電極と、
    層状で、前記前面電極と前記背面電極との間に挟まれており、前記前面電極と前記背面電極の間に電位差が形成されたときに光を放出するEL発光体を含んで形成されている、EL発光体層と、
    を備えるEL発光シートであって、
    前記EL発光体層が放出した光を、前記前面電極を透過させて前面側から外部に放出するように構成されており、
    前記前面電極、前記背面電極、及び前記EL発光体層が、一体的に、且つシート状にされているとともに、
    前記前面電極、及び前記背面電極が、導通可能に露出しているか、又は前記前面電極、及び前記背面電極が外部に露出している伝導性を有する伝導部材と導通可能となっている、
    EL発光シート。
  2. 接着手段を備えており、この接着手段によって、所定の対象物に接着できるようにされている、
    請求項1記載のEL発光シート。
  3. 前記接着手段は、所定の対象物に接着可能な接着剤によって形成され、層状であり、前記背面電極の背面側に設けられた接着層であり、
    且つ、この接着層は、前記前面電極、前記背面電極、及び前記EL発光体層と、一体にされている、
    請求項2記載のEL発光シート。
  4. 前記接着手段は、所定の対象物に接着可能な接着剤によって形成され、層状であり、前記前面電極の前面側に設けられた接着層であり、
    且つ、この接着層は、前記前面電極、前記背面電極、及び前記EL発光体層と、一体にされている、
    請求項2記載のEL発光シート。
  5. 前記接着層の露出している面には、EL発光シートの使用時に前記接着層から剥がすことのできるシート状の接着層被覆シートが貼付けられている、
    請求項3又は4記載のEL発光シート。
  6. 前記接着層が設けられていない面には、EL発光シートの使用時に剥がすことのできるシート状の保護シートが貼付けられている、
    請求項3又は4記載のEL発光シート。
  7. 柔軟性を有する、
    請求項1記載のEL発光シート。
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