JP2004318432A - 画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents
画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】利用者の負担がほとんどなく、場所や時間に対して利用者の都合に合わせてコピージョブを自在に再開させることである。
【解決手段】中断指示された画像形成条件と中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を媒体に保存管理し、中断指示した一連の画像形成処理を中断状態からの再開指示がなされた場合に、該再開指示に基づき、前記媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断した画像形成動作を画像形成装置上で再開させる構成を特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】中断指示された画像形成条件と中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を媒体に保存管理し、中断指示した一連の画像形成処理を中断状態からの再開指示がなされた場合に、該再開指示に基づき、前記媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断した画像形成動作を画像形成装置上で再開させる構成を特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、単一の画像形成装置上でコピー処理やプリント処理(以後まとめてジョブと呼ぶ)を一旦中断し、しばらくしてから再開する機能を持った装置は存在したが、ジョブ再開可能な条件が厳しく、例えばジョブ中断前とは異なる装置でジョブを再開することは出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため処理時間が長い大量部数コピーなどを行う際、例えば速い複写機が他人に使用されているので遅い複写機で始めてしまうと途中で速い複写機が空いても活用できなかったり、例えば一カ所で処理を行わなければならないので、利用者は長いコピー処理時間のあいだ複写機からあまり離れることができないなど、利用者の使い勝手が悪かった。特にオフィスや自宅などではなく公共施設内に設置された画像形成装置などでは、不便さが際立っていた。
【0004】
また、途中でジョブを終了し、別の複写機で残り部数だけ手動で操作して印刷することでジョブを継続することもできるが、正しい結果を得るためには、再開時に印刷濃度や両面設定などの印刷設定も再度行わなくてはならず、また既にプリントされた枚数を数えるなどして残り数を算出しなくてはならないなど、手間がかかるうえにミスが多発していた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ジョブ中断時に中断情報を保存し、別の画像形成装置でそれを復元してジョブを継続できるようにすることで、利用者の負担がほとんどなく、場所や時間に対して利用者の都合に合わせてジョブを自在に再開させることができる利便性に優れた画像形成処理環境を構築することができる画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は以下に示す構成を備える。
【0007】
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報保管部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)を有することを特徴とする。
【0008】
また、外部機器と通信可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示す携帯端末1−2がインタフェース1−1−4との通信切断指示に基づく)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報保管部1−1−6)と、前記画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)とを有することを特徴とする。
【0009】
また、用紙を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷手段(図6に示すプリンタ部6−1−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図6に示すCPU6−1−1が実行すべきROM6−1−3に記憶される制御プログラム)とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図であり、携帯端末1−2と複写機1−1とが通信可能な画像形成システム例に対応する。なお、本実施形態では、上記携帯端末1−2には、図示しない他の画像形成装置で実行中に中断された詳細は後述する中断情報が記憶されているものとし、ユーザが、高速出力可能な複写機1−1から中断した画像形成処理を再開する例を説明する。もちろん、上記携帯端末1−2が移動されない場合でも、携帯端末1−2が一旦通信状態が途切れた場合は、中断終了し、再度、同一の画像形成装置に携帯端末1−2が接続された場合でも、同様の再開処理を実行させることが可能であることはいうまでもない。
【0011】
図1に示す複写機1−1において、1−1−1はCPUで、複写機1−1の制御処理を行う。1−1−2はRAMで、制御処理に必要な情報を蓄える。1−1−3はROMで、後述する制御処理手順が記憶されている。
【0012】
なお、ROM1−1−3には、保存媒体としての用紙に中断情報を保存出力する場合に、必要なメッセージ情報を生成可能なフォントの情報も記憶されていることはいうまでもない。
【0013】
1−1−4はインタフェース(I/F)で、図2に示す携帯通信I/F270に接続される携帯端末1−2と通信する。1−1−5は中断情報通信部で、携帯端末1−2内に中断情報があるかどうかを検索したり、その中断情報を読み出したり、新たに中断情報を書き込んだりする処理を行う。
【0014】
1−1−6は印刷情報保管部で、利用者が指示したコピー部数や印刷濃度等のコピー設定情報や、実際に処理を終了したページ数等を蓄える。1−1−7は操作部で、利用者が画像形成装置に処理方式を伝えたり、実際にコピー処理やジョブ再開処理を実行するように指示したりする。
【0015】
1−1−8はフィーダ部で、図2で説明するフィーダ200に対応し、スキャナ部1−1−9に接続されて、原稿をスキャナ部1−1−9に給送する。
【0016】
1−1−10はプリンタ部で、操作部1−1−7で設定された画像形成条件に従う一連のプリント動作を実行する。1−1−11は内部バスである。
【0017】
一方、携帯端末1−2において、複写機1−1と通信するためのインタフェース(I/F)1−2−1と、複写機1−1の中断情報を蓄えておく中断情報保管部1−2−2とからなる。
【0018】
図2は、本発明に係る画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、アナログ方式の画像形成装置に対応する。
【0019】
図2において、100は電子写真式の複写装置本体、200はフィーダ(循環式自動原稿送り装置)で、原稿の自動給送を行う。250は仕分け装置で、即ちソータであり、これらフィーダ200とソータ250は、本体100に対して自在に組み合わせて使用し得るように構成されている。
【0020】
101は原稿載置台としての原稿台ガラスである。また、102は画像読取り手段としての光学系、即ちスキャナであり、原稿照明ランプ(露光ランプ)103と、走査ミラーと、レンズ143と、モータ104等から構成されており、モータ104により走査しつつ露光ランプ103で原稿を照明し、原稿からの反射光を走査ミラーとレンズとにより感光体ドラム105に照射する。
【0021】
感光体ドラム105の回りには、1次帯電器106と、ブランク露光ユニット107と、電位センサ108と、現像器109と、転写帯電器110と、分離帯電器111と、クリーニング装置112とが装備されていて、これら感光体ドラム105等により画像記録手段が構成されている。
【0022】
感光体ドラム105は、メインモータ113により、図2に示す矢印の方向に回転するもので、1次帯電器106によりコロナ帯電されており、光学系102から原稿の反射光が照射されると、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器109により現像されてトナー像として可視化される。
【0023】
一方、上段カセット114あるいは下段カセット115から、それぞれピックアップローラ116または117を介し、各給紙ローラ118または119により、本体100内に送られた転写紙が、レジストローラ120によりトナー像の先端と転写紙の先端とが一致するようにタイミングがとられた後、感光ドラム105上に給送され、転写帯電器110によりトナー像が転写される。
【0024】
この転写後、転写紙は分離帯電器111により感光体ドラム105から分離され、搬送ベルト121により定着器122に導かれて加圧、加熱により定着され、この後、排紙ローラ123により本体100の外に排出される。また、感光体ドラム105はクリーニング装置112により、その表面が清掃される。
【0025】
また、本体100には、例えば4000枚の転写紙を収納し得るデッキ124が装備されている。デッキ124のリフタ125は、給紙ローラ126に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。
【0026】
また、図2において、127は排紙フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排出側(ソータ250)の経路を切り替える。排紙ローラ123から送り出された転写紙は、この排紙フラッパ127により両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。また、128は下搬送パスであり、排出ローラ123から送り出された転写紙を反転パス129を介して転写紙を裏返して再給紙トレイ130に導く。また、131は両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラッパであり、これを左方向に倒すことにより転写紙を反転パス129を介さず、直接下搬送パス128に導く。132は、経路133を通じて転写紙を感光体ドラム105側に給紙する給紙ローラである。134は、排紙フラッパ127の近傍に配置されて、この排紙フラッパ127により排出側に切り替えられた転写紙を機外に排出するための排紙ローラである。
【0027】
両面記録(両面複写)や多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ127を上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パス128を介して裏返した状態で再給紙トレイ130に格納する。このとき、両面記録時には多重フラッパ131を右方向へ倒し、また多重記録時にはこの多重フラッパ131を左方向へ倒しておく。
【0028】
次に行う裏面記録時や多重記録時には、再給紙トレイ130に格納されている転写紙が、下から1枚ずつ給紙ローラ132により経路133を介して本体のレジストローラ120に導かれる。
【0029】
本体から転写紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ127を上方へ上げ、多重フラッパ131を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス129側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ140を通過した後に、反転ローラ124によって第2の送りローラ側へ搬送し、排出ローラ134によって、転写紙を裏返して機外へ排出される。
【0030】
なお、図2において、150はマルチ手差し部を、210は予約トレイを示す。
【0031】
また、260はユーザが上記動作を行うよう指示を与えたり、上記動作の処理携帯を変更したりする操作パネルである。270は携帯端末と接続するインタフェースで、271は前記インタフェース270で接続された、例えば携帯電話などのような携帯端末を示している。
【0032】
図3は、本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示すCPU1−1−1が行う制御処理手順(図1に示したROM1−1−3に記憶される)に対応する。なお、s3−1〜s3−16は各ステップを示す。
【0033】
まず、ステップs3−1で、利用者は図1で説明した携帯端末I/F270に携帯端末271を載せるなどの操作をして、複写機1−1のI/F1−1−4と携帯端末1−2のI/F1−2−1との間に通信経路を確保する。
【0034】
それをトリガとして、ステップs3−2で、中断情報通信部1−1−5が携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2にアクセスし、中断情報があればそれを通信経路を通じで読み込む。中断情報の内容については図4で後述する。
【0035】
そして、もしステップs3−3で中断情報があったと判断した場合、ステップs3−4で、操作部1−1−7に表示する操作画面に中断ジョブを再開するための中断再開ボタン(図5参照)を追加等を含む中断メニューを作成する。
【0036】
一方、ステップs3−3で、中断情報がなかったと判断した場合は、ステップs3−5で、操作部1−1−7に表示する操作画面から中断ジョブを再開するための中断ジョブ再開ボタンを削除する。
【0037】
その後、ステップs3−6で、操作部1−1−7がユーザに操作画面を表示し、利用者からの動作指示を待つ(ステップs3−7)。再生ボタンの有無とその際の操作画面については、図5で詳細に説明する。
【0038】
そして、ステップs3−7で指示された操作が「コピー開始ボタン」の押下など新規のコピー処理を開始するというものであったと判断した場合は、ステップs3−8で初期値として印刷情報管理部1−1−6内のプリント済みページ数情報を「0」クリアし、ステップs3−11からコピー処理を始める。
【0039】
一方、もしステップs3−7で指示された操作が「中断情報削除ボタン(図5参照)」の押下など中断情報を削除するものであったと判断した場合、ステップs3−15で、中断情報管理部1−1−2の中断情報を削除して、本処理を終える。
【0040】
一方、もしステップs3−7で指示された操作が「中断ジョブ再開ボタン」の押下など中断ジョブの再開指示であった場合、ステップs3−9で、中断情報管理部部1−1−2に保管されていたコピー部数やコピー濃度等のコピー設定情報を実際に行うコピー処理の値として設定し、同時に中断前に処理したプリント済みページ数も印刷情報管理部1−1−6へ復元する。
【0041】
そして、ステップs3−10で、復元されたプリント済みページ数分だけフィーダ内の複写元原稿を読み飛ばす。なお、複写機1−1にユーザがセットする原稿束は、中断再開前の図示しない画像形成装置に初期載置した状態にフィーダ200にセットされるものとする。
【0042】
そして、これ以降のステップでは、まだ中断前の画像形成装置では処理しなかったページをコピーする処理を行う。
【0043】
まず、ステップs3−11で1ページ分のコピー動作を行う。つまりフィーダ部1−1−8から原稿を1ページ(中断再開される最初のページ)だけフィードし、スキャナ部1−1−9でそれをスキャンし、得られたデジタル画像をプリンタ部1−1−10で可視画像形成出力する。
【0044】
次に、ステップs3−12で、印刷情報管理部1−1−6で保管している、現在までのプリント済みページ数を更新(1増加)する。
【0045】
そして、ステップs3−13で全ページを印刷したかどうかを判断し、終わっていると判断した場合は、ステップs3−15で中断情報管理部1−1−2の中断情報を削除して、本処理を終える。
【0046】
一方、もしステップs3−13で全ページプリントが終わっていないと判断した場合、ステップs3−14で携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2に現在の動作状態を保持する印刷情報管理部1−1−6の内容をコピーする。
【0047】
その後、ステップs3−16で情報端末がまだ接続されているかを判断し、接続されていればコピーを継続するために、ステップs3−11から処理を繰り返して次のページをコピーする。
【0048】
なお、情報端末が切り離されていた場合、利用者がコピー処理を中断したいという意思があると判断し、処理を終える。
【0049】
図4は、図1に示した中断情報管理部1−1−2で保管する中断情報の内部構造の例を示す図である。
【0050】
図4において、4−1は中断情報全体を示しており、内部情報はコピーの設定情報4−2、およびプリント済みページ数4−3などから構成される。
【0051】
そして、コピーの設定情報4−2は、例えばコピー部数4−2−1、両面の設定4−2−2 コピー濃度設定4−2−3 等から構成される。
【0052】
図5は、図1に示した操作部1−1−7に表示される操作画面の一例を示す図であり、(A)は再開ボタンのない操作画面に対応し、(B)はステップs3−4で作成される再開ボタンを備える操作画面に対応する。
【0053】
図5の(A)において、5−A−1は操作画面(操作パネル)、5−A−2はメッセージエリアで、利用者に対する助言等のメッセージを提供する。5−A−3はテンキーで、各種パラメータを入力する。5−A−4はコピー開始ボタンで、コピー動作の開始を指示する。なお、利用者はフィーダ200に原稿束をセットしてからこのコピー開始ボタン5−A−4を押す。
【0054】
一方、中断情報がある図5の(B)に示す操作部1−1−7の場合、携帯端末の中断情報により自動的に、図5の(A)に示したボタンに加えて、他の2つのボタンが追加される。
【0055】
5−B−1は中断ジョブ再開ボタンで、中断されたジョブを再開するボタンとして機能し、これを押下すると前述した通り、以前の印刷設定が復元され、既にコピーされたページは飛ばされてジョブが再開する。
【0056】
5−B−2は中断情報削除ボタンで、携帯端末に保管された中断情報を、再開せずに削除するボタンとして機能する。
【0057】
ここで中断情報は一つだけ持つように例を示しているが、本発明では複数の中断情報を選択できるようになっていても良いことは言うまでもない。
【0058】
以上説明したとおり第1実施形態によれば、携帯端末を指し込み、ボタンを押すだけの操作でジョブの再開を実行できるので、ジョブの中断、再開が非常に容易に操作でき、ミスが減少することができるという特長がある。
【0059】
また、移動可能な携帯端末を利用することで、時間的、距離的に離れている装置間でジョブの中断、再開が実現できるという特長がある。
【0060】
なお、記憶された画像形成条件と現在の画像形成可能条件とが整合しない場合、例えば両面機能を備えていない場合には、画像形成再開前に、ユーザにその旨を通知し、片面に変更するか、画像形成を中断するかを選択可能に構成することは任意である。
【0061】
また、指定された画像形成を可能であるが、画像形成枚数分の用紙を用紙切れなく給送することができるかどうかをチェックする機能を備える場合には、中断画像形成再開前に、資源をチェックして、画像形成開始後の中断発生の可能性を排除して、連続的に効率よく高速な画像処理を行えるように制御することも任意である。
【0062】
さらに、携帯端末が他の携帯端末と通信可能である場合には、中断した画像形成装置上に接続されている携帯端末から他の画像形成装置(中断画像形成を再開させる予定の画像形成装置)上の携帯端末に中断情報を通信により転送して、画像形成装置に所定のIDとともにあらかじめ先行して記憶させておくことにより、携帯端末を忘れたりした場合でも、中断した画像形成処理を携帯端末からの読み取りを実行することなく、操作部からの選択操作により自在に再開できるように構成してもよい。
【0063】
また、携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2の代わりに、メモリカード、メモリチップ、ICチップなどの記憶媒体に、中断情報を保存するようにしてもよい。
【0064】
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【0065】
図6において、6−1は画像形成装置の一例である複写機である。6−1−1はCPUで、複写機6−1の制御処理を行う。6−1−2はRAMで、制御処理に必要な情報を蓄える。6−1−3はROMで、後述する制御処理の方法が記憶されている。
【0066】
6−1−4は中断情報判断部で、スキャナで読み込んだページに中断情報がエンコードされて情報が蓄えられているかを判断する。6−1−5は情報エンコーダ/デコーダで、中断情報を紙面上に可視画像出力するために画像にエンコードしたり、逆にスキャンイメージから中断情報をデコードしたりする。
【0067】
6−1−6は印刷情報管理部で、利用者が指示したコピー部数や印刷濃度等のコピー設定情報や、実際に処理を終了したページ数等を蓄えておく。6−1−7は操作部で、利用者が画像形成装置に処理方式を伝えたり、実際にコピー処理やジョブ再開処理を実行するように指示したりする。
【0068】
6−1−9はスキャナ部で、フィーダ部6−1−8を接続可能に構成されている。6−1−10はプリンタ部で、一連のプリント動作を行う。6−1−11は内部バスである。
【0069】
図7は、本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示すCPU1−1−1が行う制御処理(コピー処理)手順(図1に示したROM1−1−3に記憶される)に対応する。なお、s7−1〜s7−10は各ステップを示す。
【0070】
まず、ステップs7−1で、フィーダ部6−1−8に置かれた原稿の1枚目だけをフィードし、それをスキャナ部6−1−9でスキャンする。それをステップs7−2で、中断情報がエンコードされた画像かどうか判断し、違う場合はステップs7−3でプリント済みページ数を「0」クリアする。
【0071】
一方、ステップs7−2で、もし中断情報がエンコードされた画像であったと判断した場合、ステップs7−4で、情報デコーダ6−1−5が画像をデコードし、各種中断データを再現する。このときプリント済みページ数も復元される。
【0072】
復元されたプリント済みページ数に基づき、ステップs7−5でプリント済みなページを読み飛ばす。
【0073】
そして、ステップs7−6で、1ページコピー処理を行い、ステップs7−7でプリント済みページ数を「1」増加させる。
【0074】
その後、ステップs7−8で、全ページプリントしたかを判断し、終わっていると判断した場合は、本処理を終了する。
【0075】
一方、ページがあると判断した場合、今度はステップs7−9で利用者から中断指示が与えられているかをチェックし、与えられていないと判断した場合は、ステップs7−6から繰り返して、次ページ以降をコピーする。
【0076】
一方、ステップs7−9で、中断指示が与えられていると判断した場合、ステップs7−10で情報エンコーダ6−1−5が中断情報をイメージへエンコードし、それをプリンタ部で印刷出力して、本処理を終える。
【0077】
図8は、図1に示した操作部1−1−7に表示される操作画面の一例を示す図であり、図7に示したステップs7−9でコピー中断指示を与えるボタンが配置された操作部例に対応する。
【0078】
図8において、8−1は操作パネル、8−2はメッセージエリア、8−3はテンキー、8−4はコピー開始ボタンである。
【0079】
8−5はコピー中断ボタンで、画像形成装置にコピー中断指示を与える。このコピー中断ボタン8−5を押下することでジョブが中断され、中断情報がエンコードされた中断情報用紙が出力される。
【0080】
図9は、図1に示したプリンタ部1−1−10より画像出力されるジョブ中断情報出力例を示す図であり、ステップs7−10で出力されるものに対応する。特に、図9に示す例は、中断情報がエンコードされた用紙出力例である。
【0081】
図9において、9−1は中断情報がエンコードされた用紙であり、エンコードされた情報は、例えばバーコードのような形式であらわされている。この図の例では、人間が判断できる文字列や画像はあくまで注釈にすぎず、エンコードされた情報の実態はコピー設定情報9−2やプリント済みページ数情報9−3がバーコードで印刷されている。
【0082】
上記実施形態によれば、中断指示により印刷出力された中断情報用紙を複写元原稿の上にのせるだけで、あとは一般的なコピー動作を行うだけで容易にジョブの再開ができるという特長がある。
【0083】
また、移動可能な携帯端末を利用することで、時間的、距離的に離れている装置間でジョブの中断、再開が実現できるという特長がある。
【0084】
以下、図10に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像情形成装置で読み取り取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0085】
図10は、本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0086】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0087】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0088】
本実施形態における図3,図6に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0089】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0090】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0091】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0092】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0093】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0094】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0095】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0096】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0099】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜22について説明する。
【0100】
〔実施態様1〕
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報管理部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0101】
〔実施態様2〕
外部機器と通信可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報管理部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す携帯端末1−2がインタフェース1−1−4との通信切断指示に基づく)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0102】
〔実施態様3〕
用紙を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷手段(図3に示すプリンタ部6−1−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図3に示すCPU6−1−1が実行すべきROM6−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0103】
〔実施態様4〕
前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0104】
〔実施態様5〕
前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0105】
〔実施態様6〕
前記制御手段は、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0106】
〔実施態様7〕
前記制御手段は、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0107】
〔実施態様8〕
前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御手段を備えることを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0108】
〔実施態様9〕
前記制御手段は、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様8記載の画像形成装置。
【0109】
〔実施態様10〕
前記制御手段は、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする実施態様8記載の画像形成装置。
【0110】
〔実施態様11〕
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存ステップ(図3に示すステップs3−15)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図3に示すステップs3−7)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図3に示すステップs3−9,s3−10〜s3−14)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0111】
〔実施態様12〕
外部機器と通信可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存ステップ(図3に示すステップs3−15)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図3に示すステップs3−7)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図3に示すステップs3−9,s3−10〜s3−14)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0112】
〔実施態様13〕
用紙を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷ステップ(図7に示すステップs7−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図7に示すステップs7−2)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図7に示すステップs7−4,s7−5)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0113】
〔実施態様14〕
前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0114】
〔実施態様15〕
前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0115】
〔実施態様16〕
前記制御ステップは、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0116】
〔実施態様17〕
前記制御ステップは、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0117】
〔実施態様18〕
前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御ステップを備えることを特徴とする実施態様13記載の画像形成制御方法。
【0118】
〔実施態様19〕
前記制御ステップは、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様13記載の画像形成制御方法。
【0119】
〔実施態様20〕
前記制御ステップは、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする実施態様18記載の画像形成制御方法。
【0120】
〔実施態様21〕
実施態様11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0121】
〔実施態様22〕
実施態様11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ジョブ中断時に移動可能な媒体に印刷情報を保存し、別の画像形成装置でそれを復元してコピージョブを継続できるようにするので、利用者の負担がほとんどなく、場所や時間に対して利用者の都合に合わせてコピージョブを自在に再開させることができる利便性に優れた画像形成処理環境を構築することできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した中断情報管理部で保管する中断情報の内部構造の例を示す図である。
【図5】図1に示した操作部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した操作部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示したプリンタ部より画像出力されるジョブ中断情報出力例を示す図である。
【図10】本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1−1−4、1−2−1 インタフェース(I/F)
1−1−6 印刷情報管理部
1−1−7 操作部
1−1−2 中断情報管理部
6−1−4 中断情報判断部
6−1−5 情報エンコーダ/デコーダ
6−1−6 印刷情報管理部
6−1−7 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、単一の画像形成装置上でコピー処理やプリント処理(以後まとめてジョブと呼ぶ)を一旦中断し、しばらくしてから再開する機能を持った装置は存在したが、ジョブ再開可能な条件が厳しく、例えばジョブ中断前とは異なる装置でジョブを再開することは出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため処理時間が長い大量部数コピーなどを行う際、例えば速い複写機が他人に使用されているので遅い複写機で始めてしまうと途中で速い複写機が空いても活用できなかったり、例えば一カ所で処理を行わなければならないので、利用者は長いコピー処理時間のあいだ複写機からあまり離れることができないなど、利用者の使い勝手が悪かった。特にオフィスや自宅などではなく公共施設内に設置された画像形成装置などでは、不便さが際立っていた。
【0004】
また、途中でジョブを終了し、別の複写機で残り部数だけ手動で操作して印刷することでジョブを継続することもできるが、正しい結果を得るためには、再開時に印刷濃度や両面設定などの印刷設定も再度行わなくてはならず、また既にプリントされた枚数を数えるなどして残り数を算出しなくてはならないなど、手間がかかるうえにミスが多発していた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ジョブ中断時に中断情報を保存し、別の画像形成装置でそれを復元してジョブを継続できるようにすることで、利用者の負担がほとんどなく、場所や時間に対して利用者の都合に合わせてジョブを自在に再開させることができる利便性に優れた画像形成処理環境を構築することができる画像形成装置および画像形成制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は以下に示す構成を備える。
【0007】
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報保管部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)を有することを特徴とする。
【0008】
また、外部機器と通信可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示す携帯端末1−2がインタフェース1−1−4との通信切断指示に基づく)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報保管部1−1−6)と、前記画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)とを有することを特徴とする。
【0009】
また、用紙を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷手段(図6に示すプリンタ部6−1−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図6に示すCPU6−1−1が実行すべきROM6−1−3に記憶される制御プログラム)とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図であり、携帯端末1−2と複写機1−1とが通信可能な画像形成システム例に対応する。なお、本実施形態では、上記携帯端末1−2には、図示しない他の画像形成装置で実行中に中断された詳細は後述する中断情報が記憶されているものとし、ユーザが、高速出力可能な複写機1−1から中断した画像形成処理を再開する例を説明する。もちろん、上記携帯端末1−2が移動されない場合でも、携帯端末1−2が一旦通信状態が途切れた場合は、中断終了し、再度、同一の画像形成装置に携帯端末1−2が接続された場合でも、同様の再開処理を実行させることが可能であることはいうまでもない。
【0011】
図1に示す複写機1−1において、1−1−1はCPUで、複写機1−1の制御処理を行う。1−1−2はRAMで、制御処理に必要な情報を蓄える。1−1−3はROMで、後述する制御処理手順が記憶されている。
【0012】
なお、ROM1−1−3には、保存媒体としての用紙に中断情報を保存出力する場合に、必要なメッセージ情報を生成可能なフォントの情報も記憶されていることはいうまでもない。
【0013】
1−1−4はインタフェース(I/F)で、図2に示す携帯通信I/F270に接続される携帯端末1−2と通信する。1−1−5は中断情報通信部で、携帯端末1−2内に中断情報があるかどうかを検索したり、その中断情報を読み出したり、新たに中断情報を書き込んだりする処理を行う。
【0014】
1−1−6は印刷情報保管部で、利用者が指示したコピー部数や印刷濃度等のコピー設定情報や、実際に処理を終了したページ数等を蓄える。1−1−7は操作部で、利用者が画像形成装置に処理方式を伝えたり、実際にコピー処理やジョブ再開処理を実行するように指示したりする。
【0015】
1−1−8はフィーダ部で、図2で説明するフィーダ200に対応し、スキャナ部1−1−9に接続されて、原稿をスキャナ部1−1−9に給送する。
【0016】
1−1−10はプリンタ部で、操作部1−1−7で設定された画像形成条件に従う一連のプリント動作を実行する。1−1−11は内部バスである。
【0017】
一方、携帯端末1−2において、複写機1−1と通信するためのインタフェース(I/F)1−2−1と、複写機1−1の中断情報を蓄えておく中断情報保管部1−2−2とからなる。
【0018】
図2は、本発明に係る画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、アナログ方式の画像形成装置に対応する。
【0019】
図2において、100は電子写真式の複写装置本体、200はフィーダ(循環式自動原稿送り装置)で、原稿の自動給送を行う。250は仕分け装置で、即ちソータであり、これらフィーダ200とソータ250は、本体100に対して自在に組み合わせて使用し得るように構成されている。
【0020】
101は原稿載置台としての原稿台ガラスである。また、102は画像読取り手段としての光学系、即ちスキャナであり、原稿照明ランプ(露光ランプ)103と、走査ミラーと、レンズ143と、モータ104等から構成されており、モータ104により走査しつつ露光ランプ103で原稿を照明し、原稿からの反射光を走査ミラーとレンズとにより感光体ドラム105に照射する。
【0021】
感光体ドラム105の回りには、1次帯電器106と、ブランク露光ユニット107と、電位センサ108と、現像器109と、転写帯電器110と、分離帯電器111と、クリーニング装置112とが装備されていて、これら感光体ドラム105等により画像記録手段が構成されている。
【0022】
感光体ドラム105は、メインモータ113により、図2に示す矢印の方向に回転するもので、1次帯電器106によりコロナ帯電されており、光学系102から原稿の反射光が照射されると、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器109により現像されてトナー像として可視化される。
【0023】
一方、上段カセット114あるいは下段カセット115から、それぞれピックアップローラ116または117を介し、各給紙ローラ118または119により、本体100内に送られた転写紙が、レジストローラ120によりトナー像の先端と転写紙の先端とが一致するようにタイミングがとられた後、感光ドラム105上に給送され、転写帯電器110によりトナー像が転写される。
【0024】
この転写後、転写紙は分離帯電器111により感光体ドラム105から分離され、搬送ベルト121により定着器122に導かれて加圧、加熱により定着され、この後、排紙ローラ123により本体100の外に排出される。また、感光体ドラム105はクリーニング装置112により、その表面が清掃される。
【0025】
また、本体100には、例えば4000枚の転写紙を収納し得るデッキ124が装備されている。デッキ124のリフタ125は、給紙ローラ126に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。
【0026】
また、図2において、127は排紙フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排出側(ソータ250)の経路を切り替える。排紙ローラ123から送り出された転写紙は、この排紙フラッパ127により両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。また、128は下搬送パスであり、排出ローラ123から送り出された転写紙を反転パス129を介して転写紙を裏返して再給紙トレイ130に導く。また、131は両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラッパであり、これを左方向に倒すことにより転写紙を反転パス129を介さず、直接下搬送パス128に導く。132は、経路133を通じて転写紙を感光体ドラム105側に給紙する給紙ローラである。134は、排紙フラッパ127の近傍に配置されて、この排紙フラッパ127により排出側に切り替えられた転写紙を機外に排出するための排紙ローラである。
【0027】
両面記録(両面複写)や多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ127を上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パス128を介して裏返した状態で再給紙トレイ130に格納する。このとき、両面記録時には多重フラッパ131を右方向へ倒し、また多重記録時にはこの多重フラッパ131を左方向へ倒しておく。
【0028】
次に行う裏面記録時や多重記録時には、再給紙トレイ130に格納されている転写紙が、下から1枚ずつ給紙ローラ132により経路133を介して本体のレジストローラ120に導かれる。
【0029】
本体から転写紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ127を上方へ上げ、多重フラッパ131を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス129側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ140を通過した後に、反転ローラ124によって第2の送りローラ側へ搬送し、排出ローラ134によって、転写紙を裏返して機外へ排出される。
【0030】
なお、図2において、150はマルチ手差し部を、210は予約トレイを示す。
【0031】
また、260はユーザが上記動作を行うよう指示を与えたり、上記動作の処理携帯を変更したりする操作パネルである。270は携帯端末と接続するインタフェースで、271は前記インタフェース270で接続された、例えば携帯電話などのような携帯端末を示している。
【0032】
図3は、本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示すCPU1−1−1が行う制御処理手順(図1に示したROM1−1−3に記憶される)に対応する。なお、s3−1〜s3−16は各ステップを示す。
【0033】
まず、ステップs3−1で、利用者は図1で説明した携帯端末I/F270に携帯端末271を載せるなどの操作をして、複写機1−1のI/F1−1−4と携帯端末1−2のI/F1−2−1との間に通信経路を確保する。
【0034】
それをトリガとして、ステップs3−2で、中断情報通信部1−1−5が携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2にアクセスし、中断情報があればそれを通信経路を通じで読み込む。中断情報の内容については図4で後述する。
【0035】
そして、もしステップs3−3で中断情報があったと判断した場合、ステップs3−4で、操作部1−1−7に表示する操作画面に中断ジョブを再開するための中断再開ボタン(図5参照)を追加等を含む中断メニューを作成する。
【0036】
一方、ステップs3−3で、中断情報がなかったと判断した場合は、ステップs3−5で、操作部1−1−7に表示する操作画面から中断ジョブを再開するための中断ジョブ再開ボタンを削除する。
【0037】
その後、ステップs3−6で、操作部1−1−7がユーザに操作画面を表示し、利用者からの動作指示を待つ(ステップs3−7)。再生ボタンの有無とその際の操作画面については、図5で詳細に説明する。
【0038】
そして、ステップs3−7で指示された操作が「コピー開始ボタン」の押下など新規のコピー処理を開始するというものであったと判断した場合は、ステップs3−8で初期値として印刷情報管理部1−1−6内のプリント済みページ数情報を「0」クリアし、ステップs3−11からコピー処理を始める。
【0039】
一方、もしステップs3−7で指示された操作が「中断情報削除ボタン(図5参照)」の押下など中断情報を削除するものであったと判断した場合、ステップs3−15で、中断情報管理部1−1−2の中断情報を削除して、本処理を終える。
【0040】
一方、もしステップs3−7で指示された操作が「中断ジョブ再開ボタン」の押下など中断ジョブの再開指示であった場合、ステップs3−9で、中断情報管理部部1−1−2に保管されていたコピー部数やコピー濃度等のコピー設定情報を実際に行うコピー処理の値として設定し、同時に中断前に処理したプリント済みページ数も印刷情報管理部1−1−6へ復元する。
【0041】
そして、ステップs3−10で、復元されたプリント済みページ数分だけフィーダ内の複写元原稿を読み飛ばす。なお、複写機1−1にユーザがセットする原稿束は、中断再開前の図示しない画像形成装置に初期載置した状態にフィーダ200にセットされるものとする。
【0042】
そして、これ以降のステップでは、まだ中断前の画像形成装置では処理しなかったページをコピーする処理を行う。
【0043】
まず、ステップs3−11で1ページ分のコピー動作を行う。つまりフィーダ部1−1−8から原稿を1ページ(中断再開される最初のページ)だけフィードし、スキャナ部1−1−9でそれをスキャンし、得られたデジタル画像をプリンタ部1−1−10で可視画像形成出力する。
【0044】
次に、ステップs3−12で、印刷情報管理部1−1−6で保管している、現在までのプリント済みページ数を更新(1増加)する。
【0045】
そして、ステップs3−13で全ページを印刷したかどうかを判断し、終わっていると判断した場合は、ステップs3−15で中断情報管理部1−1−2の中断情報を削除して、本処理を終える。
【0046】
一方、もしステップs3−13で全ページプリントが終わっていないと判断した場合、ステップs3−14で携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2に現在の動作状態を保持する印刷情報管理部1−1−6の内容をコピーする。
【0047】
その後、ステップs3−16で情報端末がまだ接続されているかを判断し、接続されていればコピーを継続するために、ステップs3−11から処理を繰り返して次のページをコピーする。
【0048】
なお、情報端末が切り離されていた場合、利用者がコピー処理を中断したいという意思があると判断し、処理を終える。
【0049】
図4は、図1に示した中断情報管理部1−1−2で保管する中断情報の内部構造の例を示す図である。
【0050】
図4において、4−1は中断情報全体を示しており、内部情報はコピーの設定情報4−2、およびプリント済みページ数4−3などから構成される。
【0051】
そして、コピーの設定情報4−2は、例えばコピー部数4−2−1、両面の設定4−2−2 コピー濃度設定4−2−3 等から構成される。
【0052】
図5は、図1に示した操作部1−1−7に表示される操作画面の一例を示す図であり、(A)は再開ボタンのない操作画面に対応し、(B)はステップs3−4で作成される再開ボタンを備える操作画面に対応する。
【0053】
図5の(A)において、5−A−1は操作画面(操作パネル)、5−A−2はメッセージエリアで、利用者に対する助言等のメッセージを提供する。5−A−3はテンキーで、各種パラメータを入力する。5−A−4はコピー開始ボタンで、コピー動作の開始を指示する。なお、利用者はフィーダ200に原稿束をセットしてからこのコピー開始ボタン5−A−4を押す。
【0054】
一方、中断情報がある図5の(B)に示す操作部1−1−7の場合、携帯端末の中断情報により自動的に、図5の(A)に示したボタンに加えて、他の2つのボタンが追加される。
【0055】
5−B−1は中断ジョブ再開ボタンで、中断されたジョブを再開するボタンとして機能し、これを押下すると前述した通り、以前の印刷設定が復元され、既にコピーされたページは飛ばされてジョブが再開する。
【0056】
5−B−2は中断情報削除ボタンで、携帯端末に保管された中断情報を、再開せずに削除するボタンとして機能する。
【0057】
ここで中断情報は一つだけ持つように例を示しているが、本発明では複数の中断情報を選択できるようになっていても良いことは言うまでもない。
【0058】
以上説明したとおり第1実施形態によれば、携帯端末を指し込み、ボタンを押すだけの操作でジョブの再開を実行できるので、ジョブの中断、再開が非常に容易に操作でき、ミスが減少することができるという特長がある。
【0059】
また、移動可能な携帯端末を利用することで、時間的、距離的に離れている装置間でジョブの中断、再開が実現できるという特長がある。
【0060】
なお、記憶された画像形成条件と現在の画像形成可能条件とが整合しない場合、例えば両面機能を備えていない場合には、画像形成再開前に、ユーザにその旨を通知し、片面に変更するか、画像形成を中断するかを選択可能に構成することは任意である。
【0061】
また、指定された画像形成を可能であるが、画像形成枚数分の用紙を用紙切れなく給送することができるかどうかをチェックする機能を備える場合には、中断画像形成再開前に、資源をチェックして、画像形成開始後の中断発生の可能性を排除して、連続的に効率よく高速な画像処理を行えるように制御することも任意である。
【0062】
さらに、携帯端末が他の携帯端末と通信可能である場合には、中断した画像形成装置上に接続されている携帯端末から他の画像形成装置(中断画像形成を再開させる予定の画像形成装置)上の携帯端末に中断情報を通信により転送して、画像形成装置に所定のIDとともにあらかじめ先行して記憶させておくことにより、携帯端末を忘れたりした場合でも、中断した画像形成処理を携帯端末からの読み取りを実行することなく、操作部からの選択操作により自在に再開できるように構成してもよい。
【0063】
また、携帯端末1−2内の中断情報管理部1−1−2の代わりに、メモリカード、メモリチップ、ICチップなどの記憶媒体に、中断情報を保存するようにしてもよい。
【0064】
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【0065】
図6において、6−1は画像形成装置の一例である複写機である。6−1−1はCPUで、複写機6−1の制御処理を行う。6−1−2はRAMで、制御処理に必要な情報を蓄える。6−1−3はROMで、後述する制御処理の方法が記憶されている。
【0066】
6−1−4は中断情報判断部で、スキャナで読み込んだページに中断情報がエンコードされて情報が蓄えられているかを判断する。6−1−5は情報エンコーダ/デコーダで、中断情報を紙面上に可視画像出力するために画像にエンコードしたり、逆にスキャンイメージから中断情報をデコードしたりする。
【0067】
6−1−6は印刷情報管理部で、利用者が指示したコピー部数や印刷濃度等のコピー設定情報や、実際に処理を終了したページ数等を蓄えておく。6−1−7は操作部で、利用者が画像形成装置に処理方式を伝えたり、実際にコピー処理やジョブ再開処理を実行するように指示したりする。
【0068】
6−1−9はスキャナ部で、フィーダ部6−1−8を接続可能に構成されている。6−1−10はプリンタ部で、一連のプリント動作を行う。6−1−11は内部バスである。
【0069】
図7は、本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示すCPU1−1−1が行う制御処理(コピー処理)手順(図1に示したROM1−1−3に記憶される)に対応する。なお、s7−1〜s7−10は各ステップを示す。
【0070】
まず、ステップs7−1で、フィーダ部6−1−8に置かれた原稿の1枚目だけをフィードし、それをスキャナ部6−1−9でスキャンする。それをステップs7−2で、中断情報がエンコードされた画像かどうか判断し、違う場合はステップs7−3でプリント済みページ数を「0」クリアする。
【0071】
一方、ステップs7−2で、もし中断情報がエンコードされた画像であったと判断した場合、ステップs7−4で、情報デコーダ6−1−5が画像をデコードし、各種中断データを再現する。このときプリント済みページ数も復元される。
【0072】
復元されたプリント済みページ数に基づき、ステップs7−5でプリント済みなページを読み飛ばす。
【0073】
そして、ステップs7−6で、1ページコピー処理を行い、ステップs7−7でプリント済みページ数を「1」増加させる。
【0074】
その後、ステップs7−8で、全ページプリントしたかを判断し、終わっていると判断した場合は、本処理を終了する。
【0075】
一方、ページがあると判断した場合、今度はステップs7−9で利用者から中断指示が与えられているかをチェックし、与えられていないと判断した場合は、ステップs7−6から繰り返して、次ページ以降をコピーする。
【0076】
一方、ステップs7−9で、中断指示が与えられていると判断した場合、ステップs7−10で情報エンコーダ6−1−5が中断情報をイメージへエンコードし、それをプリンタ部で印刷出力して、本処理を終える。
【0077】
図8は、図1に示した操作部1−1−7に表示される操作画面の一例を示す図であり、図7に示したステップs7−9でコピー中断指示を与えるボタンが配置された操作部例に対応する。
【0078】
図8において、8−1は操作パネル、8−2はメッセージエリア、8−3はテンキー、8−4はコピー開始ボタンである。
【0079】
8−5はコピー中断ボタンで、画像形成装置にコピー中断指示を与える。このコピー中断ボタン8−5を押下することでジョブが中断され、中断情報がエンコードされた中断情報用紙が出力される。
【0080】
図9は、図1に示したプリンタ部1−1−10より画像出力されるジョブ中断情報出力例を示す図であり、ステップs7−10で出力されるものに対応する。特に、図9に示す例は、中断情報がエンコードされた用紙出力例である。
【0081】
図9において、9−1は中断情報がエンコードされた用紙であり、エンコードされた情報は、例えばバーコードのような形式であらわされている。この図の例では、人間が判断できる文字列や画像はあくまで注釈にすぎず、エンコードされた情報の実態はコピー設定情報9−2やプリント済みページ数情報9−3がバーコードで印刷されている。
【0082】
上記実施形態によれば、中断指示により印刷出力された中断情報用紙を複写元原稿の上にのせるだけで、あとは一般的なコピー動作を行うだけで容易にジョブの再開ができるという特長がある。
【0083】
また、移動可能な携帯端末を利用することで、時間的、距離的に離れている装置間でジョブの中断、再開が実現できるという特長がある。
【0084】
以下、図10に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像情形成装置で読み取り取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0085】
図10は、本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0086】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0087】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0088】
本実施形態における図3,図6に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0089】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0090】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0091】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0092】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0093】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0094】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0095】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0096】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0099】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜22について説明する。
【0100】
〔実施態様1〕
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報管理部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す操作部1−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0101】
〔実施態様2〕
外部機器と通信可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存手段(例えば図1に示す印刷情報管理部1−1−6)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図1に示す携帯端末1−2がインタフェース1−1−4との通信切断指示に基づく)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0102】
〔実施態様3〕
用紙を読み取り可能な画像形成装置において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段(例えば図1に示すCPU1−1−1が実行すべきROM1−1−3に記憶される制御プログラム)と、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷手段(図3に示すプリンタ部6−1−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段(例えば図6に示す操作部6−1−7)と、前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段(例えば図3に示すCPU6−1−1が実行すべきROM6−1−3に記憶される制御プログラム)と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0103】
〔実施態様4〕
前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0104】
〔実施態様5〕
前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0105】
〔実施態様6〕
前記制御手段は、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0106】
〔実施態様7〕
前記制御手段は、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0107】
〔実施態様8〕
前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御手段を備えることを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0108】
〔実施態様9〕
前記制御手段は、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様8記載の画像形成装置。
【0109】
〔実施態様10〕
前記制御手段は、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする実施態様8記載の画像形成装置。
【0110】
〔実施態様11〕
記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存ステップ(図3に示すステップs3−15)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図3に示すステップs3−7)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図3に示すステップs3−9,s3−10〜s3−14)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0111】
〔実施態様12〕
外部機器と通信可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存ステップ(図3に示すステップs3−15)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図3に示すステップs3−7)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図3に示すステップs3−9,s3−10〜s3−14)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0112】
〔実施態様13〕
用紙を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷ステップ(図7に示すステップs7−10)と、画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップ(図7に示すステップs7−2)と、前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップ(図7に示すステップs7−4,s7−5)と、を有することを特徴とする画像形成制御方法。
【0113】
〔実施態様14〕
前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0114】
〔実施態様15〕
前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0115】
〔実施態様16〕
前記制御ステップは、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0116】
〔実施態様17〕
前記制御ステップは、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様12記載の画像形成制御方法。
【0117】
〔実施態様18〕
前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御ステップを備えることを特徴とする実施態様13記載の画像形成制御方法。
【0118】
〔実施態様19〕
前記制御ステップは、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする実施態様13記載の画像形成制御方法。
【0119】
〔実施態様20〕
前記制御ステップは、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする実施態様18記載の画像形成制御方法。
【0120】
〔実施態様21〕
実施態様11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0121】
〔実施態様22〕
実施態様11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ジョブ中断時に移動可能な媒体に印刷情報を保存し、別の画像形成装置でそれを復元してコピージョブを継続できるようにするので、利用者の負担がほとんどなく、場所や時間に対して利用者の都合に合わせてコピージョブを自在に再開させることができる利便性に優れた画像形成処理環境を構築することできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した中断情報管理部で保管する中断情報の内部構造の例を示す図である。
【図5】図1に示した操作部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した操作部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示したプリンタ部より画像出力されるジョブ中断情報出力例を示す図である。
【図10】本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1−1−4、1−2−1 インタフェース(I/F)
1−1−6 印刷情報管理部
1−1−7 操作部
1−1−2 中断情報管理部
6−1−4 中断情報判断部
6−1−5 情報エンコーダ/デコーダ
6−1−6 印刷情報管理部
6−1−7 操作部
Claims (22)
- 記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段と、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存手段と、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段と、
前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 外部機器と通信可能な画像形成装置において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段と、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存手段と、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段と、
前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 用紙を読み取り可能な画像形成装置において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理手段と、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷手段と、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示手段と、
前記再開指示手段による再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 記憶媒体内の情報を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記記憶媒体に保存する保存ステップと、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップと、
前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記記憶媒体に保存されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成制御方法。 - 外部機器と通信可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記外部機器に保存する保存ステップと、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップと、
前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記外部機器に保存されている中断情報を取得して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成制御方法。 - 用紙を読み取り可能な画像形成装置における画像形成制御方法において、
設定された画像形成条件に従う画像形成処理中に、中断処理を行う中断処理ステップと、
前記画像形成条件または中断時における画像形成進行状況を含む中断情報を前記用紙に印刷する印刷ステップと、
画像形成処理の再開指示を行う再開指示ステップと、
前記再開指示ステップによる再開指示に基づき、前記用紙に印刷されている中断情報を読み出して、中断された画像形成処理を画像形成装置上で再開させる制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成制御方法。 - 前記外部機器に記憶される中断情報は、自機または他機の中断情報を記憶可能とすることを特徴とする請求項12記載の画像形成制御方法。
- 前記外部機器は、携帯端末装置であることを特徴とする請求項12記載の画像形成制御方法。
- 前記制御ステップは、前記外部機器との通信状態の変動を検出して画像形成を中断終了または中断再開を決定することを特徴とする請求項12記載の画像形成制御方法。
- 前記制御ステップは、前記外部機器が中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする請求項12記載の画像形成制御方法。
- 前記中断情報を所定のコードに変換して、前記用紙にコード画像を出力させる出力制御手段を備えることを特徴とする請求項13記載の画像形成制御方法。
- 前記制御ステップは、前記用紙に中断情報を保存しているかどうかを判別して、操作部に表示すべきユーザインタフェースの内容を変更することを特徴とする請求項13記載の画像形成制御方法。
- 前記制御ステップは、前記コード画像を読み取って前記中断情報に復元することを特徴とする請求項18記載の画像形成制御方法。
- 請求項11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 請求項11〜20のいずれかに記載の画像形成制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
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