JP2004317760A - 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置 - Google Patents

表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004317760A
JP2004317760A JP2003111061A JP2003111061A JP2004317760A JP 2004317760 A JP2004317760 A JP 2004317760A JP 2003111061 A JP2003111061 A JP 2003111061A JP 2003111061 A JP2003111061 A JP 2003111061A JP 2004317760 A JP2004317760 A JP 2004317760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
output
supply voltage
output power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003111061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3751953B2 (ja
Inventor
Toshimasa Tanaka
寿昌 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2003111061A priority Critical patent/JP3751953B2/ja
Priority to TW093102091A priority patent/TW200416438A/zh
Priority to US10/771,856 priority patent/US7289116B2/en
Priority to KR1020040008850A priority patent/KR20040073338A/ko
Priority to CNA2004100048967A priority patent/CN1521724A/zh
Publication of JP2004317760A publication Critical patent/JP2004317760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751953B2 publication Critical patent/JP3751953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】交流化駆動されるマトリクス型液晶表示装置駆動用電源装置において、その表示駆動に伴う消費電力を低減するとともに、表示動作を安定して行うこと。
【解決手段】液晶表示装置駆動用電源装置は、高電圧側の複数の電圧V0〜V2を発生する複数のバッファ回路B0〜B2と、低電圧側の複数の電圧V3、V4を発生する複数のバッファ回路B3、B4とを有する。電源電圧Vccを昇圧して第2、第3出力電源電圧Vout2、Vout3を発生する第2、第3電圧変換回路CHP2、CHP3と、第2出力電源電圧Vout2を昇圧して、所定の第1出力電源電圧Vout1を出力する第1電圧変換回路CHP1とを備える。これらの第1〜第3の出力電源電圧もバッファ回路B0〜B4の動作電源とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単純マトリクス型の液晶表示装置等の表示装置を低消費電力で駆動するのに適した駆動用電源装置、及びその電源装置を用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドット表示を実現するための液晶表示装置として、互いに直交するように配置された多数のストライプ状の行電極(コモン電極)および列電極(セグメント電極)が設けられた単純マトリクス型液晶表示装置が多く用いられている。
【0003】
その液晶表示装置は、各コモン電極に順次走査電圧を印加するとともに、コモン電極に対する電圧印加と同時に複数のセグメント電極に対して信号電圧を印加することによって、駆動される。
【0004】
各液晶素子は、全ての行電極に対して1度ずつ電圧が印加し終わるまでの時間(1フレーム周期)における平均的な実効値電圧に応じた透過率に制御され、1フレーム周期毎に所望の画像を表示させることができる。
【0005】
図10は、液晶表示装置を駆動するための、従来の電源装置の構成を示す図である。図10において、電源装置は、第1出力電圧V0(15V)、第2出力電圧V1(13.5V)、第3出力電圧V2(12V)、第4出力電圧V3(3V)、第5出力電圧V4(1.5V)、第6電圧V5(0V;基準電圧;グランド電位)を、電源電圧Vcc(3V)から生成して、液晶表示装置LCDに供給する。なお、本発明では、特に断らない場合には、各電圧は、グランド電位を基準とした電圧を言う。この液晶表示装置LCDは、表示パネル及び、コモン電極を順次走査するコモンドライバ、コモン電極の走査と同期してセグメント電極に信号電圧を印加するセグメントドライバを含んでいる。
【0006】
チャージポンプ回路CHP0は、電源電圧Vccとクロック信号clkが入力され、電源電圧Vccを6倍に昇圧した出力電源電圧Vout0(18V)を発生する。コンデンサC0は平滑用のコンデンサである。
【0007】
この出力電源電圧Vout0を、電圧増幅器A1に印加し、基準電圧Vref(2V)を所定n倍(n=7.5)して第1基準電圧V0r(15V)を形成する。この第1基準電圧V0rを抵抗器R0〜R4で分圧して、第2基準電圧V1r(13.5V)、第3基準電圧V2r(12V)、第4基準電圧V3r(3V)、第5基準電圧V4r(1.5V)を形成する。
【0008】
出力電源電圧Vout0を駆動電源とする第1バッファ回路B0〜第5バッファ回路B4に、第1基準電圧V0r〜第5基準電圧V4rが入力され、同じ電圧値である第1出力電圧V0〜第5出力電圧V4が出力される。また、第6電圧V5は、グランド電位である。
【0009】
これらの第1出力電圧V0〜第6電圧V5のうち、第1出力電圧V0、第2出力電圧V1、第5出力電圧V4、第6電圧V5が液晶表示装置のコモンドライバに供給される一方、第1出力電圧V0、第3出力電圧V2、第4出力電圧V3、第6電圧V5が液晶表示装置LCDのセグメントドライバに供給される。これらの電圧は、液晶表示装置LCDの交流化周期(以下、フレーム周期毎の場合を例にして説明する)に合わせて、選択されて用いられる。
【0010】
図11は、液晶駆動波形の例を示すものであり、コモン電極がn個、セグメント電極がm個の液晶表示パネルにおける、特定のコモン電極COMj、セグメント電極SEGkへの駆動電圧の印加状態を表している。
【0011】
奇数フレームにおいては、コモン電極COM1〜COMnが走査されて順次1つのコモン電極COMjが選択され、選択されているコモン電極COMjには第1出力電圧V0が印加される。選択されていないコモン電極COM1〜COMn(ただし、COMjは除く)には第5出力電圧V4が印加される。一方、セグメント電極SEG1〜SEGmには、選択されているコモン電極に対応した表示信号に応じて第4出力電圧V3あるいは第6電圧V5が印加される。
【0012】
また、偶数フレームにおいては、コモン電極COM1〜COMnが走査されて順次選択され、選択されているコモン電極COMjには第6電圧V5が印加される。選択されていないコモン電極COM1〜COMnには第2出力電圧V1が印加される。一方、セグメント電極SEG1〜SEGmには、選択されているコモン電極に対応した表示信号に応じて第1出力電圧V0あるいは第3出力電圧V2が印加される。
【0013】
このようにして交流化制御されつつ、表示信号に応じた画像が液晶表示装置LCDに表示される。
【0014】
この場合、バッファ回路B0〜B4の動作電源は、出力電源電圧Vout0と第6電圧V5(グランド電位)との間の電圧を使用している。したがって、液晶表示装置LCDの駆動時に生じる消費電力Pは、液晶表示素子の充放電駆動等に伴う電流をIoutとすると、P=Vout0×Ioutとなる。即ち、チャージポンプ回路CHP0での昇圧倍率(図10の場合は、6倍)が高くなるにしたがって、消費電力は比例して増加してしまう。
【0015】
また、交流化サイクルの1フレーム内でみれば、選択されていない液晶表示画素には、図11からも明らかなように、昇圧倍率を高くする場合でも、必要な電圧振幅は第1出力電圧V0〜第3出力電圧V2あるいは第4出力電圧V3〜第6電圧V5のように小さい値で済む。このような液晶表示装置LCDの交流化駆動に着目して、1つの昇圧回路(チャージポンプ回路、コッククロフトウオルトン回路)の最終昇圧段の出力電源電圧の他に、その昇圧回路の中間昇圧段の電圧を出力電源電圧として取り出す。そして、最終昇圧段の出力電源電圧及び中間昇圧段の電圧を利用することにより、消費電力を減少するように構成したものも知られている(特許文献1、2参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−75536号公報
【特許文献2】
特開2001−4976号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の特許文献1,2のものでは、多段に直列接続された昇圧ユニットから昇圧回路が構成され、最終段の昇圧出力電圧とともに、その中間昇圧段の昇圧出力電圧を利用する。したがって、各々の昇圧出力電圧を表示駆動に必要な電圧値に適切に設定することが困難であり、また、予定された電圧値で出力することも困難である。また、その中間昇圧段に電流を吸収させる動作が適切に行えない恐れもある。
【0018】
そこで、本発明は、交流化駆動されるマトリクス型液晶表示装置等の表示装置の駆動用電源装置において、その表示駆動に伴う消費電力を低減するとともに、表示動作を安定して行うことができる表示装置の駆動用電源装置、及びその電源装置を用いた表示装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の表示装置の駆動用電源装置は、電源電圧Vccより高い第1出力電源電圧Vout1に基づいて、この第1出力電源電圧Vout1より低く且つ順次低くなる、高電圧側の複数の出力電圧V0〜V2を発生するための複数のバッファ回路B0〜B2と、低電圧側の複数の出力電圧V3、V4を発生するための複数のバッファ回路B3、B4とを有する表示装置の駆動用電源装置において、
前記第1出力電源電圧Vout1を発生する第1電圧変換回路CHP1と、前記電源電圧Vccを昇圧して前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も低い出力電圧V2より低く且つ前記低電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧V3より高い所定の定電圧に定電圧制御される第2出力電源電圧Vout2を出力する第2電圧変換回路CHP2と、前記電源電圧Vccを昇圧して、前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も低い出力電圧V2より低く前記低電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧V3より高い第3出力電源電圧Vout3を出力する第3電圧変換回路CHP3とを備え、
前記第1電圧変換回路CHP1は、前記第2出力電源電圧Vout2を昇圧して前記第1出力電源電圧Vout1を出力するものであり、
前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧V0を出力するバッファ回路B0は、前記第1出力電源電圧Vout1と前記第2出力電源電圧Vout2もしくは基準電圧Vgndとに基づいて動作し、前記高電圧側の他のバッファ回路B1、B2は、前記第1出力電源電圧Vout1もしくは前記第1出力電圧V0と前記第2出力電源電圧Vout2とに基づいて動作し、前記低電圧側のバッファ回路B3、B4は、前記第3出力電源電圧Vout3と前記基準電圧Vgndとに基づいて動作することを特徴とする。
【0020】
請求項2の表示装置の駆動用電源装置は、電源電圧Vccより高い第1出力電源電圧Vout1を発生する第1電圧変換回路CHP1と、前記第1出力電源電圧Vout1より低い第2出力電源電圧Vout2を発生する第2電圧変換回路CHP2と、前記第2出力電源電圧Vout2よりも低い第3出力電源電圧Vout3を発生する第3電圧変換回路CHP3と、これら第1出力電源電圧Vout1ないし第3出力電源電圧Vout3を用いてそれぞれ電圧値の異なる複数の出力電圧V0〜V4を発生する複数のバッファ回路B1〜B4と、を備え、
前記第2電圧変換回路CHP2は、入力電圧として入力される電源電圧Vccを昇圧して所定の定電圧に定電圧制御される前記第2出力電源電圧Vout2を発生するものであり、
前記第1電圧変換回路CHP1は、前記第2出力電源電圧Vout2を入力電圧として入力し、その第2出力電源電圧Vout2を昇圧して前記第1出力電源電圧Vout1を出力するものであり、
前記第3電圧変換回路CHP3は、入力電圧として入力される前記電源電圧Vccを昇圧して前記第3出力電源電圧Vout3を発生するものであり、
前記複数の出力電圧V0〜V4の内の最も高い出力電圧V0を出力するための第1のバッファ回路B0は、前記第1出力電源電圧Vout1と前記第2出力電源電圧Vout2もしくは基準電圧Vgndとに基づいて動作し、前記複数の出力電圧V0〜V4の内の中間の出力電圧V1、V2を出力するための第2のバッファ回路B1、B2、B3の少なくとも1つは、前記第1出力電源電圧Vout1もしくは前記最も高い出力電圧V0と前記第2出力電源電圧Vout2とに基づいて動作し、前記複数の出力電圧V0〜V4の内の最も低い出力電圧V4を出力するための第3のバッファ回路B4は、前記第3出力電源電圧Vout3と基準電圧Vgndとに基づいて動作することを特徴とする。
【0021】
請求項3の表示装置の駆動用電源装置は、請求項1、2記載の表示装置の駆動用電源装置において、前記第2電圧変換回路CHP2は、最も高い出力電圧V0を出力するバッファ回路B0の出力電圧に応じた電圧を帰還電圧とし帰還し、前記帰還電圧が一定になるように、前記第2出力電源電圧Vout2を電圧制御することを特徴とする。
【0022】
請求項4の表示装置の駆動用電源装置は、請求項1、2記載の表示装置の駆動用電源装置において、前記第2電圧変換回路CHP2は、前記第2出力電源電圧Vout2に応じた電圧を帰還電圧とし帰還し、前記帰還電圧が一定になるように、前記第2出力電源電圧Vout2を電圧制御することを特徴とする。
【0023】
請求項5の表示装置の駆動用電源装置は、請求項1ないし4記載の表示装置の駆動用電源装置において、前記第1電圧変換回路CHP1、前記第2電圧変換回路CHP2及び第3電圧変換回路CHP3は、それぞれ電源電圧Vccを単位昇圧電圧とするチャージポンプ型電圧変換回路であることを特徴とする。
【0024】
請求項6の表示装置の駆動用電源装置は、請求項5記載の表示装置の駆動用電源装置において、前記第2電圧変換回路CHP2は、チャージポンプ動作のための複数のクロックを発生するクロック発生器CG2と、前記帰還電圧と参照電圧とを比較し比較出力を発生する比較器CPとを含み、
前記クロック発生器CG2は、前記比較器CPの比較出力に応じて動作状態または停止状態に制御されることを特徴とする。
【0025】
請求項7の表示装置は、マトリックス型表示装置と、該表示装置のコモン側を駆動するコモンドライバと、前記表示装置のセグメント側を駆動するセグメントドライバとを備えた表示装置であって、
前記コモンドライバ及び前記セグメントドライバの電源装置として請求項1ないし6記載の電源装置を用いたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液晶表示装置駆動用電源装置、及びその電源装置を用いた表示装置の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置駆動用電源装置の構成を示す図である。図2(a)〜(c)は、本発明に用いる高電圧側のバッファ回路B0〜B2の構成を示す図であり、図3(a)、(b)は、本発明に用いる低電圧側のバッファ回路B3、B4の構成を示す図である。また、図4〜図9は、本発明に用いる第1ないし第3電圧変換回路としての第1ないし第3チャージポンプ回路CHP1〜CHP3の構成図及びその動作説明図である。
【0028】
図1において、電圧変換回路として、従来の図10のチャージポンプ回路CHP0とは異なり、第1チャージポンプ回路CHP1、第2チャージポンプ回路CHP2及び第3チャージポンプ回路CHP3を設けている。また、第1ないし第5バッファ回路B0〜B4に供給される動作電圧が図10と異なっている。その他の構成は、図10と同様である。
【0029】
第2チャージポンプ回路CHP2は、電源電圧Vcc(3V)が入力され、チャージポンプ動作と定電圧制御により、第3出力電圧V2(12V)より低く第4出力電圧V3(3V)より高い所定の定電圧値である第2出力電源電圧Vout2(例、10.5V)を出力する。このチャージポンプ動作のために、電源電圧Vccとクロック信号clkが入力される。電源電圧Vccはクロックレベルともなる。また、定電圧制御のために、第1出力電圧V0(15V)が入力され、第1出力電圧V0(15V)が一定電圧値に維持されるように、第2出力電源電圧Vout2が制御される。この第2出力電源電圧Vout2は、Vcc×4×kとなる(ただし、kは1.0より小さい任意の値であり、例えばVout2=が10.5Vとなる値に設定される)。コンデンサC2は、平滑用のコンデンサである。
【0030】
第1チャージポンプ回路CHP1は、第2出力電源電圧Vout2が入力電圧として入力され、第2出力電源電圧Vout2をチャージポンプ動作により昇圧した第1出力電源電圧Vout1を出力する。この第1出力電源電圧Vout1は、第2出力電源電圧Vout2を入力電圧として、電源電圧Vccの2倍分昇圧されるから、Vout2+Vcc×2となる。この第1出力電源電圧Vout1は、第1出力電圧V0(15V)より高い値(例えば、16.5V)になる。コンデンサC1は、平滑用のコンデンサである。
【0031】
また、第3チャージポンプ回路CHP3は、電源電圧Vcc(3V)が入力され、第2出力電源電圧Vout2より低く第4出力電圧V3(3V)より高い値の第3出力電源電圧Vout3(6V)を出力する。コンデンサC3は、平滑用のコンデンサである。
【0032】
第1バッファ回路B0は、その動作電源として、第1出力電源電圧Vout1と第2出力電源電圧Vout2もしくは第6電圧V5が用いられる。第2バッファ回路B1及び第3バッファ回路B2は、その動作電源として、第1出力電圧V0と第2出力電源電圧Vout2が用いられる。また、第4バッファ回路B3及び第5バッファ回路B4は、その動作電源として、第3出力電源電圧Vout3と第6電圧V5とが用いられる。
【0033】
これらバッファ回路B0〜B4に供給される動作電源は、交流化サイクルのいずれにおいても、必要な電圧振幅(V0〜V2あるいはV3〜V5)を十分にカバーしているから、その動作に何らの支障もない。また、それらの動作電圧は、第1チャージポンプ回路CHP1、第2チャージポンプ回路CH2、第3チャージポンプ回路CH3により、それぞれ供給されるから、バッファ回路B0〜B4の動作が安定して行える。
【0034】
図2(a)は、第1バッファ回路B0の構成を示す図である。第1バッファ回路B0は、第1出力電源電圧Vout1と第1出力電圧V0間にP型の第1MOSトランジスタQ11を設けるとともに、第1出力電圧V0とグランド(第6電圧V5)間に微弱な電流(例えば、1μA程度)の電流を流す定電流源I11を設けている。この定電流源I11は、バッファ回路動作を安定させるためのものであり、他のバッファ回路において用いられる定電流源も同様である。
【0035】
そして、第1基準電圧V0rと第1出力電圧V0を入力し、第1MOSトランジスタQ11への制御信号を出力する第1演算増幅器(以下、オペアンプ)OP11を有している。この第1バッファ回路B0からは第1MOSトランジスタQ11を介して電流が流出する。第1出力電圧V0が第1基準電圧V0rに等しくなるように、第1MOSトランジスタQ11が制御される。なお、定電流源I11を第1出力電圧V0と第2出力電源電圧Vout2との間に設けるようにしてもよい。
【0036】
図2(b)は、第2バッファ回路B1の構成を示す図である。第2バッファ回路B1は、第1出力電圧V0と第2出力電源電圧Vout2間に、P型の第2MOSトランジスタQ12及びN型の第3トランジスタQ13を直列に接続し、その直列接続点から第2出力電圧V1を出力する。I12、I13は、定電流源である。第2基準電圧V1rと第2出力電圧V1を入力し、第2MOSトランジスタQ12への制御信号を出力する第2オペアンプOP13と、第2基準電圧V1rと第2出力電圧V1を入力し、第3MOSトランジスタQ13への制御信号を出力する第3オペアンプOP13とを有している。この第2バッファ回路B1からは第2MOSトランジスタQ12を介して電流が流出し、また第3MOSトランジスタQ13を介して電流が流入する。第2出力電圧V1が第2基準電圧V1rに等しくなるように、第2、第3MOSトランジスタQ12、Q13が制御される。
【0037】
図2(c)は、第3バッファ回路B2の構成を示す図である。第3バッファ回路B2は、第3出力電圧V2と第2出力電源電圧Vout2間にN型の第4MOSトランジスタQ14を設けている。I14は、定電流源である。第3基準電圧V2rと第3出力電圧V2を入力し、第4MOSトランジスタQ14への制御信号を出力する第4オペアンプOP14を有している。この第3バッファ回路B2からは第4MOSトランジスタQ14を介して電流が流出する。第3出力電圧V2が第3基準電圧V2rに等しくなるように、第4MOSトランジスタQ14が制御される。
【0038】
図3(a)は、第4バッファ回路B3の構成を示す図である。第4バッファ回路B3は、第3出力電源電圧Vout3と第4出力電圧V3間にP型の第5MOSトランジスタQ15を設けている。I15は、定電流源である。そして、第4基準電圧V3rと第4出力電圧V3を入力し、第5MOSトランジスタQ15への制御信号を出力する第5オペアンプOP15を有している。この第4バッファ回路B3からは第5MOSトランジスタQ15を介して電流が流出する。第4出力電圧V3が第4基準電圧V3rに等しくなるように、第5MOSトランジスタQ15が制御される。
【0039】
図3(b)は、第5バッファ回路B4の構成を示す図である。第5バッファ回路B4は、第3出力電源電圧Vout3と第6電圧V5(グランド電位)との間に、P型の第6MOSトランジスタQ16及びN型の第7トランジスタQ17を直列に接続し、その直列接続点から第5出力電圧V4を出力する。I16、I17は、定電流源である。第5基準電圧V4rと第5出力電圧V4を入力し、第6MOSトランジスタQ16への制御信号を出力する第6オペアンプOP16と、第5基準電圧V4rと第5出力電圧V4を入力し、第7MOSトランジスタQ17への制御信号を出力する第7オペアンプOP17とを有している。この第5バッファ回路B4からは第6MOSトランジスタQ16を介して電流が流出し、また第7MOSトランジスタQ17を介して電流が流入する。第5出力電圧V4が第5基準電圧V4rに等しくなるように、第6、第7MOSトランジスタQ16、Q17が制御される。
【0040】
図4及び図5は、第1チャージポンプ回路CHP1の構成図及びその動作説明図である。図4において、P型MOSトランジスタQ21〜Q23が直列に接続され、その入力側に第2出力電源電圧Vout2が供給される。これら、MOSトランジスタQ21〜Q23の入力端側に、コンデンサC21〜C23の一端が接続される。コンデンサC21の他端は、グランドに接続され、コンデンサC22、C23の他端には二相クロックφ3、φ4が供給される。そして、その出力側から第1出力電源電圧Vout1が出力され、また、第1出力電流Iout1が出力される。
【0041】
クロック発生器CG1は、クロック信号clkと、電源電圧Vccと、第1出力電源電圧Vout1が入力され、図5に示されるような同期している第1〜第4クロックφ1〜φ4を出力する。第1クロックφ1と第2クロックφ2は、相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと第1出力電源電圧Vout1との間で変化する。この第1クロックφ1は、奇数番目のMOSトランジスタQ21、Q23のゲートに供給され、第2クロックφ2は、偶数番目のMOSトランジスタQ22のゲートに供給され、それらのオン・オフを制御する。
【0042】
また、第3クロックφ3と第4クロックφ4は、やはり相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと電源電圧Vccとの間で変化する。第3クロックφ3が、偶数番目のコンデンサC22の他端に供給され、第4クロックφ4が、奇数番目のコンデンサC23の他端に供給される。この第3、第4クロックφ3、φ4の振幅(Vcc−Vgnd)が、各チャージポンプユニットの昇圧電圧となる。
【0043】
この第1チャージポンプ回路CHP1では、第2出力電源電圧Vout2が入力電圧として供給され、2段階だけチャージポンプ昇圧される。従って、この第1出力電源電圧Vout1は、Vout2+Vcc×2となる。
【0044】
図6及び図7は、第2チャージポンプ回路CHP2の構成図及びその動作説明図である。図6において、P型MOSトランジスタQ31〜Q34が直列に接続され、その入力側に電源電圧Vccが供給される。これら、MOSトランジスタQ31〜Q34の入力端側に、コンデンサC31〜C34の一端が接続される。コンデンサC31の他端は、グランドに接続され、コンデンサC32〜C34の他端には二相クロックφ3、φ4が供給される。
【0045】
この第2チャージポンプ回路CHP2の第2出力電源電圧Vout2は、第2バッファB1、第3バッファB2などの動作電源電圧として供給されるとともに、第1チャージポンプ回路CHP1の入力電圧としても供給される。
【0046】
クロック発生器CG2は、クロック信号clkと、昇圧ステップ幅を決めるための電源電圧Vccと、第2出力電源電圧Vout2が入力され、図7に示されるような同期している第1〜第4クロックφ1〜φ4を出力する。第1クロックφ1と第2クロックφ2は、相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと第2出力電源電圧Vout2との間で変化する。この第1クロックφ1は、奇数番目のMOSトランジスタQ31、Q33のゲートに供給され、第2クロックφ2は、偶数番目のMOSトランジスタQ32、Q34のゲートに供給され、それらのオン・オフを制御する。
【0047】
また、第3クロックφ3と第4クロックφ4は、やはり相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと電源電圧Vccとの間で変化する。第3クロックφ3が、偶数番目のコンデンサC32、C34の他端に供給され、第4クロックφ4が、奇数番目のコンデンサC33の他端に供給される。この第3、第4クロックφ3、φ4の振幅(Vcc−Vgnd)が、各チャージポンプユニットの昇圧電圧となる。
【0048】
この第2チャージポンプ回路CHP2の第2出力電源電圧Vout2は、第2バッファB1、第3バッファB2などの動作電源電圧として供給される一方、第2バッファB1、第3バッファB2などから第2出力電流Iout2が入力(流入)する。その第2出力電流Iout2のほとんどすべてが第1チャージポンプ回路CHP1の入力電流Iin1として出力(流出)される(Iout2=Iin1)。
【0049】
即ち、第2チャージポンプ回路CHP2は、起動時を除いて通常動作状態では、第2出力電源電圧Vout2を基準の電圧として、第1チャージポンプ回路CHP1や、第2バッファB1、第3バッファB2などに出力するだけで、電流の入出力はほとんどない。従って、チャージポンプ動作に伴う損失がほとんど発生しない。
【0050】
この第2チャージポンプ回路CHP2では、定電圧制御動作が行われる。第1出力電圧V0が帰還電圧として入力され、その第1出力電圧V0を抵抗R21、R22で分圧して検出電圧Vdを形成する。一方、参照電圧源Bからの参照電圧Vbgを、例えば、バンドギャップ型定電圧回路を用いて形成する。比較器CPで、検出電圧Vdと参照電圧Vbgとを比較し、その比較出力をクロック発生器CG2に供給する。クロック発生器CG2は、比較器CPからの比較出力でクロック発生状態または停止状態が制御される。
【0051】
このクロック発生器CG2のクロック発生または停止の制御により、第2出力電源電圧Vout2、第1出力電源電圧Vout1、さらに最終的に第1出力電圧V0が所定電圧値(15V)に定電圧制御される。このように、定電圧制御動作のために第1出力電圧V0を帰還しているから、実際にバッファB0に出力されている電圧を正確に所定値に制御できる。
【0052】
図8及び図9は、チャージポンプ回路CHP3の構成図及びその動作説明図である。図8において、P型MOSトランジスタQ41、Q42が直列に接続され、その入力側に電源電圧Vccが供給される。これら、MOSトランジスタQ41、Q42の入力端側に、コンデンサC41、C42の一端が接続される。コンデンサC41の他端は、グランドに接続され、コンデンサC42の他端には二相クロックφ3が供給される。そして、その出力側から第3出力電源電圧Vout3が出力され、また、第3出力電流Iout3が出力される。
【0053】
クロック発生器CG3は、クロック信号clkと、電源電圧Vccと、第3出力電源電圧Vout3が入力され、図9に示されるような同期している第1〜第4クロックφ1〜φ4を出力する。なお、昇圧ユニットが2段なので、第4クロックφ4は、使用されない。第1クロックφ1と第2クロックφ2は、相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと第3出力電源電圧Vout3との間で変化する。この第1クロックφ1は、奇数番目のMOSトランジスタQ41のゲートに供給され、第2クロックφ2は、偶数番目のMOSトランジスタQ42のゲートに供給され、それらのオン・オフを制御する。
【0054】
また、第3クロックφ3と第4クロックφ4は、やはり相補型の二相クロックであり、グランド電位Vgndと電源電圧Vccとの間で変化する。第3クロックφ3が、偶数番目のコンデンサC42の他端に供給される。この第3、第4クロックφ3、φ4の振幅(Vcc−Vgnd)が、各チャージポンプユニットでの昇圧電圧となる。
【0055】
以上のように構成される本発明の液晶表示装置の駆動用電源装置の動作を、図11をも参照して説明する。
【0056】
奇数フレームにおいては、走査時に、選択されているコモン電極COMjには第1出力電圧V0が印加され、選択されていないコモン電極COM1〜COMn(ただし、COMjは除く)には第5出力電圧V4が印加される。一方、セグメント電極SEG1〜SEGmには、選択されているコモン電極に対応した表示信号に応じて第4出力電圧V3あるいは第6電圧V5が印加される。
【0057】
コモン電極COMjとセグメント電極SEGkとにより選択されている液晶表示画素には、第1出力電圧V0と第4出力電圧V3あるいは第6電圧V5間の大きな電圧が印加される。しかし、選択されていない液晶表示画素には、第5出力電圧V4と第4出力電圧V3あるいは第6電圧V5間の小さな電圧が印加される。この選択されていない液晶表示画素の数は、通常、選択されている液晶表示画素の数よりも著しく多い。液晶表示画素は、コンデンサ負荷と見なせるから、その充放電に伴う電力消費が発生する。
【0058】
本発明では、第4出力電圧V3、第5出力電圧V4を発生する第4バッファ回路B3、第5バッファ回路B4の動作電源に、第3チャージポンプ回路CHP3で発生させた第3出力電源電圧Vout3を用いている。この第3出力電源電圧Vout3は、第4バッファ回路B3、第5バッファ回路B4の動作に必要とする電圧よりは十分に大きく、かつ従来の第1出力電源電圧Vout1に比べれば遙かに小さい。
【0059】
即ち、電力消費は、印加される電圧Vout3と各バッファ回路に流れる電流との積による。この流れる電流は、印加される電圧が従来のように第1出力電源電圧Vout1でも、本発明のように第3出力電源電圧Vout3でも同じである。つまり、液晶表示画素のコンデンサ負荷がある極性の所定電圧の充電状態から放電され、逆の極性の所定の電圧に充電されるまで流れる。したがって、昇圧回路が従来に比べて増加するものの、電力消費は、印加される電圧がより低い第3出力電源電圧Vout3であるため、従来に比べて低減される。また、オペアンプOP15、OP16、OP17や、定電流源I15、I16、I17等は、より低い第3出力電源電圧Vout3で動作するため、それらによる電力消費も小さくなる。
【0060】
偶数フレームにおいては、走査時に、選択されているコモン電極COMjには第6電圧V5が印加され、選択されていないコモン電極COM1〜COMn(ただし、COMjは除く)には第2出力電圧V1が印加される。一方、セグメント電極SEG1〜SEGmには、選択されているコモン電極に対応した表示信号に応じて第1出力電圧V0あるいは第3出力電圧V2が印加される。
【0061】
コモン電極COMjとセグメント電極SEGkとにより選択されている液晶表示画素には、第6電圧V5と第1出力電圧V0あるいは第3出力電圧V2間の大きな電圧が印加される。しかし、選択されていない液晶表示画素には、第2出力電圧V1と第1出力電圧V0あるいは第3出力電圧V2間の小さな電圧が印加される。この場合にも、液晶表示画素のコンデンサ負荷への充放電に伴う電力消費が発生する。
【0062】
本発明では、第1出力電圧V0を発生する第1バッファ回路B0の動作電源として、第1チャージポンプ回路CHP1において、第2出力電源電圧Vout2からVcc×2だけ昇圧させた第1出力電源電圧Vout1を用いている。また、第2出力電圧V1、第3出力電圧V2を発生する第2バッファ回路B1、第3バッファ回路B2の動作電源に、高電圧側電圧として第1出力電圧V0を用い、低電圧側電圧として第2チャージポンプ回路CHP2で発生させた第2出力電源電圧Vout2を用いている。
【0063】
この第1出力電源電圧Vout1と第2出力電源電圧Vout2との差電圧は電源電圧Vccの2倍(Vcc×2)であり、この差電圧Vcc×2の範囲内に第1バッファB0、第2バッファ回路B1、第3バッファ回路B2の動作に必要とする電圧が十分に含まれている。
【0064】
この場合の電力消費は、まず、印加される第1出力電源電圧Vout1と第2出力電源電圧Vout2間の電圧と、その間を流れる電流との積による。この電流は、印加される電圧が、従来のように第1出力電源電圧Vout1の電圧であっても、本発明のように第1出力電圧V0と第2出力電源電圧Vout2間の差電圧であっても、同じである。この電流がやはり、液晶表示画素のコンデンサ負荷がある極性の所定電圧の充電状態から放電され、逆の極性の所定の電圧に充電されるまで流れる。
【0065】
したがって、電力消費は、奇数フレームと偶数フレームとで同じであり、第1出力電源電圧Vout1あるいは第3出力電源電圧Vout3から流出する電流をIoutとすると、Iout×Vcc×2、となる。この本発明の電力消費は、従来に比べて著しく低減される。
【0066】
さらに、液晶表示画素のコンデンサ負荷を充電及び放電する際に流れる電流は、第2チャージポンプ回路CHP2の出力側に設けられているコンデンサC2に流入する流入電流Iout2になる。コンデンサC2に流入する電流Iout2は、第1チャージポンプ回路CHP1への流入電流Iin1になる(Iout2=Iin1)。
【0067】
従って、第2チャージポンプ回路CHP2は、起動時を除いて通常動作状態では、第2出力電源電圧Vout2を基準の電圧として、第1チャージポンプ回路CHP1や、第2バッファB1、第3バッファB2などに出力するだけである。即ち、第2チャージポンプ回路CHP2は、電流の入出力がほとんどない。従って、チャージポンプ動作に伴う損失がほとんど発生しない。
【0068】
このように第2チャージポンプ回路CHP2の出力側に流入する電流が、第1チャージポンプ回路CHP1への流入電流になるから、本発明ではさらに有効に消費電力を低減することができる。
【0069】
なお、電圧増幅器A1や分圧抵抗器R0〜R4等での電力消費は、従来のものと同様である。
【0070】
以上のように本発明においては、従来のものとは明確に異なる特有の電源回路構成とすることにより、全体としての消費電力を従来のものに比して著しく低減することができる。
【0071】
また、以上の説明では、第2バッファ回路B1及び第3バッファ回路B2の高電圧側の電圧として第1出力電圧V0を使用しているが、これに代えて第1出力電源電圧Vout1を使用しても良い。この場合には、図1において、破線で示すような接続構成に変更することになる。
【0072】
また、第2チャージポンプ回路CHP2での定電圧制御のために帰還される帰還電圧として第1出力電圧V0を用いたが、この帰還電圧として、第2出力電源電圧Vout2または第1出力電源電圧Vout1を使用しても良い。
【0073】
また、本発明では、第1出力電圧V0〜第5出力電圧V4、基準電圧(第6電圧V5)を用いた例のみを説明したが、必要に応じて電圧レベルを増減してもよい。また、液晶表示装置について説明したが、他のマトリクス型表示装置の電源として使用しても良い。
【0074】
なお、本発明は、特許請求の範囲に記載された他、さらに次のように種々の形態で実施することができる。即ち、
【0075】
液晶表示装置駆動用電源装置は、電源電圧Vccより高い第1出力電源電圧Vout1を発生する第1電圧変換回路CHP1と、前記第1出力電源電圧Vout1に基づいて、この第1出力電源電圧Vout1より小さく、且つ順次小さくなる第1基準電圧V0r、第2基準電圧V1r、第3基準電圧V2r、第4基準電圧V3r、第5基準電圧V4r、第6電圧V5を発生する基準電圧発生回路と、前記第1基準電圧V0rが入力され、第1出力電圧V0を出力する第1バッファ回路B0と、前記第2基準電圧V1rが入力され、第2出力電圧V1を出力する第2バッファ回路B1と、前記第3基準電圧V2rが入力され、第3出力電圧V2を出力する第3バッファ回路B2と、前記第4基準電圧V3rが入力され、第4出力電圧V3を出力する第4バッファ回路B3と、前記第5基準電圧V4rが入力され、第5出力電圧V4を出力する第5バッファ回路B4と、を有する液晶表示装置駆動用電源装置において、前記電源電圧Vccを昇圧して前記第3出力電圧V2より低く前記第4出力電圧V3より高い電圧値に定電圧制御される第2出力電源電圧Vout2を出力する第2電圧変換回路CHP2と、前記電源電圧Vccを昇圧して、前記第3出力電圧V2より低く前記第4出力電圧V3より高い第3出力電源電圧Vout3を出力する第3電圧変換回路CHP3とを備え、
前記第1電圧変換回路CHP1は、前記第2出力電源電圧Vout2が入力電圧として入力され、前記電源電圧Vccを昇圧単位として昇圧した前記第1出力電源電圧Vout1を出力するものであり、
前記第1バッファ回路B0は、前記第1出力電源電圧Vout1に基づいて動作し、前記第2バッファ回路B1は、前記第1出力電源電圧Vout1もしくは前記第1出力電圧V0と前記第2出力電源電圧Vout2ととに基づいて動作し、前記第3バッファ回路B2は、前記第2出力電源電圧Vout2に基づいて動作し、前記第4バッファ回路B3は、前記第3出力電源電圧Vout3を動作電源とし、前記第5バッファ回路B4は、前記第3出力電源電圧Vout3と前記第6電圧V5とを動作電源とする。
【0076】
また、第1バッファ回路B0は、第1出力電源電圧Vout1と第1出力電圧V0間に第1MOSトランジスタQ11を設けるとともに、第1基準電圧V0rと第1出力電圧V0を入力し、第1MOSトランジスタへの制御信号を出力する第1オペアンプOP11を有する。
【0077】
また、第2バッファ回路B1は、第1出力電源電圧Vout1もしくは第1出力電圧V0と第2出力電源電圧Vout2間に、第2MOSトランジスタQ12及び第3トランジスタQ13を直列に接続し、その直列接続点から第2出力電圧V1を出力するとともに、第2基準電圧V1rと第2出力電圧V1を入力し、第2MOSトランジスタQ12への制御信号を出力する第2オペアンプOP12と、第2基準電圧V1rと第2出力電圧V1を入力し、第3MOSトランジスタQ13への制御信号を出力する第3オペアンプOP13とを有する。
【0078】
また、第3バッファ回路B2は、第3出力電圧V2と第2出力電源電圧Vout2間に第4MOSトランジスタQ14を設けるとともに、第3基準電圧V2rと第3出力電圧V2を入力し、第4MOSトランジスタQ14への制御信号を出力する第4オペアンプOP14を有する。
【0079】
また、第4バッファ回路B3は、第3出力電源電圧Vout3と第4出力電圧V3間に第5MOSトランジスタQ15を設けるとともに、第4基準電圧V3rと第4出力電圧V3を入力し、第5MOSトランジスタQ15への制御信号を出力する第5オペアンプOP15を有する。
【0080】
また、第5バッファ回路B4は、第3出力電源電圧Vout3と第6電圧V5間に、第6MOSトランジスタQ16及び第7トランジスタQ17を直列に接続し、その直列接続点から第5出力電圧V4を出力するとともに、第5基準電圧V4rと第5出力電圧V4を入力し、第6MOSトランジスタQ16への制御信号を出力する第6オペアンプOP16と、第5基準電圧V4rと第5出力電圧V4を入力し、第7MOSトランジスタQ17への制御信号を出力する第7オペアンプOP17とを有する。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、交流化駆動されるマトリクス型液晶表示装置駆動用電源装置において、第1電圧変換回路とともに、第2電圧変換回路及び第3電圧変換回路を設ける。そして、各種の電圧を出力する複数のバッファ回路の動作電圧を、交流化サイクルに必要な電圧振幅範囲を高電圧側及び低電圧側に、適合させる。これにより、その表示駆動に伴う消費電力を低減するとともに、表示動作を安定して行うことができる。
【0082】
第2電圧変換回路(第2チャージポンプ回路)の出力電圧を、第1電圧変換回路(第1チャージポンプ回路)の入力電圧として供給し、その第1電圧変換回路では高電圧側のバッファ回路の動作に必要な電圧振幅を賄えるだけの昇圧を行う。そして、高電圧側のバッファ回路から第2電圧変換回路に流出する電流を、第1電圧変換回路へ供給する。これにより、第2電圧変換回路での損失はほとんど発生しないから、さらに有効に消費電力を低減することができる。
【0083】
また、第2電圧変換回路(第2チャージポンプ回路)で、所定の電圧値に定電圧制御するから、バッファ回路の動作に必要な電圧を適切に発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置駆動用電源装置の構成図。
【図2】本発明に用いる第1〜第3バッファ回路B0〜B2の構成図。
【図3】本発明に用いる第4、第5バッファ回路B3、B4の構成図。
【図4】本発明に用いる第1チャージポンプ回路CHP1の構成図。
【図5】第1チャージポンプ回路CHP1の動作説明図。
【図6】本発明に用いる第2チャージポンプ回路CHP2の構成図。
【図7】第2チャージポンプ回路CHP2の動作説明図。
【図8】本発明に用いる第3チャージポンプ回路CHP3の構成図。
【図9】第3チャージポンプ回路CHP3の動作説明図。
【図10】従来の液晶表示装置駆動用電源装置の構成図。
【図11】液晶駆動波形の例を示す図。
【符号の説明】
LCD 液晶表示装置
CHP1 第1チャージポンプ回路
CHP2 第2チャージポンプ回路
CHP3 第3チャージポンプ回路
C1、C2、C3 平滑コンデンサ
A1 電圧増幅器
R0〜R4、R21、R22 分圧抵抗器
B0〜B4 バッファ回路
Vcc 電源電圧
clk クロック信号
Vout1〜Vout3 第1〜第3出力電源電圧
V0r〜V4r 第1〜第5基準電圧
V0〜V5 第1〜第5出力電圧
OP11〜OP17 第1〜第7オペアンプ
Q11〜Q42 MOSトランジスタ
I1〜I17 定電流源
CG1〜CG3 クロック発生器
φ1〜φ4 クロック
CP 比較器

Claims (7)

  1. 電源電圧より高い第1出力電源電圧に基づいて、この第1出力電源電圧より低く且つ順次低くなる、高電圧側の複数の出力電圧を発生するための複数のバッファ回路と、低電圧側の複数の出力電圧を発生するための複数のバッファ回路とを有する表示装置の駆動用電源装置において、
    前記第1出力電源電圧を発生する第1電圧変換回路と、前記電源電圧を昇圧して前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も低い出力電圧より低く且つ前記低電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧より高い所定の定電圧に定電圧制御される第2出力電源電圧を出力する第2電圧変換回路と、前記電源電圧を昇圧して、前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も低い出力電圧より低く前記低電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧より高い第3出力電源電圧を出力する第3電圧変換回路とを備え、
    前記第1電圧変換回路は、前記第2出力電源電圧を昇圧して前記第1出力電源電圧を出力するものであり、
    前記高電圧側の複数の出力電圧のうちの最も高い出力電圧を出力するバッファ回路は、前記第1出力電源電圧と前記第2出力電源電圧もしくは基準電圧とに基づいて動作し、前記高電圧側の他のバッファ回路は、前記第1出力電源電圧もしくは前記第1出力電圧と前記第2出力電源電圧とに基づいて動作し、前記低電圧側のバッファ回路は、前記第3出力電源電圧と前記基準電圧とに基づいて動作することを特徴とする、表示装置の駆動用電源装置。
  2. 電源電圧より高い第1出力電源電圧を発生する第1電圧変換回路と、前記第1出力電源電圧より低い第2出力電源電圧を発生する第2電圧変換回路と、前記第2出力電源電圧よりも低い第3出力電源電圧を発生する第3電圧変換回路と、これら第1出力電源電圧ないし第3出力電源電圧を用いてそれぞれ電圧値の異なる複数の出力電圧を発生する複数のバッファ回路と、を備え、
    前記第2電圧変換回路は、入力電圧として入力される電源電圧を昇圧して所定の定電圧に定電圧制御される前記第2出力電源電圧を発生するものであり、
    前記第1電圧変換回路は、前記第2出力電源電圧を入力電圧として入力し、その第2出力電源電圧を昇圧して前記第1出力電源電圧を出力するものであり、
    前記第3電圧変換回路は、入力電圧として入力される前記電源電圧を昇圧して前記第3出力電源電圧を発生するものであり、
    前記複数の出力電圧の内の最も高い出力電圧を出力するための第1のバッファ回路は、前記第1出力電源電圧と前記第2出力電源電圧もしくは基準電圧とに基づいて動作し、前記複数の出力電圧の内の中間の出力電圧を出力するための第2のバッファ回路の少なくとも1つは、前記第1出力電源電圧もしくは前記最も高い出力電圧と前記第2出力電源電圧とに基づいて動作し、前記複数の出力電圧の内の最も低い出力電圧を出力するための第3のバッファ回路は、前記第3出力電源電圧と基準電圧とに基づいて動作することを特徴とする、表示装置の駆動用電源装置。
  3. 前記第2電圧変換回路は、最も高い出力電圧を出力するバッファ回路の出力電圧に応じた電圧を帰還電圧とし帰還し、前記帰還電圧が一定になるように、前記第2出力電源電圧を電圧制御することを特徴とする、請求項1、2記載の表示装置の駆動用電源装置。
  4. 前記第2電圧変換回路は、前記第2出力電源電圧に応じた電圧を帰還電圧とし帰還し、前記帰還電圧が一定になるように、前記第2出力電源電圧を電圧制御することを特徴とする、請求項1、2記載の表示装置の駆動用電源装置。
  5. 前記第1電圧変換回路、前記第2電圧変換回路及び第3電圧変換回路は、それぞれ電源電圧を単位昇圧電圧とするチャージポンプ型電圧変換回路であることを特徴とする、請求項1ないし4記載の表示装置の駆動用電源装置。
  6. 前記第2電圧変換回路は、チャージポンプ動作のための複数のクロックを発生するクロック発生器と、前記帰還電圧と参照電圧とを比較し比較出力を発生する比較器とを含み、
    前記クロック発生器は、前記比較器の比較出力に応じて動作状態または停止状態に制御されることを特徴とする、請求項5記載の表示装置の駆動用電源装置。
  7. マトリックス型表示装置と、該表示装置のコモン側を駆動するコモンドライバと、前記表示装置のセグメント側を駆動するセグメントドライバとを備えた表示装置であって、
    前記コモンドライバ及び前記セグメントドライバの電源装置として請求項1ないし6記載の電源装置を用いたことを特徴とする表示装置。
JP2003111061A 2003-02-13 2003-04-16 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置 Expired - Fee Related JP3751953B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003111061A JP3751953B2 (ja) 2003-04-16 2003-04-16 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置
TW093102091A TW200416438A (en) 2003-02-13 2004-01-30 Power source device for driving a display device, and the display device
US10/771,856 US7289116B2 (en) 2003-02-13 2004-02-04 Electric power unit for driving a display and a display utilizing such power unit
KR1020040008850A KR20040073338A (ko) 2003-02-13 2004-02-11 표시 장치의 구동용 전원 장치 및 표시 장치
CNA2004100048967A CN1521724A (zh) 2003-02-13 2004-02-12 显示装置的驱动用电源装置、及显示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003111061A JP3751953B2 (ja) 2003-04-16 2003-04-16 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005178097A Division JP2005352497A (ja) 2005-06-17 2005-06-17 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004317760A true JP2004317760A (ja) 2004-11-11
JP3751953B2 JP3751953B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=33471717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003111061A Expired - Fee Related JP3751953B2 (ja) 2003-02-13 2003-04-16 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751953B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098315A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Rohm Co Ltd 電源装置、液晶駆動装置、液晶表示装置
WO2010095819A2 (ko) * 2009-02-18 2010-08-26 (주)실리콘웍스 전류소모가 적은 액정디스플레이 구동회로

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098315A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Rohm Co Ltd 電源装置、液晶駆動装置、液晶表示装置
WO2010095819A2 (ko) * 2009-02-18 2010-08-26 (주)실리콘웍스 전류소모가 적은 액정디스플레이 구동회로
WO2010095819A3 (ko) * 2009-02-18 2010-12-09 (주)실리콘웍스 전류소모가 적은 액정디스플레이 구동회로
US9030453B2 (en) 2009-02-18 2015-05-12 Silicon Works Co., Ltd. Liquid crystal display driving circuit with less current consumption

Also Published As

Publication number Publication date
JP3751953B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6727681B2 (en) Power supply circuit and control method for the same
JP4632113B2 (ja) 液晶表示装置の駆動電圧発生回路及びその方法
US8232948B2 (en) Multilevel voltage driving device
JPH10319368A (ja) 表示パネルの駆動装置
US7289116B2 (en) Electric power unit for driving a display and a display utilizing such power unit
JP2008508841A (ja) チャージポンプを備えた装置、及びかかる装置を備えたlcdドライバ
US20100026679A1 (en) Booster circuit, display panel driver, and display device
JP2005352497A (ja) 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置
US20080204121A1 (en) Voltage generating circuit having charge pump and liquid crystal display using same
CN100433514C (zh) 含有稳定操作的调压器的供电电路
JP3910579B2 (ja) 表示装置用駆動装置及びそれを用いた表示装置
US20180061342A1 (en) Semiconductor device, power supply circuit, and liquid crystal display device
JP3751953B2 (ja) 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置
JPH1114966A (ja) 電圧作成回路およびこれを備えた液晶表示装置
KR102278804B1 (ko) 전원공급 회로 및 이를 포함하는 액정표시장치
JP2004180364A (ja) 電源回路
KR20060034025A (ko) 전압 발생 장치 및 그의 방법과, 이를 구비한 표시 장치및 그의 구동 장치
JP3745338B2 (ja) 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置
JP2011128441A (ja) 駆動方法及び表示装置
JP2001004976A (ja) 液晶駆動電圧発生回路
JP2005338867A (ja) 表示装置の駆動用電源装置、及び表示装置
CN100405452C (zh) 显示面板驱动电路
KR20110075414A (ko) 액정표시장치 및 그 구동방법
JP2006094670A (ja) 電圧供給回路、電源回路、表示ドライバ、電気光学装置及び電子機器
JP2011085801A (ja) Tft液晶駆動回路、及びそれを用いたtft液晶駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20051208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090122

A072 Dismissal of procedure

Effective date: 20090519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072