JP2004317658A - 地図作成装置,地図作成方法,地図作成プログラムおよび地図作成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

地図作成装置,地図作成方法,地図作成プログラムおよび地図作成プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図作成装置を提供する。
【解決手段】本表示装置では、地図データベースの地図データから、ユーザーに指定された指定地図と、その結合面一地図とを、分離度を用いて検索する制御部を備えている。この制御部が、検索した指定地図と結合面一地図とを合成して、合成地図を作成・表示するように設定されている(S1〜S6)。これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することで、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。従って、本表示装置は、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図表示装置となっている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩行経路の案内表示には、例えば、図19に示すような、俯瞰的(ふかんてき)な地図(2次元の地図)が用いられている。この図では、建物Xから建物A(市役所本館)までの歩行経路が示されている。
【0003】
また、特許文献1には、出発地から目的地までの経路全体の地図,出発地付近の詳細地図および目的地付近の詳細地図の3つを一度に示す地図(マップ)が記載されている。これらの地図には、誘導経路をそれぞれ示されており、さらに、各地図の関連性を示す目印が表示されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−56504号公報(公開日1995年3月3日)
【0005】
【特許文献2】特開平8−247777号公報(公開日1996年9月27日)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にできなかった。
すなわち、図20に示すように、建物A(市役所本館)の3階と、別の建物B(市役所別館)の2階とがスロープを隔ててつながっているとする。
このとき、建物Aの1階,エレベータ,3階,スロープを経て、建物Bの2階に到着するまでの歩行経路を表現する場合、通常の2次元の地図では、図21に示すように、俯瞰的な1枚の地図を用いるか、あるいは、図19の地図と、図22(a)〜(c)に示した3つの地図との組み合わせを用いることとなる。
【0007】
しかしながら、図21の1枚の地図では、建物A・B間の何階部分が同一の高さであるのかが不明であるため、建物内での高低差が不明であった。
【0008】
また、図22(a)〜(c)のように、複数の地図を単に並べた場合でも、地図どうしの高さの関連性がわかりにくい。
すなわち、図2に示すような構造の場合、歩行者は、通常、建物Aの3階,建物Bの2階およびスロープを、ひとつの平面として(一体として)認識する。
しかしながら、図22(a)〜(c)の表示では、建物Aの3階と建物Bの2階とが、スロープを介して接続されたほぼ同一の平面にあることを表現できず、歩行者の認識(直感)に対応できない。
【0009】
なお、図23のように、三次元的な図面を用いると、建物内での高低差が明確になり、歩行経路の一覧性が向上し、わかりやすくなる。
しかしながら、案内図を、あらかじめ蓄積されている建物の構造データと、出発地(現在地)および目的地の入力データとに基づいて、ナビゲーション機器において作成・表示する場合、3次元的な案内図では、計算機による複雑な処理が必要となるとともに、地図のデータ量も多くなる。このため、携帯電話やPDAのような、メモリー(記憶容量)も少なくCPU性能(演算力)も低いナビゲーション機器には向いていない。
【0010】
また、特許文献2に記載のカーナビゲーションシステムでは、車両の性能に合った道路を選択できるように、道路の勾配にあわせて道路の表示色を変えるようになっている。
【0011】
しかしながら、この文献のシステムでは、出発地と目的地との間に複数のノードを設定し、各ノード間の勾配を逐次的に計算する方法である。このため、計算量が膨大になり、PDAや携帯電話のようなCPU性能(演算力)の低い端末には向いていないという問題がある。
【0012】
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたものである。そして、その目的は、記憶容量および演算力のともに低い場合でも、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図作成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の地図作成装置(本作成装置)は、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置において、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース、および、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索し、これら指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する制御部を備えていることを特徴としている。
【0014】
上記したように、本作成装置は、複数の地図の画像を組み合わせて合成地図を作成するものである。ここで、本作成装置において組み合わせる地図とは、例えば、多層階建物における各階の地図や、その建物に接続されている別の建物における各階の地図等の、一部の領域だけに応じた地図と、建物の敷地の地図あるいは市街地図といった、広域を含む地図等のことである。
そして、本作成装置では、ユーザーの指示に応じて、これらの地図を組み合わせた地図(合成地図)を作成するようになっている。
【0015】
このような合成地図の作成のために、本作成装置では、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベースを備えている。
ここで、地図の位置情報とは、各地図間の相対的(あるいは絶対的)な位置を適切に示すことの可能な情報であり、地図内の領域における緯度,経度,標高等の情報を用いることが可能である。
【0016】
そして、特に、本作成装置では、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、その面一地図とを検索する制御部を備えている。
ここで、面一地図とは、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である。
また、指定地図と同一の高さであると見なせる地図とは、例えば、その領域の高さと、指定地図の領域の高さとの差が所定の閾値(例えばユーザーの所望値)以下であるものである。
【0017】
そして、本作成装置では、この制御部が、検索した指定地図と面一地図とを合成して、合成地図を作成するように設定されている。
これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することで、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。
【0018】
また、本作成装置の合成地図は、高さの情報を含んでいるものの、3次元的な地図とはなっていない。従って、本作成装置は、記憶容量および演算力のともに低い場合でも、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図作成装置となっている。
【0019】
また、本作成装置では、制御部が、指定地図および面一地図に加えて、面一地図と同一の高さであると見なせる間接的な面一地図を用いて合成地図を作成するように設定されていてもよい。
これにより、間接的な面一地図までも合成地図に含められるので、合成地図によって、同じ高さの領域を広範囲に示せる。
【0020】
一方、本作成装置では、制御部を、合成地図の作成に用いる面一地図として、指定地図と結合している結合面一地図だけを選択するように設定してもよい。
これにより、合成地図の領域を、指定地図の周囲の地図に限定させられるので、指定地図とは無関係な、高さが同じというだけの地図が合成地図に含まれてしまうことを抑制できる。
また、合成地図に、指定地図の結合面一地図と結合しており、この地図と同一の高さであると見なせる間接的な結合面一地図を含めるようにしてもよい。
【0021】
また、この構成では、制御部は、合成地図に、地図間の結合部の画像(イラスト的なものであってもよい)を含めるように設定されていることが好ましい。これにより、ユーザーは、地図間の結合状態を容易に把握できる。
【0022】
また、指定地図および結合面一地図だけを合成地図に含める場合、制御部は、結合面一地図であるか否かを判定するために、分離度を用いるようにしてもよい。ここで、分離度とは、結合部の種類に応じた、両地図に示された領域間における移動の困難性を示すものである。
すなわち、一般に、異なる高さの領域間での移動は困難であり、分離度は高くなる。従って、上記のような分離度を用いても、地図間の高さの差を把握することが可能である。
【0023】
また、この構成では、本作成装置は、地図データベースに記憶されている各地図間の結合部を記憶している結合情報データ記憶部を備えていることが好ましい。さらに、本作成装置は、結合部の種類に応じた分離度を記憶している分離度データ記憶部を備えていることが好ましい。
この場合、制御部は、結合面一地図を選択するために、まず、指定地図と結合している結合地図を検索する。そして、結合地図のうち、指定地図との間の結合部に応じた分離度が所定値(例えばユーザーの所望値)以下である地図を、結合面一地図と認識する、という処理を行える。
【0024】
また、結合面一地図の検索に分離度を用いる場合、本作成装置には、ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えていることが好ましい。そして、制御部が、分離度データ記憶部に記憶されている、各結合部に応じた分離度の値を、ユーザーの所望の値に変更できるように設定されていることが好ましい。
【0025】
また、本作成装置には、地図を表示する地図表示部を備えることが好ましい。そして、制御部が、この地図表示部を用いて、作成した合成地図を表示するように設定されていることが好ましい。
これにより、他の表示装置を用いることなく、本作成装置によって合成地図を表示できる。
【0026】
また、地図表示部を備えている場合、本作成装置は、ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えることが好ましい。
そして、制御部が、複数の地図の領域を含む広域地図を地図表示部に表示し、この広域地図上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を地図データベースから検索し、指定地図と認識するように設定されていることが好ましい。
これにより、制御部は、指定地図を容易に取得できる。
【0027】
また、地図表示部および入力部を備えている場合、本作成装置では、制御部が、ユーザーによって指定された出発地点と目的地点との指定を受け付け、これら両地点を結ぶ経路誘導線と、この経路誘導線の含まれる広域地図とを合成した経路図を地図表示部に表示することが好ましい。
そして、制御部は、経路誘導線上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されていることが好ましい。
【0028】
この構成でも、制御部は、指定地図を容易に取得できる。
また、このような経路誘導線は、従来のカーナビゲーションシステム等に用いられる経路探索エンジンと経路誘導線データとを用いて、与えられた出発地点と目的地点とに基づいて、制御部によって求められることが好ましい。
【0029】
また、この場合、制御部は、合成地図内に、経路誘導線における、合成地図内に含まれる部分を表示するように設定されていることが好ましい。これにより、本作成装置によって、合成地図内での経路を参照することが可能となる。
【0030】
また、制御部は、合成地図内に表示する経路誘導線の表示形態を、経路誘導線の載る各地図の高さに応じて変更するように設定されていることが好ましい。
ここで、上記したように、本作成装置の合成地図は、指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを含むものである。従って、合成地図に含まれる各地図には、高さの差は、ほぼないといえる。
【0031】
しかしながら、面一地図を、その領域の高さと指定地図の領域の高さとの差が所定値(例えばユーザーの所望値)以下である地図とした場合、所定値によっては、指定地図と若干の高さの差のある地図であっても、面一地図と見なされる可能性はある。
従って、経路誘導線を高さに応じて色分けすることで、ユーザーに対し、経路をより明確に把握させられるといえる。
【0032】
また、本作成装置では、制御部が、面一地図のうち、指定地図および他の面一地図に部分的に重なっている地図については、合成地図の作成に用いることを回避するように設定されていることが好ましい。
これにより、合成地図に含まれる各地図の端部における重複を避けられるので、合成地図の明瞭化を図れる。
【0033】
また、記制御部は、面一地図のうち、指定地図および他の面一地図の全てを含む地図については、合成地図の作成に用いることが好ましい。ここで、他の地図の全てを含む地図とは、他の地図の領域を全て含む領域を有する地図のことである。この場合には、合成地図に含まれる各地図の端部における重複は起こらないので、合成地図が不明瞭となることはない。
【0034】
また、本発明の地図作成方法(本作成方法)は、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成方法において、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索する検索工程と、検索した指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する合成地図作成工程とを含んでいることを特徴としている。
【0035】
本作成方法は、上記した本作成装置において使用されている方法である。
すなわち、この方法では、検索した指定地図と面一地図とを合成して、合成地図を作成するようになっている。
これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することにより、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。
【0036】
また、本発明の地図作成プログラムは、コンピューターを、本作成装置の制御部として機能させるためのものである。
また、本発明の地図作成プログラムを、コンピューターに、本作成方法における検索工程および合成地図作成工程とを実行させるための地図作成プログラム、と表現することもできる。
【0037】
コンピューター(上記の地図データベースのデータを利用できるもの)にこれらのプログラムを読み取らせることで、本作成装置における制御部(あるいは本作成方法における検索工程および合成地図作成工程)の処理を、そのコンピューターによって実現することが可能となる。
【0038】
また、これらのプログラムをコンピューターによって読取可能な記録媒体に記録させておくことで、プログラムの保存・流通を容易に行えるようになる。
さらに、この記録媒体を読み込ませることで、コンピューターによって、本作成装置における制御部(あるいは本作成方法における検索工程および合成地図作成工程)の処理を実施できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
本実施の形態にかかる地図表示装置(本表示装置)は、PDA(personal digital assistant)や携帯電話のような小型の携帯機器に備えられ、ユーザーによる出発地(現在地)および目的地の入力に従って、街路や建物内部の経路誘導線(歩行経路)をユーザーに示すためのものである。
【0040】
また、特に、本表示装置は、同一平面(同一の高さ)にあると見なせる複数の地図(地図画像)を組み合わせ、その上に経路誘導線のせて表示することによって、高低差のある経路をわかりやすく表示することの可能なものである。
【0041】
図1は、本表示装置のシステム構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本表示装置は、データ記憶部11,地図表示部12,ワーク領域13,制御部14を備えている。
【0042】
データ記憶部11は、本表示装置における地図表示処理に有用なデータを記憶しておくためのものである。なお、データ記憶部11の構成については後述する。
【0043】
地図表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示画面を備え、ユーザーに対し、本表示装置において作成した地図や、本表示装置に記憶されている地図を表示するものである。
ワーク領域13は、制御部14によって使用されるRAM(Random Access Memory)である。また、図1に示すように、ワーク領域13には、後述する地図リストが一時記憶されるようになっている。
入力部15は、本表示装置に対するユーザーの指示入力を受け付けるものであり、マウスおよびキーボードを備えている。
【0044】
制御部14は、本表示装置の全動作を制御する、本表示装置の中枢部である。すなわち、制御部14は、データ記憶部11に記憶されている後述する地図データを用いて複数の地図画像を組み合わせ、ユーザーの所望とする合成地図(合成地図画像)を地図表示部12に表示させるものである。
なお、制御部14の制御による本表示装置の動作については、後に詳細に説明する。
【0045】
ここで、データ記憶部11の構成について説明する。
図1に示すように、データ記憶部11は、地図データベース21,地図階層データ記憶部22,結合情報データ記憶部23,分離度データ記憶部24,経路誘導線データ記憶部25を備えている。
【0046】
地図データベース21は、地図データを記憶するためのものである。
本表示装置では、地区や建物の階など、人為的あるいは物理的に区切られたほぼ水平の領域(同じ標高(階層)の領域)を、1つの地図(地図データ)とするようになっている。
このような地図データは、街路や建物の一部または全部を、記号や文字などを用いて一定の縮尺で2次元的に表現した、長方形状の画像データ(電子的な地図画像)を含むものである。
従って、このような画像データとしては、例えば、図18や図21に示した市街地図の画像データや、図22(a)〜(c)に示した建物内の見取り図等の画像データを挙げられる(経路誘導線は不要)。
【0047】
そして、地図データベース21は、これらの画像データ(地図画像)を、その名称(地図名)、および、画像の四隅に応じた地点の位置情報とともに地図データとして記憶するようになっている。
図2は、地図データの例を示す説明図である。この図に示すように、この例では、図18に示した市街地図(市内地図)の地図データを示している。
ここで、『地図画像▲1▼』とは、市内地図に応じた画像データを示すものである。すなわち、この例では、各地図データの画像データを、シリアル番号(▲1▼,▲2▼,…)によって管理している。
【0048】
なお、本表示装置の地図データベース21には、上記した市街地図の地図データと、その内部にある市役所本館および別館における各階の見取り図の地図データとが記憶されている。また、地図データベース21に記憶される地図データの数は、通常、10個以下である。
【0049】
地図階層データ記憶部22は、地図データベース21に記憶されている各地図データに関する地図階層データを記憶するものである。
ここで、地図階層データとは、本表示装置において認識している、各地図データ間における階層関係(上下関係)を示すデータである。
【0050】
すなわち、地図階層データは、
(地図名1、地図名2)
(地図名3、地図名4)

のようなタプル形式のデータの列である(タプルとは、リストと同様に、要素をカンマで区切り括弧(かっこ)で括ったもの)。そして、前者の例では、地図名1で示される領域の上に、地図名2によって示される領域があることを表している。
【0051】
従って、(市街地図、市役所本館の1F)という地層階層データは、本表示装置では、市街地図の上の階層に市役所本館の1Fの見取り図が位置している、と認識していることを示す。
【0052】
また、(市役所本館の1F、市役所本館の3F)という地層階層データは、本表示装置では、市役所本館の1Fにおける見取り図の上の階層に、市役所本館の3Fの見取り図が位置している、と認識していることを示している。
なお、地図階層データ記憶部22は、地図データベース21上の地図データのうち、領域に重なりのある地図データの組み合わせにおける全てについて、地図階層データを蓄積している。
【0053】
結合情報データ記憶部23は、地図データベース21に記憶されている各地図データに関する、結合情報データを記憶するものである。
結合情報データとは、本表示装置において認識している、各地図データに応じた実際の部位(建物や地面の一部)を結合するもの(結合部)の種類を示すデータである。
ここで、結合部とは、入り口(ドア)、スロープ、通路、階段等の、部位間(地図間)を結合するもののことである。
【0054】
すなわち、結合情報データは、
(地図名1、地図名2、結合部の種類)
(地図名3、地図名4、結合部の種類)

のような形式のタプル形式のデータの列である。例えば、(市街地図、市役所本館の1F、扉)という結合情報データは、本表示装置では、市街の地面上と市役所本館の1Fとは扉で仕切られている、と認識していることを示している。
【0055】
なお、結合情報データ記憶部23は、地図データベース21上の地図データのうち、何らかの結合部を介して互いに結合している2つの地図データの全組み合わせ、について、結合情報データを蓄積している。
また、2つ以上の結合部を有する2つの地図データのある場合、結合情報データは、結合部の数に応じて複数個記憶される。
【0056】
分離度データ記憶部24は、地図データベース21に記憶されている各地図データに関する、分離度データを記憶するものである。
図3は、分離度データのテーブルを例示する説明図である。
この図に示すように、分離度データとは、上記した結合部の種類と、その分離度とを対応させたデータ(テーブル)である。ここで、分離度とは、結合部における通行の難易度に応じた数値(0から1までの実数;あらかじめ決められた値)で示されるものである。
すなわち、分離度の数値が大きいほど、通行(歩行)の困難性が大きいこと(上下方向に離れているなど)を示している。
【0057】
図3に示すように、階段,エスカレータ,エレベータ,梯子(はしご)などの結合部では、歩行者にとって上下移動が必要なものである。従って、歩行の難易度を表す分離度の値が大きくなっている。
一方,扉,門,スロープなどの結合部では、歩行者にとって上下移動が少ないために分離度が小さくなっている。
【0058】
また、図4は、図20をモデル化した説明図である。図4では、建物AのIF,建物Aの2Fの平面図などのいわゆる地図を、平行四辺形で表している。
また、この図では、階段、通路、エレベータなど、地図と地図とを結ぶ結合部を矢印で表している。また、各結合部には、それぞれの分離度をカッコで示している。
【0059】
経路誘導線データ記憶部25は、地図データベース21に記憶されている各地図データに関する、経路誘導線データを記憶するものである。
ここで、経路誘導線データとは、ユーザーに入力された出発地点・目的地点を結ぶ経路の座標データの列である。
【0060】
なお、本表示装置における経路誘導線データは、高さ方向のデータも加えた3次元の座標の列から構成されている。
また、経路誘導線データは、従来のカーナビゲーションシステム等に用いられる経路探索エンジンと経路誘導線データとを用いて、与えられた出発地点と目的地点との間の経路誘導線として、制御部14によって求められるものである。
【0061】
すなわち、経路誘導線データは、
(緯度1、経度1、標高1)
(緯度2、経度2、標高2)

という形式のデータの列である。
緯度、経度は、それぞれN33.20.30,E131.10.20といった形式で表される(Nは北緯,Eは東経を示している)。また、標高は、m単位で表される。
【0062】
すなわち、経路誘導線データは、上下方向のデータも持った3次元座標の列である。経路誘導線データの例を以下に示す。
(N33.20.25.01, E131.10.23.01, 12)
(N33.20.25.02, E131.10.23.01, 12)
(N33.20.25.02, E131.10.23.02, 11)

(N33.20.25.03, E131.10.23.03, 11)
ここで、最初に挙げた例におけるN33.20.25.01,E131.10.23.01は緯度経度で表した水平位置、12は上下方向のデータであり、経路誘導線上の屈曲点の位置を示す。
【0063】
次に、本表示装置の地図表示動作について説明する。図5は、この動作の流れを示すフローチャートである。
本表示装置では、ユーザーによって出発地点と目的地点とが入力されると、ユーザーに対して、入力された両地点を結ぶ、図21に示したような経路図を示すようになっている。
【0064】
そして、本表示装置では、その経路図内の一点をユーザーによって指定されたときに、その点を含む地図データ(指定地図;複数ある場合は、ユーザーのいずれかを選択する)の画像と、この地図と所定値以下の分離度で結合している(同一平面で結合していると見なせる)他の地図データ(結合面一地図)の画像とを、結合した状態で表示するように設定されている。
【0065】
図5に示すように、この動作では、入力部15を介して、ユーザーによって出発地点と目的地点とが入力されると(S1)、制御部14が、両地点を結ぶ経路図を地図表示部12に表示する(S2)。
なお、ユーザーは、出発地点と目的地点との入力を、入力部15のマウスを用いて画面上に直接行うか、あるいは、入力部15のキーボードを用いて、出発地点と目的地点とを指定するコードを入力(タイプ)することで行う。
【0066】
そして、入力部15を介してユーザーから経路図内の一点が指定されると(S3)、制御部14は、後述する結合面一地図検索処理を実行する(S5)。
この処理は、ユーザーに指定された地点を含む地図データ(指定地図)に対し、所定値以下の分離度で結合している他の地図データ(結合面一地図)を検索するための処理である。
【0067】
その後、制御部14は、後述する結合面一地図表示処理を行う(S6)。この処理は、指定地図と結合面一地図との画像を、結合した状態で地図表示部12に表示する処理である。
また、制御部14は、ユーザーから終了の指示を受けた場合、地図表示動作を終了する(S4)。
【0068】
次に、図5においてS5として示した結合面一地図検索処理について説明する。図6は、この処理の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、この処理では、まず、制御部14が、ワーク領域13に記憶されている地図リストを初期化する(空にする)。
【0069】
この地図リストは、この処理において用いる地図データおよびその属性を記憶するものである。
ここで、地図データの属性とは、各地図データがある地図データの結合面一地図であるか否かの判定結果を示す、合格(結合面一地図である),不合格(結合面一地図でない),未処理(判定結果が不確定)の3種類のフラグ(属性フラグ)である。
すなわち、地図リストは、
地図名1、属性フラグ
地図名2、属性フラグ
地図名3、属性フラグ

という形式の、地図名とフラグとのペアの列である。
【0070】
その後、制御部14は、ユーザーによって示された指定地図を地図データベース21から選びだし、合格フラグを付けて地図リストに加える(S12)。
【0071】
次に、制御部14は、地図リストの中に、一度も基準地図となっていない合格地図(合格フラグのついた地図データ)があるか否かを判断する(S13)。そして、そのような地図データのある場合には、そのうちの1つを基準地図に設定する(S14)。従って、処理の開始時では、指定地図が基準地図となる。
また、制御部14は、基準地図となっていない合格地図が地図リストにない場合には、処理を終了する。
【0072】
次に、制御部14は、結合情報データ記憶部23を参照する。そして、設定した基準地図に結合している地図データ(基準地図との間の結合情報データを有している地図データ)を、未処理地図(未処理フラグのついた地図データ)として地図リストに追加する(S15)。
【0073】
このとき、地図リストに不合格地図(不合格フラグのついた地図データ)のある場合であって、この不合格地図が基準地図と結合している場合には、この地図データの不合格フラグを未処理フラグに変更する。また、地図リストにある合格地図については、このような変更は行わない。
【0074】
その後、制御部14は、地図リストにおける未処理地図の有無を判断する(S16)。そして、未処理地図のない場合には、S13に戻る。
また、地図リストに未処理地図のある場合、制御部14は、地図リストから未処理地図を1つ選択し、選択地図(処理対象となる地図データ)とする(S17)。
【0075】
そして、制御部14は、結合情報データ記憶部23の結合情報データを参照し、選択地図と基準地図との間の結合部(複数の場合もある)の種類を取得する。さらに、制御部14は、分離度データ記憶部24の分離度データを参照し、取得した結合部の分離度を入手し、その値が所定の閾値(例えば0.5)以下であるか否か(結合部が複数ある場合、閾値以下の分離度を有する結合部が1つでもあるか否か)を判断する(S18)。
【0076】
そして、制御部14は、分離度が閾値以下でないと判断した場合、選択地図に不合格フラグをつける(S21)。
【0077】
一方、分離度が閾値以下であると判断した場合、制御部14は、選択地図が基準地図と部分的に重なっているか否かを判断する(S19)。
なお、制御部14は、この判断を、地図データベース21に記憶されている、選択地図および基準地図の位置情報(地図データ中の、画像の四隅に応じた地点の位置情報)に基づいて行う。
また、制御部14は、選択地図と基準地図との範囲が完全に同一(高さ以外の位置情報が同一)である場合についても、部分的な重なりがあると判断するように設定されている。
【0078】
そして、制御部14は、選択地図が基準地図と部分的に重なっていると判断した場合には、選択地図に不合格フラグをつけ(S21)、S16に戻る。
一方、選択地図が基準地図と部分的に重なっていないと判断した場合、制御部14は、選択地図が基準地図の結合面一地図であると判断し、この選択地図に合格フラグをつけ(S20)、S16に戻る。
【0079】
また、地図リストにある全ての未処理地図に対する判定(S18・S19)の終了した後、制御部14は、処理をS13に戻す。そして、一度も基準地図となっていない合格地図のある場合、それらのうちの1つを新たな基準地図に設定し、S14以下の処理を繰り返す。
【0080】
なお、S19において、基準地図と選択地図とに重なりのないことを確認している理由は、図8のように、上下に重なりのある地図データ(図8中の建物の1Fの平面図と2Fの平面図)を同一平面と判定してしまうことを避けるためである。
【0081】
次に、図5においてS6として示した結合面一地図表示処理について説明する。この結合面一地図表示処理は、結合面一地図検索処理において結合面一地図(合格地図)であると判断された複数の地図を1枚の地図として表示する処理である。
【0082】
図7は、この処理の流れを示すフローチャートである。この図に示すように、この処理では、まず、制御部14は、地図階層データ記憶部22の地図階層データを参照し、地図リスト内の合格地図を階層順にソートする(S31)。
(◆;補足説明の(3)▲1▼をご覧ください)
その後、制御部14は、ソートした地図群の中から、最下層の2枚の合格地図を選択する(S32)。そして、制御部14は、選択した2枚の合格地図の内の一方が他方に完全に含まれるか否かを判断する(S33)。この判断は、2枚の合格地図における位置情報(地図データ中の、画像の四隅に応じた地点の位置情報)に基づいてなされる。
【0083】
そして、制御部14は、一方の合格地図が他方の合格地図に完全に含まれると判断した場合、これらの地図の地図画像を合成する(S38)。
すなわち、地図の座標に合わせて、一方の地図画像を他方の地図画像に埋め込んだ地図画像に応じた地図データ(合成地図)を作り、地図リストに追加する。また、この合成地図の作成に使用した2つの合格地図(S32において選択した2つの合格地図)を地図リストから削除する。
【0084】
一方、制御部14は、一方の合格地図が他方の合格地図に完全には含まれない(あるいは全く含まれない)と判断した場合、2つの地図の画像を位置情報に合わせて結合した地図画像に応じた地図データ(合成地図)を作る(S34)。なお、制御部14は、2つの地図画像を結合した地図画像に、地図間の結合部の画像を含めておく。
また、上記と同様に、この合成地図の作成に使用した2つの地図(S32において選択した2つの地図)を地図リストから削除する。
【0085】
その後、制御部14は、地図リストに2つ以上の地図データが残っているか否かを判断する(S35)。
そして、残っていると判断した場合には、S33に戻る。
また、地図リストに1つの地図データしか残っていない場合、この地図データは、合格地図の画像を全て結合した合成地図となっている。そして、この場合、制御部14は、この合成地図の地図画像を、地図表示部12に表示する(S36)。その後、制御部14は、経路誘導線データを用いて、地図画像に経路誘導線を描画し(S37)、処理を終了する。
【0086】
次に、上記した図5〜7の処理の具体例について説明する。
なお、以下では、図21に示したように、建物Xを出発地点、建物B(市役所別館)の2Fを目的地とした例を示す。
また、地図データベース21には、調べたい近辺の地図データとして、市街地図市役所本館の1F,市役所本館の2F,市役所本館の3F,市役所別館の1F,市役所別館の2Fに示す地図データが格納されている。図9(a)〜(c)に、これらの地図データの一部を示す。
なお、この図に示す地図画像▲2▼〜▲4▼は、それぞれ、図22(a)〜(c)に示した地図画像に相当する。また、市街地図の地図データについては、既に図2に示している。
【0087】
また、地図階層データは、関連している地図間における階層関係のデータであり、
(市街地図、市役所本館の1F)
(市役所本館の1F、市役所本館の3F)
(市街地図、市役所本館の3F)
(市街地図、市役所別館の1F)
(市街地図、市役所別館の2F)
といったタプル形式のデータである。ここで、地表面の地図データである「市街地図」については、他の全ての地図データに対して、上下関係が定義されている。
【0088】
また、結合情報データは、
(市街地図、市役所本館の1F、扉)
(市街地図、市役所別館の1F、扉)
(市役所本館の1F、市役所本館の3F、エレベータ)
(市役所別館の1F、市役所別館の2F、エレベータ)
(市役所本館の3F、市役所別館の2F、スロープ)
といった、タプル形式のデータである。
【0089】
以下では、図21に示すような経路図が地図表示部12に表示されたときに、ユーザーが、市街地図を指定地図として選択した場合の、図6に示した結合面一地図検索処理について説明する。
なお、図21に示した経路(経路誘導線)は、建物Xから建物A(市役所本館1F)に入って3Fに上がり、通路を通って健建物B(市役所別館)の2Fに至る経路である。
【0090】
ユーザーが市街地図を指定地図としたとき、地図リストは、
(市街地図、合格)
となっている(S12)。これにより、制御部14は、地図リストにある、1度も基準地図になっていない合格の地図「市街地図」を基準地図とする(S13・S14)。
なお、この具体例における地図リストの変遷を、図10に示す。この図では、市役所本館を本館と、また、市役所別館を別館と表記している。
【0091】
その後、制御部14は、結合情報データに基づいて、市街地図に結合している「市役所本館1F」と「市役所別館1F」とを未処理地図として地図リストに追加する(S15)。
次に、制御部14は、地図リストにおける未処理の地図「市役所本館1F」を選択地図とし、この地図について、「市街地図」との分離度の大きさ、および、「市街地図」との重なり状態を判断する(S16〜S19)。
【0092】
すなわち、上記より、「市街地図」と「市役所本館1F」の結合部の種類は「扉」であり、分離度データから「扉」の分離度は0であることを取得した制御部14は、この分離度が所定の閾値(0.5とする)より小さいと判断する。
そして、制御部14は、「市街地図」と「市役所本館1F」との座標を地図データベース21から取得し、一方の地図画像が他方の地図画像に部分的に重なっているか否かを調べる。
【0093】
そして、制御部14は、これらの座標から「市役所本館1F」は、「市街地図」に完全に含まれること、すなわち、部分的に重なっていないことを把握する。次に、制御部14は、「市役所本館1F」に合格フラグを付け(S20)、S16に戻る。
その後、制御部14は、選択地図および基準地図を代えて上記の処理を実行し、最終的に、図10の最終段に示すような地図リストを得る。
【0094】
このような地図リストを得た制御部14は、地図リスト内の地図を用いて、図7に示した結合面一地図表示処理を行う。
まず、制御部14は、上記した地図階層データを使って、地図リスト内の合格地図をソートし、
「市街地図」、「市役所本館1F」、「市役所別館1F」
という階層の低い順番から並べる(S31)。
【0095】
その後、制御部14は、階層の低い順から「市街地図」、「市役所本館1F」の2つを選択する(S32)。
そして、「市街地図」「市役所本館1F」の座標データから「市役所本館1F」が「市街地図」に含まれていることを把握した制御部14は、「市街地図」の地図画像の「市役所本館1F」の位置に「市役所本館1F」の地図画像を埋め込む(S33・S38)。
【0096】
これにより、地図リストには、「市街地図」と「市役所本館1F」とを合成した地図データ(合成地図)、および、「市役所別館1F」の2つの地図が残る(S35)。
そして、制御部14が、S32に戻り、合成地図に「市役所別館1F」が完全に含まれていることを把握し、合成地図の地図画像の「市役所別館1F」の位置に「市役所別館1F」の地図画像を埋め込んだ地図データ(合成地図)を作成する(S33・S38)。
【0097】
これにより、図11に示すような、「市街地図」,「市役所本館1F」,「市役所別館1F」を合成した地図が表示される(S36)。
なお、説明の便宜上、図11においては、「市役所本館1F」,「市役所別館1F」の地図を、色を変えて示している。
その後、制御部14は、図13に示すように、合成した地図画像の上に経路を描画する(S37)。
【0098】
上記の例において、「市役所本館3F」を基準地図とすると、「市役所本館3F」と「市役所別館2F」とが同一平面となり、図12に示すような合成地図が表示される。この図では、「市役所本館3F」と「市役所別館2F」との結合部であるスロープの画像が、2つの地図の間に描画されている。
そして、制御部14は、図14に示すように、合成した地図の上に経路を描画する。
【0099】
このように、この例では、制御部14は、「市街地図」とは別の階層にある「市役所本館3F」と「市役所別館2F」とを、両地図間の結合部の分離度データから、同一平面上にあると見なすようになっている。そして、これらを結合(合成)した状態で同時に地図表示部12に表示するようになっている。
【0100】
ここで、図6の処理を経ないで、複数地図を無条件に組み合わせて、その上に経路誘導線を表示すると、図21のように別の階層の経路誘導線が区別できないこともあるが、図6の処理を適用することで、図13および図14のように、2つの階層平面に分けて経路を表示できる。
【0101】
以上のように、本表示装置では、ユーザーの指示に応じて、複数の地図を組み合わせた地図(合成地図)を作成するようになっている。
そして、このような合成地図の作成のために、本表示装置では、各地図の画像データおよび位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース21を備えている。
また、特に、本表示装置では、地図データベース21の地図データから、ユーザーに指定された指定地図と、その結合面一地図とを、分離度を用いて検索する制御部14を備えている。
【0102】
そして、本表示装置では、この制御部14が、検索した指定地図と結合面一地図とを合成して、合成地図を作成・表示するように設定されている。
これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することで、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。
【0103】
また、本表示装置の合成地図は、高さの情報を含んでいるものの、3次元的な地図とはなっていない。従って、本表示装置は、記憶容量および演算力のともに低い場合でも、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図表示装置となっている。
【0104】
また、本表示装置では、制御部14が、指定地図および結合面一地図に加えて、結合面一地図と同一の高さで結合していると見なせる間接的な結合面一地図を用いて、合成地図を作成するようになっている。
これにより、合成地図によって、同じ高さの領域を広範囲に示せる。
【0105】
また、本表示装置では、制御部14は、合成地図に、地図間の結合部の画像を含めるように設定されている。これにより、ユーザーは、地図間の結合状態を容易に把握できる。
なお、結合部の画像は、イラスト的なものであってもよい。また、このような結合部の画像は、結合情報データ記憶部23あるいは分離度データ記憶部24に記憶させておくことが好ましい。
【0106】
また、本表示装置では、制御部14が、ユーザーによって指定された出発地点と目的地点との指定を受け付け、これら両地点を結ぶ経路誘導線と、この経路誘導線の含まれる広域地図とを合成した経路図を地図表示部12に表示するようになっている。
そして、制御部14は、経路誘導線上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されている。これにより、本表示装置では、指定地図を容易に取得できるようになっている。
【0107】
また、この場合、制御部14は、合成地図内に、経路誘導線における、合成地図内に含まれる部分を表示するように設定されている。これにより、本表示装置によって、合成地図内での経路を参照することが可能となる。
【0108】
また、本表示装置では、制御部14が、結合面一地図のうち、指定地図および他の結合面一地図に部分的に重なっている地図については、合成地図の作成に用いることを回避するように設定されている。
これにより、合成地図に含まれる各地図の端部における重複を避けられるので、合成地図の明瞭化を図れる。
【0109】
また、制御部14は、結合面一地図のうち、指定地図および他の結合面一地図の全てを含む地図については、合成地図の作成に用いるように設定されている。この場合には、合成地図に含まれる各地図の端部における重複は起こらないので、合成地図が不明瞭となることはない。
【0110】
なお、本実施の形態では、地図データに、画像データ(地図画像)、地図の名称(地図名)、および、地図画像の四隅に応じた地点の位置情報を含ませるとしている。しかしながら、これに限らず、四隅の情報に加えて、地図の高さ位置(標高)の情報を、地図データの位置情報に含ませるようにしてもよい。そして、この高さ位置の情報によって、地図間の階層(どちらの地図がどの程度高いか)を判断するようにしてもよい。
【0111】
また、図7のS37において、制御部14は、経路誘導線の表示形態(色など)を、この線の通る地図画像(地図データ)の階層に応じて変化させて表示するようにしてもよい。
図15は、経路誘導線の色を階層別に分けて表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【0112】
この図に示すように、この処理では、まず、制御部14が、まず経路誘導線データの中から経路誘導線を読み出す。最初は出発地点から次の屈曲点までの経路誘導線である(S41)。次に、制御部14は、この経路誘導線の載っている地図データを読み出す(S42)。その後、制御部14は、S41において読み出した最初の経路誘導線に所定の色を付ける(S43)。
【0113】
次に、制御部14は、屈曲点が目的地に達していないかを判断する(S44)。そして、目的地点に到達していない場合、制御部14は、次の屈曲点までの経路誘導線データを読み出し(S45)、この経路誘導線の載っている地図データを読み出す(S46)。
【0114】
その後、制御部14は、この地図データが、前回処理した地図データと同じ平面にあると見なせるか否かを判定する(S47)。なお、この判断は、地図データの標高あるいは地図階層データを用いて行われる。
【0115】
そして、同じ平面にあると見なせる場合、制御部14は、前回と同じ色で、今回読み出した経路誘導線を色づけする(S48)。一方、同じ平面にあると見なせないと判断した場合、制御部14は、新しい色で色づけし(S49)、S44に戻る。
そして、S44以降の処理を、読み出した経路誘導線の屈曲点が目的地に達するまで続ける。目的地に到達した段階で、これまで色づけした経路誘導線の全てを、地図表示部12に表示されている合成地図の上に表示する(S50)。
【0116】
このような表示により、経路誘導線が複数の直線で構成されていた場合でも、経路がどのように上下しているのか(経路誘導線がどの階層にあるのか)を明確に表示できる。従って、ユーザーは、経路の状態を容易に把握できる。
【0117】
なお、経路誘導線の色を変える場合の基準として、高さの異なる地図間で色を大きく異ならせることが好ましい。
また図20に示した市役所本館3Fと別館2Fとのように、同一平面とみなせる地図データであっても、高さが少し違う場合(結合部がスロープ(坂道)や階段の場合)には、経路誘導線の色を変化させるようにしてもよい。これにより、経路誘導線の視認性を高められる。
図16に、地上の経路誘導線を濃い色で、また、3Fの経路誘導線を中間の濃さで、そして、2Fの経路誘導線を薄い色で描画した場合の表示例を示す。
【0118】
また、上記では、経路誘導線における屈曲点間の色を同一としている。しかしながら、制御部14は、屈曲点間であっても、階層(高さ)の変化する部位で、経路誘導線の色を変更するようにしてもよい。
また、上記では、高さに応じて経路誘導線の色を変更するとしている。しかしながら、経路誘導線の他の表示形態、例えば、線の種類(実線,破線,鎖線など)や線の太さ等を変更するようにしてもよい。
【0119】
ここで、上記したように、本表示装置の合成地図は、指定地図と、指定地図と同一の高さで結合していると見なせる地図である結合面一地図とを含むものである。従って、合成地図に含まれる各地図には、高さの差は、ほぼないといえる。
【0120】
しかしながら、結合面一地図は、上記した分離度の閾値によっては、指定地図と若干の高さの差のある地図であっても、面一地図と見なされる。
従って、経路誘導線を高さに応じて色分けすることで、ユーザーに対し、経路をより明確に把握させられるといえる。
【0121】
また、本実施の形態では、本表示装置を、ユーザーによる出発地および目的地の入力に従って、街路や建物内部の歩行経路をユーザーに示すためのものであるとしている。
しかしながら、これに限らず、本表示装置を、単に、ユーザーの指定した地図データ(指定地図)に対して同一平面で結合しているといえる地図データ(結合面一地図)を探し、これらを同時に(同一画面に)表示するもの、として使用してもよい。この場合、経路誘導線の描画は不要である。
【0122】
この場合の処理では、制御部14は、まず、地図表示部12に、図18のような、複数の地図の領域を含む広域地図の地図画像を示す(経路誘導線は不要)。このような表示のなされているとき、ユーザーによって地図上の1点が選択されると、制御部14は、この点を含む地図(複数ある場合は、ユーザーのいずれかを選択する)を指定地図として、図5におけるS5・S6の処理、すなわち、図6の結合面一地図検索処理,図7の結合面一地図表示処理を行う。なお、結合面一地図表示処理では、S37は省略される。
【0123】
これにより、図11あるいは図12に示したような地図表示を得られる。
このように、本表示装置は、「ある地図と、この地図と同一平面で結合しているといえる他の地図とを、結合した状態で表示する装置」であり、誘導経路の表示は必須ではない。
【0124】
また、図6に示した結合面一地図検索処理では、図10の7段目に示したように、地図リストに一度も基準地図になっていない合格地図が複数あることもある(図10の例では本館1F,別館1F)。
このような場合でも、本表示装置の処理では、どの地図を先に基準地図にしても、同一の処理結果を得られる。
【0125】
例えば、図17に示したように、地図A,B,C,Dがあり、AとB、AとC、BとD、CとDが結合されているとする。また、それぞれの分離度が、0、0、0、1であったとする。このとき、地図Bと地図Cとのいずれを先に基準地図とするかによって、地図Aと地図Dとが同一平面と判定されるか否かについて考える(上記した分離度に関する閾値を0.5とする)。
【0126】
まず、地図Bを先に基準地図とした場合、地図Dにはいったん不合格フラグが付く(B−D間の分離度が1であるため)。
しかし、この処理のS15では、上記したように、地図リストに不合格地図(不合格フラグのついた地図)のある場合であって、この地図が基準地図と結合している地図である場合には、この地図の不合格フラグを未処理フラグに変更する。従って、その後、地図Cを基準地図としたときに、地図Dのフラグは未処理となり、その後、合格フラグに変わる(C−D間の分離度が0であるため)。
【0127】
また、地図Cを地図Bより先に基準地図とした場合、地図Dに合格フラグがつく。また、上記したように、S15では、地図リストにある合格地図については、フラグの変更は行わない。
従って、その後、地図Bを基準地図としたときには、地図Dの合格フラグは変わらない。
【0128】
このように、本表示装置の処理では、地図リストに一度も基準地図になっていない合格の地図が複数ある場合でも、処理結果は、どの地図を先に基準地図とするかには依存しない。
【0129】
また、本実施の形態では、本表示装置を、PDAや携帯電話のような小型の携帯機器に備えられるものとしている。しかしながら、本表示装置を、カーナビゲーションシステムに備えるようにしてもよい。また、施設(動物園,遊園地,公園,テナントビルなど)や街なみ内での経路を表示するために、施設や街路に備えるようにしてもよい。
【0130】
また、本実施の形態では、地図データベース21に、図18に示した市街地図の地図データと、その内部にある市役所本館および別館における各階の見取り図の地図データとが記憶されているとしている。
しかしながら、これに限らず、地図データベース21には、ユーザーの望むどのような地図の地図データを記憶させてもよい。
【0131】
なお、この場合、地図階層データ記憶部22,結合情報データ記憶部23,分離度データ記憶部24,経路誘導線データ記憶部25,には、地図データベース21に記憶させた地図に応じた結合情報データ,分離度データ,経路誘導線データを記憶させることが好ましい。
【0132】
また、本実施の形態では、地図データが、長方形状の画像データ(電子的な地図画像)を含むとしている。しかしながら、地図データに含まれる画像データとしては、長方形に限らず、どのような形状であってもよい。
【0133】
また、ユーザーが移動(歩行)する場合の条件(車椅子や杖を使用する、台車を押している、など)によって、分離度を変えられるようにしてもよい。この場合、制御部14は、本表示装置の入力部15を介して、ユーザーの入力する分離度を受け付け、これによって分離度データ記憶部24に記憶されている分離度データを変更することとなる。これにより、ユーザーは、自分の移動条件に合った分離度を設定できる。
なお、分離度は、地図どうしが同一面にあるか否かに関連する値である。従って、ユーザーが分離度を変更する場合でも、同一面にあると判定してほしい複数の地図が同一面と判定されるように、分離度を変更することが好ましい。
【0134】
また、本実施の形態では、結合面一地図検索処理において、指定地図だけでなく、他の合格地図の基準地図として設定し、この地図に関する結合面一地図を検索するようになっている。そして、全合格地図を含む合成地図を作成して、地図表示部12に表示するようになっている。
【0135】
しかしながら、これに限らず、基準地図として指定地図だけを設定するようにしてもよい。この場合、合成地図には、指定地図およびその結合面一地図だけが含まれることとなる。
これにより、合成地図の領域を、指定地図の周囲の地図に限定させられるので、指定地図とは無関係な、高さが同じというだけの地図が合成地図に含まれてしまうことを抑制できる。
【0136】
また、結合面一地図検索処理において、S18・S19の処理(判定)を、S14で決められた1つの基準地図(現在の基準地図)だけでなく、これまでに基準地図になったすべての地図について、行うようにしてもよい。
すなわち、例えばS19においては、「選択地図(処理対象の地図)が現在の基準地図と部分的に重なっているか否か」を判定するだけでなく、「選択地図が、これまでに基準地図となった全ての地図と部分的に重なっているか否か」を判定するようにしてもよい。
【0137】
また、本実施の形態では、結合面一地図検索処理において、基準地図に結合している地図データだけを地図リストに含め、これらが基準地図と同一平面にあるか否かを判断するようになっている。しかしながら、これに限らず、この処理のS15においては、地図データベース中の全地図データを地図リストに含めるようにしてもよい。そして、これらの地図データのなかから、基準地図との分離度が所定値以下で、部分的に重なっていない地図データを検索し、合成地図に含めるようにしてもよい。
【0138】
また、本実施の形態では、結合面一地図検索処理において、基準地図と選択地図(処理対象地図)とが同一面にあると見なせるか否かを、分離度を用いて判断するようになっている。
しかしながら、これに限らず、各地図の領域における標高(地図データの位置情報)を用いて、同一面であるか否かを判断するようにしてもよい。
すなわち、選択地図の領域の高さと、指定地図の領域の高さとの差が、ユーザーの所望値以下であるものを、同一面にあると見なすように設定してもよい。また、地図の領域の高さとしては、その領域の平均の高さを用いてもよい。
【0139】
また、本実施の形態では、入力部15がマウスおよびキーボードを備えているとしている。しかしながら、これに限らず、入力部15には、マウスあるいはキーボードの一方だけを備えるようにしてもよい。また、地図表示部12をタッチパネルから構成し、地図表示部12に入力部15の機能を含ませるようにしてもよい。
【0140】
また、地図データベース21に記憶される地図データの数を10個以下であるとしているが、10個以上でもよい。また、地図階層データを、2つの地図がどのような階層の上下関係にあるのか、を示すデータであると表現することもできる。また、本実施の形態では、ワーク領域13がRAMからなるとしているが、ワーク領域13を他のメモリーから構成してもよい。
【0141】
また、本実施の形態では、本表示装置における結合面一地図検索処理および結合面一地図表示処理を、制御部14によって行うとしている。しかしながら、これに限らず、制御部14に代えて、ある地図データについて、その地図データからの分離度が閾値以下であり、かつ、集められた地図画像データの四隅の位置情報に重なりがない地図データだけを集める同一平面地図収集部(同一平面地図収集手段)と、二つの地図間の結合部の種類、即ち分離度に基づいてこの二つの地図が同一平面であるかどうかを判定する同一平面判定部(同一平面判定手段)とを備え、これらによって、上記の結合面一地図検索処理・表示処理を行うようにしてもよい。
【0142】
この構成では、結合面一地図検索処理のS15・S18を、同一平面地図収集部が行う一方、S19を同一平面判定部が行う。また、他の処理のステップは、どちらの部材による制御で行ってもよい。
【0143】
また、本表示装置においては、『1つの地図』に含める領域を決定する基準については、ユーザーの所望とする基準を採用できるようにしてもよい。
また、建物やその周辺地域における領域を、『結合部(連絡通路)』と見なすのか、あるいは、『地図をなす領域』として見なすのか、を決める基準についても、ユーザーの所望とする基準を採用できるようにしてもよい。
【0144】
また、本実施の形態では、本表示装置が地図表示部12を備えており、図5〜図7等に示したの処理によって作成した合成地図をユーザーに対して表示するとしている。
しかしながら、本表示装置には、必ずしも地図表示部12を備える必要はない。地図表示部12を備えない場合、作成した合成地図の地図データを外部機器に伝達し、この機器よって地図を表示することとなる。
【0145】
また、本表示装置では、図21に示すような、経路誘導線を含む広域地図を地図表示部12に表示し、経路誘導線上の一点をユーザーによって指定されたときに、その点を含む地図データ(指定地図;複数ある場合は、ユーザーのいずれかを選択する)の画像と、この地図と所定値以下の分離度で結合している(同一平面で結合していると見なせる)他の地図データ(結合面一地図)の画像とを結合して合成画像を作成して表示するように設定されていてもよい。
また、本表示装置では、経路誘導線上の一点に限らず、経路誘導線を含む広域地図のいずれか一点をユーザーによって指定されたときに、その点を含む地図データを指定地図とし、その結合面一地図とともに合成画像を作成・表示するようにしてもよい。
【0146】
従って、本発明を、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置において、ユーザーの指示入力を受け付ける入力部と、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース、および、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索し、これら指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する制御部と、地図を表示する地図表示部を備えており、上記制御部は、この地図表示部を用いて、作成した合成地図を表示するように設定されており、さらに、上記制御部は、ユーザーによって出発地点と目的地点とが指定されると、これら両地点を結ぶ経路誘導線と、この経路誘導線の含まれる広域地図とを合成した経路図を地図表示部に表示し、経路誘導線上の任意の点あるいは広域地図上の任意の一点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されている構成である、と表現することもできる。
【0147】
また、本実施の形態では、地図データベース21内の地図データが、基準地図(指定地図)の結合面一地図であるか否かを、分離度で判断するようになっている。ここで、分離度とは、地図間の移動に関する困難性であるともいえる。
従って、本表示装置は、指定地図(基準地図)と、その地図の領域から容易に移動可能な領域に応じた地図とを合成して同一画面に表示するものであるともいえる。
【0148】
従って、本発明を、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置において、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース、および、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と結合している地図であって、指定地図の領域から容易に移動可能な領域に応じた地図である移動容易地図とを検索し、これら指定地図と移動容易地図とを合成して合成地図を作成する制御部を備えている構成である、とも表現できる。
【0149】
また、この構成では、制御部が、地図データベースの地図が移動容易地図であるか否かを、指定地図との間の結合部に応じた分離度が所定値(例えばユーザーの所望の値)より小さか否かによって判断する(分離度が所定値より小さい場合には、その地図を移動容易地図とみなす)ことが好ましい。
【0150】
また、上記では、本表示装置における全ての処理を、制御部14の制御により行うとしている。しかしながら、これに限らず、これらの処理を行うためのプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムを読み出すことのできる情報処理装置を、制御部14に代えて用いるようにしてもよい。
【0151】
この構成では、情報処理装置の演算装置(CPUやMPU)が、記録媒体に記録されているプログラムを読み出して処理を実行する。従って、このプログラム自体が処理を実現するといえる。
【0152】
ここで、上記の情報処理装置としては、一般的なコンピューター(ワークステーションやパソコン)の他に、コンピューターに装着される、機能拡張ボードや機能拡張ユニットを用いることができる。
【0153】
また、上記のプログラムとは、処理を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラム等)のことである。このプログラムは、単体で使用されるものでも、他のプログラム(OS等)と組み合わせて用いられるものでもよい。また、このプログラムは、記録媒体から読み出された後、装置内のメモリー(RAM等)にいったん記憶され、その後再び読み出されて実行されるようなものでもよい。
【0154】
また、プログラムを記録させる記録媒体は、情報処理装置と容易に分離できるものでもよいし、装置に固定(装着)されるものでもよい。さらに、外部記憶機器として装置に接続するものでもよい。
【0155】
このような記録媒体としては、ビデオテープやカセットテープ等の磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROM,MO,MD,DVD,CD−R等の光ディスク(光磁気ディスク)、ICカード,光カード等のメモリカード、マスクROM,EPROM,EEPROM,フラッシュROM等の半導体メモリーなどを適用できる。
また、ネットワーク(イントラネット・インターネット等)を介して情報処理装置と接続されている記録媒体を用いてもよい。この場合、情報処理装置は、ネットワークを介するダウンロードによりプログラムを取得する。すなわち、上記のプログラムを、ネットワーク(有線回線あるいは無線回線に接続されたもの)等の伝送媒体(流動的にプログラムを保持する媒体)を介して取得するようにしてもよい。なお、ダウンロードを行うためのプログラムは、装置内(あるいは送信側装置・受信側装置内)にあらかじめ記憶されていることが好ましい。
【0156】
また、本発明は、多層階層の建物の平面図や周辺の地図を組み合わせて表示する地図表示技術に関するともいえる。また、多層階層の建物の歩行経路を案内する場合、図21のように、2次元の地図1枚では上下移動を表せず、また、図22(a)〜(c)のように複数の2次元地図を組み合わせると表現できるが、枚数が増えると地図同士の関連がわかりにくくなるという問題があったといえる。これは、多層階層の建物の内部を表現する場合も同様であり、複数の地図を単に並べた場合には、地図同士の関係が分かりにくくなるという問題があるといえる。
【0157】
また、図20のように、ある建物の3階と別の建物の2階がスロープを隔ててつながっているような場合、歩行者は、ある建物の3階と別の建物の2階およびスロープを一体としてひとつの平面として認識することが多いが、このような歩行者の直感に合うようにした地図はこれまでになかった。図23のように、三次元の図面にすると歩行経路の一覧性が向上し、わかりやすくなるが、計算機による処理が複雑になり、携帯電話やPDAのようなメモリーも少なくCPUの性能も低い機器には向いていない。また、従来の方法では、経路全体の地図と出発地付近の詳細地図、目的地付近の詳細地図の3つを組み合わせることにより、経路を分かりやすく表現できる場合があることが示されている(例えば、特許文献1参照)といえる。また、利用者が経路全体を概観したときに、車両の性能に合った道路を選択できるように道路の勾配によって経路誘導線の色を変化させるカーナビが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0158】
しかしながら、図20のように、斜面に沿って建っている建物AとBとがあり、建物Aの3階と建物Bの2階とがスロープで結ばれている箇所があるような場合、その上に立った人は、建物Aの3階と、スロープ、建物Bの2階を全体として一つの平面として認識できるといえる。そこで、地図を表示する場合にも、建物Aの3階と、連絡通路、建物Bの2階を全体として一つの地図として表示したほうが、直感的にわかりやすく見通しのいい地図になるといえる。また、この図のように、目的地までの経路が、建物Aの3階と別の建物Bの2階がスロープで結ばれている箇所があるような場合に、建物Aの3階と、連絡通路、建物Bの2階を全体として一つの地図として表示することにより、歩行経路をわかりやすく表示したい。このような問題に対し、特許文献1のように固定的にいくつかの平面図を組み合わせた案内地図を用意しておくこともできるが、この方法を、ナビゲーション機器に応用した場合には、出発地と目的地の組み合わせの数だけ、合成した案内地図を作る必要があり、大量の記憶領域が必要になり、PDAや携帯電話のようなメモリーの少ない端末には向いていないという問題がある。また、経路誘導を行わず、複数の地図を組みあせて表示する場合も同じ問題がある。
【0159】
また、もうひとつの課題は、経路誘導線の色を上下方向の移動に合わせて変えることにより、経路上に上下方向の移動がどれだけあるかをわかり易く表示することである。特許文献2の方法では、経路誘導線のノード間の勾配を一々計算する方法であるため計算量が膨大になり、PDAや携帯電話のようなCPU性能の低い端末には向いていないという問題があるといえる。
【0160】
また、本発明の最大の課題は「建物Aの3階部分と別の建物の2階とがスロープを隔ててつながっているような場合、これらを一つの平面として案内表示を行うこと」であるともいえる。また、本発明の技術を用いれば、案内の出発地と目的地とが与えられたときに、その間の経路上にある地図のうちで1つの平面と見なせるものを1つの平面として案内表示を行うことができるといえる。
また、特許文献1の技術では、予め出発地と目的地を想定してその間の案内図を必要枚数だけ作成してメモリーに記憶しておく必要があるが、本発明の方式では、出発地と目的地とが与えられた時点で、その間の地図を作成できるため、メモリーの節約となるといえる。
【0161】
また、地図データベース21は、電子的な地図画像とその地図画像の名称と四隅の位置情報からなる地図データを複数集めたものであるともいえる。また、地図データは、個別の地図名とその地図画像とおよびその地図の四隅の位置情報が関連して保存されているものであるといえる。また、経路誘導線データを、地図上の出発地点から目的地点までの経路上の座標データの列であり、高さ方向のデータも加えた3次元の座標の列であるともいえる。さらに、経路誘導データは別途、経路案内機能を使い、出発地点と目的地点を指定して地図データベースの上で導出されて経路誘導データとして格納されていてもよい。
【0162】
また、地図階層データは、地図データ間の階層関係を記述したデータであり、結合情報データは、地図同士を結ぶ結合部の種類と結合される地図データを記述したデータであり、分離度データは、接続部の種類に応じた地図データの分離の程度を表すデータであり、経路誘導線データは、地図上の出発地点から目的地点までの経路を現す3次元の位置情報データの列からなる経路誘導線データであり、出発地点から目的地点までの経路を知りたい時に、別途経路誘導の機能を使って導かれるものであるといえる。また、図21での例に示す経路誘導線はすでに取得してある経路誘導線は地図データベースに格納されている地図の上で導出され経路誘導線データに格納されているものであってもよい。
【0163】
また、制御部14に代えて、ある地図データについて、その地図データからの分離度が閾値以下であり、かつ、集められ地図画像データの四隅の位置情報に重なりがない地図データだけを集める同一平面地図収集手段と、二つの地図間の結合部の種類、即ち分離度に基づいてこの二つの地図が同一平面であるかどうかを判定する同一平面判定手段を備えるようにしてもよい。また、地図表示部12は、地図画像を地図が表す階層の順番に合成して表示するものであってもよい。また、地図リストは、上記の同一平面地図収集手段が作業に用いる地図リストであってもよく、また、地図表示装置のワーク領域に設けられてもよい。
【0164】
また、上記のフローチャートが動作するのは、ユーザーによりある地図が選択されたとき(ケース1)と、出発地点から目的地点までの経路誘導線が与えられその上の任意の地点が指定されたとき(ケース2)であってもよい。ケース1の場合、基準地図を選択するときに、ユーザーが選択した地図を基準地図とし、ケース2の場合、指定された地点を含む地図を基準地図とするようにしてもよい。また、どの地図を地図リストの初期データとするかについては、利用者が基準となる地点を指定した場合には、その地点を含む地図を初期データとして、一度だけ上記したフローチャート(図5〜図7)の処理を実行するようにしてもよい。
【0165】
また、本発明は、ある地図と、この地図と同一面上で結合しているといえる他の地図とを、結合した状態で表示するものであり、誘導経路の表示は必須でない。ケース1では単に「指定した地図と同一平面で結合しているといえる地図を探す」ことを目的としているともいえる。また、地図リストは、同一平面として扱う地図を抽出するための処理に必要となる作業用データであるともいえる。また、地図リストにおける属性は、制御部14によって処理された各地図の状態を表すものであるともいえる。また、属性として、「処理済(合格)マーク」、「処理済(不合格)マーク」、「未処理マーク」の3種類の値を設定してもよい。また、合格のフラグに代えて、処理済フラグを用いてもよい。この場合、地図1の処理済フラグを「処理済フラグ1」とし、地図2の処理済フラグを「処理済フラグ2」のようにして、フラグ名の最後に番号をつけて地図1の処理済みフラグと地図2の処理済フラグを区別することが好ましい。
【0166】
また、基準地図は、同一平面かどうかの判定の基準になる地図であるといえる。また、判定される対象の地図を処理対象地図と称してもよい。また、出発地点から目的地点までの経路誘導線が与えられその上の任意の地点が指定されたときには、一度だけ上記したフローチャート(図5〜図7)の処理を実行するようにしてもよい。また、図6のS14において設定される基準地図は、地図リストに示された地図のうち、『一度も基準地図になっていない処理済(合格)の地図』であるが、このような条件の地図が複数ある場合、どれを基準地図にしても、同一の処理結果になる。また、基準地図になった地図はメモリーに記憶しておくことが好ましい。また、一度も基準地図になっていない処理済(合格)の地図が複数ある場合、図6の動作は複数サイクル行われるが、一旦つけられた不合格フラグがS15で「未処理マーク」に上書きされることがあり、また、S20の状態をどこかに保存したりはしないことが好ましいともいえる。また、図6のS15において、基準地図と結合された全ての地図を地図リストに追加するのではなく、結合情報データで結合しているとされているもののみがを追加するようにしてもよい。また、図6のS18では、制御部14は、2つの地図の間に2つ以上の結合部のある場合、小さいほうの分離度を採用することが好ましいといえる。
【0167】
また、結合面一地図表示処理を、地図の表示が必要になったとき、結合面一地図表示検索処理の後で開始するようにしてもよい。また、図7の処理では、同一平面と判定された複数の地図を地図階層データに従って、階層の順番に下からソートしてもよいし、上からソートしてもよい。また、上記したフローチャート(図5〜図7)の処理を実行する前に、今から同一平面の地図を収集したい元になる地図を選択して地図リストの初期データに登録しておくようにしてもよい。また、図13については、「市街地図」と結合されている「市役所本館1F」、「市役所別館1F」のうちで、経路誘導線上にあるのは「市街地図」と「市役所本館1F」のみなので、この2つの地図を合成し、その上に経路誘導線を合成すると、図13のようになるともいえる。
【0168】
また、図15に示したフローチャートの方法によれば、全経路を一度に表示しても経路がどのように上下して行くのかが一覧でき経路の状態を把握するのに便利であるといえる。経路線の色を変える時の基準として、別平面では大きく異なる色にすることもあり、また図1の例のような市役所本館3Fと別館2Fのように同一平面とみなせる場合でも、坂道や階段があったり、高さに違いがあったりするときは色を変化させることで視認性を高めることもできるといえる。また、『1つの地図』に含める領域を決定する基準は、分離度データとして、同一平面判定の処理方式とは分離されるようにしてもよい。さらに、建物やその周辺地域における領域を「結合部(連絡通路)」と見なすか、あるいは「地図をなす領域」と見なすかも、同様にデータの問題であり、処理方式とは区別されるようにしてもよい。
【0169】
また、本発明を、第1〜第13地図表示装置および第1記録媒体として表現することもできる。すなわち、第1地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図データ間を繋ぐ通行路である結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類である時当該の二つの地図データは同一平面にあると判定する同一平面判定手段と、指定された地図データを基準にして同一平面判定手段によって同一平面と判断される地図のリストを作成する同一平面地図収集手段と、同一平面地図収集手段で作られたリストにある各地図を同時に表示する地図表示手段とを備え、ある地図データが選択されたときにその地図データを基準にして同一平面地図収集手段で同一平面と判定される地図のリストを作成し、該リスト上の各地図を同時に表示する構成である。
【0170】
また、第2地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図データ間を繋ぐ通行路である結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類である時当該の二つの地図データは同一平面にあると判定する同一平面判定手段と、指定された地図データを基準にして同一平面判定手段によって同一平面と判定される地図のリストを作成する同一平面地図収集手段と、同一平面地図収集手段で作られたリストにある各地図とその上の経路誘導線とを同時に表示する地図表示手段とを備え、出発地点から目的地点までの経路上の位置情報データの列である経路誘導線データが与えられその上の任意の地点が指定されたときに、その地点を含む地図データを基準にして同一平面地図収集手段で同一平面と判定される地図のリストを作成し、該リスト上の各地図とその上にある経路誘導線とを同時に表示する構成である。
【0171】
また第3地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図間を繋ぐ通行路である結合部の種類を当該地図毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類である時当該の二つの地図データは同一平面にあると判定する同一平面判定手段と、地図とその上の経路誘導線とを同時に表示する地図表示手段とを備え、出発地点から目的地点までの経路上の位置情報データの列である経路誘導線データが与えられたときに、経路誘導線データが示す経路が通る個別の地図に対し、隣接する地図との間が同一平面判定手段よって同一平面にあると判定された場合該隣接する地図上の経路誘導線と同じ色で自地図上の経路誘導線を描画し、同一平面と判定されない場合は経路誘導線を別の色で描画することにより出発地点から目的地点までの全経路を色分けして表示する構成である。
【0172】
また、第4地図表示装置は、第1〜3地図表示装置のいずれかにおいて、結合部の種類毎に数値を分離度として設定し結合部の種類と対応付けて表した分離度データと、判定対象の結合部に対し分離度データを参照し、対応する分離度が所定の値より小さければ二つの地図は同一平面であると判定する同一平面判定手段とを備える構成である。
また、第5地図表示装置は、第4地図表示装置において、前記分離度の数値は、任意に変えられる構成である。
【0173】
また、第6地図表示装置は、第1〜5のいずれかの地図表示装置において、前記地図データ毎に四隅の水平方向の位置情報を追加し、前記同一平面地図収集手段は二つの地図データが同一平面かどうかを決める際に前記同一平面判定手段の判定に加え、地図の四隅の位置情報を用いて、当該地図の示す範囲が重ならないか、或いは一方が他方に含まれると判断できる場合にのみ、当該地図を同一平面と見なせる地図のリストに追加する同一平面地図収集手段を備えた構成となっている。
また、第7地図表示装置は、第1〜6のいずれかの地図表示装置において、二つの地図データの重なりの上下関係を記述した地図階層データをさらに備え、地図表示手段は同一平面地図収集手段で作成された地図のリストのうち、他の地図の示す範囲に含まれる地図は地図階層データに記述された順番に地図を重ねて同時に表示する構成である。
【0174】
また、第1記録媒体は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データ、地図データ間を繋ぐ通行路である結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データ、結合部の種類毎に数値を分離度として設定し結合部の種類と対応付けて表した分離度データ、二つの地図データの重なりの上下関係を記述した地図階層データのうちの少なくとも一つのデータが記録された、読み取り可能な記録媒体である。
【0175】
また、第8地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図データ間を繋ぐ通行路である通路、スロープ、階段、エレベータなどの結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類である場合に当該の二つの地図データは同一平面であるとする同一平面判定手段と、指定された地図データを基準にして同一平面判定手段によって同一平面と判断される地図のリストを作成する同一平面地図収集手段と、同一平面地図収集手段で作られたリストにある地図を同時に表示する地図表示手段を備え、ある地図データが選択されたときにその地図データを基準にして同一平面地図収集手段で同一平面と判定される地図のリストを作成し、該リスト上の各地図を同時に表示する構成である。
【0176】
また、第9地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図データ間を繋ぐ通行路である通路、スロープ、階段、エレベータなどの結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類の結合部である場合に当該の二つの地図データは同一平面であるとする同一平面判定手段と、指定された地図データを基準にして同一平面判定手段によって同一平面と判定される地図のリストを作成する同一平面地図収集手段と、同一平面地図収集手段で作られたリストにある地図と経路誘導線とを同時に表示する地図表示手段とを備え、出発地点から目的地点までの経路上の位置情報データの列である経路誘導線データが与えられその上の任意の地点が指定されたときに、その地点を含む個別の地図を基準にして同一平面地図収集手段で同一平面と判定される地図のリストを作成し、該リスト上の各地図とその上にある経路誘導線とを同時に表示する構成である。
【0177】
また、第10地図表示装置は、多層階層の建物の各階の平面図と建物の周辺の地図をそれぞれ電子化した地図データと、地図データ間を繋ぐ通行路である通路、スロープ、階段、エレベータなどの結合部の種類を当該地図データ毎に記述した結合情報データと、地図データ間の結合部が所定の種類の結合部である場合に当該の二つの地図データは同一平面であるとする同一平面判定手段と、地図とその上の経路誘導線とを同時に表示する地図表示手段とを備え、出発地点から目的地点までの経路上の位置情報データの列である経路誘導線データが与えられたときに、経路誘導線データが示す経路が通る個別の地図に対し、隣接する地図との間が同一平面判定手段よって同一平面と判定された場合該隣接する地図上の経路誘導線と同じ色で自地図上の経路誘導線を描画し、同一平面と判定されない場合は経路誘導線を別の色で描画して、出発地点から目的地点までの全経路を色分けして表示する構成である。
【0178】
また、第11地図表示装置は、第8〜10のいずれかの地図表示装置において、結合部の種類に対応した数値を分離度として結合部と対応付けた分離度データと、判定対象の結合部に対し分離度データを参照し対応する分離度が所定の値より小さければ2つの地図は同一平面であると判定する同一平面判定手段備える構成である。なお、この分離度の数値は、地図表示装置の使用者が車椅子利用者か、杖利用者か、健常者かといった歩行上の条件によっても変えられる構成であってもよい。
【0179】
また、第12地図表示装置は、第8〜第11地図表示装置において、個別の地図毎に四隅の水平方向の位置情報を追加し、同一平面地図収集手段は二つの地図が同一平面かどうかを決める際に、同一平面判定手段の判定に加え、地図の四隅の位置情報を用いて、当該地図の示す範囲が重ならないか、或いは一方が他方に含まれると判断した場合にのみ、当該地図を同一平面と見なせる地図のリストに追加する同一平面地図収集手段を備える構成である。
【0180】
また、第13地図表示装置は、第8〜第12地図表示装置において、二つの地図の重なりの上下関係を記述した地図階層データをさらに備え、地図表示手段は同一平面地図収集手段で作成された地図のリストのうち、他の地図の示す範囲に含まれる地図は地図階層データに記述された順番に地図を重ねて同時に表示する構成である。
なお、上記で使用する地図データ、結合情報データ、分離度データ、地図階層データはデータ単独で、あるいは組み合わせて表示装置とは切り離して扱ってもよい。
【0181】
第1〜第13地図表示装置および第1記録媒体では、様々な立体的な構造のある道路、建物を含む地図を表示する装置を低機能の端末で実現する場合において、本来別々の地図を組み合わせたり、入れ込んだりすることにより、表示する地図の枚数が減り、一覧性が向上する。また、様々な立体的な構造のある道路、建物を通る経路誘導地図を表示する装置を低機能の端末で実現する場合において、本来別々の地図を組み合わせたり、入れ込んだりすることにより、表示する地図の枚数が減り、一覧性が向上する。また、様々な立体的な構造のある道路、建物を経路誘導地図を表示する装置を低機能の端末で実現する場合において、歩行者の認識にあった階層の変化に従って経路誘導線の色を変えることにより、経路上に上下移動がどれくらいあるかを直感的に把握できるようになる。
【0182】
【発明の効果】
以上のように、本発明の地図作成装置(本作成装置)は、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置において、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース、および、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索し、これら指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する制御部を備えている構成である。
【0183】
本作成装置では、ユーザーの指示に応じて、複数の地図を組み合わせた地図(合成地図)を作成するようになっている。
そして、このような合成地図の作成のために、本作成装置では、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベースを備えている。また、特に、本作成装置では、地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、その面一地図とを検索する制御部を備えている。
ここで、面一地図とは、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である。
また、指定地図と同一の高さであると見なせる地図とは、例えば、その領域の高さと、指定地図の領域の高さとの差が所定の閾値(例えばユーザーの所望値)以下であるものである。
【0184】
そして、本作成装置では、この制御部が、検索した指定地図と面一地図とを合成して、合成地図を作成するように設定されている。
これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することで、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。
【0185】
また、本作成装置の合成地図は、高さの情報を含んでいるものの、3次元的な地図とはなっていない。従って、本作成装置は、記憶容量および演算力のともに低い場合でも、地図どうしの高さ位置の関連性を明確にすることの可能な地図作成装置となっている。
【0186】
また、本作成装置では、制御部が、指定地図および面一地図に加えて、面一地図と同一の高さであると見なせる間接的な面一地図を用いて合成地図を作成するように設定されていてもよい。
これにより、間接的な面一地図までも合成地図に含められるので、合成地図によって、同じ高さの領域を広範囲に示せる。
【0187】
一方、本作成装置では、制御部を、合成地図の作成に用いる面一地図として、指定地図と結合している結合面一地図だけを選択するように設定してもよい。
これにより、合成地図の領域を、指定地図の周囲の地図に限定させられるので、指定地図とは無関係な、高さが同じというだけの地図が合成地図に含まれてしまうことを抑制できる。
また、合成地図に、指定地図の結合面一地図と結合しており、この地図と同一の高さであると見なせる間接的な結合面一地図を含めるようにしてもよい。
【0188】
また、この構成では、制御部は、合成地図に、地図間の結合部の画像(イラスト的なものであってもよい)を含めるように設定されていることが好ましい。これにより、ユーザーは、地図間の結合状態を容易に把握できる。
【0189】
また、指定地図および結合面一地図だけを合成地図に含める場合、制御部は、結合面一地図であるか否かを判定するために、分離度を用いるようにしてもよい。ここで、分離度とは、結合部の種類に応じた、両地図に示された領域間における移動の困難性を示すものである。
すなわち、一般に、異なる高さの領域間での移動は困難であり、分離度は高くなる。従って、上記のような分離度を用いても、地図間の高さの差を把握することが可能である。
【0190】
また、この構成では、本作成装置は、地図データベースに記憶されている各地図間の結合部を記憶している結合情報データ記憶部を備えていることが好ましい。さらに、本作成装置は、結合部の種類に応じた分離度を記憶している分離度データ記憶部を備えていることが好ましい。
この場合、制御部は、結合面一地図を選択するために、まず、指定地図と結合している結合地図を検索する。そして、結合地図のうち、指定地図との間の結合部に応じた分離度が所定値(例えばユーザーの所望値)以下である地図を、結合面一地図と認識する、という処理を行える。
【0191】
また、結合面一地図の検索に分離度を用いる場合、本作成装置には、ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えていることが好ましい。そして、制御部が、分離度データ記憶部に記憶されている、各結合部に応じた分離度の値を、ユーザーの所望の値に変更できるように設定されていることが好ましい。
【0192】
また、本作成装置には、地図を表示する地図表示部を備えることが好ましい。そして、制御部が、この地図表示部を用いて、作成した合成地図を表示するように設定されていることが好ましい。
これにより、他の表示装置を用いることなく、本作成装置によって合成地図を表示できる。
【0193】
また、地図表示部を備えている場合、本作成装置は、ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えることが好ましい。
そして、制御部が、複数の地図の領域を含む広域地図を地図表示部に表示し、この広域地図上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を地図データベースから検索し、指定地図と認識するように設定されていることが好ましい。
これにより、制御部は、指定地図を容易に取得できる。
【0194】
また、地図表示部および入力部を備えている場合、本作成装置では、制御部が、ユーザーによって指定された出発地点と目的地点との指定を受け付け、これら両地点を結ぶ経路誘導線と、この経路誘導線の含まれる広域地図とを合成した経路図を地図表示部に表示することが好ましい。
そして、制御部は、経路誘導線上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されていることが好ましい。
【0195】
この構成でも、制御部は、指定地図を容易に取得できる。
また、このような経路誘導線は、従来のカーナビゲーションシステム等に用いられる経路探索エンジンと経路誘導線データとを用いて、与えられた出発地点と目的地点とに基づいて、制御部によって求められることが好ましい。
【0196】
また、この場合、制御部は、合成地図内に、経路誘導線における、合成地図内に含まれる部分を表示するように設定されていることが好ましい。これにより、本作成装置によって、合成地図内での経路を検索することが可能となる。
【0197】
また、制御部は、合成地図内に表示する経路誘導線の表示形態を、経路誘導線の載る各地図の高さに応じて変更するように設定されていることが好ましい。
ここで、上記したように、本作成装置の合成地図は、指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを含むものである。従って、合成地図に含まれる各地図には、高さの差は、ほぼないといえる。
【0198】
しかしながら、面一地図を、その領域の高さと指定地図の領域の高さとの差が所定値(例えばユーザーの所望値)以下である地図とした場合、所定値によっては、指定地図と若干の高さの差のある地図であっても、面一地図と見なされる可能性はある。
従って、経路誘導線を高さに応じて色分けすることで、ユーザーに対し、経路をより明確に把握させられるといえる。
【0199】
また、本作成装置では、制御部が、面一地図のうち、指定地図および他の面一地図に部分的に重なっている地図については、合成地図の作成に用いることを回避するように設定されていることが好ましい。
これにより、合成地図に含まれる各地図の端部における重複を避けられるので、合成地図の明瞭化を図れる。
【0200】
また、記制御部は、面一地図のうち、指定地図および他の面一地図の全てを含む地図については、合成地図の作成に用いることが好ましい。ここで、他の地図の全てを含む地図とは、他の地図の領域を全て含む領域を有する地図のことである。この場合には、合成地図に含まれる各地図の端部における重複は起こらないので、合成地図が不明瞭となることはない。
【0201】
また、本発明の地図作成方法(本作成方法)は、複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成方法において、複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索する検索工程と、検索した指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する合成地図作成工程とを含んでいる方法である。
【0202】
本作成方法は、上記した本作成装置において使用されている方法である。
すなわち、この方法では、検索した指定地図と面一地図とを合成して、合成地図を作成するようになっている。
これにより、ユーザーは、このような合成地図を参照することにより、自分の指定する地図と同一の高さとみなせる地図(領域)がどこであるか、また、どの程度あるのか、を容易に判別できる。
【0203】
また、本発明の地図作成プログラムは、コンピューターを、本作成装置の制御部として機能させるためのものである。
また、本発明の地図作成プログラムを、コンピューターに、本作成方法における検索工程および合成地図作成工程とを実行させるための地図作成プログラム、と表現することもできる。
【0204】
コンピューター(上記の地図データベースのデータを利用できるもの)にこれらのプログラムを読み取らせることで、本作成装置における制御部(あるいは本作成方法における検索工程および合成地図作成工程)の処理を、そのコンピューターによって実現することが可能となる。
【0205】
また、これらのプログラムをコンピューターによって読取可能な記録媒体に記録させておくことで、プログラムの保存・流通を容易に行えるようになる。
さらに、この記録媒体を読み込ませることで、コンピューターによって、本作成装置における制御部(あるいは本作成方法における検索工程および合成地図作成工程)の処理を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる地図表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した地図表示装置において用いられる地図データの例を示す説明図である。
【図3】図1に示した地図表示装置において用いられる分離度データのテーブルを例示する説明図である。
【図4】地図のモデルを示す説明図である。
【図5】図1に示した地図表示装置における、地図表示動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1に示した地図表示装置における、結合面一地図検索処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】図1に示した地図表示装置における、結合面一地図表示処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】上下に重なりのある地図の例を示す説明図である。
【図9】図9(a)〜(c)は、図1に示した地図表示装置において用いられる地図データの例を示す説明図である。
【図10】図1に示した地図表示装置において作成される、地図リストの変遷を示す説明図である。
【図11】図1に示した地図表示装置において作成される、合成地図の例を示す説明図である。
【図12】図1に示した地図表示装置において作成される、合成地図の他の例を示す説明図である。
【図13】図1に示した地図表示装置において作成される、経路誘導線を含む合成地図の他の例を示す説明図である。
【図14】図1に示した地図表示装置において作成される、経路誘導線を含む合成地図の他の例を示す説明図である。
【図15】図1に示した地図表示装置における、経路誘導線の色を階層別に分けて表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】図15に示した処理において作成される、多色の経路誘導線を含む合成地図の例を示す説明図である。
【図17】図1に示した地図表示装置の処理の例を示す説明図である。
【図18】図1に示した地図表示装置の地図データベースに記憶されている地図画像の例を示す説明図である。
【図19】歩行経路の案内表示のための俯瞰的な地図を示す説明図である。
【図20】図1に示した地図表示装置において表示対象となる地図に応じた建物の例を示す説明図である。
【図21】図1に示した地図表示装置において表示対象となる地図画像の例を示す説明図である。
【図22】図22(a)〜(c)は、図1に示した地図表示装置において表示対象となる地図画像の例を示す説明図である。
【図23】建物を3次元的に示す説明図である。
【符号の説明】
11 データ記憶部
12 地図表示部
13 ワーク領域
14 制御部
15 入力部
21 地図データベース
22 地図階層データ記憶部
23 結合情報データ記憶部
24 分離度データ記憶部
25 経路誘導線データ記憶部

Claims (16)

  1. 複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成装置において、
    複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベース、
    および、
    地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索し、これら指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する制御部を備えていることを特徴とする地図作成装置。
  2. 上記制御部は、指定地図および面一地図に加えて、面一地図と同一の高さであると見なせる間接的な面一地図を用いて合成地図を作成するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地図作成装置。
  3. 上記制御部は、合成地図の作成に用いる面一地図として、指定地図と結合している結合面一地図だけを選択するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地図作成装置。
  4. 上記制御部は、合成地図に、地図間の結合部の画像を含めるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の地図作成装置。
  5. 地図データベースに記憶されている各地図間の結合部を記憶している結合情報データ記憶部と、
    結合部の種類に応じた分離度を記憶している分離度データ記憶部とを備えており、
    上記制御部は、
    指定地図と結合している結合地図を検索し、
    結合地図のうち、指定地図との間の結合部に応じた分離度が所定値以下である地図を、結合面一地図と認識することを特徴とする請求項3に記載の地図作成装置。
  6. ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えており、
    上記制御部は、
    分離度データ記憶部に記憶されている、結合部に応じた分離度の値を、ユーザーの所望の値に変更することを特徴とする請求項5に記載の地図作成装置。
  7. 地図を表示する地図表示部を備えており、
    上記制御部は、この地図表示部を用いて、作成した合成地図を表示することを特徴とする請求項1に記載の地図作成装置。
  8. ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えており、
    上記制御部は、
    複数の地図の領域を含む広域地図を地図表示部に表示し、
    広域地図上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の地図作成装置。
  9. ユーザーの指示入力を受け付ける入力部を備えており、
    上記制御部は、
    ユーザーによって出発地点と目的地点とが指定されると、
    これら両地点を結ぶ経路誘導線と、この経路誘導線の含まれる広域地図とを合成した経路図を地図表示部に表示し、
    経路誘導線上の任意の点がユーザーによって指定されたとき、その点を含む地図を指定地図と認識するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の地図作成装置。
  10. 上記制御部は、合成地図内に、この合成地図内に含まれる経路誘導線の部分を表示するように設定されていることを特徴とする請求項9に記載の地図作成装置。
  11. 上記制御部は、合成地図内に表示する経路誘導線の表示形態を、経路誘導線の載る各地図の高さに応じて変更するように設定されていることを特徴とする請求項10に記載の地図作成装置。
  12. 上記制御部は、面一地図のうち、指定地図および他の面一地図に部分的に重なっている地図については、合成地図の作成に用いることを回避するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地図作成装置。
  13. 複数の地図画像を組み合わせて合成地図を作成する地図作成方法において、
    複数の地図に関し、各地図の画像および位置情報を含む地図データを記憶している地図データベースから、ユーザーに指定された指定地図と、指定地図と同一の高さであると見なせる地図である面一地図とを検索する検索工程と、
    検索した指定地図と面一地図とを合成して合成地図を作成する合成地図作成工程とを含んでいることを特徴とする地図作成方法。
  14. コンピューターを、請求項1〜12のいずれかに記載の地図作成装置の制御部として機能させるための地図作成プログラム。
  15. コンピューターに、請求項13に記載の地図作成方法における検索工程および合成地図作成工程とを実行させるための地図作成プログラム。
  16. 請求項14あるいは15に記載の地図作成プログラムを記録した記録媒体。
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