JP2004317112A - 貯湯式給湯風呂装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴槽水の追焚きもしくは保温する時の目標湯温までの昇温を短時間で確実に行えると共に、その追焚きもしくは保温に係るランニングコストを抑えることのできる貯湯給湯風呂装置を提供する。
【解決手段】 浴槽水を目標温度にまで昇温する追焚き時、その昇温の補助として、三方弁23にて間接熱交換器17側を閉鎖してバイパス管22と風呂循環回路16とを連通させると共に、湯張り管24から風呂循環回路16を通して貯湯タンク1内の温水を浴槽3内に注し湯する。
これにより、熱交換では時間の掛かる最後のあと僅かな温度差での昇温を高温注し湯とすることで、短時間で且つ確実に目標湯温までの昇温を行うことができる。また、間接熱交換器17から与える熱量を補うためにH/Pを運転して給湯用水を沸かし足すことが不要となり、ランニングコストを抑えることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、貯湯タンク内に貯湯された温水との間接熱交換により浴槽内の湯水の追焚きまたは保温を行う貯湯式給湯風呂装置に関するものである。
この種の貯湯式給湯風呂装置における従来技術として、例えば特許文献1には、貯湯タンク内に設けられた間接熱交換器を風呂循環回路に接続し、貯湯タンク内の温水を利用して電熱ヒータ等を用いなくとも浴槽水の追焚きや保温をできるようにしたものが開示されている。
特開平11−83156号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、貯湯タンク内の蓄熱量の大小に関らず、追焚き目標湯温までの加熱動作を実施するため、貯湯タンク内の貯湯量が少なかったり貯湯温度が低かったりして蓄熱量が少ない場合や、追焚き前の浴槽水温が著しく低かったりその水量が多かったりして、その浴槽水を目標湯温まで昇温するのに必要な熱量が多い場合は、熱量が不足する。
そのため、昼間時間帯であってもヒートポンプユニット(以下、H/Pと記載する。)を運転して給湯用水を沸き増しすることが必要となり、ランニングコストが高くつくという問題点がある。また、追焚き開始後、浴槽湯温が上昇すると共に、貯湯タンク内の貯湯湯温が下降する。そして、浴槽湯温と貯湯湯温との差が小さくなるにつれ、加熱能力は低下してしまう。この場合、沸き増しをしても熱交換位置まで到達するまでには時間が掛かるため、最後のあと僅かな温度差の昇温ほど時間が掛かるという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、浴槽水の追焚きもしくは保温する時の目標湯温までの昇温を短時間で確実に行なえると共に、その追焚きもしくは保温に係るランニングコストを抑えることのできる貯湯給湯風呂装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項6に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、浴槽水を目標温度にまで昇温する追焚き時、その昇温の補助として、流路切換手段(23)にて間接熱交換器(17)側を閉鎖してバイパス管(22)と風呂循環回路(16)とを連通させると共に、湯張り管(24)から風呂循環回路(16)を通して貯湯タンク(1)内の温水を浴槽(3)内に注し湯することを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、貯湯タンク(1)内の蓄熱量での限界まで追焚き、または、高温注し湯で目標湯温まで到達可能な状態まで追焚きし、その後昇温補助として貯湯タンク(1)内の高温水を浴槽(3)内へ注入することにより、短時間で且つ確実に目標温度までの昇温を行うことができる。
またこれは、昇温に必要な熱量分だけ間接熱交換器(17)での熱交換から得られる場合であっても、熱交換では時間の掛かる最後のあと僅かな温度差での昇温を高温注し湯とすることで、短時間で且つ確実に目標湯温までの昇温を行うことができる。また、間接熱交換器(17)に与える熱量を補うためにH/Pを運転して給湯用水を沸き増しすることが不要となり、ランニングコストを抑えることができる。
また、請求項2に記載の発明では、追焚き時、最初は間接熱交換器(17)内に浴槽水を流通させて貯湯タンク(1)内の温水と熱交換することで浴槽水の昇温を行い、最後に注し湯を行って浴槽水を目標温度にまで昇温することを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、熱交換では時間の掛かる最後のあと僅かな温度差での昇温を高温注し湯とすることで、短時間で且つ確実に目標湯温までの昇温を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明では、追焚きを行う際に使用者が注し湯の量を設定できるようにしたことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、設定された量だけの高温注し湯を使って目標湯温まで昇温させることとなるため、使用者は注し湯をしてでも早く目標温度としたいのか、注し湯はしないで現在湯量のまま目標温度としたいのか等を選択することができて使い勝手が向上する。
また、請求項4に記載の発明では、注し湯として、給水管(7)からの水を温調弁(9)で混合することなく、貯湯タンク(1)内の温水をそのままの温度で浴槽(3)内に注し湯することを特徴としている。これは、浴槽水の加熱には使われない貯湯タンク(1)上部の高温層の高温水、もしくはH/Pによる沸き増し直後の高温水を利用して浴槽(3)内に高温注し湯を行うものである。この請求項4に記載の発明によれば、注し湯する湯量を減らせるうえ、少量の高温水を短時間で注湯することから、より短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明では、貯湯タンク(1)を多缶式として複数の貯湯タンク(1A、1B)を直列につないで構成したものにおいて追焚きを行うとき、間接熱交換器(17)を有して貯湯流れ上流側の第1貯湯タンク(1A)で蓄熱している熱量(Q)が、浴槽水を目標温度にまで昇温するために必要な熱量(Q)、および貯湯流れ下流側の第2貯湯タンク(1B)で蓄熱している熱量(Q)よりも少ない場合、まず高温注し湯による昇温を実施してから追焚きを実施することを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、高温注し湯を優先的に行うことで急速昇温ができるうえ、短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。また、高温注し湯を行うことで第2貯湯タンク(1B)上部に貯まっていた高温水が第1貯湯タンク(1A)内へ移動して第1貯湯タンク(1A)で蓄熱する熱量(Q)が増えるため、以降の昇温時に第1貯湯タンク(1A)での熱量(Q)が不足する状態を少なくすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、第1貯湯タンク(1A)の下部と第2貯湯タンク(1B)の上部とを連通する連通路(30)の途中に流入路切換手段(33)を設け、第2貯湯タンク(1B)から流出する高温水を第1貯湯タンク(1A)の下部に流入させるか、または間接熱交換器(17)の直下に流入させるかを切り換えられるようにしたことを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、上記高温注し湯を実施したときに第2貯湯タンク(1B)から第1貯湯タンク(1A)へ流入する高温水を間接熱交換器(17)の直下に流入させることにより、高温水が第1貯湯タンク(1A)下部の中温水と混合することによる放熱ロスを軽減して昇温に必要な熱量を即座に補充することができ、より短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。また、浴槽水の昇温だけではなく給湯のときにでも、第1貯湯タンク(1A)の熱量(Q)が不足している場合に第1貯湯タンク(1A)上部近傍に第2貯湯タンク(1B)の高温水を注入することで、中温水の生成量も抑制され効率良く高温水を補充することができる。尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態における貯湯式給湯風呂装置の構成を示す模式図である。1は温水を貯湯する貯湯タンク、2は温水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット、3は浴槽である。4は貯湯タンク1とヒートポンプユニット2を循環可能に接続する加熱循環回路で、加熱循環ポンプ5を有し、貯湯タンク1の下部に接続されたヒートポンプ往き管4a、及び貯湯タンク1の上部に接続されたヒートポンプ戻り管4bより構成され、貯湯タンク1下部の冷水をヒートポンプ往き管4aを介してヒートポンプユニット2で加熱し、加熱された高温水をヒートポンプ戻り管4bを介して貯湯タンク1上部に戻して貯湯タンク1内に加熱された高温水を貯湯するものである。
尚、貯湯タンク1の外周面には縦に複数個の貯湯温度センサ6a〜6dを有しており、この貯湯温度センサ6a〜6dが所定温度以上を検出することで貯湯量を検知するものである。7は貯湯タンク1に水を供給する給水管、8は貯湯タンク1内の高温水を出湯する出湯管、9は給水管7からの冷水と出湯管8からの高温水とを設定温度になるように混合して温度調節する温調弁、10は混合された設定温度の温水を給湯する給湯管、11は給湯管10の端部で風呂や台所等に設けられた蛇口である。
12は温調弁9の下流に設けた給湯温度センサ、13は湯量をカウントする給湯流量センサである。尚、14は水道圧を所定の圧力に減圧する減圧弁、15は加熱されることによる過圧を逃がす圧力逃し弁である。16は風呂循環回路で、貯湯タンク1内に設けられた蛇管よりなる間接熱交換器17と浴槽3とを風呂往き管16a、及び風呂戻り管16bとで循環可能に接続するものである。
18は風呂循環回路16に設けられた風呂循環ポンプ、19は流水の有無を検知する流水センサ、20は風呂循環回路16を流れる浴槽水の温度を検出する風呂温度センサ、21は浴槽水の水圧から浴槽3内の水位を検出する水位センサである。22は間接熱交換器17をバイパスして風呂往き管16aと風呂戻り管16bとを接続するバイパス管で、流路切換手段としての三方弁23がバイパス管22と風呂戻り管16bの接続部に設けられ、風呂循環回路16を流れる温水を間接熱交換器17に流すか否かを選択的に切り換えるものである。
24は給湯管10の途中から分岐されて風呂循環回路16に接続され浴槽3への湯張りを行うための湯張り管、25はこの湯張り管24に設けられ浴槽3への湯張りの開始・停止を行う湯張り弁、26は浴槽3への湯張り量をカウントする風呂流量センサである。
尚、27は湯張り管24と水位センサ21との間に設けられる二方弁で、湯張り時に一旦開弁して風呂戻り管16bの湯張り管24から浴槽3までの配管のエアパージを行った後、閉弁して水位センサ21で正確な水位を監視しながら湯張りを行なえるようにするものである。28はヒートポンプユニット2の加熱制御を行う加熱制御部、29は給湯および風呂の制御を行う給湯風呂制御部である。
次に、本実施形態の特徴的作動を図2に基づき説明する。図2は、本発明の第1実施形態における給湯風呂制御部29での追焚き制御の概略の流れを示すフローチャートである(但し、各機器の作動までは含まない。)。まず、給湯風呂制御部29に接続された図示しないリモコンにて風呂の追焚きが指示されると、ステップS1で、間接熱交換器17を加熱するだけの貯湯が貯湯タンク1内にあるか否かを判定する。本実施例ではその必要貯湯量を、50℃の湯が50リットル(以下、リットルはLと記載する。)以上としている。
この判定結果がNOで必要貯湯量の50℃×50Lを切る場合はステップS2に進み、H/Pを運転して給湯用水の湧き上げを行う。そして、ステップS3では必要貯湯量以上の沸き上げが完了したか否かを判定する。本実施例ではその判定貯湯量を、50℃の湯が100L以上としており、判定結果がNOの間は沸き上げを続行する。そして、判定結果がYESとなって貯湯量が100L以上になったことを検出したらH/Pの運転を停止してステップS4へ進む。また、ステップS1の判定結果がYESで、貯湯タンク1内に必要貯湯量の50℃×50L以上の貯湯がある場合もステップS4へと進む。
ステップS4では、三方弁23を間接熱交換器17側に切り換えて二方弁27を開き、風呂循環ポンプ18を駆動して浴槽3内の湯水を貯湯タンク1内の高温の温水中に設けられた間接熱交換器17を流通させて、貯湯タンク1の貯湯温水の熱を利用して浴槽水の加熱を開始する。また、ステップS5では、加熱のための循環を開始してから一定時間(本実施例では2分)経って風呂循環回路16内の湯温が均一となりエアーも抜けた頃合いで、風呂温度センサ20にて浴槽水の現在温度、およびリモコンで設定されている追炊き目標温度を取り込む。
ステップS6では、水位センサ21で検出される現在浴槽水量×先の現在温度の浴槽水を目標温度まで昇温するのに必要な熱量Qに対して、貯湯タンク1内の貯湯量×貯湯温度からの蓄熱量Qの方が大であるか否かを判定する。その判定結果がNOで蓄熱量Qが小の場合はステップS7に進み、所定量の注湯(本実施例は60℃の湯を30L)で目標温度までの昇温が可能か否かを判定する。
この判定結果がNOで所定量の注湯では目標温度までの昇温ができない間は、ステップS8の処理として浴槽水を間接熱交換器17に流通させ、貯湯タンク1内の貯湯温水の熱を利用した浴槽水の追炊き加熱を続行する。そして、浴槽湯温が除除に上がってきて、残りの温度差は所定量の注湯にて目標温度までの昇温が可能としてステップS7の判定がYESとなったらステップS9に進み、三方弁23をバイパス管22側に切り換え湯張り弁25を開いて貯湯タンク1内高温水の注し湯を開始するものである。
注し湯開始後、ステップS10では浴槽水位が浴槽上限で止まっていないか否か、いわゆる越流(溢れ)がないか否かを判定する。その判定結果がNOで越流している(浴槽から溢れている)と判定される場合はステップS11へ進み、その処置として湯張り弁25を閉じて注し湯を中止し三方弁23を間接熱交換器17側に切り換えてステップS13に進む。また、ステップS10の判定結果がYESで越流(溢れ)なしと判定される場合は、ステップS12で風呂流量センサ26にて所定量(本実施例は30L)の注湯が完了したか否かを判定する。
この判定結果がNOの間は注湯を続行し、YESとなった場合は湯張り弁25を閉じて注湯を終了し三方弁23を間接熱交換器17側に切り換えてステップS13に進む。また、前述のステップS6の判定がYESで、浴槽水の昇温に必要な熱量Qに対して貯湯タンク1内の蓄熱量Qの方が大である場合もステップS13に進む。
そして、ステップS13では浴槽水温が目標温度に達したか否かを判定し、その判定結果がNOの間は浴槽水を間接熱交換器17に流通させ、貯湯タンク1内の貯湯温水の熱を利用した浴槽水の追炊き加熱を続行し、浴槽水温が目標温度に達してYESとなった場合は風呂循環ポンプ18を停止させて追炊きを終了する。
図3は、追焚き時の時間と浴槽温度との関係を表すグラフであり、発明者らがグラフ下に示す仮想条件で、目標温度に到達するまでの追炊き時間をシミュレーションした結果を示す。まず、追炊きAとして、従来の浴槽水を間接熱交換器17に流通させ、貯湯タンク1内の貯湯温水の熱を利用して浴槽水の加熱をする方法(注湯レス追炊き)では30℃の浴槽水を40℃まで昇温するのに40分掛かることを示している。
次に、追炊きBとして、同様の条件で追炊きを行い最後に60℃の湯を10L注し湯して目標温度に持ってゆく場合は35分、更に追炊きCとして、同様の条件で追炊きを行い最後に60℃の湯を30L注し湯して目標温度に持ってゆく場合は23分で目標温度に到達することを示している。
このように、ある程度追焚きした後、高温注し湯により目標湯温まで昇温できるか否かを判定し、昇温可能な場合は高温注し湯を実施して昇温させるものである。本発明の制御により、貯湯タンク1内で間接熱交換器17を加熱する温水が少なくなっている場合でも、上部の高温層より注湯することにより、H/Pの沸き増しを待つことなく、短時間に目標温度まで追焚きすることが可能となる。
次に、本実施形態での特徴を説明する。まず、浴槽水を目標温度にまで昇温する追焚き時、その昇温の補助として、三方弁23にて間接熱交換器17側を閉鎖してバイパス管22と風呂循環回路16とを連通させると共に、湯張り管24から風呂循環回路16を通して貯湯タンク1内の温水を浴槽3内に注し湯している。
これは、貯湯タンク1内の蓄熱量Qでの限界まで追焚き、または、高温注し湯で目標湯温まで到達可能な状態まで追焚きし、その後昇温補助として貯湯タンク1内の高温水を浴槽3内へ注入することにより、短時間で且つ確実に目標温度までの昇温を行っている。
またこれは、昇温に必要な熱量Q分だけ間接熱交換器17での熱交換から得られる場合であっても、熱交換では時間の掛かる最後のあと僅かな温度差での昇温を高温注し湯とすることで、短時間で且つ確実に目標湯温までの昇温を行うことができる。また、間接熱交換器17に与える熱量を補うためにH/Pを運転して給湯用水を沸き増しすることが不要となり、ランニングコストを抑えることができる。
また、追焚き時、最初は間接熱交換器17内に浴槽水を流通させて貯湯タンク1内の温水と熱交換することで浴槽水の昇温を行い、最後に注し湯を行って浴槽水を目標温度にまで昇温している。これにより、熱交換では時間の掛かる最後のあと僅かな温度差での昇温を高温注し湯とすることで、短時間で且つ確実に目標湯温までの昇温を行うことができる。
また、追焚きを行う際に使用者が注し湯の量を設定できるようになっている。これにより、設定された量だけの高温注し湯を使って目標湯温まで昇温させることとなるため、使用者は注し湯をしてでも早く目標温度としたいのか、注し湯はしないで現在湯量のまま目標温度としたいのか等を選択することができて使い勝手が向上する。
また、注し湯として、給水管7からの水を温調弁9で混合することなく、貯湯タンク1内の温水をそのままの温度で浴槽3内に注し湯することもできる。これは、浴槽水の加熱には使われない貯湯タンク1上部の高温層の高温水、もしくはH/Pによる沸き増し直後の高温水を利用して浴槽3内に高温注し湯を行うものである。これにより、注し湯する湯量を減らせるうえ、少量の高温水を短時間で注湯することから、より短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態における貯湯式給湯風呂装置の概略構成を示す模式図である。上述した第1実施形態と異なるのは、貯湯タンク1を多缶式として複数の貯湯タンク1A・1Bを直列につないだ構成としている。先の間接熱交換器17を有して貯湯流れ上流側となる貯湯タンクを第1貯湯タンク1A、貯湯流れ下流側となる貯湯タンクを第2貯湯タンク1Bとし、第1貯湯タンク1Aの下部に設けられた下部流出入部Aaと第2貯湯タンク(補助貯湯タンク)1Bの上部に設けられた上部流出入部Baとを連通路30で連通している。
そして、加熱循環ポンプ5は、図4に示すように、通常は第1貯湯タンク1A内の下部に設けられた冷水流出入部Abから冷水をヒートポンプユニット2に供給し、第1貯湯タンク1Aの上部に設けられた温水流入部Acから還流する様に水流を発生させる。また、連通路30には流通を断続する開閉手段として第1開閉弁31を設けており、第1貯湯タンク1A下部の冷水流出入部Abの下側には、加熱循環回路4との流通を断続する開閉手段として第2開閉弁32を設けている。
これら両開閉弁13・14は、図示しない加熱制御部28によって制御され、給湯により湯量が減って高温水が第1貯湯タンク1Aに収まる量になった時(第1貯湯タンク1Aの下部が冷水となった時)、第1開閉弁31を閉じて第2開閉弁32を開くことにより、第2貯湯タンク1Bは加熱循環回路4から切り離され、第1貯湯タンク1Aだけで下部に設けた冷水流出入部Abから冷水を流出して循環する状態となる。
次に、本実施形態の特徴的作動を図5に基づき説明する。図5は、本発明の第2実施形態における給湯風呂制御部29での追焚き制御の概略の流れを示すフローチャートである(但し、各機器の作動までは含まない。)。まず、給湯風呂制御部29に接続された図示しないリモコンにて風呂の追焚きが指示されると、ステップS21で、第1貯湯タンク1Aで蓄熱している熱量Qが、浴槽水を目標温度にまで昇温するために必要な熱量Q以上あるか否かを判定する。この判定結果がYESで蓄熱量Qが必要熱量Q以上である場合には、ステップS29へと飛んで通常の追焚きモードを実施するものである。
しかし、ステップS21の判定結果がNOで、蓄熱量Qが必要熱量Qより少ない場合はステップS22に進み、今度は第2貯湯タンク1Bで蓄熱している熱量Qが先の蓄熱量Q以上あるか否かを判定する。この判定結果がNOで、第2貯湯タンク1Bにも充分な蓄熱量が無い場合には、ステップS23に進んでH/Pで給湯用水の湧き増しを開始した後、ステップS29へと飛んで通常の追焚きモードを実施するものである。しかし、ステップS22の判定結果がYESで、第2貯湯タンク1Bには少なくともQ以上の蓄熱量がある場合にはステップS24に進み、所定量の注湯(本実施例は60℃の湯を30L)で目標温度までの昇温が可能か否かを判定する。
この判定結果がNOで、所定量の注湯では目標温度までの昇温ができない場合はステップS23に進んでH/Pで給湯用水の湧き増しを開始した後、ステップS29へと飛んで通常の追焚きモードを実施するものである。しかし、ステップS24の判定がYESで目標温度までの昇温が可能であればステップS25に進み、三方弁23をバイパス管22側に切り換え湯張り弁25を開いて貯湯タンク1内高温水の注し湯を開始するものである。
注し湯開始後、ステップS26では浴槽水位が浴槽上限で止まっていないか否か、いわゆる越流(溢れ)がないか否かを判定する。その判定結果がNOで越流している(浴槽から溢れている)と判定される場合はステップS27へ進み、その処置として湯張り弁25を閉じて注し湯を中止し三方弁23を間接熱交換器17側に切り換えてステップS29に進む。
また、ステップS26の判定結果がYESで越流(溢れ)なしと判定される場合は、ステップS28で風呂流量センサ26にて所定量(本実施例は30L)の注湯が完了したか否かを判定する。この判定結果がNOの間は注湯を続行し、YESとなった場合は湯張り弁25を閉じて注湯を終了し三方弁23を間接熱交換器17側に切り換えてステップS29へ進む。
ステップS29では、通常の追焚きモードを実施し、ステップS30では浴槽水温が目標温度に達したか否かを判定する。その判定結果がNOの間は浴槽水を間接熱交換器17に流通させ、貯湯タンク1内の貯湯温水の熱を利用した浴槽水の追焚き加熱を続行し、浴槽水温が目標温度に達してYESとなった場合は風呂循環ポンプ18を停止させて追焚きを終了するものである。
次に、本実施形態での特徴を説明する。貯湯タンクを多缶式として複数の貯湯タンク1A・1Bを直列につないで構成したものにおいて追焚きを行うとき、間接熱交換器17を有して貯湯流れ上流側の第1貯湯タンク1Aで蓄熱している熱量Qが、浴槽水を目標温度にまで昇温するために必要な熱量Q、および貯湯流れ下流側の第2貯湯タンク1Bで蓄熱している熱量Qよりも少ない場合、まず高温注し湯による昇温を実施してから追焚きを実施するようにしている。
これによれば、高温注し湯を優先的に行うことで急速昇温ができるうえ、短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。また、高温注し湯を行うことで第2貯湯タンク1B上部に貯まっていた高温水が第1貯湯タンク1A内へ移動して第1貯湯タンク1Aで蓄熱する熱量Qが増えるため、以降の昇温時に第1貯湯タンク1Aでの熱量Qが不足する状態を少なくすることができる。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態における貯湯式給湯風呂装置の概略構成を示す模式図である。上述した第2実施形態と異なるのは、第1貯湯タンク1Aの下部と第2貯湯タンク1Bの上部とを連通する連通路30の途中に、流入路切換手段として三方弁33を設け、第2貯湯タンク1Bから流出する高温水を第1貯湯タンク1Aの下部に流入させるか、または間接熱交換器17の直下(図6中のAe)に流入させるかを切り換えられるようにしている。尚、この三方弁33も給湯風呂制御部29によって通電制御される。
これによれば、上述した高温注し湯を実施したときに第2貯湯タンク1Bから第1貯湯タンク1Aへ流入する高温水を間接熱交換器17の直下に流入させることにより、高温水が第1貯湯タンク1A下部の中温水と混合することによる放熱ロスを軽減して昇温に必要な熱量を即座に補充することができ、より短時間で目標湯温までの昇温を行うことができる。また、浴槽水の昇温だけではなく給湯のときにでも、第1貯湯タンク1Aの熱量Qが不足している場合に第1貯湯タンク1A上部近傍に第2貯湯タンク1Bの高温水を注入することで、中温水の生成量も抑制され効率良く高温水を補充することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば貯湯タンク1内の温水を沸かし上げる電熱ヒータを貯湯タンク1内に有した公知の電気温水器でも良い。また、温調弁9は給湯専用・風呂湯張り専用として2つ設ける公知の構成にしても良い。また、流路切換手段23は三方弁に限らず、例えばバイパス管22および間接熱交換器17の入口または出口にそれぞれ開閉弁を設け、何れか一方を選択的に開弁するように構成しても良い。これは流入路切換手段の三方弁も同様である。また、追焚き途中に実施しても良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式給湯風呂装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における給湯風呂制御部29での追焚き制御の概略の流れを示すフローチャートである。 追焚き時の時間と浴槽温度との関係を表すグラフである。 本発明の第2実施形態における貯湯式給湯風呂装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における給湯風呂制御部29での追焚き制御の概略の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における貯湯式給湯風呂装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1…貯湯タンク
1A…第1貯湯タンク
1B…第2貯湯タンク
3…浴槽
7…給水管
8…出湯管
9…温調弁
16…風呂循環回路
17…間接熱交換器
18…風呂循環ポンプ
22…バイパス管
23…三方弁(流路切換手段)
24…湯張り管
30…連通路
33…三方弁(流入路切換手段)
…浴槽水を目標温度にまで昇温するために必要な熱量
…第1貯湯タンク1Aで蓄熱している熱量
…第2貯湯タンク1Bで蓄熱している熱量

Claims (6)

  1. 温水を貯湯する貯湯タンク(1)と、
    前記貯湯タンク(1)内に配置された間接熱交換器(17)と、
    前記間接熱交換器(17)と浴槽(3)とを循環可能に接続する風呂循環回路(16)と、
    前記風呂循環回路(16)中に設けられ浴槽水を循環させる風呂循環ポンプ(18)と、
    前記貯湯タンク(1)に接続された出湯管(8)からの温水と給水管(7)からの水とを混合する温調弁(9)と、
    前記温調弁(9)の下流側と前記風呂循環回路(16)とを接続する湯張り管(24)と、
    前記風呂循環回路(16)に前記間接熱交換器(17)をバイパスするバイパス管(22)と、
    前記間接熱交換器(17)側を閉鎖して前記バイパス管(22)と前記風呂循環回路(16)とを連通するか、前記バイパス管(22)側を閉鎖して前記間接熱交換器(17)と前記風呂循環回路(16)とを連通するかを切り換える流路切換手段(23)とを備え、
    浴槽水の昇温もしくは保温のため前記貯湯タンク(1)内の温水と前記間接熱交換器(17)内を流通する浴槽水とを熱交換させる貯湯式給湯風呂装置において、
    浴槽水を目標温度にまで昇温する追焚き時、その昇温の補助として、前記流路切換手段(23)にて前記間接熱交換器(17)側を閉鎖して前記バイパス管(22)と前記風呂循環回路(16)とを連通させると共に、前記湯張り管(24)から前記風呂循環回路(16)を通して前記貯湯タンク(1)内の温水を前記浴槽(3)内に注し湯することを特徴とする貯湯給湯風呂装置。
  2. 追焚き時、最初は前記間接熱交換器(17)内に浴槽水を流通させて前記貯湯タンク(1)内の温水と熱交換することで浴槽水の昇温を行い、最後に注し湯を行って浴槽水を目標温度にまで昇温することを特徴とする請求項1記載の貯楊式給湯風呂装置。
  3. 追焚きを行う際に使用者が注し湯の量を設定できるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯楊式給湯風呂装置。
  4. 注し湯として、前記給水管(7)からの水を前記温調弁(9)で混合することなく、前記貯湯タンク(1)内の温水をそのままの温度で前記浴槽(3)内に注し湯することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の貯湯給湯風呂装置。
  5. 前記貯湯タンク(1)を多缶式として複数の貯湯タンク(1A、1B)を直列につないで構成したものにおいて追焚きを行うとき、前記間接熱交換器(17)を有して貯湯流れ上流側の第1貯湯タンク(1A)で蓄熱している熱量(Q)が、浴槽水を目標温度にまで昇温するために必要な熱量(Q)、および貯湯流れ下流側の第2貯湯タンク(1B)で蓄熱している熱量(Q)よりも少ない場合、まず高温注し湯による昇温を実施してから追焚きを実施することを特徴とする請求項1に記載の貯湯給湯風呂装置。
  6. 前記第1貯湯タンク(1A)の下部と前記第2貯湯タンク(1B)の上部とを連通する連通路(30)の途中に流入路切換手段(33)を設け、前記第2貯湯タンク(1B)から流出する高温水を前記第1貯湯タンク(1A)の下部に流入させるか、または前記間接熱交換器(17)の直下に流入させるかを切り換えられるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の貯湯給湯風呂装置。
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