JP2004316994A - 空気加熱装置 - Google Patents

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JP2004316994A
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fin tube
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heating
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Yoshihiro Nishikawa
西川  佳弘
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TLV Co Ltd
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TLV Co Ltd
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【課題】フィンチューブの熱伝導だけに依拠することなく、加熱効率を更に向上させること。
【解決手段】フィンチューブ1の外周面の全体に、熱を遠赤外線に変換する膜状の熱放射部材としてのセラミック2を取り付ける。セラミック2は、酸化ケイ素と酸化アルミニウムの化合物と水とを混合した液体状のものを塗布して乾燥させ積層する。
フィンチューブ1内の蒸気の保有する熱は、フィンチューブ1の構成部材を介して外部へ伝導すると同時に、セラミック2により遠赤外線として空気中に放射され、加熱効率が向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱用蒸気を熱源として空気を所望温度範囲まで加熱する空気加熱装置に関し、特に、蒸気から空気への加熱効率を向上させることのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特公昭51−31998号公報
これは、蒸気を熱源とするフィンチューブ型熱交換器に、逆止弁と熱動弁の組合せ弁を設けることによって、凝縮水としての復水を確実に外部へ排出することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の空気加熱装置では、加熱用の蒸気から空気への加熱効率が、フィンチューブの熱伝導に依拠するために、所定値以上に向上させることができない問題があった。
【0004】
従って本発明の課題は、フィンチューブの熱伝導のみに依拠することなく、加熱効率を更に向上させることのできる空気加熱装置を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段は、熱交換器を通過する空気を、熱交換器へ供給する加熱用蒸気で加熱すると共に、蒸気が熱を奪われて凝縮した復水を蒸気トラップから外部へ排出するものにおいて、熱交換器の外周に、加熱用蒸気の有する熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材を配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
加熱用蒸気の有する熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材を、熱交換器の外周に配置したことによって、加熱用蒸気の有する熱が、フィンチューブの熱伝導に加えて、熱放射部材から遠赤外線へ変換されて被加熱物としての空気へ放射されることとなり、加熱効率を向上させることができる。
【0007】
熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材としては、例えばセラミックや高分子材料等を使用することができる。セラミックとしては、コージライト、遷移元素酸化物系セラミック、アルミナ、ジルコニア、チタニア、あるいは、酸化ケイ素と酸化アルミニウムの化合物等既知のものを使用することができるが、熱から遠赤外線への変換効率の高いものが適する。
【0008】
【実施例】
図1において、熱交換器としてのフィンチューブ1と、このフィンチューブ1の外周の全体に配置した熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材としてのセラミック2と、フィンチューブ1内へ加熱源としての高温蒸気を供給する蒸気供給管3、及び、蒸気が凝縮した復水を排出する復水排出管4とで空気加熱装置を構成する。
【0009】
図1ではフィンチューブ1を1本だけに省略しているが、フィンチューブ1は多数本を配置するものであり、このフィンチューブ1の入口側を入口ヘッダ5と接続し、出口側を出口ヘッダ6と接続する。フィンチューブ1の外周側すなわちフィン部とチューブ部で被加熱対象の空気が接触する側の全体に熱放射部材としてのセラミック2を取り付ける。
【0010】
セラミック2は、酸化ケイ素と酸化アルミニウムの化合物と水とを混合した液体状のものを塗布して乾燥させ積層した膜状のもので、セラミック2の膜厚や取り付け面積等は、フィンチューブ1の種類に応じて適宜調節することができる。また、セラミック2の熱伝導率は、フィンチューブ1を構成する部材と同程度の値若しくは上回る値であることが好適である。
【0011】
フィンチューブ1の内部へ入口ヘッダ5から蒸気供給管3と蒸気圧力調節弁7とを介して、加熱源としての所定圧力すなわち所定温度の加熱用高温蒸気を供給することによって、フィンチューブ1の外周を流下する空気が加熱される。
【0012】
フィンチューブ1内へ供給された加熱用蒸気の熱は、フィンチューブ1を構成する部材並びにセラミック2を伝達して、シリンダドライヤ1外部の空気を加熱すると同時に、セラミック2から遠赤外線として空気中へ放射されることによって、遠赤外線での加熱が付加されて加熱効率が向上する。
【0013】
空気を加熱して熱を奪われた蒸気は、フィンチューブ1内で凝縮して復水となり、復水排出管4と蒸気トラップ8から外部へ排除される。蒸気トラップ8と並列にバイパス・バルブ9を取り付ける。このバイパス・バルブ9は、蒸気トラップ8で復水を確実に排出することができない場合に開弁して、復水を排出するものである。
【0014】
本実施例においては、セラミック2が液体状でフィンチューブ1の外周に塗布する例を示したが、合成樹脂や金属から成る多孔質体に粒子状のセラミックを混入させて薄板状として、フィンチューブ1に接触して取り付けることもできる。
【0015】
【発明の効果】
上記のように本発明では、熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材で空気を効率良く加熱することにより、フィンチューブの構成部材の熱伝導のみに依拠することなく、加熱効率を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気加熱装置の構成図。
【符号の説明】
1 フィンチューブ
2 セラミック
3 蒸気供給管
4 復水排出管
5 入口ヘッダ
6 出口ヘッダ
8 蒸気トラップ

Claims (1)

  1. 熱交換器を通過する空気を、熱交換器へ供給する加熱用蒸気で加熱すると共に、蒸気が熱を奪われて凝縮した復水を蒸気トラップから外部へ排出するものにおいて、熱交換器の外周に、加熱用蒸気の有する熱を遠赤外線に変換して放射する熱放射部材を配置したことを特徴とする空気加熱装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009034191A2 (en) * 2007-09-14 2009-03-19 Energy Products Group Nv Heat recovery apparatus
KR101916083B1 (ko) * 2017-08-17 2019-01-30 안강일 내구성이 향상된 화력발전시설의 가스가스열교환기

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