JP2008057823A - 太陽熱集熱器およびそれを用いた太陽熱利用装置 - Google Patents

太陽熱集熱器およびそれを用いた太陽熱利用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱媒体からの放熱を可及的に抑えて太陽熱集熱器としての効率を高めることを目的とする。
【解決手段】最も右側の集熱部29の集熱管28の下側に熱媒体入口32を接続し、この集熱部29の集熱管28の上側と、最も左側の集熱部29の集熱管28の上側を熱媒体配管33によって接続している。最も左側の集熱部29の集熱管28の下側と右側から二番目の集熱部29の集熱管28の下側を熱媒体配管33によって接続している。このようにして、7つの集熱部29の外側の集熱部29から順に左右交互にその集熱管28を熱媒体配管33によって接続していき、中央の集熱部29の集熱管28の上側に熱媒体出口34を接続して、1パスの熱媒体の流れる流路を構成している。
【選択図】図3

Description

本発明は太陽熱集熱器およびそれを利用した太陽熱温水器や太陽熱発電装置などの太陽熱利用装置に関するものである。
従来のこの種の太陽熱集熱器としては、図7,8に示すように、断面を複合放物面(CPC)とした桶型の細長い集光反射鏡1の焦点に集熱管2を配置した複数の集熱部3から構成され、それぞれの集熱管2を熱媒体配管4で接続して、熱媒体入口5から熱媒体出口6までを1つにつないだ管路を形成している。
また、集光反射鏡1の開口側を光透過体7で、その他の部分をケーシング8で覆われる構成としている。つまり、太陽光のほとんどを透過する光透過体7とケーシング8により囲われる空間は密閉されており、集熱器外部の空気が集熱管2と接することがないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
太陽光は、光透過体7を通り抜け、集光反射鏡1で反射され、その焦点に配置された集熱管2に集められる。集められた太陽光は集熱管2の表面において吸収されて熱に変換される。熱媒体は熱媒体入口5からすべての集熱管2の内部を順に通って、熱媒体出口6へと流れていき、その過程で集熱管2によって加熱される。
このようにして、太陽光の持つエネルギーを取り込み、熱エネルギーへ変換し熱媒体の温度を上昇させる。
この時、集熱管2は高温となっているため、この集熱管2の周囲にある気体へとその熱が放熱されるが、光透過体7とケーシング8によって内部を密閉することで対流による外部への放熱を抑制している。
また、光透過体7によって太陽光のほとんどを透過しながら、高温となった集熱管2から放射される赤外波長のほとんどを外部へと透過させないことによって、外部への熱放射を抑制している。
このようにして太陽光をうまく取り込みつつ、変換された熱の外部への放熱ロスを抑制することで効率の良い太陽熱集熱器としている。
特開2002−228271号公報
このような太陽熱集熱器では、集熱管2に熱媒体を流しながら加熱をおこない、温度を徐々に上昇させるため、集熱管2やその内部の熱媒体の温度は、熱媒体入口5側に近い上流側から熱媒体出口6に近い下流側になるにつれて高温になっていく。そして、その周辺の空気などの温度も集熱部の温度につれて高温となっていく。
断熱材を含んだケーシング8や光透過体7による密閉構造などにより断熱構造としているものの、内部の集熱管2や熱媒体の温度が高いと外部との温度差が大きくなるので、集熱部3から外部への放熱量は増加する。
しかしながら、従来の構成では端の集熱部から順に逆の端まで集熱管2を順に熱媒体配
管4によって接続しているため、最も高温となる熱媒体出口6側の集熱部3が外気に一番近い部位に配置されている。
そのため、この一番高温となる熱媒体出口6に近い部分の放熱が大きく、太陽熱集熱器としての効率が悪くなっているとともに、熱媒体出口6の温度が低下するという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するもので、太陽熱集熱器の内側に熱媒体出口を設けることで、高温部からの放熱損失を低減し、効率良く熱媒体を加熱するともに、出口温度を上昇させることができる太陽熱集熱器の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、熱媒体を流す熱媒体配管と、太陽熱によって熱媒体配管を加熱する集熱部をもつ太陽熱集熱器において、太陽熱集熱器の内側に熱媒体出口を設けた。出口側の最も高温となる集熱部の周りが他の集熱部となるので、外気との間の断熱層とすることができる。
本発明の太陽熱集熱器は、出口側の最も高温となる集熱部の周りが他の集熱部となるので、外気との間の断熱層とする。最も高温となる集熱部からの放熱量を低減させて、太陽熱集熱器の効率を向上させるとともに、出口温度を上昇させることができる。
本発明は、太陽熱によって熱媒体を加熱する複数の集熱部を熱媒体配管で接続し、外側に位置する集熱部に熱媒体入口を、内側に位置する集熱部に熱媒体出口をそれぞれ設けたものである。
それによって、出口側の最も高温となる集熱部の周りが他の集熱部となるので、外気との間の断熱層とすることができる。最も高温となる集熱部からの放熱量を低減させて、太陽熱集熱器の効率を向上させるとともに、出口温度を上昇させることができる。
具体的には、左右に位置する集熱部を相互に熱媒体配管で接続する。例えば、奇数の集熱部が配置されており、中央の集熱部に熱媒体出口を接続したり、左右に位置する集熱部を、隣接する集熱部を接続してから左右相互に熱媒体配管で接続したり、熱媒体配管を多パスとして熱媒体出口側の最下流の集熱部どうしを近接させることが考えられる。
熱媒体としてはがR134aとか、超臨界流体、例えば二酸化炭素が考えられるであろう。
そして、これら太陽熱集熱器は、同太陽熱集熱器で加熱された熱媒体により発電機を駆動させるようにした太陽熱発電装置とか、太陽熱集熱器で貯湯タンクの水を加熱するようにした太陽熱温水器に活用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示す太陽熱発電装置は、太陽光が持つエネルギーを熱エネルギーに変換して熱媒体を加熱する太陽熱集熱器21と、高温高圧の熱媒体がもつエネルギーを運動エネルギーに変換して取り出し、発電を行う発電機22と、この発電機22を通過したあとの熱媒体のもつ熱を放熱するための放熱器23と、熱媒体を加圧する加圧ポンプ24を熱媒体が流
れる配管によって環状に接続して構成されている。
加圧ポンプ24によって熱媒体を加圧して、太陽熱集熱器21で加熱をおこない、熱媒体を高温高圧として、発電機22によってそのエネルギーを電気エネルギーとして取り出し、放熱器23で放熱を行うランキンサイクルを形成している。
この装置のランキンサイクルの動作熱媒体としてR134aを用いている。サイクルの運転条件としては、加圧ポンプ24においてR134aを加圧し約2MPaの高圧とし太陽熱集熱器21へと送る。
そして太陽熱集熱器21で約160℃まで加熱する。タービンを出た後のR134aの状態は約100℃の気体となる。このR134aの持つ熱を用いて放熱器23においてこの高温の気体の放熱を行う。
放熱器23に水を供給する給水管25が接続され、放熱器23を通るR134aによってその水を加熱する。加熱された水は60〜90℃程度の温度となり、給湯管26によって湯として給湯される。
加圧ポンプ24での加圧は、R134aが液体であれば体積変化が小さく、加圧にかかるエネルギーは小さくてすむため、R134aの温度を給水温度である20℃程度まで低下させ、液体とするように放熱器23での放熱を行う。
このようなサイクルを継続してまわすことによって、取り入れた太陽エネルギーの一部を電気エネルギーに変換すると共に、熱エネルギーとして給湯に利用する、電気と熱のコジェネシステムである。
図2,3は前記太陽熱集熱器21の構造を示し、まず、この太陽熱集熱器の基本的な構成について説明する。複合放物線を断面とし、樋型に二次元的に構成された集光反射鏡27の焦点に集熱管28を配置して集熱部29を構成しており、そしてこのような構成の集熱部29が複数列並べて配列してある。
前記集光反射鏡27の採光面は光透過体30で、その他の部分は断熱材による断熱層をもつケーシング31によってそれぞれ覆われている。
集光反射鏡27の表面は太陽光を反射するように高反射塗料によりコーティングされており、開口部から入射した太陽光をその焦点に配置された集熱管28へ効果的に反射するようにしている。また、これらの基材は熱伝導率の比較的低い樹脂としている。
集熱管28は中空の管であり、その内部を熱媒体が流れるようになっており、その表面には太陽光吸収率が高く、放射率が低い選択吸収膜がコーティングされている。
光透過体30は効果的な太陽光の取り込みと、集熱した熱の外部との断熱を両立させるため、太陽光を透過し、集熱管28から放射される赤外波長を透過しにくいガラス材料からできている。
そして、最も右側の集熱部29の集熱管28の下側に熱媒体入口32を接続し、この集熱部29の集熱管28の上側と、最も左側の集熱部29の集熱管28の上側を熱媒体配管33によって接続している。
前記最も左側の集熱部29の集熱管28の下側と右側から二番目の集熱部29の集熱管
28の下側を熱媒体配管33によって接続している。このようにして、7つの集熱部29の外側の集熱部29から順に左右交互にその集熱管28を熱媒体配管33によって接続していき、中央の集熱部29の集熱管28の上側に熱媒体出口34を接続して、1パスの熱媒体の流れる流路を構成している。
このように最も高温となる集熱部29を太陽熱集熱器21の内側、しかもその中心部とするとともに、最も低温となる熱媒体入口32を接続する集熱部29を最も外側にあるものとし、これらを含むその他の集熱部29を外側から順に接続していることを特徴としている。
前記構成の太陽熱集熱器1の集熱時の動作、作用について説明する。
光透過体30から太陽光を取り入れ、それぞれの集熱部29において、集光反射鏡27によってその太陽光を反射し集熱管28に集光する。集熱管28の表面で太陽光は吸収されて熱へと変換される。この熱によって集熱管28の内部を流れる熱媒体が加熱される。このようにして、太陽光の持つエネルギーを熱エネルギーに変換して熱媒体の加熱をおこなっている。
この時、熱媒体は太陽熱集熱器の入口の約20℃から出口での約160℃まで集熱管28を通る間に加熱される。よって、入口付近の集熱管28の温度は20℃程度と低く、出口付近の集熱管28の温度は160℃程度と高くなる。
集熱管28自体は外気にさらされてはいないため、直接外気に放熱するわけではないが、集熱管28の温度の影響で周辺の空気温度も高くなり、空気と接するケーシング31や光透過体30へと伝わって外部に逃げて行く熱量も多くなる。
前記構成では、高温となる熱媒体出口34を接続した集熱部29を太陽熱集熱器21の中心に配置することによって、この中心の集熱部29からみれば、他の集熱部29が断熱層の役割を果たすことになり、中心の集熱部29からの放熱を低減させることができる。また、熱媒体入口32を接続する集熱部29を最も外側に配置したことで最も温度の低い集熱部29を外気に一番近い位置に配置している。
外気との温度差が一番小さいのはこの熱媒体入口32を接続した集熱部29であり、この集熱部29を一番外側に配置することで、この部分で生じる太陽熱集熱器21から外部への放熱を低減させることができる。
また、熱媒体入口32を接続した最も外側の集熱部29から中心に配置した集熱部29まで順に接続したことによって、隣り合う集熱部29同士の温度差を極力小さくすることになり、各集熱部29の間の熱の移動量を少なくすることができる。
全体としてみれば、最も高温となる中心に配置した熱媒体出口を接続した集熱部29から外部へ向けての熱の移動量を低減させることで、太陽熱集熱器21としての外部への放熱量を低減させることができるとともに、最も高温となる集熱部29からの放熱量を低減させて、この集熱部で加熱される熱媒体の温度を高くすることができる。
このように、実施の形態1によれば、太陽熱集熱器21の中心に配置した集熱部29に熱媒体出口34を接続し、最も外側の集熱部29に熱媒体入口32を接続し、これらを含む集熱部29を熱媒体入口を接続した集熱部29から順に接続することによって、太陽熱集熱器21からの放熱を低減させることができるとともに、熱媒体出口34での熱媒体の温度を高く保つことができるので、集熱効率が高く、熱媒体加熱温度の高い太陽熱集熱器
21とすることができる。そして、この太陽熱集熱器21を用いることでエネルギー利用効率の高い太陽熱発電装置とすることができる。
なお、運転条件、熱媒体、材質などは一例である。例えば、熱媒体をR134aとしているが、超臨界の二酸化炭素を用いることで密度の高い超臨界流体によって効果的な集熱を行うことができ、また、万が一の熱媒体の大気放出時にもオゾン破壊係数が0、温暖化係数が1と環境負荷が極めて小さい装置とすることができる。
(実施の形態2)
図4に示す実施の形態2の太陽熱集熱器は、最も高温となる熱媒体出口34を接続した集熱部29を中心に配置し、最も低温となる熱媒体入口32を接続した集熱部29を最も外側に配置しているところは実施の形態1と同じである。
異なるところとしてはこれらの集熱部29の熱媒体配管による接続の順番である。すなわち、熱媒体入口32を接続した最も右側の集熱部29の上側と最も左側の集熱部29の上側を熱媒体配管33によって接続し、最も左側の集熱部29の下側をその隣の左側から二番目の集熱部29の下側に接続している。
このようにして、上側で接続する時は左右の離れた集熱部29どうしを接続し、下側で接続する時は隣の内側の集熱部29と接続することによって熱媒体の流路を形成している。このような接続とすることによって、下側での熱媒体配管33を短くすることができ、この部分の熱媒体配管33に必要なスペースを少なくすることができるとともに、この部分からの無駄な放熱を低減させることができる。このような接続とした場合でも隣り合う集熱部29の温度差は小さく保つことができる。
よって、このように実施の形態2によれば、熱媒体配管33による集熱部29の接続を片側では隣り合った集熱部29を接続し、反対側では離れた集熱部29を接続するようにすることで、片側の熱媒体配管33による接続部分を短くして、小さいものとするとともに、この部分の無駄な放熱を低減させて効率のよい太陽熱集熱器とすることができる。
(実施の形態3)
図5,6は太陽熱温水器を示し、太陽熱集熱器21において加熱される熱媒体は水となっている。なお、実施の形態1,2と同じ作用を行う構成については同一符号を付し、詳細な説明はそれら実施の形態1,2のものを援用する。
本実施の形態では、加熱した水を貯えるための貯湯タンク35を持ち、その下部からの水を循環ポンプ36により太陽熱集熱器21に送り、太陽熱で加熱し、貯湯タンク35の上部へと循環させて、貯湯タンク35に貯湯する。
また、貯湯タンク35の下部には給水管25が接続され、上部には給湯管26が接続されており、給湯時には給水管25にかかる水圧で貯湯タンク35内の湯を給湯管26に送り出して給湯を行う。
昼間、太陽光が照射しているときに太陽熱集熱器21によって水を加熱することによって貯湯タンク34に湯を貯えておき、給湯が必要となる時にその貯えた湯を利用する貯湯式給湯機となっている。
そして、この実施の形態における太陽熱集熱器21が実施の形態1,2と異なるところは、熱媒体の流路を2本とした点にある。すなわち、熱媒体入口32から熱媒体の流路を2本に分岐し、それぞれを左右の最も外側の集熱部29に接続している。そして、それぞ
れの熱媒体の流路ごとに隣り合う集熱部29を外側から順番に熱媒体配管33によって接続している。太陽熱集熱器21の中央にある2つの集熱部29の出口を熱媒体配管33を介して熱媒体出口34に合流させている。
このように構成の太陽熱温水器において、太陽熱集熱器21で太陽光を受け、貯湯タンク35からの水を加熱することによってその温度を高め、約60〜90℃のお湯とする。この際、太陽熱集熱器21の入口側、左右の最も外側の集熱管28は水温程度であり、中央にある2つの出口側の集熱管28は約60〜90℃の高温となり、集熱管28の上流と下流において温度差が生じる。
そのため、集熱管28を含む集熱部29全体の温度にも上流と下流とで温度差が生じる。当然、一番高温となる最も下流の集熱管28を含む集熱部29の温度が最も高くなる。
この最も下流の集熱部29が外部との温度差が大きくなるため、放熱の面から考えて一番不利となるが、これらの最も高温となる集熱部29を太陽熱集熱器21の最も内側に配置することで、この中心の集熱部29からみれば、他の集熱部29が断熱層の役割を果たすことになり、中心の集熱部29からの放熱を低減させることができるとともに、その温度を高温にすることができる。
また、熱媒体の流路を2本とし、最も高温となる集熱部29どうしを太陽熱集熱器21の中心で接触させているため、最も高温となる集熱部29どうしが接触する側への放熱をなくすことができる。
さらに、熱媒体入口32に最も近く、最も温度の低い集熱部29を最も外側の外気に一番近い位置に配置している。外気との温度差が一番小さいのはこの熱媒体入口32に最も近い集熱部29であり、熱媒体の流路が2本あるため2つある。この集熱部29を両側の一番外側に配置することで、太陽熱集熱器21の両側と外部との温度差を極力小さくすることで、太陽熱集熱器21から外部への放熱を低減させることができる。
加えて、熱媒体入口32を接続した最も外側の集熱部29から中心に配置した集熱部29まで順に接続したことによって、隣り合う集熱部29同士の温度差を極力小さくすることになり、各集熱部29の間の熱の移動量を少なくすることができる。
全体としてみれば、熱媒体出口を接続した、最も高温となる中心に配置した集熱部29から外部へ向けての熱の移動量を低減させることで、太陽熱集熱器21としての外部への放熱量を低減させることができるとともに、最も高温となる集熱部29からの放熱量を低減させて、この集熱部で加熱される熱媒体の温度を高くすることができる。
以上のように、実施の形態3よれば、熱媒体の流路を分岐して2本とし、最も外側の集熱部29を最も低温となる集熱部29とし、最も内側に最も高温となる集熱部29どうしを接触させて配置し、2本の熱媒体の流路とも、それぞれ外側の集熱部29から順に内側に向けて接続していくことによって、最も高温となる集熱部29から他の部分への放熱を抑えるとともに、太陽熱集熱器21全体から外部への放熱自体も抑えることによって、熱媒体の加熱温度を高くするとともに放熱損失を低減させて集熱効率を向上させた太陽熱熱交換器21とすることができる。
そして、この太陽熱集熱器21を用いることでエネルギー利用効率の高い太陽熱温水器とすることができる。また太陽熱集熱器21の加熱温度を高くすることで、貯湯タンク35への高温水の蓄熱密度を高くすることができ、小さな貯湯タンク35でより多くの高温水を貯めることができる。
なお、本発明はかかる上記実施の形態に限定されるものではなく、特に装置の運転条件や各構成要素の材料などは一例であり、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形又は修正が可能である。
以上のように、本発明にかかる太陽熱集熱器は、高温となる集熱部から外部への放熱を抑制することで放熱損失を少なくすることができ、集熱効率を高くすることができる。このような構成は実施の形態で挙げた太陽熱発電装置や太陽熱給湯装置以外にも、太陽熱による熱媒体の加熱を利用する機器に利用できる。例えば、冷凍サイクルやヒートポンプの蒸発器として太陽熱集熱器を用いた、エアコンやヒートポンプ給湯機などに応用することができる。
本発明の実施の形態1における太陽熱発電装置のシステム構成図 同実施の形態1における太陽熱集熱器の斜視図 同実施の形態1における太陽熱集熱器の平面回路図 本発明の実施の形態2における太陽熱集熱器の平面回路図 本発明の実施の形態3における太陽熱温水器のシステム構成図 同実施の形態3における太陽熱集熱器の平面回路図 従来例における太陽熱集熱器の斜視図 同太陽熱集熱器の平面回路図
符号の説明
21 太陽熱集熱器
22 発電機
29 集熱部
32 熱媒体入口
33 熱媒体配管
34 熱媒体出口
35 貯湯タンク

Claims (9)

  1. 太陽熱によって熱媒体を加熱する複数の集熱部を熱媒体配管で接続し、外側に位置する集熱部に熱媒体入口を、内側に位置する集熱部に熱媒体出口をそれぞれ設けた太陽熱集熱器。
  2. 左右に位置する集熱部を相互に熱媒体配管で接続した請求項1記載の太陽熱集熱器。
  3. 奇数の集熱部が配置されており、中央の集熱部に熱媒体出口を接続した請求項2記載の太陽熱集熱器。
  4. 左右に位置する集熱部を、隣接する集熱部を接続してから左右相互に熱媒体配管で接続した請求項2記載の太陽熱集熱器。
  5. 熱媒体配管を多パスとして熱媒体出口側の最下流の集熱部どうしを近接させた請求項1記載の太陽熱集熱器。
  6. 熱媒体がR134aである請求項1〜5いずれか1項記載の太陽熱集熱器。
  7. 熱媒体が超臨界流体である請求項1〜5いずれか1項記載の太陽熱集熱器。
  8. 請求項1〜7いずれか1項記載の太陽熱集熱器で加熱された熱媒体により発電機を駆動させるようにした太陽熱発電装置。
  9. 請求項1〜5いずれか1項記載の太陽熱集熱器で貯湯タンクの水を加熱するようにした太陽熱温水器。
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