JP2004315477A - 骨吸収抑制剤 - Google Patents

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泰幸 瀬戸
Toshihide Kamuragi
敏秀 冠木
Masayuki Watanabe
正行 渡邊
Kanji Uenishi
寛司 上西
Yukiko Suzuki
由紀子 鈴木
Hajime Nakajima
肇 中島
Naomi Yamakawa
直美 山川
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TOKYOTO KOREISHA KENKYU FUKUSHI SHINKO ZAIDAN
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TOKYOTO KOREISHA KENKYU FUKUSHI SHINKO ZAIDAN
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

【課題】骨吸収抑制作用を有し、経口投与により骨を強化する効果を奏する、骨吸収抑制剤の提供。
【解決手段】乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物、好ましくはラクトバチルス・ガセリに属する乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物、更に好ましくはラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を骨吸収抑制剤の有効成分として用いる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤に関する。
また、本発明は、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を配合して骨吸収抑制作用を付与した飲食品及び飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢化社会を迎えた我が国において、骨粗鬆症、あるいは骨折や腰痛等に起因して寝たきり状態に陥る高齢者が増加しているとともに、骨疾患を患う人が増える傾向がある。これは、カルシウムの摂取不足、カルシウム吸収能力の低下及び閉経後のホルモン・アンバランス等が原因であるとされている。このような、高齢化に伴う骨粗鬆症、骨折、腰痛、関節炎等の種々の骨疾患を予防するためには、体内の骨量をできるだけ増加させて、最大骨量(個人の一生の中で到達する骨量の最大値)を高めることが有効であるとされている。そして、最大骨量を高めるということは、まさしく骨を強化することに他ならない。また、骨粗鬆症を予防する方法としては、骨強化だけではなく、骨吸収を抑制することも考えられる。骨には、破骨細胞が骨基質を溶解し(骨吸収)、その後、骨芽細胞が骨基質を合成することによって、バランスのとれた骨の形成や成長(モデリング)、骨改造(リモデリング)が起こると考えられている。このようにバランスのとれた吸収と形成を絶えず繰り返しているが、カルシウム摂取不足や、閉経後のホルモンバランスの変化等により、骨吸収が骨形成を上回り、これが骨粗鬆症の原因となる。したがって、骨吸収を抑制し、骨量を一定に保つことにより、結果的に骨を強化することが可能である。
このような背景において、食事や健康食品等に含まれる食品成分により、長期的に骨粗鬆症を予防あるいは改善することが注目され、様々な研究開発が取り組まれている。
【0003】
骨粗鬆症は、骨量が減少しスカスカになってしまい、その結果、各種の疾病を引き起こした状態である。つまり、骨量減少の結果、背中が痛くなったり、腰が曲がったりする状態、さらに、骨折しやすくなったり、骨折するという結果を引き起こす。高齢者の場合、骨折が引き金になり運動不足、寝たきりといった負のサイクルを引き起こす可能性も高い。骨粗鬆症は長年の生活習慣が原因となることが多く、いわゆる生活習慣病の一つとして位置付けることもできる。骨粗鬆症を予防することは、高齢化社会に突入した我が国において早急に対策を立てる必要がある課題の一つである。
【0004】
このような現状から、乳由来の塩基性タンパク質画分やその酵素分解物であるペプチド画分が、骨芽細胞増殖活性及び破骨細胞骨吸収抑制活性を有し、これを有効成分とした骨強化剤が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、シアリルラクトース又はその酸付加塩によるカルシウムなどのミネラル吸収促進剤が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。また、乳カゼイン結合性カルシウム及び/又はコロイド状カルシウムを含有する乳由来調製物を焼成することにより、高効率の吸収性をもつ乳由来カルシウム含有組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。また、キニノーゲン及び/又はキニノーゲン分解物による骨形成促進又は骨吸収防止剤が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。また、κ−カゼイングリコマクロペプチド及び/又はκ−カゼイングリコマクロペプチドの酵素分解物によるカルシウム吸収促進剤が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。また、白子等に由来するデオキシリボ核酸が骨強化に有用であり、これを有効成分とする骨強化剤及びこれらを配合した飲食品等が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。また、ヒト線維芽細胞の培養液より効率よくかつ高収率で分離精製することができる脂肪細胞形成抑制因子(ADIF)による骨形成促進剤が提案されている(例えば、特許文献7参照。)。また、ミネラル代謝を調節する蛋白質として知られているスタンニオカルシンに、優れた骨芽細胞増殖促進活性を見出し、スタンニオカルシンを有効成分とする骨形成促進剤が提案されている(例えば、特許文献8参照。)。また、骨量の低下を抑制する天然物として、ざくろ果実抽出物を有効成分として含有することを特徴とする骨量低下抑制組成物が提案されている(例えば、特許文献9参照。)。また、鉄‐ラクトフェリンを有効成分とする骨強化剤も提案されている(例えば、特許文献10参照。)。
しかし、これらの成分は、原料の入手が難しい、品質が一定しないこともある、高価なものがある、ごく微量しか含有されていない等の問題がある。さらに、これらの成分を抽出・精製するためには、クロマトグラフィーやホモジネート等の操作が必要であり、工程が煩雑である。
【0005】
このように骨粗鬆症のリスクを下げる物質として、塩基性タンパク質、ペプチド、オリゴ糖、核酸等が報告されている。しかしながら、乳酸菌またはその培養物がこのような効果を有するということは今まで知られていない。
乳酸菌を摂取した際,カルシウムを始めとするミネラルの吸収に関しては、ミネラル吸収に影響を与えるという報告と影響を与えないという報告が混在しており、特定の乳酸菌及びその培養物がミネラル吸収に影響を与えるかについて明確な結論は出ていない。ヨーグルトの摂取がカルシウム吸収に与える影響についてヒトを用いた試験がなされているが、いずれの試験においても牛乳とヨーグルトの間にはカルシウム吸収に差が無かったことが報告されている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照。)。しかし、これらの報告は、ヨーグルトの摂取が、カルシウムを始めとするミネラルの吸収に影響を与えるかについての試験であって、乳酸菌又はその培養物自体が骨吸収を抑制する作用を有することや骨粗鬆症予防及び/又は改善をする作用を有することについて述べているものではない。乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物自体が骨吸収抑制作用を有することについて述べられたものはない。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−151331号公報
【特許文献2】
特開平08−283162号公報
【特許文献3】
特開平09−009864号公報
【特許文献4】
特開平09−216834号公報
【特許文献5】
特開平10−117728号公報
【特許文献6】
特開平10−298082号公報
【特許文献7】
特開2000−229879号公報
【特許文献8】
特開2000−229880号公報
【特許文献9】
特開2000−247896号公報
【特許文献10】
特開2000−281586号公報
【非特許文献1】
ティー・エム・スミス(Smith,T.M.)外、「牛乳およびヨーグルトからのカルシウム吸収(Absorption of calcium from milk and yogurt)」、(米国)、アメリカン・ジャ−ナル・オブ・クリニカル・ニュートリション( Am. J. Clin. Nutr.) 、42、1985、p.1197−1200
【非特許文献2】
アール・アール・レッカー(Recker, R.R.)外、「乳製品、イミテーションミルクおよび炭酸カルシウムからのカルシウム吸収性(Calcium absorbability from milk products, an imitation milk, and calcium carbonate)」、(米国)、 アメリカン・ジャ−ナル・オブ・クリニカル・ニュートリション( Am. J. Clin. Nutr.)、 47、1988、p.93−95
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
骨粗鬆症という疾病の性質上、日常の食事の中で、嗜好的にも問題なく、長期的に経口摂取することができ、また、直接的に骨形成促進あるいは骨吸収抑制作用を骨に付与し、骨粗鬆症の予防又は改善効果が期待できるような、骨吸収抑制作用を付与した飲食品の提供を課題とする。
また、本発明は、原料の入手が容易であり、常に一定の品質が得られ、複雑な工程を必要としないで安価に製造できる、また大量調製できる骨吸収抑制剤の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、骨粗鬆症の治療及び/又は改善におけるこれらの問題点に鑑み、鋭意、探索を進めていたところ、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物が、骨吸収に対して抑制的に作用し、骨吸収抑制剤として有効な効果を発揮することを見出した。特に、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)の乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物、その中でも特にラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055(FERM P−15535)株の乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分として骨吸収抑制剤として、また、骨吸収抑制を目的とした飲食品や飼料の有効成分として利用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤を提供することにある。
また、本発明は、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤を提供することにある。
また、本発明は、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055(FERM P−15535)株に属する乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤を提供することにある。
また、本発明は、乳酸菌を培養して得られる培養物として発酵乳を有効成分として用いて、骨吸収抑制剤を提供することにある。
さらに、本発明は、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を配合して骨吸収抑制作用を付与した飲食品又は飼料を提供することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明においては、骨吸収抑制作用を有する剤において、その有効成分として、乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を用いるものである。
【0011】
乳酸菌は、古来より食品の製造に広く利用されており、チーズ、発酵乳、乳酸菌飲料、発酵バター等の乳製品、キムチや漬物といった農産食品、発酵ソーセージや発酵サラミ等の畜肉製品を製造する際に用いられている。また、パンのスターターやサイレージのスターターとしても利用されている。さらに最近では、乳酸菌の有する整腸効果等の生理効果が次々と明らかとなり、乳酸菌の菌体自体や乳酸菌培養物等を健康食品や医薬品等の素材として利用するための開発がなされている。このように、乳酸菌の利用は多岐にわたっており、特に、本発明で使用する乳酸菌の一種であるラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)も、腸内微生物のバランスを改善することによって有益な効果をもたらす生きた微生物、すなわちプロバイオティクス乳酸菌として近年注目を集めている。
【0012】
本発明における乳酸菌の一例としては、ラクトバチルス属やストレプトコッカス属に分類される乳酸菌を挙げることができる。ラクトバチルス属に属する乳酸菌には、ラクトバチルス・ブルガリクス、ラクトバチルス・ユグルティ、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ラクチスなどがあるが、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌が好ましい。ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌菌株には、JCM1131、SBT1266及びSBT1748などがあるが、そのなかでも特にラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055(FERMP−15535)株を用いることが好ましい。ラクトバチルス・ガセリ菌と他の乳酸菌を混合して併用することも可能である。ラクトバチルス・ガセリはアシドフィルス複合菌種を構成する6菌種の一つで、ヒト腸管から最も頻繁に分離されるアシドフィルス複合菌種である。
【0013】
次に、これらの乳酸菌の培養方法を記す。本発明に使用するラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)の培養液には、脱脂乳培地を還元して加熱殺菌した還元脱脂乳培地、乳培地又は乳成分を含む培地、これを含まない半合成培地、合成培地等種々の培地を用いることができる。また、従来発酵乳や乳酸菌飲料を調製するために配合した溶液をそのまま用いることもできる。培養方法は、静置培養又はpHを一定にした中和培養や、回分培養及び連続培養等、菌体が良好に生育する条件であれば、特に制限はない。
【0014】
本発明は、上記記載により得られる菌体及び/又は培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤を提供する。得られた菌体及び/又は培養物は、そのままの状態で利用することができるし、また、乾燥させて粉末状態にしても利用可能である。なお、これらの乾燥は、凍結乾燥で行うことが菌体等を変質させることなく乾燥することができるため好ましい。
【0015】
本発明の骨吸収抑制剤の有効成分は、飲食品や飼料の製造工程中に原材料として添加することもできる。
また、本発明の骨吸収抑制剤は、糖衣錠やタブレット等の錠剤、粉剤、顆粒剤、液剤、カプセル等の形態として利用可能である。
また、本発明の骨吸収抑制剤は、紅茶、緑茶、乳酸菌飲料、果汁飲料、野菜飲料等の飲料や、乳製品、食肉製品、水産練製品、デザート類、ドレッシング類、健康食品類、麺類等の様々な飲食品に利用可能である。
また、本発明の飲食品としての発酵乳は、これらの乳酸菌をスターターとして添加して乳酸発酵させて調製したものや、発酵ミックスにこれらの粉末等を添加して乳酸発酵させたもの等も挙げられる。また、寒天やゼラチン等でプリン状に固めたもの、発酵後固まったカードを攪拌して液状にしたもの、あるいはアイスクリームと同様に凍結したものも含む。
さらにまた、本発明は、牛、豚、鶏等の家畜の飼料に添加して利用することができる。また、サイレージ発酵を促進させるためのスターターとして利用することも可能である。サイレージを製造する場合には、乳酸菌の純培養物を原料となる草1gあたり10cfu以上となるように接種する。
【0016】
本発明の骨吸収抑制剤は、飲食品中に通常0.01%以上、好ましくは1%以上配合すると良い。本発明の骨吸収抑制剤は、骨粗鬆症の疾患の惧れのある人、あるいは疾患に罹っている人に、一日当り、菌数が1×1010cfuの摂取量となるように投与する。
【0017】
本発明に用いる乳酸菌株として、ラクトバチルス・ガセリSBT2055株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を用いた試験例を以下に示す。本発明において使用するラクトバチルス・ガセリSBT2055株は、本発明者らが健康成人の糞便から分離した菌株であって、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに受託番号FERM P−15535として寄託されている。そして、この菌の性状は、特開2001−275658号公報に記載されている。
【0018】
【試験例1】
(発酵乳摂取試験)
ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)、及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株の骨代謝への影響を調べるため、発酵乳にこれらの菌を配合し、以下に記載する摂取試験をヒトボランティアを対象に実施した。
【0019】
(被験者の選定)
健康な成人の尿を採取し、尿中NTxの値が骨粗鬆症患者に骨吸収抑制剤を投与する基準である40 nmol BCE/mmol Cr以上であった16名(男13名、女3名)を被験者として選定し、試験を実施した。
【0020】
(試験方法)
被験者を試験発酵乳摂取群(8名)と対照発酵乳摂取群(8名)の2群に分け、試験発酵乳摂取群にはラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を含んだ試験発酵乳を、対照発酵乳摂取群にはガセリ菌を含まず、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を含んだ対照発酵乳をそれぞれ1日100g、8週間摂取させた。
試験発酵乳及び対照発酵乳の摂取前と摂取後8週目に被験者から尿を採取し、尿中のI型コラーゲン架橋N−テロペプチド(crosslinked N−telopeptide of type I collagen、 以下NTx)値を測定した。
【0021】
骨にはカルシウム等の無機成分以外にも有機成分が含まれている。有機成分の主要なものはI型コラーゲンであり、骨が分解される際には、I型コラーゲンもコラゲナーゼにより同時に分解されることとなる。NTxは、I型コラーゲンがコラゲナーゼにより分解された後、最終的に尿中に放出される骨特異的に認められる安定化合物であり、骨の分解すなわち骨吸収が亢進することによって高値を示す。NTxの測定にはNTxに特異性の高いモノクローナル抗体を使用しており、従来の方法より感度が高く、骨以外の組織由来コラーゲン代謝物の影響は極めて少ない、すなわち骨吸収指標として特異性が極めて高いという特徴がある。このことから、骨粗鬆症のマーカー及び骨吸収亢進をきたす骨疾患のマーカーとして非常によく利用され、その有用性から近年、保険適用にされている方法である。
【0022】
(試験発酵乳の作成)
ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株をそれぞれ10%脱脂乳培地にて継代培養を行った。これらの乳酸菌を95℃、10分殺菌したヨーグルトミックス(乳脂肪0.5%の脱脂乳)に、各5重量%ずつ接種して混合し、100gずつカップに分注した後、37〜40℃にて発酵させた。乳酸酸度が0.7%になった時点で発酵を終了し、10℃以下で1晩冷却して試験発酵乳を調製し、この試験発酵乳を試験に供した。
また、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)、ストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株の2菌株を各5重量%ずつ接種した、ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株を含まない対照発酵乳を試験発酵乳と同様な方法で調製し、この対照発酵乳を試験に供した。
【0023】
(統計解析)
得られた測定値について統計的な有意差を確認するため、発酵乳摂取前のNTx値と摂取8週後のNTx値に対して対応のあるt検定を実施した。
【0024】
(試験結果)
試験結果を図1に示した。NTx値の単位はいずれもnmol BCE/mmol Crである。8週間経過後、対照発酵乳摂取群のNTx値の平均は、摂取前の61程度から50程度に低下した。一方、試験発酵乳摂取群のNTx値の平均は、摂取前の61程度から47程度に低下し、対照発酵乳よりも低下の度合が大きかった。個人毎でみると、試験発酵乳摂取群では8名全ての被験者で値が低下していたのに対し、対照発酵乳摂取群では7名で値が低下したが、1名は上昇していた。よって、発酵乳摂取によりNTx値は低下したが、その程度は試験発酵乳摂取群のほうが大きいものであった。
【0025】
統計的解析として対応のあるt検定を行った結果、試験発酵乳摂取群では試験期間中のNTx値の変動が高度に有意(p=0.001)であり、統計的にも差が認められた。一方、対照発酵乳摂取群では、試験期間中のNTx値の変動は、危険率5%で有意にはならなかったが、それに近い低いp値を示した (p=0.08)。
【0026】
(摂取試験結果のまとめ)
上記の発酵乳摂取試験の結果、次のことが判明した。
ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を含有する対照発酵乳、また、ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)及びストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を含有する試験発酵乳を継続的に摂取することによりNTx値が低下した。
NTx値の低下の度合は、ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERMP−15535)株を含む試験発酵乳のほうが大きなものであり、統計的にも試験発酵乳では高度に有意な差が認められた。このことから、試験発酵乳に含まれるラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株がNTx値の低下に大きく関与していることが示された。NTx値は骨吸収マーカーであり、値が高いほど骨の分解が亢進していると考えられている。したがって、発酵乳、とりわけラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株を含有する発酵乳を摂取することによって、骨吸収が抑制され、骨粗鬆症の改善につながることが示された。
【0027】
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。しかし、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0028】
【実施例1】
ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株をMRS液体培地(Difco社製)5Lに5重量%接種後、37℃、18時間静置培養を行った。培養終了後、遠心分離を行い、培養液の1/50量の濃縮菌体を得た。次いで、この濃縮菌体を脱脂粉乳10%、グルタミン酸ソーダ1%からなる分散媒と同量混合し、pH7.0に調整後、凍結乾燥を行った。得られた凍結乾燥物を60メッシュのふるいで粉体化し、凍結乾燥菌末(本発明品A)を得た。この凍結乾燥菌末(本発明品A)におけるラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の菌数は、1×1011/gであった.
【0029】
【実施例2】
ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株をヨーグルトミックス(生乳に2%脱脂粉乳を添加し溶解した後、ホモジナイザーで均質化し、100℃、10分加熱した後、41℃まで冷却)に5重量%接種し、100gずつ紙カップに充填後、37℃で6時間培養し、発酵乳(本発明品B)を調製した。
【0030】
【実施例3】
10%脱脂乳培地にてそれぞれ継代培養を行った、ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株、ラクトバチルス・ブルガリクス(基準株)、ストレプトコッカス・サーモフィルスSBT1035(FERM P−16945)株を、各5重量%ずつ95℃、10分殺菌したヨーグルトミックス(乳脂肪0.5%の脱脂乳)に、接種して混合し、100gずつカップに分注した後、37〜40℃にて発酵させた。乳酸酸度が0.7%になった時点で発酵を終了し、10℃以下で1晩冷却して発酵乳を調製した。
【0031】
【実施例4】
ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株を食用可能な合成培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプチケースペプトン添加)に5重量%接種し、38℃で15時間培養後、遠心分離で菌体を回収した。この菌体1gを乳糖5gと混合し、顆粒状に成形して顆粒剤を得た。
【0032】
【実施例5】
実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の濃縮菌体凍結乾燥菌末(本発明品A)を用いて下記の配合で、常法によりマヨネーズを調製した。
Figure 2004315477
【0033】
【実施例6】
実施例2で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株含有発酵乳(本発明品B)を用いて下記の配合で、常法によりバターケーキを調製した。
Figure 2004315477
【0034】
【実施例7】
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の凍結乾燥菌末(本発明品A)10gに乳糖(日局)400g、バレイショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、散剤を製造した。
【0035】
【実施例8】
10%還元脱脂乳溶液を85℃で25分間殺菌した後、ホモゲナイズし、冷却した。これにスターターとしてラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の純培養物を3.5%加え、38℃で16時間発酵させ、乳酸含量2%の酸乳(脱脂乳培地における培養物)を得た。次いで、生じたカードを砕きながら、5℃に冷却し、これを酸乳とした。別に、しょ糖 15%のほかに適量の酸味料、香料、色素を含有する糖液を調合し、ホモジナイズし、80℃で25分間殺菌した後、5℃に冷却し、糖液とした。このようにして得た酸乳30部に対して糖液70部の割合で混合して酸乳飲料を得た。
【0036】
【実施例9】
ビタミンC40gまたはビタミンCとクエン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コーンスターチと乳糖の等量混合物60gに、上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の凍結乾燥菌末(本発明品A)40gを加えて混合した。混合物を袋に詰め、1袋1.5gのスティック状栄養健康食品を150袋製造した。
【0037】
【実施例10】
上記実施例1で得られたラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の凍結乾燥菌末(本発明品A)50g、乳糖140g、シュガーエステル8g、カルボキシメチルセルロース2gを混合し、圧縮錠剤機(富士製品機械 Y−5010−Q)により圧縮(条件1〜4ton)して、錠剤200個を製造した。
実施例1〜10で得られた製品は骨吸収が亢進し、骨粗鬆症の疾患の惧れのある人、あるいは疾患に罹っている人に、一日当り、前記摂取量となるように随時投与することができる。
【0038】
【実施例11】
収穫したアルファルファを軽く乾燥し、マウントカッターで15〜25mmに切断し、ラクトバチルス・ガセリSBT2055(FERM P−15535)株の純培養物を材料となる草1gあたり10cfu以上となるように接種した。サイレージ用フィルムで包装し、30℃で10日間貯蔵して、サイレージを調製した。
このサイレージを、骨粗鬆症の疾患の惧れのある牛、あるいは疾患に罹っている牛に、一日当り、前記投与量となるように投与することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤は、骨吸収マーカーとして知られ、その値が高いほど骨粗鬆症が進行しているとされるNTx値を低下させることから、骨吸収を抑制する作用を有する。したがって、本発明の乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤、さらには本剤を添加した食品を摂取すると、骨を強化する効果を奏し、骨粗鬆症、骨折、関節炎などの種々の骨疾患、特に骨粗鬆症の予防や改善に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明試験例の発酵乳の摂取期間と被験者尿中のNTx値との関係を示す。
「NTx(平均値)の変化」図:試験発酵乳摂取群及び対照発酵乳摂取群の発酵乳摂取前と8週間後のNTx平均値の変化を示す。
「試験群」図:試験発酵乳摂取群被験者(8名)尿中の発酵乳摂取前と8週間後のNTx値の変化を示す。
「対照群」図:対照発酵乳摂取群被験者(8名)尿中の発酵乳摂取前と8週間後のNTx値の変化を示す。

Claims (5)

  1. 乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を有効成分とする骨吸収抑制剤。
  2. 乳酸菌がラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)である請求項1に記載の骨吸収抑制剤。
  3. ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)がラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055(FERM P−15535)株である請求項1乃至2に記載の骨吸収抑制剤。
  4. 乳酸菌培養物が発酵乳である、請求項1乃至3のいずれかに記載の骨吸収抑制剤。
  5. 乳酸菌菌体及び/又は乳酸菌培養物を配合して骨吸収抑制作用を付与した飲食品又は飼料。
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