JP2004315194A - コンベア設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼結工場内において粉体及び流体をベルトコンベアにより搬送する際、高い搬送能力を有するコンベア設備を提供する。
【解決手段】搬送物5b,5cを搬送するためのベルトコンベア2a,2b,2cをモータ3a,3b,3cにより駆動するとともに、自動制御装置1によりモータ3a,3b,3cの運転を制御し、ベルトコンベア2a,2b,2cの最下流部には搬送物の有無を判定するためのセンサ4a,4b,4cを設け、このセンサ4a,4b,4cの情報を元にコンベア起動時の前詰め運転を行なうようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】搬送物5b,5cを搬送するためのベルトコンベア2a,2b,2cをモータ3a,3b,3cにより駆動するとともに、自動制御装置1によりモータ3a,3b,3cの運転を制御し、ベルトコンベア2a,2b,2cの最下流部には搬送物の有無を判定するためのセンサ4a,4b,4cを設け、このセンサ4a,4b,4cの情報を元にコンベア起動時の前詰め運転を行なうようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、焼結工場内における原料並びに製品を輸送するためのコンベア設備に関するものであり、特に複数段のコンベアを連携制御する設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼結工場内における原料並びに製品を搬送するためのコンベア設備を自動連動制御する装置として、モータ駆動機能を兼ね備えた自動制御装置、ベルトコンベア、及びこのベルトコンベアを駆動するためのモータから構成されるものがあった。このようなコンベア設備では、上流のベルトコンベアから下流のベルトコンベアへ順番に搬送物が搬送されることとなる。
複数段の搬送コンベア設備全体を連携制御する方式として、従来は下流のコンベア駆動モータの運転状態(運転アンサ)を監視し、これを基に起動/運転インターロックとして使用しているものであった。
即ち、上流側のベルトコンベアは下流のコンベアモータの動作が終わるまで次の動作を開始させないようにしていた。
【0003】
起動時は下流側のコンベアより、1台ずつ予め設定したインターバルをとりながら順次運転開始する。運転中は下流のコンベアの停止(運転アンサがOFF)により、上流コンベアは停止する。
この方式により、ベルトコンベア間の搬送物受け渡し部で、搬送物が過剰に堆積されるのを防ぎ、複数段のコンベアの連携制御を適切に行なうものであった。
【0004】
また、センサ情報を用い効率的な搬送処理を行なう物流制御装置もあり、このような装置では、「搬送物の長さ・幅」と「ベルトコンベアの長さ」の情報を元に、運転判定(正転/逆転)、および搬送ラインテーブルの詰め合わせを行い、最小の搬送スペース及び最小の待ち時間により物流処理するものである。
このような装置では、ベルトコンベアの運転情報、もしくはセンサより取り込んだ物品の長さ、幅の情報を用いて、物品の最適搬送物流制御を行なうことにより、最小搬送スペース及び最小待ち時間で搬送することを目的としている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭54−90756号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンベア設備は以上のように構成されていたので、最適搬送処理は、物品の長さ及び幅が計測できることを前提にしており、搬送物が粉体状並びに粒体状の場合、最適搬送処理が行なえなかったという問題点があった。
また、物品の長さを測定するためのセンサを取り付ける必要もあった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、焼結工場内の原料(粉体)及び製品(粒体)を搬送する場合でも、特に複数段に組み合わされたコンベアの起動時において、高い搬送能力を得ることができるコンベア設備を提供することを目的とする。
また、搬送物のみを検出するセンサの取り付け数を最小化したり、又、不要化した場合においても、高い搬送能力を得ることができるコンベア設備を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るコンベア設備は、粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたものであって、ベルトコンベアの最下流部に粉体状並びに粒体状の搬送物の有無を判定するためのセンサを設け、センサが搬送物を検知しないとき前詰め運転を行なうとともに、センサが搬送物を検知したとき下流側のベルトコンベアが運転している場合に当該ベルトコンベアを運転する指令を自動制御装置が出すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による原料(粉体)並びに製品(粒体)を搬送するためのコンベア設備を示す構成図であり、図において、コンベア設備はモータ駆動機能を兼ね備えた自動制御装置1、ベルトコンベア2a,2b,2c、これらベルトコンベアを駆動するモータ3a,3b,3c及び各ベルトコンベアの最下流部に取り付けられ、積載物の有/無を判定するセンサ4a,4b,4cから構成されており、ベルトコンベア2b,2c上には搬送物5b,5cが積載されている。
【0010】
次に動作について説明する。
コンベア設備全体に対し、起動/再起動がかかった際、各ベルトコンベア2a〜2cの最終位置での積載物の有無を各センサ4a〜4cにより検知することにより、前詰め運転を開始する。そして前詰め運転が完了した時点で、下流のモータの運転状態により、運転の継続の有無を判定する。
即ち、下流のモータが運転していなければ、当該ベルトコンベアの運転は停止するのである。
【0011】
以上の動作を図1に示す積載物の状態で起動がかかった場合について説明する。
図2はこの動作を経時的に説明した表である。センサ4a,4bは積載物が無いことを検出しているので、ベルトコンベア2a,2bにより前詰め運転可能と判断され、モータ3a,3bは動作を開始することができる。これに対し、センサ4cは積載物が有ることを検出しているので、前詰め運転不能と判断され、モータ3cの動作は開始されない。
【0012】
そして、センサ4bが積載物を検出し、前詰め運転を完了した時点で、ベルトコンベア2aは運転中である為、ベルトコンベア2bは運転を継続することができる。
又、ベルトコンベア2cに関しては、ベルトコンベア2b始動後一定時間経過した後、起動することができる。
【0013】
次に、図3に示す積載物の状態で、起動がかかった場合について説明する。
この動作を経時的に説明した表は図2で示したものと同様である。センサ4aは積載物が有ることを検出しているので、原則として前詰め運転不能と判断されるが、図3の場合、ベルトコンベア2aは最下流に位置しているので、直ちに起動できる。センサ4bは積載物が無いことを検出しているので、ベルトコンベア2bにより前詰め運転可能と判断され、モータ3bは動作を開始することができる。
【0014】
これに対し、センサ4cは積載物が有ることを検出しているので、前詰め運転不能と判断され、モータ3cの動作は開始されない。
そして、センサ4bが積載物を検出し、前詰め運転を完了した時点で、ベルトコンベア2aは運転中である為、ベルトコンベア2bは運転を継続することができる。
又、ベルトコンベア2cに関しては、ベルトコンベア2b始動後一定時間経過した後、起動することができる。
【0015】
上記のように、この発明に係る複数段のコンベア制御方式は、起動時に各コンベア上の搬送物の有/無、および搬送状態を監視することで、搬送物の前詰め運転を行い、下流コンベアが未起動であっても、先行して上流のコンベアを起動することができるようにしたものである。
【0016】
このように、複数段のコンベア設備を起動時に、下流のコンベア起動完了を待たずに上流のコンベア起動が可能になり、コンベア搬送設備全体の起動時間を短縮した為、高い生産効率(搬送能力)を得るとともに、省電力が図れる。更に、積載物の有/無検知により信頼性の高い制御が得られる。
【0017】
実施の形態2.
なお上記実施の形態1では、ベルトコンベアに設置した各センサにより、積載物の有無、および前詰め運転可否を判定する場合について述べたが、ベルトコンベアの速度並びにコンベアの長さ等のデータに基づき、各ベルトコンベアの搬送物をトラッキングすることにより、搬送物の有無、および前詰め運転可否を判定することもできる。
これにより、センサの設置を不要にし、設備の簡略化を図り、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できるようになる。
【0018】
図4はこの発明の実施の形態2による原料並びに製品を搬送するためのコンベア設備を示す構成図であり、搬送物がベルトコンベアに載せられた時刻を基準にして、ベルトコンベアの速度V及びベルトコンベアの長さLにより、その後の搬送物の位置を自動制御装置1が計算する。
そして、搬送物がベルトコンベアの最終位置に達したと判断されたとき、下流側のベルトコンベアが作動していたらそのまま搬送作業を続ける。
このようにすることにより、センサを設けた場合と同様の制御を行なうことができる。
【0019】
実施の形態3.
なお上記実施の形態1では、ベルトコンベアに設置した各センサにより、積載物の有無、および前詰め運転の可否を判定する場合について述べたが、各モータを運転した際の電流値により、負荷トルクの大小を判定することにより、搬送物の有無を判定するようにすることもできる。
【0020】
即ち、自動制御装置1は各モータの電流値により搬送物の有無を判断し、搬送物がベルトコンベア上にないと判断すれば、それ自身のベルトコンベア及びその上流側にあるベルトコンベアを起動させるのである。
尚、本実施形態においては、搬送物の位置を計測することはできない。
以上のように本実施形態によれば、センサの設置を不要にし、設備の簡略化を図り、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できる。
【0021】
実施の形態4.
上記の実施の形態1では、各ベルトコンベア毎に搬送物の有無を検出するセンサを取り付ける場合について述べたが、ベルトコンベア数台を1グループとし、グループ毎の最終段のベルトコンベアの最下流部にのみセンサ取り付け、グループ毎に連携制御するようにすることもできる。
これにより、センサの設置数を少なくすることができ、設備の簡略化をはかり、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できるようになる。
【0022】
図5はこの発明の実施の形態4によるコンベア設備を示す構成図であり、ベルトコンベア3a−1と3a−2で1つのグループを形成しており、ベルトコンベア3b−1と3b−2、更にはベルトコンベア3c−1と3c−2でも、それぞれ1つのグループを形成している。そして各グループの最下流部にのみセンサ4a,4b,4cを設ける。
なお図5においては、2つのベルトコンベアで1グループを形成しているが、3つ以上のベルトコンベアで1グループを形成してもよい。
【0023】
図6は図5に示す積載物の状態で起動がかかった場合の起動順序を示す図であり、その基本的動作は実施の形態1で示したものと同じである。即ち、起動と同時にモータ3a−2,3b−2が動作し、それに時間をずらしてモータ3a−1,3b−1が動作する。
そして、モータ3c−2はモータ3b−2始動後一定時間経過した後、始動する。
【0024】
実施の形態5.
なお上記の実施の形態4では、ベルトコンベアをグループに分け、グループ毎に搬送物の有無を検出するセンサを取り付ける場合について述べたが、ベルトコンベア数台を1グループとし、グループ毎の最終段のベルトコンベアを動作させている。モータの電流値により、搬送物の有無を判定し、搬送物がなければそれ自身及び上流側のベルトコンベアを作動させるようにしてもよい。
【0025】
即ち図5において、モータ3a−1,3b−1,3c−1の電流値を検出することにより、搬送物の有無を判定し、搬送物がなければそのグループに属するベルトコンベア、及びその上流側のベルトコンベアを作動させるのである。
このように、グループ毎にモータ電流値に基づいて連携制御するようにしたので、センサを不要とし、且つグループ毎の最終段のモータ電流値のみ検出すれば済むので、設備の簡略化を図ることができ、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できる。
【0026】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るコンベア設備によれば、粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたものであって、ベルトコンベアの最下流部に粉体状並びに粒体状の搬送物の有無を判定するためのセンサを設け、センサが搬送物を検知しないとき前詰め運転を行なうとともに、センサが搬送物を検知したとき下流側のベルトコンベアが運転している場合に当該ベルトコンベアを運転する指令を自動制御装置が出すようにしたので、高い生産効率を得ることができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるコンベア設備を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるコンベア設備の動作を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるコンベア設備を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるコンベア設備を示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4によるコンベア設備を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるコンベア設備の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 自動制御装置、2a,2b,2c ベルトコンベア、3a,3b,3c モータ、4a,4b,4c センサ、5a,5b,5c 搬送物。
【発明の属する技術分野】
この発明は、焼結工場内における原料並びに製品を輸送するためのコンベア設備に関するものであり、特に複数段のコンベアを連携制御する設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼結工場内における原料並びに製品を搬送するためのコンベア設備を自動連動制御する装置として、モータ駆動機能を兼ね備えた自動制御装置、ベルトコンベア、及びこのベルトコンベアを駆動するためのモータから構成されるものがあった。このようなコンベア設備では、上流のベルトコンベアから下流のベルトコンベアへ順番に搬送物が搬送されることとなる。
複数段の搬送コンベア設備全体を連携制御する方式として、従来は下流のコンベア駆動モータの運転状態(運転アンサ)を監視し、これを基に起動/運転インターロックとして使用しているものであった。
即ち、上流側のベルトコンベアは下流のコンベアモータの動作が終わるまで次の動作を開始させないようにしていた。
【0003】
起動時は下流側のコンベアより、1台ずつ予め設定したインターバルをとりながら順次運転開始する。運転中は下流のコンベアの停止(運転アンサがOFF)により、上流コンベアは停止する。
この方式により、ベルトコンベア間の搬送物受け渡し部で、搬送物が過剰に堆積されるのを防ぎ、複数段のコンベアの連携制御を適切に行なうものであった。
【0004】
また、センサ情報を用い効率的な搬送処理を行なう物流制御装置もあり、このような装置では、「搬送物の長さ・幅」と「ベルトコンベアの長さ」の情報を元に、運転判定(正転/逆転)、および搬送ラインテーブルの詰め合わせを行い、最小の搬送スペース及び最小の待ち時間により物流処理するものである。
このような装置では、ベルトコンベアの運転情報、もしくはセンサより取り込んだ物品の長さ、幅の情報を用いて、物品の最適搬送物流制御を行なうことにより、最小搬送スペース及び最小待ち時間で搬送することを目的としている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭54−90756号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンベア設備は以上のように構成されていたので、最適搬送処理は、物品の長さ及び幅が計測できることを前提にしており、搬送物が粉体状並びに粒体状の場合、最適搬送処理が行なえなかったという問題点があった。
また、物品の長さを測定するためのセンサを取り付ける必要もあった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、焼結工場内の原料(粉体)及び製品(粒体)を搬送する場合でも、特に複数段に組み合わされたコンベアの起動時において、高い搬送能力を得ることができるコンベア設備を提供することを目的とする。
また、搬送物のみを検出するセンサの取り付け数を最小化したり、又、不要化した場合においても、高い搬送能力を得ることができるコンベア設備を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るコンベア設備は、粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたものであって、ベルトコンベアの最下流部に粉体状並びに粒体状の搬送物の有無を判定するためのセンサを設け、センサが搬送物を検知しないとき前詰め運転を行なうとともに、センサが搬送物を検知したとき下流側のベルトコンベアが運転している場合に当該ベルトコンベアを運転する指令を自動制御装置が出すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による原料(粉体)並びに製品(粒体)を搬送するためのコンベア設備を示す構成図であり、図において、コンベア設備はモータ駆動機能を兼ね備えた自動制御装置1、ベルトコンベア2a,2b,2c、これらベルトコンベアを駆動するモータ3a,3b,3c及び各ベルトコンベアの最下流部に取り付けられ、積載物の有/無を判定するセンサ4a,4b,4cから構成されており、ベルトコンベア2b,2c上には搬送物5b,5cが積載されている。
【0010】
次に動作について説明する。
コンベア設備全体に対し、起動/再起動がかかった際、各ベルトコンベア2a〜2cの最終位置での積載物の有無を各センサ4a〜4cにより検知することにより、前詰め運転を開始する。そして前詰め運転が完了した時点で、下流のモータの運転状態により、運転の継続の有無を判定する。
即ち、下流のモータが運転していなければ、当該ベルトコンベアの運転は停止するのである。
【0011】
以上の動作を図1に示す積載物の状態で起動がかかった場合について説明する。
図2はこの動作を経時的に説明した表である。センサ4a,4bは積載物が無いことを検出しているので、ベルトコンベア2a,2bにより前詰め運転可能と判断され、モータ3a,3bは動作を開始することができる。これに対し、センサ4cは積載物が有ることを検出しているので、前詰め運転不能と判断され、モータ3cの動作は開始されない。
【0012】
そして、センサ4bが積載物を検出し、前詰め運転を完了した時点で、ベルトコンベア2aは運転中である為、ベルトコンベア2bは運転を継続することができる。
又、ベルトコンベア2cに関しては、ベルトコンベア2b始動後一定時間経過した後、起動することができる。
【0013】
次に、図3に示す積載物の状態で、起動がかかった場合について説明する。
この動作を経時的に説明した表は図2で示したものと同様である。センサ4aは積載物が有ることを検出しているので、原則として前詰め運転不能と判断されるが、図3の場合、ベルトコンベア2aは最下流に位置しているので、直ちに起動できる。センサ4bは積載物が無いことを検出しているので、ベルトコンベア2bにより前詰め運転可能と判断され、モータ3bは動作を開始することができる。
【0014】
これに対し、センサ4cは積載物が有ることを検出しているので、前詰め運転不能と判断され、モータ3cの動作は開始されない。
そして、センサ4bが積載物を検出し、前詰め運転を完了した時点で、ベルトコンベア2aは運転中である為、ベルトコンベア2bは運転を継続することができる。
又、ベルトコンベア2cに関しては、ベルトコンベア2b始動後一定時間経過した後、起動することができる。
【0015】
上記のように、この発明に係る複数段のコンベア制御方式は、起動時に各コンベア上の搬送物の有/無、および搬送状態を監視することで、搬送物の前詰め運転を行い、下流コンベアが未起動であっても、先行して上流のコンベアを起動することができるようにしたものである。
【0016】
このように、複数段のコンベア設備を起動時に、下流のコンベア起動完了を待たずに上流のコンベア起動が可能になり、コンベア搬送設備全体の起動時間を短縮した為、高い生産効率(搬送能力)を得るとともに、省電力が図れる。更に、積載物の有/無検知により信頼性の高い制御が得られる。
【0017】
実施の形態2.
なお上記実施の形態1では、ベルトコンベアに設置した各センサにより、積載物の有無、および前詰め運転可否を判定する場合について述べたが、ベルトコンベアの速度並びにコンベアの長さ等のデータに基づき、各ベルトコンベアの搬送物をトラッキングすることにより、搬送物の有無、および前詰め運転可否を判定することもできる。
これにより、センサの設置を不要にし、設備の簡略化を図り、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できるようになる。
【0018】
図4はこの発明の実施の形態2による原料並びに製品を搬送するためのコンベア設備を示す構成図であり、搬送物がベルトコンベアに載せられた時刻を基準にして、ベルトコンベアの速度V及びベルトコンベアの長さLにより、その後の搬送物の位置を自動制御装置1が計算する。
そして、搬送物がベルトコンベアの最終位置に達したと判断されたとき、下流側のベルトコンベアが作動していたらそのまま搬送作業を続ける。
このようにすることにより、センサを設けた場合と同様の制御を行なうことができる。
【0019】
実施の形態3.
なお上記実施の形態1では、ベルトコンベアに設置した各センサにより、積載物の有無、および前詰め運転の可否を判定する場合について述べたが、各モータを運転した際の電流値により、負荷トルクの大小を判定することにより、搬送物の有無を判定するようにすることもできる。
【0020】
即ち、自動制御装置1は各モータの電流値により搬送物の有無を判断し、搬送物がベルトコンベア上にないと判断すれば、それ自身のベルトコンベア及びその上流側にあるベルトコンベアを起動させるのである。
尚、本実施形態においては、搬送物の位置を計測することはできない。
以上のように本実施形態によれば、センサの設置を不要にし、設備の簡略化を図り、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できる。
【0021】
実施の形態4.
上記の実施の形態1では、各ベルトコンベア毎に搬送物の有無を検出するセンサを取り付ける場合について述べたが、ベルトコンベア数台を1グループとし、グループ毎の最終段のベルトコンベアの最下流部にのみセンサ取り付け、グループ毎に連携制御するようにすることもできる。
これにより、センサの設置数を少なくすることができ、設備の簡略化をはかり、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できるようになる。
【0022】
図5はこの発明の実施の形態4によるコンベア設備を示す構成図であり、ベルトコンベア3a−1と3a−2で1つのグループを形成しており、ベルトコンベア3b−1と3b−2、更にはベルトコンベア3c−1と3c−2でも、それぞれ1つのグループを形成している。そして各グループの最下流部にのみセンサ4a,4b,4cを設ける。
なお図5においては、2つのベルトコンベアで1グループを形成しているが、3つ以上のベルトコンベアで1グループを形成してもよい。
【0023】
図6は図5に示す積載物の状態で起動がかかった場合の起動順序を示す図であり、その基本的動作は実施の形態1で示したものと同じである。即ち、起動と同時にモータ3a−2,3b−2が動作し、それに時間をずらしてモータ3a−1,3b−1が動作する。
そして、モータ3c−2はモータ3b−2始動後一定時間経過した後、始動する。
【0024】
実施の形態5.
なお上記の実施の形態4では、ベルトコンベアをグループに分け、グループ毎に搬送物の有無を検出するセンサを取り付ける場合について述べたが、ベルトコンベア数台を1グループとし、グループ毎の最終段のベルトコンベアを動作させている。モータの電流値により、搬送物の有無を判定し、搬送物がなければそれ自身及び上流側のベルトコンベアを作動させるようにしてもよい。
【0025】
即ち図5において、モータ3a−1,3b−1,3c−1の電流値を検出することにより、搬送物の有無を判定し、搬送物がなければそのグループに属するベルトコンベア、及びその上流側のベルトコンベアを作動させるのである。
このように、グループ毎にモータ電流値に基づいて連携制御するようにしたので、センサを不要とし、且つグループ毎の最終段のモータ電流値のみ検出すれば済むので、設備の簡略化を図ることができ、安価な設備で前詰め運転の制御を実施できる。
【0026】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るコンベア設備によれば、粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたものであって、ベルトコンベアの最下流部に粉体状並びに粒体状の搬送物の有無を判定するためのセンサを設け、センサが搬送物を検知しないとき前詰め運転を行なうとともに、センサが搬送物を検知したとき下流側のベルトコンベアが運転している場合に当該ベルトコンベアを運転する指令を自動制御装置が出すようにしたので、高い生産効率を得ることができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるコンベア設備を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるコンベア設備の動作を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるコンベア設備を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるコンベア設備を示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4によるコンベア設備を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるコンベア設備の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 自動制御装置、2a,2b,2c ベルトコンベア、3a,3b,3c モータ、4a,4b,4c センサ、5a,5b,5c 搬送物。
Claims (5)
- 粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたコンベア設備において、上記ベルトコンベアの最下流部に上記粉体状並びに粒体状の搬送物の有無を判定するためのセンサを設け、上記センサが上記搬送物を検知しないとき前詰め運転を行なうとともに、上記センサが搬送物を検知したとき下流側のベルトコンベアが運転している場合に当該ベルトコンベアを運転する指令を上記自動制御装置が出すことを特徴とするコンベア設備。
- 複数のベルトコンベアを1グループとし、各グループ毎のベルトコンベアの最下流部に上記センサを設けたことを特徴とする請求項1記載のコンベア設備。
- 粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたコンベア設備において、上記自動制御装置は上記ベルトコンベア上の上記搬送物の位置をトラッキングし、この情報を元に上記ベルトコンベアの運転の可否を判断することを特徴とするコンベア設備。
- 粉体状並びに粒体状の搬送物を搬送するためのベルトコンベアと、このベルトコンベアを駆動するためのモータと、このモータの運転を制御するための自動制御装置とを備えたコンベア設備において、上記自動制御装置は上記モータの駆動電流を元に上記搬送物の有無を判定し、この情報を元に上記ベルトコンベアの運転の可否を判断することを特徴とするコンベア設備。
- 複数のベルトコンベアを1グループとし、各グループ毎の最終段のベルトコンベアを動作させるモータの駆動電流を元に判断することを特徴とする請求項4記載のコンベア設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113800A JP2004315194A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | コンベア設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003113800A JP2004315194A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | コンベア設備 |
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