JP2004314709A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内に白霧を吹き出すことが可能な車両用空調装置の、小型化を図る。
【解決手段】冷風通路5を形成するケース1と、冷風通路5に配置されて空気を冷却する蒸発器4と、蒸発器4をバイパスする冷風バイパス通路6とを備え、蒸発器4を通過した冷風F1と、冷風バイパス通路6を流通した高湿風F2とを衝突させて白霧を発生させる。すなわち、高湿風F2が冷風F1により露点温度以下に冷却されることにより、高湿風F2に含まれていた水分が空中で液化して白霧となる。そして、発生した白霧を車室内に吹き出すように構成する。これにより、従来の加湿器を不要にしつつ、車室内に白霧を吹き出すことを可能にできるので、白霧を吹き出すことが可能な車両用空調装置の小型化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内に白霧(微少な水滴)を吹き出す機能を有する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ケース内に蒸発器等を配置して構成され、蒸発器にて冷却された冷風を車室内に向けて送風する空調ユニットと、空気を加湿して白霧を発生させる加湿器とを備え、冷風とともに白霧を車室内に吹き出す車両用空調装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−115347号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の空調装置では、空調ユニットとは別に加湿器を必要とするため、空調装置の大型化を招いてしまう。
【0005】
本発明は上記点に鑑みて、車室内に白霧を吹き出すことが可能な車両用空調装置の、小型化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気通路(5)を形成するケース(1)と、空気通路(5)に配置されて空気を冷却する冷房用熱交換器(4)と、冷房用熱交換器(4)をバイパスするバイパス通路(6)とを備え、冷房用熱交換器(4)を通過した冷風と、バイパス通路(6)を流通した高湿風とを衝突させて白霧を発生させ、白霧を車室内に吹き出すことを特徴とする。
【0007】
これにより、従来の加湿器を不要にしつつ、車室内に白霧を吹き出すことを可能にできるので、白霧を吹き出すことが可能な車両用空調装置の小型化を図ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、冷房用熱交換器(4)の空気流れ下流側には空気を加熱する暖房用熱交換器(11)が配置されており、白霧を発生させる際には、暖房用熱交換器(11)による加熱を禁止することを特徴とする。
【0009】
これにより、露点温度に冷却された白霧が暖房用熱交換器(11)で加熱されることにより気化してしまい、一旦発生した白霧が消滅してしまうことを防止できる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、ケース(1)には、フロントウインドシールドに向けて空調風を送風するデフロスタ開口部(13)と、乗員の上半身に向けて空調風を送風するフェイス開口部(14)と、乗員の足元に向けて空調風を送風するフット開口部(15)とが形成されており、各吹出口(13、14、15)とは別に、白霧を吹き出す白霧開口部(24)をケース(1)に形成したことを特徴とする。
【0011】
これにより、各吹出口(13、14、15)から送風される空調風とは独立して白霧を吹き出すことができるので、各吹出口(13、14、15)から送風される空調風の温度もしくは湿度を、容易に制御できる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、冷房用熱交換器(4)にて生じる凝縮水をケース(1)の外方に排出する排水通路に、凝縮水を所定量だけ蓄える凝縮水タンク(33)を設け、凝縮水タンク(33)とバイパス通路(6)とを連通させたことを特徴とする。
【0013】
これにより、ケース(1)外部から空気通路(5)に導入される空気の湿度が低い場合であっても、確実に白霧を発生させることができる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図に基づいて説明する。
【0016】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明を乗用自動車に適用した一例であり、図1は、本実施形態に係る空調装置のうち、車室内配置された室内ユニットの模式図を示すものである。図中の上下方向を示す矢印は、室内ユニットを車両に搭載した状態における上下方向を示すものである。
【0017】
室内ユニットは計器盤の内側に配置されており、空気通路を形成する樹脂製ケース1を備えている。ケース1のうち空気流れ最上流部には、車室内空気を導入する内気導入口1aと、車室外空気を導入する外気導入口1bとが形成されている。これらの導入口1a、1bは内外気切替ドア2により切替開閉されるようになっている。
【0018】
ケース1内のうち内外気切替ドア2の空気流れ下流側には、送風ファン3が配置されている。送風ファン3には遠心式ファンが採用されており、モータ3aによりファン3を回転駆動させることにより、導入口1a、1bから空気を吸入してケース1内を流通させ、車室内に向けて送風するように構成されている。
【0019】
ケース1内のうち送風ファン3の空気流れ下流側には、冷房用熱交換器としての蒸発器4が配置されている。蒸発器4は周知の冷凍サイクルに設けられたもので、蒸発器4を通過する空気を冷却する。
【0020】
ここで、ケース1内には、送風ファン3による送風空気を蒸発器4に通過させる冷風通路5と、蒸発器4をバイパスさせる冷風バイパス通路6とが形成されている。なお、冷風通路5の空気流入口5aは常時開かれているのに対し、冷風バイパス通路6の空気流入口6aは、ドア7により開閉されるようになっている。
【0021】
冷風通路5を流通した空気は蒸発器4により冷却されて冷風F1となるが、この冷却により前記空気の温度が露点温度に達した場合には、空気中の水分が凝縮水として蒸発器4に付着する。すなわち、空気が除湿されることとなる。一方、冷風バイパス通路6を流通した空気は上述のように除湿されることがないため、上記冷風に比べて湿度の高い高湿風F2となる。
【0022】
ケース1内のうち蒸発器4の空気流れ下流側には、蒸発器4を通過した冷風F1と、冷風バイパス通路6を流通した高湿風F2とを衝突させる白霧発生部8が設けられている。白霧発生部8では、高湿風F2が冷風F1により露点温度以下に冷却されることにより、高湿風F2に含まれていた水分が空中で液化して白霧(微少な水滴の集合)となる。
【0023】
ケース1内のうち蒸発器4の空気流れ下流側には、温風通路9と温風バイパス通路10とが形成されており、温風通路9には、暖房用熱交換器としてのヒータコア11が配置されている。ヒータコア11は、エンジンの冷却水や燃料電池(FCスタック)の冷却水等の、車両にて発生する廃熱を熱源とした周知の温水回路に設けられたもので、ヒータコア8を通過する空気を加熱する。
【0024】
温風バイパス通路10を流通してヒータコア11をバイパスした冷風と、温風通路9を流通した温風とは混合して、後述の各開口部13、14、15から吹き出されるような構成になっている。
【0025】
また、温風通路9の空気流入口9aと温風バイパス通路10の空気流入口10aとは、温度調節手段としてのエアミックスドア12により切替開閉されるようになっている。エアミックスドア12による両流入口9a、10aの開度を調節することにより、温風バイパス通路10の温風と温風バイパス通路10の冷風との風量割合が調節され、温度調節された空調風を得ることができる。
【0026】
ケース1のうち空気流れ最下流部には、フロントウインドシールドに向けて空調風を送風するデフロスタ開口部13と、乗員の上半身に向けて空調風を送風するフェイス開口部14と、乗員の足元に向けて空調風を送風するフット開口部15とが形成されている。
【0027】
各開口部13、14、15はモードドア16、17により開閉されるようになっている。なお、フット開口部15を開閉するモードドアは図示を省略している。これらのモードドア16、17は図示しないリンク機構により連動して作動するようになっており、サーボモータ等のアクチュエータにより作動させてもよいし、手動で作動させてもよい。
【0028】
因みに、デフロスタ開口部13は、計器盤に設けられたデフロスタ吹出口と、図示しないデフダクトにより接続されている。また、フェイス開口部14は、計器盤に設けられたフェイス吹出口と、図示しないフェイスダクトにより接続されている。
【0029】
上記各開口部13、14、15は車室内の前席を空調する空調風を吹き出すものであり、本実施形態の室内ユニットでは、後席を空調する機能をも備えている。具体的には、温風通路9に対して温風バイパス通路10の反対側に設けられたリア用バイパス通路18と、温風通路9から分岐したリア用温風通路19とが備えられている。
【0030】
リア用バイパス通路18とリア用温風通路19とはリアダクト20に接続されている。そして、リア用バイパス通路18を流通する冷風の風量を調節するリア用冷風調節ドア21と、リア用温風通路19を流通する温風の風量を調節するリア用温風調節ドア22とにより、リアダクト20に流入する冷風と温風の風量割合が調節され、温度調節された空調風を得ることができる。
【0031】
図1ではリアダクト20を模式的に1本のダクトで図示しているが、実際には、後席乗員の上半身に向けて空調風を導くリア用フェイスダクトと、後席乗員の下半身に向けて空調風を導くリア用フットダクトとが備えられている。そして、モードドア23により、リア用フェイスダクトとフットダクトとを開閉して、後席の吹出モードを切り替えるようになっている。
【0032】
次に、本実施形態に係る空調装置の作動のうち、白霧を発生させる際の作動について詳述すると、車室内のうち例えば計器盤には、白霧を吹き出させるように操作する白霧吹出スイッチ(操作手段)が備えられており、当該スイッチを操作すると、内外気切替ドア2が図1の実線位置となり、外気導入モードとなる。
【0033】
また、上記スイッチを操作するとドア7が図1の実線位置となり、外気導入口1bから導入された外気は、冷風通路5と冷風バイパス通路6とに分岐させる。これにより、蒸発器4を通過した冷風F1と、冷風バイパス通路6を流通した高湿風F2とが衝突する。すると、高湿風F2が冷風F1により露点温度以下に冷却されることにより、高湿風F2に含まれていた水分が空中で液化して白霧(微少な水滴の集合)となる。
【0034】
また、上記スイッチを操作するとエアミックスドア12が図1の実線位置となり、白霧を含んだ冷風は全て温風バイパス通路10を流通する。これにより、露点温度に冷却されて生じた白霧が、ヒータコア11で加熱されることにより気化してしまい、白霧発生部8にて一旦発生した白霧が消滅してしまうことを防止できる。
【0035】
また、上記スイッチを操作するとモードドア16が図1の実線位置となり、白霧がフロントウインドシールドに向けて吹き出されることを禁止するようになっている。これにより、フロントウインドシールドに白霧が付着することを防止でき、運転者の視界確保を図ることができる。
【0036】
また、上記スイッチを操作するとモードドア17が図1の実線位置となり、前席乗員の上半身に向けて、白霧を有する冷風が空調風として吹き出されることとなる。このように白霧を有する冷風を吹き出すことにより、単純に冷風のみを吹き出す場合に比べて、車室内のウイルス活動抑制や、乗員の肌の保湿効果を得ることができる等、乗員の健康と美容の促進を図ることができる。
【0037】
また、白霧を、前席乗員の上半身に吹き出すのみならず、後席乗員の上半身に向けて吹き出すようにしてもよい。具体的には、リア用冷風調節ドア21およびモードドア23を図1の実線位置に作動させればよい。
【0038】
以上により、上述の構成による本実施形態によれば、従来の加湿器を不要にしつつ、車室内に白霧を吹き出すことを可能にできる。より具体的には、従来の加湿器に備えられていた水タンクや、水を微粒子化するための超音波振動手段または加熱手段等を不要にできる。よって、白霧を吹き出すことが可能な車両用空調装置の小型化を図ることができる。
【0039】
また、白霧を有する冷風を吹き出すので、車室内を加湿冷却することができる。具体的には、白霧は、計器盤に設けられた吹出口から吹き出された後、車室内にて蒸発し、蒸発にともなう潜熱を車室内における高温の空気から奪う。従って、吹出口から吹き出された冷風は車室内の高温空気の影響を受け難くなり、冷風の温度上昇が抑制される。よって、冷風を効率的に乗員へ提供することができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、白霧吹出スイッチを操作すると外気導入モードとなるので、白霧の吹出によって車室内の湿度が高くなり、乗員に不快感を与えてしまうことを抑制できる。また、夏期の冷房運転時には蒸発器4で除湿された内気に比べて外気の方が湿度が高いため、外気導入モードにした方が内気導入モードの場合に比べて白霧を確実に発生させることができる。
【0041】
(第2実施形態)
図2は、本実施形態に係る室内ユニットを示す模式図であり、ケース1のうち、冷風バイパス通路6の空気流れ下流部分には、白霧をケース1から吹き出す白霧開口部24が、各吹出口13、14、15とは別に形成されている。
【0042】
また、冷風バイパス通路6には、冷風通路5を流通した冷風F1を流入させる冷風流入口6bが形成されており、当該冷風流入口6bはドア25によって開閉されるようになっている。
【0043】
そして、白霧吹出スイッチを操作するとドア25が図1の実線位置となり、蒸発器4を通過して冷風流入口6bから冷風バイパス通路6に流入した冷風F1と、冷風バイパス通路6を流通する高湿風F2とが衝突し、白霧が発生する。従って、本実施形態の白霧発生部8は、冷風バイパス通路6のうち冷風流入口6bの空気流れ下流部分に位置することとなる。
【0044】
図2および図3に示すように、白霧開口部24には白霧吹出ダクト26が接続されている。また、図3中の符号27、28は上述のフェイスダクトを示しており、符号27は、計器盤のうち車両左右方向両端部に形成されたサイドフェイス吹出口29に接続されるサイドフェイスダクト、符号28は、計器盤のうち車両左右方向略中央部に形成されたセンタフェイス吹出口30に接続されるセンタフェイスダクトである。
【0045】
そして、サイドフェイスダクト27には流入口27aが形成されており、当該流入口27aには白霧吹出ダクト26が接続されている。また、サイドフェイスダクト27内には流入口27aを開閉するドア31が備えられている。
【0046】
そして、白霧吹出スイッチを操作するとドア31が図3の実線位置となり、白霧を有する冷風F3が、白霧開口部24、白霧吹出ダクト26、流入口27a、サイドフェイスダクト27を順に流通して、サイドフェイス吹出口29から車室内に吹き出されることとなる。
【0047】
なお、ドア31を図3の二点鎖線位置にすれば、白霧を有しない冷風(空調風)F4が、フェイス開口部14、フェイスダクト27、28を順に流通して、サイドフェイス吹出口29およびセンタフェイス吹出口30から車室内に吹き出されることとなる。
【0048】
以上により、本実施形態によれば、各吹出口13、14、15とは別に白霧開口部24をケース1に形成するので、各吹出口13、14、15から車室内に吹き出す空調風F4とは独立して、白霧を有する冷風F3を車室内に吹き出すことができるので、空調風F4の温度もしくは湿度を容易に制御できる。
【0049】
ここで、車室内空気のうち乗員側方の窓ガラス近傍の空気は、他のエリアの空気に比べて日射の影響を大きく受け、高温となっている。これに対し、本実施形態によれば、サイドフェイス吹出口29から白霧を吹き出すので、上記窓ガラス近傍の高温空気を加湿冷却できるので、乗員の空調フィーリングの向上を図ることができる。
【0050】
(第3実施形態)
図4は、本実施形態に係る室内ユニットを示す模式図であり、冷風バイパス通路6を蒸発器5の下方に配置している。そして、第2実施形態と同様のドア25および流入口6bが備えられている。
【0051】
ここで、蒸発器4に付着した凝縮水Wは、ドレン配水管32を通じて、ケース1の外方に排出される。そして、ドレン配水管32の排水通路には、前記凝縮水Wを所定量だけ蓄える凝縮水タンク33が設けられている。凝縮水タンク33にて所定量を超えた凝縮水Wは、凝縮水タンク33の排水口33aから車外に排水される。
【0052】
また、凝縮水タンク33と冷風バイパス通路6とは、連通ダクト34により連通している。凝縮水タンク33のうち連通ダクト34が接続される連通口33bは、排水口33aよりも上方に位置している。これにより、凝縮水タンク33に蓄えられた液体状態の凝縮水Wが、冷風バイパス通路6に混入することを防止している。
【0053】
そして、凝縮水タンク33内に溜まった凝縮水Wの液面近傍の空気F5には、気化した状態の凝縮水が混入しており、前記空気F5は、蒸発器分圧の高い湿り空気となる。そして、このように湿度の高い空気F5は、連通ダクト34を介して白霧吹出ダクト26に流入する。
【0054】
なお、上記第2実施形態では、白霧発生部8が冷風バイパス通路6内に位置していたが、本実施形態では白霧吹出ダクト26内に白霧発生部8が位置している。
【0055】
以上により、本実施形態によれば、ケース1に導入される空気の湿度が低い場合であっても、確実に白霧を発生させることができる。
【0056】
(他の実施形態)
ここで、外気の湿度が低い場合等、環境条件によっては、白霧吹出スイッチを操作しても白霧を発生させることができない場合がある。そこで、このような場合には白霧吹出スイッチを操作不能にロックさせることにより、スイッチを操作しても白霧が発生しないことによる乗員の違和感を低減させるようにして好適である。
【0057】
なお、外気の温度および湿度と、内気の温度および湿度を検出し、これらの検出値に応じて白霧が発生するか否かの判定を行い、白霧が発生しないと判定された場合に上記ロックを行うようにして好適である。
【0058】
ここで、運転者に向けて白霧を吹き出すと、運転者によっては白霧が煩わしいと感じられる場合があるので、運転者への白霧の吹き出しを禁止するようにして好適である。
【0059】
また、夏期に空調運転を開始させた直後におけるクールダウン時等、室内温度Trと目標吹出温度Taoとの偏差が大きい場合には、白霧吹出スイッチを操作した場合であっても、白霧の発生を禁止して、車室内を即座に冷房できるようにして好適である。
【0060】
なお、上述のように白霧の発生を禁止させる場合には、白霧吹出スイッチを操作不能にロックさせることにより、スイッチを操作しても白霧が発生しないことによる乗員の違和感を低減させるようにして好適である。
【0061】
また、白霧吹出スイッチを操作した場合には、送風ファン3の回転速度を低速にすれば、蒸発器4を通過した冷風の温度が低下するため、白霧を確実に発生させることができ、好適である。
【0062】
また、白霧吹出スイッチが操作されていない通常冷房運転時には、蒸発器4のフロストを防止するために、蒸発器4の温度が所定温度(例えば3℃〜4℃)以下とならないように圧縮機の作動を制御するようにして好適であるのに対し、白霧を発生させる冷房運転時には、上記所定温度を低下させることにより、蒸発器4を通過した冷風の温度を低下させて、白霧を確実に発生させるようにして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の、室内ユニットを示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の、室内ユニットを示す模式図である。
【図3】第2実施形態に係る室内ユニットの、ケース1に接続されたダクトを示す模式図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置の、室内ユニットを示す模式図である。
【符号の説明】
1…ケース、4…蒸発器(冷房用熱交換器)、5…冷風通路(空気通路)、6…冷風バイパス通路。

Claims (4)

  1. 空気通路(5)を形成するケース(1)と、
    前記空気通路(5)に配置されて空気を冷却する冷房用熱交換器(4)と、
    前記冷房用熱交換器(4)をバイパスするバイパス通路(6)とを備え、
    前記冷房用熱交換器(4)を通過した冷風と、前記バイパス通路(6)を流通した高湿風とを衝突させて白霧を発生させ、
    前記白霧を車室内に吹き出すように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷房用熱交換器(4)の空気流れ下流側には空気を加熱する暖房用熱交換器(11)が配置されており、
    前記白霧を発生させる際には、前記暖房用熱交換器(11)による加熱を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ケース(1)には、フロントウインドシールドに向けて空調風を送風するデフロスタ開口部(13)と、乗員の上半身に向けて空調風を送風するフェイス開口部(14)と、乗員の足元に向けて空調風を送風するフット開口部(15)とが形成されており、
    前記各吹出口(13、14、15)とは別に、前記白霧を吹き出す白霧開口部(24)を前記ケース(1)に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 冷房用熱交換器(4)にて生じる凝縮水を前記ケース(1)の外方に排出する排水通路に、前記凝縮水を所定量だけ蓄える凝縮水タンク(33)を設け、
    前記凝縮水タンク(33)と前記バイパス通路(6)とを連通させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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