JP2004314500A - 樹枝粉砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】被粉砕物が水分を多く含んでいるような場合でも、目詰まりによるチップの生産量の低下を招くことがなく、粒度の小さいチップを安定して生産できるようにする。
【解決手段】被粉砕物を粉砕する粉砕装置1と、投入口から投入された被粉砕物を粉砕装置1内に送り込む送り装置とを備えた樹枝粉砕機において、粉砕装置1の粉砕フレーム42に、被粉砕物の一次粉砕を行うカッターナイフ46と二次粉砕を行うハンマーナイフ48とを備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを粉砕装置1外へ排出するファンブレード35とを内蔵し、カッターホイール43に所定粒度以下のチップをファンブレード35側へ排出可能とする仕切板10を設けると共に、粉砕フレーム42の内側に仕切板10と所定距離離隔して粉砕用エッジ13を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】被粉砕物を粉砕する粉砕装置1と、投入口から投入された被粉砕物を粉砕装置1内に送り込む送り装置とを備えた樹枝粉砕機において、粉砕装置1の粉砕フレーム42に、被粉砕物の一次粉砕を行うカッターナイフ46と二次粉砕を行うハンマーナイフ48とを備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを粉砕装置1外へ排出するファンブレード35とを内蔵し、カッターホイール43に所定粒度以下のチップをファンブレード35側へ排出可能とする仕切板10を設けると共に、粉砕フレーム42の内側に仕切板10と所定距離離隔して粉砕用エッジ13を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伐採された樹木や剪定された木の枝等を粉砕装置のカッターホイールに取り付けたカッターナイフ及びハンマーナイフで粉砕してチップとする樹枝粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、伐採された樹木や剪定された木の枝などを粉砕してチップとする樹枝粉砕機30は、一般に樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する粉砕装置41と、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zを粉砕装置41内に送り込む送り装置31とを備えている。
【0003】
送り装置31は、送り用油圧モータ(図示略)で駆動される送りドラム34を備えており、投入口32から投入された被粉砕物Zは、送りドラム34の回転によって、粉砕装置41の粉砕フレーム42正面に開口されている送込口45から粉砕装置41内に送り込まれる。
粉砕装置41の粉砕フレーム42には、送り込まれた被粉砕物Zを剪断粉砕(一次粉砕)するためのカッターナイフ46及びカッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zをさらに細かく衝撃粉砕(二次粉砕)するためのハンマーナイフ48を備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを風力で粉砕装置41外へ排出するためのファンブレード35とが内蔵されている。
【0004】
カッターホイール43とファンブレード35とは共通の回転軸44に取り付けられている。回転軸44は粉砕フレーム42に回転自在に支持されており、粉砕用油圧モータ(図示略)で高速の回転が与えられる。
粉砕装置41の上部には、チップの排出管36が設けられている。また、粉砕装置41に隣接して、エンジン、油圧ポンプ、油圧モータ等の付属装置を備えたパワーパッケージ37が配置されている。(特許文献1参照)。
【0005】
カッターナイフ46は、図5に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49の前面にナイフ取付ボルト47で固定されており、フロントディスク49には、カッターナイフ46で粉砕された被粉砕物Zをハンマーナイフ48側へ通過させる貫通孔50が設けられている。
ハンマーナイフ48は、図6、図7に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49とリヤディスク51間を連結するピン52で回転自在に支持されている。
【0006】
粉砕フレーム42には開閉可能なカバー59が設けられている。
樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する場合には、樹枝粉砕機30の投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zが、送り装置31で送込口45から粉砕装置41内に送り込まれる。カッターホイール43は粉砕用油圧モータで高速の回転が与えられ、被粉砕物Zはカッターナイフ46で一次粉砕される。
【0007】
カッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zは、ハンマーナイフ48で二次粉砕される。二次粉砕されたチップは、ファンブレード35によって排出管36から樹枝粉砕機30外へ排出される。
ところで、多種多様な被粉砕物Z中には、カッターナイフ46やハンマーナイフ48によって十分小さく粉砕されないものがあり、粒度の大きい破片がチップ中に混ざって小さい粒度のチップが安定して得られない場合がある。
【0008】
そこで、二次粉砕されたチップがファンブレード35側へ排出されるよう、カッターホイール43のリヤディスク51の外周と粉砕フレーム42との間に形成されている環状の空間には、チップフィルタ53が設けられている。
チップフィルタ53は、所定粒度以下のチップが通過可能な外周の切欠き54と小孔55を有しており、図8に示すように、粉砕フレーム42に固設された取付ブラケット56にフィルタ取付ボルト57で取り付けられている。
このチップフィルタ53により、粒度の小さいチップのみが排出され、粒度の大きいチップは排出されず十分小さくなるまでハンマーナイフ48によって粉砕が行われるので、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−84906号公報(図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップフィルタ53を設けると、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合には、チップフィルタ53にチップが付着して目詰まりを生じ、チップが通過し難くなってチップの生産量が著しく低下するという問題があった。
本発明は、樹枝粉砕機における上記問題を解決するものであって、被粉砕物が水分を多く含んでいるような場合でも、目詰まりを生じてチップの生産量の低下を招くことがなく、粒度の小さいチップを安定して生産することのできる樹枝粉砕機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、被粉砕物を粉砕する粉砕装置と、投入口から投入された被粉砕物を粉砕装置内に送り込む送り装置とを備えた樹枝粉砕機において、粉砕装置の粉砕フレームに、被粉砕物の一次粉砕を行うカッターナイフと二次粉砕を行うハンマーナイフとを備えたカッターホイールと、粉砕されたチップを粉砕装置外へ排出するファンブレードとを内蔵し、カッターホイールに所定粒度以下のチップをファンブレード側へ排出可能とする仕切板を設けることにより上記課題を解決している。
【0012】
この樹枝粉砕機では、カッターホイールに所定粒度以下のチップをファンブレード側へ排出可能とする仕切板を設けているので、粒度の小さいチップのみが仕切板を通過して排出される。
仕切板は高速回転するカッターホイールに取り付けられており、チップは一旦仕切板に接触しても、遠心力が作用してすぐに離脱するので、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合でも、仕切板にチップが付着して目詰まりを生じることはなく、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0013】
粉砕フレームの内側に仕切板と所定距離離隔して粉砕用エッジを設けると、仕切板を通過できない粒度の大きいチップが仕切板と粉砕用エッジとの間で剪断粉砕される。
仕切板はカッターホイールに着脱可能に取り付けることにより、必要に応じて着脱交換し、生産されるチップの粒度を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示す樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は仕切板と粉砕用エッジの取付状態を示す部分拡大断面図である。
ここで、樹枝粉砕機の全体的な構成は図4のものと同様であるので、共通の部分については、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0015】
この樹枝粉砕機は、被粉砕物Zを粉砕する粉砕装置1と、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zを粉砕装置1内に送り込む送り装置31とを備えている。
送り装置31は、送り用油圧モータ(図示略)で駆動される送りドラム34を備えており、投入口32から投入された被粉砕物Zは、送りドラム34の回転によって、粉砕装置1の粉砕フレーム42正面に開口されている送込口45から粉砕装置1内に送り込まれる。
【0016】
粉砕装置41の粉砕フレーム42には、送り込まれた被粉砕物Zを剪断粉砕(一次粉砕)するためのカッターナイフ46及びカッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zをさらに細かく衝撃粉砕(二次粉砕)するためのハンマーナイフ48を備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを風力で粉砕装置1外へ排出するためのファンブレード35とが内蔵されている。
【0017】
カッターホイール43とファンブレード35とは共通の回転軸44に取り付けられている。回転軸44は粉砕フレーム42に回転自在に支持されており、粉砕用油圧モータ(図示略)で高速の回転が与えられる。
粉砕装置1の上部には、チップの排出管36が設けられている。また、粉砕装置1に隣接して、エンジン、油圧ポンプ、油圧モータ等の付属装置を備えたパワーパッケージ37が配置されている。
【0018】
カッターナイフ46は、カッターホイール43のフロントディスク49の前面にナイフ取付ボルト47で固定されており、フロントディスク49には、カッターナイフ46で粉砕された被粉砕物Zをハンマーナイフ48側へ通過させる貫通孔50が設けられている。
ハンマーナイフ48は、図1、図2に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49とリヤディスク51間を連結するピン52で回転自在に支持されている。
【0019】
粉砕フレーム42には開閉可能なカバー59が設けられている。
カッターホイール43のリヤディスク51の外周部には、粉砕フレーム42との間に形成されている環状の空間を遮るように4枚の扇形の仕切板10が設けられている。
仕切板10は、所定粒度以下のチップが通過可能な外周の切欠き14と小孔15を有しており、仕切板10にかかる遠心力を受けるためリヤディスク51に設けられたボス11にボス孔12が嵌合され、リヤディスク51に仕切板取付ボルト17で締めつけて取付られている。
【0020】
粉砕フレーム42の内側には仕切板10と所定距離離隔して粉砕用エッジ13が設けられている。この仕切板10と粉砕用エッジ13間の距離は、カッターホイール43の回転時に仕切板10と粉砕用エッジ13が干渉せず、且つチップを仕切板10の切欠き14と小孔15を通過可能な粒度に粉砕できるよう設定される。
【0021】
樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する場合には、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zが、送り装置31で送込口45から粉砕装置1内に送り込まれる。カッターホイール43は粉砕用油圧モータで高速の回転が与えられ、被粉砕物Zはカッターナイフ46で一次粉砕される。
カッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zは、ハンマーナイフ48で二次粉砕される。二次粉砕されたチップは、ファンブレード35によって排出管36から樹枝粉砕機外に排出される。
【0022】
このとき、粒度の小さいチップのみが仕切板10を通過してファンブレード35側に排出される。カッターホイール43側に残った粒度の大きいチップは、仕切板10と粉砕用エッジ13との間で剪断粉砕される。
仕切板10は高速回転するカッターホイール43に取り付けられており、チップは一旦仕切板10に接触しても、遠心力が作用してすぐに離脱するので、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合でも、仕切板10にチップが付着して目詰まりを生じることはなく、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0023】
カッターホイール43のリヤディスク51の外周部には4枚の仕切板10が取り付けられており、粉砕フレーム42のカバー59を開いて、カッターホイール43を回転させることにより、容易に仕切板10を着脱することができる。
従って、切欠き14と小孔15のサイズの異なる仕切板10を必要に応じて着脱交換し、生産されるチップの粒度を調整することができる。
なお、ハンマーナイフ48や仕切板10の数や配置は、図示の態様に限定されるものではなく、例えば、ハンマーナイフ48と仕切板10とを交互に配置するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の樹枝粉砕機は、被粉砕物が水分を多く含んでいるような場合でも、目詰まりを生じてチップの生産量の低下を招くことがなく、粒度の小さいチップを安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】仕切板と粉砕用エッジの取付状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】樹枝粉砕機の構成を示す側面図である。
【図5】従来の樹枝粉砕機の粉砕装置のカッターホイールの正面図である。
【図6】従来の樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】従来の粉砕装置のチップフィルタの取付状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 粉砕装置
10 仕切板 1
11 ボス
12 ボス孔
13 粉砕用エッジ
14 切欠き
15 小孔
17 仕切板取付ボルト
35 ファンブレード
42 粉砕フレーム
43 カッターホイール
44 回転軸
45 送込口
46 カッターナイフ
48 ハンマーナイフ
49 フロントディスク
51 リヤディスク
59 カバー
Z 被粉砕物
【発明の属する技術分野】
本発明は、伐採された樹木や剪定された木の枝等を粉砕装置のカッターホイールに取り付けたカッターナイフ及びハンマーナイフで粉砕してチップとする樹枝粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、伐採された樹木や剪定された木の枝などを粉砕してチップとする樹枝粉砕機30は、一般に樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する粉砕装置41と、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zを粉砕装置41内に送り込む送り装置31とを備えている。
【0003】
送り装置31は、送り用油圧モータ(図示略)で駆動される送りドラム34を備えており、投入口32から投入された被粉砕物Zは、送りドラム34の回転によって、粉砕装置41の粉砕フレーム42正面に開口されている送込口45から粉砕装置41内に送り込まれる。
粉砕装置41の粉砕フレーム42には、送り込まれた被粉砕物Zを剪断粉砕(一次粉砕)するためのカッターナイフ46及びカッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zをさらに細かく衝撃粉砕(二次粉砕)するためのハンマーナイフ48を備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを風力で粉砕装置41外へ排出するためのファンブレード35とが内蔵されている。
【0004】
カッターホイール43とファンブレード35とは共通の回転軸44に取り付けられている。回転軸44は粉砕フレーム42に回転自在に支持されており、粉砕用油圧モータ(図示略)で高速の回転が与えられる。
粉砕装置41の上部には、チップの排出管36が設けられている。また、粉砕装置41に隣接して、エンジン、油圧ポンプ、油圧モータ等の付属装置を備えたパワーパッケージ37が配置されている。(特許文献1参照)。
【0005】
カッターナイフ46は、図5に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49の前面にナイフ取付ボルト47で固定されており、フロントディスク49には、カッターナイフ46で粉砕された被粉砕物Zをハンマーナイフ48側へ通過させる貫通孔50が設けられている。
ハンマーナイフ48は、図6、図7に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49とリヤディスク51間を連結するピン52で回転自在に支持されている。
【0006】
粉砕フレーム42には開閉可能なカバー59が設けられている。
樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する場合には、樹枝粉砕機30の投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zが、送り装置31で送込口45から粉砕装置41内に送り込まれる。カッターホイール43は粉砕用油圧モータで高速の回転が与えられ、被粉砕物Zはカッターナイフ46で一次粉砕される。
【0007】
カッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zは、ハンマーナイフ48で二次粉砕される。二次粉砕されたチップは、ファンブレード35によって排出管36から樹枝粉砕機30外へ排出される。
ところで、多種多様な被粉砕物Z中には、カッターナイフ46やハンマーナイフ48によって十分小さく粉砕されないものがあり、粒度の大きい破片がチップ中に混ざって小さい粒度のチップが安定して得られない場合がある。
【0008】
そこで、二次粉砕されたチップがファンブレード35側へ排出されるよう、カッターホイール43のリヤディスク51の外周と粉砕フレーム42との間に形成されている環状の空間には、チップフィルタ53が設けられている。
チップフィルタ53は、所定粒度以下のチップが通過可能な外周の切欠き54と小孔55を有しており、図8に示すように、粉砕フレーム42に固設された取付ブラケット56にフィルタ取付ボルト57で取り付けられている。
このチップフィルタ53により、粒度の小さいチップのみが排出され、粒度の大きいチップは排出されず十分小さくなるまでハンマーナイフ48によって粉砕が行われるので、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−84906号公報(図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップフィルタ53を設けると、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合には、チップフィルタ53にチップが付着して目詰まりを生じ、チップが通過し難くなってチップの生産量が著しく低下するという問題があった。
本発明は、樹枝粉砕機における上記問題を解決するものであって、被粉砕物が水分を多く含んでいるような場合でも、目詰まりを生じてチップの生産量の低下を招くことがなく、粒度の小さいチップを安定して生産することのできる樹枝粉砕機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、被粉砕物を粉砕する粉砕装置と、投入口から投入された被粉砕物を粉砕装置内に送り込む送り装置とを備えた樹枝粉砕機において、粉砕装置の粉砕フレームに、被粉砕物の一次粉砕を行うカッターナイフと二次粉砕を行うハンマーナイフとを備えたカッターホイールと、粉砕されたチップを粉砕装置外へ排出するファンブレードとを内蔵し、カッターホイールに所定粒度以下のチップをファンブレード側へ排出可能とする仕切板を設けることにより上記課題を解決している。
【0012】
この樹枝粉砕機では、カッターホイールに所定粒度以下のチップをファンブレード側へ排出可能とする仕切板を設けているので、粒度の小さいチップのみが仕切板を通過して排出される。
仕切板は高速回転するカッターホイールに取り付けられており、チップは一旦仕切板に接触しても、遠心力が作用してすぐに離脱するので、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合でも、仕切板にチップが付着して目詰まりを生じることはなく、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0013】
粉砕フレームの内側に仕切板と所定距離離隔して粉砕用エッジを設けると、仕切板を通過できない粒度の大きいチップが仕切板と粉砕用エッジとの間で剪断粉砕される。
仕切板はカッターホイールに着脱可能に取り付けることにより、必要に応じて着脱交換し、生産されるチップの粒度を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示す樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は仕切板と粉砕用エッジの取付状態を示す部分拡大断面図である。
ここで、樹枝粉砕機の全体的な構成は図4のものと同様であるので、共通の部分については、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0015】
この樹枝粉砕機は、被粉砕物Zを粉砕する粉砕装置1と、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zを粉砕装置1内に送り込む送り装置31とを備えている。
送り装置31は、送り用油圧モータ(図示略)で駆動される送りドラム34を備えており、投入口32から投入された被粉砕物Zは、送りドラム34の回転によって、粉砕装置1の粉砕フレーム42正面に開口されている送込口45から粉砕装置1内に送り込まれる。
【0016】
粉砕装置41の粉砕フレーム42には、送り込まれた被粉砕物Zを剪断粉砕(一次粉砕)するためのカッターナイフ46及びカッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zをさらに細かく衝撃粉砕(二次粉砕)するためのハンマーナイフ48を備えたカッターホイール43と、粉砕されたチップを風力で粉砕装置1外へ排出するためのファンブレード35とが内蔵されている。
【0017】
カッターホイール43とファンブレード35とは共通の回転軸44に取り付けられている。回転軸44は粉砕フレーム42に回転自在に支持されており、粉砕用油圧モータ(図示略)で高速の回転が与えられる。
粉砕装置1の上部には、チップの排出管36が設けられている。また、粉砕装置1に隣接して、エンジン、油圧ポンプ、油圧モータ等の付属装置を備えたパワーパッケージ37が配置されている。
【0018】
カッターナイフ46は、カッターホイール43のフロントディスク49の前面にナイフ取付ボルト47で固定されており、フロントディスク49には、カッターナイフ46で粉砕された被粉砕物Zをハンマーナイフ48側へ通過させる貫通孔50が設けられている。
ハンマーナイフ48は、図1、図2に示すように、カッターホイール43のフロントディスク49とリヤディスク51間を連結するピン52で回転自在に支持されている。
【0019】
粉砕フレーム42には開閉可能なカバー59が設けられている。
カッターホイール43のリヤディスク51の外周部には、粉砕フレーム42との間に形成されている環状の空間を遮るように4枚の扇形の仕切板10が設けられている。
仕切板10は、所定粒度以下のチップが通過可能な外周の切欠き14と小孔15を有しており、仕切板10にかかる遠心力を受けるためリヤディスク51に設けられたボス11にボス孔12が嵌合され、リヤディスク51に仕切板取付ボルト17で締めつけて取付られている。
【0020】
粉砕フレーム42の内側には仕切板10と所定距離離隔して粉砕用エッジ13が設けられている。この仕切板10と粉砕用エッジ13間の距離は、カッターホイール43の回転時に仕切板10と粉砕用エッジ13が干渉せず、且つチップを仕切板10の切欠き14と小孔15を通過可能な粒度に粉砕できるよう設定される。
【0021】
樹木や木の枝等の被粉砕物Zを粉砕する場合には、投入口32からホッパー33に投入された被粉砕物Zが、送り装置31で送込口45から粉砕装置1内に送り込まれる。カッターホイール43は粉砕用油圧モータで高速の回転が与えられ、被粉砕物Zはカッターナイフ46で一次粉砕される。
カッターナイフ46で一次粉砕された被粉砕物Zは、ハンマーナイフ48で二次粉砕される。二次粉砕されたチップは、ファンブレード35によって排出管36から樹枝粉砕機外に排出される。
【0022】
このとき、粒度の小さいチップのみが仕切板10を通過してファンブレード35側に排出される。カッターホイール43側に残った粒度の大きいチップは、仕切板10と粉砕用エッジ13との間で剪断粉砕される。
仕切板10は高速回転するカッターホイール43に取り付けられており、チップは一旦仕切板10に接触しても、遠心力が作用してすぐに離脱するので、被粉砕物Zが水分を多く含んでいるような場合でも、仕切板10にチップが付着して目詰まりを生じることはなく、粒度の小さいチップを安定して得ることができる。
【0023】
カッターホイール43のリヤディスク51の外周部には4枚の仕切板10が取り付けられており、粉砕フレーム42のカバー59を開いて、カッターホイール43を回転させることにより、容易に仕切板10を着脱することができる。
従って、切欠き14と小孔15のサイズの異なる仕切板10を必要に応じて着脱交換し、生産されるチップの粒度を調整することができる。
なお、ハンマーナイフ48や仕切板10の数や配置は、図示の態様に限定されるものではなく、例えば、ハンマーナイフ48と仕切板10とを交互に配置するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の樹枝粉砕機は、被粉砕物が水分を多く含んでいるような場合でも、目詰まりを生じてチップの生産量の低下を招くことがなく、粒度の小さいチップを安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】仕切板と粉砕用エッジの取付状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】樹枝粉砕機の構成を示す側面図である。
【図5】従来の樹枝粉砕機の粉砕装置のカッターホイールの正面図である。
【図6】従来の樹枝粉砕機の粉砕装置の縦断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】従来の粉砕装置のチップフィルタの取付状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 粉砕装置
10 仕切板 1
11 ボス
12 ボス孔
13 粉砕用エッジ
14 切欠き
15 小孔
17 仕切板取付ボルト
35 ファンブレード
42 粉砕フレーム
43 カッターホイール
44 回転軸
45 送込口
46 カッターナイフ
48 ハンマーナイフ
49 フロントディスク
51 リヤディスク
59 カバー
Z 被粉砕物
Claims (3)
- 被粉砕物を粉砕する粉砕装置と、投入口から投入された被粉砕物を粉砕装置内に送り込む送り装置とを備えた樹枝粉砕機であって、
粉砕装置の粉砕フレームに、被粉砕物の一次粉砕を行うカッターナイフと二次粉砕を行うハンマーナイフとを備えたカッターホイールと、粉砕されたチップを粉砕装置外へ排出するファンブレードとを内蔵し、
カッターホイールに所定粒度以下のチップをファンブレード側へ排出可能とする仕切板を設けたことを特徴とする樹枝粉砕機。 - 粉砕フレームの内側に仕切板と所定距離離隔して粉砕用エッジを設けたことを特徴とする請求項1記載の樹枝粉砕機。
- 仕切板をカッターホイールに着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の樹枝粉砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113272A JP2004314500A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | 樹枝粉砕機 |
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