JP2004314100A - 冷間圧延設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧延材を冷間で圧延する冷間圧延設備。直列に配置された複数の双方向駆動型圧延機、又はリバース圧延可能な双方向駆動型圧延機を備え、圧延材をタンデム圧延又はリバース圧延する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板厚2〜3mmの圧延材を1mm以下まで圧延する冷間圧延設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷間圧延設備は板厚2〜3mmから1mm以下にするのに5機連続のタンデム圧延機で圧延するか、1機のリバース圧延機で5〜6回リバース圧延している。
【0003】
一方、圧延設備において、ロール径を細く保ちながら、増大する圧延トルクを伝達可能にする圧延機として、特許文献1の「圧延機」が提案されている。
【0004】
この圧延機は、上ロールと上ロール駆動用モータとの間及び下ロールと下ロール駆動用モータとの間にロール径より大きい径を有する継手部を夫々備えると共に、前記1対の上下ロールを左右より挟むよう上ロール駆動用モータと下ロール駆動用モータを配置したものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−301508号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように板厚2〜3mmの圧延材を1mm以下の薄板まで圧延する従来の冷間圧延設備では、圧延用に5〜6台の圧延機が必要であった。また、リバース圧延機を用いた場合には、圧延機は1台に低減できるが5〜6回のリバース圧延が必要であった。そのため、従来の冷間圧延設備は、圧延機の必要台数が多く全設備コストが高くなるか、圧延回数が多く運転費、運転時間が嵩む問題点があった。
【0007】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、少ない設備で板厚2〜3mmの圧延材を1mm以下の薄板まで圧延することができ、かつ省資源、省スペース、或いは運転費、運転時間の削減ができる冷間圧延設備を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本発明によれば、圧延材を冷間で圧延する冷間圧延設備において、直列に配置された複数の双方向駆動型圧延機を備え、圧延材を連続的にタンデム圧延する、ことを特徴とする冷間圧延設備が提供される。
【0009】
上記本発明の構成によれば、双方向駆動型圧延機の圧下率が高いので、従来必要だった5〜6台の圧延機を2〜3台の双方向駆動型圧延機に置き換えることができ、省資源、省スペースが図れる。
【0010】
また本発明によれば、圧延材を冷間で圧延する冷間圧延設備において、リバース圧延可能な双方向駆動型圧延機を備え、圧延材をリバース圧延する、ことを特徴とする冷間圧延設備が提供される。
【0011】
上記本発明の構成によれば、双方向駆動型圧延機の圧下率が高くかつリバース圧延可能なため、従来必要だった5〜6回圧延回数を1〜3回減らすことができ、運転費、運転時間を減らすことができる。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記双方向駆動型圧延機は、圧延材を圧延する一対の上ワークロール及び下ワークロールと、各ワークロールを駆動する上ワークロール駆動用モータ及び下ワークロール駆動用モータと、を備え、前記上ワークロール駆動用モータと下ワークロール駆動用モータとが圧延ラインを挟んで配置されている。
【0013】
この構成により、ロール径を細く保ちながら、大圧下に必要な増大する圧延トルクを上下のワークロールに伝達することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明による冷間圧延設備の第1実施形態図である。この冷間圧延設備は、圧延材1を冷間で圧延する冷間圧延設備であり、複数(この図で3台)の双方向駆動型圧延機12が直列に配置され、ロールに巻かれた圧延材1を連続的に複数の双方向駆動型圧延機12で薄板2までタンデム圧延し、巻取機16でロールに巻取るようになっている。
【0016】
図2は、本発明による冷間圧延設備の第2実施形態図である。この冷間圧延設備も、圧延材1を冷間で圧延する冷間圧延設備であり、リバース圧延可能な双方向駆動型圧延機14と、その両側に巻取巻戻機18を備え、圧延材1を複数回リバース圧延し、薄板2を巻取巻戻機18でロールに巻取るようになっている。
【0017】
図3は、双方向駆動型圧延機の側面図である。なお、この図は、双方向駆動型圧延機12、14で共通である。
【0018】
双方向駆動型圧延機12、14は、圧延材を圧延する一対の上ワークロール4a及び下ワークロール4bと、上下ワークロール4a,4bを駆動する上ワークロール駆動用モータ5a及び下ワークロール駆動用モータ5bとを備え、上ワークロール駆動用モータ5aと下ワークロール駆動用モータ5bとが圧延ライン(圧延材)を挟むようにそれぞれ異なる側に配置されている。
【0019】
かかる双方向駆動型圧延機12、14は、高い圧延力と圧延トルクを必要とする大圧下圧延において、従来の圧延機でこの技術的要求に応じようとすると、上下ワークロール4a,4bの径が太くなって圧延荷重と圧延トルクの増大を招くという問題があったことに鑑みて開発されたものである。すなわち、双方向駆動型圧延機12、14は、増大する圧延トルクを伝達可能にするために、上下ワークロール駆動用モータ5a,5bの駆動力を上下ワークロール4a,4bに伝達するカップリング継手6の径も太くすることができる圧延機である。
【0020】
従来の圧延機では、上下ワークロール駆動用モータは、上下ワークロールの点検や交換により組替える際に同時に移動させることができるように、圧延ラインの一方の側にのみ据え付けられていた。したがって、カップリング継手の径を太くしようとすると、カップリング継手どうしが干渉してしまい、伝達できる圧延トルクに一定の限界があった。しかし、前記双方向駆動型圧延機12、14を使用することによって、カップリング継手6どうしが干渉することがなくなり、カップリング継手6の径を大圧下を可能とするのに必要な太さにまで拡径することができる。
【0021】
例えば、1パスで圧下率を高めるように上下ワークロール4a,4b及びカップリング継手6の径を設計した場合には、双方向駆動型圧延機12、14で大圧下圧延を行うことができる。したがって、設置面積の低減、設備費の低廉、圧延処理時間の短縮、運転費の低廉を図ることができる。
【0022】
上述した図1の構成によれば、双方向駆動型圧延機の圧下率が高いので、従来必要だった5〜6台の圧延機を2〜3台の双方向駆動型圧延機に置き換えることができ、省資源、省スペースが図れる。
【0023】
また図2の構成によれば、双方向駆動型圧延機の圧下率が高くかつリバース圧延可能なため、従来必要だった5〜6回圧延回数を1〜3回減らすことができ、運転費、運転時間を減らすことができる。
【0024】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
上述したように本発明の冷間圧延設備は、少ない設備で板厚2〜3mmの圧延材を1mm以下の薄板まで圧延することができ、かつ省資源、省スペース、或いは運転費、運転時間の削減ができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷間圧延設備の第1実施形態図である。
【図2】本発明による冷間圧延設備の第2実施形態図である。
【図3】双方向駆動型圧延機の側面図である。
【符号の説明】
1 圧延材、2 薄板、
4a 上ワークロール、
4b 下ワークロール、
5a 上ワークロール駆動用モータ、
5b 下ワークロール駆動用モータ、
6 カップリング継手、
12 双方向駆動型圧延機、
14 双方向駆動型リバース圧延機、
16 巻取機、
18 巻取巻戻機
Claims (3)
- 圧延材を冷間で圧延する冷間圧延設備において、直列に配置された複数の双方向駆動型圧延機を備え、圧延材を連続的にタンデム圧延する、ことを特徴とする冷間圧延設備。
- 圧延材を冷間で圧延する冷間圧延設備において、リバース圧延可能な双方向駆動型圧延機を備え、圧延材をリバース圧延する、ことを特徴とする冷間圧延設備。
- 前記双方向駆動型圧延機は、圧延材を圧延する一対の上ワークロール及び下ワークロールと、各ワークロールを駆動する上ワークロール駆動用モータ及び下ワークロール駆動用モータと、を備え、前記上ワークロール駆動用モータと下ワークロール駆動用モータとが圧延ラインを挟んで配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷間圧延設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003108646A JP2004314100A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 冷間圧延設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003108646A JP2004314100A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 冷間圧延設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004314100A true JP2004314100A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33470044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003108646A Pending JP2004314100A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 冷間圧延設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004314100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8210011B2 (en) * | 2008-03-07 | 2012-07-03 | Ngk Insulators, Ltd. | Continuous repetitive rolling method for metal strip |
-
2003
- 2003-04-14 JP JP2003108646A patent/JP2004314100A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8210011B2 (en) * | 2008-03-07 | 2012-07-03 | Ngk Insulators, Ltd. | Continuous repetitive rolling method for metal strip |
JP5452467B2 (ja) * | 2008-03-07 | 2014-03-26 | 日本碍子株式会社 | 金属条の連続繰り返し圧延方法 |
KR101510920B1 (ko) * | 2008-03-07 | 2015-04-15 | 엔지케이 인슐레이터 엘티디 | 금속 스트립의 연속 반복 압연 방법 |
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