JP2004313789A - アプリケーターと一体化した収容装置 - Google Patents

Abstract

【課題】装置に収容された製品を、簡単に、直接ライン形状に塗布できるような、単純な設計の収容及び塗布装置を提供すること。
【解決手段】製品を収容するリザーバ２、リザーバ２の開口部を閉じる蓋５、及び一定量の製品を含浸させることができるアプリケーター４を有する、製品、特に化粧製品の収容及び塗布装置１を提供する。第一手段１５によりアプリケーター４の第一端７と蓋５を接続する。第二手段９によりアプリケーター４の第二端６とリザーバ２を接続する。このようにして、アプリケーター４を蓋５とリザーバ２の間に引き出し、特定の塗布面２６に対して適用することができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、容器と蓋の両方と一体化したアプリケーターを備えた収容／塗布ユニットに関する。蓋は容器を閉じるため、アプリケーターを介して容器に取り付けられている。アプリケーターの操作は、蓋と容器を好ましくは両手で、それぞれを同時に保持することにより行われる。
本発明は特に、好ましくはラインを引くための、繊細で正確な塗布を目的としたアプリケーターに使用される。本発明による装置は、主に、目蓋の端をハイライトするため、及び／又は唇の輪郭をハイライトするための塗布を含むアイ・メークアップへの使用に適している。

点状のアプリケーターが蓋に固定されたロッドの端に取り付けられており、リザーバ上に蓋を組み込むとアプリケーターが製品に浸かるようになっているアイライナーが従来技術として既知である。目蓋の端に沿ってラインを引く場合、ユーザは、アプリケーターの先端を塗布しようとする表面に沿って均一に動かす必要がある。失敗せずにこのメークアップ操作を行うのは難しい。得られたラインには好ましくない偏りが生じることが多い。

このように、既知の方法では、特許文献１に、塗布表面に完全に適合するように予備形成されるアプリケーターの使用が開示されている。このようなアプリケーターのユーザは、まず、アプリケーターの動作表面を、別のコーティング手段を使用してコーティングしなければならない。さらに、アプリケーターの形状により、アプリケーターを製品リザーバに容易に挿入することができない。この文献の技術によるアイ・メークアップの塗布には、扱いにくい装置の使用が伴う。加えて、アプリケーターが平均的な目蓋の外郭に合わせて操作するように作られているので、全てのユーザに適しているものでない。また、唇の輪郭のラインを引くためのアプリケーターに、同じ設計の装置が、特に特許文献２に、既知である。
米国特許第３３４３５５２号明細書 米国特許第２８３４３５６号明細書

装置に収容された製品を、簡単に、直接ライン形状に塗布できるような、単純な設計の収容及び塗布装置を提供する必要がある。このため、本発明は、両端にポイントを有する細長く柔軟性のあるアプリケーターにより、これら２つのポイントの間にラインを引くことを提案する。ユーザはこれら２つのポイントの位置決めを精密に行うことにより、鏡なしでラインを引くことができる。

このようなアプリケーターの寸法を決めるため、第一のポイントに対応するアプリケーターの第一端は、収容及び塗布装置の蓋に接続され、第二のポイントに対応するアプリケーターの第二端は、装置のリザーバに接続される。このようなアプリケーターを使用する際のメークアップ動作は、好ましくは両手で使用することを必要とし、一方の手でリザーバを、他方の手で蓋を保持することにより、２つのポイント間にアプリケーターを保持する。好ましくは、ユーザは、アプリケーターの第二ポイントを肌に当て、アプリケーターの第一ポイントを肌に向かって押し下げるように引くことにより、これら２つのポイント間の肌にラインを形成する。

したがって、本発明は、製品、特に化粧製品の、塗布及び収容装置を開示する。本装置は：
− 製品を収容するリザーバ、
− リザーバの開口部を閉じる蓋、
− 所定の量の製品を含浸させることができるアプリケーター及び、
− アプリケーターの第一端を蓋に接続するための第一手段を含み、アプリケーターの第二端をリザーバに接続するための第二手段を含むことを特徴とする。

本発明による装置を使用して塗布される化粧製品は好ましくは流動体で、さらに好ましくは液体または半液体である。化粧品に関する指令７６／７６８／ＣＥＥの範囲において、化粧製品とは、人体の様々な表面部分（肌、髪、爪、唇）に接触させて、これら表面の洗浄、芳香、外観の修正、保護またはコンディショニングを専門の又は主な目的として、配されることを目的とした任意の物質又は調製物と定義されている。

有利には、本アプリケーターは、使用中も第一手段及び第二手段に接続されたままであり、それら手段から分離できない。

有利には、第一手段は蓋と一体化している。同様に、第二手段はリザーバに可動に取り付けられ、リザーバと一体化されるサポートを含む。このサポートはさらにアプリケーターの第二端に接続する。

好ましくは、前記サポートはリザーバ上の対応する構成と契合するように設計された保持手段を含む。対応する構成は、可動のサポートがリザーバから外れることを防止する。

さらに好ましくは、このような契合は、本発明が提案する外側の側壁にフランジを有するサポートにより行われ、対応する構成要素はリザーバの開口部に取り付けられたワイパー要素により形成される。これにより、フランジがワイパー要素の外郭に引っかかる。

装置の「閉じた」位置とは、蓋がリザーバに取り付けられて開口部をふさいでおり、アプリケーターがリザーバ内部に隠れている位置である。好ましくは、蓋はリザーバの外周に螺号する。この「閉じた」位置では、アプリケーターは少なくとも部分的に製品に浸っている。

蓋をリザーバ開口部から取り外すと、アプリケーターは蓋によりリザーバから引き離される。アプリケーターはリザーバ開口部から漸進的に出る。リザーバの内壁には、開口部の位置にワイパー要素が取り付けられていることが好ましい。このワイパー要素は、アプリケーターの周囲に存在する余分な製品を拭き取る役割を果たす。これにより、リザーバから出てくるアプリケーター部にはいつも同じ量の製品が含まれ、この量が一回分の塗布に必要な量に相当する。

有利には、本アプリケーターは柔軟性を有する。したがって、アプリケーターを湾曲した表面に当てることができる。さらに、本アプリケーターは、塗布する表面の全長を覆うように曲げやすく、且つ伸縮自在に変形する。この塗布表面の長さは、第一端と第二端の間に規定されるアプリケーターの「不使用時」の長さより長くてもよく、この場合、アプリケーターは弾性により伸張する。変形例では、アプリケーターは弾性により収縮することができる。

これらの端部をコントロールするため、第一手段と第二手段の少なくとも一方は剛性である。この剛性により、少なくともアプリケーターの一端を塗布表面の方へ向け、接触ポイントをこの表面とアプリケーターの前記端部との間に保持することが可能となる。

第二手段が剛性である場合、リザーバ開口部に斜めに保持することができ、よって第二手段が可動であって、前記保持位置にないためにリザーバ内部に引き込まれ得るとしても、リザーバに対してアプリケーターの第二端の位置を固定することができる。好ましくは、この固定位置において第二手段はワイパー要素によって保持され、この位置においてリザーバから製品が流出するのを防ぐ。

また、使用後、第一手段が第二手段と協働することにより、アプリケーターがリザーバ内部に再び挿入される。例えば、第一手段を使用して第二手段をリザーバの底に押し込むことができる。加えて、アプリケーターが柔軟性であれば、必要に応じてアプリケーターをいずれかの手段の周囲に巻きつけることができ、よって、巻きつけた手段と同時に、容器内部に直接再挿入される。好ましくは、使用中アプリケーターによる適切な塗布を容易にするため、また使用後装置の閉鎖を容易にするため、第一及び第二手段は剛性である。

以下の説明及び添付図面により、本発明に対する理解を深めることができるであろう。これらは本発明のガイドとしてのみ提示するものであって、いかなる意味でも本発明を限定するものではない。

図１は、本発明による収容及び塗布装置１を示す。装置１は、内部に一定量の製品、特に化粧製品が収容されるリザーバ２を有する。リザーバ２は、アプリケーター４を取り出す開口部３を有する。装置１が「閉じた」位置にあるとき、アプリケーターはリザーバ２の内部にある。しかし、装置（１）が「開いた」位置にあって使用準備が整っているとき、つまり蓋５がリザーバ２から外されているとき、アプリケーター４は開口部３から引き出される。

好ましくは、アプリケーター４は、それぞれの先端が第一端７と第二端６で規定された細長い形状であり、これら端部６及び７は、アプリケーター４の長さ方向の主軸８に沿って互いに対向していることが好ましい。これら２つの端部の少なくとも一方は、例えば、塗布の間に感じられる突出要素を構成する隆起を有し、よって第一ポイントを塗布表面に位置づけるための触覚的な補助となる。

アプリケーター４は好ましくは柔軟性を有し、また伸縮自在に変形できる。伸縮自在に変形可能とは、湾曲または伸張可能であることを意味する。アプリケーターは、例えば、柔軟な熱可塑性の材料か、或いは、場合によっては全長に亘ってまとめられた、互いに平行な合成又はその他の繊維の束からなる。

アプリケーター４の少なくとも１つの表面は塗布面に適用される。この表面は、特に、２つの端部６と７の間のアプリケーターの外郭に規定されている。アプリケーターが長方形の横断面を有する実施例では、アプリケーターの異なる幅の２つの表面が使用可能で、塗布面に応じて選択的に使用できる。アプリケーターの横断面とは軸８に垂直な面である。変形例では、アプリケーター４は円形の横断面を有する。

サポート９はアプリケーター４の第二端６に取り付けられている。好ましくは、サポート９は剛性で、部分的にリザーバ２内部に保持される。特に、リザーバ２の開口部３は、サポート９がリザーバ２から外れないように、手段１０に嵌合する。この手段１０はまた、アプリケーター４のワイパー要素としても機能する。実際には、手段１０は開口部３の近傍に取り付けられる。手段１０は、例えば、ワイパー要素１０の外周に設けられた円形リング１１がリザーバ２の内壁と契合することにより、前記位置に保持される。

サポート９がリザーバ２から外れるのを防ぐため、サポート９は、例えばサポート９の外周全体に画定され、ワイパー要素１０の縁１３に当たって止まるフランジ１２などを含む。この縁１３はワイパー要素１０に形成されたチャネル１４の周縁に対応し、アプリケーター４をリザーバ２から引き出すのを可能にする。サポート９の少なくとも一部はこのチャネル１４を通ることができる。

装置が「閉じた」位置にあるとき、サポート９及びアプリケーター４はリザーバ２内に隠れている。

さらに、アプリケーターの第一端７は蓋５に続くロッド１５に接続している。ロッド１５は好ましくは剛性である。ロッドは、例えば、蓋５と共に型抜きすることにより得られる。ロッド１５はまた、蓋内部に取り付けた要素でもよい。この場合、ロッドは固定された状態で保持される。

装置１のような装置を組み立てる方法は、以下のステップを含む。例えば：第一の区間Ｔ１については、第二端６をサポート９に取り付け、次いで、拭き取り手段１０を、依然として自由端である第一端７側から第二端（６）に向かって滑らせ、最後に第一端７をロッド１５に接続する。ここまでの組み立て体を、第二の区間Ｔ２において、まずフランジ１２を形成しているサポート９の端部を開口部３に挿入することにより、場合によってはリザーバ２に製品を満たした後、リザーバ２に挿入する。同時に、拭き取り手段１０を開口部３の方向へ動かし、開口部３の近傍に取り付け、固定する。特に、拭き取り手段１０の襟部１６を開口部３の縁１７にしっかりと取り付ける。

重力のため、サポート９によりアプリケーター４が自重でリザーバ内へ動くことがある。アプリケーター４をリザーバ内に完全に挿入するため、ロッド１５も開口部１７に挿入し、それと共にアプリケーター４を移動させる。サポートが完全にリザーバ２内に挿入されていない場合は、ロッド１５により押し込む。このため、ロッド１５は剛性であることが好ましい。

蓋は開口部３を閉じるためのものである。蓋はロッド１５周囲にスカート部を形成する壁部を含むことができ、内表面１８にねじ山を備えることができる。対応部として、リザーバ２の外側表面１９、特に開口部３の下に形成された首部の位置には、ねじ山を備えた内表面１８と螺合する対応突起部が設けられる。変形例として、スカート部を首部の外側表面にスナップ留めすることができる。

装置１の好ましい使用法では、蓋５をリザーバ２から取り外したとき、これら２つの要素を引き離すことができる。好ましくは、ロッドの軸２０がアプリケーター４の軸８と揃い、サポート９の軸２１と一直線上に位置するまま蓋５を移動させる。サポート９のフランジ１２が拭き取り手段１０に接触し、アプリケーター４がリザーバ２から完全に引き出されるまで蓋５を引く。次いでアプリケーター４がロッド１５とサポート９との間に引き出され、よってロッド１５と、したがって蓋５を、アプリケーター４の軸８と一致しない角度を有する位置２０に位置させることができる。同様に、サポート９を、アプリケーター４の軸８と一致せず、角度を有する位置２１に向けることができ、次いで拭き取り手段１０に固定することができる。軸２０及び２１をそれぞれ、アプリケーター４に対してほぼ９０度に方向付け、塗布面に対する適用面に垂直に、且つ対向させて置く。

図２に示すように、サポート９の位置をリザーバ２に対して固定するため、サポート９を開口部３に対して斜めに保持する。このようにして、サポート９の軸２１と開口部３の出口軸２３の間には、サポート９とワイパー要素１０の楕円形状、特にそれぞれの直径及び長さに応じて、例えば５〜２０度の、角度２２が形成される。このような設計により、ユーザは、蓋５を一方の手２４に、リザーバを他方の手２５に保持し、塗布面上の所望の位置、この場合は目蓋２６の縁に、端部６及び７を位置付けることができる。

好ましくは、リザーバ２を保持する手２５で、第二端６を目蓋２６の目頭に位置付け、他方の手２４を目蓋に沿って動かし、第一端７を目蓋２６の目じりに位置付ける。アプリケーター４の長さは、アプリケーター４の一部をロッド１５に巻きつけることにより調節できるので、所望のラインを得るのに必要な長さに合わせることができる。或いは逆に、第一ポイントを目蓋の目じり側に合わせることから塗布を始めることもできる。

図２に示すように、アプリケーター４は柔軟性があるので、目蓋２６の特定の形状に適合するカーブを描くことができる。この場合、必ずしもサポート９とロッド１５の間にアプリケーターを保持する必要はない。

「開いた」位置にある本発明による装置の側面図である。 本発明にしたがう装置の使用を示す。 本発明による装置の分解側面図である。

符号の説明

１ 収容及び塗布装置
２ リザーバ
３ 開口部
４ アプリケーター
５ 蓋
６ ４の第二端
７ ４の第一端
８ ４の軸
９ サポート
１０ 拭き取り手段、ワイパー要素
１１ 円形リング
１２ フランジ
１３ １０の縁
１４ チャネル
１５ ロッド
１６ １０の襟部
１７ 開口部３の縁
１８ ５の内表面
１９ ２の外側表面
２０ １５の軸
２１ ９の軸
２２ ２１と２３の間の角度
２３ ３の出口軸
２４、２５ それぞれの手
２６ 目蓋

Claims (13)

1. 製品、特に化粧製品の塗布及び収容装置（１）であって：
   − 製品を収容するリザーバ（２）、
   − リザーバの開口部（３）を閉める蓋（５）、
   − 一定量の製品を含浸させることができるアプリケーター（４）および、
   − アプリケーターの第一端（７）と蓋を接続する第一手段（１５）を含み、アプリケーターの第二端（６）とリザーバを接続する第二手段（９）を含むことを特徴とする装置。
2. 第一手段が蓋と一体化していることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 使用中もアプリケーターが第一手段及び第二手段と接続したままであることを特徴とする、請求項１又は２に記載の装置。
4. 第二手段をリザーバの開口部に対して斜めに（２１、２２、２３）保持できることを特徴とする、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の装置。
5. 第二手段がリザーバ内部に可動に取り付けられたサポート（９）を含み、該サポートがアプリケーターの第二端に接続していることを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の装置。
6. サポートが、リザーバに設けられた対応する構成（１０、１３）と契合する保持手段（１２）を含み、この対応構成によりサポートがリザーバから外れることが防止される、請求項５に記載の装置。
7. サポートが外側の側壁上にフランジ（１２）を備えることと、対応構成がリザーバの開口部に取り付けられたワイパー要素（１０）を備え、フランジがワイパーの縁（１３）に突き当たることが可能であることとを特徴とする、請求項６に記載の装置。
8. 蓋をリザーバに嵌めたとき、アプリケーターがリザーバ内部に隠れ、少なくとも部分的に製品に浸ることを特徴とする、請求項１ないし７のいずれか１項に記載の装置。
9. 蓋をリザーバの開口部から外したとき、アプリケーターが蓋によってリザーバから引き離されることを特徴とする、請求項１ないし８のいずれか１項に記載の装置。
10. 蓋をリザーバに螺合（１８、１９）させることができることを特徴とする、請求項１ないし９のいずれか１項に記載の装置。
11. アプリケーターが柔軟性を有し、湾曲した塗布面（２６）に対して伸縮自在に適用することができることを特徴とする、請求項１ないし１０のいずれか１項に記載の装置。
12. 第一及び第二手段の少なくとも一方が剛性であることにより、アプリケーターの少なくとも一端を、特定の方法で塗布面（２６）に対し位置付けることが可能であることを特徴とする、請求項１ないし１１のいずれか１項に記載の装置。
13. 第一手段と第二手段が協働することによりアプリケーターがリザーバ内に挿入されることを特徴とする、請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の装置。

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