JP2004313347A - 電気掃除機 - Google Patents

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Kiyoshi Ebe
清 江部
Masatoshi Tanaka
正俊 田中
Atsushi Morishita
篤至 森下
Kenji Harada
健司 原田
Kenji Kojima
健司 小嶋
Masayoshi Matsuno
真愛 松野
Ai Tanaka
あい 田中
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Abstract

【課題】塵埃を除去するフィルタの集塵ケースへの装着し忘れがあった場合でも、実質的に電動送風機に塵埃の吸込をさせないようにした電気掃除機を提供すること。
【解決手段】シール部材(弾性シール部材73)によるシール位置と前記フィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)との間には、前記フィルタ枠61が前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着されているときの前記シール部材73の位置をシール位置としたとき、前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着される前記フィルタ(プリーツフィルタ60)で閉成され且つ前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に前記フィルタ(プリーツフィルタ60)が装着されていないときに前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口)を大気に連通させるリーク通風路(切欠50,51,52)が形成されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、掃除機本体に着脱可能な集塵ケースにフィルタが着脱可能に装着された電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気掃除機には、集塵ケースであるダストカップを掃除機本体に着脱可能に装着すると共に、前記掃除機本体内の電動送風機から前記ダストカップに吸込負圧を作用させて、塵埃が含まれるエアを前記ダストカップの内周面に沿って底部側に螺旋渦流となって流れる様に流入させることにより、塵埃をエアから慣性分離してダストカップの底部に堆積させる一方、塵埃が分離されて底部側に流れるエアをダストカップの中央部上方に流して、このエアを上部の出口開口に装着されたフィルタを介して電動送風機に吸い込ませるようにした渦流分離タイプのものがある(特許文献1参照)。
【0003】
この電気掃除機では、捕集した塵埃を捨てる場合、集塵ケースを掃除機本体から分離して底蓋を開くことにより、集塵室内に捕集された塵埃を捨てることができる。また、フィルタをダストカップから取り外すことにより、フィルタの清掃を行うこともできる。
【0004】
また、電気掃除機としては、塵埃を直進分離するタイプのダストカップ(集塵ケース)を掃除機本体に着脱可能に装着したものも考えられている。この電気掃除機では、前記ダストカップ内を負圧室と集塵室に区画し、前記掃除機本体の吸込口と前記集塵室を連通させる筒状の第1フィルタ(一次フィルタ)を前記負圧室内に配設し、前記集塵室を前記負圧室に第2フィルタ(一次フィルタ)を介して連通させると共に、前記ダストカップに設けた前記負圧室の出口開口に細塵を捕集させる第3フィルタ(二次フィルタ)を装着したものも考えられている。尚、このダストカップの底部は底蓋で開閉可能に設けられている。
【0005】
この様な電気掃除機では、捕集した塵埃を捨てる場合、集塵ケースを掃除機本体から分離して底蓋を開くことにより、集塵室内に捕集された塵埃を捨てることができる。また、第3フィルタをダストカップから取り外すことにより、下方に堆積させられた細塵を捨てることができると共に、第3フィルタの清掃を行うこともできる。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−79545号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、螺旋渦流分離タイプの電気掃除機では、フィルタの取り外し清掃後に、フィルタをダストカップの出口開口に装着し忘れることもある。同様に、直進分離タイプの電気掃除機でも、二次フィルタである第3フィルタを取り外して細塵を捨てたり、第3フィルタを取り外して清掃した後に、第3フィルタをダストカップの負圧室の出口開口に装着し忘れることもある。
【0008】
この様に出口開口にフィルタを装着し忘れた状態で、ダストカップを掃除機本体に装着し、電動送風機を作動させた場合、比較的大きな塵埃がダストカップに捕集されるものの、細塵は電動送風機に吸い込まれる虞があり、好ましくない。
【0009】
そこで、この発明は、この様な塵埃を除去するフィルタの集塵ケースへの装着し忘れがあった場合でも、実質的に電動送風機に塵埃の吸込をさせないようにした電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明の電気掃除機は、電動送風機が内蔵されていると共にフィルタ当接面が設けられ且つ前記フィルタ当接面の内側に前記電動送風機の吸込開口に連通する連通口が設けられた掃除機本体と、前記掃除機本体に着脱可能に装着され且つ前記掃除機本体の吸込口と前記連通口とに連通する塵埃分離部が設けられた集塵ケースを備えている。また、この電気掃除機は、前記集塵ケースの出口開口に着脱可能に装着され且つ前記フィルタ当接面に当接させられたフィルタと、前記フィルタの外周面と前記集塵ケースの出口開口の内周面との間に介装されたシール部材を備えている。しかも、前記集塵ケースと前記フィルタ当接面との間には、前記集塵ケースの出口開口に装着される前記フィルタで閉成され且つ前記集塵ケースの出口開口に前記フィルタが装着されていないときに前記連通口を大気に連通させるリーク通風路が形成されている。
【0011】
このリーク風路は、集塵ケースに形成される様になっていても良いし、集塵ケースと掃除機本体との間に形成されるようになっていても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電気掃除機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図5において、1は電気掃除機の掃除機本体、2は掃除機本体1の本体ケース、3は本体ケース2の前側に配設された集塵ケース(集塵容器)としてのダストカップ、4はダストカップ3の上方に配設されたカップ押さえ蓋である。5はカップ押さえ蓋4のホース接続筒部、5aはホース接続筒部5のホース接続口(吸込口)である。
【0014】
また、図5において、6は本体ケース2の後部の送風機室2a内に配設された電動送風機である。この電動送風機6は、遠心ファン部7と、遠心ファン部7を駆動する電動部(モータ部)8を有する。そして、電動部8により遠心ファン部7を作動させると、遠心ファン部7の吸込開口7aからエアが吸い込まれる様になっている。しかも、この吸い込まれたエアは、電動部8内を流れて内部を冷却した後、電動部8の排気口8aから排気される様になっている。
【0015】
更に、ホース接続口5aには、図1に示したように、可撓性のある集塵ホース9の一端部が着脱可能に嵌合接続されている。この集塵ホース9の他端部には手元操作パイプ10が一体に設けられている。
【0016】
この手元操作パイプ(手元操作管)10には、延長パイプ(延長管)11を介して吸込口体12が接続されている。
【0017】
しかも、手元操作パイプ10には操作パネル13が設けられている。この操作パネル13には、「切」操作用のスイッチS1,「弱/中」操作用のスイッチS2,「強」操作用のスイッチS3が操作スイッチとして設けられている。
<本体ケース2>
上述の本体ケース2は、後部に送風機収納部14aを有するセンターケース14と、この送風機収納部14aの両側に装着されたサイドケース15,15を有する。このセンターケース14の後壁には図示しない排気口が形成され、サイドケース15,15には排気口15a,15aが形成されている。
【0018】
また、このセンターケース14の前側下部には送風機収納部14aの下端部から前側に突出するカップ載置部16が設けられ、このカップ載置部16には上方に開放するカップ配設用の凹部17が形成されている。
【0019】
この凹部17を形成する周壁18の内周面18aは図5に示したように上方に向かうに従って開くように傾斜させられている。この凹部17内には、図1〜図3,図5に示したように上述したダストカップ3の下端部が嵌合載置されている。
【0020】
しかも、カップ載置部16の前端部には突部16aが形成され、突部16aには図4,図5に示したように取手位置決凹部16bが形成され、取手位置決凹部16b内には図5に示したように係止段部16cが形成されている。
【0021】
また、送風機収納部14aは図5に示したように前側に開口している。この送風機収納部14aの前端には図4,図5に示したように環状の内方フランジ19が形成され、この内方フランジ19の内周面には図5に示したように帯状の環状シール部材20が取り付けられている。この環状シール部材20は、内方フランジ19の前面(フィルタ当接面)19a側に突出するシールリップ部20aを有する。
【0022】
この環状シール部材20内には格子状のフィルタ押さえ21が着脱可能に嵌着されている。このフィルタ押さえ21は、上端に向かうに従って後方に僅かに傾斜させられている。これにより、ダストカップ3を凹部17に嵌着しやすくなっている。尚、21aは、フィルタ押さえ21の格子間に形成される開口(連通口)である。
【0023】
また、送風機収納部14aの前端部内にはフィルタ押さえ21の後方に位置する格子状壁22が設けられ、この格子状壁22の後方には上述した送風機室2aが形成されている。尚、22aは、格子状壁22の格子間に形成される開口(連通口)である。
【0024】
しかも、フィルタ押さえ21と格子状壁22との間にはフィルタ23が介装されている。更に、内方フランジ19の前面19aの下端部には、図4に示したようにフィルタ当接用の突部24が形成されている。
<ダストカップ3>
この集塵容器(集塵ケース)としてのダストカップ3は、後端及び下端が開放する中空のカップ本体25と、カップ本体25の前側に一体に設けられた取手26を有する。このカップ本体25の後端部には、図5に示したように外方に向かう段差部a1及びこの段差部a1に連設された環状壁部b1を有する。この環状壁部b1は、図6,図9に示したように上壁25a,側壁25b,25cを有すると共に、側壁25b,25cに連設された下壁25dを有する。また、取手26の上端部には図2,図3,図8,図10に示したように係止穴26a,26aが形成されている。
【0025】
また、カップ本体25内は、内部に設けられた仕切壁27により上部及び後部側に位置する一連の負圧室28と、下部側の集塵室(粗塵室)29に区画されている。この仕切壁27は、カップ本体25内の上下方向中間部に一体に設けられた天井壁(上壁)30と、天井壁30の後縁と下壁25dとに連設された後壁31を有する。この下壁25dの前部には細塵捕集用の塵捕集凹部32が形成され、下壁25dの後部には左右方向中央部に位置させて上下に貫通する係止孔33が形成されている。
【0026】
更に、図5,図7に示したように天井壁30には負圧室28の上部と集塵室29とを連通させる上連通口(上排気風路)34が上連通路として設けられ、後壁31には負圧室28の後部と集塵室29とを連通させる後連通口(後排気風路)35が後連通路として設けられている。そして、上連通口34は粗塵フィルタとしてのネットフィルタ(一次フィルタ)36で閉成され、後連通口35は粗塵フィルタとしてのネットフィルタ(一次フィルタ)37で閉成されている。
【0027】
尚、ネットフィルタ36,37としては、110μm〜30μmのメッシュ状の樹脂繊維フィルタの表面にスパッタリングにより金属被膜層を形成したものが用いられていて、非常にゴミが付着しにくいように滑りやすくなっている。また、この金属被膜層に変えてネットフィルタの表面をテフロン(登録商標)加工やフッ素加工を施して、ネットフィルタの表面に滑りやすい被膜層を形成してもよい。
【0028】
また、集塵室29の下端開口は図5に示したように底蓋38で閉成されている。この底蓋38は、後端部がヒンジJで下壁25dに回動可能に取り付けられていて、集塵室29の下端開口を開閉するようになっている。尚、底蓋38は、前端部が係止爪を有する図示しない係止ロック手段により保持されている。この係止ロック手段は、取手26に設けられたロック解除ボタン39の操作に連動して、係止爪(図示せず)による底蓋38の係止を解除するようになっている。
【0029】
また、図5に示したようにカップ本体25の前側上部には円形開口40が形成され、カップ本体25の前側上部には左右に延びる突部41が形成されている。そして、図2,図3,図6〜図8,図10に示したように、円形開口40を閉成する前カバー42の上部には後方に延びるアーム部42aが一体に設けられ、図8に示したようにアーム部42aの軸部42bが突部41に回動自在に保持されている。これにより前カバー42が上下に回動できるようになっている。
【0030】
この前カバー42には、この前カバー42が円形開口40を閉成したとき、前側に突出する吸込筒部42cが一体に設けられている。この吸込筒部42cは、円形開口と同心で且つ円形開口40より小径に形成されている。42dは吸込筒部42c内の吸込風路である。
【0031】
また、負圧室28内には、図7に示したようにビス43で後壁31に着脱可能に取り付けられた風路形成パイプ44が配設されている。この風路形成パイプ44は、前後に延びる前パイプ部44aと、前パイプ部44aの後端から側方且つ斜め下方に延びる横パイプ部44bからL字状に形成されている。
【0032】
そして、前パイプ部44は、前側に向かうに従って徐々に拡径するテーパ状に形成されている。この前パイプ部44には直進慣性による塵埃分離部45が設けられている。
【0033】
この塵埃分離部45は、この前パイプ部44に設けられた複数の連通口46と、複数の連通口46を閉成する筒状フィルタ(粗塵フィルタである一次フィルタ)47を有する。この複数の連通口46は、前後に延び且つ周方向に間隔をおいて配列されている。また、筒状フィルタ47には、前パイプ部44の内周面に固着された筒状のネットフィルタが用いられている。
【0034】
この筒状フィルタ47用のネットフィルタとしては、110μm〜30μmのメッシュ状の樹脂繊維フィルタの表面にスパッタリングにより金属被膜層を形成したものが用いられていて、非常にゴミが付着しにくいように滑りやすくなっている。尚、この金属被膜層に変えてネットフィルタの表面をテフロン(登録商標)加工やフッ素加工を施して、ネットフィルタの表面に滑りやすい被膜層を形成してもよい。
【0035】
また、筒状フィルタ47内には図5に示したように円形開口40に接続された筒状風路48が形成されている。更に、負圧室28の後端部には、図5,図6に示したように環状壁部b1内に位置し且つ後方に開放する出口開口49が形成されている。
【0036】
更に、環状壁部b1の上壁25a,側壁25b,25cには切欠50,51,52がリーク風路として形成されている。また、切欠50の前側には、図7,図9,図10に示したように上方に開放する係止穴53が形成されている。
<カップ押さえ蓋4>
このカップ押さえ蓋4は、図2〜図4に示したように後端部がヒンジ54を介して上下回動可能に取り付けられている。尚、上述したホース接続筒部5内のホース接続口5aはカップ押さえ蓋4の前端部(自由端部)に設けられている。
【0037】
このホース接続筒部5には、ロック解除ボタン55,55と、このロック解除ボタン55,55を押すことで間隔が狭くなる方向に移動させられるロック爪56,56が設けられている。尚、上述した凹部17にダストカップ3の下部を嵌合載置すると共に、ダストカップ3の取手26の下端部を取手位置決凹部16b内に嵌合させた状態で、カップ押さえ蓋4を水平に倒したときにロック爪56,56は下方を向く様になっている。この際、ロック爪56,56はダストカップ3の取手26に設けた係止穴26a,26aに係止されるようになっている。
【0038】
また、カップ押さえ蓋4の前端部には、このカップ押さえ蓋4を水平に倒したときに下方を向く押圧突起57が設けられている。しかも、取手26の下端部には図5に示したように係止爪58が保持され、取手26内には下方に押圧されると係止爪58を側方に突出させる連動部材59が保持されている。この連動部材59は、図示しないスプリングで上方にバネ付勢されている。
【0039】
そして、押圧突起57は、カップ押さえ蓋4を水平に倒したときに、取手26内に保持させた連動部材59の上端を下方に押圧して、図5の如く取手26の下端部に保持させた係止爪58を係止段部16c側に突出させ、係止爪58を係止段部16cに係止させ、ダストカップ3及びカップ押さえ蓋4が固定(ロック)するようになっている。
【0040】
この固定状態では、ホース接続筒部5内のホース接続口5aは吸込筒部42c内の吸込風路42dに連通させられる様になっている。
<細塵フィルタ>
また、ダストカップ3の出口開口49には、上述した粗塵捕捉用のネットフィルタ36,37及び筒状フィルタ(一次フィルタ)47で捕捉できなかった細塵を捕集するプリーツフィルタ60が図5,図6に示したように細塵フィルタ(二次フィルタ)として着脱可能に嵌着されている。尚、この細塵フィル板としては、細塵を捕捉できればプリーツフィルタ60以外のフィルタであっても良い。
【0041】
このプリーツフィルタ60は、図6,図13,図14に示したように略方形で筒状(環状)のフィルタ枠61と、フィルタ枠61内に設けられたフィルタ部62を有する。このフィルタ部62は、フィルタ用素材である繊維をマット状でプリーツ状(波形状)に成型することにより形成したものである。尚、図6,図14に示したようにフィルタ部62は左右方向に波形状に配列された山部62a及び谷部62bを有し、山部62a及び谷部62bは上下方向に延びている。これによりフィルタ部62に付着した塵埃は、下方に落下したときに細塵捕集用の塵捕集凹部32に容易に捕集されるようになっている。
【0042】
また、筒状のフィルタ枠61の前端及び後端には図9,図12〜図14に示したように外方に突出し且つ周縁に沿って環状に延びるフランジ63,64がそれぞれ突設され、この筒状フィルタ枠61前後方向中間にはフランジ63と平行な環状のフランジ65が突設されている。このフランジ63,65は下方に向かうに従って徐々に後方に傾斜させられ、フランジ64は下方に向かうに従って徐々に前側に傾斜させられている。このフランジ64の傾斜は、フィルタ押さえ21即ちフィルタ押さえ21の内方フランジ19の前面19aの傾斜と一致させられている。
【0043】
更に、フィルタ枠61の上面の中央部には、図11に示したように左右に間隔をおいた一対の取付壁66,66が一体に形成されていると共に、取付壁66,66間に位置させたバネ受け突起67が一体に形成されている。この取付壁66,66の互いに反対側の側面には同一軸線を有する支持軸66a,66aが一体に形成されている。尚、取付壁66,66は前後及び上下に延びている。
【0044】
そして、この取付壁66,66上には板状のクランプレバー68の両側部が配設されている。このクランプレバー68の両側部には図11に示したように取付壁66,66に沿って下方に延びる側壁68a,68aが一体に設けられ、この側壁68a,68aに設けた係合穴68b,68bに支持軸66a,66aが回動自在に嵌合されている。これにより、クランプレバー68は、支持軸66a,66aを中心に回動できるようになっている。
【0045】
また、クランプレバー68の後端部には、バネ受け突起67に対向するバネ受け突起69が一体に設けられている。しかも、フィルタ枠61の上面とクランプレバー68の後端との間には、バネ受け突起67,69に嵌合したコイルスプリング70が介装されている、このコイルスプリング70は、クランプレバー68の後部側を上方に回動付勢することにより、クランプレバー68の前端の爪部68cを下方に回動付勢している。
【0046】
このクランプレバー68は、図6に示したようにダストカップ3の切欠(リーク風路)50に係合させられている。しかも、このクランプレバー68は、切欠50を閉成する形状に形成されている。そして、クランプレバー68の爪部68cがコイルスプリング70のバネ力で切欠50の前側の係止穴53に係合させられている。これにより、プリーツフィルタ60の上端部がダストカップの上壁25aに保持されている。
【0047】
更に、フランジ65の下端部の左右方向中央部には、図5,図9,図12〜14に示したように下方に突出する係止突起71が一体に形成されている。この係止突起71の前側角部には、図9,図12に示したように係止突起71をダストカップの下壁25dに設けた係止孔33に係合させる際にガイドさせるR状のガイド面71aが形成されている。尚、係止突起71は、図5,図9に示したように係止孔33に係止させられている。また、フランジ64には係止突起71に対応して切欠64aが形成されている。
【0048】
更に、フランジ63,65間には図9,図12に示したように周方向に延びる環状溝72が形成され、環状溝72には断面形状がくの字状で環状の弾性シール部材73が嵌着されている。この弾性シール部材73は、ダストカップの環状壁部b1の内周面に弾接する環状にシールリップ74を有する。尚、上述した切欠50,51,52は、環状壁部b1のシールリップ74が当接するシール位置より後側、即ち環状壁部b1のシールリップ74によるシール位置とセンターケース14の内方フランジ19との間に形成されている。
【0049】
このシールリップ74は、上端のリップ部74aが下端のリップ部74bより強く設定されていて、図9に示したように係止突起71が係止孔33から抜け外れないようにしている。
【0050】
また、フィルタ枠61の両側部には、図2,図3,図6,図13に示したようにダストカップ3の切欠(リーク風路)51,52に係合して、切欠51,52を閉成しているツマミ突部75,76が一体に形成されている。
[動 作]
次に、上記のように構成される電気掃除機の動作について説明する。
(1)プリーツフィルタ60のダストカップ3への装着
まず、プリーツフィルタ60の係止突起71をダストカップ3の係止孔33に挿入係合させた後、出口開口49にプリーツフィルタ60を嵌合して、クランプレバー68をダストカップ3の切欠50に嵌合すると共に、ツマミ突部75,76をダストカップ3の切欠51,52に係合させる。
【0051】
この際、クランプレバー68の後部をコイルスプリング70のバネ力に抗して下方に押圧して、クランプレバー68の前端部の爪部68cを切欠50の前側の係止穴53に臨ませ、クランプレバー68の後部から押圧力を解除することで、クランプレバー68の爪部68cをコイルスプリング70のバネ力で係止穴53に係合させる。これにより、プリーツフィルタ60の上端部がダストカップの上壁25aにクランプレバー68によりクランプ保持される。
【0052】
尚、プリーツフィルタ60の係止突起71がダストカップ3の係止孔33に係合していない状態で、プリーツフィルタ60の上端部がダストカップの上壁25aにクランプレバー68によりクランプ保持されたとしても、プリーツフィルタ60を前側に押すことで、係止突起71のガイド面71aがシールリップ74の上側のリップ部74aを撓めながらダストカップの下壁25dを乗り上げた後、係止突起71が下壁25dの係止孔33側に移動させられて、このリップ部74aの弾性力により係止突起71が係止孔33に係合させられる。
【0053】
この状態で、ダストカップ3の下端部を図4,図5に示したカップ載置部16の凹部17内に載置すると共に、ダストカップ3の取手26の下端部をカップ載置部16の突部16aに設けた取手位置決凹部16b内に挿入係合させる。この際、ダストカップ3の下端部は、凹部17を形成する周壁18の傾斜する内周面18aにガイドされた後、凹部17の所定位置内に載置される。
【0054】
従って、上述のようにプリーツフィルタ60の係止突起71がダストカップ3の係止孔33に係合していない状態で、プリーツフィルタ60の上端部がダストカップの上壁25aにクランプレバー68によりクランプ保持されていたとしても、ダストカップ3の下端部が凹部17の所定位置内に載置される際、突部24がフランジ64の切欠64aの部分から係止突起71の背面に係合して、係止突起71が突部24により前側に押圧変位させられる。
【0055】
これにより、係止突起71のガイド面71aがシールリップ74の上側のリップ部74aを撓めながらダストカップの下壁25dを乗り上げた後、係止突起71が下壁25dの係止孔33側に移動させられて、このリップ部74aの弾性力により係止突起71が係止孔33に係合させられる。
【0056】
この様にプリーツフィルタ60は、不完全な状態でダストカップ3に装着されていても、ダストカップ3を凹部17に載置する際に、ダストカップ3の所定の位置に装着されることになる。
【0057】
尚、プリーツフィルタ60は、フィルタ枠61のフランジ64が環状シール部材20のシールリップ部20aに弾接させられて、本体ケース2の内方フランジ19との間が気密にシールされている。
(2)プリーツフィルタ60のダストカップ3からの取り外し
また、プリーツフィルタ60をダストカップ3から取り外すには、クランプレバー68の後部をコイルスプリング70のバネ力に抗して下方に押圧して、プリーツフィルタ60を後方に引っ張ることで、プリーツフィルタ60をダストカップ3から取り外すことができる。
【0058】
この際、プリーツフィルタ60の左右のツマミ突部75,76を掴んだ状態で、プリーツフィルタ60を後方に引っ張ることにより、プリーツフィルタ60を安定した状態でダストカップ3から取り外すことができる。
(3)塵埃分離
上述したように、ダストカップ3を本体ケース2のカップ載置部位置16の凹部17内に載置した後、カップ押さえ蓋4を水平に倒してロック爪56,56をダストカップ3の取手26に設けた係止穴26a,26aに係止させる。
【0059】
この際、カップ押さえ蓋4に設けた押圧突起57が、取手26内に保持させた連動部材59の上端を下方に押圧して、取手26の下端部に保持させた係止爪58を係止段部16c側に突出させ、係止爪59を係止段部16cに係止させ、ダストカップ3及びカップ押さえ蓋4が固定(ロック)する。
【0060】
そして、操作パネル13のスイッチS2又はスイッチS3をON操作することにより、電動送風機6が駆動される。これにより、電動送風機6の遠心ファン部7はエアを吸込開口7aから吸い込むことで負圧を発生させ、この負圧が本体ケース2の格子状壁22の開口(符号省略),フィルタ23,格子状のフィルタ押さえ21の開口(符号省略)及びプリーツフィルタ60等を介して負圧室28に作用する。
【0061】
この負圧が風路形成パイプ44の連通口46,筒状フィルタ47,筒状風路48,吸込風路42a,カップ押さえ蓋4の接続口5a,集塵ホース9,延長パイプ11を介して吸込口体12に作用し、吸込口体12からエア(空気)とともに塵埃が吸引される。
【0062】
この吸込口体12に吸い込まれた塵埃及びエアは、延長パイプ11,集塵ホース9,カップ押さえ蓋4の接続口5a,吸込風路42aを介して筒状フィルタ47内の筒状風路48内に吸引される。
【0063】
この筒状風路48に吸い込まれるエアには上述したように塵埃が含まれている。この塵埃のうち所定以上の質量のある塵埃は、前後方向に略直線状に延びる筒状風路48内に吸引されると、筒状風路48内に吸引して流入する際の慣性力により直進した後、横パイプ部44bを介して集塵室29の側方へ導入される。この際、エアの一部は風路形成パイプ44を介して集塵室29に吸引される。
【0064】
また、筒状風路48に吸引されたエアは、周縁部の一部が筒状フィルタ47を介して負圧室28内に吸引される。この際、筒状風路48に吸い込まれる塵埃のうち比較的軽い綿埃等は筒状フィルタ47に捕捉される。しかし、細塵は筒状フィルタ47を透過してエアと共に負圧室28内に流入する。
【0065】
この様にして、筒状風路48に吸い込まれる塵埃のうち所定以上の質量のある塵埃は直進慣性力によりエアの一部から慣性分離される。
【0066】
更に、集塵室29内にエアと共に吸引された塵埃はエアから分離されて集塵室29内に底部側から堆積させられる。この塵埃が分離されたエアは、ネットフィルタ36及び上連通口34を介して負圧室28の上部に吸引される一方、ネットフィルタ37及び後連通口35を介して負圧室28の後方側下部内に吸引される。この際、塵埃の一部はネットフィルタ36,37に捕捉されるが、細塵はエアと共に負圧室28内に流入する。
【0067】
この様にして負圧室28に吸い込まれたエアは、電動送風機6から作用する負圧によりプリーツフィルタ60を透過する。この際、エアに含まれる細塵は、プリーツフィルタ60に捕捉された後、一部が落下させられて下方の塵捕集凹部32に捕集される。
【0068】
そして、プリーツフィルタ60を透過したエアは、格子状のフィルタ押さえ21の開口(符号省略),フィルタ23,格子状壁22の開口(符号省略)を介して電動送風機6の吸込開口7aを介して遠心ファン部7内に吸い込まれる。
【0069】
この吸い込まれたエアは、電動部8内を流れて内部を冷却した後、電動部8の排気口8aから排気される。そして、この排気は、センターケース14の後壁の図示しない排気口及びサイドケース15,15の排気口15a,15aを介して大気に排気される。
【0070】
また、この様な作用において、筒状フィルタ47がある程度目詰まりすると、筒状フィルタ47内の筒状風路48内を流れるエアの大半が風路形成用パイプ44を介して集塵室29内に流入するので、筒状風路48内を流れるエアの流速が早くなり、筒状フィルタ47の内周面に付着した塵埃を剥離し、筒状フィルタ47の目詰まり状態が解消される。
(4)プリーツフィルタ60のダストカップ3への装着忘れ時
プリーツフィルタ60をダストカップ3に装着し忘れた状態で、このダストカップ3の下端部を図4,図5に示したカップ載置部16の凹部17内に載置すると共に、ダストカップ3の取手26の下端部をカップ載置部16の突部16aに設けた取手位置決凹部16b内に挿入係合させると、図15,図16に示したように出口開口49がリーク風路である切欠50〜51を介して大気に開放するので、負圧室28もダストカップ3の切欠50,51,52を介して大気に開放される。
【0071】
従って、この状態で電動送風機6を上述したように作動させて、遠心ファン部7の吸込開口7aからの吸込負圧を本体ケース2の格子状壁22の開口22a,フィルタ23,格子状のフィルタ押さえ21の開口21a及びプリーツフィルタ60等を介して出口開口49及び負圧室28に作用させても、この負圧により切欠50,51,52から大気が吸い込まれる。
【0072】
この結果、負圧室28内の負圧が大きくならないので、吸込口体12から塵埃が吸い込まれることはなく、塵埃が電動送風機6に吸い込まれるようなことはない。
(変形例1)
以上説明した実施例では、上壁25a,側壁25b,25cに設けた切欠50,51,52をフィルタ装着し忘れ時の大気導入用のリーク風路としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、上壁25a,側壁25b,25cに方形又は円形或いはスリット状のリーク風路を形成した構成としてもよい。この場合も、リーク風路は環状壁部b1のシールリップ74が当接するシール位置より後側、即ち環状壁部b1のシールリップ74によるシール位置とセンターケース14の内方フランジ19との間に形成されている。
(変形例2)
更に、上述した実施例ではプリーツフィルタ60の全体をダストカップ3の環状壁部b1内に嵌合するようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、上壁25a,側壁25b,25cに設けた切欠50,51,52をフィルタ装着し忘れ時の大気導入用のリーク風路としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0073】
例えば、図15に示したように、プリーツフィルタ60をダストカップ3の環状壁部b1に嵌着したとき、このプリーツフィルタ60の一部がダストカップ3の環状壁部b1から後方に突出するようにすることにより、プリーツフィルタ60をダストカップ3の環状壁部b1に装着し忘れたとき、図18に示したようにダストカップ3の環状壁部b1の後端と本体ケース2との間に連続する間隙77がリーク風路として形成されるようにしてもよい。
(変形例3)
また、以上説明した実施例では、ダストカップ3のリーク風路(切欠50,51,52等)を塵埃を直進させてエアから慣性分離するようにした電気掃除機に適用した例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0074】
たとえば、塵埃が含まれるエアを集塵容器(ダストカップ)内に旋回流として流入させて、塵埃をエアから慣性分離させるタイプの電気掃除機に上述したリーク風路を適用することもできる。
(変形例4)
また、電動送風機が内蔵された掃除機本体の前側に集塵ケースを着脱可能に装着すると共に、この集塵ケースの後端部内にフィルタを装着したタイプの電気掃除機に上述したリーク風路を適用することもできる。
【0075】
以上説明したように、この発明の実施の形態の電気掃除機は、電動送風機6が内蔵されていると共にフィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)が設けられ且つ前記フィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)の内側に前記電動送風機6の吸込開口7aに連通する連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)が設けられた掃除機本体1を有する。また、電気掃除機は、前記掃除機本体1に着脱可能に装着され且つ前記掃除機本体1の吸込口(接続口5a)と前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)とに連通する塵埃分離部45が設けられた集塵ケース(ダストカップ3)を有する。
【0076】
更に、電気掃除機は、前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に着脱可能に装着され且つ前記フィルタ当接面に当接させられたフィルタ(プリーツフィルタ60)と、前記フィルタ(プリーツフィルタ60)の外周面と前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口の内周面との間に介装されたシール部材(弾性シール部材73)を備える。
【0077】
そして、シール部材(弾性シール部材73)によるシール位置と前記フィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)との間には、前記フィルタ枠61が前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着されているときの前記シール部材73の位置をシール位置としたとき、前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着される前記フィルタ(プリーツフィルタ60)で閉成され且つ前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に前記フィルタ(プリーツフィルタ60)が装着されていないときに前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)を大気に連通させるリーク通風路(切欠50,51,52、間隙77)が形成されている。
【0078】
この構成によれば プリーツフィルタ60をダストカップ3に装着し忘れた状態で、このダストカップ3を掃除機本体1に装着しても、前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口)を大気に連通させるリーク通風路(切欠50,51,52、間隙77)が形成されるので、この状態で電動送風機6を上述したように作動させて、電動送風機6の吸込負圧を本体ケース2の格子状壁22の開口(符号省略)を介してダストカップ3に作用させても、この負圧によりリーク通風路(切欠50,51,52、間隙77)から大気が吸い込まれる。この結果、ダストカップ3内の負圧が大きくならないので、吸込口体12から塵埃が吸い込まれることはなく、塵埃が電動送風機6に吸い込まれるようなことはない。
【0079】
また、この発明の実施の形態の電気掃除機では、電動送風機6が内蔵されていると共にフィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)が設けられ且つ前記フィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)の内側に前記電動送風機6の吸込開口7aに連通する連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)が設けられた掃除機本体1を有する。また、電気掃除機は、前記掃除機本体1に着脱可能に装着され且つ前記掃除機本体1の吸込口(接続口5a)と前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)とに連通する塵埃分離部45が設けられた集塵ケース(ダストカップ3)を有する。更に、電気掃除機は、前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に着脱可能に装着され且つ前記フィルタ当接面に当接させられたフィルタ(プリーツフィルタ60)と、前記フィルタ(プリーツフィルタ60)の外周面と前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口の内周面との間に介在するシール部材(弾性シール部材73)を備える。
【0080】
そして、前記集塵ケース(ダストカップ3)の前記出口開口49端部と前記シール部材(弾性シール部材73)の当接部との間にリーク通風路(切欠50,51,52)が形成され、前記リーク通風路(切欠50,51,52)は前記フィルタ(プリーツフィルタ60)が装着されていない時に前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口21a)を大気に連通させる様になっている。
【0081】
この構成によれば プリーツフィルタ60をダストカップ3に装着し忘れた状態で、このダストカップ3を掃除機本体1に装着しても、前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口)を大気に連通させるリーク通風路(切欠50,51,52)が形成されるので、この状態で電動送風機6を上述したように作動させて、電動送風機6の吸込負圧を本体ケース2の格子状壁22の開口(符号省略)を介してダストカップ3に作用させても、この負圧によりリーク通風路(切欠50,51,52)から大気が吸い込まれる。この結果、ダストカップ3内の負圧が大きくならないので、吸込口体12から塵埃が吸い込まれることはなく、塵埃が電動送風機6に吸い込まれるようなことはない。
【0082】
更に、この発明の実施の形態の電気掃除機では、前記塵埃分離部45は前記吸込口(接続口5a)から流入するエア中の塵埃を慣性分離する慣性分離部(一次フィルタである筒状フィルタ47)を備え、前記フィルタ(プリーツフィルタ60)は前記慣性分離部(筒状フィルタ47)で分離されない塵埃を捕集する2次フィルタである。
【0083】
この構成によれば、慣性分離により大半の塵埃を捕集できるので、紙パックフィルタ等のフィルタを必要としない。しかも、この慣性分離部(一次フィルタである筒状フィルタ47)で分離し得ない細塵をフィルタ(プリーツフィルタ60)で捕捉できる。また、このフィルタ(プリーツフィルタ60)をダストカップ3に装着し忘れても、細塵が電動送風機に吸い込まれるのが未然に防止される。
【0084】
また、この発明の実施の形態の電気掃除機では、前記集塵ケース(ダストカップ3)と前記フィルタ当接面(内方フランジ19の前面19a)との間には、前記フィルタ枠61が前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着されているときの前記シール部材73の位置をシール位置としたとき、前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に装着される前記フィルタ(プリーツフィルタ60)で閉成され且つ前記集塵ケース(ダストカップ3)の出口開口49に前記フィルタ(プリーツフィルタ60)が装着されていないときに前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口)を大気に連通させるリーク通風路(間隙77)が形成されている。
【0085】
この構成によればプリーツフィルタ60をダストカップ3に装着し忘れた状態で、このダストカップ3を掃除機本体1に装着しても、前記連通口(格子状のフィルタ押さえ21の開口)を大気に連通させるリーク通風路(間隙77)が形成されるので、この状態で電動送風機6を上述したように作動させて、電動送風機6の吸込負圧を本体ケース2の格子状壁22の開口(符号省略)を介してダストカップ3に作用させても、この負圧によりリーク通風路(間隙77)から大気が吸い込まれる。この結果、ダストカップ3内の負圧が大きくならないので、吸込口体12から塵埃が吸い込まれることはなく、塵埃が電動送風機6に吸い込まれるようなことはない。
【0086】
このようにリーク風路は、集塵ケース(ダストカップ3)に形成される様になっていても良いし、集塵ケース(ダストカップ3)と掃除機本体1の本体ケース2との間に形成されるようになっていても良いし、掃除機本体1の本体ケース2に形成されるようになっていても良い。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したような発明の構成によれば、塵埃を除去するフィルタの集塵ケースへの装着し忘れがあった場合でも、実質的に塵埃を電動送風機に吸込せないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電気掃除機の概略斜視図である。
【図2】図1のカップ押さえ蓋を開いた状態の掃除機本体の斜視図である。
【図3】図2の掃除機本体を別の角度から見た斜視図である。
【図4】図2のダストカップを取り外した状態の掃除機本体の斜視図である。
【図5】図1のA1−A1線に沿う断面図である。
【図6】図1〜図3のダストカップを斜め後ろから見た斜視図である。
【図7】図6のプリーツフィルタを取り外して斜め後方から見たダストカップの斜視図である。
【図8】図6のダストカップの平面図である。
【図9】図8のA2−A2線に沿う要部拡大断面図である。
【図10】図7のダストカップの平面図である。
【図11】図9のA3−A3線に沿う断面図である。
【図12】図9のダストカップから取り外した状態のプリーツフィルタの断面図である。
【図13】図6のプリーツフィルタの左側面図である。
【図14】図13のプリーツフィルタの下面図である。
【図15】図2のダストカップにプリーツフィルタを装着し忘れた場合の掃除機本体の斜視図である。
【図16】図15の掃除機本体を別の角度から見た斜視図である。
【図17】この発明の電気掃除機の変形例を示す掃除機本体の斜視図である。
【図18】図17のダストカップにプリーツフィルタを装着し忘れたときの斜視図である。
【符号の説明】
1…掃除機本体
2…本体ケース
3…ダストカップ(集塵ケース)
5a…接続口(吸込口)
6…電動送風機
7…遠心ファン部
7a…吸込開口
19…内方フランジ
19a…前面(フィルタ当接面)
21…フィルタ押さえ
45…塵埃分離部
49…出口開口
50,51,52…切欠(リーク風路)
60…プリーツフィルタ(フィルタ)
61…フィルタ枠
73…弾性シール部材(シール部材)
75…間隙(リーク風路)

Claims (3)

  1. 電動送風機が内蔵されていると共にフィルタ当接面が設けられ且つ前記フィルタ当接面の内側に前記電動送風機の吸込開口に連通する連通口が設けられた掃除機本体と、
    前記掃除機本体に着脱可能に装着され且つ前記掃除機本体の吸込口と前記連通口とに連通する塵埃分離部が設けられた集塵ケースと、
    前記集塵ケースの出口開口に着脱可能に装着され且つ前記フィルタ当接面に当接させられたフィルタと、
    前記フィルタの外周面と前記集塵ケースの出口開口の内周面との間に介装されたシール部材を備える電気掃除機であって、
    前記集塵ケースと前記フィルタ当接面との間には、前記集塵ケースの出口開口に装着される前記フィルタで閉成され且つ前記集塵ケースの出口開口に前記フィルタが装着されていないときに前記連通口を大気に連通させるリーク通風路が形成されていることを特徴とする電気掃除機。
  2. 電動送風機が内蔵されていると共にフィルタ当接面が設けられ且つ前記フィルタ当接面の内側に前記電動送風機の吸込開口に連通する連通口が設けられた掃除機本体と、
    前記掃除機本体に着脱可能に装着され且つ前記掃除機本体の吸込口と前記連通口とに連通する塵埃分離部が設けられた集塵ケースと、
    前記集塵ケースの出口開口に着脱可能に装着され且つ前記フィルタ当接面に当接するフィルタと、
    前記フィルタの外周面と前記集塵ケースの出口開口の内周面との間に介在するシール部材を備える電気掃除機であって、
    前記集塵ケースの前記出口開口端部と前記シール部材の当接部との間にリーク通風路が形成され、前記リーク通風路は前記フィルタが装着されていない時に前記連通口を大気に連通させることを特徴とする電気掃除機。
  3. 請求項1または2に記載の電気掃除機において、前記塵埃分離部は前記吸込口から流入するエア中の塵埃を慣性分離する慣性分離部を備え、前記フィルタは前記慣性分離部で分離されない塵埃を捕集する2次フィルタであることを特徴とする電気掃除機。
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