JP2004312980A - あらゆる種類の構造物の部分を通ってケーブルや配管を気密状に引き込むための(気密性が検出可能な)モジュラー隔壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ低コストで製造することができ、貫通させた導管及びモジュールの密封すべき全表面について完全に密封度を試験することができる前記種類のモジュラー隔壁を提供すること。
【解決手段】それぞれが半円筒形凹部を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュールを備えている、あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁において、各直方体形部分が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサを通じて相互に連結された2つの部分直方体(6、7)からなることを特徴とするモジュラー隔壁。
【選択図】 図2
【解決手段】それぞれが半円筒形凹部を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュールを備えている、あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁において、各直方体形部分が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサを通じて相互に連結された2つの部分直方体(6、7)からなることを特徴とするモジュラー隔壁。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれが半円筒形凹部を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュールを備えている、あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のモジュールは欧州明細書第0429916B1号から公知である。モジュールはそれぞれ数個が壁又は天井の中のフレーム内に並列又は上下配置され、しかも、選択と寸法は網目計画に従って相互に調整され、貫通させるべき導管の数及び強度に応じて、充填材がモジュールから除去され、導管が挿入される。それぞれモジュールの2つの層の間に、フレームにより支持され、それによりフレームからのモジュールの抜け落ちを防止するアンカープレートが挿入される。最後に、ウェッジパッキングにより、浸入しようとする水や火やガスに対して貫通材料が可能な限り完全に密封される程度までモジュールを押しつぶし、変形させる圧縮力がモジュールにかけられることになる。コアホールの中に挿入される円形のルーズフィルフレームを使用することもでき、この場合、密封に不可欠な圧力は締付けボルトをしっかりと締付けることにより発生する。
【0003】
その際の1つの問題が、このモジュール式区画化システムの密封度の確認である。スペース全体を閉鎖し、ガス又は圧縮空気を注入することもできるが、非常に大きなコストがかかることになる。この場合は、圧力計により、圧力低下を確認することができる。しかし、構造上及びコスト上の理由から、この方法はほとんどの場合すでに用いられていない。
【0004】
従って、いわゆる二重隔壁の使用により、この問題の解決が図られてきており、この場合、2つの同種の貫通材料が壁の中の対応する大きめのフレームの中に相互に平行に入れられていた。これにより、両隔壁の間に、時間依存測定により圧力低下を測定するために試験圧力が注入される中間スペースが生じる。両隔壁が密封性を有していない限りは、ガスはより高い圧力位置からより低い圧力位置へと逃げ、漏れ探知スプレーにより、漏れの場所を特定することができる。しかしながら、材料費が少なくとも2倍になり、取付け時間もはるかに長くなると理由から、この種の二重隔壁は経済的な解決策とはならない。従って、この種のコストの高い二重隔壁が使用されるのは、いくつかの化学プラントの高爆発性領域又は防火目的に限られている。
【0005】
例えば、爆発防護設備のような、安全性が重視される設備、特にガス圧調節ステーションにおいては、非常に多くの単一隔壁システムが使用されている。これらのシステムが本当に気密性を有しているかどうかは、すなわち、故障時に、ガスを拡散させることがないかどうかは、モジュラー式隔壁の取付け後には明確に確認することができないのである。
独明細書第10150075号には、取付けの直後に気密性を試験することができる単一隔壁であるモジュラー式隔壁が記載されている。この場合、各モジュールは、その外部密封面に、ケーブル又は導管の貫通方向に対して横方向にのびる周囲凹部を有しており、凹部の少なくとも1つには、ケーブル、導管又は充填材の外部被覆面までのびる少なくとも1つの孔が備えられている。好ましくは、各密封面の凹部が1つの孔を有するように、2つの孔が備えられている。
【0006】
このようにして、モジュールの全密封面に到達し、試験圧力を受けた際に、漏れ箇所を直ちに問題なく確認し、除去することを可能にする導管の連通システムを形成することにより、不可欠な試験スペースを隔壁の内側に確保することができる。
しかしながら、特に、モジュールの中の凹部が、直径の異なるケーブル又は導管への適応のために薄膜状ライニングを備えている場合は、凹部及び孔を有するこの種のモジュールの製造には比較的コストがかかることが明らかになっている。孔の領域以外では、試験圧力が実際にケーブル又は導管の外部被覆面にも到達したことを確認することができないことも分かっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、簡単かつ低コストで製造することができ、貫通させた導管及びモジュールの密封すべき全表面について完全に密封度を試験することができる前記種類のモジュラー隔壁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明によれば、モジュールの各直方体形部分が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサを通じて相互に連結された2つの部分直方体からなることにより解決される。
【0009】
この手段には、モジュールの製造時に、モジュールをそれぞれより短いいつかの部分に切断し、スペーサ用の凹部を備えなければならないという利点がある。さらに、それぞれの部分直方体の間に、モジュールの密封面にも、ケーブル又は導管の外部面にもガス又は圧縮空気を完全に到達させる統一的な試験スペースが生じることにもなる。
【0010】
本発明のさらなる詳細については、以下の本発明の好ましい実施例についての詳細な記述、及びそれらの実施例を例示的に示した添付図面により明らかにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁が、それぞれが半円筒形凹部4、5を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュール1を備えており、しかも、各直方体形部分2、3が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサ8を通じて相互に連結された2つの部分直方体6、7からなる。
【0012】
スペーサ8は、2つの部分直方体6、7の間に中間スペース9を確保するような方法で形成されている。各部分直方体6、7はそれぞれその外縁10に隣接して凹部11を有し、凹部11の中にスペーサ8の留めピン12が突出している。スペーサ8は、その中間にリングフランジ14を有し、その相互に逆向きの端部15、16がそれぞれ部分直方体6、7の凹部11の中に突出している留めピン13とすることができる。スペーサ8は、中間リング18又は1つ又は複数のワッシャを押込むことができる留めピン17となるような方法で形成することもできる。
【0013】
スペーサ8は、部分直方体6、7の凹部11の方を向いたその領域にそれぞれ2本の相互に逆向きの留めピン20、21を有するフレーム部分19とすることもできる。好ましくは、各フレーム部分19は4本の留めピン20、21を有する。フレーム部分19は、その横方向にのび、試験媒質が貫流することができる凹部を備えている。各フレーム部分19は、その外部寸法がモジュール1の外部寸法よりも小さくなり、その結果として、中間スペース9内に周囲圧力スペースを確保するような方法でモジュール1の外部寸法に適応させてある。フレーム部分19自体も、部分直方体6、7の半円筒形凹部よりも半径が大きな半円筒形凹部23を有しており、その結果、半円筒形凹部23とケーブル又は導管の外部被覆面との間のこの領域には、試験媒質が浸入可能なリングスペースが残ることになる。
【0014】
モジュール1は、部分直方体6、7がそれぞれスペーサ8と結合され、それぞれ2つの直方体形部分が充填材とともにモジュールを形成するような方法で、その使用箇所に事前取付けされた状態で供給される。モジュール1は、一般に行なわれているように、壁の開口の中に組込まれたフレームの中に挿入される。それぞれモジュール1の2つの層の間に、フレームからのモジュールの抜け落ちを防止するアンカーディスクが上下に挿入されている。アンカーディスクは、その中間スペース9に隣接した領域に、貫通孔を有している。
【0015】
アンカーディスクの側面にはさらにそれぞれ三角形の孔があけられている。これにより、大多数のモジュールが相互に、さらには、それらを囲んでいるフレームとともに、連通システムを形成する。この連通システムは、閉じられた隔壁の内部に試験可能なガス容量を有する導管網を含んでいる。この導管網には、隔壁を密封しているウェッジパッキングをその方を向いたフレームの上部プレス面の方向に貫通している通路が接続されている。このウェッジパッキングは試験媒質を受取るための周囲凹部を備えている。モジュール1の1つは、モジュールの直方体形部分2の半円筒形凹部4、5の中に挿入されて密封を行い、圧力損失を表示する圧力計を経て圧縮空気源に接続されている密封可能な圧縮空気継手を備えている。
【0016】
このモジュラー式隔壁の組込みの直後に、通常の建築用コンプレッサ及び圧力計を使用することにより、このシステムに密封性があるのか、それとも漏れがあるのかを確認することができる。このために、好ましくは、約4バールの試験圧力が連通システム内に加えられ、漏れがある場合は、圧力計により、検出可能な圧力低下が直ちに測定される。導管網と「外界」との間で漏れが確認された場合は、市販の気泡形成漏れ探知スプレーにより、モジュール3の両側に漏れがあるか、それとも片側だけに漏れがあるのかを知ることができる。
【0017】
漏れが確認された場合は、当該のモジュール1の取付けの繰返しにより、漏れを除去することができるが、もしこれに失敗した場合は、別のモジュール1を使用することもできる。この方法により、モジュール1の製造欠陥を検査することもできる。
図10は、他のに実施形態のスペーサ108を示す。スペーサ108は、その前面に、一対の垂直凹部22Vと、一対の水平凹部22Hが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの部分直方体からなり、スペーサが挿入されている直方体形部分の側面図である。
【図2】図1による直方体形部分の斜視図である。
【図3】図1による直方体形部分の平面図である。
【図4】リングフランジを備えたスペーサの斜視図である。
【図5】差込むべき中間リングを備えたスペーサの平面図である。
【図6】フレーム部分及び4本の留めピンを備えたスペーサの平面図である。
【図7】図6によるスペーサの斜視図である。
【図8】図1による部分直方体のスペーサ側の正面図である。
【図9】モジュールの側面図である。
【図10】スペーサーの正面図である。
【符号の説明】
1:モジュール、
2:直方体形部分、
3:直方体形部分(モジュール)、
4:凹部、
5:凹部、
6:部分直方体、
7:部分直方体、
8:スペーサ、
9:中間スペース、
10:外縁、
11:凹部、
12:留めピン、
13:留めピン、
14:リングフランジ、
15:端部、
16:端部、
17:留めピン、
18:中間リング、
19:フレーム部分、
20:留めピン、
21:留めピン、
22:凹部、
23:凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれが半円筒形凹部を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュールを備えている、あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のモジュールは欧州明細書第0429916B1号から公知である。モジュールはそれぞれ数個が壁又は天井の中のフレーム内に並列又は上下配置され、しかも、選択と寸法は網目計画に従って相互に調整され、貫通させるべき導管の数及び強度に応じて、充填材がモジュールから除去され、導管が挿入される。それぞれモジュールの2つの層の間に、フレームにより支持され、それによりフレームからのモジュールの抜け落ちを防止するアンカープレートが挿入される。最後に、ウェッジパッキングにより、浸入しようとする水や火やガスに対して貫通材料が可能な限り完全に密封される程度までモジュールを押しつぶし、変形させる圧縮力がモジュールにかけられることになる。コアホールの中に挿入される円形のルーズフィルフレームを使用することもでき、この場合、密封に不可欠な圧力は締付けボルトをしっかりと締付けることにより発生する。
【0003】
その際の1つの問題が、このモジュール式区画化システムの密封度の確認である。スペース全体を閉鎖し、ガス又は圧縮空気を注入することもできるが、非常に大きなコストがかかることになる。この場合は、圧力計により、圧力低下を確認することができる。しかし、構造上及びコスト上の理由から、この方法はほとんどの場合すでに用いられていない。
【0004】
従って、いわゆる二重隔壁の使用により、この問題の解決が図られてきており、この場合、2つの同種の貫通材料が壁の中の対応する大きめのフレームの中に相互に平行に入れられていた。これにより、両隔壁の間に、時間依存測定により圧力低下を測定するために試験圧力が注入される中間スペースが生じる。両隔壁が密封性を有していない限りは、ガスはより高い圧力位置からより低い圧力位置へと逃げ、漏れ探知スプレーにより、漏れの場所を特定することができる。しかしながら、材料費が少なくとも2倍になり、取付け時間もはるかに長くなると理由から、この種の二重隔壁は経済的な解決策とはならない。従って、この種のコストの高い二重隔壁が使用されるのは、いくつかの化学プラントの高爆発性領域又は防火目的に限られている。
【0005】
例えば、爆発防護設備のような、安全性が重視される設備、特にガス圧調節ステーションにおいては、非常に多くの単一隔壁システムが使用されている。これらのシステムが本当に気密性を有しているかどうかは、すなわち、故障時に、ガスを拡散させることがないかどうかは、モジュラー式隔壁の取付け後には明確に確認することができないのである。
独明細書第10150075号には、取付けの直後に気密性を試験することができる単一隔壁であるモジュラー式隔壁が記載されている。この場合、各モジュールは、その外部密封面に、ケーブル又は導管の貫通方向に対して横方向にのびる周囲凹部を有しており、凹部の少なくとも1つには、ケーブル、導管又は充填材の外部被覆面までのびる少なくとも1つの孔が備えられている。好ましくは、各密封面の凹部が1つの孔を有するように、2つの孔が備えられている。
【0006】
このようにして、モジュールの全密封面に到達し、試験圧力を受けた際に、漏れ箇所を直ちに問題なく確認し、除去することを可能にする導管の連通システムを形成することにより、不可欠な試験スペースを隔壁の内側に確保することができる。
しかしながら、特に、モジュールの中の凹部が、直径の異なるケーブル又は導管への適応のために薄膜状ライニングを備えている場合は、凹部及び孔を有するこの種のモジュールの製造には比較的コストがかかることが明らかになっている。孔の領域以外では、試験圧力が実際にケーブル又は導管の外部被覆面にも到達したことを確認することができないことも分かっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、簡単かつ低コストで製造することができ、貫通させた導管及びモジュールの密封すべき全表面について完全に密封度を試験することができる前記種類のモジュラー隔壁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明によれば、モジュールの各直方体形部分が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサを通じて相互に連結された2つの部分直方体からなることにより解決される。
【0009】
この手段には、モジュールの製造時に、モジュールをそれぞれより短いいつかの部分に切断し、スペーサ用の凹部を備えなければならないという利点がある。さらに、それぞれの部分直方体の間に、モジュールの密封面にも、ケーブル又は導管の外部面にもガス又は圧縮空気を完全に到達させる統一的な試験スペースが生じることにもなる。
【0010】
本発明のさらなる詳細については、以下の本発明の好ましい実施例についての詳細な記述、及びそれらの実施例を例示的に示した添付図面により明らかにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁が、それぞれが半円筒形凹部4、5を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュール1を備えており、しかも、各直方体形部分2、3が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサ8を通じて相互に連結された2つの部分直方体6、7からなる。
【0012】
スペーサ8は、2つの部分直方体6、7の間に中間スペース9を確保するような方法で形成されている。各部分直方体6、7はそれぞれその外縁10に隣接して凹部11を有し、凹部11の中にスペーサ8の留めピン12が突出している。スペーサ8は、その中間にリングフランジ14を有し、その相互に逆向きの端部15、16がそれぞれ部分直方体6、7の凹部11の中に突出している留めピン13とすることができる。スペーサ8は、中間リング18又は1つ又は複数のワッシャを押込むことができる留めピン17となるような方法で形成することもできる。
【0013】
スペーサ8は、部分直方体6、7の凹部11の方を向いたその領域にそれぞれ2本の相互に逆向きの留めピン20、21を有するフレーム部分19とすることもできる。好ましくは、各フレーム部分19は4本の留めピン20、21を有する。フレーム部分19は、その横方向にのび、試験媒質が貫流することができる凹部を備えている。各フレーム部分19は、その外部寸法がモジュール1の外部寸法よりも小さくなり、その結果として、中間スペース9内に周囲圧力スペースを確保するような方法でモジュール1の外部寸法に適応させてある。フレーム部分19自体も、部分直方体6、7の半円筒形凹部よりも半径が大きな半円筒形凹部23を有しており、その結果、半円筒形凹部23とケーブル又は導管の外部被覆面との間のこの領域には、試験媒質が浸入可能なリングスペースが残ることになる。
【0014】
モジュール1は、部分直方体6、7がそれぞれスペーサ8と結合され、それぞれ2つの直方体形部分が充填材とともにモジュールを形成するような方法で、その使用箇所に事前取付けされた状態で供給される。モジュール1は、一般に行なわれているように、壁の開口の中に組込まれたフレームの中に挿入される。それぞれモジュール1の2つの層の間に、フレームからのモジュールの抜け落ちを防止するアンカーディスクが上下に挿入されている。アンカーディスクは、その中間スペース9に隣接した領域に、貫通孔を有している。
【0015】
アンカーディスクの側面にはさらにそれぞれ三角形の孔があけられている。これにより、大多数のモジュールが相互に、さらには、それらを囲んでいるフレームとともに、連通システムを形成する。この連通システムは、閉じられた隔壁の内部に試験可能なガス容量を有する導管網を含んでいる。この導管網には、隔壁を密封しているウェッジパッキングをその方を向いたフレームの上部プレス面の方向に貫通している通路が接続されている。このウェッジパッキングは試験媒質を受取るための周囲凹部を備えている。モジュール1の1つは、モジュールの直方体形部分2の半円筒形凹部4、5の中に挿入されて密封を行い、圧力損失を表示する圧力計を経て圧縮空気源に接続されている密封可能な圧縮空気継手を備えている。
【0016】
このモジュラー式隔壁の組込みの直後に、通常の建築用コンプレッサ及び圧力計を使用することにより、このシステムに密封性があるのか、それとも漏れがあるのかを確認することができる。このために、好ましくは、約4バールの試験圧力が連通システム内に加えられ、漏れがある場合は、圧力計により、検出可能な圧力低下が直ちに測定される。導管網と「外界」との間で漏れが確認された場合は、市販の気泡形成漏れ探知スプレーにより、モジュール3の両側に漏れがあるか、それとも片側だけに漏れがあるのかを知ることができる。
【0017】
漏れが確認された場合は、当該のモジュール1の取付けの繰返しにより、漏れを除去することができるが、もしこれに失敗した場合は、別のモジュール1を使用することもできる。この方法により、モジュール1の製造欠陥を検査することもできる。
図10は、他のに実施形態のスペーサ108を示す。スペーサ108は、その前面に、一対の垂直凹部22Vと、一対の水平凹部22Hが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの部分直方体からなり、スペーサが挿入されている直方体形部分の側面図である。
【図2】図1による直方体形部分の斜視図である。
【図3】図1による直方体形部分の平面図である。
【図4】リングフランジを備えたスペーサの斜視図である。
【図5】差込むべき中間リングを備えたスペーサの平面図である。
【図6】フレーム部分及び4本の留めピンを備えたスペーサの平面図である。
【図7】図6によるスペーサの斜視図である。
【図8】図1による部分直方体のスペーサ側の正面図である。
【図9】モジュールの側面図である。
【図10】スペーサーの正面図である。
【符号の説明】
1:モジュール、
2:直方体形部分、
3:直方体形部分(モジュール)、
4:凹部、
5:凹部、
6:部分直方体、
7:部分直方体、
8:スペーサ、
9:中間スペース、
10:外縁、
11:凹部、
12:留めピン、
13:留めピン、
14:リングフランジ、
15:端部、
16:端部、
17:留めピン、
18:中間リング、
19:フレーム部分、
20:留めピン、
21:留めピン、
22:凹部、
23:凹部
Claims (10)
- それぞれが半円筒形凹部を備えた2つの直方体形部分からなり、ケーブル、導管又は充填材を囲んで密封するモジュールを備えている、あらゆる種類の構造部材にケーブル及び導管を密封貫通させるためのモジュラー隔壁において、各直方体形部分(2、3)が、ケーブル又は導管の縦方向に前後に配置され、少なくとも1つのスペーサ(8)を通じて相互に連結された2つの部分直方体(6、7)からなることを特徴とするモジュラー隔壁。
- 前記スペーサ(8)がそれぞれ2つの部分直方体(6、7)の間に中間スペース(9)を保持することを特徴とする請求項1記載のモジュラー隔壁。
- 前記部分直方体がそれぞれその外縁(10)に隣接して凹部(11)を有し、前記凹部(11)の中に前記スペーサ(8)の留めピン(12)が突出していることを特徴とする請求項1及び2記載のモジュラー隔壁。
- スペーサ(8)が、その中間にリングフランジ(14)を有し、その相互に逆向きの端部(15、16)がそれぞれ前記部分直方体(6、7)の前記凹部(11)の中に突出している留めピン(13)からなることを特徴とする請求項1〜3記載のモジュラー隔壁。
- スペーサ(8)が、少なくとも1つの中間リング(18)が押込まれた留めピン(17)からなることを特徴とする請求項1〜3記載のモジュラー隔壁。
- スペーサ(8)が、前記部分直方体(6、7)の前記凹部(11)の方を向いたその領域にそれぞれ2本の相互に逆向きの留めピン(20、21)を有するフレーム部分(19)からなることを特徴とする請求項1〜3記載のモジュラー隔壁。
- 各前記フレーム部分(19)が、4本の留めピン(20、21)を有することを特徴とする請求項6記載のモジュラー隔壁。
- 各前記フレーム部分(19)が、試験媒質を透過させる凹部(22)を備えていることを特徴とする請求項1〜3、6及び7記載のモジュラー隔壁。
- 各前記フレーム部分(19)の外部寸法が、モジュール(1)の外部寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3、6〜8記載のモジュラー隔壁。
- 各前記フレーム部分(19)が、前記直方体形部分(2、3)よりも半径が大きな半円筒形凹部(23)を有することを特徴とする請求項1〜3、6〜9記載のモジュラー隔壁。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE2003116282 DE10316282A1 (de) | 2001-10-10 | 2003-04-08 | Modulare Schottung zur dichten Durchführung von Kabeln und Rohrleitungen durch Bauteile aller Art (mit nachweisbarer Dichte) |
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ID=33461812
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JP2003203764A Pending JP2004312980A (ja) | 2003-04-08 | 2003-07-30 | あらゆる種類の構造物の部分を通ってケーブルや配管を気密状に引き込むための(気密性が検出可能な)モジュラー隔壁 |
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Families Citing this family (1)
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CN102927374B (zh) * | 2012-10-24 | 2014-09-17 | 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 | 船模甲板引线口水密封处理装置 |
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2003
- 2003-07-16 CN CNA031784321A patent/CN1536725A/zh active Pending
- 2003-07-30 JP JP2003203764A patent/JP2004312980A/ja active Pending
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CN1536725A (zh) | 2004-10-13 |
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