JP2004312268A - マルチメディアコンテンツファイルのデータ構造、マルチメディアコンテンツ生成装置、及びマルチメディアコンテンツ閲覧装置 - Google Patents

マルチメディアコンテンツファイルのデータ構造、マルチメディアコンテンツ生成装置、及びマルチメディアコンテンツ閲覧装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの効率的な管理及び利用を実現するマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造を得る。
【解決手段】マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、メディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、属性情報格納領域は、マルチメディアコンテンツのうちダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの属性を情報処理装置に認識させるダイジェスト動画属性情報を格納し、ダイジェスト動画属性情報はダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マルチメディアコンテンツファイルのデータ構造、マルチメディアコンテンツ生成装置、及びマルチメディアコンテンツ閲覧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットを介して様々なマルチメディアコンテンツを入手することができるようになっている。これらのマルチメディアコンテンツを効率的に管理し、利用するための様々な技術が提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された従来のデジタル放送用ストリームの蓄積方法では、早送り、巻き戻し等のトリックプレイに必要なパケットの検索を容易に行うため、トリックプレイ制御テーブルを定義し、ストリームと共に配信する。このトリックプレイ制御テーブルには、ダイジェストフラグ、サムネールフラグ等の制御情報が格納可能となっており、ダイジェストフラグが設定されているパケットはダイジェスト再生を行うために必要なパケットであり、サムネールフラグが設定されているパケットはサムネール画像として選択されているフレームであることを示している。これらの制御情報は、映像のIフレーム(MPEGのイントラフレーム)を含むパケットにのみ設定される。
【0004】
また、特許文献2に開示された従来のデジタル信号送受信装置では、映像と音声を多重化したストリームと、コンテンツ内のイベントを示すイベント情報を対応付けて蓄積し、同時に送信している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−281456号公報
【特許文献2】
特開2000−013753号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された方法では、トリックプレイ制御テーブル中の制御情報は、映像のIフレームに対してのみに設定可能であった。しかしながらインターネットや携帯端末に配信する映像コンテンツの場合、ストリーム上でのIフレームの間隔が長い場合が多いため、ダイジェストやサムネールフラグをIフレーム以外に設定する必要性が高い。
【0007】
また、特許文献2に示された方法では、イベント情報は発生時間と発生イベントを示すだけであり、映像か音声を問わずにコンテンツ全体と関係づけられていた。しかしながら、コンテンツ全体に関連するイベント以外にも、動画データのみに関連づけるのが好ましいイベントやオーディオデータのみに関連づけるのが好ましいイベントが有り、それらについてはそれぞれ動画データまたはオーディオデータのみに関連づけて蓄積したくても、従来の方法では実現することができなかった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、マルチメディアコンテンツの効率的な管理及び利用を実現するマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造を得ることを目的とする。
【0009】
また、上記のデータ構造を有するマルチメディアコンテンツファイルを生成し、管理するのに適したマルチメディアコンテンツ生成装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造は、動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、上記属性情報格納領域は、上記マルチメディアコンテンツのうちダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの属性を情報処理装置に認識させるダイジェスト動画属性情報を格納し、上記ダイジェスト動画属性情報はダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定することを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係るマルチメディアコンテンツ生成装置は、マルチメディアコンテンツのダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定するダイジェスト動画属性情報を生成するダイジェスト生成部を備え、ダイジェスト動画属性情報を、各メディアデータの属性を示す属性情報に含めてマルチメディアコンテンツファイルを生成するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の様々な形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるマルチメディアコンテンツ生成装置100及びマルチメディアコンテンツ閲覧装置200を備えたマルチメディアコンテンツ配信システムの構成図である。マルチメディアコンテンツ生成装置100及びマルチメディアコンテンツ配信サーバ300は、LAN(Local Area Network)等のネットワークによって接続されている。また、マルチメディアコンテンツ生成装置100、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200、及びマルチメディアコンテンツ配信サーバ300はインターネット500に接続されており、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200はインターネット500を介してマルチメディアコンテンツ配信サーバ300にアクセスすることができる。
【0013】
マルチメディアコンテンツ記憶部110、動画データ記憶部120、オーディオデータ記憶部130、イベント情報記憶部140はマルチメディアコンテンツ生成装置100と通信回線で接続された記憶装置である。また、マルチメディアコンテンツ記憶部310は、マルチメディアコンテンツ配信サーバ300と通信回線で接続された記憶装置である。この実施の形態において、一つのマルチメディアコンテンツファイルを構成する動画データ、オーディオデータ、イベント情報は、あらかじめ動画データ記憶部120、オーディオデータ記憶部130、イベント情報記憶部140にそれぞれ格納されており、コンテンツ制作者の指示に従ってマルチメディアコンテンツ生成装置100がこれらのデータからマルチメディアコンテンツファイルを生成し、マルチメディアコンテンツファイルをマルチメディアコンテンツ記憶部110に格納するようになっている。
【0014】
マルチメディアコンテンツ生成装置100において、動画データ記憶部120、オーディオデータ記憶部130、及びイベント情報記憶部140から動画データ、オーディオデータ、イベント情報が読み込まれ、マルチメディアコンテンツファイルが生成される。生成されたマルチメディアコンテンツファイルは、マルチメディアコンテンツ記憶部110に格納されると共に、ネットワークを介してマルチメディアコンテンツ配信サーバ300に供給され、マルチメディアコンテンツ記憶部310に格納される。マルチメディアコンテンツ配信サーバ300は、インターネット500を介してマルチメディアコンテンツ閲覧装置200にマルチメディアコンテンツを配信する。配信は、例えばFTP(File Transfer Protocol)によるファイル転送や、RTP(Real−time Transport Protocol)によるストリーミングによって実現される。
【0015】
マルチメディアコンテンツ生成装置100とマルチメディアコンテンツ配信サーバ300は、インターネット500を介して接続されていてもよい。また、マルチメディアコンテンツ記憶部110、動画データ記憶部120、オーディオデータ記憶部130、イベント情報記憶部140はそれぞれが別々の記憶装置でなくてもよく、1つの記憶装置であってもよい。また、動画データ記憶部120やオーディオデータ記憶部130の他にも、マルチメディアコンテンツに含まれるメディアのデータを格納した記憶装置が接続されていてもよい。
【0016】
図2は、この実施の形態1によるマルチメディアコンテンツ生成装置100の構成を示すブロック図である。図中、図1と同一の符号は同一の構成要素を表している。マルチメディアコンテンツ生成装置100は、データ読込部101、データ多重部102、属性情報生成部103、マルチメディアコンテンツ生成部104、ダイジェスト生成部105、キーワード付加部106、及び暗号化部107を有する。データ読込部101、データ多重部102、属性情報生成部103、マルチメディアコンテンツ生成部104、ダイジェスト生成部105、キーワード付加部106、及び暗号化部107は、実際には、マルチメディアコンテンツ生成装置100の中央演算処理装置の動作を制御するプログラムのモジュールに従って、該中央演算処理装置を便宜的に分割したものである。
【0017】
また、図3は、この実施の形態1によるマルチメディアコンテンツ閲覧装置200の構成を示すブロック図である。マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、メディアデータ出力部201、同期制御部202、デコード部203、データ分離部204、マルチメディアコンテンツ読込部205、マルチメディアコンテンツ蓄積部206、受信部207、ダイジェスト生成部208、暗号復号部209、及びマルチメディアコンテンツ検索部210を備える。メディアデータ出力部201には、マルチメディアコンテンツを再生するためのモニタ211とスピーカ212が接続されている。メディアデータ出力部201、同期制御部202、デコード部203、データ分離部204、マルチメディアコンテンツ読込部205、マルチメディアコンテンツ蓄積部206、受信部207、ダイジェスト生成部208、暗号復号部209、及びマルチメディアコンテンツ検索部210は、実際には、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200の中央演算処理装置の動作を制御するプログラムのモジュールに従って、該中央演算処理装置を便宜的に分割したものである。
【0018】
次に、マルチメディアコンテンツ生成装置100によるマルチメディアコンテンツ生成処理について説明する。
まず、データ読込部101は動画データ記憶部120、オーディオデータ記憶部130、及びイベント情報記憶部140より、コンテンツ制作者が入力装置(図示せず)を介して生成を指定した一つのマルチメディアコンテンツファイルに含まれる動画データ、オーディオデータ、及びそれらのメディアデータに関連するイベント情報を抽出する。
コンテンツ制作者の指定に従って当該マルチメディアコンテンツファイルについてのダイジェスト動画やダイジェスト画像を作成する場合には、ダイジェスト生成部105において、後述するダイジェスト情報生成処理が実行される。また、コンテンツ制作者の指定に従って当該マルチメディアコンテンツファイルに対する検索用キーワードを設定する場合には、キーワード付加部106において検索用キーワード生成処理が実行される。なお、検索用キーワード生成処理については実施の形態3に関連して説明する。
【0019】
データ多重部102は、データ読込部101で抽出された動画データ及びオーディオデータを多重化し、多重化メディアデータを出力する。また、属性情報生成部103では、当該マルチメディアコンテンツファイルについての属性情報が生成される。なお、属性情報の内容については後述する。マルチメディアコンテンツ生成部104は、データ多重部102が出力した多重化メディアデータと属性情報生成部103で生成された属性情報からマルチメディアコンテンツファイルを生成する。なお、生成したマルチメディアコンテンツファイルを暗号化する場合には、暗号化部107において暗号化処理を行う。暗号化処理については実施の形態4に関連して説明する。
【0020】
実施の形態1では、マルチメディアコンテンツファイルの形式としてISO/IEC(International Organization for Standardization / International Electrotechnical Commission)14496−1に定められているMP4(MPEG−4 File Format)を一例として使用し、MPEG−4Visual符号化された動画データを蓄積する場合を例にとって説明する。
【0021】
図4に、実施の形態1で用いるマルチメディアコンテンツファイル1000(MP4ファイル)の概略を示す。マルチメディアコンテンツファイル1000は、マルチメディアコンテンツの属性情報を格納する領域である属性情報部1001とメディアデータ自体を格納する領域であるメディアデータ部1005を有している。MP4を使用して同期的に再生される複数種類のメディアデータを蓄積する場合、このようにメディアデータと属性情報は分離して格納される。
【0022】
さらに、属性情報部1001は、マルチメディアコンテンツに含まれる各メディアデータの属性情報をメディアデータの種類毎に分けて格納する領域に分かれている。ここでは、メディア1属性情報1002が動画データの属性情報格納領域であり、メディア2属性情報1003がオーディオデータの属性情報の格納領域である。これらの属性情報格納領域は、マルチメディアコンテンツに含まれるメディアデータの種類の数に合わせて生成される。さらに、属性情報部1001には、メディア共通属性情報1004が含まれる。メディア共通属性情報1004は、全てのメディアデータに共通の属性情報を格納する領域である。
【0023】
属性情報は属性情報生成部103で生成され、対応するメディアデータ中の必要なデータ部分にマルチメディアコンテンツを再生する情報処理装置がアクセスするために必要なデータ部分の属性を示す。属性情報を読み取ることにより、再生用の情報処理装置は各メディアデータの属性を情報処理装置に認識することができる。属性の内容としては、各メディアデータの生成時刻、再生時間、及び構成情報、各メディアデータを構成する各フレームの再生時間、各フレームへのランダムアクセスに使用する情報等が含まれている。属性情報はメディアデータの種類毎にカプセル化されている。また、属性情報部1001には、後述するダイジェスト動画属性情報や、ダイジェスト画像属性情報等もメディアデータの種類毎に分けて格納される。
【0024】
メディアデータ部1005には、データ多重部102において複数種類のメディアデータを多重化することにより生成された多重化メディアデータが格納されている。データ多重部102が行う多重化とは、種類の異なるメディアデータを時系列的に再生容易な形式で混在させることである。メディアデータ部1005への格納形式は限定しないが、例えば1秒毎のように、単位時間毎に各メディアデータを分割、カプセル化し、カプセル化した各メディアデータの先頭の再生開始時間を時系列順に多重化して格納してもよい。この場合にも、属性情報はメディアデータの種類毎にカプセル化されている。
【0025】
次に、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200によるマルチメディアコンテンツ再生処理について説明する。この実施の形態のマルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、FTPによるダウンロードを行うが、これに代えて上述の通りRTPによるストリーミング受信を行ってもよい。
マルチメディアコンテンツ生成装置100によって生成されたマルチメディアコンテンツファイルは、ネットワークを介してマルチメディアコンテンツ配信サーバ300に供給され、マルチメディアコンテンツ記憶部310に格納される。
【0026】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、コンテンツ利用者が入力装置(図示せず)を用いて入力した指示に基づいて、インターネットを介してマルチメディアコンテンツ配信サーバ300にアクセスし、ファイル転送(FTP)によって所望のマルチメディアコンテンツファイルをダウンロードし、受信部207において受信する。受信したマルチメディアコンテンツファイルはマルチメディアコンテンツ蓄積部206に蓄積される。マルチメディアコンテンツファイルの受信が終了すると、マルチメディアコンテンツ読込部205によりマルチメディアコンテンツ蓄積部206からマルチメディアコンテンツファイルが読み出されて、マルチメディアコンテンツ読込部205に保持される。ここで、マルチメディアコンテンツファイルが暗号化されている場合には、暗号復号部209により復号処理が行われる。暗号復号部209は、コンテンツ利用者が当該マルチメディアコンテンツファイルについての正当な権利を有している場合、すなわち、例えばマルチメディアコンテンツ閲覧装置200上のコンテンツ再生ソフトウェアが復号化鍵を有している場合にはデータを復号する。
【0027】
次に、データ分離部204で多重化されているメディアデータが、種類の異なるメディアデータ(動画データとオーディオデータ)に分離され、デコード部203で各メディアデータがデコードされる。
【0028】
コンテンツ利用者が入力装置を介してマルチメディアコンテンツの再生を指示した場合には、同期制御部202で、デコードされた各メディアデータの同期が取られ、同期された各メディアデータがメディアデータ出力部201を介してモニタ211及びスピーカ212に出力される。すなわちメディアデータが時系列出力される。ここで、マルチメディアコンテンツファイルにイベント属性情報が含まれている場合には、イベント属性情報もメディアデータと同期を取って出力され、文字等としてイベントがモニタ211に表示される。ただし、モニタ211は、再生動画を表示する主画面とイベントを表示する副画面を並べて同時に表示すると好ましく、主画面で動画の表示がされているか否かにかかわらず副画面で全てのイベントを一度に表示するようにしてもよい。そして、副画面に表示されたイベントのいずれかをコンテンツ利用者が入力装置を用いて選択すると、そのイベントの発生時間に対応する部分を起点としてメディアデータをマルチメディアコンテンツ読込部205が後段のデータ分離部204に供給開始すると好ましい。
【0029】
また、マルチメディアコンテンツファイルにダイジェスト動画またはダイジェスト画像が設定されており、コンテンツ利用者が入力装置を介してダイジェスト動画やダイジェスト画像の再生を指示した場合には、ダイジェスト生成部208において、後述するダイジェスト動画生成処理またはダイジェスト画像生成処理が実行され、生成されたダイジェスト動画データまたはダイジェスト画像データがデコード部203でデコードされる。同期制御部202は、デコードされたダイジェスト動画データまたはダイジェスト画像データをメディアデータ出力部201を介してモニタ211及びスピーカ212に出力する。ここで、ダイジェスト動画とは、マルチメディアコンテンツファイルに含まれる各メディアデータの中から、少なくとも1箇所、好ましくは数箇所のデータ部分を抜き出して再生するものである。また、ダイジェスト画像は、マルチメディアコンテンツファイル内の動画データに含まれる複数の任意のフレームの静止画像である。ダイジェスト動画もダイジェスト画像もマルチメディアコンテンツの概略を簡潔に利用者に把握させるために使われる。
【0030】
なお、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200内のマルチメディアコンテンツ検索部210は、コンテンツ利用者の入力したキーワードに基づいて、マルチメディアコンテンツ蓄積部206に格納されたマルチメディアコンテンツファイルの検索を行う。後述するように、各マルチメディアコンテンツファイルおよびファイル内の各区間には属性情報として検索キーワードが付加されており、検索にあたっては、入力されたキーワードと一致する検索キーワードをマルチメディアコンテンツ検索部210が検知して抽出する。
【0031】
次に、ダイジェスト生成部105におけるダイジェスト情報生成処理、及びダイジェスト生成部208におけるダイジェスト動画生成処理について説明する。
ダイジェスト生成部105は、コンテンツ制作者により、マルチメディアコンテンツのダイジェスト動画作成指示が入力されると、ダイジェスト動画属性情報を生成する。ここでまずダイジェスト生成部105は、各メディアデータ(動画データとオーディオデータの各々)のうちダイジェスト動画の再生に用いられる少なくとも1つの区間、好ましくは複数の区間を指定する。そして、これらの区間に基づいて、ダイジェスト動画属性情報を作成し、ダイジェスト動画属性情報を属性情報部1001のメディア1属性情報1002とメディア2属性情報1003として格納する。
【0032】
ここで、ダイジェスト動画属性情報とは、マルチメディアコンテンツファイルのうちダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの属性を、マルチメディアコンテンツを再生する情報処理装置に認識させるための情報であり、ダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定する。実施の形態1では、ダイジェスト動画の再生に用いられるデータの区間の指定は、マルチメディアコンテンツファイル全体の再生開始時点を起点とするその区間の再生開始時間と再生終了時間を指定することにより実現する。
【0033】
図5に、ダイジェスト動画を構成するデータの区間がn区間(nは自然数)の場合のダイジェスト動画属性情報の例を示す。ダイジェスト動画属性情報2000は、属性情報部1001中の各メディアデータの属性情報(メディア1属性情報1002及びメディア2属性情報1003)の領域に格納される。具体的には、メディア1属性情報1002は、動画データのうちダイジェスト動画の再生に用いられる区間を特定するダイジェスト動画属性情報2000を動画データの他の属性情報とともに格納し、メディア2属性情報1003はオーディオデータのうちダイジェスト動画の再生に用いられる区間を特定するダイジェスト動画属性情報2000をオーディオデータの他の属性情報とともに格納する。
【0034】
図5中、「Size」はダイジェスト動画属性情報2000のデータサイズであり、「Type」はダイジェスト動画属性情報2000がダイジェスト動画属性情報データであることを示す識別子である。「Entry_count」はダイジェスト動画を構成するデータ区間の個数(n)である。「Start_time k(k=1〜n)」は第kの区間の再生開始時間、「End_time k(k=1〜n)」は第kの区間の再生終了時間である。
【0035】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、マルチメディアコンテンツ配信サーバ300より取得したマルチメディアコンテンツファイルにダイジェスト動画属性情報2000が含まれており、コンテンツ利用者が入力装置を介してダイジェスト動画の再生を指示した場合には、ダイジェスト生成部208においてダイジェスト動画生成処理を行う。ダイジェスト生成部208は、ダイジェスト動画属性情報2000に基づき、ダイジェスト動画データを生成する。具体的には、マルチメディアコンテンツ読込部205に保持されたマルチメディアコンテンツから、各メディアデータに設定された各々のダイジェスト動画属性情報で特定された区間に対応するデータ部分を抜き出す。これらのデータ部分は、デコード部203でデコードされた後、同期制御部202により同期して出力される。
【0036】
図6は、ダイジェスト動画属性情報2000に基づいて生成されるダイジェスト動画データの概要を示す図である。図示のストリームデータ2001は、例えば、マルチメディアコンテンツファイル1000で示されるマルチメディアコンテンツに含まれる動画メディアデータのストリームデータである。ストリーム中に記述されている数字はストリームのフレーム番号とする。ダイジェスト生成部208は、属性情報の中の各フレームの再生時間についての情報を参照し、ダイジェスト動画属性情報2000で指定された複数区間の再生開始時間及び再生終了時間と合致するフレームを全て抽出する。図の例では、ダイジェスト動画属性情報2000に基づいて生成されるダイジェスト動画データは、開始時間1と終了時間1の間に相当するフレーム2,3,4、及び開始時間2と終了時間2の間に相当するフレーム10,11,12によって構成されるストリームデータとなる。ただし、ここでは図5中のnが2、すなわち指定区間数が2の場合を考えている。
【0037】
なお、マルチメディアコンテンツ生成装置100は、ダイジェスト生成部105において、ダイジェスト動画属性情報2000を、メディア共通属性情報1004の領域に格納してもよい。この場合、ダイジェスト動画属性情報2000はマルチメディアコンテンツに含まれる複数種類のメディアデータから必要データ部分を抜き出すのに共通に使用される。
【0038】
図7は、メディア共通属性情報1004の領域に格納されたダイジェスト動画属性情報に基づいて、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200のダイジェスト生成部208で生成されるダイジェスト動画データの概要を示す図である。図示のストリームデータ2002は、例えばマルチメディアコンテンツファイルに含まれる動画メディアデータ(メディア1)のストリームデータである。また、ストリームデータ2003は、例えばマルチメディアコンテンツファイルに含まれるオーディオメディアデータ(メディア2)のストリームデータである。それぞれのストリーム中に記述されている数字はストリームのフレーム番号である。メディア共通属性情報1004の領域に格納されたダイジェスト動画属性情報2000に基づいて生成されるダイジェスト動画データは、メディア1については、開始時間1と終了時間1の間に相当するフレーム2,3,4、及び開始時間2と終了時間2の間に相当するフレーム10,11,12によって構成されるストリームデータとなる。また、メディア2については、開始時間1と終了時間1の間に含まれるフレーム2,3、及び開始時間2と終了時間2の間に含まれるフレーム8,9によって構成されるストリームデータとなる。ただし、ここでは図5におけるnが2、すなわち指定区間数が2の場合を考えている。このようにして、複数種類のメディアデータに共通のダイジェスト動画属性情報に基づいて、複数種類のメディアデータから必要データ部分を抜き出すことができる。
【0039】
上記の例では、表形式または箇条書き形式でダイジェスト動画属性情報を表現したが、この他にも、例えば、W3C(World Wide Web Consortium)で策定され、XML(eXtensible Markup Language)で記述された言語であるSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)を使用してもダイジェスト動画属性情報を記述することができる。
【0040】
図8は、SMILを用いたダイジェスト動画属性情報2004の例を示す図である。図中、「Size」はダイジェスト動画属性情報2004のデータサイズであり、「Type」はダイジェスト動画属性情報2004がSMILによるダイジェスト動画属性情報データであることを示す識別子である。「Length」は、SMILで記述されたダイジェスト動画構成情報のサイズ(バイト数)であり、「ダイジェスト動画構成情報」は、SMILによって記述されたダイジェスト動画データの構成情報である。ダイジェスト動画構成情報2005は、メディアデータの種類毎にダイジェスト動画属性情報を設定する場合のダイジェスト動画構成情報の例である。ダイジェスト動画構成情報2006は、複数種類のメディアデータに共通するダイジェスト動画属性情報を設定する場合のダイジェスト動画構成情報の例である。
【0041】
ダイジェスト動画構成情報2005は、SMILのシーケンシャル再生記述を用いて作成されており、図中、3行目の記述はダイジェスト動画としてメディア1を開始時間1から再生開始し、終了時間1で再生終了することを示している。また、4行目の記述はダイジェスト動画としてメディア1の開始時間2から再生開始し、終了時間2で再生終了することを示している。
【0042】
ダイジェスト動画構成情報2006は、SMILのシーケンシャル再生記述、パラレル再生記述を用いて作成されている。図中、5,6行目はメディア1のダイジェスト動画構成情報、9,10行目はメディア2のダイジェスト動画構成情報である。5,9行目に同じ時間を設定し、6,10行目も同じ時間を設定することにより、メディア1とメディア2のダイジェスト動画は同時に再生される。
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、SMILによって記述されたダイジェスト動画データの構成情報に基づいて、ダイジェスト生成部208においてダイジェスト動画データを生成する。
【0043】
マルチメディアコンテンツによっては、マルチメディアコンテンツの本来のメディアデータには含まれていない映像や音声をダイジェスト動画の一部として使用する場合がある。図9は、マルチメディアコンテンツの本来のメディアデータに含まれていない映像や音声をダイジェスト動画の一部として使用する場合のダイジェスト動画属性情報の例を示す図である。図9に示すように、ダイジェスト動画属性情報2007には、ダイジェスト動画属性情報2007のサイズを表す「Size」、一部に本来のメディアデータ以外のデータを含みうるダイジェスト動画の属性情報であることを示す識別子「Type」、ダイジェスト動画を構成する区間情報の個数を示す「Entry_count」(n)が含まれている。また、ダイジェスト動画属性情報2007には、ダイジェスト動画を構成するデータを選択するフラグであり、第1〜第nの区間で本来のメディアデータを使用するか、その他のデータ(ダイジェスト動画用メディアデータ)を使用するかを示すストリームフラグ「Stream_Flag k(k=1〜n)」、第1〜第nの区間の開始時間を表す「Start_time k(k=1〜n)」、第1〜第nの区間の終了時間を表す「End_time k(k=1〜n)」の情報が含まれている。従って、ダイジェスト動画属性情報2007は、マルチメディアコンテンツに本来含まれてダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの区間を特定する情報、もしくはダイジェスト動画用メディアデータの区間を特定する情報を少なくとも1つ含む。
【0044】
ダイジェスト動画に本来のメディアデータに含まれていないメディアデータを使用する場合、マルチメディアコンテンツファイル1000には、上記した多重化メディアデータを格納したメディアデータ部1005とは別個に、ダイジェスト動画の再生に用いられるダイジェスト動画用メディアデータが格納される。図10に、マルチメディアコンテンツファイル1000内での、ダイジェスト動画用メディアデータの格納方式の例を示す。図10に示されるダイジェスト動画情報部2008は、マルチメディアコンテンツファイル1000において、図4の属性情報部1001およびメディアデータ部1005とは別個の領域である。
【0045】
図10のダイジェスト動画情報部2008は、ダイジェスト動画を構成するメディアデータの種類(動画およびオーディオ)毎に存在する。ダイジェスト動画情報部2008は、ダイジェスト動画属性情報2007とダイジェスト動画用メディアデータ2010がカプセル化されて格納された領域である。
【0046】
なお、図10は、各メディアデータの種類毎に生成されたダイジェスト動画情報部2008を示しているが、複数種類のメディアデータに共通するダイジェスト動画情報部を生成してもよい。その場合には、ダイジェスト動画情報部は、複数種類のメディアデータの再生に共通して使用される一つのダイジェスト動画属性情報2007と、メディアデータの種類の数だけ存在する複数のダイジェスト動画用メディアデータ2010を有する形式となる。
【0047】
図11に、ダイジェスト動画用メディアデータ2010の構成例を示す。図中、「Size」はダイジェスト動画用メディアデータ2010のサイズであり、「Type」はダイジェスト動画用メディアデータであることを示す識別子である。「Entry_count」はダイジェスト動画用メディアデータ2010のフレーム数(n)である。「Size k(k=1〜n)」はフレーム1〜nのサイズであり、「Delta_time k(k=1〜n)」はフレームkからフレームk+1までの再生時間間隔、つまりフレームkの再生開始から再生終了までの時間である。「メディアデータ」は、ダイジェスト動画用メディアデータストリーム、つまりダイジェスト動画を構成する一連の実効データである。このように、ダイジェスト動画用メディアデータ2010を構成するフレーム毎のサイズ情報と再生時間情報が格納されており、それに続いてダイジェスト動画用メディアデータストリームが格納されている。
【0048】
次に、ダイジェスト動画にマルチメディアコンテンツに本来含まれないメディアデータが使用された場合の、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200におけるダイジェスト動画生成処理について説明する。
図9に示すダイジェスト動画属性情報2007のいずれかのストリームフラグk(k=1〜n)でダイジェスト動画用メディアデータの使用が指定されたと想定する。これは第kの区間でダイジェスト動画用メディアデータを使用することを意味する。第kの区間の「Start_time k」(開始時間k)に対応するダイジェスト動画用メディアデータストリーム上のフレームは、最初のフレーム1から順に各フレームの再生時間(Delta_time)を足した合計が「Start_time k」に達したか否か判断することにより求められる。また、求められたフレームのダイジェスト動画用メディアデータストリーム上での位置は、各フレームのサイズ情報(Size)を足すことにより得られ、そのフレームにアクセス可能となる。上記の点を除けば、この場合のダイジェスト動画生成処理は、図5のダイジェスト動画属性情報2000を用いるダイジェスト動画生成処理と同様である。
【0049】
次に、マルチメディアコンテンツ生成装置100においてマルチメディアコンテンツにダイジェスト画像情報を設定する場合の処理、及びマルチメディアコンテンツ閲覧装置200におけるダイジェスト画像生成処理について説明する。
【0050】
ダイジェスト画像は、マルチメディアコンテンツ内の動画データに含まれる任意のフレームの静止画像から構成される。ダイジェスト生成部105は、コンテンツ制作者により、マルチメディアコンテンツのダイジェスト画像作成指示が入力されると、ダイジェスト画像属性情報を生成する。ここでまずダイジェスト生成部105は、動画データのうちダイジェスト画像の再生に用いられる画像を特定し、さらに特定した画像の中から上記マルチメディアコンテンツの内容を表す代表画像を指定する。そして、これらの画像を特定するダイジェスト画像属性情報を作成し、ダイジェスト画像属性情報を属性情報部1001の動画データの属性情報(メディア1属性情報1002)として格納する。
【0051】
ここで、ダイジェスト画像属性情報とは、マルチメディアコンテンツファイルのうちダイジェスト画像の再生に用いられる動画データの属性を、マルチメディアコンテンツを再生する情報処理装置に認識させるための情報であり、マルチメディアコンテンツファイル全体の再生開始時点を起点とする再生時間によって少なくとも1つの時点での画像を特定し、さらに、特定した画像の中からマルチメディアコンテンツの内容を表す代表画像を指定する。
【0052】
図12に、ダイジェスト画像属性情報2011の例を示す。図中、「Size」はダイジェスト画像属性情報2011のデータサイズ、「Type」は、ダイジェスト画像属性情報の識別子である。「MainImage」は代表ダイジェスト画像番号、「Entry_count」はダイジェスト画像の個数(n)、「Time k(k=1〜n)」はダイジェスト画像番号kの動画データストリーム上での再生時間である。このように、ダイジェスト画像属性情報2011では、ダイジェスト画像を複数指定することができる。各ダイジェスト画像は、全体の動画メディアデータ上で該当映像が表示される時間によって指定する。代表ダイジェスト画像番号は、ダイジェスト画像の時間のインデックス番号によって示され、代表ダイジェスト画像に指定された画像が、そのコンテンツを1画像で代表して表示する時に使用される。
【0053】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、受信したマルチメディアコンテンツファイル1000にダイジェスト画像属性情報2011が含まれており、コンテンツ利用者が入力装置を介してダイジェスト画像の再生を指示した場合には、ダイジェスト生成部208においてダイジェスト画像属性情報2011に基づいてダイジェスト画像生成処理を行う。具体的には、マルチメディアコンテンツ読込部205に保持されたマルチメディアコンテンツから、ダイジェスト画像属性情報2011で特定された再生時間に対応するフレームを抜き出し、これらのフレームから構成されるダイジェスト画像データを生成する。ダイジェスト画像データは、デコード部203でデコードされた後、同期制御部202により出力される。また代表ダイジェスト画像の再生のみをコンテンツ利用者が指示した場合には、ダイジェスト生成部208は、ダイジェスト画像属性情報2011で特定される代表ダイジェスト画像の再生時間に対応するフレームのみを抜き出す。このフレームも、デコード部203でデコードされた後、同期制御部202により出力される。
また、ダイジェスト画像に指定したフレームがIフレームでない場合には、時間的に該フレームより前に存在する一番近いIフレームを検索し、そのIフレームから該フレームまで動画データをデコードすることにより静止画像を得るようにしてもよい。
【0054】
以上のように、この実施の形態1によれば、マルチメディアコンテンツ生成装置100は、ダイジェスト生成部105でマルチメディアコンテンツファイルのうちダイジェスト動画の生成に用いられるメディアデータの再生時間区間を指定するダイジェスト動画属性情報を生成し、属性情報に含めてマルチメディアコンテンツファイル内に格納するようにしたので、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、マルチメディアコンテンツファイルをダウンロードするだけで、容易にコンテンツの概要を把握可能なダイジェスト動画を再生することが可能となる。
なお、実施の形態1では、マルチメディアコンテンツ生成装置100において属性情報を含むマルチメディアコンテンツファイルの作成を行っているが、既に作成されたマルチメディアコンテンツファイルを読み込み、ダイジェスト生成部105において生成したダイジェスト動画属性情報を読み込んだマルチメディアコンテンツファイルに追加することも可能である。
【0055】
また、マルチメディアコンテンツ生成装置100は、ダイジェスト生成部105でマルチメディアコンテンツファイルのうちダイジェスト画像の生成に用いられる動画データの再生時間を指定するダイジェスト画像属性情報を生成し、属性情報生成部103で生成される属性情報に含めてマルチメディアコンテンツファイル内に格納するようにしたので、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、マルチメディアコンテンツをダウンロードするだけで、容易にコンテンツの概要を把握可能なダイジェスト画像を表示することが可能となる。
なお、実施の形態1では、マルチメディアコンテンツ生成装置100において属性情報を含むマルチメディアコンテンツファイルの作成を行っているが、既に作成されたマルチメディアコンテンツファイルを読み込み、ダイジェスト生成部105において生成したダイジェスト画像属性情報を読み込んだマルチメディアコンテンツファイルに追加することも可能である。
【0056】
なお、実施の形態1では、マルチメディアコンテンツファイルの例としてMP4ファイルを用いたが、ファイルの形式はこれ以外にも、各メディアデータに関する属性情報を個別に管理できる形式であれば利用することができる。
【0057】
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1と同様のマルチメディアコンテンツ生成装置100によって、マルチメディアコンテンツとイベント属性情報を関連付けたマルチメディアコンテンツファイルを作成する。なお、実施の形態2においてもマルチメディアコンテンツファイルにはMP4ファイルを一例として用いる。
【0058】
イベント属性情報とは、マルチメディアコンテンツもしくはマルチメディアコンテンツに含まれる各メディアデータ上で発生したイベントの発生時期とイベントの種別を表す情報である。マルチメディアコンテンツとしてビルの入り口に設置された監視カメラシステムの映像を例に取ると、例えば、動画データ上で人が入退館を行ったというイベントを動画データの映像と関連付け、そのイベントの発生時期の映像を利用者が見たいことがある。そこで、イベント属性情報は、人の入退館の発生時期と人の入退館という種別を表す。また、例えば、オーディオデータ上で閾値以上の音量を有する音が発生したというイベントをオーディオデータと関連付け、そのイベントの発生時期の音を利用者が聴きたいことがある。そこで、イベント属性情報は、閾値以上の音の発生というイベントの発生時期と、閾値以上の音の発生というイベントの種別を表す。
【0059】
実施の形態2では、マルチメディアコンテンツ生成装置100の属性情報生成部103がイベント属性情報を生成し、マルチメディアコンテンツファイル1000内の属性情報部1001に格納する。なお、マルチメディアコンテンツファイル1000にイベント属性情報を格納する処理以外の動作については、実施の形態1と同様である。
【0060】
属性情報生成部103は、データ読込部101でイベント情報記憶部140から読み込まれたイベント情報を基にイベント属性情報を生成する。ここで、属性情報生成部103は、マルチメディアコンテンツファイル1000に含まれるメディアデータの種類(動画データおよびオーディオデータ)毎にイベントを配分する。そして、動画データのイベントに関するイベント属性情報を属性情報部1001のメディア1属性情報1002に格納し、オーディオデータのイベントに関するイベント属性情報を属性情報部1001のメディア2属性情報1003に格納し、両方のデータに共通するイベントに関するイベント属性情報を属性情報部1001のメディア共通属性情報1004に格納する。
【0061】
図13は、イベント属性情報2012の例を示した図である。「Size」はイベント属性情報全体のサイズ、「Type」はイベント属性情報であることを示す識別子、「Entry_count」はイベント属性情報2012に格納されているイベント数(n)、「EventID k(k=1〜n)」はイベントkの種別を表すイベントID、「EventTime k(k=1〜n)」はイベントkの発生時間をマルチメディアコンテンツファイル全体の再生開始時間を起点として記述した情報、「EventDescription k(k=1〜n)」はイベントkに関連した説明事項であり、例えば絶対時間で表したイベント発生時間等が格納される。イベント属性情報2012のデータ長は可変であり、終了点はNULL文字列等で示す。
【0062】
イベント属性情報に表されたイベントは、上述の通りモニタ211に表示される。そして、副画面に表示されたイベントのいずれかをコンテンツ利用者が入力装置を用いて選択すると、イベント属性情報内のそのイベントの発生時間がマルチメディアコンテンツ読込部205に通知され、マルチメディアコンテンツ読込部205はそのイベントの発生時間に対応する部分を起点としてメディアデータを後段のデータ分離部204に供給開始する。このようにしてコンテンツ利用者は、所望のイベントに関するデータ部分を簡単に再生することができる。なお、かかる指定されたイベントに応答する再生は、イベントに関連するメディアデータのみ(すなわち動画データまたはオーディオデータのみ)の再生でもよいし、両方のメディアデータの再生でもよい。
【0063】
以上のように、マルチメディアコンテンツ上で発生するイベントと関連付けられイベントの種別を示すイベント属性情報をマルチメディアコンテンツファイルに格納することにより、映像データ等と関連したイベントを簡易に操作することが可能であり、ポータビリティの高いマルチメディアコンテンツファイルを作成することができる。
【0064】
また、イベント属性情報は、マルチメディアコンテンツファイル内のメディア共通属性情報あるいは個々の対応するメディアデータの属性情報の領域に格納するようにしたので、コンテンツ全体に関連付けられるイベントのみならず、各メディアデータに個別に関連付けられるイベントについても簡易に操作することができる。
なお、実施の形態2では、マルチメディアコンテンツ生成装置100において属性情報を含むマルチメディアコンテンツファイルの作成を行っているが、既に作成されたマルチメディアコンテンツファイルを読み込み、属性情報生成部103において生成したイベント属性情報を読み込んだマルチメディアコンテンツファイルに追加することも可能である。
【0065】
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1,2のいずれかと同様のマルチメディアコンテンツ生成装置100によってマルチメディアコンテンツに検索キーワードを設定し、マルチメディアコンテンツ閲覧装置200でそのキーワードを利用してコンテンツファイルの検索が行えるようにする。なお、実施の形態3においてもマルチメディアコンテンツファイルにはMP4ファイルを一例として用いる。
【0066】
マルチメディアコンテンツ生成装置100のキーワード付加部106は、コンテンツ制作者の入力したキーワード情報を基にキーワード属性情報を生成する。キーワード属性情報は、マルチメディアコンテンツファイル1000に含まれる異なる種類のメディアデータに共通する特定区間に対応する検索用キーワードと、マルチメディアコンテンツファイル1000に含まれる各メディアデータの特定区間に対応する検索用キーワードを指定する。
【0067】
図14に、キーワード属性情報2013の例を示す。図中、「Size」はキーワード属性情報全体のデータサイズ、「Type」はキーワード属性情報であることを示す識別子である。「Entry_count 1」は時間共通キーワード数(n)を表す。「Keyword k(k=1〜n)」は時間共通キーワードであり、時間共通キーワード数(n)分の時間共通キーワードが格納される。時間共通キーワードとは、時間に関係しないキーワード、つまりマルチメディアコンテンツファイル1000全体に対応する検索用キーワードか、マルチメディアコンテンツファイル1000に含まれるいずれかのメディアデータ(動画像データまたはオーディオデータ)全体に対応する検索用キーワードである。
【0068】
「Entry_count 2」は、区間キーワードが設定された特定区間の数(ここではnとする。)である。区間キーワードは、マルチメディアコンテンツファイル1000に含まれる異なる種類のメディアデータに共通する特定区間に対応する検索用キーワード、または各メディアデータの特定区間に対応する検索用キーワードである。各特定区間は、区間開始時間と区間終了時間で指定され、それぞれの特定区間に対して複数の区間キーワードを設定できる。「Start_time k(k=1〜n)」は、区間kの開始時間であり、「End_time k(k=1〜n)」は、区間kの終了時間である。「Keyword_count k(k=1〜n)」は、一の区間kに設定される区間キーワード数(ここでは、区間1でm、区間nでpとする。)であり、各区間の「Keyword_count k」に続いて各区間のキーワードが格納される。例えば、「Keyword 1−1」から「Keyword 1−m」に区間1のキーワードが格納され、「Keyword n−1」から「Keyword n−k」に区間nの区間キーワードが格納される。なお、時間共通キーワードおよび区間キーワードのデータ長は可変であり、NULL文字コード等で終了を表す。
【0069】
キーワード付加部106は、キーワード属性情報2013を生成すると、キーワード属性情報をマルチメディアコンテンツファイル1000の属性情報部1001に格納する。ここで、異なる種類のメディアデータに共通するキーワード属性情報2013を生成した時には、このキーワード属性情報2013を属性情報部1001のメディア共通属性情報1004に格納し、各メディアデータのためのキーワード属性情報2013を生成した時には、このキーワード属性情報2013を属性情報部1001の対応するメディアデータの種類の属性情報内(メディア1属性情報1002またはメディア2属性情報1003)に格納する。
【0070】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、コンテンツ利用者の入力した検索キーワードに従ってコンテンツの検索を行う際、キーワード属性情報を参照することにより検索を行う。
【0071】
以上のように、マルチメディアコンテンツファイル内にキーワード属性情報を格納することにより、データベース等の機能を利用して容易にコンテンツの検索を行うことができる。
【0072】
また、キーワード属性情報は時間区間ごとにキーワードを設定できる構成にしたので、コンテンツの内容に即して、より適切なキーワードを設定することができる。
【0073】
また、キーワード属性情報は、マルチメディアコンテンツファイル内のメディア共通属性情報あるいは個々のメディアデータの属性情報の領域に格納するようにしたので、マルチメディアコンテンツファイル1000全体のみならず各メディアデータに対しても検索キーワードを簡易に設定することができる。
なお、実施の形態3では、マルチメディアコンテンツ生成装置100において属性情報を含むマルチメディアコンテンツファイルの作成を行っているが、既に作成されたマルチメディアコンテンツファイルを読み込み、キーワード付加部106において生成したキーワード属性情報を読み込んだマルチメディアコンテンツファイルに追加することも可能である。
【0074】
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態1〜3のいずれかと同様のマルチメディアコンテンツ生成装置100によって、マルチメディアコンテンツファイルを暗号化する。なお、実施の形態4においてもマルチメディアコンテンツファイルにはMP4ファイルを一例として用いる。
【0075】
マルチメディアコンテンツ生成装置100は、マルチメディアコンテンツ生成部104で生成したマルチメディアコンテンツファイル1000を暗号化する場合には、暗号化部107において暗号化処理を行う。この際、属性情報部1001とメディアデータ部1005の一方のみを暗号化する。
【0076】
図4に示すように、MP4ファイルは各メディアデータの属性情報を格納する属性情報部1001と各メディアのメディアデータを多重化した多重化メディアデータに分割して格納されている。メディアデータの構成情報やアクセスに必要な情報は属性情報部1001に格納されているため、通常、メディアデータ部1005のデータのみではマルチメディアコンテンツを再生することはできない。そのため、属性情報部1001のみを暗号化すれば、事実上、コンテンツ全体を暗号化したのと同様の効果が得られる。
【0077】
図15は、属性情報を暗号化した場合のマルチメディアコンテンツファイル2014の構成の例を示す図である。図に示すように、マルチメディアコンテンツファイル2014は、暗号化属性情報格納データ部2015とメディアデータ部2017を有している。暗号化属性情報格納データ部2015には、暗号化属性情報格納データであることを示す識別子と、暗号化属性情報格納データ全体のサイズと、暗号化された属性情報2016が格納されている。
【0078】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200に実装されたコンテンツ再生ソフトウェアは、復号化するために必要な復号化鍵等の情報を有している。暗号復号部209は、暗号化属性情報格納データのサイズ情報に基づいて暗号化された属性情報2016を取りだし、復号化鍵を用いて復号化する。復号化した属性情報を読み出すことにより、メディアデータへのアクセスが可能となる。
【0079】
このように、マルチメディアコンテンツの属性情報のみを暗号化することで、簡易的にマルチメディアコンテンツの暗号化を実現することができる。この方法は、性能が限られている携帯端末等では特に有効である。
【0080】
暗号化部107は、一部の種類のメディアデータに対応する属性情報のみを暗号化してもよい。図16は複数種類のメディアデータ毎の属性情報を格納するマルチメディアコンテンツファイルにおいて、一部の種類のメディアデータの属性情報のみを暗号化する場合の、マルチメディアコンテンツファイル2018の構成例である。図の例では、マルチメディアコンテンツはメディア1(例えば動画データ)とメディア2(例えばオーディオデータ)を含む。図に示すように、マルチメディアコンテンツファイル2018は、属性情報部2019とメディアデータ部2024を有する。属性情報部2019には暗号化メディア属性情報格納データ部2020と、暗号化されていない属性情報(メディア2属性情報2021、メディア共通属性情報2022)が含まれる。暗号化メディア属性情報格納データ部2020は、暗号化メディア属性情報格納データであることを示す識別子と、暗号化メディア属性情報格納データ全体のサイズと、暗号化されたメディア1属性情報2023を内部に有している。
【0081】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200に実装されたコンテンツ再生ソフトウェアは、復号化するために必要な復号化鍵等の情報を有している。暗号復号部209は、暗号化メディア属性情報格納データのサイズ情報に基づいて暗号化されたメディア1属性情報2023を取りだし、復号化鍵を用いて復号化する。復号化したメディア1属性情報を読み出すことにより、メディアデータへのアクセスが可能となる。
【0082】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200に実装されたコンテンツ再生ソフトウェアが復号化するための情報を有していない場合、暗号化メディア属性情報格納データ部2023は読み飛ばされ、暗号化されていないメディア2属性情報2021のみにアクセス可能となる。その結果マルチメディアコンテンツ閲覧装置200では、メディア2のメディアデータのみを再生することができる。
【0083】
このように、再生権利を購入した利用者はマルチメディアコンテンツ全てを閲覧可能であるが、再生権利を持たない利用者には暗号化されていないメディアのみ閲覧可能にすることができる。
【0084】
図17は、メディアデータのみを暗号化した場合の、マルチメディアコンテンツファイルの構成例である。図に示すように、マルチメディアコンテンツファイル2025は、属性情報部2026と暗号化メディアデータ格納データ部2027を有する。暗号化メディアデータ格納データ部2027は、暗号化メディア格納データであることを示す識別子と、暗号化メディアデータ格納データのデータサイズと、暗号化されたメディアデータ2028を有する。
【0085】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200に実装されたコンテンツ再生ソフトウェアは、マルチメディアコンテンツファイル2025を復号化するために必要な復号化鍵等の情報を有している。暗号復号部209は、暗号化メディアデータ格納データのサイズ情報に基づいて暗号化されたメディアデータ2028を取りだし、復号化鍵を用いて復号化する。メディアデータへのアクセスにはファイルの先頭からのオフセット位置を使用するが、復号化されたメディアデータは、暗号化されたメディアデータ2028が格納されている位置から始まると仮定してオフセット位置を計算してアクセスする。
【0086】
このようにメディアデータのみを暗号化することにより、例えばマルチメディアコンテンツファイルが図10に示すようなダイジェスト動画属性情報2007とダイジェスト動画用メディアデータ2010を有しており、ダイジェスト動画が全てダイジェスト動画用メディアデータ2010から構成されている場合には、復号化鍵を有さない再生ソフトウェアを使用しても、ダイジェスト動画のみは閲覧できるように設定することができる。
【0087】
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態1〜4のいずれかと同様のマルチメディアコンテンツ生成装置100によって、マルチメディアコンテンツファイル間の関連情報を設定する。なお、実施の形態5においてもマルチメディアコンテンツファイルとしてMP4ファイルを用いる。
【0088】
マルチメディアコンテンツ生成装置100は、あるマルチメディアコンテンツファイルに関連付けて再生することが可能な他のマルチメディアコンテンツファイルがある場合、関連ファイル属性情報を生成し、当該マルチメディア属性情報の属性情報部に格納する。
【0089】
図18は、マルチメディアコンテンツファイル間の関連を記述した関連ファイル属性情報2029の例を示す図である。図中、「Size」は関連ファイル属性情報全体のサイズ、「Type」は関連ファイル属性情報であることを示す識別子である。「Entry_count」は、当該マルチメディアコンテンツファイルに関連するファイル数を表す関連ファイル数情報(ここでは、nとする。)である。関連ファイル数情報の後には、関連ファイル数分のファイル識別情報「FileIdentifier k(k=1〜n)」と相対時間情報「RelativeTime k(k=1〜n)」が格納される。ファイル識別情報は、関連するファイルを特定するための識別情報であり、例えばファイルの存在するURL(Uniform Resource Locator)等で示される。相対時間情報は、関連するファイルの蓄積開始時刻と自ファイルの蓄積開始時刻との差分を示す。相対時間情報の代わりに、関連ファイル属性情報内に自ファイルと関連ファイルの蓄積開始時刻を登録するようにしても同様の効果が得られる。
【0090】
マルチメディアコンテンツ閲覧装置200は、関連ファイル属性情報2029を有しているマルチメディアコンテンツファイルにアクセスした場合、当該マルチメディアコンテンツファイルに関連するファイルが特定可能であると共に、関連ファイルとの蓄積開始時間の差分が入手可能である。
これにより、例えば、ほぼ同時刻に撮影した複数地点の映像が複数の動画コンテンツとして存在する場合、そのうちの一つのコンテンツのマルチメディアコンテンツファイルに、それらの複数ファイルの情報を記述した関連ファイル属性情報を格納しておくことにより、そのマルチメディアコンテンツファイルを入手すれば、関連する全てのコンテンツのマルチメディアコンテンツファイルを特定することができる。さらに、それらのファイルを再生する際の開始時刻の差分がわかるため、複数コンテンツの同時刻の映像を同期して表示することが可能となる。
なお、実施の形態5では、マルチメディアコンテンツ生成装置100において属性情報を含むマルチメディアコンテンツファイルの作成を行っているが、既に作成されたマルチメディアコンテンツファイルを読み込み、属性情報生成部103において生成した関連ファイル属性情報を読み込んだマルチメディアコンテンツファイルに追加することも可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、マルチメディアコンテンツの効率的な管理及び利用を実現するマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造を得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による、マルチメディアコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による、マルチメディアコンテンツ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1による、マルチメディアコンテンツ閲覧装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1で用いられるMP4ファイルの概略構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による、ダイジェスト動画属性情報の例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による、ダイジェスト動画属性情報に基づいて生成されるダイジェスト動画データの概要を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1による、複数種類のメディアデータに共通するダイジェスト動画属性情報に基づいて生成されるダイジェスト動画データの概要を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1による、SMILを用いたダイジェスト動画属性情報の例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態1による、マルチメディアコンテンツの本来のメディアデータに含まれていない映像や音声をダイジェスト動画の一部として使用する場合のダイジェスト動画属性情報の例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1による、マルチメディアコンテンツファイル内での、ダイジェスト動画用メディアデータの格納方式の例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1による、ダイジェスト動画用メディアデータの構成例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態1による、ダイジェスト画像属性情報の例を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態2による、イベント属性情報の例を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態3による、キーワード属性情報の例を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態4による、属性情報を暗号化した場合のマルチメディアコンテンツファイルの概略構成の例を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態4による、複数のメディアデータの種類毎の属性情報のうち一部の種類のメディアデータの属性情報のみを暗号化した場合のマルチメディアコンテンツファイルの概略構成の例を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態4による、メディアデータのみを暗号化した場合のマルチメディアコンテンツファイルの概略構成の例を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態5による、関連ファイル属性情報の例を示す図である。
【符号の説明】
100 マルチメディアコンテンツ生成装置、101 データ読込部、102データ多重部、103 属性情報生成部、104 マルチメディアコンテンツ生成部、105 ダイジェスト生成部、106 キーワード付加部、107 暗号化部、110 マルチメディアコンテンツ記憶部、120 動画データ記憶部、130 オーディオデータ記憶部、140 イベント情報記憶部、200 マルチメディアコンテンツ閲覧装置、201 メディアデータ出力部、202 同期制御部、203 デコード部、204 データ分離部、205 マルチメディアコンテンツ読込部、206 マルチメディアコンテンツ蓄積部、207 受信部、208 ダイジェスト生成部、209 暗号復号部、210 マルチメディアコンテンツ検索部、211 モニタ、212 スピーカ、300 マルチメディアコンテンツ配信サーバ、310 マルチメディアコンテンツ記憶部、500インターネット。

Claims (18)

  1. 動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、
    上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、
    上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、
    上記属性情報格納領域は、上記マルチメディアコンテンツのうちダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの属性を情報処理装置に認識させるダイジェスト動画属性情報を格納し、上記ダイジェスト動画属性情報はダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定することを特徴とするマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  2. 属性情報格納領域は、マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性情報をメディアデータの種類毎に分けて格納する2つ以上のメディア属性情報格納領域を有し、
    上記メディア属性情報格納領域の少なくとも1つが、対応する種類のメディアデータのうちダイジェスト動画の再生に用いられる区間を特定するダイジェスト動画属性情報を格納することを特徴とする請求項1記載のマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  3. ダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの区間を、上記マルチメディアコンテンツ全体の再生開始時点を起点とする再生開始時間と再生終了時間によって特定することを特徴とする請求項1または請求項2記載のマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  4. マルチメディアコンテンツに本来含まれるメディアデータとは別個にダイジェスト動画の再生に用いられるダイジェスト動画用メディアデータを格納するダイジェスト動画情報格納領域を備え、
    ダイジェスト動画属性情報は、マルチメディアコンテンツに本来含まれるダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの区間を特定する情報、もしくは上記ダイジェスト動画用メディアデータの区間を特定する情報を、少なくとも1区間含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  5. ダイジェスト動画属性情報は、XMLによって記述されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  6. 動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、
    上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、
    上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、
    上記属性情報格納領域は、上記マルチメディアコンテンツのうちダイジェスト画像の再生に用いられるメディアデータの属性を情報処理装置に認識させるダイジェスト画像属性情報を格納し、上記ダイジェスト画像属性情報は、上記マルチメディアコンテンツ全体の再生開始時点を起点とする再生時間によって少なくとも1つの時点での画像を特定し、さらに、特定した画像の中から上記マルチメディアコンテンツの内容を表す代表画像を指定することを特徴とするマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  7. 動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、
    上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、
    上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、
    上記属性情報格納領域は、上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性情報をメディアデータの種類毎に分けて格納する2つ以上のメディア属性情報格納領域を有し、
    上記メディア属性情報格納部の各々は、対応する種類のメディアデータ上のイベントと関連付けられ上記イベントの種別を示すイベント属性情報を格納することを特徴とするマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  8. 動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、
    上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、
    上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、
    上記属性情報格納領域は、異なる種類のメディアデータに共通する特定区間に対応する検索用キーワードと、各メディアデータの特定区間に対応する検索用キーワードを指定するキーワード属性情報を格納することを特徴とするマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  9. 動画データを含むマルチメディアコンテンツを情報処理装置で再生するためのマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造であって、
    上記マルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を情報処理装置に認識させる属性情報を格納する属性情報格納領域と、
    上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを格納するメディアデータ格納領域を備え、
    上記属性情報格納領域は、上記マルチメディアコンテンツファイルと関連付けて再生することが可能な他のマルチメディアコンテンツファイルを示す関連ファイル属性情報を格納することを特徴とするマルチメディアコンテンツファイルのデータ構造。
  10. 動画データを含むマルチメディアコンテンツファイルを生成するマルチメディアコンテンツ生成装置であって、
    上記マルチメディアコンテンツのダイジェスト動画の再生に用いられるメディアデータの少なくとも1区間を特定するダイジェスト動画属性情報を生成するダイジェスト生成部を備え、
    上記ダイジェスト動画属性情報を、各メディアデータの属性を示す属性情報に含めて上記マルチメディアコンテンツファイルを生成することを特徴とするマルチメディアコンテンツ生成装置。
  11. 動画データを含むマルチメディアコンテンツファイルを生成するマルチメディアコンテンツ生成装置であって、
    上記マルチメディアコンテンツのうちダイジェスト画像の再生に用いられるメディアデータの画像を特定し、さらに特定した画像の中から上記マルチメディアコンテンツの内容を表す代表画像を指定するダイジェスト画像属性情報を生成するダイジェスト生成部を備え、
    上記ダイジェスト画像属性情報を、各メディアデータの属性を示す属性情報に含めて上記マルチメディアコンテンツファイルを生成することを特徴とするマルチメディアコンテンツ生成装置。
  12. 動画データを含むマルチメディアコンテンツファイルを生成するマルチメディアコンテンツ生成装置であって、
    上記マルチメディアコンテンツに含まれるメディアデータの種類毎に生成された、各メディアデータの属性を示す属性情報に付加する情報として、対応するメディアデータ上のイベントと関連付けられ上記イベントの種別を示すイベント属性情報を生成する属性情報生成部を備えたことを特徴とするマルチメディアコンテンツ生成装置。
  13. 動画データを含むマルチメディアコンテンツファイルを生成するマルチメディアコンテンツ生成装置であって、
    異なる種類のメディアデータに共通する特定区間に対応する検索用キーワードと、各メディアデータの特定区間に対応する検索用キーワードを指定するキーワード属性情報を生成するキーワード付加部を備え、
    上記キーワード属性情報を、各メディアデータの属性を示す属性情報に含めて上記マルチメディアコンテンツファイルを生成することを特徴とするマルチメディアコンテンツ生成装置。
  14. 動画データを含むマルチメディアコンテンツファイルを生成するマルチメディアコンテンツ生成装置であって、
    上記マルチメディアコンテンツに含まれる各メディアデータの属性を示す属性情報に付加する情報として、上記マルチメディアコンテンツファイルと関連付けて再生することが可能な他のマルチメディアコンテンツファイルを示す関連ファイル属性情報を生成する属性情報生成部を備えたことを特徴とするマルチメディアコンテンツ生成装置。
  15. 属性情報のみを暗号化する暗号化部を備えたことを特徴とする請求項10から請求項14のうちのいずれか1項記載のマルチメディアコンテンツ生成装置。
  16. 暗号化部は、一部の種類のメディアデータに対応する属性情報のみを暗号化することを特徴とする請求項15記載のマルチメディアコンテンツ生成装置。
  17. メディアデータのみを暗号化する暗号化部を備えたことを特徴とする請求項10から請求項14のうちのいずれか1項記載のマルチメディアコンテンツ生成装置。
  18. 動画データを含むマルチメディアコンテンツの各メディアデータの属性を示す属性情報と、上記マルチメディアコンテンツのメディアデータを有するマルチメディアコンテンツファイルを再生するマルチメディアコンテンツ閲覧装置であって、
    上記属性情報中に含まれる、メディアデータの少なくとも1区間を特定する情報に基づいてダイジェスト動画を生成するダイジェスト生成部を備えたことを特徴とするマルチメディアコンテンツ閲覧装置。
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