JP2004311852A - 噴流はんだ槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の噴流頂部を水平にする噴流はんだ槽は、正確な水平状態を得るには多大な手間が必要であった。本発明は簡単な構成で正確な水平状態が得られる噴流はんだ槽を提供することにある。
【解決手段】多数の大きい穴が穿設された板材に溶融はんだの流量を調整することができる板材を組み合わせることにより、水平な噴流状態を得る。穴板を二等辺三角形状に切り取り、該切り取り部に小さな穴を穿設した同一形状の小径穴板を接合する。二等辺三角形の底辺が流入口から遠方となるように設置すると、遠方は溶融はんだの勢いが強いが、小さな穴で勢いを抑制させられるため、全体が均一な噴流高さとなる。
【選択図】図1
【解決手段】多数の大きい穴が穿設された板材に溶融はんだの流量を調整することができる板材を組み合わせることにより、水平な噴流状態を得る。穴板を二等辺三角形状に切り取り、該切り取り部に小さな穴を穿設した同一形状の小径穴板を接合する。二等辺三角形の底辺が流入口から遠方となるように設置すると、遠方は溶融はんだの勢いが強いが、小さな穴で勢いを抑制させられるため、全体が均一な噴流高さとなる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、プリント基板を溶融はんだではんだ付けする噴流はんだ槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板のはんだ付け方法としては、プリント基板を溶融したはんだに接触させてはんだ付けする浸漬法がある。この浸漬法は、はんだ付け装置に設置されたフラクサーでプリント基板にフラックス塗布、プリヒーターで予備加熱、噴流はんだ槽で溶融はんだの付着、冷却装置で冷却、等の処理を行ってはんだ付けを行う。はんだ付け装置に設置された噴流はんだ槽は、ノズル本体、ノズル本体の上部に設置された整流板、整流板の上部に設置された噴流口、ノズル本体の一側に接続されたダクト、ダクト端部に配設されたポンプ、電熱ヒーター、等から構成されている。この噴流はんだ槽では、電熱ヒーターではんだを溶融させ、溶融したはんだをポンプでダクトに送り、ダクトからノズル本体内に流入させ、さらに整流板を通過させて噴流口から上方に噴流させるものである。
【0003】
噴流はんだ槽には、一次噴流ノズルと二次噴流ノズルが設置されている。一次噴流ノズルは溶融はんだを荒れた状態にして噴流するものであり、二次噴流ノズルは溶融はんだを穏やかな状態にして噴流するものである。一次噴流ノズルから噴流する荒れた波は、プリント基板に搭載されたチップ部品の隅部やスルーホールによく侵入して未はんだをなくし、二次噴流ノズルから噴流する穏やかな波は一次噴流ノズルのはんだ付けで発生したブリッジやツララを修正する。
【0004】
噴流はんだ槽では、ポンプで吸込まれた溶融はんだがダクト内を横方に流動し、ノズル本体の流入口からノズル本体内に流入する。そしてノズル本体内に流入した溶融はんだはノズル本体内で向きを変えて上方に流動し、ノズル本体の上部に設置された噴流口から噴流する。このように溶融はんだはノズル本体内で流動方向を変えるため、本体内では横方の流れと縦方の流れが交錯して乱流となる。溶融はんだの流れが乱流になると、噴流口から噴流する溶融はんだは部分的に高くなりすぎたり低くなりすぎたりするという不安定な波となる。一次噴流ノズルからの波が不安定であると、溶融はんだがチップ部品の隅部やスルーホール内に確実に侵入していかなくなり、また二次噴流ノズルからの波が不安定であると、ブリッジやツララの修正ができなくなってしまう。
【0005】
そこで従来よりノズル本体内の乱流を防止する手段として整流板や整流格子が使用されていた。整流板とは、図6に示すように一定間隔で多数の穴が穿設された板であり、また整流格子とは図示しないが幅広の板を格子状に組み込んだものである。ノズル本体内に整流板や整流格子を設置すると、ノズル本体内で乱流となった溶融はんだは、これら整流手段を通過するときに整流化され噴流口から噴流するときに部分的に高くなったり低くなったりするという不安定さがなくなる。
【0006】
ここで従来の噴流はんだ槽および噴流はんだ槽における溶融はんだの流動状態を図7で説明する。
【0007】
噴流はんだ槽1には荒れた波を噴流する一次噴流ノズル2と穏やかな波を噴流する二次噴流ノズル(図示せず)が設置されている。一次噴流ノズル2はノズル本体3、ダクト4、噴流口5から構成されている。ノズル本体3は、有底箱状であり、上方には内方に屈曲した案内枠6が設置されている。またノズル本体3の一側に開口7が形成されており、該開口にはダクト4が接続されている。ダクト4は一端にポンプ8が設置されており、ポンプ設置部の下部には吸引口9が形成されている。ポンプ8には軸10が取り付けられており、該軸は噴流はんだ槽1に設置された図示しないモーターと連動している。噴流口5はノズル本体3の上部に載置され、図示しないネジでノズル本体に固定されている。ノズル本体3の上部に設置された案内枠6は噴流口5をノズル本体3に載置するときに案内となるものである。噴流口5の下部には整流板11が設置されている。従来の噴流はんだ槽に設置する整流板は図6に示すように、一定間隔に同一大きさの穴12・・・が多数穿設されたものである。また噴流口5の上部には多数の噴出穴を有する荒波手段13が設置されている。
【0008】
噴流はんだ槽1には、溶融はんだ14が入れられている。図示しないモーターを駆動させると、ポンプ8が回転し、ダクト4の吸引口9から溶融はんだ14がダクト4内に流入し、さらにダクト4からノズル本体3内に流入する。このとき溶融はんだ14はダクト4からノズル本体3内に横方の流れで流入し、ノズル本体3内では横方流れの溶融はんだが上向きに変えられる。ノズル本体3内では、流れの方向が変化するため、溶融はんだは乱流となるが、乱流となった溶融はんだは、整流板11を通過するときに整流化される。そして整流化された溶融はんだは噴流口5の荒波手段13により凹凸のある荒れた状態となる。プリント基板がこの凹凸のある荒れた波に接触すると、荒れた波はチップ部品の隅部やスールホールに侵入する。
【0009】
ところで噴流はんだ槽では、ダクト4で横方(矢印X)から送られてきた溶融はんだ14はノズル本体3内で流動方向を上方(Y)に向きを変えるが、このときダクト4からノズル本体3内に流入してきた溶融はんだは、流入口7から遠方の壁面に勢いよく当たってから上方に向きを変える。そのため遠方の溶融はんだの流れの勢いが強く、流入口7に近づくにしたがって、その勢いは徐々に弱くなっている。溶融はんだの流れの強さを矢印の長さで示すと、流入口近くから遠方に向かってA、B、C、Dとなり、流入口7の近くは勢いが弱いため短い矢印Aとなり、流入口から遠方に行くにしたがって勢いが徐々に強くなるため矢印の長さがB、C、Dのように徐々に長くなる。従って、同一穴が穿設された整流板では、勢いの強さそのままの状態で整流板11を溶融はんだが通過する。整流板を通過する溶融はんだの勢いを矢印の長さで示すと、流入口近くが短く、遠方にいくにしたがって長くなる。その結果、噴流口から噴流する溶融はんだの高さも流入口7から遠方の部分が高く、ノズル本体の流入口7に近づくにしたがって低くなり、図7に示すように噴流の頂部が傾斜(α)した状態となる。このように波の頂部が傾斜すると、上部を走行するプリント基板は一側が噴流する溶融はんだに接触するが、他側は溶融はんだに接触することができず、はんだ付け不良となってしまう。
【0010】
本願出願人は、噴流はんだ槽における噴流頂部の傾斜をなくした噴流はんだ槽(以下、頂部水平はんだ槽という)を実用新案として既に提案している。本願出願人が提案した頂部水平はんだ槽は、ノズル本体の底面に横幅の異なる複数の変流板を設置したもの(参照:特許文献1)や、整流格子の枡の大きさをノズル本体の流入口から遠方にかけて漸次面積を小さくしたもの(参照:特許文献2)である。
【0011】
【特許文献1】実公平1−114165号公報
【特許文献2】実公平2−2540号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の頂部水平はんだ槽は、正確な噴流高さ調整が困難であった。なぜならば、変流板使用のはんだ槽は、変流板を噴流ノズル底面に固定するため、適切な変流板に交換するときに手間がかかり、整流格子使用のはんだ槽は格子組み立てにやはり手間がかかるからである。このような完全な水平状態が得られない従来の頂部水平はんだ槽でもテレビやビデオのような家電製品に使用するプリント基板をはんだ付けするには、はんだ付け不良を発生させることがなかった。しかしながらコンピューターに使用する多層基板や車載のような精密電子機器に使用するプリント基板をはんだ付けするには、従来の頂部水平はんだ槽における水平状態では不十分であった。つまり従来の頂部水平はんだ槽では、精度の高い水平状態が得られないからである。本発明は、精度の高い水平状態が得られるという頂部水平はんだ槽を提供することにある。
【0013】
本発明者が多数の穴を穿設した整流板において、流入口から遠方まで溶融はんだの流動の勢いを均一にすることについて鋭意研究を重ねた結果、整流板に流量を調整可能な板材を組み合わせると噴流頂部の水平を正確にできることを見い出して本発明を完成させた。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、ノズル本体の一側にポンプを設置したダクトが接続されており、しかも多数の穴を穿設した整流板が本体の上部に設置された噴流はんだ槽において、整流板は一定間隔に多数の穴が穿設された穴板と流量調整可能な板材が組み合わされており、整流板を通過する溶融はんだの通過量がノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって漸次少なくなるようになっていることを特徴とする噴流はんだ槽である。
【0015】
図1、2に示す実施例の整流板15は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である小径穴板17を組み合わせたものである。整流板15を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。穴板16は一端が底辺となるような細長い二等辺三角形状に切り取られており、該切取り部分に同一形状の小径穴板17が接合されている。小径穴板17には、穴板16の穴よりも小径の穴19・・・が多数穿設されている。整流板15をノズル本体3の上部に設置するときは、図1に示すように小径穴板17の二等辺三角形の底辺部分がノズル本体3の流入口7から遠方となる位置に設置する。このようにして整流板15をノズル本体の上部に設置した噴流はんだ槽において、溶融はんだの噴流頂部が傾斜しているときは小径穴板の二等辺三角形の高さの異なる整流板に変える。つまりこの実施例では二等辺三角形の高さの異なるいくつかの整流板を用意しておき、噴流状態に合わせて適宜交換して使用するものである。このように噴流状態に合わせて整流板を交換することにより、正確な水平状態が得られるようになる。
【0016】
図1、2の整流板は、流入口に近くで溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が多く開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは小径の穴だけであるため、勢いの強い溶融はんだは小径穴の抵抗により流出量が少なくなる。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて漸次小径穴が少なくなっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果、噴流口からの噴流高さが一定となる。
【0017】
図3に示す実施例の整流板20は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である塞ぎ板21を組み合わせたものである。整流板20を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。塞ぎ板21は細長い直角三角形であり穴板16一端に底辺を合わせて、矢印Lのように穴板16に重ね合わせてある。該整流板をノズル本体の上部に設置するときは、二等辺三角形の塞ぎ板21の底辺部分がノズル本体流入口から遠方となるようにして設置する。このようにして整流板20をノズル本体の上部に設置して溶融はんだを噴流させたときに、頂部が傾斜しているときは塞ぎ板21の二等辺三角形の高さの異なる整流板に変える。つまりこの実施例では直角三角形の高さの異なるいくつかの塞ぎ板を用意しておき、噴流状態に合わせて適宜交換して使用するものである。このように噴流状態に合わせて塞ぎ板を交換することにより、正確な水平状態が得られるようになる。
【0018】
図3の整流板は、流入口に近く溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が多く開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは大きな穴の数が少なくなっているため、勢いの強い溶融はんだは流出量が少ない。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて漸次穴の数が少なくなっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果噴流口からの噴流高さが一定となる。
【0019】
図4に示す実施例の整流板22は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である可動板23を組み合わせたものである。整流板22を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。可動板23は細長い直角三角形であり、直角三角形の高さとなる辺には回転軸24が取り付けられている。回転軸24は、穴板16の二箇所の軸受25、25で回動自在に支受されており、回転軸24の一端は屈曲していて、その先端は噴流はんだ槽の溶融はんだの液面から突出している。溶融はんだの液面から突出した部分を矢印Mのように回転させると可動板23は矢印Nのように回転して可動板23の下方から流出する溶融はんだの量を調整するようになっている。
【0020】
図4の整流板は、流入口に近く溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が完全に開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは可動板が穴を完全に塞がないまでも穴を流出する溶融はんだの勢いを徐々に抑制するようになるため、勢いの強い溶融はんだは流出量が少ない。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて徐々に穴を通過する溶融はんだの勢いを抑制するようになっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果噴流口からの噴流高さが一定となる。図4に示す整流板は、噴流状態に合わせて可動板を無段階に開閉調整することができるため、さらに正確な水平状態を得ることができる。
【0021】
ここで本発明の噴流はんだ槽について説明する。図1は本発明の噴流はんだ槽の要部分解斜視図、図5は噴流はんだ槽の中央断面図である。図7と同一部分については図7と同一符号を付してある。
【0022】
噴流はんだ槽1に設置された一次噴流ノズル2はノズル本体3、ダクト4、噴流口5から構成されている。ノズル本体3は、有底箱状であり、上方には内方に屈曲した案内枠6が設置されている。またノズル本体3の一側に開口7が形成されており、該開口にはダクト4が接続されている。ダクト4は一端にポンプ7が設置されており、ポンプ設置部の下部には吸引口8が形成されている。ポンプ7には軸10が取り付けられており、該軸は噴流はんだ槽1に設置された図示しないモーターと連動している。噴流口5はノズル本体3の上部に載置され、図示しないネジでノズル本体に固定されている。ノズル本体3の上部に設置された案内枠6は噴流口5をノズル本体3に載置するときに案内となるものである。噴流口5の下部には整流板15が設置されている。本発明の噴流はんだ槽に設置する整流板は図1、2に示すように穴板16と小径穴板17を組み合わせたものである。
【0023】
本発明の噴流はんだ槽では、ダクト4で横方(矢印X)から送られてきた溶融はんだ14はノズル本体3内で流動方向を上方(Y)に向きを変えるが、このときダクト4からノズル本体3内に流入してきた溶融はんだは、流入口7から遠方の壁面に勢いよく当たってから上方に向きを変える。そのため流入口から遠方の溶融はんだの流れの勢いが強く、流入口に近づくにしたがって、その勢いは徐々に弱くなっている。溶融はんだの流れの強さを矢印の長さで示すと勢いの弱い順にA、B、C、Dとなる。しかしながら、本発明の噴流はんだ槽では、溶融はんだの勢いに応じて整流板に勢いを弱める手段が講じられているため、整流板を通過する溶融はんだは如何なる部分でも一定となる。整流板の穴を通過する溶融はんだの量を矢印の長さで現すと、穴から流出する溶融はんだの量は図に示すように一定となる。その結果、本発明の噴流はんだ槽では、図5に示すように噴流の頂部が水平となった状態となる。このように波の頂部が水平になっていると、上部を走行するプリント基板は前面が均一に溶融はんだに接触するため、未はんだのないはんだ付けが行えるものとなる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の噴流はんだ槽は多数の穴が穿設された穴板と流量調整可能な板材を組み合わせて整流板を構成したため、微妙な調整が可能となり、噴流口から噴流する溶融はんだの高さを正確な水平状態にすることができる。従って、本発明の噴流はんだ槽は、はんだ付け時に正確性が要求される多層基板や車載基板のはんだ付けにおいても、信頼性のあるはんだ付けが行えるという従来の噴流はんだ槽にはない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の噴流はんだ槽の要部分解斜視図
【図2】本発明噴流はんだ槽に使用する整流板の実施例
【図3】本発明噴流はんだ槽に使用する他の整流板の実施例
【図4】本発明噴流はんだ槽に使用する他の整流板の実施例
【図5】本発明の噴流はんだ槽の断面図
【図6】従来の噴流はんだ槽に使用する整流板
【図7】従来の噴流はんだ槽の断面図
【符号の説明】
1 噴流はんだ槽
3 ノズル本体
5 ノズル口
7 流入口
8 ポンプ
15 整流板
16 穴板
17 小径穴板
18 穴
19 小径穴
【発明が属する技術分野】
本発明は、プリント基板を溶融はんだではんだ付けする噴流はんだ槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板のはんだ付け方法としては、プリント基板を溶融したはんだに接触させてはんだ付けする浸漬法がある。この浸漬法は、はんだ付け装置に設置されたフラクサーでプリント基板にフラックス塗布、プリヒーターで予備加熱、噴流はんだ槽で溶融はんだの付着、冷却装置で冷却、等の処理を行ってはんだ付けを行う。はんだ付け装置に設置された噴流はんだ槽は、ノズル本体、ノズル本体の上部に設置された整流板、整流板の上部に設置された噴流口、ノズル本体の一側に接続されたダクト、ダクト端部に配設されたポンプ、電熱ヒーター、等から構成されている。この噴流はんだ槽では、電熱ヒーターではんだを溶融させ、溶融したはんだをポンプでダクトに送り、ダクトからノズル本体内に流入させ、さらに整流板を通過させて噴流口から上方に噴流させるものである。
【0003】
噴流はんだ槽には、一次噴流ノズルと二次噴流ノズルが設置されている。一次噴流ノズルは溶融はんだを荒れた状態にして噴流するものであり、二次噴流ノズルは溶融はんだを穏やかな状態にして噴流するものである。一次噴流ノズルから噴流する荒れた波は、プリント基板に搭載されたチップ部品の隅部やスルーホールによく侵入して未はんだをなくし、二次噴流ノズルから噴流する穏やかな波は一次噴流ノズルのはんだ付けで発生したブリッジやツララを修正する。
【0004】
噴流はんだ槽では、ポンプで吸込まれた溶融はんだがダクト内を横方に流動し、ノズル本体の流入口からノズル本体内に流入する。そしてノズル本体内に流入した溶融はんだはノズル本体内で向きを変えて上方に流動し、ノズル本体の上部に設置された噴流口から噴流する。このように溶融はんだはノズル本体内で流動方向を変えるため、本体内では横方の流れと縦方の流れが交錯して乱流となる。溶融はんだの流れが乱流になると、噴流口から噴流する溶融はんだは部分的に高くなりすぎたり低くなりすぎたりするという不安定な波となる。一次噴流ノズルからの波が不安定であると、溶融はんだがチップ部品の隅部やスルーホール内に確実に侵入していかなくなり、また二次噴流ノズルからの波が不安定であると、ブリッジやツララの修正ができなくなってしまう。
【0005】
そこで従来よりノズル本体内の乱流を防止する手段として整流板や整流格子が使用されていた。整流板とは、図6に示すように一定間隔で多数の穴が穿設された板であり、また整流格子とは図示しないが幅広の板を格子状に組み込んだものである。ノズル本体内に整流板や整流格子を設置すると、ノズル本体内で乱流となった溶融はんだは、これら整流手段を通過するときに整流化され噴流口から噴流するときに部分的に高くなったり低くなったりするという不安定さがなくなる。
【0006】
ここで従来の噴流はんだ槽および噴流はんだ槽における溶融はんだの流動状態を図7で説明する。
【0007】
噴流はんだ槽1には荒れた波を噴流する一次噴流ノズル2と穏やかな波を噴流する二次噴流ノズル(図示せず)が設置されている。一次噴流ノズル2はノズル本体3、ダクト4、噴流口5から構成されている。ノズル本体3は、有底箱状であり、上方には内方に屈曲した案内枠6が設置されている。またノズル本体3の一側に開口7が形成されており、該開口にはダクト4が接続されている。ダクト4は一端にポンプ8が設置されており、ポンプ設置部の下部には吸引口9が形成されている。ポンプ8には軸10が取り付けられており、該軸は噴流はんだ槽1に設置された図示しないモーターと連動している。噴流口5はノズル本体3の上部に載置され、図示しないネジでノズル本体に固定されている。ノズル本体3の上部に設置された案内枠6は噴流口5をノズル本体3に載置するときに案内となるものである。噴流口5の下部には整流板11が設置されている。従来の噴流はんだ槽に設置する整流板は図6に示すように、一定間隔に同一大きさの穴12・・・が多数穿設されたものである。また噴流口5の上部には多数の噴出穴を有する荒波手段13が設置されている。
【0008】
噴流はんだ槽1には、溶融はんだ14が入れられている。図示しないモーターを駆動させると、ポンプ8が回転し、ダクト4の吸引口9から溶融はんだ14がダクト4内に流入し、さらにダクト4からノズル本体3内に流入する。このとき溶融はんだ14はダクト4からノズル本体3内に横方の流れで流入し、ノズル本体3内では横方流れの溶融はんだが上向きに変えられる。ノズル本体3内では、流れの方向が変化するため、溶融はんだは乱流となるが、乱流となった溶融はんだは、整流板11を通過するときに整流化される。そして整流化された溶融はんだは噴流口5の荒波手段13により凹凸のある荒れた状態となる。プリント基板がこの凹凸のある荒れた波に接触すると、荒れた波はチップ部品の隅部やスールホールに侵入する。
【0009】
ところで噴流はんだ槽では、ダクト4で横方(矢印X)から送られてきた溶融はんだ14はノズル本体3内で流動方向を上方(Y)に向きを変えるが、このときダクト4からノズル本体3内に流入してきた溶融はんだは、流入口7から遠方の壁面に勢いよく当たってから上方に向きを変える。そのため遠方の溶融はんだの流れの勢いが強く、流入口7に近づくにしたがって、その勢いは徐々に弱くなっている。溶融はんだの流れの強さを矢印の長さで示すと、流入口近くから遠方に向かってA、B、C、Dとなり、流入口7の近くは勢いが弱いため短い矢印Aとなり、流入口から遠方に行くにしたがって勢いが徐々に強くなるため矢印の長さがB、C、Dのように徐々に長くなる。従って、同一穴が穿設された整流板では、勢いの強さそのままの状態で整流板11を溶融はんだが通過する。整流板を通過する溶融はんだの勢いを矢印の長さで示すと、流入口近くが短く、遠方にいくにしたがって長くなる。その結果、噴流口から噴流する溶融はんだの高さも流入口7から遠方の部分が高く、ノズル本体の流入口7に近づくにしたがって低くなり、図7に示すように噴流の頂部が傾斜(α)した状態となる。このように波の頂部が傾斜すると、上部を走行するプリント基板は一側が噴流する溶融はんだに接触するが、他側は溶融はんだに接触することができず、はんだ付け不良となってしまう。
【0010】
本願出願人は、噴流はんだ槽における噴流頂部の傾斜をなくした噴流はんだ槽(以下、頂部水平はんだ槽という)を実用新案として既に提案している。本願出願人が提案した頂部水平はんだ槽は、ノズル本体の底面に横幅の異なる複数の変流板を設置したもの(参照:特許文献1)や、整流格子の枡の大きさをノズル本体の流入口から遠方にかけて漸次面積を小さくしたもの(参照:特許文献2)である。
【0011】
【特許文献1】実公平1−114165号公報
【特許文献2】実公平2−2540号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の頂部水平はんだ槽は、正確な噴流高さ調整が困難であった。なぜならば、変流板使用のはんだ槽は、変流板を噴流ノズル底面に固定するため、適切な変流板に交換するときに手間がかかり、整流格子使用のはんだ槽は格子組み立てにやはり手間がかかるからである。このような完全な水平状態が得られない従来の頂部水平はんだ槽でもテレビやビデオのような家電製品に使用するプリント基板をはんだ付けするには、はんだ付け不良を発生させることがなかった。しかしながらコンピューターに使用する多層基板や車載のような精密電子機器に使用するプリント基板をはんだ付けするには、従来の頂部水平はんだ槽における水平状態では不十分であった。つまり従来の頂部水平はんだ槽では、精度の高い水平状態が得られないからである。本発明は、精度の高い水平状態が得られるという頂部水平はんだ槽を提供することにある。
【0013】
本発明者が多数の穴を穿設した整流板において、流入口から遠方まで溶融はんだの流動の勢いを均一にすることについて鋭意研究を重ねた結果、整流板に流量を調整可能な板材を組み合わせると噴流頂部の水平を正確にできることを見い出して本発明を完成させた。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、ノズル本体の一側にポンプを設置したダクトが接続されており、しかも多数の穴を穿設した整流板が本体の上部に設置された噴流はんだ槽において、整流板は一定間隔に多数の穴が穿設された穴板と流量調整可能な板材が組み合わされており、整流板を通過する溶融はんだの通過量がノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって漸次少なくなるようになっていることを特徴とする噴流はんだ槽である。
【0015】
図1、2に示す実施例の整流板15は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である小径穴板17を組み合わせたものである。整流板15を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。穴板16は一端が底辺となるような細長い二等辺三角形状に切り取られており、該切取り部分に同一形状の小径穴板17が接合されている。小径穴板17には、穴板16の穴よりも小径の穴19・・・が多数穿設されている。整流板15をノズル本体3の上部に設置するときは、図1に示すように小径穴板17の二等辺三角形の底辺部分がノズル本体3の流入口7から遠方となる位置に設置する。このようにして整流板15をノズル本体の上部に設置した噴流はんだ槽において、溶融はんだの噴流頂部が傾斜しているときは小径穴板の二等辺三角形の高さの異なる整流板に変える。つまりこの実施例では二等辺三角形の高さの異なるいくつかの整流板を用意しておき、噴流状態に合わせて適宜交換して使用するものである。このように噴流状態に合わせて整流板を交換することにより、正確な水平状態が得られるようになる。
【0016】
図1、2の整流板は、流入口に近くで溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が多く開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは小径の穴だけであるため、勢いの強い溶融はんだは小径穴の抵抗により流出量が少なくなる。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて漸次小径穴が少なくなっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果、噴流口からの噴流高さが一定となる。
【0017】
図3に示す実施例の整流板20は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である塞ぎ板21を組み合わせたものである。整流板20を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。塞ぎ板21は細長い直角三角形であり穴板16一端に底辺を合わせて、矢印Lのように穴板16に重ね合わせてある。該整流板をノズル本体の上部に設置するときは、二等辺三角形の塞ぎ板21の底辺部分がノズル本体流入口から遠方となるようにして設置する。このようにして整流板20をノズル本体の上部に設置して溶融はんだを噴流させたときに、頂部が傾斜しているときは塞ぎ板21の二等辺三角形の高さの異なる整流板に変える。つまりこの実施例では直角三角形の高さの異なるいくつかの塞ぎ板を用意しておき、噴流状態に合わせて適宜交換して使用するものである。このように噴流状態に合わせて塞ぎ板を交換することにより、正確な水平状態が得られるようになる。
【0018】
図3の整流板は、流入口に近く溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が多く開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは大きな穴の数が少なくなっているため、勢いの強い溶融はんだは流出量が少ない。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて漸次穴の数が少なくなっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果噴流口からの噴流高さが一定となる。
【0019】
図4に示す実施例の整流板22は、大きな穴が穿設された穴板16と流量調整可能な板材である可動板23を組み合わせたものである。整流板22を構成する穴板16には一定間隔で多数の穴18・・・が穿設されている。該穴板は従来の噴流はんだ槽に使用されていた整流板である。可動板23は細長い直角三角形であり、直角三角形の高さとなる辺には回転軸24が取り付けられている。回転軸24は、穴板16の二箇所の軸受25、25で回動自在に支受されており、回転軸24の一端は屈曲していて、その先端は噴流はんだ槽の溶融はんだの液面から突出している。溶融はんだの液面から突出した部分を矢印Mのように回転させると可動板23は矢印Nのように回転して可動板23の下方から流出する溶融はんだの量を調整するようになっている。
【0020】
図4の整流板は、流入口に近く溶融はんだの流動の勢いの弱いところには大きな穴が完全に開いているため、勢いの弱い溶融はんだは大量に流出していく。また流入口から遠方で溶融はんだの流動の勢いの強いところでは可動板が穴を完全に塞がないまでも穴を流出する溶融はんだの勢いを徐々に抑制するようになるため、勢いの強い溶融はんだは流出量が少ない。そして整流板は、遠方から流入口近くにかけて徐々に穴を通過する溶融はんだの勢いを抑制するようになっており、溶融はんだも遠方から流入口にかけて勢いが徐々に弱くなっていて、いずれの部分でも流出量が一定となり、その結果噴流口からの噴流高さが一定となる。図4に示す整流板は、噴流状態に合わせて可動板を無段階に開閉調整することができるため、さらに正確な水平状態を得ることができる。
【0021】
ここで本発明の噴流はんだ槽について説明する。図1は本発明の噴流はんだ槽の要部分解斜視図、図5は噴流はんだ槽の中央断面図である。図7と同一部分については図7と同一符号を付してある。
【0022】
噴流はんだ槽1に設置された一次噴流ノズル2はノズル本体3、ダクト4、噴流口5から構成されている。ノズル本体3は、有底箱状であり、上方には内方に屈曲した案内枠6が設置されている。またノズル本体3の一側に開口7が形成されており、該開口にはダクト4が接続されている。ダクト4は一端にポンプ7が設置されており、ポンプ設置部の下部には吸引口8が形成されている。ポンプ7には軸10が取り付けられており、該軸は噴流はんだ槽1に設置された図示しないモーターと連動している。噴流口5はノズル本体3の上部に載置され、図示しないネジでノズル本体に固定されている。ノズル本体3の上部に設置された案内枠6は噴流口5をノズル本体3に載置するときに案内となるものである。噴流口5の下部には整流板15が設置されている。本発明の噴流はんだ槽に設置する整流板は図1、2に示すように穴板16と小径穴板17を組み合わせたものである。
【0023】
本発明の噴流はんだ槽では、ダクト4で横方(矢印X)から送られてきた溶融はんだ14はノズル本体3内で流動方向を上方(Y)に向きを変えるが、このときダクト4からノズル本体3内に流入してきた溶融はんだは、流入口7から遠方の壁面に勢いよく当たってから上方に向きを変える。そのため流入口から遠方の溶融はんだの流れの勢いが強く、流入口に近づくにしたがって、その勢いは徐々に弱くなっている。溶融はんだの流れの強さを矢印の長さで示すと勢いの弱い順にA、B、C、Dとなる。しかしながら、本発明の噴流はんだ槽では、溶融はんだの勢いに応じて整流板に勢いを弱める手段が講じられているため、整流板を通過する溶融はんだは如何なる部分でも一定となる。整流板の穴を通過する溶融はんだの量を矢印の長さで現すと、穴から流出する溶融はんだの量は図に示すように一定となる。その結果、本発明の噴流はんだ槽では、図5に示すように噴流の頂部が水平となった状態となる。このように波の頂部が水平になっていると、上部を走行するプリント基板は前面が均一に溶融はんだに接触するため、未はんだのないはんだ付けが行えるものとなる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の噴流はんだ槽は多数の穴が穿設された穴板と流量調整可能な板材を組み合わせて整流板を構成したため、微妙な調整が可能となり、噴流口から噴流する溶融はんだの高さを正確な水平状態にすることができる。従って、本発明の噴流はんだ槽は、はんだ付け時に正確性が要求される多層基板や車載基板のはんだ付けにおいても、信頼性のあるはんだ付けが行えるという従来の噴流はんだ槽にはない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の噴流はんだ槽の要部分解斜視図
【図2】本発明噴流はんだ槽に使用する整流板の実施例
【図3】本発明噴流はんだ槽に使用する他の整流板の実施例
【図4】本発明噴流はんだ槽に使用する他の整流板の実施例
【図5】本発明の噴流はんだ槽の断面図
【図6】従来の噴流はんだ槽に使用する整流板
【図7】従来の噴流はんだ槽の断面図
【符号の説明】
1 噴流はんだ槽
3 ノズル本体
5 ノズル口
7 流入口
8 ポンプ
15 整流板
16 穴板
17 小径穴板
18 穴
19 小径穴
Claims (4)
- ノズル本体の一側にポンプを設置したダクトが接続されており、しかも多数の穴を穿設した整流板が本体の上部に設置された噴流はんだ槽において、整流板は一定間隔に多数の穴が穿設された穴板と流量調整可能な板材が組み合わされており、整流板を通過する溶融はんだの通過量がノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって漸次少なくなるようになっていることを特徴とする噴流はんだ槽。
- 整流板は、多数の穴が穿設された穴板に小径の穴が穿設された三角形の板材を組み合わせたものであり、該板材はノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって小径の穴の数が漸次多く穿設されていることを特徴とする請求項1記載の噴流はんだ槽。
- 整流板は、多数の穴が穿設された穴板にノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって広がっている三角形の板材を重ね合わせたものであり、該板材によりノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって穴板の穴の穿設数を漸次を減少させるように塞いでいることを特徴とする請求項1記載の噴流はんだ槽。
- 整流板は、多数の穴が穿設された穴板の側部にノズル本体の流入口から遠方にいくにしたがって漸次広がっている三角形の可動板を回転可能に整流板に設置してあり、該可動板を穴板に近づけることにより本体の流入口から遠方にいくにしたがって穴からの流出量を漸次減少させるようになっていることを特徴とする請求項1記載の噴流はんだ槽。
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JP2003105957A JP2004311852A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 噴流はんだ槽 |
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Cited By (1)
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CN114406387A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-04-29 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种用于电机定子冷却水管的钎焊装置及方法 |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003105957A patent/JP2004311852A/ja active Pending
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CN114406387A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-04-29 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种用于电机定子冷却水管的钎焊装置及方法 |
CN114406387B (zh) * | 2022-01-04 | 2024-05-24 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种用于电机定子冷却水管的钎焊装置及方法 |
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