JP2002043732A - 噴流はんだ槽 - Google Patents

噴流はんだ槽

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JP2002043732A
JP2002043732A JP2000222132A JP2000222132A JP2002043732A JP 2002043732 A JP2002043732 A JP 2002043732A JP 2000222132 A JP2000222132 A JP 2000222132A JP 2000222132 A JP2000222132 A JP 2000222132A JP 2002043732 A JP2002043732 A JP 2002043732A
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jet
piston
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solder
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Akira Takaguchi
彰 高口
Masaki Wata
正樹 綿
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Senju Metal Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のピストン式噴流はんだ槽は、噴流ノズル
から噴流させた後、ピストンを戻すときにシリンダー内
への溶融はんだの流入が遅いため、生産性が悪く、また
シリンダーや噴流ノズル内に溶融はんだが入ったままで
あるため、掃除やメンテナンス時にシリンダーや噴流ノ
ズルを取り出しにくいばかりでなく、溶融はんだがこぼ
れるという危険性を有するものであった。しかも従来の
ピストン式噴流はんだ槽は、メンテナンス後のシリンダ
ーや噴流ノズルを正確に設置することが困難であった。 【解決手段】本発明の噴流はんだ槽は、ピストンの底面
に出入孔を穿設するとともにシリンダー上部に複数の流
入孔を穿設してある。またシリンダーや噴流ノズルの底
面に排出孔を穿設し、該排出孔と一致する本体の底部に
排出孔を密閉嵌合することのできる突起を設置してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板をは
んだ付けする噴流はんだ槽に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板をはんだ付けする自動はん
だ付け装置には、フラクサー、プリヒーター、噴流はん
だ槽、冷却機等のはんだ処理装置が設置されており、こ
れらのはんだ処理装置上を搬送装置のコンベアが走行し
ている。
【0003】この自動はんだ付け装置でプリント基板の
はんだ付けを行なう場合は、コンベアの爪でプリント基
板を保持してから、はんだ処理装置上を走行させる。
【0004】コンベアで走行させられるプリント基板
は、先ずフラクサーでプリント基板の下面にフラックス
が塗布される。このフラックス塗布は、発泡管で発泡さ
せたフラックスをプリント基板に吹き付けたり、スプレ
ーノズルで霧化させたフラックスをプリント基板に吹き
付けたりすることにより行なわれる。
【0005】次いでフラックスンが塗布されたプリント
基板はプリヒーターで予備加熱がなされる。フラックス
が塗布されたプリント基板を予備加熱するのは、フラッ
クス中に溶剤が残っていると次の溶融はんだとの接触工
程で溶融はんだが飛散して危険となるからであり、また
常温のプリント基板を急激に高温となった溶融はんだに
接触させるとプリント基板やプリント基板に搭載された
電子部品がヒートショックを起こして破損してしまうか
らであり、さらにまた常温のプリント基板が溶融はんだ
に接触すると溶融はんだの温度を下げてしまうからであ
り、そしてまたプリント基板の温度が低いとはんだ付け
性を悪くしてしまうからである。
【0006】プリヒーターで予備加熱されたプリント基
板は、噴流はんだ槽に運ばれ、ここで溶融はんだと接触
してはんだ付けがなされる。
【0007】一般に自動はんだ付け装置のはんだ槽に
は、一次噴流ノズルと二次噴流ノズルが設置されてお
り、プリント基板は一次噴流ノズル、二次噴流ノズルの
順に移動してはんだ付けがなされる。一次噴流ノズルは
狭い噴流口となっていて、荒波手段により溶融はんだが
荒れた状態で噴流される。このようにして一次噴流ノズ
ルで噴流が荒れていると、プリント基板のはんだ付け
部、特にチップ部品とプリント基板の隅部や電子部品の
リードとスルーホールとの間隙に溶融はんだが侵入して
未はんだをなくす。
【0008】一次噴流ノズルの荒れた波でプリント基板
のはんだ付けを行なうと、確かに未はんだはなくなる
が、荒れた波はブリッジやツララ等のはんだ付け不良を
発生させてしまう。そこでブリッジやツララを修正する
のが二次噴流ノズルである。
【0009】二次噴流ノズルは、一次噴流ノズルよりも
広い噴流口を有し、溶融はんだが穏やかな整流状態で噴
流している。一次噴流ノズルで発生したブリッジやツラ
ラは、この穏やかな二次噴流ノズルの流れに接すること
により修正されてきれいにはんだ付けされる。
【0010】ところで従来の噴流はんだ槽は、溶融はん
だを噴流ノズルから噴流させるポンプとしてインペラ式
ポンプを用いていた。インペラ式ポンプとは、軸を中心
にして放射状に多数の羽根が取り付けられたものであ
る。噴流はんだ槽では、このインペラ式ポンプを噴流ノ
ズルのダクトの端部に設置してある。インペラ式ポンプ
を設置するダクトには、ポンプの上方となるところに軸
を挿通する軸孔が穿設され、またポンプの下方となると
ころには溶融はんだを流入させる流入口が穿設されてい
る。
【0011】インペラ式ポンプは、ポンプの軸を噴流は
んだ槽の外部に取りつけたモーターで回転させると、ダ
クト内で回転する羽根が溶融はんだを流入口からダクト
内に吸い込み、それをダクトから噴流ノズルに送る。噴
流ノズルに送られた溶融はんだは、一次噴流ノズルでは
噴流口に設置された荒波手段で波が荒らされ、また二次
噴流ノズルでは広い噴流口から穏やかな状態で噴流す
る。搬送装置で搬送されるプリント基板は、これら一次
噴流ノズルと二次噴流ノズルから噴流する溶融はんだに
接触してはんだ付けがなされるわけである。
【0012】これら噴流ノズルから噴流される溶融はん
だは、常に一定の高さに保たれていなければならない。
なぜならば噴流高さが所定の高さよりも低くなったりす
ると、一定の高さのところを走行するプリント基板に接
触できなくなって、はんだの付かない未はんだとなって
しまうからであり、また噴流高さが所定の高さよりも高
くなったりすると噴流はんだ槽から噴流する溶融はんだ
がプリント基板の上面に被ってしまい、プリント基板の
上面に搭載された電子部品に熱損傷を与えるばかりでな
く、不要箇所にはんだが付着して短絡するという事故を
起こしてしまうからである。
【0013】このインペラ式ポンプを用いた噴流はんだ
槽では、噴流高さを一定に保つことが難しくプリント基
板のはんだ付け時に噴流高さが間欠的に高くなったり低
くなったりするという所謂「脈動」を起こすことがあっ
た。インペラ式ポンプにおける脈動の原因は、多数の羽
根を用いていることにある。つまりインペラ式ポンプで
は、羽根を回転させることにより溶融はんだを吸い込む
ものであるが、一枚の羽根が溶融はんだを吸い込んだ後
に次の羽根が溶融はんだを吸い込むようになっているた
め、羽根と羽根間では吸い込みがなく、それが脈動とな
るものである。
【0014】インペラ式ポンプを用いた噴流はんだ槽で
は、如何にして脈動をなくすかが問題となっているが、
インペラ式ポンプでは脈動を完全になくすことは非常に
難しいとされている。そこで脈動のない噴流ポンプとし
て従来よりピストン式のポンプが提案されていた(特開
昭49−70849号)。このピストン式ポンプとは、
噴流はんだ槽内にシリンダーが設置されたものである。
シリンダーは下部が噴流ノズルの下部とダクトで接続さ
れており、シリンダー内のピストンを押し下げることに
よりシリンダー内にあった溶融はんだがダクトに押し出
され、それが噴流ノズルから噴流するものである。ピス
トン式ポンプを用いた噴流はんだ槽では、ピストンが一
定速度で押し下げられるため脈動は起こらないというイ
ンペラ式にはない優れた特長を有している。
【0015】このピストン式ポンプを用いた噴流はんだ
槽(以下、ピストン式はんだ槽という)は、ピストンが
下限まで下降する間にシリンダー内の溶融はんだを噴流
ノズルから噴流させ、その後、ピストンが上限まで上昇
し、このピストンが上限まで上昇する間にシリンダーの
底面に設置された逆止弁が開いてシリンダー外の溶融は
んだを逆止弁からシリンダー内に流入させるものであ
る。つまりピストン式はんだ槽は、ピストンが下降して
溶融はんだを押し出しているときに噴流し、ピストンが
上昇しているときは噴流が停止する。
【0016】従って、ピストン式はんだ槽は、連続して
大量のワーク(被はんだ付け物)をはんだ付けするには適
していないが、セル方式の生産に適しているといわれて
いる。このセル方式の生産とは、一人の作業者が電子部
品の搭載、はんだ付け、電子機器の組み立て等の工程を
行なうもので、比較的小さく電子部品の搭載点数の少な
い電子機器の生産を行うものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のピスト
ン式はんだ槽は、ピストンを押し下げてノズルから溶融
はんだを噴流させた後、ピストンを上昇させてシリンダ
ー内に溶融はんだを充填するときに時間がかかり、次の
はんだ付けを行なうまでの待機時間が長くなって生産性
が悪いという問題があった。
【0018】また従来のピストン式はんだ槽は、噴流ノ
ズルが荒れた波を噴流する一次噴流ノズルまたは穏やか
な波を噴流する二次噴流ノズルのどちらか一方だけしか
設置できなかった。その理由は、従来のピストン式はん
だ槽では一次噴流ノズルと二次噴流ノズルの二本の噴流
ノズルを設置すると、噴流口の狭い一次噴流ノズルの方
が高い噴流となり、噴流口の広い二次噴流ノズルからの
噴流が低くなる。その結果、一次噴流ノズルと二次噴流
ノズルからの噴流高さが揃わなくなって二次噴流でのは
んだ付けができなくなるという問題があった。
【0019】さらにまた従来のピストン式はんだ槽は、
シリンダーや噴流ノズルの掃除、メンテナンスに多大な
手間と危険をともなうものであった。つまりシリンダー
や噴流ノズル(以下シリンダー等という)の掃除やメン
テナンス時には、シリンダー等をはんだ槽の外に出して
行なわなければならないが、従来のピストン式はんだ槽
は、シリンダー等を外に出すときにシリンダー底面の逆
止弁が閉まってしまうため、シリンダー内に溶融はんだ
が入ったままとなり、全体の重量が非常に重くなってい
て取り出しにくくなっていた。またシリンダー等を外に
取り出すときにシリンダー内に入っている溶融がこぼれ
たり、跳ねたりして非常に危険を伴うものであった。さ
らにまたシリンダー等に入っていた溶融はんだを別の容
器に移し替えなければならず、移し変えたはんだの処理
や再度噴流はんだ槽に戻す作業に多大な手間がかかるも
のであった。そしてまたメンテナンス終了後、シリンダ
ー等をはんだ槽の元の位置に戻すときに正確に元の位置
に戻すことが難しいという問題もあった。
【0020】本発明は、ピストンを押し下げて溶融はん
だをノズルから噴流させた後、ピストンを押し上げると
きにシリンダー内への溶融はんだの充填が素早く行な
え、しかも一次噴流ノズルからの噴流高さと二次噴流ノ
ズルからの高さの調整が容易に行えるピストン式はんだ
槽であり、またシリンダー等の掃除やメンテナンスが危
険を伴うことなく容易に行なえるばかりでなく、メンテ
ナンス終了後、シリンダー等を元の位置に正確に設置す
ることができる噴流はんだ槽を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のピ
ストン式はんだ槽において、シリンダー内への溶融はん
だの流入が遅くなる原因について鋭意検討を重ねた結
果、溶融はんだのシリンダー内への流入がシリンダー底
面に穿設した一箇所の孔からだけであるため遅くなるこ
とが分かった。つまり従来のピストン式はんだ槽は、シ
リンダーには一箇所しか孔が穿設されてなく、ピストン
を上昇させてシリンダー内に溶融はんだを流入させると
きには、該孔に設置された逆止弁が開いて、ここから溶
融はんだがシリンダー内に流入するようになっている。
従って、ピストン上昇時のシリンダー内への溶融はんだ
の流入量は少なく、シリンダー内に溶融はんだを充填す
るのに時間がかかっていたものである。
【0022】本発明者らは、シリンダー内への溶融はん
だの流入箇所を増やせば流入量が多くなってシリンダー
内への充填時間が少なくて済み、また一本のシリンダー
から二本の噴流ノズルを設置しても、一方の噴流ノズル
への溶融はんだの流入を調整できれば二本の噴流ノズル
の噴流高さのバランスがとれること、また噴流はんだ槽
の掃除やメンテナンスのときにシリンダーや噴流はんだ
槽内に溶融はんだが残らないようにすれば掃除やメンテ
ナンスが容易になるとともに、それらを本体から取り出
すときに溶融はんだのこぼれによる危険性がなくなるこ
と、そしてまたシリンダーや噴流ノズルを本体内に設置
するときに位置合わせができるようにすれば正確な設置
ができること、等に着目して本発明を完成させた。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1発明は、噴流ノズル
から溶融はんだを噴流させるポンプがシリンダーとピス
トンから構成された噴流はんだ槽において、ピストンの
底面に出入孔が穿設されているとともに、該出入孔には
ピストン下降時に出入孔を閉じピストン上昇時に出入孔
を開く逆止弁が設置されており、またシリンダーの上部
には溶融はんだの液面下となるところに溶融はんだをシ
リンダー内に流入させる流入孔が穿設されていることを
特徴とする噴流はんだ槽である。
【0024】本発明の第2発明は、噴流ノズルから溶融
はんだを噴流させるポンプがシリンダーとピストンから
構成された噴流はんだ槽において、ピストンの底面に出
入孔が穿設されているとともに、該出入孔にはピストン
下降時に出入孔を閉じピストン上昇時に出入孔を開く逆
止弁が設置されており、またシリンダーの上部には溶融
はんだの液面下となるところに溶融はんだをシリンダー
内に流入させる流入孔が穿設されていて、しかもシリン
ダーは一次噴流ノズルと二次噴流ノズルにダクトで接続
され、一次噴流ノズルまたは二次噴流ノズルに接続され
たダクトの少なくとも一方には流量調整弁が設置されて
いることを特徴とする噴流はんだ槽である。
【0025】本発明の第3発明は、噴流ノズルから溶融
はんだを噴流させるポンプがシリンダーとピストンから
構成された噴流はんだ槽において、ピストンの底面に出
入孔が穿設されているとともに、該出入孔にはピストン
下降時に出入孔を閉じピストン上昇時に出入孔を開く逆
止弁が設置されており、前記シリンダーの底面および噴
流ノズルの底面には排出孔が穿設されていて、しかも噴
流はんだ槽の底部には該排出孔を密閉嵌合する突起が設
置されていることを特徴とする噴流はんだ槽である。
【0026】第2発明の噴流はんだ槽では、シリンダー
が一次噴流ノズルと二次噴流ノズルにダクトで接続され
ており、これらのダクトの少なくとも一方、好ましくは
一次噴流ノズルを接続するダクトに流量調整弁を設置す
るとよい。該流量調整弁は外部で調整が行なえるように
なっている。
【0027】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の噴流はんだ槽を
説明する。図1はシリンダー上部の蓋部材を一部省略し
た本発明噴流はんだ槽の平面図、図2は図1のA−A線
断面図でピストンが下降中で噴流ノズルから溶融はんだ
が噴流している状態を説明する図、図3は図1のA−A
線断面図でピストンが上昇中で噴流ノズルからの溶融は
んだの噴流が停止している状態を説明する図、図4は図
1のB−B線断面図で噴流ノズルから溶融はんだが噴流
している状態を説明する図である。
【0028】本発明の噴流はんだ槽の本体1は上部が開
口した箱状である。本体1の側壁および底面にヒーター
2が設置されており、該ヒーターは断熱材3により覆わ
れていて、熱効率と保温性が良好になっている。本体1
内には、はんだ4が投入されており、該はんだはヒータ
ー2で溶融させられるとともに所定の温度に保たれてい
る。また本体1内には、シリンダー5、一次噴流ノズル
6、二次噴流ノズル7が設置されている。
【0029】シリンダー5の上部には、本体1内の溶融
はんだ4の液面よりも下方となるところに複数の流入孔
8…が穿設されており、またシリンダーの底面の略中央
には一個の排出孔9が穿接されている。またシリンダー
5の下方の本体底面には、突起10が設置されており、
該突起はシリンダー5の排出孔9を密閉嵌合している。
【0030】シリンダー5内にはピストン11が上下動
可能に設置されている。ピストン11の底面には複数の
出入孔12…が穿接されており、該出入孔を開閉する逆
止弁13がピストンの下面に設置されている。該逆止弁
は、ピストン11が下降するとき(図2の矢印X)は閉
じ、ピストン11が上昇するとき(図3の矢印Y)は開
くようになっている。
【0031】ピストン11の上面中央の保持杆13は円
筒状であり、上部に牝ネジ15が螺設されている。シリ
ンダー5には略中央に嵌合孔16を穿設した蓋部材17
が置かれており、該嵌合孔にはガイドブッシュ18が嵌
合されている。ピストン11の保持杆14はガイドブッ
シュ18に沿って上下動するようになっている。また蓋
部材17には複数本の支柱19…が立設されており、複
数の支柱の上部には上板20が固定されている。上板2
0と蓋部材17の間には摺動板21が支柱19に摺動自
在に取り付けられている。該摺動板には保持杆14の上
部が固定されている。
【0032】上板20の略中央には保持孔21が穿設さ
れ、該保持孔にはボールネジ22が回動自在ではあるが
上下方向への移動を拘束した状態で挿通されている。ボ
ールネジ22の下部は前述保持杆14上部に螺設された
牝ネジ15に螺入しており、またボールネジ22の上部
にはプーリー23が固定されている。上板20にはブラ
ケット24が取り付けられており、該ブラケットにはモ
ーター25が固定され、モーター25とプーリー23と
はベルト26で連動されている。
【0033】シリンダー5の側面下部には、横方二箇所
に流出孔27(一箇所は図示せず)が穿設されており、
これらの流出孔はダクト28を介して一次噴流ノズル6
と二次噴流ノズル7に接続されている。
【0034】シリンダー5と一次噴流ノズル6を接続す
るダクト28には流量調整弁29が設置されており、該
流量調整弁の軸30は溶融はんだ4の液面上に突出して
いて、外部から流量調整弁の調製ができるようになって
いる。
【0035】一次噴流ノズル6は上部の噴流口が狭くな
っており、図示しない荒波手段が設置されていて、ここ
から噴流する溶融はんだは荒れた状態となるようになっ
ている。
【0036】二次噴流ノズル7は、上部の噴流口が一次
噴流ノズルの噴流口よりも広くなっており、噴流口の両
側にはフォーマーが設置されていて、ここから噴流する
溶融はんだは穏やかな状態で流れる。
【0037】一次噴流ノズル6と二次噴流ノズル7の底
面の略中央には排出孔31、32が穿設されている。ま
た一次噴流ノズル6と二次噴流ノズル7の下方の本体1
の底面には、それぞれ突起33、34が設置されてい
る。これらの突起は、一次噴流ノズル6と二次噴流ノズ
ル7を本体1の所定の位置に設置したときに、これらの
排出孔と一致するところであり、排出孔31、32を密
閉嵌合している。
【0038】次に上記構造を有する本発明の噴流はんだ
槽の使用状態について説明する。
【0039】先ず噴流はんだ槽のピストン11を最上位
置にしておく。次いで図示しないワークに対してやはり
図示しないフラクサーでフラックス塗布、プリヒーター
で予備加熱した後、搬送装置で噴流はんだ槽の一次噴流
ノズル近くまで搬送する。
【0040】ワークが一次噴流ノズルに近づいたなら
ば、モーター25を駆動させ、該モーターとベルト26
で連動したプーリー23を逆回転させる。プーリー23
の回転に伴いプーリーに固定されたボールネジ22も逆
回転するようになる。するとボールネジ22の下端はピ
ストン11の保持杆14の牝ネジに螺入されているた
め、円筒状の保持杆14の中にあったボールネジ22は
保持杆14の中から出てくる。このボールネジ22の上
部は支柱19…の上部に固定された上板20の保持孔2
1に、回転自在であるが上下方向への移動が拘束された
状態で取り付けられているため、ボールネジ22の逆回
転により保持杆14は下方に下降させられ、保持杆14
と一体となったピストン11も下方(矢印X)に下降す
る。
【0041】図3に示すようにピストン11の下面に設
置された逆止弁13は出入孔12を閉鎖しており、ピス
トン11の下方にあるシリンダー5内の溶融はんだ4は
ピストンに押されて流出孔27からダクト28を通って
一次噴流ノズル6と二次噴流ノズル7に流入していく。
このときピストン11の下降に伴ってピストン上部の溶
融はんだの液面が本体1内の溶融はんだの液面よりも下
がるが、シリンダー5の上部には複数の流入孔8…が穿
設されているため、該流入孔から溶融はんだが流入して
シリンダー内の溶融はんだの液面の下がった分だけ直ぐ
に補充する。
【0042】ピストン11で押された溶融はんだは一次
噴流ノズル6と二次噴流ノズル7に流入するが、一次噴
流ノズルと二次噴流ノズルに同一量の溶融はんだが流入
すると、狭い一次噴流ノズルでは噴流高さが高くなり、
二次噴流ノズルからの噴流高さとバランスがとれなくな
る。つまりこのバランスがとれない状態とは、所定の搬
送角度α(約3〜5度)で搬送されてくるワークに対し
て一次噴流ノズルから噴流した溶融はんだと二次噴流ノ
ズルから噴流した溶融はんだに同一状態で接触できない
状態であり、未はんだやブリッジ、ツララ等のはんだ付
け不良の原因となる。
【0043】一つのワークのはんだ付けが終了したなら
ば、モーター25を正回転させ、ボールネジ22を保持
杆14内に螺入させる。するとピストン11は上昇(図
3の矢印Y)する。このとき図3に示すようにピストン下
面に設置した逆止弁13は開いた状態となり、ピストン
10の上方にある溶融はんだは出入孔12から流出する
ため、ピストンは抵抗なく早く上昇するようになる。こ
のとき当然、噴流ノズルからの溶融はんだの噴流は停止
している。
【0044】次に本発明の噴流はんだ槽における掃除や
メンテナンスの作業について説明する。
【0045】先ず、ピストン11をシリンダー5の最上
部の位置にしてから蓋部材17とともにピストン11を
シリンダー5から引き抜く。すると逆止弁は開いた状態
となっているため、ピストン11の上部にあった溶融は
んだは出入孔12から流出し、溶融はんだが外部に持ち
出されることはない。
【0046】次いで、シリンダー5、一次噴流ノズル
6、二次噴流ノズル7を一緒に持ち上げて本体1から取
り出す。このときシリンダー5の下面に穿設された排出
孔9は突起10から外れるためシリンダー5内にあった
溶融はんだは孔9から本体1内に流出して外部に出るこ
とがない。同様に一次噴流ノズル6と二次噴流ノズル7
内にあった溶融はんだもそれぞれの排出孔31、32か
ら本体1内に流出してしまう。このようにしてシリンダ
ー、ピストン、噴流ノズル等を本体1内から外部に出し
て、掃除やメンテナンスを行う。
【0047】掃除やメンテナンスが終了したならば、シ
リンダーと噴流はんだ槽を本体1の所定の位置に戻さな
ければならないが、このときシリンダーと噴流はんだ槽
を一緒に本体1内の溶融はんだ中に沈め、シリンダー5
の排出孔9と噴流はんだ槽の排出孔31、32を本体1
の底面に設置した突起10、33、34に嵌合させる。
このように排出孔と突起を嵌合させるようにすると、シ
リンダーや噴流はんだ槽の設置が容易となるばかりでな
く、正確に所定の位置に設置することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の噴流はんだ
槽は、ピストンの上昇を早く行なえるため生産性が良好
であり、また掃除やメンテナンス時にシリンダーや噴流
ノズル内の溶融はんだを完全に本体内に流出させること
ができるため、シリンダー等の取り出しが容易となるば
かりでなく、溶融はんだが外部にこぼれることがなく安
全に作業をすることができる。さらに本発明の噴流はん
だ槽は、掃除やメンテナンス終了後、それらを元の位置
に戻すときに正確に戻すことができる等、従来のピスト
ン式はんだ槽にない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダー上部の蓋部材を一部省略した本発明
噴流はんだ槽の平面図
【図2】図1のA−A線断面図でピストンが下降中で噴
流ノズルから溶融はんだが噴流している状態を説明する
【図3】図1のA−A線断面図でピストンが上昇中で噴
流ノズルからの溶融はんだの噴流が停止している状態を
説明する図
【図4】図1のB−B線断面図で噴流ノズルから溶融は
んだが噴流している状態を説明する図
【符号の説明】
1 本体 4 溶融はんだ 5 シリンダー 6 一次噴流ノズル 8 流入孔 9 シリンダーの排出孔 10、33、34 突起 11 ピストン 12 出入孔 13 逆止弁 22 ボールネジ 27 流出孔 28 ダクト 29 流量調整弁 31、32 噴流ノズルの排出孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴流ノズルから溶融はんだを噴流させる
    ポンプがシリンダーとピストンから構成された噴流はん
    だ槽において、ピストンの底面に出入孔が穿設されてい
    るとともに、該出入孔にはピストン下降時に出入孔を閉
    じピストン上昇時に出入孔を開く逆止弁が設置されてお
    り、またシリンダーの上部には溶融はんだの液面下とな
    るところに溶融はんだをシリンダー内に流入させる流入
    孔が穿設されていることを特徴とする噴流はんだ槽。
  2. 【請求項2】 噴流ノズルから溶融はんだを噴流させる
    ポンプがシリンダーとピストンから構成された噴流はん
    だ槽において、ピストンの底面に出入孔が穿設されてい
    るとともに、該出入孔にはピストン下降時に出入孔を閉
    じピストン上昇時に出入孔を開く逆止弁が設置されてお
    り、またシリンダーの上部には溶融はんだの液面下とな
    るところに溶融はんだをシリンダー内に流入させる流入
    孔が穿設されていて、しかもシリンダーは一次噴流ノズ
    ルと二次噴流ノズルにダクトで接続され、一次噴流ノズ
    ルまたは二次噴流ノズルに接続されたダクトの少なくと
    も一方には流量調整弁が設置されていることを特徴とす
    る噴流はんだ槽。
  3. 【請求項3】 噴流ノズルから溶融はんだを噴流させる
    ポンプがシリンダーとピストンから構成された噴流はん
    だ槽において、ピストンの底面に出入孔が穿設されてい
    るとともに、該出入孔にはピストン下降時に出入孔を閉
    じピストン上昇時に出入孔を開く逆止弁が設置されてお
    り、前記シリンダーの底面および噴流ノズルの底面には
    排出孔が穿設されていて、しかも噴流はんだ槽の底部に
    は該排出孔を密閉嵌合する突起が設置されていることを
    特徴とする噴流はんだ槽。
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