JP2004311198A - プラズマディスプレイパネルの再利用方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの再利用方法 Download PDF

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Takao Hirabayashi
孝夫 平林
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Abstract

【課題】ガラス基板を容易な手法で分離するとともに、表示素子構成物質を表示ガラス基板及び背面側ガラス基板からきれいに剥ぎ取ることが低コストで実現できるPDPの再利用方法を提供すること。
【解決手段】表示側ガラス基板2及び背面側ガラス基板3の外表面より封止ガラス4でシールされる内側の位置であって、封止ガラス4部の内側線と略平行な切断線を、2連カッターGで切断して両ガラス基板2,3を分離し、この分離した両ガラス基板2,3の放電空間を形成していた内面側を研削して両ガラス基板2,3に付着している電極を含む表示素子構成物質の全てを研削という手法で剥ぎ取ることにより、低コストで且つ完全にガラス基板から剥離する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示側ガラス基板と背面側ガラス基板とが対向配置され、これら一対のガラス基板の対向領域の周縁をシール部により張り合わせ密封し、内部に放電空間を形成して表示デバイスとしたプラズマディスプレイパネルの再利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パネル自体が発光し明るい映像を映し出し、高精細度、軽量薄形の表示デバイスとしてプラズマディスプレイパネル(以下「PDP」という)が注目されており、図10(a)はこのようなPDPの斜視図であり、図10(b)はその一部断面図を示したものである(特許文献1参照)。
【0003】
図10(a)に示すように、PDP01は表示側ガラス基板02と背面側ガラス基板03が約100から200μmの間隔を隔てて対向配置されており、これら一対のガラス基板02,03の対向領域の周縁は封止ガラスで熱融着して、内部に放電のための密封空間を形成している。そして、何千という数の単位発光領域Uを有し、そのうちの一つの単位発光領域Uの内部構造は、図(b)に示すように、その領域内に表示側ガラス基板02に設けた表示電極X、Yと、背面側ガラス基板03に設けたアドレス電極Aが直交するように対峙し、両者間に放電空間04が形成されている。
【0004】
これら表示電極X、Yは幅広の透明導電膜06と、導電性を補うために、例えばクロム−銅−クロムの3層構造のバス金属膜07とから成り、そして全ての電極X、Yは数十μm程度の厚さを有する誘電体層08と低融点ガラス層09で覆われ、さらに最終外表面には放電による劣化を抑えるために、例えばMgOから成る保護層010が蒸着されている。誘電体層08としては焼成時の気泡を抑えるために非脱泡性の、例えばPbOを主成分とし、SiO、Al等から成る低融点ガラスが選択される。
【0005】
一方、背面側ガラス基板03上にはアドレス電極Aが表示電極X、Yと直交する方向に配線され、各アドレス電極Aは各放電空間04の干渉を防ぐためのグリッド隔壁011により隔離されその上面は誘電体層08で覆われている。アドレス電極Aを挟んで延びる2つのグリッド隔壁011は単位発光領域Uの放電空間04を画成し、この放電空間04の上面を除く周面は、放電空間04内の放電ガスが放つ紫外線により励起して発光する蛍光体012で被覆されている。そして、R、G、Bの発光色を有する3つの単位発光領域を1単位として、1画素セルが構成されている。
【0006】
そして、これら2つのガラス基板02、03が封止ガラス013により密封接続されるが、この際、封止ガラス013内の両ガラス基板02、03で挟まれた空間は真空状態にされ、その内部にヘリウム、ゼノン、或いはネオン等の放電ガスが充填される。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−65729号公報(段落0019−0027、第1、2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のPDPを再利用しようとすると、2枚のガラス基板02、03を先ずは熱融着した封止ガラス013から分離しなければならず、困難な作業を伴うばかりでなく、分離後においても微少間隔で立設しているグリッド隔壁011間に、金属体で構成された電極A、誘電体層08およびR、G、Bの蛍光物質から成る蛍光体012が埋設し、表示ガラス基板02面にも保護層010、誘電体層08および電極X,Yが付着しているため、これら各種の表示素子構成物質を表示ガラス基板02、背面側ガラス基板03からきれいに剥ぎ取ることが殆ど不可能であることから、従来はクラッシャーにかけ産業廃棄物として埋め立て処理するか、表示素子構成物質が付着したまま粉砕して、鋭利な角部を取り除いた小さい粒形状に仕上げ、ガラスカレットとして舗装材の骨材として、あるいは外装壁タイル原料として使用される程度であり、コスト面および技術上の困難性からPDPのガラス基板を再度ガラス基板の原料として再利用する構想はどこにもなかった。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ガラス基板を容易な手法で分離するとともに、表示素子構成物質を表示ガラス基板及び背面側ガラス基板からきれいに剥ぎ取ることが低コストで実現できるPDPの再利用方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のプラズマディスプレイパネルの再利用方法は、表示側ガラス基板と背面側ガラス基板とが対向配置され、これら一対のガラス基板の対向領域の周縁をシール部により張り合わせ密封し、内部に放電空間を形成して表示デバイスとしたプラズマディスプレイパネルの再利用方法であって、前記表示側ガラス基板及び背面側ガラス基板の、前記シール部の内側の位置であって該シール部の内側線と略平行となる部分を、カッターで切断して両ガラス基板を分離し、この分離した両ガラス基板の放電空間を形成していた内面側を研削して両ガラス基板に付着している電極を含む表示素子構成物質の全てを両ガラス基板から剥離することを特徴としている。
この特徴によれば、表示側ガラス基板及び背面側ガラス基板の、シール部の内側の位置であって該シール部の内側線と略平行となる部分をカッターで切断することで容易に表示側ガラス基板と背面側ガラス基板とを分離することができ、かつ、ガラス基板に付着した表示素子構成物質を研削という手法で剥ぎ取ることにより、低コストで且つ完全にガラス基板から剥離することができる。
【0011】
本発明のプラズマディスプレイパネルの再利用方法において、一方のガラス基板を切断すると同時に他方のガラス基板の放電空間側の一部に切り込みを形成することが好ましい。
これによれば、一つのカッターで一方のガラス基板を完全に切断し、かつ他方のガラス基板の切り込みが可能であるので、他方のガラス基板に折りを入れることで、カッターに高負荷を掛けずに張り合わせガラスを容易に切断することができる。
【0012】
本発明のプラズマディスプレイパネルの再利用方法において、前記カッターは2連カッターから成り、先行カッターが一方のガラス基板を切断し、後続カッターが他方のガラス基板を切断することが好ましい。
これによれば、後続カッターは先行カッターにより一方のガラス基板を切断した後に切断していくので、一方のガラス基板に邪魔されることなく他方のガラス基板だけを切断できる。よって、2つのカッターは負荷が均等配分され、効率の良い切断が実現できる。
【0013】
本発明のプラズマディスプレイパネルの再利用方法において、前記両ガラス基板の内面側の研削は、電着ホイールで行うことが好ましい。
これによれば、例えばダイヤモンドや、CBNで固定した電着ホイールを用いることで、迅速且つ確実に表示素子構成物質をガラス基板から剥離することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係るPDPの外観形状を示す斜視図、図2はPDPの1画素に対応する部分の基本的な構造を示す分解斜視図、図3はPDPの切断部位を示す平面図、図4は2連カッターを使用して両ガラス基板を同時に切断する状態を示す説明図、図6(a)は2連カッターの側面図、(b)は2連カッターの正面図、図7は切断後のPDPを示す説明図、図8は分離された表示側ガラス基板内面側の電極を含む表示素子構成物質を研磨によって剥離する状態を示す作用説明図であり、図9は分離された背面側ガラス基板内面側の電極を含む表示素子構成物質を研削によって剥離する状態を示す作用説明図である。
【0016】
最初に、PDPに付き図1および図2を参照して説明する。
【0017】
図1および図2に示すように、PDP1は薄い肉厚(3mm程度)で構成される表示側ガラス基板2と背面側ガラス基板3が、約100から200μmの間隔を隔てて張り合わされたもので、これら一対のガラス基板2,3の対向領域周縁は、封止ガラス4で熱融着して、内部に放電のための密封空間を形成している。
【0018】
そして、その密封空間には複数(数千単位)の単位発光領域Uを有し、そのうちの一つの単位発光領域Uの内部構造は、図1に示すように、その領域内に表示側ガラス基板2に設けた表示電極S、Tと、背面側ガラス基板3に設けたアドレス電極Eが直交するように対峙し、両者間に放電空間が形成されている。
【0019】
これら表示電極S、Tは、図2に示すように、幅広の透明導電膜8と、導電性を補うために、例えばクロム−銅−クロムの3層構造のバス金属膜6とから成り、そして全ての電極S,Tは数十μm程度の厚さを有する誘電体層10で覆われ、さらに最終外表面には放電による劣化を抑えるために、例えばMgOから成る保護層12が蒸着されている。誘電体層10としては焼成時の気泡を抑えるために非脱泡性の、例えばPbOを主成分とし、SiO,Al等から成る低融点ガラスが選択される。
【0020】
一方、背面側ガラス基板3上には、アドレス電極Eが表示電極S、Tと直交する方向に配線され、各アドレス電極Eは各放電空間の干渉を防ぐためのグリッド隔壁14により隔離されその上面は誘電体層10で覆われている。アドレス電極Eを挟んで延びる2つのグリッド隔壁14は、単位発光領域Uの放電空間を画成し、この放電空間の上面を除く周面は、放電空間内の放電ガスが放つ紫外線により励起して発光する蛍光体15で被覆されている。そして、R(赤)、G(緑)、B(青)の発光色を有する3つの単位発光領域を1単位として、1画素セルDが構成されている。
【0021】
そして、これら2つのガラス基板2,3がシール部として構成した封止ガラス4により張り合わせ密封されるが、この際、封止ガラス4内の両ガラス基板2,3で挟まれた空間は真空状態にされ、その内部にヘリウム、ゼノン、或いはネオン等の放電ガスが充填される。
【0022】
このようにして、表示画面を構成する各画素セルDには,ライン方向に並ぶ同一面積の3つの単位発光領域Uが対応ずけられている。各単位発光領域Uにおいて、表示電極S、Tによって面放電セル(表示のための主放電セル)が画定され、アドレス電極Eとの電位によって表示又は非表示セルが特定される。これにより、アドレス電極Eの延長方向に連続する蛍光体15の内、各単位発光領域Uに対応した部分を選択的に発光させることができ、R,G,Bの組み合わせによるフルカラー表示が可能になる。
【0023】
そこで、上記のように構成されたPDP1の表示側ガラス基板2と背面側ガラス基板3を再利用するに際し、封止ガラス4により張り合わされている両ガラス基板2,3を分離して該両ガラス基板2,3に付着している電極を含む表示素子構成物質の全てを図2に示される厚みの範囲S2,S1で剥離する作業が行われる。
【0024】
表示側ガラス基板2と背面側ガラス基板3を分離するに際し、シール部となる封止ガラス4によって囲まれた内部領域が封止ガラス4の内側線と略平行にカッターにより切断される。
【0025】
切り離し可能な領域として、図3に示されるような各封止ガラス4の内側の内側線に沿って近接する2本の平行な切断線C1,C2と、これら切断線C1,C2に直交する同様な2本の平行な切断線C3,C4が選択される。
【0026】
そこで、先ずカッターとして図4および図6に示す2連カッターを用いて、図7に示す両ガラス基板2,3の長手方向両外側領域X1,X2及び幅方向前後側領域X3,X4を切り離す方法について説明する。
【0027】
図4に示すGは2連カッターであって、この2連カッターGは、薄板の円板状に形成された先行カッターG1と後続カッターG2は、直列に配置されておりそれらの外周には切断刃が形成されており、これらの切断刃は、切削送り方向の移動時に電動モータの回転駆動により切削可能な向きに形成されている。
【0028】
詳しくは、図6の(a)、(b)に示すように、先行カッターG1と後続カッターG2は、所定間隔離間して連結された板状の一対のフレーム26a,26b内部の前後に回転可能に軸支されており、一方のフレーム26aの側面から外部に突出した先行カッターG1と後続カッターG2の支持軸32a,32bの端部にはそれぞれプーリP1,P2が装着されている。
【0029】
他方のフレーム26bの内側からはスタンド27が立設しており、スタンド27の頂部に設けられた水平なモータベース30上には電動モータMが保持されており、電動モータMの出力軸32cに装着されたダブル溝の駆動プーリPと上記各プーリP1,P2にはそれぞれ無端ベルト34a,34bが張設されている。
【0030】
両フレーム26a,26b両側面の前後端部ないしその中間部には図示しない案内溝が形成されており、それぞれの案内溝に上下方向調整可能に挿嵌された一対の脚柱36a,36b,36c下端には表示側ガラス基板2の上面に走行可能に支持されるガイドローラ35a,35b,35cが回転自在に軸支されている。
【0031】
従って、上記のように構成された2連カッターGは、先行カッターG1と後続カッターG2が高低差をつけて両フレーム26a,26bに軸支されており、先行カッターG1を、外周下端が表示側ガラス基板2の板厚のみ切断可能な高さ位置に支持すると共に、同一線上を後続する後続カッターG2を、外周下端が背面側ガラス基板3の板厚を切断可能な高さ位置になるように支持して、ガイドローラ35a,35b,35cを介して表示側ガラス基板2の上面を走行する。
【0032】
尚、先行カッターG1と後続カッターG2の高さ位置は蝶ねじNによってそれぞれ調整できるようになっている。また、後続カッターG2は先行カッターG1によって切断された表示側ガラス基板2の切断溝40a(図4参照)内を走行するので、表示側ガラス基板2に邪魔されることなく背面側ガラス基板3だけを切断することができる。
【0033】
上記のようにハンディタイプに構成された2連カッターの把持部38を把持し、切断線C1〜C4に沿って移動させることで、図7に示すように、両ガラス基板2,3の長手方向両外側領域X1,X2及び幅方向前後側領域X3,X4が切り離されて、切断線C1〜C4によって囲まれた封止ガラス4内側における内部領域Hとして矩形状一対の表示側ガラス基板2と背面側ガラス基板3が切り出され、その後切り離すことでそれらの対接面を露呈させることができる。
【0034】
互いに分離された表示側ガラス基板2及び背面側ガラス基板3は、図8及び図9に示すように、それぞれの両対接面に形成される電極、誘電体層、保護層、蛍光体等を含むを含む表示素子構成物質24、25を上に向けて図示しない研削盤の移動テーブル上にそれぞれ載置する。
【0035】
そこで、背面側ガラス基板3の対接面は、移動テーブルの移動により例えばホィール状の砥石22を使用して対接面に付着している電極を含む表示素子構成物質24、25の全てが削り取られるまで研削することで、これら両ガラス基板2,3から剥離されて不純物のない研磨面3aまたは2aを形成することができる。ホイール状の砥石22としては、ダイヤモンドやCBN(立体晶窒化硼素)を固定した電着ホイールを使用すると効率的である。
【0036】
このように、対接面に付着している不純物が研削によって剥離された両ガラス基板2,3の純粋な部分のみが溶解されて再利用することができるだけでなく、研削によって形成されたスラッジ内に含まれる電極などの組成物の内、貴金属となるAg,Sn及びInも、必要により電気分解によって回収することができる。
【0037】
上記のような再利用方法によれば、表示側ガラス基板2、及び背面側ガラス基板3の、シール部を形成する封止ガラス4内側位置の内側線と略平行となる切断線C1〜C4を、2連カッターGで切断することで容易に表示側ガラス基板2と背面側ガラス基板3とを分離することができ、且つ両ガラス基板2,3に付着した表示素子構成物質24、25を研削という手法で剥ぎ取ることにより、低コストで且つ完全にガラス基板から剥離することができる。
【0038】
また、2連カッターGの先行カッターG1が、一方の表示側ガラス基板2を切断し、後続カッターG2が先行カッターG1によって形成された切断溝40aを通して他方の背面側ガラス基板3を切断するので、表示側ガラス基板2に邪魔されることなくこの背面側ガラス基板3だけを切断することができる。よって、2つのカッターG1,G2は負荷が均等配分され、効率の良い切断が実現できる。
【0039】
そして、両ガラス基板2,3の内面側の研削は、例えばダイヤモンドや、CBNで固定した電着ホイールを用いることで、迅速且つ確実に表示素子構成物質を両ガラス基板2,3から容易に剥離することができる。
【0040】
次に、両ガラス基板2,3の内部領域Hを切り出すための他の実施形態に係るの単一のカッターに付き図5を参照して詳述する。図5は他の実施形態に係る単一のカッターを使用して両ガラス基板を切断する状態を示す説明図である。
【0041】
図5に示すG3は単一のカッターであって、この単一カッターG3は、外周には切断刃が形成されており、これらの切断刃は、切削送り方向の移動時に図示しない電動モータにより矢印で示される時計回りの回転駆動により切削可能な向きに形成されている。
【0042】
この単一カッターG3は、外周下端が表示側ガラス基板2の板厚が切断可能な高さ位置に支持されると同時に背面側ガラス基板3の放電空間側の内面に所定深さの切り込みが形成できる高さ位置に設定されている。
【0043】
上記のように設定された単一カッターG3を使用して両ガラス基板2,3を切断するに際し、先に表示側ガラス基板2の板厚が切断されて切断溝42aが形成されると同時に、背面側ガラス基板3の放電空間側の内面上面には単一カッターG3の外周下端によって所定深さの切り込み溝42bが形成される。
【0044】
従って、単一カッターG3によって、一方の表示側ガラス基板2を完全に切断し、かつ他方の背面側ガラス基板3に切り込み溝42bが形成できるので、他方の背面側ガラス基板3に折りを入れることで、単一カッターG3に高負荷を掛けずに張り合わせた両ガラス基板2,3を容易に切断することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、例えば、単一のカッターで両ガラス基板を同時に切断するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0047】
(a)請求項1項の発明によれば、表示側ガラス基板及び背面側ガラス基板の、シール部の内側の位置であって該シール部の内側線と略平行となる部分をカッターで切断することで容易に表示側ガラス基板と背面側ガラス基板とを分離することができ、かつ、ガラス基板に付着した表示素子構成物質を研削という手法で剥ぎ取ることにより、低コストで且つ完全にガラス基板から剥離することができる。
【0048】
(b)請求項2項の発明によれば、一つのカッターで一方のガラス基板を完全に切断し、かつ他方のガラス基板の切り込みが可能であるので、他方のガラス基板に折りを入れることで、カッターに高負荷を掛けずに張り合わせガラスを容易に切断することができる。
【0049】
(c)請求項3項の発明によれば、後続カッターは先行カッターにより一方のガラス基板を切断した後に切断していくので、一方のガラス基板に邪魔されることなく他方のガラス基板だけを切断できる。よって、2つのカッターは負荷が均等配分され、効率の良い切断が実現できる。
【0050】
(d)請求項4項の発明によれば、例えばダイヤモンドや、CBNで固定した電着ホイールを用いることで、迅速且つ確実に表示素子構成物質をガラス基板から剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るPDPの外観形状を示す斜視図である。
【図2】PDPの1画素に対応する部分の基本的な構造を示す分解斜視図である。
【図3】PDPの切断部位を示す平面図である。
【図4】2連カッターを使用して両ガラス基板を同時に切断する状態を示す説明図である。
【図5】他の実施形態に係る単一のカッターを使用して両ガラス基板を切断する状態を示す説明図である。
【図6】(a)は2連カッターの側面図、(b)は2連カッターの正面図である。
【図7】切断後のPDPを示す説明図である。
【図8】分離された表示側ガラス基板内面側の電極を含む表示素子構成物質を研磨によって剥離する状態を示す作用説明図である。
【図9】分離された背面側ガラス基板内面側の電極を含む表示素子構成物質を研削によって剥離する状態を示す作用説明図である。
【図10】(a)は従来のPDPの斜視図であり、(b)はその部分断面図を示したものである。
【符号の説明】
1 PDP(プラズマディスプレイパネル)
2 表示側ガラス基板
3 背面側ガラス基板
2a,3a 研磨面
4 封止ガラス(シール部)
6 バス金属膜
8 透明導電膜
10 誘電体層
12 保護層
14 グリッド隔壁
15 蛍光体
22 砥石
24,25 表示素子構成物質
26a,26b フレーム
27 スタンド
30 モータベース
32a,32b 支持軸
32c 出力軸
34a,34b 無端ベルト
35a,35b,35c ガイドローラ
36a,36b,36c 脚柱
38 把持部
40a,40b 切断溝
42a 切断溝
42b 切り込み溝
C1〜C4 切断線
D 画素セル
E アドレス電極
G 2連カッター
G1 先行カッター
G2 後続カッター
G3 単一カッター
H 内部領域
M 電動モータ
N 蝶ねじ
P 駆動プーリ
P1,P2 プーリ
S,T 表示電極
S2,S1 範囲
U 単位発光領域
X1,X2 長手方向両外側領域
X3,X4 幅方向前後側領域

Claims (4)

  1. 表示側ガラス基板と背面側ガラス基板とが対向配置され、これら一対のガラス基板の対向領域の周縁をシール部により張り合わせ密封し、内部に放電空間を形成して表示デバイスとしたプラズマディスプレイパネルの再利用方法であって、前記表示側ガラス基板及び背面側ガラス基板の、前記シール部の内側の位置であって該シール部の内側線と略平行となる部分を、カッターで切断して両ガラス基板を分離し、この分離した両ガラス基板の放電空間を形成していた内面側を研削して両ガラス基板に付着している電極を含む表示素子構成物質の全てを両ガラス基板から剥離することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの再利用方法。
  2. 前記カッターは一方のガラス基板を切断すると同時に他方のガラス基板の放電空間側の一部に切り込みを形成する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの再利用方法。
  3. 前記カッターは2連カッターから成り、先行カッターが一方のガラス基板を切断し、後続カッターが他方のガラス基板を切断する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの再利用方法。
  4. 前記両ガラス基板の内面側の研削は、電着ホイールで行う請求項1ないし3の何れかに記載のプラズマディスプレイパネルの再利用方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267801A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスプレイパネルのガラス基板分解装置およびシステム、ならびに、ガラス基板分解方法
JP2007161550A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 表示パネルの切断装置および切断方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006267801A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスプレイパネルのガラス基板分解装置およびシステム、ならびに、ガラス基板分解方法
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