JP2004311102A - アルミ合金配線材料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気自動車などに有益な導電率と引張強さおよび伸びが高い優れたアルミ合金配線材料及びその製造方法を提供する。
【解決手段】自動車用ハーネスに使用する配線材料として、鉄0.3〜1.0重量%、ジルコニウム0.02〜0.30重量%、残余がアルミニウムと0.05重量%以下の不純物とからなるアルミ合金配線材料からなり、そのアルミ合金配線wiを連続加熱炉10内を走行させて半硬質に調質して、機械特性の内、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車用ハーネスに使用する配線材料として、鉄0.3〜1.0重量%、ジルコニウム0.02〜0.30重量%、残余がアルミニウムと0.05重量%以下の不純物とからなるアルミ合金配線材料からなり、そのアルミ合金配線wiを連続加熱炉10内を走行させて半硬質に調質して、機械特性の内、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミ合金配線材料に関し、特に自動車用配線材料として有益な、アルミニウムを主成分とする合金からなる高導電性かつ高耐熱性に優れたアルミ合金配線材料及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の軽量化および高リサイクル性の配線材料として、アルミニウムおよびアルミニウム合金が有効であった。
【0003】
この自動車等、特に電気自動車などに使用する配線材料としては、導電性が高いこと、引張強さと伸びが高いこと、および高耐熱特性を有することが望まれているが、従来これらをすべて満足する配線材料は知られていない。
【0004】
そこで、本発明者等は、高純度のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料を提案した。
【0005】
このアルミ合金配線材料は、特許文献1で提案したように、鉄(Fe)を0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr)を0.02〜0.05重量%含み、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物からなる。
【0006】
このアルミニウム合金は、導電率が34.8×106 S/m(60%IACS)以上の高導電性を有し、導電性配線材料として非常に有効であった。
【0007】
【特許文献1】
特願2002−220650号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記提案のアルミニウム合金は、例えば、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、その鋳造体を塑性加工により所定径のアルミ合金配線材としてボビン等に巻き取り、その後、このアルミ合金配線の諸特性を調整するために熱処理をおこなうが、この熱処理方法は、アルミ合金配線をボビン毎、200℃〜400℃の熱処理炉の中に1時間から数時間保持することによるバッチ式焼鈍方法である。
【0009】
しかし、この焼鈍方法では、ボビンに巻かれたアルミ合金配線の内外層が均一な温度で焼鈍することが困難である。
【0010】
特に、上記のように、鉄とジルコニウムを微量添加したアルミニウム合金は、熱処理温度が、数度異なるだけで、アルミ合金配線の機械特性である伸びが1%未満から20%以上の違いが生じてしまい、バッチ式の焼鈍炉で熱処理を施したのでは、ボビンに巻かれたアルミ合金配線の内外層では温度領域が数度違ってしまい、同じ鋳造体から製造された1本のアルミ合金配線でも、その位置の違いで、機械特性である伸びが1%未満から20%以上の違いが生じてしまうことが判った。
【0011】
このため、アルミ合金配線に10数%程度の安定した伸びを有する半硬質状態に調整することが非常に困難である。
【0012】
また、伸びを安定させるために、温度が数度変化しても伸びが安定する高温の温度領域で熱処理を施せば、伸びが25%以上になり、伸びは得られるが、高温の温度領域で、アルミ合金配線が完全に軟化してしまうため、引張強さが100MPa〜120MPaと強度が極端に低くなってしまう問題がある。
【0013】
そこで、本発明は、上記の課題を解決し、電気自動車などに有益な導電率と引張強さおよび伸びが高い優れたアルミ合金配線材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、自動車用ハーネスに使用する配線材料として、高純度のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料からなり、連続的に熱処理して半硬質に調質されたアルミ合金配線の機械特性の内、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するアルミ合金配線材料である。
【0015】
請求項2の発明は、アルミ合金配線材料の主な組成が、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ジルコニウム(Zr)から成り、その組成量が、鉄(Fe):0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr):0.02〜0.30重量%、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物とからなる請求項1記載のアルミ合金配線材料である。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2のアルミ合金配線材料を鋳造して鋳造体を形成し、その鋳造体を塑性加工してアルミニウム合金線を形成し、アルミニウム合金線の単線または2本以上の複数の線、或いは、2本以上の線を撚り合わせてアルミ合金配線を形成し、その合金配線を連続的に走行させ、その走行しているアルミ合金配線に熱エネルギーを与えて半硬質に調質して、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するアルミ合金配線を製造するようにしたアルミ合金配線の製造方法である。
【0017】
請求項4の発明は、アルミ合金配線を送出機から送り出し、これを350〜600℃に設定した炉内を通して調質し、その調質したアルミ合金配線を巻取機で巻き取る請求項3記載のアルミ合金配線の製造方法である。
【0018】
請求項5の発明は、アルミ合金配線を炉内で、5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間走行させて熱処理を行う請求項4記載のアルミ合金配線の製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0020】
図1において、10は連続加熱炉で、石英ガラスなどの耐熱性材料からなる管11の外周にヒータ12−1〜12−nを設けて構成される。
【0021】
この連続加熱炉10の一方には、熱処理すべきアルミ合金配線wiが巻かれたボビン13を繰り出す送出機14が設けられ、他方には、熱処理後のアルミ合金配線woを巻取ボビン15に巻き取る巻取機16が設けられる。
【0022】
アルミ合金配線wiは送出機14から繰り出され、入口ガイド17より連続加熱炉10の管11内に入って一定の速度で走行移動し、その間にヒータ12−1〜12−nからの輻射熱を受けて半硬質状態に調質された後、出口ガイド18より巻取機16によって巻取ボビン15に巻き取られる。
【0023】
熱処理前のアルミ合金配線wiは、上述のように高純度(99.95%以上)のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料であり、具体的には、アルミ合金配線材料の主な組成が、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ジルコニウム(Zr)から成り、その組成量が、鉄(Fe):0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr):0.02〜0.30重量%、好ましくは0.02〜0.28重量%、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物とからなる。
【0024】
このアルミ合金配線材料は、例えば、純度が99.95%以上の純アルミニウムを使用するが、使用する純アルミニウムの純度が99.95%よりも低いと、得られる配線材料において良好な導電率である27.8×106 S/m(48%IACS)以上を得ることができない。
【0025】
また鉄の添加量が0.3重量%以下、ジルコニウムの添加量が0.02〜0.28重量%以下では、後述する熱処理で得られるアルミニウム合金線材の機械特性である引張強さが130MPa以上を得られず、また、鉄の添加量が1.3重量%以上、ジルコニウムの添加量が0.30重量%以上では、伸び3%以上を得られない。
【0026】
このアルミ合金配線材料を鋳造してアルミニウム合金鋳造体とし、その鋳造体を断面減少率99%で塑性加工を行って、アルミニウム合金線とし、これを単線、複数本束ねたり撚り合わせて巻取ボビンに巻き取ってアルミ合金配線wiとする。
【0027】
このアルミ合金配線wiを連続加熱炉10で調質するには、連続加熱炉10内の温度を350〜650℃に保ち、走行速度を5m/min〜30mm/minの範囲で、一定の速度に保ち、また管11内でのアルミ合金配線wiの滞留処理時間を1〜10秒とし管11内を走行させて行う。
【0028】
またヒータ12−1〜12−nは、各ヒータ温度が350〜650℃の範囲で一定の温度になるようにしても、また各ヒータ12−1〜12−nの温度を、350〜650℃の範囲で数段階に適宜変化させて調質するようにしてもよい。
【0029】
このように、連続加熱炉10で、アルミ合金配線wiを連続的に送って調質することで、熱処理が一定の温度条件で行えるため、バッチ式に比べて、アルミ合金配線wiに均一に安定した熱エネルギーを供給できるために、半硬質状態に調質することができ、高導電性を維持しつつ、引張強さと伸びを両立させることができる。従って、電気自動車の配線材として、最適な配線材とすることができると共に自動車用ハーネス、モーター用巻線、ボンディングワイヤなどにも適用できる。
【0030】
【実施例】
次に本発明の実施例と比較例とを説明する。
【0031】
なお、実施例比較例における化学組成の単位は全て、重量%である。
【0032】
実施例1
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Feの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0033】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0034】
実施例2
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0035】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0036】
実施例3
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.05%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0037】
実施例4
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.10%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0038】
実施例5
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.20%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0039】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0040】
比較例1
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Feの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0041】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0042】
比較例2
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0043】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0044】
比較例3
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.05%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0045】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0046】
実施例1〜5及び比較例1〜3で得られた材料は、それらの室温(20℃)での導電率、引張強さおよび伸びを測定した。
【0047】
各実施例および比較例について、特性を測定した結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1において、導電率、引張強さ、伸びの測定値は、測定個数中の最大値と最小値を示している。
【0050】
表1から明らかなように、実施例1の配線材料は、比較例1と比べて同じ組成でありながら、引張強さが22%〜27%増加している。また、導電率は34.8×106(S/m)(60%IACS)を超え、非常に高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0051】
実施例2の配線材料は、比較例2と比べて同じ組成でありながら、引張強さが26%〜30%増加している。また、導電率は、略34.8×106 (S/m)(60%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0052】
実施例3の配線材料は、比較例1と比べて同じ組成でありながら、引張強さが22%〜27%増加している。また、導電率は33.6×106 (S/m)(58%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0053】
実施例4の配線材料は、引張強さが160MPaに達し、Al−Mg−Siといった析出型高強度アルミ合金に近い特性を有する。また、導電率は32.4×106(S/m)(56%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0054】
実施例5の配線材料は、引張強さが180MPaに達し、Al−Mg−Siといった析出型高強度アルミ合金以上の特性を有する。また、導電率は29.0×106 (S/m)(50%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0055】
なお、配線材料の組成については、請求項の範囲であれば、実施例以外においても種々変更が可能である。また、走行焼鈍のときの温度や線速度も実施例の限りではない。
【0056】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、アルミニウム合金の組成を、アルミニウムと鉄、およびジルコニウムを前記した特定の重量比で含む構成に選定し、バッチ式焼鈍で無く、線を連続的に走行させた状態で熱処理する焼鈍方法を用いたことで、従来のアルミニウム合金と比べて、導電率を大きく低下させることなく、引張強さおよび伸びが大きいという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、アルミ合金配線を走行させて焼鈍している状態を示す図である。
【符号の説明】
10 連続加熱炉
11 管
12−1〜12−n ヒータ
14 送出機
15 巻取機
wi アルミ合金配線(熱処理前)
wo アルミ合金配線(熱処理後)
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミ合金配線材料に関し、特に自動車用配線材料として有益な、アルミニウムを主成分とする合金からなる高導電性かつ高耐熱性に優れたアルミ合金配線材料及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の軽量化および高リサイクル性の配線材料として、アルミニウムおよびアルミニウム合金が有効であった。
【0003】
この自動車等、特に電気自動車などに使用する配線材料としては、導電性が高いこと、引張強さと伸びが高いこと、および高耐熱特性を有することが望まれているが、従来これらをすべて満足する配線材料は知られていない。
【0004】
そこで、本発明者等は、高純度のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料を提案した。
【0005】
このアルミ合金配線材料は、特許文献1で提案したように、鉄(Fe)を0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr)を0.02〜0.05重量%含み、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物からなる。
【0006】
このアルミニウム合金は、導電率が34.8×106 S/m(60%IACS)以上の高導電性を有し、導電性配線材料として非常に有効であった。
【0007】
【特許文献1】
特願2002−220650号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記提案のアルミニウム合金は、例えば、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、その鋳造体を塑性加工により所定径のアルミ合金配線材としてボビン等に巻き取り、その後、このアルミ合金配線の諸特性を調整するために熱処理をおこなうが、この熱処理方法は、アルミ合金配線をボビン毎、200℃〜400℃の熱処理炉の中に1時間から数時間保持することによるバッチ式焼鈍方法である。
【0009】
しかし、この焼鈍方法では、ボビンに巻かれたアルミ合金配線の内外層が均一な温度で焼鈍することが困難である。
【0010】
特に、上記のように、鉄とジルコニウムを微量添加したアルミニウム合金は、熱処理温度が、数度異なるだけで、アルミ合金配線の機械特性である伸びが1%未満から20%以上の違いが生じてしまい、バッチ式の焼鈍炉で熱処理を施したのでは、ボビンに巻かれたアルミ合金配線の内外層では温度領域が数度違ってしまい、同じ鋳造体から製造された1本のアルミ合金配線でも、その位置の違いで、機械特性である伸びが1%未満から20%以上の違いが生じてしまうことが判った。
【0011】
このため、アルミ合金配線に10数%程度の安定した伸びを有する半硬質状態に調整することが非常に困難である。
【0012】
また、伸びを安定させるために、温度が数度変化しても伸びが安定する高温の温度領域で熱処理を施せば、伸びが25%以上になり、伸びは得られるが、高温の温度領域で、アルミ合金配線が完全に軟化してしまうため、引張強さが100MPa〜120MPaと強度が極端に低くなってしまう問題がある。
【0013】
そこで、本発明は、上記の課題を解決し、電気自動車などに有益な導電率と引張強さおよび伸びが高い優れたアルミ合金配線材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、自動車用ハーネスに使用する配線材料として、高純度のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料からなり、連続的に熱処理して半硬質に調質されたアルミ合金配線の機械特性の内、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するアルミ合金配線材料である。
【0015】
請求項2の発明は、アルミ合金配線材料の主な組成が、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ジルコニウム(Zr)から成り、その組成量が、鉄(Fe):0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr):0.02〜0.30重量%、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物とからなる請求項1記載のアルミ合金配線材料である。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2のアルミ合金配線材料を鋳造して鋳造体を形成し、その鋳造体を塑性加工してアルミニウム合金線を形成し、アルミニウム合金線の単線または2本以上の複数の線、或いは、2本以上の線を撚り合わせてアルミ合金配線を形成し、その合金配線を連続的に走行させ、その走行しているアルミ合金配線に熱エネルギーを与えて半硬質に調質して、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するアルミ合金配線を製造するようにしたアルミ合金配線の製造方法である。
【0017】
請求項4の発明は、アルミ合金配線を送出機から送り出し、これを350〜600℃に設定した炉内を通して調質し、その調質したアルミ合金配線を巻取機で巻き取る請求項3記載のアルミ合金配線の製造方法である。
【0018】
請求項5の発明は、アルミ合金配線を炉内で、5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間走行させて熱処理を行う請求項4記載のアルミ合金配線の製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0020】
図1において、10は連続加熱炉で、石英ガラスなどの耐熱性材料からなる管11の外周にヒータ12−1〜12−nを設けて構成される。
【0021】
この連続加熱炉10の一方には、熱処理すべきアルミ合金配線wiが巻かれたボビン13を繰り出す送出機14が設けられ、他方には、熱処理後のアルミ合金配線woを巻取ボビン15に巻き取る巻取機16が設けられる。
【0022】
アルミ合金配線wiは送出機14から繰り出され、入口ガイド17より連続加熱炉10の管11内に入って一定の速度で走行移動し、その間にヒータ12−1〜12−nからの輻射熱を受けて半硬質状態に調質された後、出口ガイド18より巻取機16によって巻取ボビン15に巻き取られる。
【0023】
熱処理前のアルミ合金配線wiは、上述のように高純度(99.95%以上)のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料であり、具体的には、アルミ合金配線材料の主な組成が、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ジルコニウム(Zr)から成り、その組成量が、鉄(Fe):0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr):0.02〜0.30重量%、好ましくは0.02〜0.28重量%、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物とからなる。
【0024】
このアルミ合金配線材料は、例えば、純度が99.95%以上の純アルミニウムを使用するが、使用する純アルミニウムの純度が99.95%よりも低いと、得られる配線材料において良好な導電率である27.8×106 S/m(48%IACS)以上を得ることができない。
【0025】
また鉄の添加量が0.3重量%以下、ジルコニウムの添加量が0.02〜0.28重量%以下では、後述する熱処理で得られるアルミニウム合金線材の機械特性である引張強さが130MPa以上を得られず、また、鉄の添加量が1.3重量%以上、ジルコニウムの添加量が0.30重量%以上では、伸び3%以上を得られない。
【0026】
このアルミ合金配線材料を鋳造してアルミニウム合金鋳造体とし、その鋳造体を断面減少率99%で塑性加工を行って、アルミニウム合金線とし、これを単線、複数本束ねたり撚り合わせて巻取ボビンに巻き取ってアルミ合金配線wiとする。
【0027】
このアルミ合金配線wiを連続加熱炉10で調質するには、連続加熱炉10内の温度を350〜650℃に保ち、走行速度を5m/min〜30mm/minの範囲で、一定の速度に保ち、また管11内でのアルミ合金配線wiの滞留処理時間を1〜10秒とし管11内を走行させて行う。
【0028】
またヒータ12−1〜12−nは、各ヒータ温度が350〜650℃の範囲で一定の温度になるようにしても、また各ヒータ12−1〜12−nの温度を、350〜650℃の範囲で数段階に適宜変化させて調質するようにしてもよい。
【0029】
このように、連続加熱炉10で、アルミ合金配線wiを連続的に送って調質することで、熱処理が一定の温度条件で行えるため、バッチ式に比べて、アルミ合金配線wiに均一に安定した熱エネルギーを供給できるために、半硬質状態に調質することができ、高導電性を維持しつつ、引張強さと伸びを両立させることができる。従って、電気自動車の配線材として、最適な配線材とすることができると共に自動車用ハーネス、モーター用巻線、ボンディングワイヤなどにも適用できる。
【0030】
【実施例】
次に本発明の実施例と比較例とを説明する。
【0031】
なお、実施例比較例における化学組成の単位は全て、重量%である。
【0032】
実施例1
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Feの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0033】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0034】
実施例2
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0035】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0036】
実施例3
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.05%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0037】
実施例4
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.10%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0038】
実施例5
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.20%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0039】
このアルミ合金配線を、温度350℃〜600℃に設定した管状炉の中を5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間、走行させて熱処理を施した。
【0040】
比較例1
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Feの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0041】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0042】
比較例2
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.02%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0043】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0044】
比較例3
アルミ合金配線材料として、純度99.95%のAlを使用し、Al−0.6%Fe−0.05%Zrの合金を鋳造し、鋳造後、断面減少率99%で塑性加工を行い、線径φ0.25mmのアルミ合金配線を製造した。
【0045】
このアルミ合金配線を、温度250℃〜350℃に設定した熱処理炉の中に1時間〜10時間保持させて熱処理を施した。
【0046】
実施例1〜5及び比較例1〜3で得られた材料は、それらの室温(20℃)での導電率、引張強さおよび伸びを測定した。
【0047】
各実施例および比較例について、特性を測定した結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1において、導電率、引張強さ、伸びの測定値は、測定個数中の最大値と最小値を示している。
【0050】
表1から明らかなように、実施例1の配線材料は、比較例1と比べて同じ組成でありながら、引張強さが22%〜27%増加している。また、導電率は34.8×106(S/m)(60%IACS)を超え、非常に高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0051】
実施例2の配線材料は、比較例2と比べて同じ組成でありながら、引張強さが26%〜30%増加している。また、導電率は、略34.8×106 (S/m)(60%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0052】
実施例3の配線材料は、比較例1と比べて同じ組成でありながら、引張強さが22%〜27%増加している。また、導電率は33.6×106 (S/m)(58%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0053】
実施例4の配線材料は、引張強さが160MPaに達し、Al−Mg−Siといった析出型高強度アルミ合金に近い特性を有する。また、導電率は32.4×106(S/m)(56%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0054】
実施例5の配線材料は、引張強さが180MPaに達し、Al−Mg−Siといった析出型高強度アルミ合金以上の特性を有する。また、導電率は29.0×106 (S/m)(50%IACS)を超え、高強度および高導電性を有する材料であることが容易に理解できる。
【0055】
なお、配線材料の組成については、請求項の範囲であれば、実施例以外においても種々変更が可能である。また、走行焼鈍のときの温度や線速度も実施例の限りではない。
【0056】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、アルミニウム合金の組成を、アルミニウムと鉄、およびジルコニウムを前記した特定の重量比で含む構成に選定し、バッチ式焼鈍で無く、線を連続的に走行させた状態で熱処理する焼鈍方法を用いたことで、従来のアルミニウム合金と比べて、導電率を大きく低下させることなく、引張強さおよび伸びが大きいという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、アルミ合金配線を走行させて焼鈍している状態を示す図である。
【符号の説明】
10 連続加熱炉
11 管
12−1〜12−n ヒータ
14 送出機
15 巻取機
wi アルミ合金配線(熱処理前)
wo アルミ合金配線(熱処理後)
Claims (5)
- 自動車用ハーネスに使用する配線材料として、高純度のアルミニウムに鉄とジルコニウムを微量添加したアルミ合金配線材料からなり、連続的に熱処理して半硬質に調質されたアルミ合金配線の機械特性の内、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有することを特徴とするアルミ合金配線材料。
- アルミ合金配線材料の主な組成が、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ジルコニウム(Zr)から成り、その組成量が、鉄(Fe):0.3〜1.0重量%、ジルコニウム(Zr):0.02〜0.30重量%、残余がアルミニウム(Al)と0.05重量%以下の不純物とからなる請求項1記載のアルミ合金配線材料。
- 請求項2のアルミ合金配線材料を鋳造して鋳造体を形成し、その鋳造体を塑性加工してアルミニウム合金線を形成し、アルミニウム合金線の単線または2本以上の複数の線、或いは、2本以上の線を撚り合わせてアルミ合金配線を形成し、その合金配線を連続的に走行させ、その走行しているアルミ合金配線に熱エネルギーを与えて半硬質に調質して、引張強さが130MPa〜220MPa、伸びが3%〜15%の特性を有し、導電率が27.8×106 S/m(48%IACS)以上の特性を有するアルミ合金配線を製造することを特徴とするアルミ合金配線の製造方法。
- アルミ合金配線を送出機から繰り出し、これを350〜600℃に設定した炉内を通して調質し、その調質したアルミ合金配線を巻取機で巻き取る請求項3記載のアルミ合金配線の製造方法。
- アルミ合金配線を炉内で、5m/min〜30mm/minで、1〜10秒間走行させて熱処理を行う請求項4記載のアルミ合金配線の製造方法。
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- 2003-04-03 JP JP2003100502A patent/JP2004311102A/ja active Pending
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