JP2004310481A - 情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報記録媒体を擬似的に排出しても正常に処理を継続できるようにする。
【解決手段】コントローラは、排出命令を受信し(S1)、ディスクがあると判断すると(S2)、ディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリに保持しているディスク情報を初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にし、ホストコンピュータへ完了報告を行う(S3)。さらに、挿入命令を受信したと判断し(S4)、ディスクがあると判断すると(S5)、ディスクの挿入動作を行わずにディスクからそのディスクのディスク情報を読み込んで不揮発性メモリに保持し、擬似的にディスクを挿入したときと同状態にし、ホストコンピュータへ完了報告を行い(S6)、この処理を終了する。
【選択図】 図2
【解決手段】コントローラは、排出命令を受信し(S1)、ディスクがあると判断すると(S2)、ディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリに保持しているディスク情報を初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にし、ホストコンピュータへ完了報告を行う(S3)。さらに、挿入命令を受信したと判断し(S4)、ディスクがあると判断すると(S5)、ディスクの挿入動作を行わずにディスクからそのディスクのディスク情報を読み込んで不揮発性メモリに保持し、擬似的にディスクを挿入したときと同状態にし、ホストコンピュータへ完了報告を行い(S6)、この処理を終了する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクドライブ,ノートPCに搭載される光ディスクドライブユニット等の情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、コンピュータの技術の進歩は目覚しく、現在発売されているほとんどのコンピュータには、音楽用のCDやコンピュータ上のデータ再生,記録可能な光情報記録再生装置であるCD−R/RWドライブが搭載されている。
最近では、さらに大容量データが再生可能なDVD−ROMドライブや、データ記録可能なDVD+RWドライブ,DVD+Rドライブなどと呼ばれる光情報記録再生装置が、デスクトップ型のPCだけでなくノート型PCにも搭載され始めている。
ノート型PCに搭載されている光情報記録再生装置(以降「薄型ドライブ」という)は、デスクトップ型に搭載されている光情報記録再生装置(以降「通常型ドライブ」という)とは異なり、ノート型PCに搭載させるためにかなり薄くなっている。
【0003】
そのため、当然のことながら通常型ドライブに比べて部品等を設置するスペースが限られており、機構的に異なる部分がかなり有る。その中でもかなり違う部分は、情報記録媒体(ディスク)の挿入と排出を行う挿排出機構が挙げられる。
通常型ドライブは、スライダ機構などと呼ばれるディスクの挿排出機構が採用されているが、薄型ドライブにはそれを設置するだけのスペースが無く、ディスクを排出するのみであり、自らの力でディスクを挿入するような(引き込むような)機構にはなっていない。
そのため、薄型ドライブでディスクの挿入と排出の挿排出動作を行わせるために、通常型ドライブと同様のディスク挿排出動作を行うアプリケーションやドライブ評価プログラムを使用した場合、排出動作は可能であるが挿入動作(引き込み動作)を行うときにエラーになってしまう。
【0004】
そのような動作は、一般的なアプリケーションでは挿排出動作、すなわちディスクをアンロードした後にすぐに引き込み動作、すなわちロードを行うことはあまりないが、ドライブ評価プログラムでは記録したディスクをアンロードして、そのディスクが正しく認識されるか正しく情報が記録されているか等のチェックを行うテストがある。
例えば、CD−Rディスク,CD−RWディスクの場合、バリアブルパケット(Variable Packet:VP)と呼ばれる記録方法がある。
そのVP記録方法で記録を行うと、最後に記録されたアドレスやトラックの長さなどがディスク上には記録されない。
【0005】
そのため、ある程度記録をした後、ディスクをアンロードして取り出し、ロードを行った場合、ドライブはどこまで記録されたかをロード後に探しに行く。
その時に正しく記録されていれば問題ないが、正しく記録されていない場合は、記録開始アドレスを見つけることができなくなり、不正な情報をプログラムに報告してしまう。これにより、正しく情報が取得できるかどうかをプログラムが判断することができる。
従来の情報記録再生装置では、情報記録媒体の擬似的なアンロード動作として、実際には何も動作せずにすぐに終了報告をしている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−321902号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報記録再生装置では、ディスクを実際にアンロードをしない場合、自装置内の不揮発性メモリにそのディスクのどこまでを記録したか等の情報であるディスク情報を保持しているため、プログラムは装置から報告される情報が本当に正しいか否かを判断することができないという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、情報記録媒体を擬似的に排出しても正常に処理を継続できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(11)の情報記録再生装置を提供する。
(1)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生手段を備えた情報記録再生装置において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずに自装置内のメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手段を設けた情報記録再生装置。
(2)(1)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手段と、その実行段階設定手段によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手段を設けた情報記録再生装置。
【0009】
(3)(2)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定する実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である情報記録再生装置。
(4)(2)又は(3)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(5)(2)又は(3)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
【0010】
(6)(1)乃至(5)のいずれかの情報記録再生装置において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手段を設けた情報記録再生装置。
(7)(6)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による処理と上記擬似挿入手段による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手段を設けた情報記録再生装置。
(8)(6)又は(7)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による処理又は上記擬似挿入手段による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手段と、その実行有無設定手段によって設定された設定状態情報を報告する手段を設けた情報記録再生装置。
【0011】
(9)(8)の情報記録再生装置において、上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(10)(8)の情報記録再生装置において、上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(11)(2)又は(8)の情報記録再生装置において、上記設定の情報を保持する手段を設けた情報記録再生装置。
【0012】
また、次の(12)〜(22)の情報記録再生方法も提供する。
(12)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生方法において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする情報記録再生方法。
(13)(12)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定し、その設定された実行段階の設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
(14)(13)の情報記録再生方法において、上記実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である情報記録再生方法。
【0013】
(15)(13)又は(14)の情報記録再生方法において、上記設定した実行段階をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(16)(13)又は(14)の情報記録再生方法において、上記設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する情報記録再生方法。
(17)(12)乃至(16)のいずれかの情報記録再生方法において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする情報記録再生方法。
【0014】
(18)(17)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理と上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理とを1回の動作で行う情報記録再生方法。
(19)(17)又は(18)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理又は上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理の実行の有無を設定し、その設定された設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
【0015】
(20)(19)の情報記録再生方法において、上記設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(21)(19)の情報記録再生方法において、上記設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する情報記録再生方法。
(22)(13)又は(19)の情報記録再生方法において、上記設定の情報を保持する情報記録再生方法。
【0016】
さらに、次の(23)〜(33)のプログラムも提供する。
(23)コンピュータに、情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手順を実行させるためのプログラム。
(24)(23)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手順と、その実行段階設定手順によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手順とを実行させるためのプログラム。
【0017】
(25)上記実行段階設定手順によって設定する実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である(24)のプログラム。
(26)(24)又は(25)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(27)(24)又は(25)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
【0018】
(28)(23)乃至(27)のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、コンピュータに、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手順を実行させるためのプログラム。
(29)(28)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による処理と上記擬似挿入手順による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手順を実行させるためのプログラム。
(30)(28)又は(29)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による処理又は上記擬似挿入手順による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手順と、その実行有無設定手順によって設定された設定状態情報を報告する手順と実行させるためのプログラム。
【0019】
(31)(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(32)(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(33)(24)又は(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記設定の情報を保持する手順を実行させるためのプログラム。
さらにまた、次の(34)の記録媒体も提供する。
(34)(23)乃至(33)のいずれかのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるDVD+RWドライブの構成を示すブロック図である。
このDVD+RWドライブは、DVD+Rディスク,DVD+RWディスク等の情報の記録及び再生が可能なディスク(情報記録媒体)13を回転させるスピンドルモータ等のモータ1と、そのモータ1の回転を制御する回転制御系部2と、ディスク13に情報の記録及び再生のためのレーザ光Lを照射する光ピックアップ3と、その光ピックアップ3によるレーザ光Lの発光駆動等の制御を行う光ピックアップ制御系部4と、光ピックアップ3をディスク13の半径方向に移動させる粗動モータ5と、その粗動モータ5の回転駆動制御を行う粗動モータ制御系部6を有する。
【0021】
また、光ピックアップ3からの再生信号と光ピックアップ3への記録信号の入出力を制御する信号処理系部7と、コントローラ10を動かすためのプログラム(この発明に係るプログラムも含む)が記録されており、その他にもディスクID,ディスクの所定位置の開始(スタート:Start)アドレス,終了(エンド:End)アドレス情報や記録時のレーザ光Lのパワー等の情報を記憶させておく領域である不揮発性メモリ8と、コントローラ10がデータを一時的に記憶する領域として利用するバッファメモリ9と、CPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、この装置全体を制御し、ディスク13に対する情報の記録及び再生の機能と、この発明に係る機能とを実現するコントローラ10と、ホストコンピュータ12と信号のやり取りをするための外部インタフェース11も有する。
【0022】
すなわち、上記コントローラ10が、次の(1)〜(11)の各手段の機能を果たす。
(1)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生手段と、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずに自装置内のメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手段。
(2)上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手段と、その実行段階設定手段によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手段。
【0023】
(3)上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する実行段階設定手段。
(4)上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手段。
(5)上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手段。
【0024】
(6)上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手段。
(7)上記擬似排出手段による処理と上記擬似挿入手段による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手段。
(8)上記擬似排出手段による処理又は上記擬似挿入手段による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手段と、その実行有無設定手段によって設定された設定状態情報を報告する手段。
【0025】
(9)上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手段。
(10)上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手段。
(11)上記設定の情報を保持する手段。
【0026】
また、上記コントローラ10が、上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たすことにより、次の(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行する。
(12)情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする情報記録再生方法。
(13)上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定し、その設定された実行段階の設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
(14)上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する情報記録再生方法。
【0027】
(15)上記設定した実行段階をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(16)上記設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する情報記録再生方法。
(17)上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする情報記録再生方法。
【0028】
(18)上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理と上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理とを1回の動作で行う情報記録再生方法。
(19)上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理又は上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理の実行の有無を設定し、その設定された設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
【0029】
(20)上記設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(21)上記設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する情報記録再生方法。
(22)上記設定の情報を保持する情報記録再生方法。
【0030】
さらに、上記コントローラ10が、上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たし、その機能によって上記(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行するためのプログラムとして、次の(23)〜(33)の各プログラムを上記不揮発性メモリ8に記憶する。
【0031】
(23)コンピュータに、情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手順を実行させるためのプログラム。
(24)コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手順と、その実行段階設定手順によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手順とを実行させるためのプログラム。
【0032】
(25)コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する実行段階設定手順を実行させるためのプログラム。
(26)コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(27)コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
【0033】
(28)コンピュータに、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手順を実行させるためのプログラム。
(29)コンピュータに、上記擬似排出手順による処理と上記擬似挿入手順による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手順を実行させるためのプログラム。
(30)コンピュータに、上記擬似排出手順による処理又は上記擬似挿入手順による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手順と、その実行有無設定手順によって設定された設定状態情報を報告する手順と実行させるためのプログラム。
【0034】
(31)コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(32)コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(33)コンピュータに、上記設定の情報を保持する手順を実行させるためのプログラム。
【0035】
また、上記(23)〜(33)の各プログラムをホストコンピュータ12のメモリに記憶し、ホストコンピュータ12のCPUによってその各プログラムを実行することにより、ホストコンピュータ12側から制御して上記DVD+RWドライブが上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たし、その機能によって上記(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行するようにしてもよい。
さらに、図示を省略したコンピュータ読み取り可能なディスク(記録媒体)に上記(23)〜(33)の各プログラムを記録し、そのディスクから読み出すことによって上記不揮発性メモリ8又はホストコンピュータ12のメモリに実行可能な状態で記録(インストール)するようにしてもよい。
【0036】
次に、上記DVD+RWドライブにおけるこの発明に係る処理を説明する。
図2は、図1に示したDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るディスクの挿入及び排出の処理を示すフローチャート図である。
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で示す)1でホストコンピュータからのディスクの排出要求である排出命令を受信すると、ステップ2で自装置にディスクがあるか否か(挿着されているか否か)の確認を行い、ディスクが無ければステップ4へ進み、ディスクがある場合(ディスクが挿着されているとき)、ステップ3でディスクの排出動作を行わずに自装置内の不揮発性メモリに保持している上記ディスクのディスク情報(ディスクに関する情報)を初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にし(疑似排出処理動作)、ホストコンピュータへ完了報告を行う。
【0037】
次に、ステップ4でホストコンピュータからディスクの挿入要求である挿入命令を受信したか否かを判断し、挿入命令が無かった場合は挿入命令が来るまで待機して、挿入命令を受信すると、ステップ5で自装置にディスクがあるか否か(挿着されているか否か)の確認を行い、ディスクが無ければこの処理を終了し、ディスクがある場合(ディスクが挿着されているとき)、ステップ6でディスクの挿入動作を行わずにディスクからそのディスクのディスク情報(ディスクに関する情報)を読み込んで(読み出して)自装置内の不揮発性メモリに保持し、擬似的にディスクを挿入したときと同状態にし(疑似挿入処理動作)、ホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0038】
このようにして、ディスクの排出動作と挿入動作を行うアプリケーションやドライブ評価プログラムを使用しても正常に終了することができる。
また、ディスクが正しく認識されるか否か、正しく情報が記録されているか否か等の判断を容易に行える。
【0039】
次に、上述した擬似排出動作でディスク情報の初期化を行う場合、その初期化にいくつかの段階を設定できるようにすると便利である。
例えば、DVD+RWドライブの評価プログラムなどで排出動作のシーケンスがあった場合、その排出動作のテストを重点的に行うのか、ただ単にテストシーケンスの一環として動作させるのかといった場合がある。
後者の場合、いちいちディスク情報のすべてを初期化していると時間が掛かって処理効率が悪くなる。
【0040】
また、上述のように擬似的な排出動作と挿入動作を行う場面というのは、一般的なアプリケーションではあまり無く、DVD+RWドライブを評価するプログラムにおいて必要となる。したがって、一般的なアプリケーションにおいては、このような動作は使用者にとって不利益になることがある。
例えば、ディスクをアンロードしたい場合、ディスクが実際にアンロードされなくなる可能性がある。
さらに、設定した情報を保存しておかなければ次に使用する場合、再設定の必要がある。
【0041】
図3は、図1に示したDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るモード設定及びモード設定変更の処理を示すフローチャート図である。
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で)11でホストコンピュータからモード設定変更命令を受信すると、ステップ12で不揮発性メモリに保持しているモードをそのモード設定変更命令で要求された所定のモードに変更する。ここで、不揮発性メモリにモードを保持していない初期状態のときには、上記モード設定変更命令がモード設定命令に相当し、そのモード設定命令で要求された所定のモードを設定する。次に、ステップ13で現在のモードの設定を不揮発メモリに保存し、ステップ14で使用者(ホストコンピュータ)に現在の設定を報告し、この処理を終了する。
【0042】
上記モードでは、上記擬似排出処理動作によるディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定と、上記擬似排出処理動作による処理と上記擬似挿入処理動作による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御設定と、上記擬似排出処理動作による処理又は上記擬似挿入処理動作による処理の実行の有無を設定する実行有無設定とがある。
また、上記実行段階設定で設定する実行段階には、ディスクの種類の情報を初期化する実行段階とディスクの記録状態情報を初期化する実行段階がある。
さらに、上記現在の設定の報告とは、上記実行段階設定によって設定された実行段階の設定状態情報と、上記実行有無設定によって設定された設定状態情報とがある。
【0043】
図4は、図1に示したホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するモード設定変更命令(設定変更要求)のフォーマットの一例を示す図である。このモード設定変更命令は、モード・セレクト・コマンド(Mode Select Command)のページ(Page)フォーマットといわれるものである。
このモード設定変更命令は、この発明に係る擬似排出処理動作の実行の有無を指定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト(Byte)4のビット(Bit)3に位置する「DEJ」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合(“1”が記憶されていた場合)、ホストコンピュータから排出要求があったときはこの発明に係る擬似排出処理動作を行うモードに設定し、“0”に設定された場合(“0”が記憶されていた場合)は通常の排出処理動作を行うモードに設定する。
【0044】
また、この発明に係る擬似挿入処理動作の実行の有無を指定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト4のビット4に位置する「DLD」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合、ホストコンピュータから挿入要求があったときはこの発明に係る擬似挿入処理動作を行うモードに設定し、“0”に設定された場合は通常の挿入動作を行うモードに設定する。
【0045】
すなわち、上記バイト4のビット3と上記バイト4のビット4の領域は、それぞれ上記擬似排出処理動作と上記擬似挿入処理動作の実行の有無をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行有無設定処理によるこの発明に係る疑似排出処理動作又は疑似挿入処理動作を実行するか否かのモードを設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をその不揮発性メモリ内のモードの情報に基づいて実行する。また、ホストコンピュータからモードの変更要求があったときには、自装置の上記実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードの情報も変更して保持する。
【0046】
さらに、この発明に係るディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定を、バイト4のビット5に位置する「RSET」ビットに定義しており、このビットが“1”と設定された場合、ディスクに関する情報の初期化の際、ディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報の両方を初期化するモードを設定し、“0”と設定された場合、例えばディスクの記録状態情報のみを初期化するモードを設定する。なお、“0”と設定された場合にディスクの種類の情報のみを初期化するように設定してもよい。
【0047】
すなわち、上記擬似排出処理動作によるディスクに関する情報の初期化の際の実行段階をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行段階設定処理でこの発明に係る擬似排出処理動作の際に初期化する項目(ここでは、ディスクの種類の情報又はディスクの記録状態情報)を決定して初期化を実行するモードに設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、モードの変更要求があったときには、自装置の上記実行段階を変更する実行段階設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0048】
このようにして、テストの時間短縮につながり、処理効率を向上させることができる。また、一般的なアプリケーションにおいては、この発明に係る擬似的な排出動作と挿入動作を行わないようにし、DVD+RWドライブを評価するプログラムにおいてのみこの発明に係る擬似的な排出動作と挿入動作をおこなうようにすることができ、使用者に対する使い勝手を向上させることができる。
したがって、ディスクをアンロードしたい場合にディスクが実際にアンロードされなくなる不具合を起こさないようにすることができる。
さらに、上記モードを一度設定しておけば当該装置がその設定を不揮発メモリに保持し、電源を切ってもその設定情報を保存されるので、使用者が度々設定をし直す必要がなく、使用者に対する使い勝手を向上させることができる。
【0049】
次に、このDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るディスクの挿入及び排出の他の処理を説明する。
図5は、図1に示したDVD+RWドライブが一個の命令に基づいてこの発明に係るディスクの挿入及び排出とモードの設定及び変更を行うときの処理を示すフローチャート図である。
【0050】
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で示す)21でホストコンピュータからロード・アンロード命令による設定変更命令(設定変更要求)を受信すると、ステップ22でそのロード・アンロード命令に基づいてこの発明に係る疑似挿入処理動作あるいは疑似排出処理動作が指示されているか否かを判断し、いずれも指示されておらず、通常の挿入動作又は排出動作の要求だった場合は、ステップ29でその要求に応じて通常の挿入動作又は通常の排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0051】
一方、ステップ22でこの発明に係る疑似挿入処理動作あるいは疑似排出処理動作が指示されていると判断したときは、ステップ23でこの発明に係る疑似挿入処理動作が指示されているか否かを判断し、擬似挿入動作が指示されていると判断した場合、ステップ24でディスクの挿入動作を行わずにディスクに関する情報(ディスク情報)を読み込んで(読み出して)擬似的にディスクが挿入したときと同状態にする擬似挿入を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0052】
ここで、不揮発性メモリに既にモードが保持されていれば、ロード・アンロード命令はモード設定変更命令に相当し、不揮発性メモリのモードをロード・アンロード命令で要求された所定のモードに変更する。また、不揮発性メモリにモードを保持していない初期状態のときには、上記ロード・アンロード命令がモード設定命令に相当し、そのモード設定命令で要求された所定のモードを設定する。上記モードとしては、上記初期化の際の実行段階の設定と、上記疑似排出動作と上記疑似挿入動作の実行の有無の設定がある。
【0053】
また、ステップ23の判断でこの発明に係る疑似挿入処理動作が指示されていなければ、疑似排出動作処理が指示されていると判断し、ステップ26でロード・アンロード命令の「RSET」ビットをチェックして、そのビット値が“1”か否かを判断し、“1”だった場合、ディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリ内に保持しているディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報とを初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にする疑似排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0054】
一方、ステップ26の判断で「RSET」のビット値が“1”でなく“0”だった場合、ステップ28でディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリ内に保持しているディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報のうちの記録状態情報のみを初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にする疑似排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
このように、コントローラ10は、この発明に係る擬似排出動作及び擬似挿入動作をホストコンピュータからの1個の命令のロード・アンロード命令で行う。
【0055】
図6は、図1に示したホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するロード・アンロード命令のフォーマットを示す図である。
このロード・アンロード命令は、この発明に係る擬似排出処理動作の実行の有無を指定する排出命令及びその実行の有無を設定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト(Byte)4のビット(Bit)2に位置する「DEJ」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合(“1”が記憶されていた場合)、この発明に係る擬似排出処理動作を行うと共に、以後ホストコンピュータから排出要求があったときはその動作を行うモードを設定し、“0”に設定された場合(“0”が記憶されていた場合)は通常の排出処理動作を行うと共にその動作を行うモードを設定する。
【0056】
また、この発明に係る擬似挿入処理動作の実行の有無を指定する挿入命令及びその実行の有無を設定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト4のビット3に位置する「DLD」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合、この発明に係る擬似挿入処理動作を行うと共に、以後ホストコンピュータから挿入要求があったときはその動作を行うモードを設定し、“0”に設定された場合は通常の挿入動作を行うと共にその動作を行うモードを設定する。
【0057】
すなわち、上記バイト4のビット2と上記バイト4のビット3の領域は、それぞれ上記擬似排出処理動作と上記擬似挿入処理動作の実行を指示すると共にその実行の有無をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記擬似排出処理動作又は上記擬似挿入処理動作を実行し、上記実行有無設定処理によるこの発明に係る疑似排出処理動作又は疑似挿入処理動作を実行するか否かのモードを設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、不揮発性メモリに既にモードが保持されていれば、上記ビット内容に応じて自装置の上記実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0058】
さらに、この発明に係るディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定を、バイト4のビット4に位置する「RSET」ビットに定義しており、このビットが“1”と設定された場合、ディスクに関する情報の初期化の際、ディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報の両方を初期化し、以後の初期化をそのように行うモードを設定し、“0”と設定された場合、例えばディスクの記録状態情報のみを初期化し、以後の初期化をそのように行うモードを設定する。なお、“0”と設定された場合にディスクの種類の情報のみを初期化及びモード設定するようにしてもよい。
【0059】
すなわち、上記擬似排出処理動作によるディスクに関する情報の初期化の際の実行段階を設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行段階設定処理でこの発明に係る擬似排出処理動作の際に初期化する項目(ここでは、ディスクの種類の情報又はディスクの記録状態情報)を決定して初期化を実行し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、モードの変更要求があったときには、自装置の上記実行段階を変更する実行段階設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0060】
このように、このロード・アンロード命令により、コントローラ10は、上記実行段階設定処理によって設定した実行段階を変更する実行段階設定変更処理と、上記擬似排出処理による処理と上記擬似挿入処理による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御処理と、上記擬似排出処理又は上記擬似挿入処理の実行の有無を設定する実行有無設定処理と、上記実行有無設定処理によって設定した実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行う。
【0061】
上述の実施形態では、この発明に係る機能をDVD+RWドライブに適用した場合について説明したが、この発明はCD−Rドライブ,CD−RWドライブ,CD+RWドライブ,DVD−Rドライブ,DVD+Rドライブ,DVD−RWドライブ,DVD+RWドライブ,DVD−RAMドライブ,DVD+RAMドライブ等の読み書き可能な光ディスク装置(情報記録再生装置)にも上述と同様にして適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報記録再生装置と情報記録再生方法によれば、情報記録媒体を擬似的に排出しても正常に処理を継続することができる。また、この発明のプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータにこの発明に係る機能を容易に実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるDVD+RWドライブの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係る処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係る他の処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1に示すホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するモード設定変更命令のフォーマットの一例を示す図である。
【図5】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1に示すホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するロード・アンロード命令のフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1:モータ 2:回転制御系部
3:光ピックアップ 4:光ピックアップ制御系部
5:粗動モータ 6:粗動モータ制御系部
7:信号処理系部 8:不揮発性メモリ
9:バッファメモリ 10:コントローラ
11:外部インタフェース
12:ホストコンピュータ 13:ディスク
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクドライブ,ノートPCに搭載される光ディスクドライブユニット等の情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、コンピュータの技術の進歩は目覚しく、現在発売されているほとんどのコンピュータには、音楽用のCDやコンピュータ上のデータ再生,記録可能な光情報記録再生装置であるCD−R/RWドライブが搭載されている。
最近では、さらに大容量データが再生可能なDVD−ROMドライブや、データ記録可能なDVD+RWドライブ,DVD+Rドライブなどと呼ばれる光情報記録再生装置が、デスクトップ型のPCだけでなくノート型PCにも搭載され始めている。
ノート型PCに搭載されている光情報記録再生装置(以降「薄型ドライブ」という)は、デスクトップ型に搭載されている光情報記録再生装置(以降「通常型ドライブ」という)とは異なり、ノート型PCに搭載させるためにかなり薄くなっている。
【0003】
そのため、当然のことながら通常型ドライブに比べて部品等を設置するスペースが限られており、機構的に異なる部分がかなり有る。その中でもかなり違う部分は、情報記録媒体(ディスク)の挿入と排出を行う挿排出機構が挙げられる。
通常型ドライブは、スライダ機構などと呼ばれるディスクの挿排出機構が採用されているが、薄型ドライブにはそれを設置するだけのスペースが無く、ディスクを排出するのみであり、自らの力でディスクを挿入するような(引き込むような)機構にはなっていない。
そのため、薄型ドライブでディスクの挿入と排出の挿排出動作を行わせるために、通常型ドライブと同様のディスク挿排出動作を行うアプリケーションやドライブ評価プログラムを使用した場合、排出動作は可能であるが挿入動作(引き込み動作)を行うときにエラーになってしまう。
【0004】
そのような動作は、一般的なアプリケーションでは挿排出動作、すなわちディスクをアンロードした後にすぐに引き込み動作、すなわちロードを行うことはあまりないが、ドライブ評価プログラムでは記録したディスクをアンロードして、そのディスクが正しく認識されるか正しく情報が記録されているか等のチェックを行うテストがある。
例えば、CD−Rディスク,CD−RWディスクの場合、バリアブルパケット(Variable Packet:VP)と呼ばれる記録方法がある。
そのVP記録方法で記録を行うと、最後に記録されたアドレスやトラックの長さなどがディスク上には記録されない。
【0005】
そのため、ある程度記録をした後、ディスクをアンロードして取り出し、ロードを行った場合、ドライブはどこまで記録されたかをロード後に探しに行く。
その時に正しく記録されていれば問題ないが、正しく記録されていない場合は、記録開始アドレスを見つけることができなくなり、不正な情報をプログラムに報告してしまう。これにより、正しく情報が取得できるかどうかをプログラムが判断することができる。
従来の情報記録再生装置では、情報記録媒体の擬似的なアンロード動作として、実際には何も動作せずにすぐに終了報告をしている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−321902号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報記録再生装置では、ディスクを実際にアンロードをしない場合、自装置内の不揮発性メモリにそのディスクのどこまでを記録したか等の情報であるディスク情報を保持しているため、プログラムは装置から報告される情報が本当に正しいか否かを判断することができないという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、情報記録媒体を擬似的に排出しても正常に処理を継続できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(11)の情報記録再生装置を提供する。
(1)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生手段を備えた情報記録再生装置において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずに自装置内のメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手段を設けた情報記録再生装置。
(2)(1)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手段と、その実行段階設定手段によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手段を設けた情報記録再生装置。
【0009】
(3)(2)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定する実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である情報記録再生装置。
(4)(2)又は(3)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(5)(2)又は(3)の情報記録再生装置において、上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
【0010】
(6)(1)乃至(5)のいずれかの情報記録再生装置において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手段を設けた情報記録再生装置。
(7)(6)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による処理と上記擬似挿入手段による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手段を設けた情報記録再生装置。
(8)(6)又は(7)の情報記録再生装置において、上記擬似排出手段による処理又は上記擬似挿入手段による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手段と、その実行有無設定手段によって設定された設定状態情報を報告する手段を設けた情報記録再生装置。
【0011】
(9)(8)の情報記録再生装置において、上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(10)(8)の情報記録再生装置において、上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けた情報記録再生装置。
(11)(2)又は(8)の情報記録再生装置において、上記設定の情報を保持する手段を設けた情報記録再生装置。
【0012】
また、次の(12)〜(22)の情報記録再生方法も提供する。
(12)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生方法において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする情報記録再生方法。
(13)(12)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定し、その設定された実行段階の設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
(14)(13)の情報記録再生方法において、上記実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である情報記録再生方法。
【0013】
(15)(13)又は(14)の情報記録再生方法において、上記設定した実行段階をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(16)(13)又は(14)の情報記録再生方法において、上記設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する情報記録再生方法。
(17)(12)乃至(16)のいずれかの情報記録再生方法において、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする情報記録再生方法。
【0014】
(18)(17)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理と上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理とを1回の動作で行う情報記録再生方法。
(19)(17)又は(18)の情報記録再生方法において、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理又は上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理の実行の有無を設定し、その設定された設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
【0015】
(20)(19)の情報記録再生方法において、上記設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(21)(19)の情報記録再生方法において、上記設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する情報記録再生方法。
(22)(13)又は(19)の情報記録再生方法において、上記設定の情報を保持する情報記録再生方法。
【0016】
さらに、次の(23)〜(33)のプログラムも提供する。
(23)コンピュータに、情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手順を実行させるためのプログラム。
(24)(23)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手順と、その実行段階設定手順によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手順とを実行させるためのプログラム。
【0017】
(25)上記実行段階設定手順によって設定する実行段階は、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である(24)のプログラム。
(26)(24)又は(25)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(27)(24)又は(25)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
【0018】
(28)(23)乃至(27)のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、コンピュータに、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手順を実行させるためのプログラム。
(29)(28)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による処理と上記擬似挿入手順による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手順を実行させるためのプログラム。
(30)(28)又は(29)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記擬似排出手順による処理又は上記擬似挿入手順による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手順と、その実行有無設定手順によって設定された設定状態情報を報告する手順と実行させるためのプログラム。
【0019】
(31)(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(32)(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(33)(24)又は(30)のプログラムにおいて、コンピュータに、上記設定の情報を保持する手順を実行させるためのプログラム。
さらにまた、次の(34)の記録媒体も提供する。
(34)(23)乃至(33)のいずれかのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるDVD+RWドライブの構成を示すブロック図である。
このDVD+RWドライブは、DVD+Rディスク,DVD+RWディスク等の情報の記録及び再生が可能なディスク(情報記録媒体)13を回転させるスピンドルモータ等のモータ1と、そのモータ1の回転を制御する回転制御系部2と、ディスク13に情報の記録及び再生のためのレーザ光Lを照射する光ピックアップ3と、その光ピックアップ3によるレーザ光Lの発光駆動等の制御を行う光ピックアップ制御系部4と、光ピックアップ3をディスク13の半径方向に移動させる粗動モータ5と、その粗動モータ5の回転駆動制御を行う粗動モータ制御系部6を有する。
【0021】
また、光ピックアップ3からの再生信号と光ピックアップ3への記録信号の入出力を制御する信号処理系部7と、コントローラ10を動かすためのプログラム(この発明に係るプログラムも含む)が記録されており、その他にもディスクID,ディスクの所定位置の開始(スタート:Start)アドレス,終了(エンド:End)アドレス情報や記録時のレーザ光Lのパワー等の情報を記憶させておく領域である不揮発性メモリ8と、コントローラ10がデータを一時的に記憶する領域として利用するバッファメモリ9と、CPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、この装置全体を制御し、ディスク13に対する情報の記録及び再生の機能と、この発明に係る機能とを実現するコントローラ10と、ホストコンピュータ12と信号のやり取りをするための外部インタフェース11も有する。
【0022】
すなわち、上記コントローラ10が、次の(1)〜(11)の各手段の機能を果たす。
(1)情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生手段と、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずに自装置内のメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手段。
(2)上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手段と、その実行段階設定手段によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手段。
【0023】
(3)上記擬似排出手段による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する実行段階設定手段。
(4)上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手段。
(5)上記実行段階設定手段によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手段。
【0024】
(6)上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手段。
(7)上記擬似排出手段による処理と上記擬似挿入手段による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手段。
(8)上記擬似排出手段による処理又は上記擬似挿入手段による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手段と、その実行有無設定手段によって設定された設定状態情報を報告する手段。
【0025】
(9)上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手段。
(10)上記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手段。
(11)上記設定の情報を保持する手段。
【0026】
また、上記コントローラ10が、上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たすことにより、次の(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行する。
(12)情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする情報記録再生方法。
(13)上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定し、その設定された実行段階の設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
(14)上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する情報記録再生方法。
【0027】
(15)上記設定した実行段階をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(16)上記設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する情報記録再生方法。
(17)上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする情報記録再生方法。
【0028】
(18)上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理と上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理とを1回の動作で行う情報記録再生方法。
(19)上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理又は上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理の実行の有無を設定し、その設定された設定状態情報を報告する情報記録再生方法。
【0029】
(20)上記設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する情報記録再生方法。
(21)上記設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する情報記録再生方法。
(22)上記設定の情報を保持する情報記録再生方法。
【0030】
さらに、上記コントローラ10が、上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たし、その機能によって上記(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行するためのプログラムとして、次の(23)〜(33)の各プログラムを上記不揮発性メモリ8に記憶する。
【0031】
(23)コンピュータに、情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している上記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に上記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手順を実行させるためのプログラム。
(24)コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手順と、その実行段階設定手順によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手順とを実行させるためのプログラム。
【0032】
(25)コンピュータに、上記擬似排出手順による上記情報記録媒体に関する情報の初期化の際、上記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は上記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階を設定する実行段階設定手順を実行させるためのプログラム。
(26)コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(27)コンピュータに、上記実行段階設定手順によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。
【0033】
(28)コンピュータに、上記情報記録媒体が挿着されているとき、上記情報記録媒体の挿入動作を行わずに上記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に上記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手順を実行させるためのプログラム。
(29)コンピュータに、上記擬似排出手順による処理と上記擬似挿入手順による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手順を実行させるためのプログラム。
(30)コンピュータに、上記擬似排出手順による処理又は上記擬似挿入手順による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手順と、その実行有無設定手順によって設定された設定状態情報を報告する手順と実行させるためのプログラム。
【0034】
(31)コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(32)コンピュータに、上記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。
(33)コンピュータに、上記設定の情報を保持する手順を実行させるためのプログラム。
【0035】
また、上記(23)〜(33)の各プログラムをホストコンピュータ12のメモリに記憶し、ホストコンピュータ12のCPUによってその各プログラムを実行することにより、ホストコンピュータ12側から制御して上記DVD+RWドライブが上記(1)〜(11)の各手段の機能を果たし、その機能によって上記(12)〜(22)の各情報記録再生方法を実行するようにしてもよい。
さらに、図示を省略したコンピュータ読み取り可能なディスク(記録媒体)に上記(23)〜(33)の各プログラムを記録し、そのディスクから読み出すことによって上記不揮発性メモリ8又はホストコンピュータ12のメモリに実行可能な状態で記録(インストール)するようにしてもよい。
【0036】
次に、上記DVD+RWドライブにおけるこの発明に係る処理を説明する。
図2は、図1に示したDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るディスクの挿入及び排出の処理を示すフローチャート図である。
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で示す)1でホストコンピュータからのディスクの排出要求である排出命令を受信すると、ステップ2で自装置にディスクがあるか否か(挿着されているか否か)の確認を行い、ディスクが無ければステップ4へ進み、ディスクがある場合(ディスクが挿着されているとき)、ステップ3でディスクの排出動作を行わずに自装置内の不揮発性メモリに保持している上記ディスクのディスク情報(ディスクに関する情報)を初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にし(疑似排出処理動作)、ホストコンピュータへ完了報告を行う。
【0037】
次に、ステップ4でホストコンピュータからディスクの挿入要求である挿入命令を受信したか否かを判断し、挿入命令が無かった場合は挿入命令が来るまで待機して、挿入命令を受信すると、ステップ5で自装置にディスクがあるか否か(挿着されているか否か)の確認を行い、ディスクが無ければこの処理を終了し、ディスクがある場合(ディスクが挿着されているとき)、ステップ6でディスクの挿入動作を行わずにディスクからそのディスクのディスク情報(ディスクに関する情報)を読み込んで(読み出して)自装置内の不揮発性メモリに保持し、擬似的にディスクを挿入したときと同状態にし(疑似挿入処理動作)、ホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0038】
このようにして、ディスクの排出動作と挿入動作を行うアプリケーションやドライブ評価プログラムを使用しても正常に終了することができる。
また、ディスクが正しく認識されるか否か、正しく情報が記録されているか否か等の判断を容易に行える。
【0039】
次に、上述した擬似排出動作でディスク情報の初期化を行う場合、その初期化にいくつかの段階を設定できるようにすると便利である。
例えば、DVD+RWドライブの評価プログラムなどで排出動作のシーケンスがあった場合、その排出動作のテストを重点的に行うのか、ただ単にテストシーケンスの一環として動作させるのかといった場合がある。
後者の場合、いちいちディスク情報のすべてを初期化していると時間が掛かって処理効率が悪くなる。
【0040】
また、上述のように擬似的な排出動作と挿入動作を行う場面というのは、一般的なアプリケーションではあまり無く、DVD+RWドライブを評価するプログラムにおいて必要となる。したがって、一般的なアプリケーションにおいては、このような動作は使用者にとって不利益になることがある。
例えば、ディスクをアンロードしたい場合、ディスクが実際にアンロードされなくなる可能性がある。
さらに、設定した情報を保存しておかなければ次に使用する場合、再設定の必要がある。
【0041】
図3は、図1に示したDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るモード設定及びモード設定変更の処理を示すフローチャート図である。
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で)11でホストコンピュータからモード設定変更命令を受信すると、ステップ12で不揮発性メモリに保持しているモードをそのモード設定変更命令で要求された所定のモードに変更する。ここで、不揮発性メモリにモードを保持していない初期状態のときには、上記モード設定変更命令がモード設定命令に相当し、そのモード設定命令で要求された所定のモードを設定する。次に、ステップ13で現在のモードの設定を不揮発メモリに保存し、ステップ14で使用者(ホストコンピュータ)に現在の設定を報告し、この処理を終了する。
【0042】
上記モードでは、上記擬似排出処理動作によるディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定と、上記擬似排出処理動作による処理と上記擬似挿入処理動作による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御設定と、上記擬似排出処理動作による処理又は上記擬似挿入処理動作による処理の実行の有無を設定する実行有無設定とがある。
また、上記実行段階設定で設定する実行段階には、ディスクの種類の情報を初期化する実行段階とディスクの記録状態情報を初期化する実行段階がある。
さらに、上記現在の設定の報告とは、上記実行段階設定によって設定された実行段階の設定状態情報と、上記実行有無設定によって設定された設定状態情報とがある。
【0043】
図4は、図1に示したホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するモード設定変更命令(設定変更要求)のフォーマットの一例を示す図である。このモード設定変更命令は、モード・セレクト・コマンド(Mode Select Command)のページ(Page)フォーマットといわれるものである。
このモード設定変更命令は、この発明に係る擬似排出処理動作の実行の有無を指定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト(Byte)4のビット(Bit)3に位置する「DEJ」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合(“1”が記憶されていた場合)、ホストコンピュータから排出要求があったときはこの発明に係る擬似排出処理動作を行うモードに設定し、“0”に設定された場合(“0”が記憶されていた場合)は通常の排出処理動作を行うモードに設定する。
【0044】
また、この発明に係る擬似挿入処理動作の実行の有無を指定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト4のビット4に位置する「DLD」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合、ホストコンピュータから挿入要求があったときはこの発明に係る擬似挿入処理動作を行うモードに設定し、“0”に設定された場合は通常の挿入動作を行うモードに設定する。
【0045】
すなわち、上記バイト4のビット3と上記バイト4のビット4の領域は、それぞれ上記擬似排出処理動作と上記擬似挿入処理動作の実行の有無をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行有無設定処理によるこの発明に係る疑似排出処理動作又は疑似挿入処理動作を実行するか否かのモードを設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をその不揮発性メモリ内のモードの情報に基づいて実行する。また、ホストコンピュータからモードの変更要求があったときには、自装置の上記実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードの情報も変更して保持する。
【0046】
さらに、この発明に係るディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定を、バイト4のビット5に位置する「RSET」ビットに定義しており、このビットが“1”と設定された場合、ディスクに関する情報の初期化の際、ディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報の両方を初期化するモードを設定し、“0”と設定された場合、例えばディスクの記録状態情報のみを初期化するモードを設定する。なお、“0”と設定された場合にディスクの種類の情報のみを初期化するように設定してもよい。
【0047】
すなわち、上記擬似排出処理動作によるディスクに関する情報の初期化の際の実行段階をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行段階設定処理でこの発明に係る擬似排出処理動作の際に初期化する項目(ここでは、ディスクの種類の情報又はディスクの記録状態情報)を決定して初期化を実行するモードに設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、モードの変更要求があったときには、自装置の上記実行段階を変更する実行段階設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0048】
このようにして、テストの時間短縮につながり、処理効率を向上させることができる。また、一般的なアプリケーションにおいては、この発明に係る擬似的な排出動作と挿入動作を行わないようにし、DVD+RWドライブを評価するプログラムにおいてのみこの発明に係る擬似的な排出動作と挿入動作をおこなうようにすることができ、使用者に対する使い勝手を向上させることができる。
したがって、ディスクをアンロードしたい場合にディスクが実際にアンロードされなくなる不具合を起こさないようにすることができる。
さらに、上記モードを一度設定しておけば当該装置がその設定を不揮発メモリに保持し、電源を切ってもその設定情報を保存されるので、使用者が度々設定をし直す必要がなく、使用者に対する使い勝手を向上させることができる。
【0049】
次に、このDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るディスクの挿入及び排出の他の処理を説明する。
図5は、図1に示したDVD+RWドライブが一個の命令に基づいてこの発明に係るディスクの挿入及び排出とモードの設定及び変更を行うときの処理を示すフローチャート図である。
【0050】
コントローラ10は、ステップ(図中「S」で示す)21でホストコンピュータからロード・アンロード命令による設定変更命令(設定変更要求)を受信すると、ステップ22でそのロード・アンロード命令に基づいてこの発明に係る疑似挿入処理動作あるいは疑似排出処理動作が指示されているか否かを判断し、いずれも指示されておらず、通常の挿入動作又は排出動作の要求だった場合は、ステップ29でその要求に応じて通常の挿入動作又は通常の排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0051】
一方、ステップ22でこの発明に係る疑似挿入処理動作あるいは疑似排出処理動作が指示されていると判断したときは、ステップ23でこの発明に係る疑似挿入処理動作が指示されているか否かを判断し、擬似挿入動作が指示されていると判断した場合、ステップ24でディスクの挿入動作を行わずにディスクに関する情報(ディスク情報)を読み込んで(読み出して)擬似的にディスクが挿入したときと同状態にする擬似挿入を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0052】
ここで、不揮発性メモリに既にモードが保持されていれば、ロード・アンロード命令はモード設定変更命令に相当し、不揮発性メモリのモードをロード・アンロード命令で要求された所定のモードに変更する。また、不揮発性メモリにモードを保持していない初期状態のときには、上記ロード・アンロード命令がモード設定命令に相当し、そのモード設定命令で要求された所定のモードを設定する。上記モードとしては、上記初期化の際の実行段階の設定と、上記疑似排出動作と上記疑似挿入動作の実行の有無の設定がある。
【0053】
また、ステップ23の判断でこの発明に係る疑似挿入処理動作が指示されていなければ、疑似排出動作処理が指示されていると判断し、ステップ26でロード・アンロード命令の「RSET」ビットをチェックして、そのビット値が“1”か否かを判断し、“1”だった場合、ディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリ内に保持しているディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報とを初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にする疑似排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
【0054】
一方、ステップ26の判断で「RSET」のビット値が“1”でなく“0”だった場合、ステップ28でディスクの排出動作を行わずに不揮発性メモリ内に保持しているディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報のうちの記録状態情報のみを初期化して擬似的にディスクを排出したときと同状態にする疑似排出動作を行い、ステップ25でホストコンピュータへ完了報告を行い、この処理を終了する。
このように、コントローラ10は、この発明に係る擬似排出動作及び擬似挿入動作をホストコンピュータからの1個の命令のロード・アンロード命令で行う。
【0055】
図6は、図1に示したホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するロード・アンロード命令のフォーマットを示す図である。
このロード・アンロード命令は、この発明に係る擬似排出処理動作の実行の有無を指定する排出命令及びその実行の有無を設定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト(Byte)4のビット(Bit)2に位置する「DEJ」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合(“1”が記憶されていた場合)、この発明に係る擬似排出処理動作を行うと共に、以後ホストコンピュータから排出要求があったときはその動作を行うモードを設定し、“0”に設定された場合(“0”が記憶されていた場合)は通常の排出処理動作を行うと共にその動作を行うモードを設定する。
【0056】
また、この発明に係る擬似挿入処理動作の実行の有無を指定する挿入命令及びその実行の有無を設定するモード設定用ビット(Bit)を、バイト4のビット3に位置する「DLD」ビットに定義している。このビットが“1”に設定された場合、この発明に係る擬似挿入処理動作を行うと共に、以後ホストコンピュータから挿入要求があったときはその動作を行うモードを設定し、“0”に設定された場合は通常の挿入動作を行うと共にその動作を行うモードを設定する。
【0057】
すなわち、上記バイト4のビット2と上記バイト4のビット3の領域は、それぞれ上記擬似排出処理動作と上記擬似挿入処理動作の実行を指示すると共にその実行の有無をモード設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記擬似排出処理動作又は上記擬似挿入処理動作を実行し、上記実行有無設定処理によるこの発明に係る疑似排出処理動作又は疑似挿入処理動作を実行するか否かのモードを設定し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、不揮発性メモリに既にモードが保持されていれば、上記ビット内容に応じて自装置の上記実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0058】
さらに、この発明に係るディスク情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定を、バイト4のビット4に位置する「RSET」ビットに定義しており、このビットが“1”と設定された場合、ディスクに関する情報の初期化の際、ディスクの種類の情報とディスクの記録状態情報の両方を初期化し、以後の初期化をそのように行うモードを設定し、“0”と設定された場合、例えばディスクの記録状態情報のみを初期化し、以後の初期化をそのように行うモードを設定する。なお、“0”と設定された場合にディスクの種類の情報のみを初期化及びモード設定するようにしてもよい。
【0059】
すなわち、上記擬似排出処理動作によるディスクに関する情報の初期化の際の実行段階を設定するビット領域であり、コントローラ10はこのビット領域のビット値に基づいて上記実行段階設定処理でこの発明に係る擬似排出処理動作の際に初期化する項目(ここでは、ディスクの種類の情報又はディスクの記録状態情報)を決定して初期化を実行し、そのモードを不揮発性メモリに保持し、以降の処理をそのモードに基づいて実行する。また、モードの変更要求があったときには、自装置の上記実行段階を変更する実行段階設定変更処理を行うと共に、不揮発性メモリ内のモードも変更して保持する。
【0060】
このように、このロード・アンロード命令により、コントローラ10は、上記実行段階設定処理によって設定した実行段階を変更する実行段階設定変更処理と、上記擬似排出処理による処理と上記擬似挿入処理による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御処理と、上記擬似排出処理又は上記擬似挿入処理の実行の有無を設定する実行有無設定処理と、上記実行有無設定処理によって設定した実行の有無を変更する実行有無設定変更処理を行う。
【0061】
上述の実施形態では、この発明に係る機能をDVD+RWドライブに適用した場合について説明したが、この発明はCD−Rドライブ,CD−RWドライブ,CD+RWドライブ,DVD−Rドライブ,DVD+Rドライブ,DVD−RWドライブ,DVD+RWドライブ,DVD−RAMドライブ,DVD+RAMドライブ等の読み書き可能な光ディスク装置(情報記録再生装置)にも上述と同様にして適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報記録再生装置と情報記録再生方法によれば、情報記録媒体を擬似的に排出しても正常に処理を継続することができる。また、この発明のプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、コンピュータにこの発明に係る機能を容易に実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるDVD+RWドライブの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係る処理を示すフローチャート図である。
【図3】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係る他の処理を示すフローチャート図である。
【図4】図1に示すホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するモード設定変更命令のフォーマットの一例を示す図である。
【図5】図1に示すDVD+RWドライブにおけるこの発明に係るさらに他の処理を示すフローチャート図である。
【図6】図1に示すホストコンピュータ12からDVD+RWドライブへ送信するロード・アンロード命令のフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1:モータ 2:回転制御系部
3:光ピックアップ 4:光ピックアップ制御系部
5:粗動モータ 6:粗動モータ制御系部
7:信号処理系部 8:不揮発性メモリ
9:バッファメモリ 10:コントローラ
11:外部インタフェース
12:ホストコンピュータ 13:ディスク
Claims (34)
- 情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生手段を備えた情報記録再生装置において、
前記情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の排出動作を行わずに自装置内のメモリに保持している前記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に前記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記擬似排出手段による前記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手段と、該実行段階設定手段によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手段とを設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項2記載の情報記録再生装置において、
前記実行段階設定手段によって設定する実行段階は、前記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は前記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階であることを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項2又は3記載の情報記録再生装置において、
前記実行段階設定手段によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項2又は3記載の情報記録再生装置において、
前記実行段階設定手段によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報記録再生装置において、
前記情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の挿入動作を行わずに前記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に前記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項6記載の情報記録再生装置において、
前記擬似排出手段による処理と前記擬似挿入手段による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項6又は7記載の情報記録再生装置において、
前記擬似排出手段による処理又は前記擬似挿入手段による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手段と、該実行有無設定手段によって設定された設定状態情報を報告する手段とを設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項8記載の情報記録再生装置において、
前記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項8記載の情報記録再生装置において、
前記実行有無設定手段によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項2又は8記載の情報記録再生装置において、
前記設定の情報を保持する手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。 - 情報記録媒体に対する情報の記録又は再生を行う情報記録再生方法において、
前記情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している前記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に前記情報記録媒体を排出したときと同状態にすることを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項12記載の情報記録再生方法において、
前記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定し、該設定された実行段階の設定状態情報を報告することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項13記載の情報記録再生方法において、
前記実行段階は、前記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は前記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階であることを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項13又は14記載の情報記録再生方法において、
前記設定した実行段階をモード設定命令によって変更することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項13又は14記載の情報記録再生方法において、
前記設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項12乃至16のいずれか一項に記載の情報記録再生方法において、
前記情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の挿入動作を行わずに前記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に前記情報記録媒体が挿入したときと同状態にすることを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項17記載の情報記録再生方法において、
前記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している前記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に前記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理と前記情報記録媒体の挿入動作を行わずに前記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に前記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理とを1回の動作で行うことを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項17又は18記載の情報記録再生方法において、
前記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している前記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に前記情報記録媒体を排出したときと同状態にする処理又は前記情報記録媒体の挿入動作を行わずに前記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に前記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする処理の実行の有無を設定し、該設定された設定状態情報を報告することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項19記載の情報記録再生方法において、
前記設定した実行の有無をモード設定命令によって変更することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項19記載の情報記録再生方法において、
前記設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更することを特徴とする情報記録再生方法。 - 請求項13又は19記載の情報記録再生方法において、
前記設定の情報を保持することを特徴とする情報記録再生方法。 - コンピュータに、情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の排出動作を行わずにメモリに保持している前記情報記録媒体に関する情報を初期化して擬似的に前記情報記録媒体を排出したときと同状態にする擬似排出手順を実行させるためのプログラム。
- 請求項23記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記擬似排出手順による前記情報記録媒体に関する情報の初期化の際の実行段階を設定する実行段階設定手順と、該実行段階設定手順によって設定された実行段階の設定状態情報を報告する手順とを実行させるためのプログラム。 - 前記実行段階設定手順によって設定する実行段階は、前記情報記録媒体の種類の情報を初期化する実行段階又は前記情報記録媒体の記録状態情報を初期化する実行段階である請求項24記載のプログラム。
- 請求項24又は25記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記実行段階設定手順によって設定した実行段階をモード設定命令によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項24又は25記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記実行段階設定手順によって設定した実行段階をロード・アンロード命令の設定によって変更する実行段階設定変更手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項23乃至27のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記情報記録媒体が挿着されているとき、前記情報記録媒体の挿入動作を行わずに前記情報記録媒体に関する情報を読み出して擬似的に前記情報記録媒体が挿入したときと同状態にする擬似挿入手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項28記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記擬似排出手順による処理と前記擬似挿入手順による処理とを1回の動作で行う擬似排出挿入制御手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項28又は29記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記擬似排出手順による処理又は前記擬似挿入手順による処理の実行の有無を設定する実行有無設定手順と、該実行有無設定手順によって設定された設定状態情報を報告する手順と実行させるためのプログラム。 - 請求項30記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をモード設定命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項30記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記実行有無設定手順によって設定した実行の有無をロード・アンロード命令によって変更する実行有無設定変更手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項24又は30記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、前記設定の情報を保持する手順を実行させるためのプログラム。 - 請求項23乃至33のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2003103637A JP2004310481A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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JP2003103637A JP2004310481A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010287291A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Teac Corp | 記録再生装置 |
US7944804B2 (en) | 2005-05-09 | 2011-05-17 | Ricoh Company, Ltd. | Optical disk recording method, optical disk device, program, and recording medium |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003103637A patent/JP2004310481A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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