JP2004309789A - 露光装置、及び光学素子の位置調整装置 - Google Patents

露光装置、及び光学素子の位置調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光軸ずれを解消するように空間光変調素子の位置を微調整して、露光光量の低下を防止することができる露光装置を提供する。また、光学素子の位置を高精度に調整することができる光学素子の位置調整装置を提供する。
【解決手段】露光装置の駆動時には、適宜のタイミングで「光軸合わせ」が実施される。相対する支持部材16bと16dとの間で所定の温度差を生じるようにペルチェ素子14bと14dとを制御して、DMD50を±x方向(図では左右方向)に移動させる。このときの光量検出センサの検出値をモニタリングして、露光面での光量が最大になる支持部材16bと16dの温度条件を求める。同様にして、DMD50を±y方向(図では上下方向)に移動させ、露光面での光量が最大になる支持部材16aと16cの温度条件を求める。支持部材16a〜16dの各々を、光量が最大になる温度に加熱する。これにより、露光面での光量が最大になるようにDMD50に位置が微調整される。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光装置、及び光学素子の位置調整装置にかかり、特に、構成部材の位置を調整する露光装置と、露光装置に含まれる光学素子の位置を調整するのに好適な光学素子の位置調整装置と、に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子を利用して、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている。DMDは、制御信号に応じて反射面の角度が変化する多数のマイクロミラーが、シリコン等の半導体基板上に2次元状に配列されたミラーデバイスである。
【0003】
DMDを用いた露光装置は、例えば、図8に示すように、レーザ光を照射する光源1、光源1から照射されたレーザ光をコリメートするレンズ系2、レンズ系2の略焦点位置に配置されたDMD3、DMD3で反射されたレーザ光を走査面5上に結像するレンズ系4、6から構成されている。この露光装置では、画像データ等に応じて生成した制御信号によって、DMD3のマイクロミラーの各々を図示しない制御装置でオンオフ制御してレーザ光を変調し、変調されたレーザ光で画像露光を行っている。
【0004】
上記の露光装置では、組立て時に光軸調整を行っても、駆動時にDMD3が熱膨張して、DMD3と光軸との間で位置ずれを生じる。このため、通常は、ペルチェ素子等の温調素子によってDMD3を温調し、熱膨張による位置ずれを抑制している(非特許文献1)。
【0005】
【非特許文献1】
Larry J. Hornbeck、「高輝度・高分解能用途向けデジタル光プロセス」、Electronic Imaging, EI”97 Projection Displays III、An Invited Paper、1997年2月10〜12日 第12頁。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、温調素子で温調しても、熱膨張による位置ずれを防止することはできない。特に、DMDからの反射光の各々を、マイクロレンズアレイ(MLA)の対応するレンズで集光し、アパーチャを通して結像する共焦点光学系を備えた露光装置では、DMDの光軸からの位置ずれをサブミクロン以下にしなければならず、温調による位置ずれ抑制では不十分である。
【0007】
本発明は上記従来技術の問題点を解決するために成されたものであり、本発明の目的は、光軸ずれを解消するように空間光変調素子の位置を微調整して、露光光量の低下を防止することができる露光装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、光学素子の位置を高精度に調整することができる光学素子の位置調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の露光装置は、照明用の光ビームを出射する光源と、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、前記空間光変調素子と前記マイクロレンズアレイとの光軸が一致するように、前記空間光変調素子の位置を微調整する位置調整手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明の露光装置では、光源から空間光変調素子に入射した光ビームは、空間光変調素子の画素部毎に変調され、画素部により変調された光ビームは、マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に集光される。空間光変調素子が光源によって照明されて熱膨張し、光軸ずれを生じてしまう。そこで、位置調整手段を用いて、空間光変調素子とマイクロレンズアレイとの光軸が一致するように、空間光変調素子の位置を微調整する。通常、空間光変調素子はマイクロレンズアレイに比べて熱膨張率が大きいので、空間光変調素子とマイクロレンズアレイとの光軸が一致するように、空間光変調素子の位置を微調整することで、光軸ずれが解消し、露光光量の低下を防止することができる。
【0010】
上記の露光装置では、露光面での光量を検出する光量検出手段を更に設けて、光量検出手段の検出結果に基づいて空間光変調素子とマイクロレンズアレイとの光軸を一致させる。光軸が一致している場合には露光面での光量が最大になるので、光量検出手段で検出される光量が最大になるように、空間光変調素子の位置を調整することができる。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の光学素子の位置調整装置は、光学素子を異なる位置で支持する複数の支持部材と、前記複数の支持部材の各々に対応して設けられ、各支持部材の温度を独立に調節する複数の温度調節手段と、対応する支持部材の熱膨張又は熱収縮により、前記光学素子が所定位置に配置されるように、前記複数の温度調節手段を制御する制御手段と、を備え、光学素子の位置を調整することを特徴としている。
【0012】
本発明の光学素子の位置調整装置では、光学素子が複数の支持部材により異なる位置で支持されている。複数の支持部材の各々に対応して複数の温度調節手段が設けられており、これら複数の温度調節手段により各支持部材の温度が独立に調節される。制御手段は、対応する支持部材の熱膨張又は熱収縮により、光学素子が所定位置に配置されるように、複数の温度調節手段を制御する。これにより、複数の支持部材の各々が熱膨張又は熱収縮して、光学素子が所定位置に配置される。このように、熱膨張又は熱収縮による複数の支持部材の微小な位置変動を利用するので、光学素子の位置を高精度に調整することができる。
【0013】
上記の位置調整装置において、温度調節手段には、ペルチェ素子又はヒータを用いることができる。また、複数の支持部材による支持の仕方により、x、y、θx、θyの4軸方向、又はx、y、z、θx、θy、θzの6軸方向において、光学素子の位置を調整することができる。
【0014】
また、上記の位置調整装置を、露光装置の空間光変調素子の位置を調整する位置調整手段として用いることができる。即ち、位置調整手段として、空間光変調素子を異なる位置で支持する複数の支持部材と、複数の支持部材の各々に対応して設けられ、各支持部材の温度を独立に調節する複数の温度調節手段と、対応する支持部材の熱膨張又は熱収縮により、空間光変調素子が所定位置に配置されるように、複数の温度調節手段を制御する制御手段と、を備えた位置調整装置を用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(露光装置の概略構成)
本実施の形態に係る露光装置は、図1に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。DMD50は、その配置位置を微調整する位置調整装置10に保持されている。
【0016】
DMD50の光入射側には、DMD50を照明する光源66、光源66から出射されたレーザ光を補正してDMD50上に集光させるレンズ系67が配置されている。一方、DMD50の光反射側には、DMD50で反射されたDMD像を拡大する拡大レンズ系72,74が配置されている。
【0017】
拡大レンズ系72、74でDMD像が結像される位置には、マイクロレンズがDMDの各画素に対応して設けられたマイクロレンズアレイ76が配置されている。マイクロレンズアレイ76の光出射側には、アパーチャーアレイ78が配置されており、このアパーチャーアレイ78のの光反射側には、レンズ系80,82が、DMD50と露光面56とが共役な関係となるように配置されている。
【0018】
露光面56上には、露光面56での光量を検出する光量検出センサ42が配置されており、この光量検出センサ42、DMD50、及び位置調整装置10の各々はコントローラ40に接続されている。コントローラ40は、CPU、ROM、RAM、メモリ、モニタやキーボード等の入出力装置等を備えたコンピュータで構成されている。
【0019】
この露光装置では、コントローラ40に画像データが入力されると、コントローラ40は入力された画像データに基づいてDMD50の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成し、生成した制御信号に基づいてDMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。
【0020】
光源66からレンズ系67を介してDMD50に照射された照明光は、各マイクロミラーの反射面の角度に応じて所定方向に反射されて変調され、変調された光が拡大レンズ系72,74により拡大される。これにより、DMD50の露光面56上での画素スポットのサイズが拡大されると共に、画素スポットのピッチが拡大される。
【0021】
拡大レンズ系72,74により拡大された光は、マイクロレンズアレイ76に設けられたマイクロレンズの各々に入射し、拡大されたDMD像が再び縮小される。このとき、全光束がマイクロレンズアレイ76へ入射するため、光利用効率が低下しない。
【0022】
マイクロレンズアレイ76で集光された光は、アパーチャーアレイ78に設けられたアパーチャの各々を通過して、レンズ系80,82に入射し、レンズ系80,82により、露光面56にDMD50の像が結像される。なお、アパーチャーを通過させることで、迷光に起因するゴーストの発生が防止される。
【0023】
また、後述する光軸調整の際には、光量検出センサ42により露光面56での光量が検出される。光量検出センサ42からコントローラ40に検出信号が入力されると、コントローラ40は、光量変化の様子を図示しないモニタに表示すると共に、光量検出センサ42の検出信号に基づいて、位置調整装置10を制御する。なお、制御の詳細については後述する。
【0024】
(デジタル・マイクロミラー・デバイス)
DMD50は、図2(A)及び(B)示すように、DMDチップ84、DMDチップ84が取り付けられる矩形状のセラミック基体86、DMDチップ84上に配置されるアパーチャ88、DMDチップ84とアパーチャ88とを密封するように基体86と接着された保護用のウインドウ90、及びセラミック基体86の裏面に取り付けられた温調用のペルチェ素子92で構成されている。
【0025】
DMD50では、光源からの照明光がアパーチャ88を介してDMDチップ84の所定領域に照射されると、DMDチップ84からの反射光がアパーチャ88及びウインドウ90を通過して外部に出射される。また、駆動時には、熱膨張を抑制するために、DMDチップ84はペルチェ素子92よって所定温度(例えば、25℃)に温調される。
【0026】
DMDチップ84は、図3に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、768行×1024列)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
【0027】
SRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMDチップ84が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図4(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図4(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMDチップ84の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを制御することによって、DMDチップ84に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0028】
(DMDの位置調整装置)
位置調整装置10は、図5に示すように、矩形状で所定厚さの枠体12、枠体12の内周の各辺の略中央部に取り付けられた4個のペルチェ素子14a〜14d、及び4本の長尺状の支持部材16a〜16dを備えている。支持部材16aは、一端がペルチェ素子14aに取り付けられると共に、他端がDMD50のペルチェ素子14aに対向する一辺の略中央部に取り付けられている。支持部材16b〜16dについても同様にして、対応するペルチェ素子とDMD50とに取り付けられている。支持部材16a〜16dは、ペルチェ素子とDMD50とに半田付けにより取り付けられていてもよく、接着剤により取り付けられていてもよい。これにより、DMD50が支持部材16a〜16dの各々により4点で支持されて、枠体12の中央に保持されている。
【0029】
ペルチェ素子14a〜14dの各々には、温度センサとしてサーミスタ18a〜18dが設けられている。また、ペルチェ素子14a〜14d、及びサーミスタ18a〜18dは、これらを制御するコントローラ40に接続されている。
【0030】
支持部材16a〜16dは、サブミクロンオーダでの位置調整を可能とするために、熱膨張率が、10×10−6mm/K〜25×10−6mm/Kと、比較的大きな範囲の材料で構成されていることが好ましい。このような材料としては、例えば、アルミニウム、SUS等の材料が挙げられる。また、支持部材16a〜16dの各々は、熱膨張率が異なる材料で構成されていてもよい。
【0031】
この位置調整装置10では、相対する支持部材16aと16cとの間で所定の温度差を設けることで、DMD50を±y方向に移動させることができ、相対する支持部材16bと16dとの間で所定の温度差を設けることで、DMD50を±x方向に移動させることができる。
【0032】
例えば、支持部材16a〜16dの各々が、アルミニウムで構成された、長さ30mm×幅5mm×厚さ5mmの部材であるとすると、温度が1℃上昇したとき支持部材に1℃の温度勾配が生じるとき、長さ方向の熱膨張は下記式より0.48μmである。なお、下記式において、0.5を乗じるのは、支持部財の両端で温度勾配1℃を生じさせた場合、支持部材全体では平均してその半分の熱膨張となるためである。
0.5×30×(24×10−6)=0.48
初期設定温度を27℃とすると、ペルチェ素子14aと14cとを制御して、支持部材16aの温度を27℃から28℃に1℃上昇させると共に、支持部材16cの温度を27℃から26℃に1℃低下させると、支持部材16aが0.48μm熱膨張すると共に、支持部材16cが0.48μm熱収縮する。これにより、DMD50を−y方向に0.48μmの微小量だけ移動させることができる。
【0033】
ここでは、1℃あたりの移動量が0.48μmとなる例を示したが、支持部材の熱膨張率、支持部材の形状、温度変化の大きさ等を適宜選択することで、DMD50の位置を0.3μm以下の分解能で微調整することができる。
【0034】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、「光軸合わせ」を行う場合のコントローラ40の制御ルーチンについて説明する。露光装置の駆動時には、適宜のタイミングで「光軸合わせ」の割り込みルーチンが実施される。
【0035】
ステップ100で、相対する支持部材16bと16dとの間で所定の温度差を生じるようにペルチェ素子14bと14dとを制御して、DMD50を±x方向(図では左右方向)に移動させる。上述した通り、支持部材16bと16dとを、順次、加熱又は冷却して、DMD50を±x方向に移動させることができる。このときの光量検出センサ42の検出値をモニタリングして、光量が最大になる支持部材16bと16dの温度条件を求める。
【0036】
次のステップ102で、相対する支持部材16aと16cとの間で所定の温度差を生じるようにペルチェ素子14aと14cとを制御して、DMD50を±y方向(図では上下方向)に移動させる。このときの光量検出センサ42の検出値をモニタリングして、光量が最大になる支持部材16aと16cの温度条件を求める。
【0037】
次のステップ104で、対応するペルチェ素子を制御して、支持部材16a〜16dの各々を、ステップ100及びステップ102で求めた温度に加熱し、ルーチンを終了する。これにより、露光面での光量が最大になるようにDMD50に位置が微調整されて、「光軸合わせ」が終了する。
【0038】
以上説明した通り、本実施の形態では、露光装置の駆動時にDMDの熱膨張により光軸ずれが生じても、適宜のタイミングで「光軸合わせ」が実施される。
【0039】
この「光軸合わせ」では、DMDの位置だけを調整するが、DMDはマイクロレンズアレイやアパーチャアレイに比べて熱膨張率が大きいので、DMDの位置を調整することで光軸ずれが解消する。また、DMDを支持する低熱膨張性の支持部材の熱膨張又は熱収縮を利用してDMDを移動させるので、DMDの位置を0.3μm以下の分解能で微調整することができる。更に、露光面での光量が最大になるようにDMDの位置を調整するので、常に最大の光量で露光を行うことができる。
【0040】
なお、上記の実施の形態では、空間光変調素子としてDMDを用いる例について説明したが、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプの空間光変調素子(SLM;Spatial Light Modulator)や、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ(FLC)等を使用することもできる。
【0041】
また、上記の実施の形態では、支持部材をペルチェ素子で温調する例について説明したが、支持部材に小型ヒータを設置し、小型ヒータにより温度調整を行うこともできる。
【0042】
また、上記の実施の形態では、空間光変調素子の位置だけを調整して「光軸合わせ」を行う例について説明したが、更に、同じ位置調整装置を用いてマイクロレンズアレイやアパーチャアレイの位置を調整してもよい。
【0043】
また、上記の実施の形態では、DMDを4本の支持部材で支持する位置調整装置の例について説明したが、図7に示すように、位置調整装置10を、枠体12、枠体12の内周の各辺につき2個、合計8個のペルチェ素子14e〜14l、及びDMD50の外周の各辺につき2本、合計8本の支持部材16e〜16lで構成してもよい。8本の支持部材16e〜16lの内、支持部材16fと16g、支持部材16hと16i、支持部材16jと16k、支持部材16lと16eは、各々DMD50の同じ角部を異なる方向から支持するように取り付けられている。
【0044】
この位置調整装置では、例えば、温度が1℃上昇したときの支持部材16e〜16lの熱膨張をΔaとすると、ペルチェ素子14e〜14lを制御して、支持部材16e,16g,16i,16kの温度を1℃上昇させると共に、支持部材16f,16h,16j,16lの温度を1℃低下させると、支持部材16e,16g,16i,16kがΔa熱膨張すると共に、支持部材16f,16h,16j,16lがΔa熱収縮する。これにより、DMD50を矢印A方向に旋回させるとができる。即ち、光軸周りの角度調整も含め、x、y、θx、θyの4軸方向での位置調整が可能である。
【0045】
なお、図示はしないが、HEXAPOD型6軸平行リンク機構でDMD素子を支持することで、x、y、z、θx、θy、θzの6軸方向において位置調整を行うこともできる。また、ピエゾ素子等の圧電素子を用いた微動移動機構を用いて位置調整を行うこともできる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の露光装置によれば、光軸ずれを解消するように空間光変調素子の位置を微調整して、露光光量の低下を防止することができる、という効果がある。また、本発明の光学素子の位置調整装置によれば、光学素子の位置を高精度に調整することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る露光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。
【図2】(A)はデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)の構成を示す分解斜視図であり、(B)は組立て後の斜視図である。
【図3】DMDの構成を示す部分拡大図である。
【図4】(A)及び(B)はDMDの動作を説明するための説明図である。
【図5】DMDが位置調整装置に保持された状態を示す斜視図である。
【図6】「光軸合わせ」の割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図7】DMDの他の保持状態を示す斜視図である。
【図8】従来の露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った側面図である。
【符号の説明】
10 位置調整装置
12 枠体
14a〜14l ペルチェ素子
16a〜16l 支持部材
18a〜18d サーミスタ
40 コントローラ
42 光量検出センサ
50 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)
56 露光面
66 光源
67 レンズ系
72,74 拡大レンズ系
76 マイクロレンズアレイ
78 アパーチャーアレイ
80,82 レンズ系

Claims (9)

  1. 照明用の光ビームを出射する光源と、
    各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、
    前記空間光変調素子と前記マイクロレンズアレイとの光軸が一致するように、前記空間光変調素子の位置を微調整する位置調整手段と、
    とを備えた露光装置。
  2. 前記位置調整手段として、前記空間光変調素子を異なる位置で支持する複数の支持部材と、前記複数の支持部材の各々に対応して設けられ、各支持部材の温度を独立に調節する複数の温度調節手段と、対応する支持部材の熱膨張又は熱収縮により、前記空間光変調素子が所定位置に配置されるように、前記複数の温度調節手段を制御する制御手段と、を備えた位置調整装置を用いた請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記温度調節手段にペルチェ素子又はヒータを用いた請求項2に記載の露光装置。
  4. 露光面での光量を検出する光量検出手段を更に備え、該光量検出手段の検出結果に基づいて前記空間光変調素子と前記マイクロレンズアレイとの光軸を一致させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記位置調整手段に圧電素子を用いた請求項1に記載の露光装置。
  6. 光学素子を異なる位置で支持する複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材の各々に対応して設けられ、各支持部材の温度を独立に調節する複数の温度調節手段と、
    対応する支持部材の熱膨張又は熱収縮により、前記光学素子が所定位置に配置されるように、前記複数の温度調節手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    光学素子の位置を調整する光学素子の位置調整装置。
  7. 前記温度調節手段にペルチェ素子又はヒータを用いた請求項6に記載の光学素子の位置調整装置。
  8. x、y、θx、θyの4軸方向において前記光学素子の位置を調整する請求項6又は7に記載の光学素子の位置調整装置。
  9. x、y、z、θx、θy、θzの6軸方向において前記光学素子の位置を調整する請求項6又は7に記載の光学素子の位置調整装置。
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