JP2004309552A - 光回路部材とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】導波路に光結合用の回折格子を形成すると同時にレンズ形成用型基板とのアライメントマーカを形成して、高精度で低コストで製造するようにする。
【解決手段】第1クラッド層111とコア層112と第2クラッド層113とを積層してなり、コア層112に回折格子115が形成されており、クラッド層の外側に回折格子115に光学的に接続するレンズ121が設けられてなる光回路部材の製造の際、回折格子115とレンズを形成する型基板150との位置合わせをするアライメントマーカ130を、コア層112に回折格子115を形成する工程と同時にコア層112の異なる領域い別の回折格子として形成し、アライメントマーカ115と、型基板150に形成されているアライメントマーカ152とによって位置合わせをすることによりレンズ121を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1クラッド層111とコア層112と第2クラッド層113とを積層してなり、コア層112に回折格子115が形成されており、クラッド層の外側に回折格子115に光学的に接続するレンズ121が設けられてなる光回路部材の製造の際、回折格子115とレンズを形成する型基板150との位置合わせをするアライメントマーカ130を、コア層112に回折格子115を形成する工程と同時にコア層112の異なる領域い別の回折格子として形成し、アライメントマーカ115と、型基板150に形成されているアライメントマーカ152とによって位置合わせをすることによりレンズ121を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光回路部材とその製造方法に関し、特に、フレネルレンズ等のマイクロレンズを設けた光回路部材の製造工程での位置合わせ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの急激な普及により、ネットワーク上の情報量は飛躍的に増大しており、高速ネットワークを支える通信情報装置や情報端末装置には、高速パフォーマンスと経済性が要求される。
【0003】
高速パフォーマンスを実現するためにはLSIの高速化、高機能化が重要であるが、これらを用いて実装する技術も必須となる。
【0004】
しかし、高速LSIをボードに実装し、キャビネットレベルまでの装置構成にすると、LSI間の伝送距離や電気信号の伝送速度限界によって、LSIの高速性を活かすのが困難となる問題が起こってくる。
【0005】
このため、LSI間の伝送距離を極力短くする3次元積層LSI構成とする試みと、ボード内あるいはボード間のLSI間の比較的短い距離の信号伝送に光を用いる光電気複合実装技術の開発が進められている。
【0006】
光電気複合実装技術については、面発光レーザ(VCSEL)と受光素子を有機光導波路を介して光接続する方式が検討されている。面型素子同士の接続であるため、導波路には、直角に光を曲げる光路変換機能が必要となり、導波路を45°にダイシング加工し、ミラー面を形成する方法が用いられている。あるいは、光ファイバ先端を45°に研磨した光ピンを作製し、導波路に空けたスルーホールに挿入する方法も検討されている。また、光接続損失を低減するため、導波路と光素子の間に、マイクロレンズを形成する方法も用いられている。
【0007】
上記の構造については、非特許文献1、非特許文献2、特許文献1等に関連する技術が開示されている。
【0008】
光導波路に端面以外から光を入出力し、その光路を曲げる方法としては、上記45°ミラーの他に、特許文献2に記載されている光導波路に回折格子(グレーディング)構造を作製する方法が知られている。また、導波路上にグレーティングカプラを形成することにより、導波路の加工のみで、光路変換、並びに、自由な配置に形成する方式が提案されている(特願2002−337078号)。また、導波路と光素子の間にマイクロレンズを形成する方法については、フレネルレンズを導波路クラッド上に光重合法(2P法で作製する方式が提案されている(特願2002−337078号)。
【0009】
一方、光素子、光学素子、マスク、型基板の相対位置合わせについては、アライメントマーカを用いた方法が一般的に用いられている。アライメントマーカについては、金属膜を用い基板や光素子、光学素子上にパターンを形成する方法や、マイクロレンズやそのアレイを用いた方法が知られている。これらの技術は、例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8等に記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−248953号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2000−89186号公報
【0012】
【特許文献3】
特開2001−318256号公報
【0013】
【特許文献4】
特開2001−297963号公報
【0014】
【特許文献5】
特開2002−331532号公報
【0015】
【特許文献6】
特開2000−284135号公報
【0016】
【特許文献7】
特開平8−136704号公報
【0017】
【特許文献8】
特開2002−122708号公報
【0018】
【非特許文献1】
電子情報通信学会論文誌Vol. J84−C、No. 9、pp. 715−726(2001)
【0019】
【非特許文献2】
電子情報通信学会論文誌Vol. J84−C、No. 9、pp. 736−748(2001)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
導波路のグレーティングカプラ上にフレネルレンズを形成する型基板を位置合わせする場合に、例えば導波路の基板に金属薄膜等でアライメントマーカを形成した場合、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)と導波路の基板面とで高さの差が生じるため、焦点がボケてしまう可能性がある。また、導波路とその基板のアライメントマーカとの位置ずれが蓄積されてしまうため、導波路(グレーティングカプラ)とレンズの相対位置ずれが大きくなってしまう可能性もある。したがって、アライメントマーカとしては、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)の近傍に、導波路の形成と同時に形成されることが望ましい。
【0021】
また、電極パターン等の金属薄膜を特に導波路の基板に形成する必要がない場合、アライメントマーカのための金属薄膜形成はコスト高につながる。したがって、導波路形成時等、素子形成の際にアライメントマーカが同時に形成されることが望ましい。
【0022】
本発明は従来技術のこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、導波路にグレーティングカプラを形成すると同時にレンズ形成用の型基板とのアライメントマーカを形成するようにして光回路部材を、高精度で工程数少なく低コストで製造できるようにすることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の光回路部材は、第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカが、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として設けられていることを特徴とするものである。
【0024】
この場合、別の回折格子が回折格子と同じレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として設けられていることが望ましい。
【0025】
また、別の回折格子がコア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成することができる。
【0026】
また、本発明の光回路部材の製造方法は、第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材の製造方法において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカを、前記コア層に前記回折格子を形成する工程と同時に、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として形成し、そのアライメントマーカと、前記レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカとによって位置合わせをすることにより前記レンズを形成するを特徴とする方法である。
【0027】
この場合に、レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカを回折光学素子から構成することができる。
【0028】
また、コア層の回折格子とは異なる領域に別の回折格子として形成されているアライメントマーカが、コア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成することができる。
【0029】
また、回折格子と別の回折格子をレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として形成することができる。
【0030】
本発明においては、コア層に形成される光結合用の回折格子と、レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカとを、コア層に同時に形成するようにしたので、光結合用の回折格子とアライメントマーカとの位置精度が向上し、かつ、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)とレンズを形成する型基板の面との高さ差をクラッド層の厚さ分程度まで低減することができるため、焦点のボケを低減することができる。そのため、高精度で工程数少なく低コストで光回路部材を製造することができる。
【0031】
なお、レンズを形成する型基板側のアライメントマーカが回折光学素子からなると、レンズを形成すると同時にそのアライメントマーカの複製像が光回路部材上に残るため、光回路基板をさらに別の基板に実装する際のアライメントマーカとしてその複製像を使用できる。また、金属薄膜をアライメントマーカとして用いることができない樹脂材料製のレンズを形成する型基板にも適用できるため、製造コストを低減することができる。
【0032】
また、コア層に形成されるアライメントマーカがコア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成すると、アライメントマーカとその周囲の光の透過部とでの光の濃淡のコントラストを上げることができ、位置合わせ精度を向上させることができる。
【0033】
また、アライメントマーカの回折格子の周期は、光結合用の回折格子と同じで、使用する波長に応じて決定される。観察光としてはその波長近傍の光を用いることによりコントラストを上げることができる。
【0034】
なお、導波光と観察光のそれぞれの伝搬ベクトルをβa 、βb とした場合、2 波が結合するためには、Kを格子ベクトルとして、
βb=βa+qK、ここでq=0、±1、±2
の位相整合条件を満たし、厚い屈折率変調型回折格子で形成すればよい。ただし、Λは回折格子の周期とし、K=2π/Λで、qは放射光の次数に相当する値をとる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の光回路部材とその製造方法を、図面を参照にしながら実施例に基づいて説明する。
【0036】
図1(a)は、本発明の光回路部材の1実施例の概略図、図1(b)は、図1(a)のA1−A2方向における光回路部材の全体と型基板の断面図、図1(c)は、図1(b)の型基板側アライメントマーカ部の拡大図であり、図2は、アライメントマーカを観察する装置の概略図であり、図3は、図2の観察する装置で型基板と光回路部材を上面から見た赤外線観察像であり、図4は図1に示す光回路部材の製造工程を示す概略図である。図5は、本発明による光回路部材を用いた光電気混載基板の1例の概略図である。
【0037】
なお、図1(a)は一部を切り欠いて透視した状態で、アライメントマーカ130、131、導波路110、フレネルレンズ121、122を分かりやすく簡略化して示した図である。
【0038】
図1〜図5中、符号100は光回路部材、110は(光)導波路、111は第1のクラッド層、112はコア層、113は第2のクラッド層、115、116は回折格子(グレーティングとも言う。)、120はフレネルレンズ層(フレネルレンズ形成層とも言う。)、121、122はフレネルレンズ、130、131は光回路部材側アライメントマーカ、140は基板、150はフレネルレンズ型基板、151はフレネルレンズ形成部、152、153は型基板側アライメントマーカ(型)、152’、153’は型基板側アライメントマーカ(型)のエッジ、200は光回路部材、205はフレネルレンズ形成用素材、206は回折格子、207は光回路部材側アライメントマーカ、210はフレネルレンズ型基板、220は対物レンズ、230は顕微鏡、240は赤外線カメラ、250はモニタ、260は干渉フィルタ、270は赤外光、300は赤外線透過像全体、310は導波路回折格子部透過像、320はフレネルレンズ部透過像、330、331は光回路部材側アライメントマーカ透過像、340、341は型基板側アライメントマーカ透過像、410は基板、421は第1のクラッド層形成用素材、422はコア層形成用素材、422Aは紫外線露光後のコア層形成用素材、422’は導波路、423は第2のクラッド層形成用素材、430、435はフォトマスク、435’は回折格子、440、445、447は紫外線、450は回折格子、460はフレネルレンズ型基板、470はフレネルレンズ形成用素材、475はフレネルレンズである。
【0039】
まず、本発明の光回路部材の1実施例を、図1に基づいて説明する。
【0040】
本例の光回路部材は、基板140上に、各層が有機材料からなる、第1のクラッド層111と、第1のクラッド層111より屈折率の高いコア層112と、コア層112より屈折率の低い第2のクラッド層113とを、この順に積層てなる有機光導波路部材100で、コア層112のサイズは例えば50μm角であり、そのコア層112に屈折率変調型の回折格子がアライメントマーカ130、131及びグレーティングカプラ115、116として形成されている。
【0041】
波長1. 3μm帯の光源を使用した場合を想定し、グレーティングカプラ115、116の回折格子の傾斜角は34°、その回折格子の周期は0. 50μmに設定されている。導波路110の実効屈折率は1. 58である。これにより、ブラッグ条件が満たされ、約12°の角度で空気中へ放射される。1例としての値であるが、使用する波長、導波路の屈折率、傾斜角に応じて、回折格子115、116の周期を設定すればよいことは言うまでもない。
【0042】
第2のクラッド層113の上部に、グレーティングカプラ(回折格子)115、116に光学的に接続するためのそれぞれフレネルレンズ121、122が配設されており、フレネルレンズ121、122は導波路110に沿う方向に長軸を持つ楕円形状の同心輪帯形状をしている。フレネルレンズ121、122を形成するための型基板150を図示しているが、フレネルレンズ形成部151と、その両脇に型基板側アライメントマーカ(型)152、153が形成されている(フレネルレンズ121側のみを図示してある。)。これら型基板側アライメントマーカ(型)152、153は、複数回のエッチングによりマーカ152、153が、図1(c)に断面図を示すようなエッジ152’、153’が多段階段状のマーカになるように、多段階段形成技術により作られている。なお、本実施例では、型基板側アライメントマーカ(型)152、153として直線状のマーカにしているが、十字形状やL字形状等、アライメント精度の要求に合わせてその形状を選択すればよい。十字形状やL字形状にすれば、光導波路110の軸方向のアライメント精度も向上する。なお、型基板側アライメントマーカ(型)152、153は、上記のような多段階段形状の回折光学素子を用いているが、指向性反射板やランダムなドット等からなるものを用いるようにしてもよい。もちろん、金属薄膜をパターンニングしたアライメントマーカでもよい。
【0043】
このような構成において、光回路部材100に入射する光は、フレネルレンズ121により回折格子115上に向けられ、回折格子115で回折された光は効率良く導波路110に結合されて導波路110中を導波され、他端に達した光は回折格子116で回折されて導波路110の端部から出射し、その光はフレネルレンズ122によりフォトダイオード等の光素子に効率良く入射させることができる。
【0044】
次に、このような光回路部材のアライメントのための構成例を、図2に基づいて説明する。光回路部材200(100)の上部にフレネルレンズ形成用素材205例えば紫外硬化型のフォトポリマーが塗布され、その上部にフレネルレンズ形成用型基板210(150)が数μm程度の隙間を介して設置される。これらの部材は、可動ホルダ(図示せず)に保持されている。赤外線270を光回路部材200下部から照射し、例えば波長1300nm(1.3μm)透過の干渉フィルタ260等の帯域透過フィルタを介して、赤外光270が光回路部材200の基板に照射される。本例の光回路部材200では、上記の通り1.3μm帯の波長を想定したもので、使用する波長に応じて、光回路部材200の基板に照射する光の光源や干渉フィルタ260の透過波長帯域を設定すればよいことは言うまでもない。
【0045】
光回路部材200の回折格子206(115、116)並びにアライメントマーカ207(130、131)に照射された赤外光270は、導波路層(コア層112)に結合されてほとんど透過してこない。一方、導波路層のそれ以外の部分は透過してくるため、光の濃淡(コントラスト)が生じる。光回路部材200を透過した光は、型基板210を照射する。フレネルレンズ形成用型基板210(150)のアライメントマーカ部(型基板側アライメントマーカ(型)152、153)では、多段階段形状の回折光学素子を用いているので、その回折光学素子で導波路層を透過した光が回折し、光の濃淡(コントラスト)が生じる。それらの光を対物レンズ220と顕微鏡230の光学系を介して赤外線カメラ240で観測することにより、光の濃淡像を検出することができる。
【0046】
検出画像の例を図3に示す。図3では、導波路の回折格子206部の透過像310、型基板210のフレネルレンズ部透過像320、光回路部材200側のアライメントマーカ207の透過像330、331、型基板210側のアライメントマーカ152、153(図1)の透過像340、341が重畳して観測される。
【0047】
赤外線カメラ240に取り込まれた画像は、濃淡値の位置に対する変化量を読み取り、変化量の大きい位置をマーカのエッジと認識させることにより位置計測し、それによって光回路部材200とフレネルレンズ形成用型基板210の相対位置を認識することができる。この工程により得られた位置情報を、フレネルレンズ形成用型基板210を保持している可動ホルダ(型基板可動ホルダ)にフィードバックさせることにより、両者の正確な位置合わせが可能となる。なお、その位置合わせの後、図4(f)に示すように、紫外線を全面照射して紫外硬化型のフォトポリマーからなるフレネルレンズ形成用素材205を硬化させて、フレネルレンズ形成用型基板210に対応するフレネルレンズが形成される。
【0048】
次に、図1に示す例の光回路部材100の製造方法について、図4の工程図を参照にして説明する。なお、図4(a)〜図4(c)は、図1(a)のA1−A2に垂直な方向から見た図で、図4(d)〜図4(g)は、図1(a)のA1−A2に沿った方向から見た図である。
【0049】
まず、図4(a)に示すように、基板410上に、第1のクラッド層形成用素材421、コア層形成用素材422をスピンコートにより順に塗布、ベーキングにより形成する。
【0050】
次いで、図4(b)に示すように、第1のクラッド層形成用素材421とコア層形成用素材422が成膜された基板410上にパターニングされたフォトマスク430を載置して、フォトマスク430を介してコア層形成用素材422の層中の導波路422’を形成する部分以外の部分に紫外線440を照射して、導波路を形成する。
【0051】
コア層形成用素材422のフォトブリーチング材は、紫外線照射により屈折率が低下するため、導波路を形成する部分以外の部分に紫外線を照射すれば、図4(c)に示すように、周囲より屈折率の高い導波路422’が形成される。
【0052】
次いで、図4(d)に示すように、導波路422’が形成されたコア層形成用素材の層422A上にパターニングされた別のフォトマスク435を載置して、そのフォトマスク435を介して紫外光445を約60°傾斜させた方向から入射させて、コア層形成用素材の層422Aの導波路422’中とそれ以外の部分にに、屈折率変調型の回折格子450を形成する。なお、この回折格子450は、図1の回折格子115、116とアライメントマーカ130、131に対応する。なお、この際、回折格子450は、フォトマスク435に形成された回折格子435’で回折された1次光と回折されないで透過した0次光との干渉によってコア層形成用素材の層422A中に形成されるが、一般的に用いられている二光束干渉法で形成するようにすることもできる。
【0053】
次いで、図4(e)に示すように、上記のような回折格子450が形成された後、コア層形成用素材の層422A上に第2のクラッド層423をスピンコートで形成し、導波路構造が完成する。
【0054】
なお、回折格子450として層422A中で傾斜した体積型の回折格子としないのであれば、位相マスク法等の方法を使用してレリーフ型の回折格子として形成してもよい。
【0055】
この後、光重合法(2P法)により第2のクラッド層423上にフレネルレンズ(121、122)を形成する。図4(f)に示すように、フレネルレンズ形成用素材470である紫外線硬化型のフォトポリマーをスピンコートにより第2のクラッド層423上に塗布する。そして、フレネルレンズ型基板460(150、210)を光導波路の第2のクラッド423上に精度良く配設するために、図2、図3を用いて説明したように、アライメントマーカの回折格子450(130、131)とグレーティングカプラの回折格子450(115、116)とを用いて位置合わせをする。そのような位置合わせが完了した後、フレネルレンズ型基板460を押さえ、紫外線447を全面照射してフレネルレンズ形成用素材470のフォトポリマーを硬化させ、フレネルレンズ型基板460に対応するフレネルレンズ475(121、122)を形成する(図4(g))。このようにして、図1に示す光回路部材100が得られる。
【0056】
なお、本発明の上記の光回路部材の製造方法は、量産性の良いものとなっている。すなわち、集光レンズまたはコリメートレンズとして2P法による一括成型でフレネルレンズを形成をするため、自由な配置に一括してフレネルレンズを形成することができ、量産性に優れ、その結果、低コスト化が期待できる。
【0057】
ところで、屈折率変調型回折格子115、116、130、131を形成したコア層112の材料としては、紫外線等の光照射により屈折率変化を起こす(フォトブリーチング)フォトポリマーが用いられ、例えば、ポリシラン、DMAPN{(4−N、N−ジメチルアミノフェニル)−N−フェニルニトロン}を含有するPMMA(ポリメタクリル酸メチル)等を用いることができる。
【0058】
また、第1のクラッド層111、第2のクラッド層113としては、コア層112より数%屈折率の小さいポリシラン系、アクリル系、ポリイミド系、ポリウレタン系、エポキシ系樹脂等が用いられる。
【0059】
また、基板140としては、赤外線が透過する材料であればよく、配線基板用のポリイミド材、シリコン等が用いられる。
【0060】
フレネルレンズ121、122を含むフレネルレンズ層120としては、光重合法によりフレネルレンズ121、122を作製することに適用できる紫外硬化型のフォトポリマーが用いられる。材料としては、アクリレート系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、シクロブテン系樹脂等があげられる。
【0061】
次に、本発明による光回路部材を使用した光電気混載基板の1実施例を図5を参照にして説明する。
【0062】
本例は、図1に示す実施例の光回路部材500(100)を用い、そのフレネルレンズ521、522(121、122)形成側に、配線基板550を積層してなるもので、配線基板550のフレネルレンズ521、522対応領域には貫通孔551、552が設けられている。
【0063】
そして、配線基板550上には、貫通孔551を通りフレネルレンズ521に向けレーザ光が照射されるように、面発光レーザ561が搭載されている。面発光レーザ561には、ドライバIC565が接続されている。また、フレネルレンズ522からの光を貫通孔552を通し受光するように、フォトダイオード571が搭載されている。受信IC575がフォトダイオード571に接続されている。
【0064】
そして、面発光レーザ561から放射されたレーザ光は、フレネルレンズ521で光回路部材500の導波領域中のグレーティングカプラ515(115)に向けられ、グレーティングカプラ515で回折された光はその導波領域中を導波され、他端に達した光はグレーティングカプラ516(116)で回折されて導波領域の端部から出射し、その光はフレネルレンズ522によりフォトダイオード571に集光されるものである。
【0065】
実際には、面発光レーザ561から放射されるレーザ光には広がりがあり、フォトダイオード571が受光する領域にも制限があるため、面発光レーザ561から放射されたレーザ光が効率良くフレネルレンズ521によりコリメートされあるいは集光されてグレーティング515に入射するように、そして、グレーティング516からフレネルレンズ522に入射された光が効率良くフォトダイオード571に受光されるように、各部は設計、配置される。
【0066】
以上、本発明の光回路部材とその製造方法を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光回路部材とその製造方法によると、導波路を形成した光回路部材とレンズ形成用型基板との位置精度を向上させることが可能となり、その結果、集光効率の良い光回路部材の提供が可能となる。同時に、このような光回路部材を用いた光電気複合実装等に用いられる安価で実用レベルで対応できる光電気混載基板、光伝送モジュールの提供を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光回路部材の1実施例の構成を説明するための図である。
【図2】アライメントマーカを観察する装置の概略図である。
【図3】図2の観察する装置で型基板と光回路部材を上面から見た赤外線観察像である。
【図4】図1に示す光回路部材の製造工程を示す概略図である。
【図5】本発明による光回路部材を用いた光電気混載基板の1例の概略図である。
【符号の説明】
100…光回路部材(有機光導波路部材)
110…(光)導波路
111…第1のクラッド層
112…コア層
113…第2のクラッド層
115、116…回折格子(グレーティングカプラ)
120…フレネルレンズ層(フレネルレンズ形成層)
121、122…フレネルレンズ
130、131…アライメントマーカ(光回路部材側)
140…基板
150…フレネルレンズ型基板
151…フレネルレンズ形成部
152、153…型基板側アライメントマーカ(型)
152’、153’…型基板側アライメントマーカ(型)のエッジ
200…光回路部材
205…フレネルレンズ形成用素材
206…回折格子
207…光回路部材側アライメントマーカ
210…フレネルレンズ型基板
220…対物レンズ
230…顕微鏡
240…赤外線カメラ
250…モニタ
260…干渉フィルタ
270…赤外光
300…赤外線透過像全体
310…導波路回折格子部透過像
320…フレネルレンズ部透過像
330、331…光回路部材側アライメントマーカ透過像
340、341…型基板側アライメントマーカ透過像
410…基板
421…第1のクラッド層形成用素材
422…コア層形成用素材
422A…紫外線露光後のコア層形成用素材
422’…導波路
423…第2のクラッド層形成用素材
430、435…フォトマスク
435’…回折格子
440、445、447…紫外線
450…回折格子
460…フレネルレンズ型基板
470…フレネルレンズ形成用素材
475…フレネルレンズ
500…光回路部材
521、522…フレネルレンズ
550…配線基板
551、552…貫通孔
561…面発光レーザ
565…ドライバIC
571…フォトダイオード
575…受信IC
515、516…グレーティングカプラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光回路部材とその製造方法に関し、特に、フレネルレンズ等のマイクロレンズを設けた光回路部材の製造工程での位置合わせ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの急激な普及により、ネットワーク上の情報量は飛躍的に増大しており、高速ネットワークを支える通信情報装置や情報端末装置には、高速パフォーマンスと経済性が要求される。
【0003】
高速パフォーマンスを実現するためにはLSIの高速化、高機能化が重要であるが、これらを用いて実装する技術も必須となる。
【0004】
しかし、高速LSIをボードに実装し、キャビネットレベルまでの装置構成にすると、LSI間の伝送距離や電気信号の伝送速度限界によって、LSIの高速性を活かすのが困難となる問題が起こってくる。
【0005】
このため、LSI間の伝送距離を極力短くする3次元積層LSI構成とする試みと、ボード内あるいはボード間のLSI間の比較的短い距離の信号伝送に光を用いる光電気複合実装技術の開発が進められている。
【0006】
光電気複合実装技術については、面発光レーザ(VCSEL)と受光素子を有機光導波路を介して光接続する方式が検討されている。面型素子同士の接続であるため、導波路には、直角に光を曲げる光路変換機能が必要となり、導波路を45°にダイシング加工し、ミラー面を形成する方法が用いられている。あるいは、光ファイバ先端を45°に研磨した光ピンを作製し、導波路に空けたスルーホールに挿入する方法も検討されている。また、光接続損失を低減するため、導波路と光素子の間に、マイクロレンズを形成する方法も用いられている。
【0007】
上記の構造については、非特許文献1、非特許文献2、特許文献1等に関連する技術が開示されている。
【0008】
光導波路に端面以外から光を入出力し、その光路を曲げる方法としては、上記45°ミラーの他に、特許文献2に記載されている光導波路に回折格子(グレーディング)構造を作製する方法が知られている。また、導波路上にグレーティングカプラを形成することにより、導波路の加工のみで、光路変換、並びに、自由な配置に形成する方式が提案されている(特願2002−337078号)。また、導波路と光素子の間にマイクロレンズを形成する方法については、フレネルレンズを導波路クラッド上に光重合法(2P法で作製する方式が提案されている(特願2002−337078号)。
【0009】
一方、光素子、光学素子、マスク、型基板の相対位置合わせについては、アライメントマーカを用いた方法が一般的に用いられている。アライメントマーカについては、金属膜を用い基板や光素子、光学素子上にパターンを形成する方法や、マイクロレンズやそのアレイを用いた方法が知られている。これらの技術は、例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8等に記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−248953号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2000−89186号公報
【0012】
【特許文献3】
特開2001−318256号公報
【0013】
【特許文献4】
特開2001−297963号公報
【0014】
【特許文献5】
特開2002−331532号公報
【0015】
【特許文献6】
特開2000−284135号公報
【0016】
【特許文献7】
特開平8−136704号公報
【0017】
【特許文献8】
特開2002−122708号公報
【0018】
【非特許文献1】
電子情報通信学会論文誌Vol. J84−C、No. 9、pp. 715−726(2001)
【0019】
【非特許文献2】
電子情報通信学会論文誌Vol. J84−C、No. 9、pp. 736−748(2001)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
導波路のグレーティングカプラ上にフレネルレンズを形成する型基板を位置合わせする場合に、例えば導波路の基板に金属薄膜等でアライメントマーカを形成した場合、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)と導波路の基板面とで高さの差が生じるため、焦点がボケてしまう可能性がある。また、導波路とその基板のアライメントマーカとの位置ずれが蓄積されてしまうため、導波路(グレーティングカプラ)とレンズの相対位置ずれが大きくなってしまう可能性もある。したがって、アライメントマーカとしては、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)の近傍に、導波路の形成と同時に形成されることが望ましい。
【0021】
また、電極パターン等の金属薄膜を特に導波路の基板に形成する必要がない場合、アライメントマーカのための金属薄膜形成はコスト高につながる。したがって、導波路形成時等、素子形成の際にアライメントマーカが同時に形成されることが望ましい。
【0022】
本発明は従来技術のこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、導波路にグレーティングカプラを形成すると同時にレンズ形成用の型基板とのアライメントマーカを形成するようにして光回路部材を、高精度で工程数少なく低コストで製造できるようにすることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の光回路部材は、第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカが、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として設けられていることを特徴とするものである。
【0024】
この場合、別の回折格子が回折格子と同じレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として設けられていることが望ましい。
【0025】
また、別の回折格子がコア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成することができる。
【0026】
また、本発明の光回路部材の製造方法は、第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材の製造方法において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカを、前記コア層に前記回折格子を形成する工程と同時に、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として形成し、そのアライメントマーカと、前記レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカとによって位置合わせをすることにより前記レンズを形成するを特徴とする方法である。
【0027】
この場合に、レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカを回折光学素子から構成することができる。
【0028】
また、コア層の回折格子とは異なる領域に別の回折格子として形成されているアライメントマーカが、コア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成することができる。
【0029】
また、回折格子と別の回折格子をレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として形成することができる。
【0030】
本発明においては、コア層に形成される光結合用の回折格子と、レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカとを、コア層に同時に形成するようにしたので、光結合用の回折格子とアライメントマーカとの位置精度が向上し、かつ、導波路を形成した層の上部(レンズを形成する面)とレンズを形成する型基板の面との高さ差をクラッド層の厚さ分程度まで低減することができるため、焦点のボケを低減することができる。そのため、高精度で工程数少なく低コストで光回路部材を製造することができる。
【0031】
なお、レンズを形成する型基板側のアライメントマーカが回折光学素子からなると、レンズを形成すると同時にそのアライメントマーカの複製像が光回路部材上に残るため、光回路基板をさらに別の基板に実装する際のアライメントマーカとしてその複製像を使用できる。また、金属薄膜をアライメントマーカとして用いることができない樹脂材料製のレンズを形成する型基板にも適用できるため、製造コストを低減することができる。
【0032】
また、コア層に形成されるアライメントマーカがコア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成すると、アライメントマーカとその周囲の光の透過部とでの光の濃淡のコントラストを上げることができ、位置合わせ精度を向上させることができる。
【0033】
また、アライメントマーカの回折格子の周期は、光結合用の回折格子と同じで、使用する波長に応じて決定される。観察光としてはその波長近傍の光を用いることによりコントラストを上げることができる。
【0034】
なお、導波光と観察光のそれぞれの伝搬ベクトルをβa 、βb とした場合、2 波が結合するためには、Kを格子ベクトルとして、
βb=βa+qK、ここでq=0、±1、±2
の位相整合条件を満たし、厚い屈折率変調型回折格子で形成すればよい。ただし、Λは回折格子の周期とし、K=2π/Λで、qは放射光の次数に相当する値をとる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の光回路部材とその製造方法を、図面を参照にしながら実施例に基づいて説明する。
【0036】
図1(a)は、本発明の光回路部材の1実施例の概略図、図1(b)は、図1(a)のA1−A2方向における光回路部材の全体と型基板の断面図、図1(c)は、図1(b)の型基板側アライメントマーカ部の拡大図であり、図2は、アライメントマーカを観察する装置の概略図であり、図3は、図2の観察する装置で型基板と光回路部材を上面から見た赤外線観察像であり、図4は図1に示す光回路部材の製造工程を示す概略図である。図5は、本発明による光回路部材を用いた光電気混載基板の1例の概略図である。
【0037】
なお、図1(a)は一部を切り欠いて透視した状態で、アライメントマーカ130、131、導波路110、フレネルレンズ121、122を分かりやすく簡略化して示した図である。
【0038】
図1〜図5中、符号100は光回路部材、110は(光)導波路、111は第1のクラッド層、112はコア層、113は第2のクラッド層、115、116は回折格子(グレーティングとも言う。)、120はフレネルレンズ層(フレネルレンズ形成層とも言う。)、121、122はフレネルレンズ、130、131は光回路部材側アライメントマーカ、140は基板、150はフレネルレンズ型基板、151はフレネルレンズ形成部、152、153は型基板側アライメントマーカ(型)、152’、153’は型基板側アライメントマーカ(型)のエッジ、200は光回路部材、205はフレネルレンズ形成用素材、206は回折格子、207は光回路部材側アライメントマーカ、210はフレネルレンズ型基板、220は対物レンズ、230は顕微鏡、240は赤外線カメラ、250はモニタ、260は干渉フィルタ、270は赤外光、300は赤外線透過像全体、310は導波路回折格子部透過像、320はフレネルレンズ部透過像、330、331は光回路部材側アライメントマーカ透過像、340、341は型基板側アライメントマーカ透過像、410は基板、421は第1のクラッド層形成用素材、422はコア層形成用素材、422Aは紫外線露光後のコア層形成用素材、422’は導波路、423は第2のクラッド層形成用素材、430、435はフォトマスク、435’は回折格子、440、445、447は紫外線、450は回折格子、460はフレネルレンズ型基板、470はフレネルレンズ形成用素材、475はフレネルレンズである。
【0039】
まず、本発明の光回路部材の1実施例を、図1に基づいて説明する。
【0040】
本例の光回路部材は、基板140上に、各層が有機材料からなる、第1のクラッド層111と、第1のクラッド層111より屈折率の高いコア層112と、コア層112より屈折率の低い第2のクラッド層113とを、この順に積層てなる有機光導波路部材100で、コア層112のサイズは例えば50μm角であり、そのコア層112に屈折率変調型の回折格子がアライメントマーカ130、131及びグレーティングカプラ115、116として形成されている。
【0041】
波長1. 3μm帯の光源を使用した場合を想定し、グレーティングカプラ115、116の回折格子の傾斜角は34°、その回折格子の周期は0. 50μmに設定されている。導波路110の実効屈折率は1. 58である。これにより、ブラッグ条件が満たされ、約12°の角度で空気中へ放射される。1例としての値であるが、使用する波長、導波路の屈折率、傾斜角に応じて、回折格子115、116の周期を設定すればよいことは言うまでもない。
【0042】
第2のクラッド層113の上部に、グレーティングカプラ(回折格子)115、116に光学的に接続するためのそれぞれフレネルレンズ121、122が配設されており、フレネルレンズ121、122は導波路110に沿う方向に長軸を持つ楕円形状の同心輪帯形状をしている。フレネルレンズ121、122を形成するための型基板150を図示しているが、フレネルレンズ形成部151と、その両脇に型基板側アライメントマーカ(型)152、153が形成されている(フレネルレンズ121側のみを図示してある。)。これら型基板側アライメントマーカ(型)152、153は、複数回のエッチングによりマーカ152、153が、図1(c)に断面図を示すようなエッジ152’、153’が多段階段状のマーカになるように、多段階段形成技術により作られている。なお、本実施例では、型基板側アライメントマーカ(型)152、153として直線状のマーカにしているが、十字形状やL字形状等、アライメント精度の要求に合わせてその形状を選択すればよい。十字形状やL字形状にすれば、光導波路110の軸方向のアライメント精度も向上する。なお、型基板側アライメントマーカ(型)152、153は、上記のような多段階段形状の回折光学素子を用いているが、指向性反射板やランダムなドット等からなるものを用いるようにしてもよい。もちろん、金属薄膜をパターンニングしたアライメントマーカでもよい。
【0043】
このような構成において、光回路部材100に入射する光は、フレネルレンズ121により回折格子115上に向けられ、回折格子115で回折された光は効率良く導波路110に結合されて導波路110中を導波され、他端に達した光は回折格子116で回折されて導波路110の端部から出射し、その光はフレネルレンズ122によりフォトダイオード等の光素子に効率良く入射させることができる。
【0044】
次に、このような光回路部材のアライメントのための構成例を、図2に基づいて説明する。光回路部材200(100)の上部にフレネルレンズ形成用素材205例えば紫外硬化型のフォトポリマーが塗布され、その上部にフレネルレンズ形成用型基板210(150)が数μm程度の隙間を介して設置される。これらの部材は、可動ホルダ(図示せず)に保持されている。赤外線270を光回路部材200下部から照射し、例えば波長1300nm(1.3μm)透過の干渉フィルタ260等の帯域透過フィルタを介して、赤外光270が光回路部材200の基板に照射される。本例の光回路部材200では、上記の通り1.3μm帯の波長を想定したもので、使用する波長に応じて、光回路部材200の基板に照射する光の光源や干渉フィルタ260の透過波長帯域を設定すればよいことは言うまでもない。
【0045】
光回路部材200の回折格子206(115、116)並びにアライメントマーカ207(130、131)に照射された赤外光270は、導波路層(コア層112)に結合されてほとんど透過してこない。一方、導波路層のそれ以外の部分は透過してくるため、光の濃淡(コントラスト)が生じる。光回路部材200を透過した光は、型基板210を照射する。フレネルレンズ形成用型基板210(150)のアライメントマーカ部(型基板側アライメントマーカ(型)152、153)では、多段階段形状の回折光学素子を用いているので、その回折光学素子で導波路層を透過した光が回折し、光の濃淡(コントラスト)が生じる。それらの光を対物レンズ220と顕微鏡230の光学系を介して赤外線カメラ240で観測することにより、光の濃淡像を検出することができる。
【0046】
検出画像の例を図3に示す。図3では、導波路の回折格子206部の透過像310、型基板210のフレネルレンズ部透過像320、光回路部材200側のアライメントマーカ207の透過像330、331、型基板210側のアライメントマーカ152、153(図1)の透過像340、341が重畳して観測される。
【0047】
赤外線カメラ240に取り込まれた画像は、濃淡値の位置に対する変化量を読み取り、変化量の大きい位置をマーカのエッジと認識させることにより位置計測し、それによって光回路部材200とフレネルレンズ形成用型基板210の相対位置を認識することができる。この工程により得られた位置情報を、フレネルレンズ形成用型基板210を保持している可動ホルダ(型基板可動ホルダ)にフィードバックさせることにより、両者の正確な位置合わせが可能となる。なお、その位置合わせの後、図4(f)に示すように、紫外線を全面照射して紫外硬化型のフォトポリマーからなるフレネルレンズ形成用素材205を硬化させて、フレネルレンズ形成用型基板210に対応するフレネルレンズが形成される。
【0048】
次に、図1に示す例の光回路部材100の製造方法について、図4の工程図を参照にして説明する。なお、図4(a)〜図4(c)は、図1(a)のA1−A2に垂直な方向から見た図で、図4(d)〜図4(g)は、図1(a)のA1−A2に沿った方向から見た図である。
【0049】
まず、図4(a)に示すように、基板410上に、第1のクラッド層形成用素材421、コア層形成用素材422をスピンコートにより順に塗布、ベーキングにより形成する。
【0050】
次いで、図4(b)に示すように、第1のクラッド層形成用素材421とコア層形成用素材422が成膜された基板410上にパターニングされたフォトマスク430を載置して、フォトマスク430を介してコア層形成用素材422の層中の導波路422’を形成する部分以外の部分に紫外線440を照射して、導波路を形成する。
【0051】
コア層形成用素材422のフォトブリーチング材は、紫外線照射により屈折率が低下するため、導波路を形成する部分以外の部分に紫外線を照射すれば、図4(c)に示すように、周囲より屈折率の高い導波路422’が形成される。
【0052】
次いで、図4(d)に示すように、導波路422’が形成されたコア層形成用素材の層422A上にパターニングされた別のフォトマスク435を載置して、そのフォトマスク435を介して紫外光445を約60°傾斜させた方向から入射させて、コア層形成用素材の層422Aの導波路422’中とそれ以外の部分にに、屈折率変調型の回折格子450を形成する。なお、この回折格子450は、図1の回折格子115、116とアライメントマーカ130、131に対応する。なお、この際、回折格子450は、フォトマスク435に形成された回折格子435’で回折された1次光と回折されないで透過した0次光との干渉によってコア層形成用素材の層422A中に形成されるが、一般的に用いられている二光束干渉法で形成するようにすることもできる。
【0053】
次いで、図4(e)に示すように、上記のような回折格子450が形成された後、コア層形成用素材の層422A上に第2のクラッド層423をスピンコートで形成し、導波路構造が完成する。
【0054】
なお、回折格子450として層422A中で傾斜した体積型の回折格子としないのであれば、位相マスク法等の方法を使用してレリーフ型の回折格子として形成してもよい。
【0055】
この後、光重合法(2P法)により第2のクラッド層423上にフレネルレンズ(121、122)を形成する。図4(f)に示すように、フレネルレンズ形成用素材470である紫外線硬化型のフォトポリマーをスピンコートにより第2のクラッド層423上に塗布する。そして、フレネルレンズ型基板460(150、210)を光導波路の第2のクラッド423上に精度良く配設するために、図2、図3を用いて説明したように、アライメントマーカの回折格子450(130、131)とグレーティングカプラの回折格子450(115、116)とを用いて位置合わせをする。そのような位置合わせが完了した後、フレネルレンズ型基板460を押さえ、紫外線447を全面照射してフレネルレンズ形成用素材470のフォトポリマーを硬化させ、フレネルレンズ型基板460に対応するフレネルレンズ475(121、122)を形成する(図4(g))。このようにして、図1に示す光回路部材100が得られる。
【0056】
なお、本発明の上記の光回路部材の製造方法は、量産性の良いものとなっている。すなわち、集光レンズまたはコリメートレンズとして2P法による一括成型でフレネルレンズを形成をするため、自由な配置に一括してフレネルレンズを形成することができ、量産性に優れ、その結果、低コスト化が期待できる。
【0057】
ところで、屈折率変調型回折格子115、116、130、131を形成したコア層112の材料としては、紫外線等の光照射により屈折率変化を起こす(フォトブリーチング)フォトポリマーが用いられ、例えば、ポリシラン、DMAPN{(4−N、N−ジメチルアミノフェニル)−N−フェニルニトロン}を含有するPMMA(ポリメタクリル酸メチル)等を用いることができる。
【0058】
また、第1のクラッド層111、第2のクラッド層113としては、コア層112より数%屈折率の小さいポリシラン系、アクリル系、ポリイミド系、ポリウレタン系、エポキシ系樹脂等が用いられる。
【0059】
また、基板140としては、赤外線が透過する材料であればよく、配線基板用のポリイミド材、シリコン等が用いられる。
【0060】
フレネルレンズ121、122を含むフレネルレンズ層120としては、光重合法によりフレネルレンズ121、122を作製することに適用できる紫外硬化型のフォトポリマーが用いられる。材料としては、アクリレート系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、シクロブテン系樹脂等があげられる。
【0061】
次に、本発明による光回路部材を使用した光電気混載基板の1実施例を図5を参照にして説明する。
【0062】
本例は、図1に示す実施例の光回路部材500(100)を用い、そのフレネルレンズ521、522(121、122)形成側に、配線基板550を積層してなるもので、配線基板550のフレネルレンズ521、522対応領域には貫通孔551、552が設けられている。
【0063】
そして、配線基板550上には、貫通孔551を通りフレネルレンズ521に向けレーザ光が照射されるように、面発光レーザ561が搭載されている。面発光レーザ561には、ドライバIC565が接続されている。また、フレネルレンズ522からの光を貫通孔552を通し受光するように、フォトダイオード571が搭載されている。受信IC575がフォトダイオード571に接続されている。
【0064】
そして、面発光レーザ561から放射されたレーザ光は、フレネルレンズ521で光回路部材500の導波領域中のグレーティングカプラ515(115)に向けられ、グレーティングカプラ515で回折された光はその導波領域中を導波され、他端に達した光はグレーティングカプラ516(116)で回折されて導波領域の端部から出射し、その光はフレネルレンズ522によりフォトダイオード571に集光されるものである。
【0065】
実際には、面発光レーザ561から放射されるレーザ光には広がりがあり、フォトダイオード571が受光する領域にも制限があるため、面発光レーザ561から放射されたレーザ光が効率良くフレネルレンズ521によりコリメートされあるいは集光されてグレーティング515に入射するように、そして、グレーティング516からフレネルレンズ522に入射された光が効率良くフォトダイオード571に受光されるように、各部は設計、配置される。
【0066】
以上、本発明の光回路部材とその製造方法を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の光回路部材とその製造方法によると、導波路を形成した光回路部材とレンズ形成用型基板との位置精度を向上させることが可能となり、その結果、集光効率の良い光回路部材の提供が可能となる。同時に、このような光回路部材を用いた光電気複合実装等に用いられる安価で実用レベルで対応できる光電気混載基板、光伝送モジュールの提供を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光回路部材の1実施例の構成を説明するための図である。
【図2】アライメントマーカを観察する装置の概略図である。
【図3】図2の観察する装置で型基板と光回路部材を上面から見た赤外線観察像である。
【図4】図1に示す光回路部材の製造工程を示す概略図である。
【図5】本発明による光回路部材を用いた光電気混載基板の1例の概略図である。
【符号の説明】
100…光回路部材(有機光導波路部材)
110…(光)導波路
111…第1のクラッド層
112…コア層
113…第2のクラッド層
115、116…回折格子(グレーティングカプラ)
120…フレネルレンズ層(フレネルレンズ形成層)
121、122…フレネルレンズ
130、131…アライメントマーカ(光回路部材側)
140…基板
150…フレネルレンズ型基板
151…フレネルレンズ形成部
152、153…型基板側アライメントマーカ(型)
152’、153’…型基板側アライメントマーカ(型)のエッジ
200…光回路部材
205…フレネルレンズ形成用素材
206…回折格子
207…光回路部材側アライメントマーカ
210…フレネルレンズ型基板
220…対物レンズ
230…顕微鏡
240…赤外線カメラ
250…モニタ
260…干渉フィルタ
270…赤外光
300…赤外線透過像全体
310…導波路回折格子部透過像
320…フレネルレンズ部透過像
330、331…光回路部材側アライメントマーカ透過像
340、341…型基板側アライメントマーカ透過像
410…基板
421…第1のクラッド層形成用素材
422…コア層形成用素材
422A…紫外線露光後のコア層形成用素材
422’…導波路
423…第2のクラッド層形成用素材
430、435…フォトマスク
435’…回折格子
440、445、447…紫外線
450…回折格子
460…フレネルレンズ型基板
470…フレネルレンズ形成用素材
475…フレネルレンズ
500…光回路部材
521、522…フレネルレンズ
550…配線基板
551、552…貫通孔
561…面発光レーザ
565…ドライバIC
571…フォトダイオード
575…受信IC
515、516…グレーティングカプラ
Claims (7)
- 第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカが、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として設けられていることを特徴とする光回路部材。 - 前記別の回折格子が前記回折格子と同じレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として設けられていることを特徴とする請求項1記載の光回路部材。
- 前記別の回折格子が前記コア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光回路部材。
- 第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層より屈折率の高いコア層と、前記コア層より屈折率の低い第2のクラッド層とをこの順に積層してなり、前記コア層にレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子が形成されており、前記第1のクラッド層又は前記第2のクラッド層の外側に、前記回折格子に光学的に接続するレンズが設けられてなる光回路部材の製造方法において、
前記回折格子と前記レンズを形成する型基板との相対位置合わせをするアライメントマーカを、前記コア層に前記回折格子を形成する工程と同時に、前記コア層の前記回折格子とは異なる領域であって導波領域外に別の回折格子として形成し、そのアライメントマーカと、前記レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカとによって位置合わせをすることにより前記レンズを形成するを特徴とする光回路部材の製造方法。 - 前記レンズを形成する型基板に形成されているアライメントマーカが回折光学素子からなることを特徴とする請求項4記載の光回路部材の製造方法。
- 前記コア層の前記回折格子とは異なる領域に別の回折格子として形成されているアライメントマーカが、前記コア層の面に対して傾斜した体積型の回折格子として形成することを特徴とする請求項4又は5記載の光回路部材の製造方法。
- 前記回折格子と前記別の回折格子をレリーフ型又は屈折率変調型の回折格子として形成することを特徴とする請求項4から6の何れか1項記載の光回路部材の製造方法。
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