JP2004308308A - 支柱の取り付け構造 - Google Patents

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Hitoshi Nakano
仁志 中野
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Abstract

【課題】簡単な構造で容易に取り付けることができるうえに、支柱の転倒を確実に防止することができる支柱の取り付け構造を提供する。
【解決手段】フェンス、門扉等の建造物の支柱3を基盤2上に立設する支柱の取り付け構造であって、支柱3が套嵌される補強杆5の下端部に取り付け板6を設け、基盤2上に載置された取り付け板6に補強杆5の両側に対応してアンカーボルト7を挿通し、アンカーボルト7に螺合するねじ8により取り付け板6を基盤2上に固定すると共に、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が補強杆5に下側から挿入された転倒防止体9を設けたものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェンス、門扉等の建造物の支柱の取り付け構造、取り分け支柱の転倒を防止するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、支柱の取り付け構造には、基杆部と取付板とを有する倒立T字状のアンカーを、その取付板を介してアンカーボルト及びナットにより基盤上に固着すると共に、その基杆部に筒状の支柱を套嵌し、その基杆部と支柱とをビス止めしたものがある。(例えば特許文献1)
この支柱の取り付け構造は、基盤にアンカーを固定した後に、その基杆部に支柱を套嵌してビス止めするだけで良く、簡単に取り付けることができる利点がある。
【0003】
【特許文献1】
実公平2−1406号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の支柱の取り付け構造は、基部側の左右に配置された一対のアンカーボルト及びナットのみによりアンカーを基盤上に固着しているので、支柱の取り付けに必要とされる基盤の領域の前後幅を小さくできる反面、前後方向に大きな外力が作用したときに支柱が転倒し易いといった欠点がある。また、長期の使用によりナットが緩んだ場合等には、その惧れが更に大きくなる。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、簡単な構造で容易に取り付けることができるうえに、支柱の転倒を確実に防止することができる支柱の取り付け構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フェンス1、門扉等の建造物の支柱3を基盤2上に立設する支柱の取り付け構造であって、支柱3が套嵌される補強杆5の下端部に取り付け板6を設け、基盤2上に載置された該取り付け板6に前記補強杆5の両側に対応してアンカーボルト7を挿通し、該アンカーボルト7に螺合するねじ8により前記取り付け板6を基盤2上に固定すると共に、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が前記補強杆5に下側から挿入された転倒防止体9を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は本発明をフェンスの支柱に適用した第1の実施形態を示している。図1において、1はフェンスで、その設置方向(便宜的に左右方向とする)に所定の間隔をもって基盤2上に立設された複数の支柱3と、その支柱3間に設けられたフェンス体4とを備えている。
【0008】
なお、実施形態ではフェンス1を左右方向に略一直線状に配置しているが、例えばL字状等の屈曲状、T字状等の枝分かれ状に配置しても良い。
【0009】
各支柱3は所定の取り付け構造により基盤2上に立設されている。即ち、この支柱3の取り付け構造は、図2〜図5に示すように、支柱3が套嵌された補強杆5の下端部に取り付け板6を設け、基盤2上に載置された取り付け板6に補強杆5の左右両側に対応してアンカーボルト7を挿通し、このアンカーボルト7に螺合するナット(ねじ)8により取り付け板6を基盤2上に固定すると共に、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が補強杆5に下側から挿入された転倒防止体9を設けたものである。
【0010】
支柱3は断面略円形の筒状で、上部側に開口を塞ぐ合成樹脂製等のキャップ10が設けられると共に下側が開口されており、補強杆5に上側から套嵌されて、下端縁が取り付け板6に上側から当接されている。
【0011】
補強杆5は、支柱3の内径よりも僅かに小さい外径を有する断面略円形の筒状で、支柱3にその上端部を除く上下方向の略全体にわたって嵌合されている。なお、補強杆5の外面と支柱3の内面との間には僅かな隙間が形成されるようにしているが、例えばそれらが滑り接触するようにしても良い。また補強杆5は、例えば上下両側が開口されているが、少なくとも下側が開口されていればよい。
【0012】
取り付け板6は、図2及び図3に示すように、例えば左右方向に長く且つ前後方向に少なくとも支柱3の直径よりも大きい程度の寸法を有する矩形平板状で、略水平な基盤2上に略水平に載置されている。即ち、取り付け板6は、フェンス1の設置方向(フェンス1以外の建造物に適用する場合はその建造物の設置方向)に長く、その設置方向に直交する方向に短い形状に構成されている。
【0013】
取り付け板6は、例えば略中央に形成された穴部11に補強杆5の下端部が嵌合されると共に、この穴部11の周縁で溶接等により補強杆5が固着されている。また、この穴部11により、補強杆5に転倒防止体9を挿入するための挿入孔12が構成されている。
【0014】
なお、取り付け板6に補強杆5を上側から当接してそれらを溶接等により固着すると共に、取り付け板6に、補強杆5の内径と略同径の又はその内径よりも小さい挿入孔12を補強杆5に対応して形成しても良い。
【0015】
また取り付け板6には、補強杆5の左右両側にアンカーボルト7が挿通される挿通孔13が形成されている。挿通孔13は左右方向の長孔状に構成されており、その範囲内で取り付け板6をアンカーボルト7に対して左右方向に位置調整できるようになっている。
【0016】
アンカーボルト7は、図2に示すように例えば全体にねじ溝が設けられた棒状で、取り付け板6の挿通孔13に対応して補強杆5の左右両側に一対あり、下部側が基盤2に埋設されると共に、基盤2上に突出された上部側が取り付け板6の挿通孔13に挿通されている。
【0017】
アンカーボルト7は、例えば基盤2に穿孔された上下方向の埋め込み孔14に下部側が挿入されると共に、埋め込み孔14に注入、固化されたエポキシ樹脂等の充填材(接着剤)15により固定されている。なお、アンカーボルト7は全体にねじ溝が形成された棒状で、その下端部は斜めにカットされている。なお、アンカーボルト7は、屈曲状、先割れ状等のものを使用しても良いし、基盤2への埋設構造も適宜変更可能である。
【0018】
アンカーボルト7には、取り付け板6の上側からワッシャー16を介してナット8が螺合されおり、このナット8により取り付け板6が基盤2上に着脱自在に固定されている。
【0019】
転倒防止体9は、図2〜図5に示すように、上下方向の棒状の埋め込み基部17と、その埋め込み基部17の上端に設けられた係合片18とを備えている。埋め込み基部17は、例えば上下が開口する円筒形状のパイプ材等で、下部側が基盤2に埋設されると共に、基盤2上に突出する上部側が、取り付け板6の挿入孔12を通って補強杆5の下部に挿入されている。
【0020】
また埋め込み基部17の基盤2への埋設部分、例えば下端部には、1または複数、例えば下端部に1個の抜け止め19が設けられている。抜け止め19は、例えば埋め込み基部17を径方向に貫通するボルト19aと、このボルト19aに螺合されたナット19bとにより構成されている。なお、抜け止め19は、埋め込み基部17の脱抜を防止できる構成であれば、その構成を適宜変更しても良い。
【0021】
埋め込み基部17は、例えば基盤2に穿孔された上下方向の埋め込み孔20に下部側が挿入されると共に、埋め込み孔20に注入、固化された無収縮性モルタル等の充填材21により固定されている。因みに充填材21は、埋め込み基部17の下部側(基盤2への埋設部分)の中空内部にも充填されている。
【0022】
係合片18は、図4及び図5に示すように略円盤形状で、その略中心に対応して下部側に形成された取り付け凹部22に、埋め込み基部17の上端が圧入状に挿入されている。係合片18の直径は、補強杆5の内径よりも若干小さくなっており、補強杆5が通常の直立状態のときには、補強杆5の内面と係合片18との間に周方向の全体で適当な隙間が形成されている。なお、埋め込み基部17の直径は、必要な強度が確保される範囲内で、補強杆5の内径よりも十分に小さくなっている。
【0023】
フェンス体4は、図1に示すように、隣り合う支柱3間で対面するように支柱3の左右方向の一側又は両側に取り付けられたアタッチメント部23と、このアタッチメント部23を介して隣り合う支柱3間に設けられた格子部24とを備えている。
【0024】
アタッチメント部23は、図1〜図3に示すように、支柱3と反対側が開放する断面略コ字状の上下方向の部材で、支柱3の上端を除く上下方向の略全長に対応して(補強杆5に略対応するように)設けられている。アタッチメント部23は、支柱3の外面に当接する当接部25を有し、この当接部25を支柱3に当接した状態で上下方向に複数のねじ26により支柱3及び補強杆5に共締め状に内側から固定されている。また、アタッチメント部23の内部は、格子部24の端部が上側から収容された上下方向の収容部27となっており、上端部に上側の開口を塞ぐための合成樹脂製等のキャップ28が設けられている。
【0025】
なお、当接部25は、円筒形状の支柱3に対応して円弧状に凹まされた形状になっているが、支柱3を例えば矩形筒状に構成する場合には平面状に構成すればよい。
【0026】
格子部24は、図1及び図3に示すように、上下方向に配置された複数(多数)の左右方向の横部材29と、この横部材29を左右両端で上下方向に連結し且つアタッチメント部23の収容部27の上下方向の略全体に収容された縦部材30とを備えている。
【0027】
横部材29は、例えば円筒形状のパイプ材等からなっている。なお、格子部24の左右方向の略中央には、横部材29を上下方向に連結する中間部材38が設けられている。
【0028】
縦部材30はアタッチメント部23に上側から収容されるもので、支柱3と反対側に配置され且つ各横部材29が左右方向に貫通された内壁部31と、支柱3側に配置され且つ各横部材29の左右方向の端部が略当接された外壁部32と、内壁部31と外壁部32とを連結し且つ横部材29の前後方向の一方に配置された連結壁部34とを有する断面略H形状の上下方向の部材であり、その連結壁部34に各横部材29が前後方向のねじ33により固定されている。
【0029】
またアタッチメント部23の前後の両壁部には、縦部材30の外壁部32の前後の両端部を左右から挟むように、上下方向の略全体にわたって各一対のリブ35が前後に相対向して形成されており、このリブ35により、縦部材30をその挿入時に上下方向に案内すると共に挿入後に左右方向に規制するようになっている。
【0030】
アタッチメント部23の収容部27の下端部には、図2及び図5に示すように、縦部材30と略同一断面形状に構成されたストッパー36が収容されてねじ37によりアタッチメント部23、支柱3及び補強杆5に共締め状に固定されており、このストッパー36の上側に縦部材30が配置されている。従って、基盤2と格子部24との間には。このストッパー36の高さ分の隙間が形成されている。
【0031】
次に、支柱3を基盤2上に立設する際の手順について説明する。先ずコンクリートその他の基盤2に、アンカーボルト7及び転倒防止体9を挿入するための埋め込み孔14,20を、夫々所定の位置にドリルにより穿孔する。なお、実施形態では、アンカーボルト7用の埋め込み孔14はアンカーボルト7の径よりも僅かに大きい程度に、転倒防止体9用の埋め込み孔20は転倒防止体9の埋め込み基部17の径よりも適当に大きく、例えば下端部の抜け止め19を挿入できる程度に夫々形成しているが、これに限られるものではない。
【0032】
次に、アンカーボルト7用の埋め込み孔14に適量のエポキシ樹脂等の充填材15を注入し、アンカーボルト7をその上部側が適当に基盤2から突出するように埋め込み孔14に挿入した後、充填材15を固化させてアンカーボルト7を固定する。
【0033】
また、転倒防止体9用の埋め込み孔20に適量の無収縮性モルタル等の充填材21を注入し、転倒防止体9の埋め込み基部17をその上部側が適当に基盤2から突出するように埋め込み孔20に挿入した後、充填材21を固化させて転倒防止体9を固定する。その際、埋め込み基部17の下側が開口しているので、その中空内部にも充填材21が充填される。
【0034】
埋め込み孔14,20に注入した充填材15,21が固化して、アンカーボルト7及び転倒防止体9の埋設が完了すれば、取り付け板6の挿入孔12を通して転倒防止体9を補強杆5に挿入すると共に、取り付け板6の各挿通孔13にアンカーボルト7を挿通する。そして、取り付け板6の上側から各アンカーボルト7にナット8を螺合して、取り付け板6を基盤2上に固定する。
【0035】
取り付け板6及び補強杆5を基盤2上に固定すれば、補強杆5に上側から支柱3を套嵌する。これにより、支柱3を基盤2上に立設させることができる。なお、支柱3の上端のキャップ10は、予め取り付けておいても良いし、支柱3を補強杆5に套嵌してから取り付けても良い。
【0036】
次に、各支柱3の左右方向の一側又は両側にフェンス体4のアタッチメント部23を装着する。その際、アタッチメント部23の当接部25を支柱3に当接し、アタッチメント部23の内側から上下方向に複数のねじ26により、アタッチメント部23、支柱3及び補強杆5を共締め状に固定する。
【0037】
そして、アタッチメント部23の収容部27の下端部にストッパー36を上側から収容し、ストッパー36側からねじ37によりストッパー36、アタッチメント部23、支柱3及び補強杆5を共締め状に固定した後、隣り合う支柱3に対向して設けたアタッチメント部23間に跨って格子部24を取り付ける。その際、格子部24の左右両端の縦部材30をアタッチメント部23の収容部27に上側から挿入すればよい。そして、アタッチメント部23の上側にキャップ28を装着してフェンス1の取り付けが完了する。
【0038】
本実施形態は次のような効果を奏することができる。即ち、支柱3が套嵌される補強杆5の下端部に取り付け板6を設け、基盤2上に載置された取り付け板6に補強杆5の両側に対応してアンカーボルト7を挿通し、アンカーボルト7に螺合するナット8により取り付け板6を基盤2上に固定すると共に、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が補強杆5に下側から挿入された転倒防止体9を設けているので、簡単な構造で容易に取り付けることができるにもかかわらず、確実に支柱3の転倒を防止することができる。
【0039】
即ち、補強杆5の例えば左右両側のアンカーボルト7及びナット8により取り付け板6を基盤2上に固定した構成では、前後方向(一対のアンカーボルト7を結ぶ線分に交差する方向)の外力に対する強度が不足するため、支柱3が前後方向に転倒し易い欠点があるが、本実施形態では、支柱3(補強杆5)が傾いたときに、下部側が基盤2に埋設された転倒防止体9が補強杆5の内面に接触するので、支柱3の転倒を防止することができる。また、長期の使用によりナット8による取り付け板6の締め付けが緩んだ場合にも、その転倒を防止できて安全である。
【0040】
補強杆5の左右両側のアンカーボルト7及びナット8により取り付け板6を基盤2上に固定し、取り付け板6の前後方向の寸法を小さくしているので、支柱3の立設に必要な基盤2の領域の前後幅を小さくすることができる。
【0041】
転倒防止体9は、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が補強杆5に下側から挿入された埋め込み基部17と、埋め込み基部17の上端に設けられ且つ支柱3(補強杆5)が傾いたときに補強杆5の内面に接触する係合片18とを備えているので、例えば転倒防止体9を寸胴に構成した場合に比べ、埋め込み孔20の径を小さくできるし、転倒防止体9を補強杆5に容易に挿入することもできる。
【0042】
更に、係合片18と補強杆5の内面との間に適当な隙間があり、埋め込み基部17の直径を補強杆5の内径よりも十分に小さくしているので、転倒防止体9が傾いて埋設されていても、その傾きが僅かであれば問題なく補強杆5に挿入でき、転倒防止体9の埋設作業を容易に行なうことができる。
【0043】
埋め込み基部17の下部側の中空内部にも充填材21を充填しているので、埋め込み基部17の埋設強度を高めることができる。また埋め込み基部17の埋設部分に1又は複数、例えば下端部に1個の抜け止め19を設けているので、埋め込み基部17の抜けを確実に防止することができる。
【0044】
アンカーボルト7の挿通孔13を左右方向の長孔状に構成しているので、その範囲内でアンカーボルト7と取り付け板6とを左右方向に位置調整できる。従って、アンカーボルト7及び転倒防止体9の埋設位置にある程度の誤差が許容され、それらの埋設作業を容易に行なうことができる。
【0045】
支柱3の上下方向の略全体に対応して補強杆5を嵌合しているので、支柱3を確実に補強することができる。また、支柱3の上下方向の略全体に対応してフェンス体4のアタッチメント部23を設け、このアタッチメント部23、支柱3及び補強杆5を共締め状に上下方向に複数のねじ26により固着しているので、フェンス体4の取り付け強度も補強杆5により高めることができるうえに、支柱3と補強杆5との固定、支柱3とアタッチメント部23との固定に夫々別々のねじを用いる場合に比べて工程を減少することができる。
【0046】
図6は本発明の第2の実施形態を例示している。この実施形態では、転倒防止体9の埋め込み基部17として、その略全長にわたってねじ溝が形成された中実状のねじ棒を使用している。また、係合片18の略中心に上下方向に貫通する雌ねじ状の取り付け孔41を形成し、この取り付け孔41により係合片18を埋め込み基部17に上側から螺合すると共に、その上側から螺合されたロックナット42により係合片18を締め付けて固定している。なお、その他は第1の実施形態と同様に構成されている。
【0047】
転倒防止体9はこのように構成しても良い。この場合、埋め込み基部17の略全体にねじ溝を形成し、その全体が粗面状となっているので、第1に実施形態のような抜け止め19を設けなくとも、埋め込み基部17の抜けを防止することができる。
【0048】
また、埋め込み基部17に係合片18を取り付けるに際しても、埋め込み基部17に係合片18を螺合し、上側からロックナット42により締め付ければよいので、簡単に取り付けることができる。
【0049】
図7は本発明の第3の実施形態を例示している。この実施形態では、係合片18を下拡がりの略円錐形状に構成したものである。埋め込み基部17は、例えば第1の実施形態と同様に円筒形状に構成されており、係合片18の下側に形成された取り付け凹部43に上端部が圧入されている。なお、係合片18の取り付け凹部43を雌ねじ状に構成し、この取り付け凹部43にねじ溝が形成された埋め込み基部17を螺合しても良い。
【0050】
このように係合片18を下拡がりの円錐形状に構成した場合には、支柱3が傾いたときに、係合片18の下端部が補強杆5の内面に接触して支柱3の転倒を防止でき、他の実施形態を同様の効果を奏することに加えて、転倒防止体9を補強杆5に挿入する作業を簡単に行なうことができる。
【0051】
図8は本発明の第4の実施形態を例示している。この実施形態は、例えば略円盤形状に構成された係合片18の略中心に、上下方向に貫通状の取り付け孔44を形成すると共に、その取り付け孔44に例えば円筒形状の埋め込み基部17の上端部を挿入し、その埋め込み基部17と係合片18とを取り付け孔44の周囲側で溶接等により固定したものである。
【0052】
図9は本発明の第5の実施形態を例示している。この実施形態の係合片18は、上部側の外面が下拡がりのテーパー状に形成されると共に、下部側の外面が略鉛直面状に形成されており、下部側の外面が補強杆5の内面に接触して支柱3の転倒を防止するようになっている。また係合片18の下側には、係合片18の下端側よりも小径に構成され且つ円筒状の埋め込み基部17に上側から挿入される略円柱形状の挿入部45が一体に設けられ、この挿入部45を埋め込み基部17に挿入したときに、係合片18の下面が埋め込み基部17の上縁に係合するようになっている。なお、挿入部45は埋め込み基部17に圧入するものであっても良い。
【0053】
図10は本発明の第6の実施形態を例示している。この実施形態では、略円盤形状の係合片18と、その下側の略円柱形状(又は略円盤形状)の挿入部材47とを別々に備え、係合片18及び挿入部材47の略中心に形成された上下方向の貫通孔48,49に上側からボルト50が挿通されると共に、そのボルト50に下側からナット51が螺合されており、挿入部材47が円筒形状の埋め込み基部17に上側から挿入されている。
【0054】
これら各実施形態に例示するように、転倒防止体9の埋め込み基部17と係合片18との取り付け構造、係合片18の形状等は適宜変更可能である。
【0055】
図11は本発明の第7の実施形態を例示している。この実施形態では、支柱3及び補強杆5が断面略正方形の筒状に構成されると共に、転倒防止体9の係合片18が平面視略円形状に構成されている。なお、係合片18は例えば円盤形状、円錐形状、下拡がりテーパー状等、適宜な形状とすることが可能であるし、埋め込み基部17への取り付け構造も適宜の態様を採用すればよい。
【0056】
係合片18は、支柱3及び補強杆5が通常の直立状態にあるときには、補強杆5の前後左右の側壁との間に適当な隙間が形成されるように構成されており、外力等により支柱3及び補強杆5が傾いたときに、補強杆5の側壁に内側から接触して支柱3の転倒を防止するようになっている。その他は例えば第1の実施形態と略同様に構成されている。
【0057】
このように、支柱3及び補強杆5を断面略正方形状とすることも可能であり、フェンス1、門扉等の建造物のデザインにあった支柱3の形状を採用することができる。その場合にも、支柱3及び補強杆5を断面略円形状とした場合と同様の転倒防止体9(係合片18)を使用することができ、コストを抑えることができる。
【0058】
図12は本発明の第8の実施形態を例示している。この実施形態では、支柱3及び補強杆5が前後方向に長い断面略長方形の筒状に構成されると共に、転倒防止体9の係合片18が前後方向に長い平面視略楕円形状に構成されている。なお、係合片18の形状は例えば板状、錐体状、下拡がりテーパー状等、適宜選択可能であるし、埋め込み基部17への取り付け構造も適宜選択可能である。また、支柱3、補強杆5を平面視略楕円形状に構成しても良いし、支柱3、補強杆5及び係合片18を左右方向に長い平面視長方形状または楕円形状に構成しても良い。
【0059】
この実施形態でも、第7の実施形態と同様に、支柱3及び補強杆5が通常の直立状態のときには、係合片18と補強杆5とが接触しておらず、外力等により補強杆5が傾いたときに接触するようになっている。
【0060】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0061】
例えば、実施形態ではアンカーボルト7及び転倒防止体9の埋設に際して、基盤2に埋め込み孔14,20を穿孔し、それらに充填材15,21を注入し、アンカーボルト7及び転倒防止体9を夫々挿入し、充填材15,21を固化させることにより、アンカーボルト7及び転倒防止体9を基盤2に埋設しているが、例えば、新たに基盤2を作った上でその基盤2の上に支柱3を立設するのであれば、基盤2の枠内に例えば生コンクリート等を流し込む際に、アンカーボルト7及び転倒防止体9を直接埋め込んでも良い。
【0062】
また、実施形態では略水平状の基盤2に支柱3を立設する場合について例示しているが、傾斜状の基盤2に支柱3を立設する場合も同様に実施可能である。即ち、基盤2が傾斜している場合には、取り付け板6を基盤2の傾斜に沿って設けると共に、支柱3、補強杆5、アンカーボルト7、転倒防止体9等は実施形態と同様に略鉛直状に設ければよい。
【0063】
実施形態では、支柱3及び補強杆5の下部側に対応して転倒防止体9を設けているが、転倒防止体9の基盤2からの突出寸法を大きくして、支柱3及び補強杆5の中間部または上部側まで対応して設けても良い。
【0064】
また、転倒防止体9を、下部側が基盤2に埋設された埋め込み基部17と、この埋め込み基部17の上端に取り付けられた円盤形状等の係合片18とにより構成しているが、例えば、補強杆5の内径よりも若干小径の円筒パイプ等により寸胴状の転倒防止体9を設けても良い。更に、埋め込み基部17と係合片18とを設ける場合にも、それらを一体に成型しても良い。
【0065】
なお、実施形態では、本発明の取り付け構造により基盤2に立設された支柱3をフェンス1の支柱3に適用した場合を例示しているが、基盤2上に立設された支柱3を有する建造物であれば、門扉、手摺り等の他の建造物においても適用可能であることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、フェンス1、門扉等の建造物の支柱3を基盤2上に立設する支柱の取り付け構造であって、支柱3が套嵌される補強杆5の下端部に取り付け板6を設け、基盤2上に載置された該取り付け板6に前記補強杆5の両側に対応してアンカーボルト7を挿通し、該アンカーボルト7に螺合するねじ8により前記取り付け板6を基盤2上に固定すると共に、下部側が基盤2に埋設され且つ上部側が前記補強杆5に下側から挿入された転倒防止体9を設けているので、簡単な構造で容易に取り付けることができるうえに、支柱3の転倒を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態をフェンスの平面図、(b)はその正面図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態を示す支柱の取り付け構造の一部破断正面図、(b)は一部破断側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す支柱の取り付け構造の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す要部の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す支柱の取り付け構造の斜視図である。
【図6】本発明の第6の実施形態を示す支柱の取り付け構造の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す要部の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す要部の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態を示す要部の断面図である。
【図10】本発明の第6の実施形態を示す要部の断面図である。
【図11】本発明の第7の実施形態を示す支柱の取り付け構造の断面図である。
【図12】本発明の第8の実施形態を示す支柱の取り付け構造の断面図である。
【符号の説明】
1 フェンス
2 基盤
3 支柱
5 補強杆
6 取り付け板
7 アンカーボルト
8 ナット(ねじ)
9 転倒防止体

Claims (1)

  1. フェンス(1)、門扉等の建造物の支柱(3)を基盤(2)上に立設する支柱の取り付け構造であって、支柱(3)が套嵌される補強杆(5)の下端部に取り付け板(6)を設け、基盤(2)上に載置された該取り付け板(6)に前記補強杆(5)の両側に対応してアンカーボルト(7)を挿通し、該アンカーボルト(7)に螺合するねじ(8)により前記取り付け板(6)を基盤(2)上に固定すると共に、下部側が基盤(2)に埋設され且つ上部側が前記補強杆(5)に下側から挿入された転倒防止体(9)を設けたことを特徴とする支柱の取り付け構造。
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