JP2004307769A5 - - Google Patents

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【請求項9】 請求項1記載のフィルムを少なくとも1層有する積層フィルムであることを特徴とする芳香族ポリエステルフィルム。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題の深刻化に伴い、生分解性を有する地球環境に優しい包装材料に対する要求が高まっている。各種食品の包装材料には、内容物保護の信頼性が要求されるため、一般に、機械的強度や耐熱性に優れた合成樹脂フィルムが用いられている。しかし、ポリオレフィン系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリ塩化ビニリデン系フィルムなどの汎用の合成樹脂フィルムは、高性能と長期安定性を目的に開発されているため、機械的強度などの諸物性に優れている反面、自然界に廃棄、放出された後は、分解されずにいつまでも原型を保っている。使用済み包装材料は、ゴミとして収集され、焼却又は埋め立てられているが、実際には散乱ゴミが多量にあり、自然の生態系への悪影響が指摘されている。焼却による環境汚染、埋立地の立地問題なども指摘されている。
スルホネート化合物成分の由来となるスルホネート化合物としては、スルホネート基を含有するジカルボン酸、そのモノエステル体、ジエステル体、アルカリ金属塩、またはアルカリ土類金属塩が挙げられる。好ましくは5−スルホイソフタル酸のアルカリ金属塩であり、特にナトリウム塩が好ましい。
本発明のフィルムは食料品の包装分野で使用する場合、触媒としては毒性が低く、少量の使用で十分な触媒効果が得られるものを選択することが望ましい。触媒の使用量はモノマー成分100重量部に対して通常0.01〜3量部、好ましくは0.05〜2量部である。高活性のチタン化合物触媒の場合には、例えば0.0001量部程度でも良い。
本発明に用いる芳香族ポリエステル樹脂の市販品としては、BASF社製、商品名:ECOFLEX、イーストマン社製、商品名:EASTER BIO、デュポン社製、商品名:BIOMAX等が挙げられる。
界面活性剤として用いるグリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリン(モノ、ジ、又はトリ)脂肪酸エステル、ポリグリセリン(モノ、ジ、又はトリ)脂肪酸エステルが挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンのグリセリン単位数は2〜10程度である。また、モノグリセリン又はポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸が好ましい。これらの内、ジグリセリンオレート及びジグリセリンラウレートが好ましい。ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ソルビタン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数8〜2の脂肪酸が好ましい。これらのうち、ソルビタンオレート及びソルビタンラウレート等が好ましく挙げられる。
フィルムの成形性、物性及び加工時のハンドリング性等を考慮すると無機粒状体の平均粒径が0.007〜0.05μmであることが好ましい。形状は粒子状が好ましい。粒径が0.007μm未満の場合は、粒子が凝集し易くなり作業性が劣る。0.05μmを超える場合、特に数μmの粒径になると成形体やフィルムの表面に微細の凹凸が生じ外観が不透明になる。
本発明に係わる芳香族ポリエステルフィルムは、芳香族ポリエステル樹脂、又は、芳香族ポリエステル樹脂と脂肪族ポリエステル樹脂との混合樹脂に対し、上記界面活性剤、(必要に応じてアンチブロッキング剤)を添加、混合して樹脂組成物となし、得られた樹脂組成物を押出機等の成形機を用いて、混練、溶融して、フィルム状に成形することにより製造される。ポリエステル樹脂組成物を製造する方法、及びフィルムを製造する方法には特に制限はなく、T−ダイが装着された押出機を用いる押出成形、円形ダイが装着れた押出機を用いるインフレーション成形、カレンダー成形などの公知の方法が適用できる。通常、フィルムの成形温度は150〜200℃程度である。製膜時のシワ発生などを防止するために、溶融樹脂の冷却法等を工夫するためにTダイ法ではエアーナイフ、インフレーション法では冷却エアー、冷却水を使用した冷却ロールなどを使用することが望ましい。
次いで、本発明の芳香族ポリエステルフィルムをシーラントフィルムとして用いる場合について説明する。
通常、本発明の芳香族ポリエステルフィルムをシーラントフィルムとして用いる場合、該芳香族ポリエステルフィルムを基材層に積層して使用する。積層する方法には制限がなく公知の方法が適用される。例えば、生産性の観点から押出ラミネート法が好ましい。詳しくは、溶融した基材層を形成するための樹脂又は樹脂組成物、及び、上記芳香族ポリエステル組成物を共押出し、2種のフィルムを成形しながら、両フィルムを圧着してラミネートし、冷却して巻き取る方法が挙げられる。また、ドライラミネート法でもよい。詳しくは、前記2種のフィルムをそれれ成形した後、両フィルムを接着剤などを用いて貼り合わせる方法が挙げられる。
(8)ヒートシール性
芳香族ポリエステルフィルムを幅(TD方向)15cm、長さ(MD方向)15cmに切断し、2枚の試験片を作成する。試料の方向を合わせて2枚重ね合わせ、ヒートシールテスター(テスター産業株式会社製、形式:TP−701−A・B)を使用し、2.5cm幅のシールバーにより、袋状になる様にフィルムのMD方向の1方向は開口部とし他の3方向を、シール温度100℃、シール圧245kPa(2.5kg/c の条件下で片側より加熱して1秒間ヒートシールする。但し、ヒ−トシール部は端部より1cm内側とする。室温まで冷却した後、られた袋の3辺の未シール部をそれぞれ手で掴み、剥離角度180度で引張り、TD方向、MD方向それぞれのヒートシール性を評価する。ヒートシール性の評価基準は以下の通り。
良好:TD方向とMD方向のいずれのヒートシール部も破れずに、他の部位が先に破れたものを良好とする。
不良:他の部位よりもTD方向とMD方向のいずれかのヒートシール部が先に破れたものを不良とする。
<芳香族系ポリエステルフィルムの製造>
実施例1
芳香族系ポリエステル樹脂(BASF社製、商品名:ECOFLEX)100重量部に対し、界面活性剤として、ジグリセリンモノオレート(理研ビタミン製、商品名:O−71DE)0.4重量部、ジグリセリンラウレート(理研ビタミン製、商品名:L−71D)0.4重量部、及び、ソルビタンラウレート(理研ビタミン製、商品名:L−250A)1.2重量部を添加、混合して、界面活性剤を含む芳香族ポリエステル樹脂組成物を製造した。得られた樹脂組成物を、Tダイが装着されたシリンダーの内径が65mmのスクリュー押出機を用いて、温度150〜190℃において混練、溶融して押出成形し、厚み12μmの芳香族系ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの溶融成形性、製膜性、及びフィルムの上記特性を上記方法により評価した。フィルム組成を表1、フィルム特性の評価結果を表3に示す。
<外層用樹脂組成物>
芳香族ポリエステル樹脂:100重量部、ジグリセリンモノオレート:0.7重量部、ジグリセリンラウレート:0.7重量部、ソルタンラウレート:0.6重量部、エルカ酸アマイド:0.003重量部。
<中間層用樹脂組成物>
ポリ乳酸:100重量部、エルカ酸アマイド:0.1重量部。
尚、使用した各原料の商品名は上記と同様である。
<食品包装用ラップフィルムの試験>
実施例14
実施例1〜13で得られたフィルムを用いて、発泡ポリスチレン製トレー(縦:20cm、横:15cm)に粘で作成した重り100gを2個入れ、それらの全体を手包装した。
包装するに際し、芳香族ポリエステルフィルムの巻き物からの繰り出し性に何ら問題がなかった。また、芳香族ポリエステルフィルム同士の密着性が良好であり、発泡ポリスチレン製トレーからフィルムが剥がれることがなく密着状態が良好であった。更に、包装体を5℃の保管庫内に1時間保管したが、芳香族ポリエステルフィルムの内面に水滴が流れずに付着することはなかった。
<シーラントフィルム層用樹脂組成物>
芳香族ポリエステル樹脂:100重量部、ジグリセリンモノオレート:0.7重量部、ジグリセリンラウレート:0.7重量部、ソルタンラウレート:0.6重量部、エルカ酸アマイド:0.003重量部。
<基材層用樹脂組成物>
ポリ乳酸:100重量部、エルカ酸アマイド:0.1重量部。
尚、使用した各原料の商品名は上記と同様である。
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