JP2004307702A - 炭化装置及び炭化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来では、組立、分解可能な木炭焼成釜が提案され、原料木材のある近くまで移動、搬送できる木炭焼成釜が提案されているが、移動、搬送が可能なために大きな処理能力を持たせることができず、大量の倒木や間伐材の処理をするには不向きである問題点があった。
【解決手段】本発明では、少なくとも側壁部2を複数に分割された断熱壁201で囲み且つ該断熱壁201と分離可能で天井を覆う天井壁3で形成される窯本体1に、1本の主煙突5と複数本の副煙突9、10、11、12を設け、窯本体1を第一次炭化室6と第二次炭化室7に区分する障壁8とを備え、前記第二次炭化室7に収納した原料材14を少なくとも前記副煙突9、10、11、12の煙突口の大きさを調整して空気の流入量を制御して前記原料材の炭化を行うことを特徴とする。これにより炭化時間の調整を行えることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一度に多くの原料材を収納でき且つ炭化時間を制御できる炭化装置及び炭化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木炭はその多孔質構造を有する材料として、燃料用だけなく床下の吸湿材、水質の改良材、害虫駆除剤等の多くの用途に活用されている。そのために、木炭は備長炭に象徴されるように極めて上質の木炭を求められ、上質の木炭を生産するための炭焼きが行われている。
【0003】
例えば、特開2000−319675では分解、移動、組立が可能であって原料材の搬入作業および木炭の排出作業が容易な木炭焼成釜が提案されている。
【0004】
図7を参照して、この木炭焼成釜について説明をする。この木炭焼成釜21は下方半体22が四角筒型で、上方半体23が水平前後方向に中心軸が向かう略半円筒型を組み合わせて結合し、床部24を備えて内部が空洞のある釜本体25と、その前面に釜本体25より一回り小さくその前面から釜本体25内部にまで前後方向に空洞開口する筒型の焚き釜26を接続した構成である。
【0005】
下方半体22と上方半体23とは上下に分離可能な構成にあり、クレーンなどのつり上げにより上方半体23を取り外し、下方半体22の内部を上方に広く開放されて、焼成前の原料木材の搬入作業および焼成後の木炭の搬出作業が容易に行えることになる。従って、木炭の製造効率が飛躍的に向上し、ひいては製造コストの大幅な削減が可能となる。
【0006】
また、木炭焼成釜21は任意設置場所での組立、分解が可能で移動、搬送が容易である特徴もある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−319675号公報
【特許文献2】
特開2000−44963号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ダム建設の抑制が図られ、それに伴い水害の防止のために森林の管理が重要視されてきた。森林の管理では大量の倒木や間伐材の処理が発生し、この倒木や間伐材を放置することは限りある資源の浪費につながる。
【0009】
従って、上述した組立、分解可能な木炭焼成釜が提案され、原料木材のある近くまで移動、搬送できる木炭焼成釜が提案されている。
【0010】
しかしながら、上述した木炭焼成釜は移動、搬送が可能なために大きな処理能力を持たせることができず、大量の倒木や間伐材の処理をするには不向きである問題点があった。
【0011】
また、原料木材を焼成する場合にはいつでも同一の条件で処理され、焼成時間を調整して処理量を増やす機能はなく、大量の倒木や間伐材が発生した場合には木炭焼成釜の台数を増やして処理するしか方法がない問題点もある。
【0012】
更に、上述した木炭焼成釜では工場生産のためにサイズが規格化され、発生する倒木や間伐材の量に応じて木炭焼成釜の大きさを変更して処理できない問題点もある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した種々の問題点に鑑みて為され、本発明では、少なくとも側壁部を断熱壁で囲み且つ該断熱壁と分離可能で天井を覆う天井壁で形成される窯本体と、側壁の1個所に設けた焚き口と、前記焚き口の反対側に設けた主煙突と、前記窯本体を前記焚き口と連なる第一次炭化室と前記主煙突と連なる第二次炭化室に区分する障壁と、前記第二次炭化室に連なりその両側に位置する複数の副煙突とを備え、前記第二次炭化室に収納した原料材を少なくとも前記副煙突の煙突口の大きさを調整して空気の流入量を制御して前記第二次炭化室の原料材の炭化を行うことを特徴とする。これにより炭化時間の調整を行えることができる。
【0014】
また、本発明では副煙突を第二次炭化室の両側に2本ずつ配置して、第二次炭化室の空気の流れを副煙突により調整をすることを特徴とする。これにより窯本体が大きくなっても第二次炭化室の原料材を均一に炭化できることができる。
【0015】
更に、本発明では断熱壁は複数のユニットに分割して形成され、断熱壁を連ねて窯本体の側壁を形成することを特徴とする。これにより断熱壁の組立が容易にできる。
【0016】
更に、本発明では断熱壁は内面を耐酸性の金属板、中間を軽量の断熱材、外面を耐火材の3層構造で形成されることを特徴とする。これにより断熱壁が軽量に形成でき、断熱効果も持たせることができる。
【0017】
更に、本発明の炭化方法では、断熱壁のユニットを並べて配置して窯本体の側壁部を形成し、障壁を用いて第一次炭化室と第二次炭化室に区分し、前記側壁に前記第一次炭化室と連なる焚き口を設け、前記焚き口の反対側に前記第二次炭化室と連なる主煙突を設け、前記第二次炭化室の側壁に複数本の副煙突を設けて天井を開放された窯本体を準備する工程と、前記天井から第一次炭化室に原料材を入れ、第二次炭化室に原料材を入れる工程と、前記天井を天井壁で覆い、前記第一次炭化室の原料材を前記焚き口から着火して炭化し、前記第一次炭化室の炭を燃焼させて前記第二次炭化室を加熱して前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程とを具備し、前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程で、前記副煙突の煙量を開閉量を制御してほぼ均一にして前記第二次炭化室の原料材を熱分解することを特徴とする。これにより窯本体を組み立てた後に、炭化時間を調整して第二次炭化室の原料材を均一に炭化できる。
【0018】
更に、本発明では側壁部の外側を地面に埋設して窯本体を形成することを特徴とする。これにより一層断熱効果及び密閉効果を向上させる。
【0019】
更に、本発明では、前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程で、前記副煙突の開閉量を調整して前記窯本体の温度を調整して前記第二次炭化室の原料材の炭化時間を調整することを特徴とする。これにより炭化サイクルを早めて炭化処理量を大幅に増加させ、且つ一定の品質以上の木炭の収量も大幅に向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図1から図6を参照して説明する。
【0021】
図1に本発明の炭化装置の斜視図、図2にその上面図、図3にその断面図を示す。
【0022】
本発明の炭化装置は、複数のユニットに分割された断熱壁201で囲まれた側壁部2と天井を覆う天井壁3とで構成される窯本体1と、側壁の1個所に設けた焚き口4と、焚き口4の反対側に設けた主煙突5と、窯本体1を焚き口4と連なる第一次炭化室6と主煙突5と連なる第二次炭化室7に区分する障壁8と、第二次炭化室7に連なりその両側に位置する複数の副煙突9、10、11、12とで構成されている。
【0023】
側壁部2は複数のユニットの断熱壁201を隣接して並べて形成される。断熱壁201は外側からデッキプレート(鋼材)202、セラミックウール203、ステンレス板204の3層構造に形成されている。
【0024】
各ユニットの断熱壁201は上下のH鋼15、16の溝に外側から耐火性のデッキプレート(鋼材)202、軽量で断熱性の良いセラミックウール203、耐酸性のステンレス板204がはめ込まれ、一定の間隔でアングル205を縦方向に設けてボルトで3者を一体化して形成される。具体的には、側面が2つのユニットで形成され、後面は1つのユニットで形成される。なお、ステンレス板204は炭化の際に発生する木酢液や竹酢液から断熱壁201を保護するために耐酸性であることが求められる。
【0025】
天井壁3は開閉式のために複数枚の上述した断熱壁201と同じようにデッキプレート(鋼材)302、セラミックウール303、ステンレス板304の3層構造に形成され、並べて天井を覆うことにより形成される。軽量化のためにこのセラミックウールは断熱壁よりも薄くしている。なお、図1では天井壁3は一部のみ図示しているが、実際は窯本体1の天井を全部覆うように設けられる。
【0026】
従って、窯本体1は地面13と側壁部2と天井壁3とで形成される。幅が約2200mm、奥行きが約6500mm、高さが約1100mmのほぼ長方形状の窯本体1となる。
【0027】
焚き口4は窯本体1の側壁部2の前面に設ける。窯本体1の前面は船の先端のように側壁部2を徐々に幅狭にして絞り込み、その前面にドラム缶等を設けて焚き口4を形成する。
【0028】
主煙突5は焚き口4の反対側、すなわち、主煙突5は側壁部2の後面に設ける。主煙突5の一端は側壁部2の下側を潜らせて窯本体1と地面13側から連結され、他端は95°から110°の角度で垂直より少し傾斜させて大気中に立てる。主煙突5としては外径約216mmのステンレス製の管を用いる。なお、主煙突5の近くの窯本体1には温度センサーを設置して主煙突5の煙の温度を測定して炭化の際の管理に用いる。
【0029】
障壁8は窯本体1を第一次炭化室6と第二次炭化室7とに区分するものであり、ステンレス板を用いて側壁部2が幅狭になる部分の近くに設けられる。従って、焚き口4を設けた側が第一次炭化室6となり、窯本体1の大部分を占める主煙突5を設けた側が第二次炭化室7となる。なお障壁8は窯本体1とその上部に天井壁3との間に空間を設け、第一次炭化室6からの炎を遮断して、熱を第二次炭化室7に導くようになっている。
【0030】
複数の副煙突9、10、11、12は第二次炭化室7の側壁部2の両側に設けられ、一端は側壁部2の下側から潜らせて第二次炭化室7と連結され、他端は大気中に95°から110°の角度で垂直より少し傾斜させて大気中に立てる。副煙突9、10、11、12も外径約120mmのステンレス製の管を用いる。副煙突9、10、11、12は第二次炭化室7の後面から約1600mmと約3300mmの位置に両側に2本ずつ設け、後で詳述するが炭化中の空気の流れを制御する。なお、本例では副煙突は4本であるが、第二次炭化室7の大きさに合わせて増減できる。
【0031】
次に、上述した炭化装置の設置方法について図2から図4を参照して説明する。
【0032】
最初に窯本体1の設置準備を行う。
【0033】
まず、整地を重機を用いて行う。炭化装置が大型であるので、10m四方で開けた風通しの良好な場所を選ぶ。炭化装置の大きさよりも約200mm程広く地面を平坦に掘る。特に、窯本体1の内部の水平を取り、水糸あるいは実寸大型紙を用い、窯本体1の外形を取る。
【0034】
次に、水糸あるいは実寸大型紙に合わせて窯本体1の各煙突、障壁8,補強支柱17の位置取りをする。
【0035】
更に、各煙突設置のための穴を掘る。主煙突5の位置に幅650mm、高さ300mm、奥行き1000mm程度の穴を地面に掘る。副煙突9、10、11、12の位置にそれぞれ幅420mm、高さ260mm、奥行き250mm程度の穴を地面に掘る。これらの穴により側壁部2の下側に窯の内部と外部を連結する。
【0036】
次に、窯本体1を設置する工程に入る。
【0037】
まず、障壁8の設置を行う。障壁8の両脇の地面の水平を取り、その両脇の位置にL字の鉄板を溶接しており、その鉄板が障壁8の両脇を支えるように障壁8のユニットを下ろす。障壁8を下ろすと障壁8の水平を取り、杭で仮止めをする。なお、障壁8と鉄板のL字の間に設けた溝に側壁部2の下側のH鋼15がはめ込まれる。
【0038】
次に、支柱17の設置を行う。補強用の支柱17はその両脇の地面の水平を取りながら、L字の鉄板171を据えてその鉄板に支柱17の両脇が重なるように支柱17を下ろす。この支柱17も水平を取り、杭で仮止めをする。なお、同様に支柱17と鉄板171のL字の間に溝を設けて側壁部2の下側のH鋼15がはめ込まれるスペースを設けている。
【0039】
更に、側壁部2の設置を行う。側壁部2は前述したように複数のユニットの断熱壁201から組み立てられる。具体的には、側面が2つのユニットで形成され、後面は1つのユニットで形成される。そこで側面を構成する左右側面のそれぞれ2つのユニットをその下側のH鋼15が支柱17および障壁8の両脇に設けられたL字の鉄板171の溝にはめ込まれ、窯本体1の奥の角には鉄板を据えてその上に断熱壁201を下ろす。断熱壁201は水平を随時確認しながら配置する。側壁部2の左右の側面を形成するユニットの断熱壁201はその接続する部分を重ね合わせてボルトで接合し、窯の密閉を保つためにしっかりと密着させる。側壁部2の後面のユニットの断熱壁201は側面の断熱壁201とボルトで接合し、接合部分はセラミックウールを外に出して密閉をする。
【0040】
更に、各煙突の設置をする。副煙突9、10、11、12は前述した煙突用の穴にエルボを差し込み、その両側を耐火煉瓦で挟んで固定をする。固定ができたら副煙突9、10、11、12用の直管を連結させる。副煙突9、10、11、12は煙が通りやすくするために95°から110°程度の角度を付ける。
【0041】
主煙突5も前述した煙突用の穴にエルボを差し込み、両側を耐火煉瓦で挟んで固定をする。主煙突5はエルボ部分と直管部分が一体に形成され、長く、重量もあるので、直管部分も石や耐火煉瓦等で動かないように側壁部2に止め金具を用いて固定し、煙突口105は確実に第二次炭化室7に連絡するように土に埋まったりしないように注意をする。主煙突5も煙が通りやすくするために95°から110°程度の角度を付ける。
【0042】
更に、焚き口4を設置する。焚き口4を設けるために窯本体1の正面の地面を水平に均す。その上にドラム缶を据え、ドラム缶と側壁部2との隙間を金属性の焚き口壁206で塞ぐ。焚き口壁206は側壁部2の一部を構成する。焚き口壁206は図示のように内側に突出した内壁208と外壁209よりなり、内壁208を側壁部2の隙間にはめ込む。外壁209は両側にハネ207を有し、側壁部2の上下のH鋼15、16にボルトで固定する。焚き口壁206とドラム缶の隙間はセラミックウールを詰め、ドラム缶の下側も同様にセラミックウールを詰めて土を入れて密閉をする。ドラム缶は外壁209から内壁208に渡って設けられ、内壁208と外壁209の空間には土を充填して断熱とドラム缶の支持を行う。ドラム缶は外側は点火できるように開口しており、第一次炭化室6にある部分は上側側面に窓を設けて第一次炭化室6の加熱を行えるように設計されている。
【0043】
更に、窯本体1の埋め戻しを行う。側壁部2と窯の大きさより約200mm程度大きく掘った穴との隙間を土19を入れて埋め、側壁部2はほとんど土の中に埋め込む。これにより、土19も断熱材及び密閉材として働き、断熱壁201と共同して断熱効果を高め且つ密閉効果も兼備する。この際、焚き口壁206のハネ207は土留めの働きがあり、焚き口4が土で埋まることを防止している。
【0044】
最後に、天井壁3を取り付けられる準備をしておく。すなわち、側壁部2の上側のH鋼16の溝に土とセラミックウールあるいはセラミックウールのみを詰めて、側壁部2と天井壁3との密閉を高める。
【0045】
続いて、本発明の炭化装置を用いた炭化方法を図3及び図5を参照して具体的に説明する。
【0046】
まず、原料材14の詰め込み作業を行う工程である。
【0047】
炭化装置の窯本体1の底部には空気の通りを確保するために、縦に3本、横に4本を目安に竹等の枕木18を並べて、原料材14を天井から詰める。原料材14は竹、木材等を第二次炭化室7に一杯になるように且つ最上面が水平になるように積み上げて行く。
【0048】
また、第一次炭化室6には十分に原料材が入るように縦にして詰める。原料材としては第二次炭化室7に入れる竹や木材の半端な長さのものを利用すると良い。
【0049】
次に、炭化装置の天井を天井壁3で覆う工程である。天井壁3は側壁部2の断熱壁201と同様の3層構造のものを用いて天井を閉鎖する。
【0050】
更に、焚き口4の可燃材に点火をし、着火まで持って行く工程である。
【0051】
点火の段階では火力を強くし、窯本体1内の温度を一気に上昇させるために扇風機等を用いて空気を送り込むと良い。やがて主煙突5から出てくる煙の温度が75〜85℃に安定すると、原料材14の熱分解が開始され着火したことが分かる。
【0052】
更に、本発明の特徴である炭化の工程に移る。
【0053】
第一次炭化室6の原料材がまず炭化され、第二次炭化室7の原料材の炭化が開始される間の熱源として働く。
【0054】
第二次炭化室7での原料材の炭化を均一に行うために、主煙突5と4本の副煙突9、10、11、12から煙が出るように煙突用の蓋20を用いて各煙突口の大きさを調整する。5本すべての煙突から煙が出るように調節を行い、原料材14が均一に炭化されるように窯本体1の空気の流れを制御する。
【0055】
例えば、左側の奥の副煙突9の煙が止まった場合は、左側の手前の副煙突10の煙突口を煙突用の蓋20を用いて狭めて煙の量を減らし、右側の2本の副煙突11、12の煙突口も煙突用の蓋20を用いて狭めて煙の量を減らし、窯本体1の空気の流れが左側の奥の副煙突9に向かうように調整をしてこの副煙突9からも煙が出る状態に持っていく。このように複数本の副煙突から均一に煙が出るように各副煙突9、10、11、12の煙突口の開閉度を調整しながら炭化を進める。
【0056】
炭化がある程度進むと、主煙突5の煙突口に蓋20を乗せて半分程度の大きさにしておく。そして各煙突からの煙の水分量が減り、乾いた感じがする時点で且つ主煙突5の煙の温度が約120℃になった時点で、副煙突9、10、11、12の煙突口に蓋20を乗せて重石で固定をする。そして主煙突5の温度が急激に上昇して300℃付近に達し且つ主煙突5の煙が無色、透明になったら、主煙突5の煙突口を全開にして窯本体1への空気量を増加させる。ここから精錬が行われ、炭に含まれる不純物が減少される。温度が上昇しなくなった時点で且つ主煙突5の煙が無色、透明になったら、精錬を終了して炭化を完了する。
【0057】
更に、精錬を終了すると窯の鎮火を行う工程に入る。
【0058】
精錬を完了すると、焚き口4と主煙突5の密閉を行う。副煙突9、10、11、12は既に炭化の途中で密閉されている。これにより窯本体1と外部との空気が遮断され、2〜4日間放置して炭を冷却する。
【0059】
更に、炭の取り出しの工程を行う。
【0060】
まず、天井壁3を順番に取り除いて窯本体1の天井を開放して炭を取り出す。このとき、第一次炭化室6の原料材は完全に燃え尽きて、灰になっているが、第二次炭化室7の原料材14は炭になっている。
【0061】
最後に、本発明の特徴の1つである炭化時間の調整について図6を参照して説明する。
【0062】
本発明の炭化装置では複数本の副煙突9、10、11、12の煙突口の開閉により炭化時間を調整できる特徴がある。
【0063】
まず、副煙突9、10、11、12の煙突口を蓋20の調整により大きく開放して、窯本体1に流入する空気量を増加させると、窯本体の熱が外部に逃げて内部の温度が低下する。このために低温で炭化を行うので、熱分解が完了するまでの平衡状態(内部の熱分解温度が400℃〜500℃、主煙突の煙の温度75℃〜90℃で安定する)の時間が長くなる。長時間かけて炭化を行うと、できた炭は硬く、炭素の純度が高い良質の炭が生産できる。また、温度変化も比較的緩やかになり、窯本体1のH型鋼材15や断熱壁201のステンレス板204に与えるダメージも小さくなる。
【0064】
一方、副煙突9、10、11、12の煙突口を閉鎖し、窯本体1に流入する空気量を減少させると、窯本体1の内部に熱を留め、内部の温度が上昇する。このために内部の温度はすぐに上昇して、熱分解が完了するまでの平衡状態の時間が短くできる。できた炭は柔らかく、炭素の純度は低くなる。しかし、短時間に多くの原料材14の炭化が行われ原料材14の大量処理ができる。
【0065】
図6は、縦軸に主煙突の温度、横軸に着火から炭化終了までの累積時間を取り、
実線が副煙突9、10、11、12の煙突口をほぼ全開にした場合、点線がほぼ半開にした場合、一点鎖線がほぼ閉鎖した場合のそれぞれの特性を示している。実線は着火(主煙突の温度が75℃〜85℃)から炭化完了(主煙突の温度が300℃〜350℃)までの平衡状態の時間が約18時間である。点線は着火から炭化完了まで時間が約32時間である。一点鎖線は着火から炭化完了まで時間が約48時間である。従って、副煙突9、10、11、12の開閉により着火から炭化完了まで時間を約3倍の範囲で調整できることが明白である。更に、主煙突5の煙突口の開閉も調整することで窯本体1に流入する空気量の調整をもっと大幅に変化できるので、着火から炭化完了まで時間を更に大きな範囲で調整可能となる。
【0066】
【発明の効果】
本発明では、主煙突の他に副煙突を複数本設けて、この副煙突の煙突口の開閉の大きさを調整することにより、炭化時間の調整を行える炭化装置を実現できる。
【0067】
また、本発明では、窯本体を第一次炭化室と第二次炭化室に障壁で分けることにより、第一次炭化室の原料材が長時間に渡り窯本体を加熱できるので、大量の原料材を効率よく炭化できる炭化装置を実現できる。
【0068】
更に、本発明では副煙突を第2の第二次炭化室の両側に2本ずつ配置して、第2の第二次炭化室の空気の流れを副煙突の開閉の大きさにより調整をすることで、窯本体が大きくなっても第二次炭化室の原料材を均一に炭化できる利点がある。
【0069】
更に、本発明では断熱壁はユニットに形成され、このユニットを連ねて窯本体の側壁を形成することにより、組立が容易にできる炭化装置を実現できる。
【0070】
更に、本発明では断熱壁は内面を耐酸性の金属板、中間を軽量の断熱材、外面を耐火材の3層構造で形成されることにより、断熱壁が軽量に形成でき、断熱効果も持たせることができる炭化装置を実現できる。
【0071】
更に、本発明の炭化方法では、原料材を炭化する工程で、副煙突の煙量を開閉量を制御してほぼ均一にして第二次炭化室の原料材を熱分解することにより、窯本体を組み立てた後に、炭化時間を調整して第二次炭化室の原料材を均一に炭化することができる。
【0072】
更に、本発明では断熱壁の外側を地面に埋設して窯本体を形成することにより、一層断熱効果と密閉効果を向上させることができる。
【0073】
更に、本発明では、原料材を炭化する工程で、前記副煙突の開閉量を調整して窯本体の温度を調整して第二次炭化室の原料材の炭化時間を調整することにより炭化処理量を大幅に向上させることができ、また炭化処理量に合わせて炭化時間を選ぶこともできる。すなわち、炭化サイクルを早めて処理量を増加させたり、一定の品質を持つ木炭を量産できることをその状況と目的で選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭化装置の構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明の炭化装置の構造を説明する上面図である。
【図3】本発明の炭化装置の構造を説明する断面図である。
【図4】本発明の炭化装置の設置方法を説明するフロー図である。
【図5】本発明の炭化方法の手順を説明するフロー図である。
【図6】本発明の炭化方法の炭化時間の調整を説明する特性図である。
【図7】従来の木炭焼成釜を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 窯本体
2 側壁部
3 天井壁
4 焚き口
5 主煙突
6 第一次炭化室
7 第二次炭化室
8 障壁
9、10、11、12 副煙突
13 地面
14 原料材
15、16 H型鋼材
17 補強支柱
18 枕木
19 土
20 煙突用の蓋
201 断熱壁
202 プラスターボード
203 セラミックウール
204 ステンレス板
205 アングル
206 焚き口壁
207 ハネ
208 焚き口壁の内壁
209 焚き口壁の外壁

Claims (8)

  1. 少なくとも側壁部を断熱壁で囲み且つ該断熱壁と分離可能で天井を覆う天井壁で形成される窯本体と、
    側壁部の1個所に設けた焚き口と、
    前記焚き口の反対側に設けた主煙突と、
    前記窯本体を前記焚き口と連なる第一次炭化室と前記主煙突と連なる第二次炭化室に区分する障壁と、
    前記第二次炭化室に連なりその両側に位置する複数の副煙突とを備え、
    前記第二次炭化室に収納した原料材を少なくとも前記副煙突の煙突口の大きさを調整して空気の流入量を制御して前記第二次炭化室の原料材の炭化を行うことを特徴とする炭化装置。
  2. 前記副煙突を前記第二次炭化室の両側に2本ずつ配置して、前記第二次炭化室の空気の流れを前記副煙突により調整をすることを特徴とする請求項1に記載の炭化装置。
  3. 前記断熱壁は複数のユニットに分割して形成され、前記断熱壁を連ねて前記窯本体の側壁部を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化装置。
  4. 前記断熱壁で形成された前記窯本体の側壁部は土で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の炭化装置。
  5. 前記断熱壁は内面を耐酸性の金属板、中間を軽量の断熱材、外面を耐火材の3層構造で形成されることを特徴とする請求項3に記載の炭化装置。
  6. 断熱壁のユニットを並べて配置して窯本体の側壁部を形成し、障壁を用いて第一次炭化室と第二次炭化室に区分し、前記側壁部に前記第一次炭化室と連なる焚き口を設け、前記焚き口の反対側に前記第二次炭化室と連なる主煙突を設け、前記第二次炭化室の側壁部に複数本の副煙突を設けて天井を開放された窯本体を準備する工程と、
    前記天井から前記第一次炭化室に原料材を入れ、前記第二次炭化室に原料材を入れる工程と、
    前記天井を天井壁で覆い、前記第一次炭化室の原料材を前記焚き口に着火して炭化し、前記第一次炭化室の炭を燃焼させて前記第二次炭化室を加熱して前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程とを具備し、
    前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程で、前記副煙突の煙量を開閉量を制御してほぼ均一にして前記第二次炭化室の原料材を熱分解することを特徴とする炭化方法。
  7. 前記側壁部の外側を地面に埋設して前記窯本体を形成することを特徴とする請求項6に記載の炭化方法。
  8. 前記第二次炭化室の原料材を炭化する工程で、前記副煙突の開閉量を調整して前記窯本体の温度を調整して前記第二次炭化室の原料材の炭化時間を調整することを特徴とする請求項6に記載の炭化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10088150B2 (en) 2013-07-26 2018-10-02 Yamamoto Bio-Charcoal Mfg. Co., Ltd. Carbonized material production kiln

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