JP2004307543A - 油滓からの脂肪酸エステルの製造方法及び製造装置 - Google Patents

油滓からの脂肪酸エステルの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】油脂の精製工程の一つである脱酸工程において発生する油滓から、付加価値の高い脂肪酸エステルを製造することが可能な脂肪酸エステルの製造方法および脂肪酸エステルの製造装置を提供する。
【解決手段】油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせた後、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離し、このダーク油と、アルコールとを混合し、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる。
油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で、撹拌、混合して分解反応を行わせる。
また、油滓に添加する酸として硫酸を用いる。
また、エステル化反応の工程では、温度:200〜350℃、圧力:15〜25MPaの条件で反応を行わせる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、脂肪酸エステルの製造方法及び製造装置に関し、詳しくは、油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓からの脂肪酸エステルの製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、植物性油脂の精製工程の一つである脱酸工程では、原油中に含まれる遊離脂肪酸やリン脂質・微量金属が除去されるが、一般的に遊離脂肪酸はアルカリ水溶液で中和し、油脂に難溶性の脂肪酸石けんとして分離除去する方法が用いられている。
【0003】
この脂肪酸石けんは水分、油脂(主として付着した原料油脂に由来する油脂)、その他不純物とともに分離され、油滓(脱酸油滓)と呼ばれている。なお、この油滓は、アルカリフーツ、ソープストックとも呼ばれるものである。
【0004】
ところで、この油滓は、通常、水分を30〜70重量%、脂肪酸石けん及び油脂を20〜60重量%、その他不純物(ガム成分など)を10〜50重量%の割合で含有している。そして、油滓中の脂肪酸石けんは、酸分解によって再び脂肪酸として、油脂とともにその他の水分などから分離されている。なお、上述のようにして酸分解することにより分離された脂肪酸と油脂の混合物は、ダーク油と称されており、通常、脂肪酸を60〜80重量%、油脂を40〜20重量%の割合で含有している。
そして、このダーク油は、従来、燃料や粗脂肪酸の原料として使用されているが、近年、さらに付加価値の高い用途が模索されているのが実情である。
【0005】
本願発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、油脂の精製工程の一つである脱酸工程において発生する油滓から、付加価値の高い脂肪酸エステルを製造することが可能な脂肪酸エステルの製造方法および脂肪酸エステルの製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)の脂肪酸エステルの製造方法は、
油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓から脂肪酸エステルを製造する方法であって、
(a)油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる工程と、
(b)反応液から、前記分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する工程と、
(c)分離したダーク油と、アルコールとを混合し、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせて脂肪酸エステルを生成させる工程と
を具備することを特徴としている。
【0007】
油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせた後、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂(主として付着した原料油脂に由来する油脂)を主たる成分とするダーク油を分離し、このダーク油と、アルコールとを混合し、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせることにより、油滓から効率よく脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0008】
また、請求項2の脂肪酸エステルの製造方法は、油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる工程において、油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で、撹拌、混合して分解反応を行わせることを特徴としている。
【0009】
油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で、撹拌、混合して分解反応を行わせることにより、油滓を効率よく分解することが可能になり、得られるダーク油をアルコールと混合して、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせることにより、油滓から収率よく脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0010】
また、請求項3の脂肪酸エステルの製造方法は、前記油滓に添加される酸が硫酸であることを特徴としている。
【0011】
油滓に添加する酸として硫酸を用いることにより、コストの増大を招くことなく、油滓を確実に分解することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0012】
また、請求項4の脂肪酸エステルの製造方法は、
前記エステル化反応を行わせて脂肪酸エステルを生成させる工程における温度条件及び圧力条件が、
温度:200〜350℃
圧力:15〜25MPa
の範囲にあることを特徴としている。
【0013】
エステル化反応を行わせる際の温度条件及び圧力条件を、温度:200〜350℃、圧力:15〜25MPaの範囲とすることにより、アルコールを確実に超臨界状態とすることが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
なお、反応温度を200〜350℃の範囲としたのは、反応温度が200℃未満の場合、エステル化反応の進行が不十分になり、また、反応温度が350℃を超えると、実装置では熱源の確保が困難になり、設備コストの著しい増大を招くこと、脂肪酸の種類によっては熱分解を起こす場合があることなどの理由による。
また、反応圧力を15〜25MPaの範囲としたのは、反応圧力が15MPa未満になると次の工程でのエステル化反応が不十分になり、25MPaを超えると設備コストの著しい増大を招くことによる。
【0014】
また、請求項5の脂肪酸エステルの製造方法は、前記アルコールとして、炭素数が1〜5の低級アルコールを用いることを特徴としている。
【0015】
アルコールとして、炭素数が1〜5の低級アルコールを用いることにより、実用可能な温度条件、圧力条件でアルコールを超臨界状態にすることが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。炭素数が1〜5の低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノールなどが例示される。
【0016】
また、請求項6の脂肪酸エステルの製造方法は、分離したダーク油を水洗した後、エステル化反応工程に供することを特徴としている。
【0017】
分離したダーク油を水洗した後、エステル化反応工程に供することにより、ダーク油中の水溶性不純物を除去して高純度の脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0018】
また、請求項7の脂肪酸エステルの製造方法は、燃料として用いられる脂肪酸エステルを製造するために用いられるものであることを特徴としている。
【0019】
本願発明を、燃料用の脂肪酸エステルの製造方法に適用することにより、油滓から、効率よく燃料(軽油代替燃料)として用いることが可能な脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0020】
また、本願発明(請求項8)の脂肪酸エステルの製造装置は、
油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓から脂肪酸エステルを製造するための脂肪酸エステルの製造装置であって、
油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段と、
反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段と、
前記ダーク油とアルコールとを、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる反応機構部と
を備えていることを特徴としている。
【0021】
油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段と、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂(主として付着した原料油脂に由来する油脂)を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段と、ダーク油とアルコールとを、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる反応機構部とを備えた脂肪酸エステルの製造装置を用いることにより、油滓から脂肪酸エステルを効率よく製造することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を示してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0023】
図1〜図3は本願発明の一実施形態にかかる、油滓からの脂肪酸エステルの製造方法を実施するために用いた製造装置を示す図であり、図1は油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段Aと、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂(主として付着した油脂原料に由来する油脂)を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段Bと、分離したダーク油を水洗する洗浄手段Cと、ダーク油とアルコールとを、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる管型反応器やその周辺機器からなる反応機構部Dを示す図である。
【0024】
また、図2は管型反応器でエステル化反応を行わせた後の反応液を蒸留して、アルコール及び水を主たる成分とする低沸点成分と、脂肪酸エステル、グリセリン、及び高沸点不純物を含む高沸点成分を分離する蒸留手段E、蒸留手段Eにより分離した低沸点成分を蒸留してアルコールを回収するアルコール回収手段F、及び高沸点成分中に含まれる少量の脂肪酸を中和反応により分離除去する脂肪酸除去手段Gを示す図である。
【0025】
また、図3は蒸留手段E(図2)により分離した高沸点成分を蒸留して高沸点不純物を除去する高沸点不純物除去手段H、及び高沸点不純物除去手段により高沸点不純物が除去された脂肪酸エステルとグリセリンを含む液を脂肪酸エステルとグリセリンに分離する分離手段Iを示す図である。
【0026】
図1〜図3に示すように、本願発明の脂肪酸エステルの製造装置は、油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段Aと、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段Bと、分離したダーク油を水洗する洗浄手段Cと、ダーク油とアルコールとの混合流体を、アルコールが超臨界状態となる条件で通過させることにより、連続的にエステル化反応を行わせる管型反応器4及びその周辺機器からなる反応機構部D(図1)と、管型反応器4におけるエステル化反応後の反応液を蒸留して低沸点成分と高沸点成分に分離する蒸留手段Eと、低沸点成分を蒸留してアルコールを回収するアルコール回収手段Fと、高沸点成分中に含まれる少量の脂肪酸を中和反応により分離除去する脂肪酸除去手段G(図2)と、高沸点成分を蒸留して高沸点不純物を除去する高沸点不純物除去手段Hと、高沸点不純物除去手段Hで高沸点不純物が分離された高沸点成分中の脂肪酸エステルとグリセリンを分離する分離手段I(図3)を備えている。
【0027】
この脂肪酸エステルの製造装置において、分解反応手段Aは、油滓に硫酸を添加して、撹拌、混合することにより、油滓中の脂肪酸石けんを再び脂肪酸にするための分解反応を行わせるための設備であり、この実施例では、油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で、撹拌、混合することにより、脂肪酸石けんを脂肪酸に分解するための反応を十分に行わせるように構成されている。
【0028】
また、分離手段Bは、分解反応手段における反応が終了した反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する機構部であり、この実施形態では、デカンタータイプ(静置分離式)の分離手段が用いられている。
なお、分解反応後の反応液は、上層である遊離脂肪酸及び油脂を主成分とする層と、中間層である非水溶性の不純物を主たる成分とするオリ(澱)と、下層である水層の3層に分離する。
この実施形態では、分離手段として、デカンタータイプ(静置分離式)のものを用いているが、分離手段はこれに限らず、遠心分離式のものなど、種々の方式のものを用いることが可能である。
なお、下層の硫酸、硫酸ナトリウムなどを含む水分は、取り出してpH処理を行った後、廃水処理される。
また、中間層であるオリ(澱)は、取り出して廃棄物として排出される。
【0029】
また、分離したダーク油を水洗する洗浄手段Cは、ダーク油に含まれる水溶性の不純物を除去するための機構であり、ダーク油を水と接触させた後、両者を分離することができるように構成されており、その具体的な構成には特に制約はないが、例えば、遠心分離式のものや、撹拌・静置分離式のものなどを用いることが可能である。なお、この洗浄手段Cは、ダーク油に含まれる水溶性の不純物が少ない場合などにおいては省略することも可能である。
【0030】
また、反応機構部D(図1)は、ダーク油を予熱するダーク油予熱器3a、アルコールを臨界温度以下の温度に予熱するアルコール予熱器3b、ダーク油予熱器3a及びアルコール予熱器3bにおいて予熱されたダーク油とアルコールを液相状態で混合させながらアルコールが超臨界状態となる反応温度にまで昇温する、撹拌機構(この実施例ではインラインミキサー(図示せず))を備えた混合昇温器3c、ダーク油とアルコールの混合流体を通過させることにより連続的にエステル化反応を行わせる管型反応器4とを備えている。
【0031】
なお、管型反応器4には、所定の長さの管をつづら折り状に曲折させた管型の反応器本体4aと、ダーク油とアルコールの混合流体(原料流体)をアルコールの超臨界領域の所定の温度及び圧力に達するまで加熱昇温し、又はその温度及び圧力に保持するためのヒータ4bが配設されている。ヒータ形式は熱媒や高圧スチームを利用した2重管式加熱形式や電気ヒータ形式など、加熱形式に制限はない。
【0032】
なお、管型反応器4の出口側に、例えば、反応後の液とアルコールとの熱交換を行わせることによりアルコールを予熱して熱を回収する熱回収部5を設けることも可能であり、この熱回収部5の有無及び熱回収部を設ける場合の具体的な構成には特別の制約はない。
【0033】
管型反応器4におけるエステル化反応後の反応液から低沸点成分を留出させて低沸点成分と高沸点成分とを分離する蒸留手段E(図2)は、図2に示すように、管型反応器4の出口側に配設された減圧システム11と、減圧システム11を出た反応液(反応済み液)をフラッシュ蒸発させるフラッシュ缶13aと、減圧した反応液を受け入れるバッファタンク12と、バッファタンク12より供給される反応液からアルコール及び水を主たる成分とする低沸点成分を留出させて、低沸点成分と、脂肪酸エステル、グリセリン、及び高沸点不純物を含む高沸点成分を分離する蒸発部13bと、蒸発部13bで蒸発しなかった高沸点成分を受ける高沸点成分タンク14と、フラッシュ缶13aと蒸発部13bで蒸発したアルコール及び水の蒸気を凝縮させるコンデンサ15と、コンデンサ15で凝縮したアルコールと水からなる低沸点成分を受ける低沸点成分タンク16を備えている。
【0034】
また、低沸点成分を蒸留してアルコールを回収するアルコール回収手段F(図2)は、低沸点成分タンク16から供給されるアルコールと水からなる低沸点成分を蒸留してアルコールと水に分離する蒸留塔21と、留分であるアルコールの蒸気を凝縮させるコンデンサ22を備えている。
【0035】
また、高沸点成分中に含まれる少量の脂肪酸を中和反応により分離除去する脂肪酸除去手段Gは、蒸留手段Eの高沸点成分を受ける高沸点成分タンク14から送液されるライン中にアルカリをライン添加して、機械的分離器内で中和反応と分離を行う分離器23を備えている。そして、この分離器23では、中和された不純物である脂肪酸石けんが分離される。この分離器23としては、遠心分離型の分離器や、遠心分離型以外の、機械分離式の種々の分離器を用いることが可能である。
【0036】
また、高沸点成分を蒸留して高沸点不純物を除去する高沸点不純物除去手段Hは、脂肪酸エステル及びグリセリンを留出させて、未反応物や重合物(高沸点不純物)を釜残として分離する薄膜式のヒータ及び蒸発缶からなる蒸留器31と、留出した脂肪酸エステル及びグリセリンを凝縮させるコンデンサ32とを備えている。なお、蒸留器31としては、薄膜式のヒータ及び蒸発缶からなるものに限らず、種々の型式のものを用いることが可能である。
なお、コンデンサ32の下流側の真空ライン34には、トラップ35が配設されている。
【0037】
また、高沸点成分から高沸点不純物を除去した後の、脂肪酸エステルとグリセリンを含む高沸点成分を脂肪酸エステルとグリセリンに分離する分離手段I(図3)は、コンデンサ32及びトラップ35から供給される脂肪酸エステルとグリセリンを含有する液を遠心力を利用して、比重差により脂肪酸エステルとグリセリンとに分離する分離器36を備えている。この分離器36としては、遠心分離型の分離器に限らず、他の型式の機械的分離のものを用いることも可能である。
【0038】
また、この実施形態では、真空吸引手段37として、ガスエゼクタ付きの封水真空ポンプが用いられている。ただし、真空吸引手段37の型式に特別の制約はなく、他の型式のものを用いることも可能である。
【0039】
【実施例】
以下に本願発明の実施例を示して本願発明の特徴をさらに具体的に説明する。
上述のように構成された脂肪酸エステルの製造装置を用いて、植物性油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓を、以下の条件、手順で処理して、脂肪酸エステルを製造した。
【0040】
[1]油滓の分解(ダーク油の生成)
(1)油滓の組成、性状
水分 :30〜70重量%
脂肪酸石けん及び油脂 :20〜60重量%
その他不純物(ガム成分など):10〜50重量%
(2)硫酸の添加
上記組成を有する油滓を60℃に加熱し、低速撹拌しながら、pHが3.0になるまで濃硫酸を添加する。
(3)反応温度
上述の濃硫酸の添加による反応熱により、温度が約80℃に上昇する。
そして、この約80℃の温度で撹拌混合することにより分解反応を行わせる。
【0041】
上記の条件で分解反応を行わせることにより、油滓100重量部から約40重量部の割合でダーク油を分離することができた。
なお、この実施例では、ダーク油を遠心分離機により水で洗浄しながら脱水した。
このようにして得たダーク油の組成は、脂肪酸と油脂を以下の割合で含有するものであった。
脂肪酸:60〜80重量%
油脂 :40〜20重量%
【0042】
[2]ダーク油からの脂肪酸エステルの生成
上記[1]の工程で得たダーク油をアルコール(この実施例ではメタノール)と混合し、以下の条件で反応させることにより脂肪酸エステルを生成させた。
(1)反応温度
300℃
(2)反応圧力
15〜22MPa
(3)液空間速度
約0.08〜0.13 1/min
(4)溶媒(メタノール)添加率
ダーク油の約0.5〜1.0重量倍
【0043】
そして、反応液から溶媒であるメタノールと水分を留去するとともに、高沸点不純物を除去して回収した脂肪酸エステルについて、ガスクロマトグラフィー及びガスクロマトグラフィー・質量分析法による分析を行った。
【0044】
回収した脂肪酸エステルの組成(分析結果)
パルミチン酸エステル : 6.0%
オレイン酸及びステアリン酸エステル: 44.5%
リノール酸エステル : 19.3%
リノレン酸エステル : 5.8%
その他脂肪酸エステル化物 : 15.2%
グリセリン : 0.8%
水 分 : 0.05%
その他 : 残り
【0045】
上記のように、検出された脂肪酸エステルの脂肪酸種は、主にパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸であり、その他、脂肪酸種を同定することができない脂肪酸エステル化物も一部存在しており、蒸留操作を行うことで最終的に約90%の脂肪酸エステル化物を回収できることが確認された。
【0046】
また、上記の分析結果から、エステル化反応は十分に進行しており、脂肪酸エステル化物以外の物質はグリセリンと、微量水分と、モノグリセリン脂肪酸エステルであることが確認された。
【0047】
上記実施例により、油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓から、目的とする軽油代替燃料として使用することが可能な品質を有する脂肪酸エステルが得られることが確認された。
また、回収されたメタノールについても分析を行い、リサイクル使用が可能な品質のものであることが確認されている。
【0048】
なお、上記実施例では、アルコールとしてメタノールを用いているが、炭素数が2〜5の他の低級アルコール、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノールなどを用いることも可能である。
【0049】
また、上記実施例では、アルコール(メタノール)を予熱するようにしているが、ダーク油とアルコールを混合した混合流体を予熱するように構成することも可能である。
【0050】
本願発明はさらにその他の点においても上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、管型反応器、予熱器、及び混合昇温器などの温度条件や圧力条件、管型反応器内における液空間速度などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0051】
【発明の効果】
上述のように、本願発明(請求項1)の脂肪酸エステルの製造方法においては、油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせた後、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離し、このダーク油と、アルコールとを混合し、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせるようにしてるので、油滓から効率よく脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0052】
また、請求項2の脂肪酸エステルの製造方法のように、油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で撹拌、混合して分解反応を行わせることにより、油滓を効率よく分解することが可能になり、得られるダーク油をアルコールと混合して、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせることにより、油滓から収率よく脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0053】
また、請求項3の脂肪酸エステルの製造方法のように、油滓に添加する酸として硫酸を用いることにより、コストの増大を招くことなく、油滓を確実に分解することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0054】
また、請求項4の脂肪酸エステルの製造方法のように、エステル化反応を行わせる際の温度条件及び圧力条件を、温度:200〜350℃、圧力:15〜25MPaの範囲とすることにより、アルコールを確実に超臨界状態とすることが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
【0055】
また、請求項5の脂肪酸エステルの製造方法のように、アルコールとして、炭素数が1〜5の低級アルコールを用いることにより、実用可能な温度条件、圧力条件でアルコールを超臨界状態にすることが可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
【0056】
また、請求項6の脂肪酸エステルの製造方法のように、分離したダーク油を水洗した後、エステル化反応工程に供することにより、ダーク油中の水溶性不純物を除去して高純度の脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0057】
また、請求項7の脂肪酸エステルの製造方法のように、本願発明を、燃料用の脂肪酸エステルの製造方法に適用することにより、油滓から、効率よく燃料(軽油代替燃料)として用いることが可能な脂肪酸エステルを製造することが可能になる。
【0058】
また、本願発明(請求項8)の脂肪酸エステルの製造装置は、油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段と、反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段と、ダーク油とアルコールとを、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる反応機構部とを備えた脂肪酸エステルの製造装置を用いることにより、油滓から脂肪酸エステルを効率よく製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる脂肪酸エステルの製造装置を構成する、油滓を分解させるための分解反応手段と、ダーク油を分離する分離手段と、分離したダーク油を水洗する洗浄手段と、ダーク油とアルコールとをエステル化反応させる反応機構部を示す図である。
【図2】本願発明の実施形態にかかる脂肪酸エステルの製造装置の、反応液を蒸留して低沸点成分と高沸点成分を分離する蒸留手段、低沸点成分を蒸留してアルコールを回収するアルコール回収手段、及び、蒸留分離された高沸点成分に含まれる少量の脂肪酸を中和反応により分離除去する脂肪酸除去手段を示す図である。
【図3】本願発明の実施形態にかかる脂肪酸エステルの製造装置を構成する、高沸点成分を蒸留して高沸点不純物を除去する高沸点不純物除去手段、及び、高沸点不純物が除去された脂肪酸エステルとグリセリンを含む液を脂肪酸エステルとグリセリンに分離する分離手段を示す図である。
【符号の説明】
A 分解反応手段
B 分離手段
C 洗浄手段
D 反応機構部
E 蒸留手段
F アルコール回収手段
G 脂肪酸除去手段
H 高沸点不純物除去手段
I 分離手段
3a ダーク油予熱器
3b アルコール予熱器
3c 混合昇温器
4 管型反応器
4a 反応器本体
4b ヒータ
5 熱回収部
11 減圧システム
12 バッファタンク
13a フラッシュ缶
13b 蒸発部
14 高沸点成分タンク
15 コンデンサ
16 低沸点成分タンク
21 蒸留塔
22 コンデンサ
23 分離器
31 蒸留器
32 コンデンサ
34 真空ライン
35 トラップ
36 分離器
37 真空吸引手段(ガスエゼクタ付きの封水真空ポンプ)

Claims (8)

  1. 油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓から脂肪酸エステルを製造する方法であって、
    (a)油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる工程と、
    (b)反応液から、前記分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する工程と、
    (c)分離したダーク油と、アルコールとを混合し、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせて脂肪酸エステルを生成させる工程と
    を具備することを特徴とする脂肪酸エステルの製造方法。
  2. 油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる工程において、油滓に少なくともpHが5以下になるまで酸を添加し、50〜120℃で、撹拌、混合して分解反応を行わせることを特徴とする請求項1記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  3. 前記油滓に添加される酸が硫酸であることを特徴とする請求項1又は2記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  4. 前記エステル化反応を行わせて脂肪酸エステルを生成させる工程における温度条件及び圧力条件が、
    温度:200〜350℃
    圧力:15〜25MPa
    の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  5. 前記アルコールとして、炭素数が1〜5の低級アルコールを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  6. 分離したダーク油を水洗した後、エステル化反応工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  7. 燃料として用いられる脂肪酸エステルを製造するために用いられるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の脂肪酸エステルの製造方法。
  8. 油脂の精製工程の一つである脱酸工程において、遊離脂肪酸をアルカリにより中和して分離した、脂肪酸石けん、油脂、水分、及びその他不純物を含む油滓から脂肪酸エステルを製造するための脂肪酸エステルの製造装置であって、
    油滓に酸を添加して、撹拌、混合することにより分解反応を行わせる分解反応手段と、
    反応液から、分解反応により生成した脂肪酸及び油脂を主たる成分とするダーク油を分離する分離手段と、
    前記ダーク油とアルコールとを、アルコールが超臨界状態となる条件でエステル化反応を行わせる反応機構部と
    を備えていることを特徴とする脂肪酸エステルの製造装置。
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