JPS6315319B2 - - Google Patents

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JPS6315319B2
JPS6315319B2 JP54047138A JP4713879A JPS6315319B2 JP S6315319 B2 JPS6315319 B2 JP S6315319B2 JP 54047138 A JP54047138 A JP 54047138A JP 4713879 A JP4713879 A JP 4713879A JP S6315319 B2 JPS6315319 B2 JP S6315319B2
Authority
JP
Japan
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solvent
tallow
plastic polymer
fat
fine particles
Prior art date
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Expired
Application number
JP54047138A
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English (en)
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JPS559680A (en
Inventor
Deii Misaarisu Konsutantein
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Badger Co Inc
Original Assignee
Badger Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Badger Co Inc filed Critical Badger Co Inc
Publication of JPS559680A publication Critical patent/JPS559680A/ja
Publication of JPS6315319B2 publication Critical patent/JPS6315319B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/006Refining fats or fatty oils by extraction

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、タローの処理に関し、そして特にタ
ロー中に不純物として存在するポリエチレンおよ
び/または他のプラスチツクポリマーを除去する
ための方法および装置に関するものである。 本発明は種々の分野に応用されることが分つて
いるが、ここでは特定の製造プロセス、例えば石
ケンの製造に関して説明される。 天然油脂を石ケンに変換することは、数百年に
わたつて知られていることである。この基本的な
プロセスは脂肪原料を脂肪酸とグリセリンに開裂
させること、得られた脂肪酸を分離すること、お
よび脂肪酸をアルカリで中和することを含む。今
日、商業的に普通用いられているものには2つの
製造システム、すなわち反応がまシステムおよび
連続加水分解システムがある。 上記反応がまシステムは、基本的に初期の石ケ
ン製造システムを現代的にスケールアツプしたも
のである。現代の石ケン反応がまは60000〜
300000lbの容量を有し、そして脂肪原料の加熱、
沈降および混合、苛性ソーダおよびブラインの各
装置を備えている。一般に、この脂肪原料は精製
された動物脂肪(“tallow”、すなわちタロー)、
および1またはそれ以上の植物油の混合物を含
み、また苛性ソーダは水酸化ナトリウム溶液を含
むものである。この反応がまには精製された脂
肪、油および水酸化ナトリウム溶液の混合物が供
給される。次に加熱、分離および洗浄の一連の工
程が行なわれ、該原料物質は仕上げベースの石ケ
ンに変換され、そして不純物および副生物が分離
される。このプロセスは普通一基の反応がまにつ
いて数日を要する。この装置の取扱いおよび純化
においては、連続遠心分離のような改善がなされ
ているが、脂肪を苛性ソーダでもつて直接ケン化
する基本的なプロセスは、石ケン製造の初期から
変つていない。 現代の反応がまシステムの全体のプロセスは次
のようである。選ばれた脂肪原料からなる原料は
加熱され、そして加圧下にホモジナイザーに導入
される。典型的な脂肪供給原料は約75%のタロー
(tallow)および25%のココナツ油またはヤシ油
から成る。ホモジナイザーは、典型的には、孔あ
きシリンダー内に配置された回転バスケツトから
成る。後者は底部が開口するハウジング内に収容
されている。原料は孔あきシリンダーの外側から
バスケツトとシリンダーの間の空間内に導入され
る。この間の空間は約1/4ないし1/2インチのオー
ダであり、そして脂肪はこの領域で均質化され、
同様に外側シリンダーを通して導入される水酸化
ナトリウム溶液と反応する。ブラインは、水酸化
ナトリウムおよび/または脂肪原料と共に導入さ
れる。ブラインは、上記の代りに別途ホモジナイ
ザー内に導入することができる。反応物および最
初の反応生成物は、ホモジナイザーを出、該ホモ
ジナイザーの直下に位置する反応器内に入る。反
応物は、該反応器内で約20秒間の滞留時間を与え
られる。このプロセスは、ホモジナイザーに関し
て連続的であり、該ホモジナイザーから連続的に
排出された物質は反応器に入り、そして該反応器
からの生成物は連続的に保持タンク内に送られ
る。後者の保持タンクは反応器の下に位置してい
る。反応器の底部端には“チヤイニーズ・ハツ
ト”バルブが位置され、そして保持タンク内への
反応生成物の流速がコントロールされる。このチ
ヤイニーズ・ハツト・バルブは、バランス錘りに
よつて調節され、このバランス錘りの量は該バル
ブの位置を決定する。この反応生成物は、典型的
には約20分間、保持タンク内に留められ、その後
洗浄されてグリセリンおよび他の可溶物質が抽出
される。該生成物は次に乾燥機を通され、ここで
高い水分が除去される。乾燥された生成物は実質
的に石ケンから成る。この石ケン生成物は、保持
タンクに送られる。該保持タンクは大量の生成物
を保持し、これは検査され、そして必要に応じて
調整される。該生成物が不充分なケン化を示す場
合には苛性ソーダが加えられ、また該生成物が苛
性ソーダを過剰に含む場合には追加の原料が加え
られる。この調整(トリミング)は保持タンク内
で行なうことができるが、一般に、該生成物は保
持タンクから仕上げがまに移送される。 連続加水分解システムは、反応がまプロセスと
比較して多くの大きな差異がある。全体的に連続
加水分解システムは、基本的に、(1)連続的加水分
解、(2)脂肪酸の蒸留、(3)ケン化すなわち中和、(4)
グリセリン回収、の工程からなる。加水分解反応
においては、脂肪原料(すなわちタローおよび/
またはそれ以上の植物油)と水が反応し、次式に
従つて脂肪酸とグリセリンを形成する。 (RCOO)3C3H5+3H2O3RCOOH+C3H5
(OH)3 ここでRはC8またはそれ以上のアルキル基で
ある。実際において、この加水分解反応は、2つ
の工程すなわち第1の工程においてはジグリセラ
イドとモノグリセライドが形成され、そして第2
の工程においては脂肪酸とグリセリンが形成され
ると信じられている。しかしながら、脂肪と水は
室温では本質的に混和し得ない。従つて、通常の
方法では、この加水分解工程は脂肪原料がある範
囲で水中で溶解し得るような上昇した温度および
圧力下で行なわれることになる。例えば、加水分
解は約250℃の温度および約750psiの圧力で行な
うことができる。この加水分反応は可逆的であ
る。しかしながら該加水分解反応は、脂肪に対す
る水の比率を増加させるか、またはグリセリンを
除去することによつて右に進ませることができ
る。殆んどのプロセス装置はグリセリンを除去
し、反応を右に進行させるようにしている。典型
的には高温、高圧およびグリセリンの除去に必要
な組合せは、向流加水分解器カラム内で達成さ
れ、これは、例えばDouglas M.Considine編集
の“Chemical and Process Technology
Encyclopedia”(マツクグロウヒル・ブツク・カ
ンパニイ(1974))の1046ページのFig.S−20に示
されている。 今日における連続加水分解システムの全体のプ
ロセスは次のようである。脂肪原料は、乾燥した
亜鉛酸化物触媒と混合され、そして得られた混合
物は次に直接スチーム噴射または熱交換によつて
加水分解温度まで加熱されるか、または触媒を加
えることなしに、脂肪原料が直接加水分解器カラ
ム内に導入される。この脂肪原料は、加水分解器
カラム内の底部付近にポンプによつて導入され、
一方、過熱水が該カラムの頂部付近に導入され、
その結果、上記する脂肪物質を通じて下方への水
の向流が起こる。脂肪、油および脂肪酸生成物
は、カラム内を上向きに連続的に流れ、下方に落
下する水滴はこれらの上向きに流れる物質の中を
通る。この反応で生成されたグリセリンは、下方
に落下する水滴中に溶解される。このカラムの頂
部から入る新鮮な水はグリセリン濃度を可能な最
低点まで減少させ、一方カラムの底部(ここでは
グラセリン含量が最も高い)において保持されて
いるグリセリン−水シートは、脂肪物質が洗い流
されることを防止する。この脂肪物質は、カラム
内を上向きに通過し、この間に約99%の完全さで
開裂が行なわれる。 次の工程は蒸留工程を含む。一般に加水分解器
からの脂肪酸は、蒸留器フイードタンク内に集め
られ、ここでこれらの脂肪酸から湿気を減少させ
るために減圧乾燥される。その後、この湿気を減
少された脂肪酸は低圧でフラツシユ蒸留される。
典型的にはこの蒸留器の底部留分は従来知られて
いる方法で熱交換器を介して元の蒸留器に再循環
され、脂肪酸を蒸発させるのに必要な熱が加えら
れる。この蒸留器の底部留分は、次にこの系から
取り出され、そして加水分解器カラム内にリサイ
クルされるか、または亜鉛を除くために酸性化さ
れ、そして例えば動物飼料として回収されるか、
または廃棄される。蒸留器の頂部からの脂肪酸蒸
気は凝縮され、そしてケン化装置に通され、ここ
で脂肪酸はアルカリ溶液と接触され、石ケンが製
造される。アルカリ溶液と脂肪酸とのケン化反応
は殆んど瞬間的に行なわれ、そして次式に従つて
進行する。 RCOOH+NaOH→RCOONa+H2O 各反応物質は正確に計量されてケン化器内に導
入され、ここで緊密に混合され、そして反応が起
こる。このケン化器からの石ケンは次に混合タン
クに放出され、仕上げプロセスを経て、例えば、
粉石ケン、顆粒状石ケンまたは化粧石ケンのよう
な製品となる。 水流体中のグリセリンは、例えば濃縮および純
化によつて加水分解器から回収され、そして系外
に除かれる。 石ケン製造に用いられる主な原料物質は動物脂
肪と植物油である。現在の石ケン製造業者は、典
型的には、精製された動物脂肪とココナツ油また
はヤシ油のような植物油の混合物を用いている。
当該技術においてよく知られているように、精製
動物脂肪(“tallow”)は、牛および羊のような動
物の脂肪原料を沸騰水、スチームまたは高温油で
精製することによつて得られる混合グリセリドを
含んでいる。典型的にはこの脂肪原料は沸騰水に
よつて分解され、タロー(tallow)は水の上に層
を形成し、分離することができる。このタローは
次に石ケン製造プロセスに供給する前に、その色
調を改善するため、真空がま内で脱気される。石
ケン製造において遭遇する問題は、精製プラント
から受け入れられたタローが、典型的には非常に
微細粒子の形のポリエチレンおよび/または他の
プラスチツクポリマーで汚染されることである。
このプラスチツクポリマー物質は、動物脂肪精製
物が肉屋などから集められる際に用いられるポリ
エチレンもしくは他のプラスチツクの袋からくる
ものである。典型的にはタローは、タロー100万
部当り1000部もしくはそれ以上のプラスチツクポ
リマーを含有する。若干の精製プラントにおいて
は、タローが比較的少ないプラスチツク物質、例
えば、タロー100万部当り100部またはこれ以下の
プラスチツクポリマーを含む場合に精製前に、原
料動物脂肪からプラスチツク袋を分離する試みが
なされている。しかしながら、精製前に原料動物
脂肪からプラスチツクポリマーを分離することは
非常に労力を要し、従つて動物脂肪の精製コスト
が高くなる。 小さなサイズの石ケンプラントにおいては、一
般に、年間、約8000万ポンドの脂肪を処理する。
従つて、小さなプラントにおいてさえも、これを
通過するプラスチツクポリマーの量はかなりのも
のとなる。より大きなサイズおよびより効果的な
石ケンプラントでは、年間1億5000ないし2億ポ
ンドの脂肪が処理される。従つてこのような系を
通るプラスチツクポリマー物質の量は極めて大き
い。 タロー中のプラスチツクポリマーの微細物の存
在から生ずる問題は、該プラスチツクポリマーが
石ケン製造装置内に蓄積する傾向にあり、管壁
上、容器、カラム等に沈着物を形成することであ
る。これは該装置を汚染し、このためある場合に
は損傷を起こし、または清掃のために装置を停止
しなければならない。タローからプラスチツクポ
リマー微細物を除去する試みは、従来成功したこ
とはなかつた。この精製操作は、プラスチツクポ
リマー物質を、一般に沈降させるにはあまりにも
小さすぎる微細な粒子に細分させる。さらにプラ
スチツクポリマー微細物とタローのそれぞれの比
重はあまりにも近いので、遠心分離によつて分離
させることができない。そしてまた通常の過技
術は、例えば100℃のような高い温度を除いてタ
ローを容易に流動化することができないため、タ
ローからプラスチツクポリマー微細物を分離する
には適当ではない。またこのプラスチツクポリマ
ー物質は、このような温度では柔らかで流動可能
であるが、このためフイルターを閉塞させる傾向
がある。 本発明の主な目的は、従来技術の前記問題を克
服するタローの処理システム、すなわちその方法
および装置を提供することにある。 本発明の他の目的は、精製プラントから受け入
れられたタローから微細粒子の形のポリエチレン
または他のプラスチツクポリマー物質の汚染物を
除去する、簡単で経済的な方法、およびこのよう
な汚染物の除去を行なうための装置を提供するこ
とにある。本発明のその他の目的は、以下の記載
によつて部分的に明らかにされるであろう。 本発明によれば、タローの温度をその凍結点の
すぐ上の温度に合わせること、および該タローを
選ばれた有機溶媒物質と接触させ、溶媒内にタロ
ーの脂肪分を溶解させ、これにより有機溶媒と溶
解されたタローの脂肪を含み、かつ未溶解のプラ
スチツクポリマー微細物を含む溶液を形成するこ
とによつてプラスチツクポリマー微細物が除去さ
れる。好ましくは、タローの脂肪の溶解は、プラ
スチツクポリマー物質が溶媒内に全くもしくは殆
んど溶解しないか、または軟化しないように行わ
れる。得られた溶液は未溶解のプラスチツクポリ
マー微細物を除去するために過され、そして得
られた過物は、次に該溶媒から脂肪を分離する
ために処理される。本発明の好ましい態様におい
ては、選ばれた有機溶媒は、比較的低い沸点の有
機物質(またはこれらの物質の混合物)を含み、
そして該溶媒と脂肪は減圧下で溶媒を蒸発させる
ことによつて分離される。該分離された溶媒は、
次に凝縮され、そしてさらにタローを処理するた
めに再循環される。一方、少なくともプラスチツ
クポリマー含量が減少したか、または実質的に含
まれない脂肪は、次に石ケンに転化させるために
石ケン製造システムに通される。 本発明の他の目的、特定の性質および多くの付
ずいする利点は、本発明の好ましい態様を図示す
る添付図面との関連における以下の詳細な説明に
より明らかにされるであろう。 本発明の技術においては、タローの脂肪分を溶
解するための溶媒として用いられる有機物質は、
タローの凍結点で液体でなければならない。当該
技術においてよく知られているように、タローの
凍結点は該タロー源に依存し、そして典型的には
約40〜50℃の範囲である。さらに該溶媒は、タロ
ーの相当な量がこのタロー凍結点またはその近傍
で容易に溶解され得る有機物質を含むものでなけ
ればならない。同様に、次の脂肪と溶媒の分離を
容易にするために、該溶媒は、好ましくは760mm
Hgにおいて約150℃以下の沸点を有するべきであ
る。この後者が考慮される理由は次の記載から明
らかにされる。多くの有機物質は、前記の温度範
囲で液体であり、そしてタローを溶解することが
知られている。これらのものとしては、1,1,
1−トリクロルエタン、トリクロロエチレン、メ
チレンクロライド、トリクロロメタン(クロロホ
ルム)、四塩化炭素、エチルクロライド、ジクロ
ロメタン、エチレンジクロライド、ジクロロ−ジ
フルオロメタン、メチレンフルオライドおよびエ
チルフルオライドのようなハロゲン化炭化水素、
エチルアセテート、ブチルアセテートおよびアミ
ルアセテートのようなエステル、メチレンケトン
およびメチルエチルケトンのようなケトン、ヘキ
サンおよびヘプタンのような脂肪族炭化水素、シ
クロヘキサンおよびシクロヘプタンのような脂環
式炭化水素、ならびにナフサ、ベンゼン、トルエ
ン、ナフタレンのような芳香族炭化水素があげら
れる。当該技術者は、これらと同様な液体有機物
質が、ポリエチレンおよび他の普通のプラスチツ
クポリマー物質を溶解または軟化することが知ら
れていることを理解するであろう。本発明は、あ
る温度および限定された接触時間において、タロ
ーの脂肪分が、該タロー中に含まれるポリエチレ
ンまたは他のプラスチツクポリマー物質に優先し
て、有機溶媒中に選択的に溶解されることを見出
したことに基づく。 本発明の全体のプロセスは次のようである。先
ずタローの温度は、その凍結点、例えば約40ない
し50℃のすぐ上の温度に合わせられる。タロー
は、通常、約60〜100℃の温度で取扱われている
ので、この典型的な手段はタローを冷却させるこ
とになる。冷却されたタローは次にタローの脂肪
分が溶媒中に溶解するのに充分な時間、溶解可能
な選択された液体有機物質と接触される。この接
触時間は使用される特定の溶媒、タロー源、物質
の温度、タローと溶媒のそれぞれの量および撹拌
の程度を含む多くのフアクターに依存して変る。
しかしながらこの接触時間は、溶媒の存在下で同
様に溶解または軟化するプラスチツクポリマー物
質の量を最小限にするために出来る限り短かくす
べきであることが注意される。この点に関して、
有機溶媒中のポリエチレンのようなプラスチツク
ポリマー物質の溶解度または軟化度が時間−温度
依存現象であることが注目される。溶媒が延長さ
れた接触時間においてプラスチツクポリマー物質
を軟化または溶解しうる場合には、タローと溶媒
との接触は、プラスチツクポリマー物質を殆んど
または全く溶解しないか、もしくは溶解した物質
が下流の装置を閉塞する点まで全くまたは殆ど溶
解もしくは軟化しないように調節することが好ま
しい。実施例によれば、ポリエチレン微細物は、
40℃において12時間クロロホルムによつて実質的
に影響を受けなかつた。これに対して同じポリエ
チレン微細物は、熱クロロホルム(65℃)中で約
10分内に軟化を開始し、そして約2時間内に熱ク
ロロホルム中で充分軟化された。 タローが液体有機溶媒中に溶解された後、得ら
れた溶液は通常のフイルターを通され、未溶解の
プラスチツクポリマー微細物が除去され、そして
次にタローは、例えば真空蒸留によつて溶媒をス
トリツピングすることによつて有機液体溶媒から
分離される。この回収されたタローは次に石ケン
に転化するために加水分解器に直接通され、そし
てストリツプされた溶媒は再凝縮され、そして新
しいタローとの混合プロセスに戻される。 図面を参照すれば、本発明の好ましい実施態様
を示す石ケン製造装置が示される。図示された装
置は、精製動物脂肪が原料物質として連続的に供
給され、そして製品として石ケンが連続的に回収
される正常な連続操作を示すものである。動物タ
ローは、精製装置からこの系に供給されるが、典
型的には、タロー100万容量部当り100〜1000部の
微細なポリエチレン粒子を含む。このタローは、
約50℃の温度に調整され、そして次に適当な供給
ライン10を介してカラム12に供給され、ここ
でタローは、ライン14を通つてカラム12に連
続的に供給される50℃のクロロホルムと接触され
る。接触は、好ましくは該動物タローと溶媒との
向流接触によつて行なわれる。タローとクロロホ
ルムは、タローの全脂肪分をクロロホルム中に溶
解させるに充分である、クロロホルム1部に対し
てタロー1ないし3部の範囲の容量比で接触され
る。クロロホルムと溶解したタローを含む溶液
は、カラムの頂部から回収される。ポリエチレン
粒子は、大部分は未溶解で残留し、カラムの頂部
から微粒子の形で運ばれる。カラム12は約50℃
の温度で操作される。カラム12内のタローの滞
留時間は約2ないし10分間である。これらの条件
下でタローの全脂肪分はクロロホルム中に溶解
し、一方、下流側の装置の閉塞の問題を起こす点
において、ポリエチレン粒子は実質的に溶解また
は軟化されない。 カラム12の頂部からのオーバーフロー(温度
50℃)は、次にライン16を通つて一般に18で
示されるフイルターシステムに通され、ここでポ
リエチレン粒子が通常の過プロセスによつて溶
液から除かれる。過を改善するために、珪藻土
のような過助剤がライン19を通つてライン1
6内のプレフイルト内に定量的に供給される。図
にみられるように、フイルターシステム18は2
つのフイルター20Aおよび20Bを含み、これ
らは、1つのフイルター、例えばフイルター20
Aが清掃のために停止しているときに別のフイル
ター20Bを通して過が行われるように連続的
に操作される。2つのフイルターを設け、これら
を連続的に操作することによつて連続的な過が
行われる。選ばれたフイルター20Aまたは20
B内への被過物(プレフイルト)の流れは、バ
ルブ22を転換することにより調整される。フイ
ルター20Aおよび20Bは、6ないし8時間毎
の一連の清掃中に閉じられ、このようにしてクロ
ロホルム溶媒と接触するポリエチレン粒子の全体
の滞留時間は、例えば約10時間以内に限定され
る。 フイルターシステム18から取り出された過
物は、次にライン24を通つて溶媒−脂肪分離回
収ユニツト26を通過される。この段階では、該
過物は溶解したポリエチレンを実質的に除去さ
れており、そしてポリエチレン微細物を含まない
ことに注目すべきである。過物は、典型的には
約25ないし75容量%のタローの脂肪を含み、残部
はクロロホルムである。分離回収ユニツト26
は、好ましくは真空ストリツピングカラム28を
含み、このカラム内でクロロホルム溶媒は、オー
バーヘツド分として該システムから除去され、そ
して実質的にポリエチレンが除かれたタロー脂肪
は底部留分として回収される。ストリツピングカ
ラム28は比較的粗いストリツピングカラムであ
り、そして少数のプレートしか含まないことが注
目される。これは、カラムのオーバーヘツド中の
タローのキヤリオーバーが該システムに再循環さ
れ、このようにして最終的に回収されるからであ
る。他方、カラム28からの底部留分は、底部の
溶媒キヤリーオーバーが、引続き行われる石ケン
製造プロセスで失なわれるために、実質的に溶媒
を皆無にすべきである。一般にストリツピングカ
ラム28は比較的低い圧力、例えば150mmHgで約
70ないし150℃の温度で操作される。ストリツピ
ングカラム28から得られたオーバーヘツドは、
ライン30を通つて熱交換器32に通され、ここ
でクロロホルム蒸気は液体に凝縮され、そして50
℃に冷却され、さらにこの凝縮および冷却された
クロロホルムは、次に熱交換器32から取り出さ
れ、そしてライン34を介してカラム22に戻さ
れ、再使用される。ストリツピングカラム28か
らの底部留分は、脂肪原料としてライン36を通
り、一般に38で示された通常の石ケン製造シス
テムに送られる。石ケン製造システム38は通常
の構造を有し、そして加水分解カラム40、脂肪
酸蒸留カラム42およびケン化カラム44を含
む。これらの詳細は本発明の理解に必要でないと
思われるので、ここでは省略された。 溶媒を脂肪と接触させる説明において示された
方法は、単純な撹拌タンクによつても同様に達成
することができ、そして使用されたフイルターは
連続ロータリー駆動またはベルトフイルター、連
続加圧リーフ・フイルター、インライン・ポリシ
ング・フイルターなどであつてもよい。また溶媒
の除去を助けるために、不活性ガス、ストリツピ
ングスチームまたはストリツピングガスのような
ストリツピングの媒体を用いることができ、また
は真空ストリツピング工程を引き続き有する真空
もしくは圧力下の乾燥前フラツシユ工程(前記ス
トリツピング工程は、前記前フラツシユ工程から
の熱回収を含んでも含まなくてもよい)を用いる
ことができる。 実施例 1〜6 次の実施例は本発明の原理を示すものであり、
選択された有機溶媒としてクロロホルム(実施例
1、2および3)およびブチルアセテート(実施
例4、5および6)を用い、タローとその中に懸
濁された微細なポリエチレン粒子を含む原料サン
プルからポリエチレン微細物を除去するものであ
る。基本的な方法として、原料サンプルと選ばれ
た溶媒を40〜50℃に冷却し、そして次に原料サン
プルは溶媒に加えられた。珪藻土(原料サンプル
の重量に基づいて0.5重量%)が加えられ、そし
てこの混合物は5〜10分間(実施例1、2、4お
よび5)または10時間(実施例3および6)撹拌
された。得られた混合物は、フイツシヤー・サイ
エンテイフイツク・グレードのガラス繊維フイル
ター紙(フイツシヤー・サイエンテイフイツク・
カンパニーから購入)を通し、該フイルターを介
して真空(24〜28″Hg)を用いて9cm径のブフナ
漏斗上で過された。過後、溶媒は真空蒸留に
よつて過物から駆逐され、そして液体脂肪物質
が回収され、これは次に肉眼で検査され、そして
その結果が記録された。視覚的に透明な物質は、
実質的にポリエチレン微細物がないものと考えら
れた。実施例4および5の脂肪物質のポリエチレ
ン微細物の含量は、ポリエチレン微細物の既知量
を含むサンプルと分光光度計で比較することによ
つて決定された。これらの実施例は、下の第1表
に要約される。
【表】 エチレン含量

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タローとその中に懸濁されたプラスチツクポ
    リマーの微細粒子とを含む原料混合物を選ばれた
    有機溶剤と、タローの凍結点のすぐ上の温度で、
    その溶剤が原料中のタローの実質的すべてを溶解
    するのに十分な時間接触させ、前記溶剤と溶解し
    たタローを含み、かつ前記プラスチツクポリマー
    の未溶解微細粒子を含む溶液を形成すること、前
    記溶液を濾過し、プラスチツクポリマーの前記未
    溶解微細粒子を除去すること、およびプラスチツ
    クポリマー不純物含量の減少した濾過物を回収す
    ることを特徴とする前記原料混合物からのプラス
    チツクポリマー不純物の分離方法。 2 濾過物を処理して溶媒と溶解されたタローを
    分離し、そして分離された溶媒を再循環して追加
    の原料と接触させる工程を含むことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 減圧で溶媒を留去することによつて、濾過物
    から溶媒を分離することを特徴とする特許請求の
    範囲第2項に記載の方法。 4 接触が約40℃〜50℃の範囲の温度で行なわれ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれか1項に記載の方法。 5 溶媒が760mmHgにおいて約150℃以下の沸点
    を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    〜第4項のいずれか1項に記載の方法。 6 プラスチツクポリマーが、ポリエチレンの微
    細粒子から成ることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項〜第5項のいずれか1項に記載の方法。 7 溶媒が、ハロゲン化炭化水素、エステル、ケ
    トン、環状炭化水素、脂肪族炭化水素および芳香
    族炭化水素からなる群から選ばれることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1
    項に記載の方法。 8 溶媒が、ハロゲン化脂肪族炭化水素から成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。 9 溶媒が、1,1,1−トリクロロエタン、ト
    リクロロエチレン、メチレンクロライド、クロロ
    ホルム、四塩化炭素、エチルクロライド、ジクロ
    ロメタン、エチレンジクロライド、ジクロロ−ジ
    フルオロメタン、メチレンフルオライドおよびエ
    チルフルオライドからなる群から選ばれることを
    特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の方法。 10 溶媒が、芳香族炭化水素から成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 11 溶媒が、エチルアセテート、ブチルアセテ
    ートおよびアミルアセテートからなる群から選ば
    れたエステルから成ることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。
JP4713879A 1978-07-03 1979-04-17 Separating plastic polymer impurity Granted JPS559680A (en)

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CA1146967A (en) 1983-05-24
AU4491479A (en) 1980-01-10
JPS559680A (en) 1980-01-23
FR2430450A1 (fr) 1980-02-01
AU525116B2 (en) 1982-10-21
DE2926344A1 (de) 1980-01-24
GB2024239B (en) 1982-10-27

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