JP2004307218A

JP2004307218A - テープ押さえ部及び切断刃可動式ハンドテープカッター

Info

Publication number: JP2004307218A
Application number: JP2004184307A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Hayashi; 誠一林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-05-26
Filing date: 2004-05-26
Publication date: 2004-11-04

Abstract

【課題】大巻セロハン粘着テープなどを、貼り付けて後簡単に切断できる可動構造を持った手持ち式テープカッターの提供。
【解決手段】テープ押さえ部９、切断刃８を持ったテープ押さえ腕７を回転軸５を中心に回動させることにより、粘着テープ貼り付け時にはテープ押さえ部９が、切断時には切断刃８がそれぞれ作業点に密接するようにした。
【選択図】図２

Description

本発明は、セロハン粘着テープ等を切断以前に接着対象物に貼り付けて後切断する作業において、テープ押さえ部及び切断刃を可動式にすることによって、一連の作業を容易にした手持ち式テープカッターに関するものである。

手持ち式テープカッターは、梱包用粘着テープカッターとしては広く実用に供されており、テープ繰り出し部に可動方式を採用したものも見うけられる。
しかし、梱包用粘着テープにあっては、粘着テープ本巻とテープとの接着力が弱くまたテープの切断が容易なため、可動方式であることの主目的は粘着テープ引き戻し防止であり、構造もまたそれに合わせたものとなっている。

セロハン粘着テープの場合、本巻とテープとの接着力が強くかつテープの切断性が悪いため、手持ち式テープカッターによる片手操作では十分な作業を行い得ず、同方式は広く普及するに至っていない。また、作業性を向上させるためにテープ引き出し部を回動とした手持ち式テープカッターもなかった。

大巻きセロハン粘着テープにあっては、その大きさのため作業性を向上させる工夫が施し難く、事務現場等で使い勝手の良い手持ち式テープカッターが求められている。

特開平１１−１４７６６０号公報特開２００３−８９４６７号公報

解決しようとする問題は、セロハン粘着テープ等における貼り付け及び切断時の、取り扱い性の悪さである。

粘着テープ本巻１を収納したケース２の一端に、テープ押さえ部９と切断刃８を持ったテープ押さえ腕７を設ける。テープ押さえ腕７は回転軸５を中心にに回動可能であり、ストッパー６で回動範囲を規制され、バネ４で弾性を持たせられる。（図１）
以上の構造でテープ押さえ部９に非粘着面を接した粘着テープを引き出すと、その引き出し力によりテープ押さえ腕７は、引き出し方向にストッパー６で規制されるまで回動することによって、接着対象物１２に対してテープ押さえ部９がせり出し、切断刃８がはね上がり遠ざかる。（図２）
貼り付け終了後、テープ押さえ部９に引き出し力が加わらなくなるためテープ押さえ腕７はバネ４の弾性によって作業開始以前の状態（図１）に戻り、切断刃８はテープ切断箇所１３に密着する。この後、ケース２を切断刃８がテープに対して切断可能になるまで傾け、切断を行う。（図３）

粘着テープ貼り付け時切断時に、それぞれの作業の邪魔になる切断刃８テープ押さえ部９が作業箇所から遠ざかり、テープ貼り付けから切断までの一連の作業が容易になった。
また、セロハン粘着テープの場合、引き出されたテープが非粘着面側へ反る性質があり、切断後も非粘着面がテープ押さえ部に密着するため、そのまま接着対象物１２に押しつけて直接粘着テープに触れることなく作業することも可能である。

最小部品数で最大効果を得られる形態を考慮した。

図１、図２、図３は本発明において、紙芯直径７６ｍｍの大巻セロハン粘着テープを装着するタイプである。ただし、別サイズの粘着テープを収納するタイプであっても、可動部付近の構造は同一のものとする。

部品点数は次の五点とする。
（ａ）．バネ止め３、回転軸５、ストッパー６、テープ戻り止め１０を一体形成したケース２。
（ｂ）．（ａ）の対を成すケース２。
（ｃ）．切断刃８をはめ込める構造のテープ押さえ腕７。
（ｄ）．切断刃８
（ｅ）．バネ４

効果を最大限にするには、次の点に注意する必要がある。
（イ）．テープ押さえ腕７の回転半径と可動回転角度は、テープ押さえ部９の移動距離を決定し、切断刃８を接着対象物から遠ざける距離にも影響するので、適度な大きさにする必要がある。試作品では回転半径２５０ｍｍ、可動回転角度３５°で良好な効果が得られた。
（ロ）．バネ４の強さは、テープ押さえ腕７が最大角度に開いたとき、粘着テープ引き出し力と釣り合う程度が適当である。
（ハ）．テープ戻り止め１０は、切断後の緩みで自然に粘着テープが軽く接する程度の位置に設置し、接着面積が大きくならないものとする。

粘着テープは様々な分野で広く使われているが、その粘着性ゆえに取り扱い性の悪さが指摘される。とくに普及率の高いセロハン粘着テープは切断性の悪さも手伝って、使い勝手に難点があった。本発明は、セロハンテープを使用する現場において、使い勝手の向上に貢献する有効な一手段となり得る。

テープカッターの構造を示した説明図である。粘着テープ貼り付け状況を示した説明図である。粘着テープ切断状況を示した説明図である。

符号の説明

１粘着テープ本巻
２ケース
３バネ止め
４バネ
５回転軸
６ストッパー
７テープ押さえ腕
８切断刃
９テープ押さえ部
１０テープ戻り止め
１１粘着テープ端
１２接着対象物
１３テープ切断箇所

Claims

ケースに粘着テープロールを収納し、該ケースを手に持って接着対象物に直接粘着テープ片の貼り付けを行い得る粘着テープ貼り付け及び切断手段において、一体構造としたテープ押さえ部及び切断刃を、接着面押圧力または該粘着テープ引き出し力による弾性回転可動式とすることによって、粘着テープ貼り付け時には切断刃を作業面より遠ざけ、粘着テープ切断時には該切断刃を該粘着テープ切断箇所に密着させる操作を増幅補助する構造を持つことを特徴とする手持ち式テープカッター。