JP2004306990A - 脱気性包装袋 - Google Patents

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稔弘 西村
Tetsuya Saito
哲也 斎藤
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Abstract

【課題】脱気性包装用袋に関し、更に詳しくは、米穀類を充填包装し、貯蔵、流通に供され、その際に、包装袋内の余剰な気体および包装袋内で発生した気体を放出する作用と、外部からの水滴等の水分の侵入を阻止する作用を兼ね備えた米穀類用に適した包装袋を提供する。
【解決手段】ポリマーフィルムを熱接着させて袋状に構成した包装袋であり、該フィルムに孔径20〜80ミクロン(μm)の範囲からなる複数の微細孔を有することを特徴とする。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱気性包装用袋に関し、更に詳しくは、米穀類を充填包装し、貯蔵、流通に供され、その際に、包装袋内の余剰な気体および包装袋内で発生した気体を放出する作用と、水滴等外部からの水分の侵入を阻止する作用を兼ね備えた米穀類用包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
脱気性包装袋、中でも米穀類用包装袋は、通常ポリエチレンなどのフィルムからなる単層フィルムまたは多層積層フィルムが使用されている。単層フィルムの成形方法はサ−キュラ−ダイから押し出された溶融樹脂を冷却固化させた円筒状のチュ−ブを折り畳んでフィルムとすることが知られており、一般的にインフレ−ションフィルムと呼ばれている。これらのフィルムを袋にする場合は底部を熱接着させ出来上がる。一方、多層積層フィルムの成形方法は予めシ−ト状に成形された2種類以上の異なったフィルムを貼り合わせながら積層したシ−ト状のフィルムであり、一般的にラミネ−トフィルムと呼ばれている。当該フィルムを袋にする場合は側面部の2カ所及び底部を熱接着させ出来上がり、このシ−ル方法は三方シ−ルと呼ばれている。
【0003】
包装袋内の余剰な気体および包装袋内で発生した気体を放出するように構成した米穀類用包装袋としては、従来より多種多様の構造のものが提供されているが、その殆どは前記のシ−ト状のラミネ−トフィルムを使用した袋に限定されている。
【0004】
例えば、特開2002−128098号公報によれば、フィルムに排気孔を多設し、その裏側に通気性素材を裏貼りし、その後三方シ−ルで袋とし、袋内の余剰な気体の放出を可能にした(脱気性を付与した)もので、外部からの水分の侵入が防止された(耐水性を有する)米袋が開示されている。
【0005】
また、特開平11−70619号公報には、フィルムにパルス発振型レ−ザの照射により、孔径100〜1000μmの複数の開孔部を設け、その後三方シ−ルした米穀類用包装袋が開示されている。
【0006】
しかしながら、特開2002−128098号公報に開示されている包装袋は、通気性素材等の構成部材を用いており、また、その貼り合わせ等の加工度も高める必要があり、包装袋の価格を著しく高める。さらに、貼り合わせはヒ−トシ−ルで行われるが、その際、シ−ル部が熱収縮することから、美称性を大きく損なう。
【0007】
また、特開平11−70619号公報の包装袋では、孔径が100〜1000μmと大きく耐水性が不十分であり、場合によっては内部に水が侵入する恐れもある。
そして、上記2例共に、ラミネ−トフィルムへの加工に限定され、インフレ−ションフィルムへの適用については開示されていない。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−128098号
【特許文献2】
特開平11−70619号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の包装袋の問題点を解消し、内容物の充填、貯蔵、流通及び店頭陳列時等において脱気性及び耐水性に優れ、かつ、ラミネ−トフィルム、インフレ−ションフィルム何れのフィルムでも加工が可能である安価で美称性を損なわない脱気性包装用袋、中でも米穀用包装袋を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記のような問題点を改良すべく種々の研究の結果、包装用袋、中でも米穀用包装袋を構成するフィルムに、孔径20〜80ミクロン(μm)の範囲からなる複数の微細孔を設けることにより、これに米穀類を充填した場合に、脱気性及び耐水性に優れ、且つ、強靱な包装用袋、中でも米穀類用包装袋となることを見出し、本発明に至った。
【0011】
また、本発明の包装用袋のフィルムの単位面積当たりの微細孔の開孔部の総面積(微細孔単位総面積)は袋のフィルム1m当たり15平方ミリメートル(mm)以上、中でも15平方ミリメートル(mm)以上100 平方ミリメートル(mm)以下、更には、18平方ミリメートル(mm 以上50平方ミリメートル(mm 以下なるように調節することが望ましい。なお本発明は、微細孔を袋の全面に施すだけでなく、部分的に施す態様も含む。この場合微細孔単位総面積は、微細孔のない部分も含めた袋全体の総面積を分母とし、開孔部の総面積を分子として求める。
【0012】
本発明において微細孔の孔径は80ミクロン(μm)以下であることが耐水性能の観点から好ましい。微細孔の孔径が80ミクロン(μm)を越えて、特に100ミクロン(μm)以上では耐水性能が著しく劣り、湿気或いは雨水の水滴等の水分が包装袋内へ侵入し、包装用袋、特に米穀用として用いる場合、収容した米の変質、変味を生じる恐れがある。微細孔の孔径は20ミクロン(μm)以上であると孔一個当たりの脱気量の点から好ましい。20μmを大きく下回ると、包装用袋としての脱気性能を満足させるために単位面積当たりに非常に多くの孔数を必要とし、かかる場合、孔間隔が非常に狭くなり包装袋の強度が著しく低下するため、好ましくない。
【0013】
また、本発明において、微細孔単位総面積が15平方ミリメートル(mm)以上であることが包装用袋、特に米穀類用包装袋としての脱気性能の観点から好ましい。この値を大きく下回ると、脱気性能が劣り、内容物を充填後、積み重ねする際に、包装袋内の余分な空気が残った状態では荷崩れし問題であり、包装袋内の余分な空気が脱気するまで待って積み重ねると非常に時間がかかり、経済性を大きく損ねる。また、微細孔単位総面積が100平方ミリメートル(mm)を越えると、包装用袋、中でも米穀用袋としての保存性能が低下し始める。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明について以下に更に詳しく説明する。
【0015】
フィルムの材質としては、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリルーブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリアセタールが使用される。中でもポリオレフィンが好ましく、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状(直鎖状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸またはメタクリル酸共重合体などが例示される。これらの中でも、エチレンを主な構成成分とするエチレン系ポリマーが材質として好適であり、エチレンと炭素数6から8のα−オレフィンとの共重合体を主なポリマー成分とする材質がとりわけ好適である。
【0016】
これらのポリエチレンなどのエチレン系ポリマー、中でもエチレン・α−オレフィン共重合体としては、メタロセン系の触媒によって重合されたものが特に強度が優れているので、本発明の用途には好適に用いられる。
【0017】
これらのフィルムは、未延伸のものあるは一軸ないし二軸延伸されたものでもいずれも使用することができる。厚さは単層の場合、数ミクロン(μm)から300ミクロン(μm)程度、中でも15ミクロン(μm)から200ミクロン(μm)が一般的である。 これらのフィルムの成形法として、インフレーション法、Tダイ押出成形法などが例示される。
【0018】
多層フィルムとしては、上記の材質のフィルムの2種以上を組み合わせたものが例示される。
具体的には、二軸延伸ポリアミドフィルム/接着層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなどのラミネートフィルムがあり、各フィルムの厚さの範囲は数ミクロン(μm)から300ミクロン(μm)、中でも15ミクロン(μm)から200ミクロン(μm)が一般的に好ましい。
これらの多層フィルムを成形する方法として、ドライラミネート法、押出コート法、多層押出成形法、多層インフレーション成形法などが例示される。
【0019】
本発明の米穀類用包装袋を構成するフィルムがエチレン系ポリマーのフィルムの場合、そのの厚みは、充填する米穀類の重量が10kg以下の場合30〜100ミクロン(μm)、11kg以上の場合、80〜200ミクロン(μm)が好ましい。
【0020】
図1〜図4は本発明に係わる米穀類用包装袋の構成例を示す。何れの例も、袋を構成するフィルムには孔径20〜80ミクロン(μm)の範囲からなる複数の微細孔が設けられている。フィルムに微細孔を設ける段階は特に制限はないが、インフレ−ションフィルム成形と同時、若しくはフィルムの二次加工時に行い、その後製袋機により製袋することが望ましい。
【0021】
図1及び2はポリエチレンの単層若しくはポリエチレン層を含む多層のインフレ−ションフィルムを使用したボトムシール米穀類用包装袋であり、図1は平袋、図2はガセット袋である。
図3及び4はラミネ−トフィルムを使用した米穀類用包装袋である。図3は三方シ−ル平袋、図4は封筒型シ−ル袋の平袋である。
【0022】
本発明においては、微細孔を袋の全面に施すだけでなく、部分的に施す態様も含む。図5、6及び7は、微細孔を部分的に行う例を示し、ポリエチレンの単層若しくはポリエチレン層を含む多層のインフレ−ションフィルムを使用した米穀類用包装袋の態様である。図5は微細孔の加工を袋の両端で袋の裏表両側に行う態様である。図6は微細孔の加工を袋の両端で袋の表側のみに行う態様である。図7は、微細孔の加工を袋の中央部で袋の裏表両側に行う態様である。
何れの袋も微細孔の加工は、袋を構成するポリエチレンフィルムに前記のごとく部分的に孔径20〜80μmφの範囲からなる微細孔をインフレ−ションフィルム成形と同時若しくは二次加工時に行い、その後、製袋機により製袋することが好ましい。
【0023】
さらに、図8はラミネ−トフィルムを使用した米穀類用包装袋であり、微細孔の加工を袋の両端で袋の表側のみに行う態様である。微細孔の加工は、袋を構成するラミネートフィルムに前記のごとく部分的に孔径20〜80ミクロン(μm)の範囲からなる多数の微細孔を、インフレ−ションフィルム成形やラミネートフィルム成形と同時若しくはその後の二次加工に行うことができる。本発明では、フィルム成形の後の二次加工時に微細孔の加工を施し、その後、製袋機により製袋することが望ましい。
【0024】
本発明の米穀類用包装袋はこれらの例示の態様に限定されるものではない。例えば、合掌シ−ル袋、ガセットコ−ナ−シ−ル袋、その他等の種々の包装形態にも用いることが出来る。
【0025】
本発明に用いる微細孔の加工方法は特に限定されないが、例えば剣山平板に備えた針をフィルムに突き刺す方法、または特開昭56−33944号に開示されているような、針を埋め込んだ剣山ロ−ルと対向ロール間にフィルムを通す方法等を好適に用いることが出来る。
【0026】
上記の微細孔の加工例示は、本発明にかかる米穀類用包装袋についての例示であり、これによって本発明は限定されるものではない。例えば加工枚数は、図示していないが、例えば、複数枚同時も可能であり、好ましくは1枚加工が孔径の加工制御が容易である。又、受け盤(f)又は受けロ−ル(j)の材質は規定するものではなく、金属製でも可能であり、好ましくはショア−硬度60〜100程度のプラスチックが望ましい。更に好ましくは、連続式の場合、針で傷付いた受けロ−ル(j)の表面を収縮性のゴムで、適宜交換することによってロ−ル表面が常に滑らかな状態が保たれ孔径精度が保たれ、しかも、受けロ−ル(f)の研磨又は張り替え等より、極めて経済的である。
【0027】
また、上記の微細孔の加工に係わる孔開口部の形状は特に限定されるものではないが、孔径の表記方法としては、真円の場合は直径、楕円の場合は(短径+長径)/2で表す。
【0028】
また、上記の微細孔の加工に係わる、ポリエチレンフィルムに針を押し込む方向について限定されるものではないが、包装袋の内側となる面から針を押し込み、包装袋の外側となる面に突き抜けるよう加工することが好ましい。該加工方法で加工した孔開口部は包装袋の外側となる面に盛り上がることによって、包装袋の防滑性及び脱気性能が増し、好ましい。
【0029】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明についてより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例および比較例に用いた米穀類用包装袋としての実用試験は次の方法で測定した。
【0030】
1)破袋高さ(単位:m)
図9に破袋高さの測定方法を示す。10kg用米穀類用易脱気性包装袋(寸法;幅×長さ×厚 み=360×560×0.090mm)に精米した米を10kg充填した後、トップシ−ル(k) を施し、包装袋内に残った余分な空気を脱気する。該包装袋をトップシ−ル(k)が上になるよ う長さ方向に垂直に持ち上げ、コンクリ−ト製の水平な床の上に、垂直に自然落下させ、その際 に、微細孔部から内容物である精米がこぼれでる高さ(該床面より垂直に持ち上げた該包装袋の ボトムシ−ルまでの距離)を破袋高さとし、高さ(m)で表し、実作業運搬時の一般的な高 さである1.2m以上を当該試験の合格の目安とする。したがって、本試験の高さが高いほど強 靱で落袋強度が強い袋であることを示す。
【0031】
2)耐水高さ(単位:mm)
図10に耐水高さの測定方法を示す。米穀類用易脱気性包装袋(厚み=0.090mm)のフィ ルム(r)を空中に水平に保ち、該フィルム上に透明な目盛り付きシリンダ−(p)を垂直に置 き、該目盛り付きシリンダ−内に蒸留水(q)を徐々に流し込み、フィルム(r)に設けた微細 孔より水滴がこぼれ落ちるたときの透明な目盛り付きシリンダ−(p)内の蒸留水(q)の高さ を耐水高さ(mm)で表し、雨水が包装袋内に侵入しない高さである100mm以上を当該試験 の合格の目安とする。したがって、本試験の高さが高いほど耐水性に優れ、外部からの水滴等の 水分の侵入を阻止する作用が高いことを示す。
【0032】
3)脱気速度(単位:秒)
図11に脱気速度の測定方法を示す。10kg用米穀類用易脱気性包装袋(寸法;幅×長さ×厚み=360×560×0.090mm)に精米した米を10kg充填した後トップシ−ルし、包装袋内に残った余分な空気が内在している試験袋(y)を水平な床面に置き、その上に、予め脱気した10kg用米穀類用易脱気性包装袋(w)を乗せ試験開始時断面図(u)、時間測定を開始し、試験袋(y)内の余分な空気が脱気される状態(z)試験袋)までの時間を脱気速度とし、時間(sec)で表し、実作業積み付け時の一般的な一袋当たりの時間である10sec以内を当該試験の合格の目安とする。したがって、本試験の速度が速いほど脱気性に優れ、積み付け時等の荷崩れ防止、また、作業性が良いことを示す。微細孔径は目盛り付き拡大鏡で測定した。孔が楕円径の場合には(長径+短径)/2を孔径の値とし、10個の孔の平均値をとった。
【0033】
【実施例1】
重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られた直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製SP2520:密度=925kg/m、MFR=1.9g/10min.)をインフレ−ションフィルム成形法にて折り幅=360ミリ(mm)、厚さ=90ミクロン(μm)となるようフィルムを作成し、該フィルムに微細孔の加工を、孔径50ミクロン(μm)、孔単位の個数を1万個/フィルムmとなるように施し、微細孔の単位総面積がフィルム1平方メートル(m)当たり20平方ミリメートル(mm)としたフィルムを長さ560mmで製袋した包装袋に精米10kgを充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0034】
【実施例2】
実施例1と同様なフィルムに微細孔の加工を、孔径80ミクロン(μm)、孔単位個数を5千個/フィルムmとなるように施し、微細孔の単位総面積がフィルム1平方メートル(m)当たり、25平方ミリメートル(mm)としたフィルムを上記と同様に製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0035】
【実施例3】
重合触媒としてチ−グラ−系触媒を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製UZ2520F:密度=923kg/m、MFR=2.3g/10min.)と高圧法により調整された低密度ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製CE1559:密度=923kg/m、MFR=0.6g/10min.)を重量比率80対20でドライブレンドした原料をインフレ−ションフィルム成形法にて折り幅=360ミリメートル(mm)、厚さ=90ミクロン(μm)となるようフィルムを作成し、該フィルムに実施例1と同様な微細孔加工を施し、製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0036】
【実施例4】
重合触媒としてチ−グラ−系触媒を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製FR156:密度=923kg/m、MFR=0.6g/10min.)をインフレ−ションフィルム成形法にて折り幅=360ミリメートル(mm)、厚さ=90ミクロン(μm)となるようフィルムを作成し、該フィルムに実施例1と同様な微細孔加工を施し、製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0037】
【実施例5】
重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製SP2520:密度=925kg/m、MFR=1.9g/10min.)を外層に、重合触媒としてチ−グラ−系触媒を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製FR156:密度=923kg/m、MFR=0.6g/10min.)を内層とし、それぞれの厚みが50ミクロン(μm)/40ミクロン(μm)となるよう多層共押し出しインフレ−ションフィルム成形法にて折り幅=360ミリメートル(mm)、総厚さ=90ミクロン(μm)となるようフィルムを作成し、該フィルムに実施例1と同様な微細孔加工を施し、製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0038】
【比較例1】
重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製SP2520:密度=925kg/m、MFR=1.9g/10min.)をインフレ−ションフィルム成形法にて折り幅=360ミリメートル(mm)、厚さ=90ミクロン(μm)となるようフィルムを作成し、該フィルムに微細孔の加工を、孔径50ミクロン(μm)、孔単位個数を5千個/フィルム1平方メートル(m)となるように施し、微細孔の単位総面積が10平方ミリメートル(mm)/フィルム1平方メートル(m)としたフィルムを長さ560ミリメートル(mm)で製袋した包装袋に精米10kgを充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0039】
【比較例2】
重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製SP2520:密度=925kg/m、MFR=1.9g/10min.)を比較例−1と同様にインフレ−ションフィルム成形し、該フィルムに微細孔の加工を、孔径20μm、孔単位個数を2万個/フィルムmとなるように施し、微細孔の単位総面積が6平方ミリメートル(mm)/フィルムmとしたフィルムを、比較例−1と同様に製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0040】
【比較例3】
重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られ直鎖状ポリエチレン樹脂(三井住友ポリオレフィン社製SP2520:密度=925kg/m、MFR=1.9g/10min.)を比較例−1と同様にインフレ−ションフィルム成形し、該フィルムに微細孔の加工を、孔径500ミクロン(μm)、孔単位個数を100個/フィルム1平方メートル(m)となるように施し、微細孔の単位総面積が20平方ミリメートル(mm)/フィルム1平方メートル(m)としたフィルムを、比較例−1と同様に製袋し、精米を充填し、トップシ−ルした試験袋を上記の実用試験に基づいて行った結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 2004306990
【0042】
以上の説明で明らかなように、実施例1ないし実施例5のものは、米穀類用包装袋の機能として不可欠な落袋強度、耐水性能、脱気性能を兼ね備えており、優れていた。これに対し、比較例−1ないし比較例3のものは、比較例−1及び2は落袋強度、耐水性能が実施例1ないし実施例5のものと同等であるが、脱気性能が著しく劣っていた。また、比較例−3は脱気性能が実施例1ないし実施例5のものと同等であるが、比較例−3は落袋強度、耐水性能共に著しく劣った。
【0043】
【発明の効果】
本発明は米穀用包装袋を構成するフィルムに、機械的に室温雰囲気下で、孔径が20〜80ミク ロン(μm)の範囲からなる複数の微細な開孔部を形成させたフィルムを使用して製袋した包装 用袋、特に穀類を充填包装した包装製品は貯蔵、流通等において、落袋強度が強く強靱であるこ とから包装袋の破袋等の現象もなく、、また、耐水性能が優れることから、外部からの水滴等の 水分の侵入を阻止する作用が高く、また、脱気性能が優れることから短い時間間隔で積み重ねて も荷崩れせず、作業性に優れるものである。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図2】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図3】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図4】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図5】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図6】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図7】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図8】本発明の包装用袋の例を示す概略的平面図である。
【図9】本発明の包装用袋の実用試験方法のうち、落袋強度の測定方法を示す概略図である。
【図10】本発明の包装用袋の実用試験方法のうち、耐水高さの測定方法を示す概略図である。
【図11】本発明の包装用袋の実用試験方法のうち、脱気速度の測定方法を示す概略図である。
【0046】
【符号の説明】
1 インフレーションフィルム使用の脱気性包装用袋
2 インフレーションフィルムを使用したガセット仕様の脱気性包装用袋
3 微細孔
4 ボトムシール
5 ガセット部
6 ラミネートフィルム使用の脱気性包装用袋
7 ラミネートフィルム使用の脱気性包装用袋
8 サイドシール
9 封筒型シール
10 インフレーションフィルム使用の脱気性包装用袋
11 インフレーションフィルム使用の脱気性包装用袋
12 裏面両端面孔加工
13 表面両端面孔加工
14 袋裏面
15 インフレーションフィルム使用の脱気性包装用袋
16 ラミネートフィルム使用の脱気性包装用袋
17 裏面中央部孔加工
18 表面中央部孔加工
19 表面両端面孔加工
k トップシール
l 微細孔
m ボトムシール
n 脱気性線状低密度ポリエチレンフィルム袋10kg用精米袋
o 水平な床面(コンクリート)
p ガラス製シリンダー(目盛り付き)
q 蒸留水
r 水平なフィルム
s 微細孔
t 水滴
u 試験開始時断面
v 試験終了時断面
w 脱気が完了した10kg充填精米袋
x 余分の空気
y 試験袋
z 試験袋

Claims (2)

  1. ポリマーフィルムを熱接着させて袋状に構成した包装袋であり、該フィルムに孔径20〜80ミクロン(μm)の範囲からなる複数の微細孔を有することを特徴とする脱気性包装袋。
  2. 前記フィルムに設けられた微細孔の開口部の総面積がフィルム1平方メートル(m)当たり15平方ミリメートル(mm)以上であることを特徴とする請求項1に記載の米穀類用包装袋。
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