JP2004306117A - 溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法 - Google Patents

溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法 Download PDF

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Yorimune Yamauchi
率旨 山内
Shigeki Fukuoka
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Abstract

【課題】ホルダと碍子の間に隙間が生じることがない溶湯感知センサーの提供。
【解決手段】溶湯感知センサーAは、ダイカスト用金型に装着されるホルダー3と、ダイカスト用金型内を通過する溶湯に先端部1bが接触可能にかつ軸心が該溶湯の流れに対して直交配置されてホルダー3内に収容される電極棒1と、電極棒1をダイカスト用金型に対して電気的に絶縁するように配設された碍子2を有している。溶湯感知センサーAは、溶湯が電極棒1とホルダー3に同時に接触したときの電気的短絡により溶湯の到達を検知するようになっている。ホルダー3に嵌合される碍子2には耐熱シール材が塗布されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、鋳造品を製造する金型内に配設される溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイカスト製品の製造においては、その製品内部へのガス巻込みをなくするため、ダイカスト用金型のガス抜き通路内にガス抜き弁を設けている。このガス抜き弁は、ダイカスト鋳造の際、溶湯が一定位置まで上昇してきた際には閉じる必要がある。このガス抜き弁を適切に作動させるため、ガス抜き通路に溶湯感知センサーを配設することが行われている。
【0003】
図3に示されるように、従来の溶湯感知センサー100は、電極棒101と、これを支持するセラミック製の碍子102と、センサー本体部分を形成する熱間工具鋼(SKD6又はSKD61)製のホルダー103と、電極棒101後端に接続された配線109等からなるものである。
【0004】
【特許文献1】
実公平3−2361号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種の溶湯感知センサー100は、溶湯が電極棒101とホルダ103に同時に接触した時の電気的短絡により、溶湯の到達を感知し、電気信号を外部へ伝達するものである。しかし、ダイカスト鋳造を続けていると、熱間工具鋼製のホルダ103が熱膨張して、ホルダ103と碍子102との間に隙間が生じることがある。この隙間に溶湯が差込むことにより生じるバリが碍子102の前面102aを覆うと、碍子102は絶縁効果を無くし、電極棒101とホルダ103とが短絡状態となってしまう。この結果、電極棒に溶湯が接触していないにもかかわらず、あたかも溶湯が溶湯感知センサー100の位置まで達したかのような電気信号が流れ、ガス抜き弁が誤動作即ち閉動作を起こしてしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、ホルダと碍子との間に隙間が生じるのを防ぎ、溶湯のセンサーへの到達を適切に検知することができる溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
また、本発明は、ダイカスト用金型10に装着されるホルダー3と、該ダイカスト用金型10内を通過する溶湯に先端部1bが接触可能となるように該ホルダー3内に収容される電極棒1と、該電極棒1を該ダイカスト用金型10に対して電気的に絶縁するように該ホルダー3に嵌合される碍子2からなり、溶湯が該電極棒1と該ホルダー3に同時に接触したときの電気的短絡により溶湯の到達を検知する溶湯感知センサーAにおいて、該ホルダ3と該碍子2の間には耐熱シール材が塗布されている溶湯感知センサーAを提供している。
【0008】
また、本発明は、ダイカスト用金型10に装着されるホルダー3と、該ダイカスト用金型10内を通過する溶湯に先端部1bが接触可能となるように該ホルダー3内に収容される電極棒1と、該電極棒1を該ダイカスト用金型10に対して電気的に絶縁するように該ホルダー3に嵌合される碍子2からなり、溶湯が該電極棒1と該ホルダー3に同時に接触したときの電気的短絡により溶湯の到達を検知する溶湯感知センサーAにおいて、該ホルダー3が低熱膨張合金製である溶湯感知センサーAを提供している。
【0009】
さらに、本発明は、当該溶湯感知センサーAを用いて鋳造を行うダイカスト鋳造方法を提供している。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法について図1及び図2に基づき説明する。図1に示すように、ダイカスト用金型10は、固定型11と可動型12とを有し、固定型11と可動型12が合わさることによりキャビティ13が形成されている。固定型11と可動型12の分割面にはキャビティ13に連通するガス抜き通路14が設けられている。このガス抜き通路14の端部にはガス抜き弁15が設けられ、このガス抜き弁15はその前端に弁部材15aを備えるとともに、その後端にピストン部15bを備えている。ピストン部15bは作動室16内に収納され、このピストン部15bの前後に圧縮空気源17からの圧縮空気を電磁弁18で選択的に切換えて送ることにより、開閉弁15を開閉するようになっている。固定金型11の下部には、スリーブ19が嵌め込まれ、スリーブ19内に供給された溶湯がプランジャ20によってキャビティ13内に押し込まれるようになっている。
【0011】
ガス抜き通路14のキャビティ13の近傍には溶湯感知センサーAが設けられている。図2に示すように、溶湯感知センサーAは、固定型11(ダイカスト用金型10)に装着される筒状のホルダー3を有している。ホルダー3はその内部に、軸心が溶湯の流れに対して直交するように配置された電極棒1を収容するものであり、熱間工具鋼製である。ホルダー3の図上左側には凹孔3bが設けられ、ホルダー3の図上右側には凹孔3cが設けられている。そして、凹孔3bと凹孔3cとが連結孔3aによって連結されている。
【0012】
電極棒1と、ホルダ3(及びダイカスト用金型10)とを電気的に絶縁するための円筒体状のセラミック製碍子2が、その側面部2aに耐熱シール材を塗布した上でホルダ3の凹孔3b内に嵌合されている。碍子2の側面部2aに塗布する耐熱シール材としては、エナメル系、無機高分子系、黒鉛系、シリコン系、高温セラミック系等が考えられるが、塗布がし易く、熱膨張や熱収縮の問題が少ないという理由からエナメル系の耐熱シール材を用いるのが好ましい。本実施例の場合には、ホルダ3と嵌合することになる碍子2の側面部2aにエナメル系の耐熱シール材を塗布した後に碍子2をホルダ3の凹孔3bに嵌合させている。断熱シール材を塗布することにより、ホルダー3が熱膨張した場合でもホルダ3と碍子2の間に隙間が生じるのを防止することができる。
【0013】
碍子2の中心部には電極棒1を通すための通孔としての中心孔2bが形成されている。また、碍子2はその前面に平坦面2cを有する。中心孔2bには電極棒1の軸部1aが挿通されている。碍子2における中心孔2bの内径Dは電極棒1の軸部1aの外径dよりも適当寸法だけ大きく設定され、電極棒1と碍子2との間には環状の隙間4が形成されている。この隙間4の大きさは、電極棒1が溶湯と接触することによって温度上昇して熱膨張した際、その膨張力が碍子に影響しないよう、すなわち、電極棒1が熱膨張しても碍子2における中心孔2bの内周面と接触しないような寸法に設定されている。
【0014】
電極棒1の先端には頭部1bが取付けられ、この頭部1bは円錐台状をなし、その後端面1cが碍子2の平坦面2cと密着している。頭部1bは電極棒1の先端部に相当する。電極棒1の頭部1bはガス抜き通路14を通過する溶湯に接触可能である。電極棒1の軸部1aはその後側(図上右側)にねじ部1eを有している。ねじ部1eには、電極棒1の後端面1cを碍子2の平坦面2cに密着させて溶湯のホルダー3内への侵入を防止するための電極棒頭部保持体Hが取付けられている。この電極棒頭部保持体Hは、ホルダー3の凹孔3cの前端壁3dに当接している絶縁ワッシャ5をバネワッシャ6を介して押圧する締付ナット7と、このナット7の後側に螺合されて締付ナット7との間に電極棒1の後端に接続されている配線9を固定するための配線固定ナット8とを有している。
【0015】
絶縁ワッシャ5は電極棒1の軸部1aとホルダ3とを電気的に絶縁し、バネワッシャ6はその弾性力によって常に電極棒1を図上右側に付勢し、碍子2の平坦面2cと電極棒1の平坦面1cを密着させることにより、電極棒1が熱膨張した場合であってもホルダー3内に溶湯が侵入することを防止している。
【0016】
ホルダ3が装着される固定型11には配線21が接続されている。この配線21と電極棒1の後端に接続された配線9はそれぞれ図示せぬコントローラに接続されている。電極棒1とホルダ3の間には碍子2が設けられることから、配線21と配線9は絶縁状態であるが、溶湯が溶湯感知センサーAの位置に到達し、電極棒1の頭部1aとホルダ3に同時に接触すると電気的短絡が生じる。この電気的短絡が電気信号としてコントローラに伝達されることにより、開閉弁15が閉じられる。
【0017】
溶湯感知センサーAを用いて行うダイカスト鋳造方法では、固定型11と可動型12でキャビティ13を形成した後、スリーブ19内に溶湯を供給し、プランジャ20により溶湯をキャビティ13内に押し込む。キャビティ13を通過した溶湯がガス抜き通路14に到達し、溶湯感知センサーAの電極棒1とホルダ3に同時に接触すると電気的な短絡が生じ、この電気的短絡が電気信号として図示しないコントローラに伝達されてガス抜き弁15が閉じられる。その後、型開きを行い、ダイカスト品をダイカスト用金型10から取り出す。
【0018】
本発明による溶湯感知センサー及びダイカスト鋳造方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、碍子2の側面部2aに耐熱シール材を塗布した後に碍子2をホルダ3の凹孔3bに嵌合させたが、ホルダ3の凹孔3bの内周面に耐熱シール材を塗布した後に碍子2をホルダ3の凹孔3bに嵌合させてもよい。
【0019】
また、本実施の形態では、碍子2とホルダ3の間に耐熱シール材を塗布したが、ホルダ3を低熱膨張合金製とする場合には、耐熱シール材の塗布は不要である。この場合、熱膨張係数が小さいと理由から、鉄ーニッケル系の低熱膨張合金を用いるのが好ましい。ホルダ3を低熱膨張合金製とすることにより、碍子2の側面部2aに耐熱シール材を塗布した場合と同様に、ホルダ3と碍子2の間に隙間が生じるのを防止することができる。
【0020】
また、本実施の形態では、溶湯感知センサーAは固定型11に装着したが、可動型12に装着してもよい。
【0021】
また、本実施の形態では、溶湯感知センサーAをガス抜き装置に用いたことから、溶湯感知センサーAをガス抜き通路14に配置したが、ダイカスト金型10内において溶湯がどの位置までに達しているかを検知する目的で、溶湯感知センサーAをダイカスト金型10のランナー部22やキャビティ13に配置してもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2の溶湯感知センサーによれば、ホルダと碍子との間に隙間が生じることを防止することができるので、バリが碍子を覆うことによる電気的短絡を無くすることが出来る。よって、溶湯のセンサーへの到達を適切に検知することが可能である。
【0023】
請求項3記載のダイカスト鋳造法によれば、溶湯感知センサーが溶湯のセンサーへの到達を適切に検知するので、品質の良いダイカスト品を製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるダイカスト用金型を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態による溶湯感知センサーを示す断面図。
【図3】従来の溶湯感知センサーを示す断面図。
【符号の説明】
A 溶湯感知センサー
1 電極棒
2 碍子
3 ホルダ
10 ダイカスト用金型

Claims (3)

  1. ダイカスト用金型に装着されるホルダーと、該ダイカスト用金型内を通過する溶湯に先端部が接触可能になるよう該ホルダー内に収容される電極棒と、該電極棒を該ダイカスト用金型に対して電気的に絶縁するように該ホルダに嵌合される碍子からなり、溶湯が該電極棒と該ホルダーに同時に接触したときの電気的短絡により溶湯の到達を検知する溶湯感知センサーにおいて、該ホルダーと該碍子の間には耐熱シール材が塗布されていることを特徴とする溶湯感知センサー。
  2. ダイカスト用金型に装着されるホルダーと、該ダイカスト用金型内を通過する溶湯に先端部が接触可能となるように該ホルダー内に収容される電極棒と、該電極棒を該ダイカスト用金型に対して電気的に絶縁するように該ホルダに嵌合される碍子からなり、溶湯が該電極棒と該ホルダーに同時に接触したときの電気的短絡により溶湯の到達を検知する溶湯感知センサーにおいて、該ホルダーが低熱膨張合金製であることを特徴とする溶湯感知センサー。
  3. 請求項1又は2記載の溶湯感知センサーを用いて鋳造を行うことを特徴とするダイカスト鋳造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131659A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Ryobi Ltd 鋳造用金型及び鋳造法
JP2011056537A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Ryobi Ltd 溶湯感知センサ

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