JP2004306024A - 吐出装置 - Google Patents

吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004306024A
JP2004306024A JP2004087076A JP2004087076A JP2004306024A JP 2004306024 A JP2004306024 A JP 2004306024A JP 2004087076 A JP2004087076 A JP 2004087076A JP 2004087076 A JP2004087076 A JP 2004087076A JP 2004306024 A JP2004306024 A JP 2004306024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
cap
liquid
nozzle
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004087076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4717365B2 (ja
Inventor
Yoshimasa Araki
義雅 荒木
慎一郎 ▲高▼濱
Shinichiro Takahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004087076A priority Critical patent/JP4717365B2/ja
Publication of JP2004306024A publication Critical patent/JP2004306024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4717365B2 publication Critical patent/JP4717365B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 異なる液体が充填されている複数個のノズルが存在する場合に、各ノズルより確実に液体を吸引または押し出し、吸引または押し出しすることで回収された液体を再利用できるようにすることを目的とする。
【解決手段】 供給口より供給される液体を吐出口より吐出する吐出ノズルが複数配された吐出ヘッドを有する吐出装置であって、前記吐出ノズルの供給口と吐出口との間に圧力差を与えることで、該吐出ノズル内の媒体を除去する除去手段を備え、前記除去手段は、前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、所定の前記供給口または前記吐出口を覆い前記吐出ヘッドに密着するように動作するキャップ部材を更に備えることを特徴とする吐出装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多種類の異なる液体をノズル部より吐出させることが可能な吐出装置に関する。なお、ここでいう吐出装置には、ノズル部よりインクを吐出させて被記録部材に記録を行うプリンタ等の記録装置の他、ノズル部より多種類のプローブ溶液を吐出させることでDNAチップにスポッティングするDNAチップ製造装置等、液体を吐出させる機能を備える装置全般が含まれるものとする。
そして、本発明はかかる吐出装置において、特に、ノズル部における泡・ゴミ等の媒体を除去する技術に関するものである。
被記録部材に記録を行なうひとつの方法として、ヘッドに設けられたノズルから液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット方式がある。この方式を採用したものでは、カラー画像を紙に印刷するためのプリンタが最も良く知られている。また、インクジェット方式は、微小な液滴を所定の場所に着弾させることができるという利点から、プリンタだけでなく、カラーフィルタ製造装置・DNAチップ製造装置等の各種製造装置にも適用されている。
ここで、かかるインクジェット方式を採用した従来のプリンタを図24、図25、図26、図27、図28、図29を用いて以下に説明する。
まず、従来例のインクジェットプリンタの外観について、図24、図25、図26を用いて説明する。
図24は、従来例のインクジェットプリンタの正面図、図25は、従来例のインクジェットプリンタの上面図、図26は、従来例のインクジェットプリンタの側面図である。図24において、本体25の外観は、ケース24とカバー部23にて形成されている。また、ケース24には、通紙口27が設けられている。次に、インクジェットプリンタの上面図である図25に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26により連結されている。また、インクジェットプリンタの側面図である図26に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26にて連結されているため、A方向へ回動する。
次に、図27は、図24のB−B断面図、図28は、図26のC−C断面図である。図27に示すように、キャリッジ1は、主走査モーター2からの駆動を伝達されたプーリ3に取り付けられたベルト4にベルト固定部5にて取り付けられているため、主走査モーター2を駆動することにより、D方向へ移動する。この時、キャリッジ1は、メインレール28とサブレール29に支えられ移動する。
また、キャリッジ1にはインクを貯蔵しておくためのインクカートリッジが搭載されている。インク色はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、BK(ブラック)の4色でありインクカートリッジも不図示であるが4個ある。
また、図28に示すように、キャリッジ1に取り付けられたヘッド6は、印字を行っていない時には、キャップ7でキャッピングされている。ヘッド6には4色のインクを吐出するためのノズルが各色256ノズルずつ設けられている。ヘッド6にて印字を行った後にヘッド6をクリーニングするワイパー8は、ワイパーケース9内に取り付けられており、支持プレート10でワイパーケース9は支持されている。支持プレート10は、側板(R)11に取り付けられている。ワイパーケース9の隣には、予備吐出箱12が設けられている。予備吐出箱12は、ヘッド6のノズルのメニスカスを一定に保つため、印字を実行する前に、ヘッド6が吐出を行った時の吐出されたインクを受けるためのものである。予備吐出箱12は、支持プレート10に取り付けられており、支持プレート10は、側板(R)11に取り付けられている。
予備吐出箱12には、廃液チューブ14が取り付けられており、廃液チューブ14は、廃液吸収体13に連結されている。そのため、予備吐出箱12内に、ヘッド6から吐出されたインクは、廃液チューブ14を通り、廃液吸収体13に吸収される。また、上記キャップ7は、吸引チューブ21によって図示しない吸引ポンプに連結されており、キャップ7をヘッド6に密着させた後に、吸引ポンプを作動させることで、ヘッド6に設けられた全てのノズル(各色256ノズル)のノズル内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなったインクを吸い出すという働きがある(このようにノズル内の微細なゴミ等の媒体を除去するための吐出装置の一機能を総称して「回復装置部」と称す。以下同じ)。
次に、図29は、キャリッジ1が、図28においてE−E断面線より左側に移動した場合で、かつ印字用紙15を挿入した場合の図28のE−E断面図である。
印字用紙15は、F方向に挿入され、G方向より排出される。印字用紙15をF方向より挿入すると、まず、手差しローラ17と手差し従動ローラ16に印字用紙15が挟まれ、手差しローラ17と手差し従動ローラ16によりH方向へ印字用紙15が送られる。その後、印字用紙15は、プラテン20上を通り、送りローラ19と送り従動ローラ18に挟まれ、H方向へ送られ、排紙口22より排出される。また、プラテン20上に印字用紙15が存在する時に、キャリッジ1に取り付けられたヘッド6よりインクが、印字用紙15へ吐出されることで、印字用紙15上に画像が形成される。
以上に説明したように、従来のインクジェットプリンタ等の吐出装置においては、インク色の異なるノズルのインクを同一キャップにて吸引していた。
そのため、複数のノズルに異なるインクを供給した際、インクを注入されていないノズルが存在した場合に、上記従来例のように複数のノズル全体を覆う1つのキャップにより全てのノズルから同時に吸引を行うこととすると、インクの注入されていないノズルより空気を吸引してしまい、インクの注入されているノズルよりインクを吸引できないという問題があった。
また、吸引後は全ての液体を同一タンクに混入させていたために回収後の液体は廃液となり他に使いみちがなかった。つまり、描画の品位を高めるために実行する吸引が原因で、貴重な液体を大量に廃棄することとなり、その結果、吐出装置の使用コストの上昇を招いていた。
特開平6−328703号公報
本発明は、以上の点に着目して成されたもので多種類の異なる液体をノズル部より吐出させることが可能な吐出装置であって、各ノズルに液体を供給した際、液体が注入されていないノズルが存在していた場合でも、各ノズル内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体を確実に除去することが可能な吐出装置を提供することを目的とする。
また、除去した使用済み液体を再利用することを可能にする吐出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る吐出装置は以下のような構成を備える。すなわち、
供給口より供給される液体を吐出口より吐出する吐出ノズルが複数配された吐出ヘッドを有する吐出装置であって、
前記吐出ノズルの供給口と吐出口との間に圧力差を与えることで、該吐出ノズル内の媒体を除去する除去手段を備え、
前記除去手段は、
前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、所定の前記供給口または前記吐出口を覆い前記吐出ヘッドに密着するように動作するキャップ部材を更に備えることを特徴とする。
また、前記除去手段は、前記キャップ部材により前記吐出口を覆った状態で該吐出口に負圧を発生させ、該キャップ部材を介して前記吐出ノズル内の媒体を吸引することにより除去することを特徴とする。
あるいは前記除去手段は、前記キャップ部材により前記供給口を覆った状態で該供給口に正圧を発生させ、前記吐出ノズル内の媒体を前記吐出口より押し出すことにより除去することを特徴とする。
また、前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、前記キャップ部材は、隣接する前記供給口または前記吐出口に接することなく、任意の1つの供給口または吐出口のみを覆うように、前記吐出ヘッドに密着するよう動作することを特徴とする。
さらに、前記複数の吐出ノズルは、その一部が互いに異なる液組成の液体を吐出するよう構成され、前記除去手段は、該吐出ノズル内より除去された液体を、同種の液組成の液体ごとに集積することを特徴とする。
本発明にかかる吐出装置によれば、該吐出装置を構成する回復装置部が、ノズル内の媒体を除去する際に、所定のノズルの吐出口を覆いヘッドに密着するように動作するキャップを備えているため、吸引しようとするノズルに隣接するノズルに液体が注入されていない場合であっても、当該隣接するノズルの影響を受けることなく、吸引しようとするノズル内の液体等を確実に吸引することが可能となる。
以下、実施の形態を用いて本発明を詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態を図1〜図8を用いて以下に説明する。
はじめに本実施形態にかかる吐出装置を構成する回復装置部に関して以下に説明する。なお、吐出装置内において回復装置部はノズル等の吐出機能を形成する部位と一体に設けても、別体にユニット化して設けても良い。
<回復装置部の構成>
図1は本実施形態にかかる吐出装置を構成する回復装置部の上面図である。本実施形態では、回復装置部はノズル等の吐出機能を形成する部位とは別体にユニット化して構成されている。ベースプレート51に側板52が設けられ、側板52上にヘッドプレート53が取り付けられている。ヘッドプレート53にはヘッド54がビスにより取り付けられている。ヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。各液体供給口55は各々別々のノズルに連通している。各液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。そのため各々のノズルから異なる液体が吐出される。
図2は、図1のK−K断面図である。ヘッド54にはノズル68が設けられている。ベースプレート51上にはXステージ56が搭載されている。Xステージ56にはレール87が設けられており、レール87上をXステージ可動部66が左右に移動する。Xステージ可動部66上にはZステージ57が取り付けられている。Zステージ57に可動状態にて設けられたZステージ可動部67がZステージ57に対して上下方向に移動する。Zステージ可動部67上にはキャップ台58が取り付けられている。キャップ台58にはキャッププレート59が取り付けられている。ノズル68に対向する位置にキャップ60が設けられている。キャップ60はゴム部材で構成されている。キャップ60はキャップパイプ61に圧入されている。キャップパイプ61を可撓性を有する部材にて構成し、キャップパイプ61とヘッド54を密着可能に構成した場合、キャップ60を使用しない構成としても良い。この場合、キャップパイプ61のヘッド54への密着部は、ノズル68の1個ずつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる構成とする。また、キャップパイプ61の吸引口はノズル68の開口よりも広く構成する。これにより、吸引しようとするノズル68に隣接するノズルに液体が注入されていない場合であっても、当該隣接するノズルの影響を受けることなく、吸引しようとするノズル68内の液体を確実に吸引することができる。
キャップパイプ61はキャップジョイント62に接着されている。キャップジョイント62はキャップ台58に対して移動可能である。キャップジョイント62の位置はキャッププレート59に設けられた穴にキャップジョイント62が挿入されることで位置決めされている。キャップジョイント62の外周部にはキャップバネ63が設けられている。キャップバネ63とキャップ台58の間にはキャップワッシャ64が設けられている。キャップジョイント62にはチューブ65が接着されている。
Zステージ可動部67を上昇することで、キャップ60はヘッド54に接触する。さらにZステージ可動部67を上昇することでキャップ台58・キャップワッシャ64が上昇する。その結果、キャップバネ63が圧縮されキャップ60が撓み、キャップ60とヘッド54は密着する。そしてチューブ65に連通しているポンプを作動させることで、キャップ60を介してノズル68より液体を吸引する。ノズル68より液体を吸引することで、ノズル68内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体を除去する。
次に、Zステージ可動部67を下降させるとキャップ60はヘッド54より離れる。
Xステージ可動部66を図2上で右方向に移動することで、他の2ヶ所のノズル68から上記吸引動作を行なうことが出来る。
図3は図1の右側面図である。キャップ60が図示したように3個設けられている。
図4は図2のL−L断面図である。チューブ65は各々キャップ60と連通している。チューブ65は各々大気弁78に連結されている。大気弁78は3方向弁である。
大気弁78の1つの連結部は大気チューブ76に連結されている。大気チューブ76の先端は大気口70となっており大気開放されている。大気弁78の1つの連結部はチューブを介してポンプ69に連結されている。また、ポンプ69には廃液チューブ71が連結されている。廃液チューブ71の他端は廃液タンク72に連結されている。大気弁78、ポンプ69、廃液タンク72はキャップ60に対して各々1個ずつ設けられている。
<ヘッドの構成>
図5は、ヘッド54単体の上面図である。前述したようにヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。図6は図5のM−M断面図である。前述したようにヘッド54にはノズル68が設けられており各液体供給口55は各々別々のノズル68に連通している。
なお、上記ヘッド54は、液体吐出用の熱エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備え、電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用してヘッド54に設けた吐出口より液体を吐出させる構成を有しているものとする。
<回復装置部の動作>
図7は、ヘッド54に設けられたノズル68から液体を吸引する場合の流路図である。同図において、(i)は待機時の状態を、(ii)は吸引時の状態を、(iii)はキャップ解除時の状態をそれぞれ示している。
待機時((i))において、液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。キャップ60はヘッド54からは離れている。キャップ60はノズル68の1個ずつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる。キャップ60の吸引口はノズル68の開口よりも広い。キャップ60に連通しているチューブ65は大気弁78に連結されている。待機時には、チューブ65は大気弁78を介して大気チューブ76に連通している。大気チューブ76の大気口70は大気開放されている。
吸引時((ii))において、キャップ60はヘッド54に密着している。大気弁78は電磁弁であり電気信号により連通する連結部を変更できる。キャップ60をヘッド54に密着後に大気弁78はチューブ65とポンプ69を連結するように動作している。その後ポンプ69を動作することで、キャップ60を介してノズル68より液体を吸引する。その結果、吸引した液体は廃液チューブ71から廃液タンク72に排出される。
キャップ解除時((iii))において、ポンプ69の動作完了後、大気弁78をチューブ65と大気チューブ76を連通するように動作させ、その後、キャップ60を下降させることでキャップ60をヘッド54より離している。
(i)(ii)(iii)の動作完了後にXステージ可動部66を動作させキャップ60を移動し(i)(ii)(iii)の同じ動作を行なうことで、全てのノズル68より液体を吸引することが可能である。ノズル68の個数が増加しても、同様の構成をノズル数に応じて増加することで同様の動作を行なうことは可能である。
また複数個設けられているノズル68の一部のノズル68より液体を吸引することも可能である。方法としては液体を吸引しないノズル68にキャップ60が密着する場合、上記(ii)(iii)の動作時に大気弁78・ポンプ69を動作させない。液体を吸引するノズル68にキャップ60が密着する場合、上記(i)(ii)(iii)の動作を行なう。このような動作を行なうことで一部のノズル68より液体を吸引することが可能である。
またノズル68と対応する位置にノズル68と同数のキャップ60を設け、キャップ60に対応して大気弁78・ポンプ69・廃液タンク72等を設けることで、Xステージ可動部66を設けなくても、全てのノズル68、または一部のノズル68より液体を吸引することは可能である。
<吐出装置の構成>
次に本実施形態にかかる吐出装置に関して説明する。図8は吐出装置の斜視図である。
定盤79上にはY軸ステージ73およびガイドレール77が平行に固定されている。Y軸ステージ73およびガイドレール77の可動部分にはX軸ステージ74が取り付けられおり、X軸ステージ74はY軸方向に移動可能となっている。
X軸ステージ74の可動部分にはチャック75が固定されている。チャック75は図示しないポンプにチューブによってつながれており、ポンプが空気を吸引することで、被記録部材84はチャック75に吸着される。また、定盤79上に支柱82・83が固定されており、支柱82・83にはそれぞれブリッジ80・81が固定されている。ブリッジ80と81はステー85で固定されており、支柱82・83とブリッジ80・81の構造物の強度を保っている。ブリッジ80と81の間にはヘッド搭載台86が固定されており、ヘッド搭載台86にはヘッド54が固定されている。
そして、上記吐出装置を構成する不図示の回復装置部において微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体が除去された後、各ノズルに液体を注入し、Y軸ステージ73・X軸ステージ74を動作させヘッド54より液体を吐出させることで被記録部材84の所定の位置に液体を吐出する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる吐出装置によれば、該吐出装置を構成する回復装置部が、ノズル内の媒体を除去する際に、所定のノズルの吐出口を覆いヘッドに密着するように動作するキャップを備えているため、吸引しようとするノズル68に隣接するノズルに液体が注入されていない場合であっても、当該隣接するノズルの影響を受けることなく、吸引しようとするノズル68内の液体等を確実に吸引することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態では、各ノズルから吸引された液体は廃液タンクに回収させることとしたが、本発明はこれに限られず、吸引された液体を再利用できるように回収してもよい。
そこで、本実施形態では、上記第1の実施形態における吐出装置を構成する回復装置部のうち、廃液を回収する部分(「液体回収部位」と称す)について詳細に説明する。
図9は本実施形態における回復装置部の液体回収部位詳細図である。60は吸引用のキャップ、90は回収用液体の流路を確保する液体回収用チューブ、91は液体回収用貯蔵タンクを指示している。後者の2つは、それぞれ図7の廃液チューブ71、廃液タンク72に相当する。ここでは、92にあるろ過装置、93にある脱気装置を通過し、再利用可能な液体を精製回収することを特徴とする。精製された液体は、液体回収用貯蔵タンク91から、インクを供給する液体供給口に手動操作で提供してもよいし、図示しないインク供給装置等のポンプで自動化して提供してもよい。これは各液体を精製して再利用するもので使用済みの液体を分別し回収するシステムであるゆえに実現できるものである。
このように、使用済みの液体を再利用可能な構成にすることで、例えば、DNAチップ製造に使用するプローブ溶液のように非常に高価な液体を用いる場合に顕著な効果を奏することとなる。すなわち、描画の品位を高めるために実行する吸引動作により発生する大量の液体を再利用することができれば、DNAチップの製造にかかるコストを大幅に削減することが可能となる。
[第3の実施形態]
上記第1、第2の実施形態では、吐出装置における回復装置部として、ノズル内の液体等を吸引により除去することとしていたが、本発明はこれに限られず、ノズルの供給口から気体を注入し、ノズル内の液体等を押し出すことで除去するようにしてもよい。本実施形態における回復装置部について図10〜図12を用いて以下に説明する。
<回復装置部の構成>
図10は本実施形態にかかる吐出装置を構成する回復装置部の上面図である。本実施形態でも第1の実施形態と同様に、回復装置部はノズル等の吐出機能を形成する部位とは別体にユニット化して構成されている。ベースプレート51に側板52が設けられ、側板52上にヘッドプレート53が取り付けられている。ヘッドプレート53にはヘッド54がビスにより取り付けられている。ヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。各液体供給口55は各々別々のノズルに連通している。各液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。これにより、各々のノズルから異なる液体が吐出される。
図11は、図10のN−N断面図である。ヘッド54にはノズル68が設けられており、ベースプレート51上にはXステージ56が搭載されている。Xステージ56にはレール87が設けられており、レール87上をXステージ可動部66が左右に移動する。また、Xステージ可動部66上には支持プレート94が設けられており、支持プレート94にZステージ57が取り付けられている。Zステージ57に可動状態にて設けられたZステージ可動部67は、Zステージ57に対して上下方向に移動する。
Zステージ可動部67上にはキャップ台58が取り付けられている。キャップ台58にはキャッププレート59が取り付けられている。液体供給口55に対向する位置にキャップ60が設けられている。
なお、キャップ60はゴム部材で構成されており、キャップ60はキャップパイプ61に圧入されている。ただし、キャップパイプ61を可撓性を有する部材にて構成し、キャップパイプ61とヘッド54を密着可能に構成した場合に、キャップ60を使用しない構成としても良い。この場合、キャップパイプ61のヘッド54への密着部は、液体供給口55の1個ずつに、他の液体供給口55に非接触の状態で近づくことができる構成とする。また、キャップパイプ61の注入口は液体供給口55に気密に接続できる構成とする。
キャップパイプ61はキャップジョイント62に接着されている。キャップジョイント62はキャップ台58に対して移動可能である。キャップジョイント62の位置はキャッププレート59に設けられた穴にキャップジョイント62が挿入されることで位置決めされている。キャップジョイント62の外周部にはキャップバネ63が設けられている。キャップバネ63とキャップ台58の間にはキャップワッシャ64が設けられている。キャップジョイント62にはチューブ65が接着されている。
Zステージ可動部67を下降することで、キャップ60はヘッド54に接触する。さらにZステージ可動部67を下降することでキャップ台58・キャップワッシャ64が下降する。その結果、キャップバネ63が圧縮されキャップ60が撓み、キャップ60とヘッド54は密着する。そしてチューブ65に連通しているポンプを作動させることで、キャップ60を介して液体供給口55より気体を注入する。液体供給口55より気体を注入することで、ノズル68内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体をノズル68より押し出す。
次に、Zステージ可動部67を上昇させるとキャップ60はヘッド54より離れる。Xステージ可動部66を図11上で右方向に移動することで、他の2ヶ所の液体供給口55から上記注入動作を行なうことが出来る。
図10に記載したように各々のキャップジョイント62にはチューブ65が接着されており、チューブ65は各々大気弁78に連結されている。なお、大気弁78は3方向弁である。
大気弁78の1つの連結部は大気チューブ76に連結されている。大気チューブ76の先端は大気口70となっており大気開放されている。大気弁78の1つの連結部はチューブを介してポンプ69に連結されている。また、ポンプ69にはポンプチューブ95が連結されている。ポンプチューブ95の他端は大気開放されている。大気弁78、ポンプ69はキャップジョイント62に対して各々1個ずつ設けられている。
<回復装置部の動作>
図12は、ヘッド54に設けられた液体供給口55から気体を注入する場合の流路図である。同図において、(i)は待機時の状態を、(ii)は注入時の状態を、(iii)はキャップ解除時の状態をそれぞれ示している。
待機時((i))において、液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。
キャップ60はヘッド54からは離れている。キャップ60は液体供給口55の1個ずつに、他の液体供給口55に非接触の状態で近づくことができる。キャップ60に連通しているチューブ65は大気弁78に連結されている。待機時には、チューブ65は大気弁78を介して大気チューブ76に連通している。大気チューブ76の大気口70は大気開放されている。
注入時((ii))において、キャップ60はヘッド54に密着している。大気弁78は電磁弁であり電気信号により連通する連結部を変更できる。キャップ60をヘッド54に密着後に大気弁78はチューブ65とポンプ69を連結するように動作している。その後ポンプ69を動作することで、キャップ60を介して液体供給口55に気体を注入する。その結果、ノズル68内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体がノズル68より押し出される。
キャップ解除時((iii))において、ポンプ69の動作完了後、大気弁78をチューブ65と大気チューブ76を連通するように動作させ、その後、キャップ60を上昇させることでキャップ60をヘッド54より離している。
(i)、(ii)、(iii)の動作完了後にXステージ可動部66を動作させキャップ60を移動し、(i)、(ii)、(iii)の同じ動作を行なうことで、全ての液体供給口55より気体を注入することが可能である。液体供給口55の個数が増加しても、同様の構成を液体供給口数に応じて増加することで同様の動作を行なうことは可能である。
また、複数個設けられている液体供給口55の一部の液体供給口55より気体を注入することも可能である。方法としては気体を注入しない液体供給口55にキャップ60が密着する場合、上記(ii)、(iii)の動作時に大気弁78・ポンプ69を動作させない。気体を注入する液体注入口55にキャップ60が密着する場合、上記(i)、(ii)、(iii)の動作を行なう。このような動作を行なうことで一部の液体供給口55より気体を注入することが可能である。
また液体供給口55と対応する位置に液体供給口55と同数のキャップ60を設け、キャップ60に対応して大気弁78・ポンプ69等を設けることで、Xステージ可動部66を設けなくても、全ての液体供給口55、または一部の液体供給口55より気体を注入することは可能である。
なお、上記第1の実施形態と同様に、上記回復装置部を備える吐出装置では、上記回復装置部により微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体を除去した後、各ノズルに液体が注入され、Y軸ステージ73・X軸ステージ74(図8参照)を動作させヘッド54より液体を吐出させることで被記録部材84の所定の位置に液体を吐出させる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる吐出装置によれば、該吐出装置を構成する回復装置部が、ノズル内の媒体を除去する際に、所定のノズルの供給口を覆いヘッドに密着するように動作するキャップを備えているため、押し出そうとするノズル68に隣接するノズルに液体が注入されていない場合であっても、当該隣接するノズルの影響を受けることなく、押し出そうとするノズル68内の液体等を確実に除去することが可能となる。
[第4の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、回復装置部自体は一体として形成されることとしたが、本発明はこれに限られず、回復装置部のうち、例えば、ヘッドに接する部位(ジョイント部材)と、吸引を行う部位(吸引装置部)とに分けて構成してもよい。本実施形態における吐出装置を構成する回復装置部を図13〜図22を用いて以下に説明する。なお、回復装置部を構成する吸引装置部はノズル等の吐出機能を形成する部位と一体に設けても、別体にユニット化して設けても良い。
<吸引装置部の構成>
図13は本実施形態における回復装置部を構成する吸引装置部の上面図である。本実施形態では、吸引装置部はノズル等の吐出機能を形成する部位とは別体にユニット化して構成されている。ベースプレート51に側板52が設けられ、側板52上にヘッドプレート53が取り付けられている。ヘッドプレート53にはヘッド54がビスにより取り付けられている。ヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。各液体供給口55は各々別々のノズルに連通している。各液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。そのため各々のノズルから異なる液体が吐出される。
図14は、図13のK−K断面図である。ヘッド54にはノズル68が設けられている。ベースプレート51上にはXステージ56が搭載されている。Xステージ56にはレール87が設けられており、レール87上をXステージ可動部66が左右に移動する。Xステージ可動部66上にはZステージ57が取り付けられている。Zステージ57に可動状態にて設けられたZステージ可動部67がZステージ57に対して上下方向に移動する。Zステージ可動部67上にはキャップ台58が取り付けられている。キャップ台58にはキャッププレート59が取り付けられている。ノズル68に対向する位置にキャップ60が設けられている。キャップ60はゴム部材で構成されている。キャップ60はキャップパイプ61に圧入されている。
キャップパイプ61はキャップジョイント62に接着されている。キャップジョイント62はキャップ台58に対して移動可能である。キャップジョイント62の位置はキャッププレート59に設けられた穴にキャップジョイント62が挿入されることで位置決めされている。キャップジョイント62の外周部にはキャップバネ63が設けられている。キャップバネ63とキャップ台58の間にはキャップワッシャ64が設けられている。キャップジョイント62にはチューブ65が接着されている。
<ジョイント部材の構成>
キャップ60の上部にはジョイント部材が設けられ、キャップ60に対向してアダプタジョイント101が配されている。
アダプタジョイント101は、中央に穴を有し、アダプタパイプ97に接着されている。アダプタパイプ97は、アダプタプレート98に設けられた穴部に摺動可能な状態で挿入されている。アダプタパイプ97には、アダプタキャップ96が圧入されている。アダプタパイプ97・アダプタキャップ96は中空形状である。そのため、アダプタジョイント101の穴とアダプタキャップ96の中空部は連通している。アダプタキャップ96はゴム部材で構成されている。アダプタパイプ97の外周にはアダプタバネ100が設けられている。アダプタパイプ97には、抜け止め部102が設けられている。アダプタキャップ96・アダプタパイプ97・アダプタジョイント101はアダプタバネ100によりアダプタプレート98に対して図14上で下方向へ押し下げられた状態となっている。そして、アダプタパイプ97に一体に設けられた抜け止め部102がアダプタプレート98に当接し、アダプタパイプ97がアダプタプレート98より抜けない構成となっている。アダプタプレート98はアダプタプレート支え92・93に支持されている。アダプタプレート支え92・93は、側板52に固定されている。
図15は図13の右側面図である。キャップ60が図示したように3個設けられている。キャップ60に対応する位置にアダプタジョイント101・アダプタキャップ96が設けられている。
<回復装置部のその他の構成>
図16は図14のL−L断面図である。チューブ65は各々キャップ60と連通している。チューブ65は各々大気弁78に連結されている。大気弁78は3方向弁である。
大気弁78の1つの連結部は大気チューブ76に連結されている。大気チューブ76の先端は大気口70となっており大気開放されている。大気弁78の1つの連結部はチューブを介してポンプ69に連結されている。また、ポンプ69には廃液チューブ71が連結されている。廃液チューブ71の他端は廃液タンク72に連結されている。大気弁78、ポンプ69、廃液タンク72はキャップ60に対して各々1個ずつ設けられている。
<ジョイント部材及び吸引装置部の動作>
図17は図14のM−M断面図である。アダプタキャップ96はヘッド54に設けられた全てのノズル68に対応する位置に1個ずつ設けられている。ノズル68は9個設けられているため、アダプタキャップ96も9個設けられている。
図18はZステージ可動部67が上昇した状態の図13のK−K断面図である。Zステージ可動部67を上昇することで、キャップ60はアダプタジョイント101に接触する。さらにZステージ可動部67を上昇することでキャップ台58・キャップワッシャ64が上昇する。その結果、キャップバネ63・アダプタバネ100が圧縮されキャップ60・アダプタキャップ96が撓み、アダプタキャップ96とヘッド54は密着する。また、キャップ60とアダプタジョイント101も密着する。そしてチューブ65に連通しているポンプを作動させることで、アダプタキャップ96・アダプタパイプ97・アダプタジョイント101・キャップ60を介してノズル68より液体を吸引する。ノズル68より液体を吸引することで、ノズル68内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体を除去する。
次に、Zステージ可動部67を下降させるとアダプタキャップ96はヘッド54より離れる。Xステージ可動部66を図18上で右方向に移動することで、他の2ヶ所のノズル68から上記吸引動作を行なうことが出来る。
アダプタパイプ97を可撓性を有する部材にて構成し、アダプタパイプ97とヘッド54を密着可能に構成した場合、アダプタキャップ96を使用しない構成としても良い。この場合、アダプタパイプ97のヘッド54への密着部は、ノズル68の1個ずつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる構成とする。また、アダプタパイプ97の吸引口はノズル68の開口よりも広く構成する。
<ヘッドの構成>
図19は、ヘッド54単体の上面図である。前述したようにヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。図20は図19のN−N断面図である。前述したようにヘッド54にはノズル68が設けられており各液体供給口55は各々別々のノズル68に連通している。
<回復装置部の動作>
図21・図22は、ヘッド54に設けられたノズル68から液体を吸引する場合の流路図である。同図において、(i)は待機時の状態を、(ii)は吸引時の状態を、(iii)はキャップ解除時の状態をそれぞれ示している。
待機時((i))において、液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。
アダプタキャップ96はヘッド54からは離れている。アダプタキャップ96はノズル68の1個ずつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる。アダプタキャップ96の吸引口はノズル68の開口よりも広い。キャップ60はアダプタジョイント101の1個ずつに他のアダプタジョイント101に非接触で近づくことが出来る。キャップ60に連通しているチューブ65は大気弁78に連結されている。待機時には、チューブ65は大気弁78を介して大気チューブ76に連通している。大気チューブ76の大気口70は大気開放されている。
吸引時((ii))において、アダプタキャップ96はヘッド54に密着している。キャップ60はアダプタジョイント101に密着している。大気弁78は電磁弁であり電気信号により連通する連結部を変更できる。アダプタキャップ96をヘッド54に密着し、キャップ60をアダプタジョイント101に密着後に大気弁78はチューブ65とポンプ69を連結するように動作している。その後ポンプ69を動作することで、アダプタキャップ96を介してノズル68より液体を吸引する。その結果、吸引した液体は廃液チューブ71から廃液タンク72に排出される。
キャップ解除時((iii))において、ポンプ69の動作完了後、大気弁78をチューブ65と大気チューブ76を連通するように動作させ、その後、キャップ60を下降させることで、キャップ60はアダプタジョイント101より離れ、アダプタキャップ96もヘッド54より離れる。
(i)、(ii)、(iii)の動作完了後にXステージ可動部66を動作させキャップ60を移動し、(i)、(ii)、(iii)の同じ動作を行なうことで、全てのノズル68より液体を吸引することが可能である。ノズル68の個数が増加しても、同様の構成をノズル数に応じて増加することで同様の動作を行なうことは可能である。
また複数個設けられているノズル68の一部のノズル68より液体を吸引することも可能である。方法としては液体を吸引しないノズル68にアダプタキャップ96が密着する場合、上記(ii)、(iii)の動作時に大気弁78・ポンプ69を動作させない。液体を吸引するノズル68にアダプタキャップ96が密着する場合、上記(i)、(ii)、(iii)の動作を行なう。このような動作を行なうことで一部のノズル68より液体を吸引することが可能である。
<吐出装置の構成>
次に本実施形態にかかる吐出装置に関して説明する。図23は吐出装置の斜視図である。定盤79上にはY軸ステージ73およびガイドレール77が平行に固定されている。Y軸ステージ73およびガイドレール77の可動部分にはX軸ステージ74が取り付けられおり、X軸ステージ74はY軸方向に移動可能となっている。X軸ステージ74の可動部分にはチャック75が固定されている。チャック75は図示しないポンプにチューブによってつながれており、ポンプが空気を吸引することで、被記録部材84はチャック75に吸着される。また、定盤79上に支柱82・83が固定されており、支柱82・83にはそれぞれブリッジ80・81が固定されている。ブリッジ80と81はステー85で固定されており、支柱82・83とブリッジ80・81の構造物の強度を保っている。ブリッジ80と81の間にはヘッド搭載台86が固定されており、ヘッド搭載台86にはヘッド54が固定されている。
そして、上記吐出装置を構成する不図示の回復装置部において微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体等の媒体が除去された後、吐出装置では各ノズルに液体を注入し、Y軸ステージ73・X軸ステージ74を動作させヘッド54より液体を吐出させることで被記録部材84の所定の位置に液体を吐出する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、吸引動作の必要なノズルの数よりも少ない吸引装置部により吸引を行なっても、ヘッドに接触するジョイント部材が個別に設けられているため、各ノズル内の液体の混色を防止することが可能となる。
またヘッドに設けられたノズル数が多数の場合、一度にヘッドに当接するアダプタキャップの数をノズル数よりも減少させることが可能となり、ヘッドに過度に力を加えなくてよくなるためヘッドの撓みを防止することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における回復装置部の上面図である。 図1のK―K断面図である。 本発明の第1の実施形態における回復装置部の右側面図である。 図2のL―L断面図である。 ヘッドの上面図である。 図5のM―M断面図である。 本発明の第1の実施形態における回復装置部の流路詳細図である。 本発明の第1の実施形態における吐出装置の斜視図である。 本発明の第2の実施形態における回復装置部の液体回収部位詳細図である。 本発明の第3の実施形態における回復装置部の上面図である。 図10のN−N断面図である。 本発明の第3の実施形態における回復装置部の流路詳細図である。 本発明の第3の実施形態における吸引装置部の上面図である。 図13のK−K断面図である。 本発明の第4の実施形態における吸引装置部の右断面図である。 図14のL−L断面図である。 図14のM−M断面図である。 Zステージ可動部上昇時の図13のK−K断面図である。 ヘッドの上面図である。 図19のN−N断面図である。 本発明の第4の実施形態における吸引装置部の流路詳細図(待機時・吸引時)である。 本発明の第4の実施形態における吸引装置部の流路詳細図(キャップ解除時)である。 本発明の第4の実施形態における吐出装置の斜視図である。 従来例のインクジェットプリンタの正面図である。 従来例のインクジェットプリンタの上面図である。 従来例のインクジェットプリンタの側面図である。 図24のB―B断面図である。 図26のC―C断面図である。 図28のE―E断面図である。
符号の説明
1 キャリッジ
2 主走査モーター
3 プーリ
4 ベルト
5 ベルト固定部
6 ヘッド
7 キャップ
8 ワイパー
9 ワイパーケース
10 支持プレート
11 側板(R)
12 予備吐出箱
13 廃液吸収体
14 廃液チューブ
15 印字用紙
16 手差し従動ローラ
17 手差しローラ
18 送り従動ローラ
19 送りローラ
20 プラテン
21 吸引チューブ
22 排紙口
23 カバー部
24 ケース
25 本体
26 ヒンジ部
27 通紙口
28 メインレール
29 サブレール
51 ベースプレート
52 側板
53 ヘッドプレート
54 ヘッド
55 液体供給口
56 Xステージ
57 Zステージ
58 キャップ台
59 キャッププレート
60 キャップ
61 キャップパイプ
62 キャップジョイント
63 キャップバネ
64 キャップワッシャ
65 チューブ
66 Xステージ可動部
67 Zステージ可動部
68 ノズル
69 ポンプ
70 大気口
71 廃液チューブ
72 廃液タンク
73 Y軸ステージ
74 X軸ステージ
75 チャック
76 大気チューブ
77 ガイドレール
78 大気弁
79 定盤
80、81 ブリッジ
82、83 支柱
84 被記録部材
85 ステー
86 ヘッド搭載台
87 レール
90 液体回収用チューブ
91 液体回収用貯蔵タンク
92 ろ過装置
93 脱気装置
94 支持プレート
95 ポンプチューブ
96 アダプタキャップ
97 アダプタパイプ
98 アダプタプレート
99 アダプタプレート支え
100 アダプタバネ
101 アダプタジョイント
102 抜け止め部

Claims (8)

  1. 供給口より供給される液体を吐出口より吐出する吐出ノズルが複数配された吐出ヘッドを有する吐出装置であって、
    前記吐出ノズルの供給口と吐出口との間に圧力差を与えることで、該吐出ノズル内の媒体を除去する除去手段を備え、
    前記除去手段は、
    前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、所定の前記供給口または前記吐出口を覆い前記吐出ヘッドに密着するように動作するキャップ部材を更に備えることを特徴とする吐出装置。
  2. 前記除去手段は、前記キャップ部材により前記吐出口を覆った状態で該吐出口に負圧を発生させ、該キャップ部材を介して前記吐出ノズル内の媒体を吸引により除去することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記除去手段は、前記キャップ部材により前記供給口を覆った状態で該供給口に正圧を発生させ、前記吐出ノズル内の媒体を前記吐出口より押し出すことにより除去することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  4. 前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、前記キャップ部材は、隣接する前記供給口または前記吐出口に接することなく、任意の1つの供給口または吐出口のみを覆うように、前記吐出ヘッドに密着するよう動作することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  5. 前記除去手段は、
    前記吐出ノズルの数に応じたキャップ部材と、
    前記キャップ部材に結合された各連通路のいずれかに接続される接続部材とを備え、
    前記吐出ノズル内の媒体を除去する際に、前記各キャップ部材が互いに隣接する前記吐出口に接することなく前記各吐出口をそれぞれ覆い前記吐出ヘッドに密着するよう動作するとともに、前記接続部材はいずれかの前記連通路に接続するよう動作することで、該接続部材が接続された連通路と結合しているキャップ部材を介して、前記ノズル内の媒体を除去することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  6. 前記吐出ヘッドは、液体を吐出させる熱エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  7. 前記吐出ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用して前記吐出口より液体を吐出させることを特徴とする請求項6に記載の吐出装置。
  8. 前記複数の吐出ノズルは、その一部が互いに異なる液組成の液体を吐出するよう構成され、前記除去手段は、該吐出ノズル内より除去された液体を、同種の液組成の液体ごとに集積することを特徴とする請求項1に記載の吐出装置。
JP2004087076A 2003-03-24 2004-03-24 吐出装置 Expired - Fee Related JP4717365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004087076A JP4717365B2 (ja) 2003-03-24 2004-03-24 吐出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080204 2003-03-24
JP2003080204 2003-03-24
JP2004087076A JP4717365B2 (ja) 2003-03-24 2004-03-24 吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004306024A true JP2004306024A (ja) 2004-11-04
JP4717365B2 JP4717365B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=33478110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004087076A Expired - Fee Related JP4717365B2 (ja) 2003-03-24 2004-03-24 吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4717365B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071290A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェット印刷装置及びそのパージ方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6480544A (en) * 1987-09-24 1989-03-27 Fujitsu Ltd Purge mechanism
JPH05318753A (ja) * 1992-05-18 1993-12-03 Ricoh Co Ltd インクヘッドキャップ装置
JPH06328703A (ja) * 1993-05-25 1994-11-29 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH10157153A (ja) * 1996-11-26 1998-06-16 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH1178050A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Canon Inc 画像形成装置
JPH11170573A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JPH11309873A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Hitachi Ltd インクジェット記録装置
JP2002286733A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Canon Inc プローブ担体の製造装置およびプローブ担体の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6480544A (en) * 1987-09-24 1989-03-27 Fujitsu Ltd Purge mechanism
JPH05318753A (ja) * 1992-05-18 1993-12-03 Ricoh Co Ltd インクヘッドキャップ装置
JPH06328703A (ja) * 1993-05-25 1994-11-29 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH10157153A (ja) * 1996-11-26 1998-06-16 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH1178050A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Canon Inc 画像形成装置
JPH11170573A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JPH11309873A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Hitachi Ltd インクジェット記録装置
JP2002286733A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Canon Inc プローブ担体の製造装置およびプローブ担体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071290A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェット印刷装置及びそのパージ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4717365B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101365347B1 (ko) 고정형 프린트헤드 및 가동 진공 플래튼을 구비한 프린팅 시스템
US8152266B2 (en) Inkjet recording apparatus
US8038256B2 (en) Discharging apparatus and removing method
JP2010208187A (ja) 液体噴射装置
JP2010208143A (ja) 液体吐出装置および液体吐出装置の制御方法
JP3713960B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3800807B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002137419A (ja) インクジェット記録装置及び吐出回復方法
JP5304548B2 (ja) 液体吐出装置
JP4666946B2 (ja) 吐出口面の清掃方法、液体吐出装置およびプローブ担体の製造装置
WO2001043974A1 (en) Ink jet system image forming device and waste ink tube cleaning method
JP2005125653A (ja) インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、インクジェットヘッド洗浄装置及び洗浄方法
JP4717365B2 (ja) 吐出装置
JP2008201024A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置
JP4862304B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2000141685A (ja) インクジェット式記録装置
JP2004050472A (ja) インクジェット記録装置
JP2002086746A (ja) インク吐出回復装置及びインクジェット記録装置
JP2005131791A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2006181810A (ja) インクジェットプリンタ
JP2002036577A (ja) 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法
KR19990040863A (ko) 잉크젯 프린트헤드 카트리지의 고속 인쇄 장치
US6682166B2 (en) Ink jet recording apparatus
JP2003276221A (ja) インクジェットプリンタ
JP2002036576A (ja) 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070326

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees