JP2004305545A - 要介護者用移動補助具 - Google Patents

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Tohachiro Miki
十八郎 三木
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Abstract

【課題】自力で立ったり歩いたりすることができない要介護者を移動させるときに使用して介護者の負担を軽減する移動補助具を提供する。
【解決手段】滑り性の良い表シート2と、両端は滑り性が良く、中央部は滑り性の悪い裏シート3を重ねて一体化し、さらに、両シート間に、要介護者の体重を支え得る強度を持った心板5を複数に分割して横に並べて挿入し、この分割心板間において一体化したシートに移動補助具の折り畳みを可能ならしめるヒンジ部6を形成してそりや滑り台的な使用が可能な移動補助具1を構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、要介護者、例えば、自力で立ったり歩いたりすることができない身体障害者や寝たきり患者などを移動させるときに使用する移動補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、寝たきり患者をベッドから他のベッドなどに移動させる際の介護者の疲労・負担を軽減するために、下記特許文献1、2に示されるような介護シートが種々考案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−38140号公報
【特許文献2】
特開2001−17471号公報
【0004】
上記特許文献1に開示された介護シートは、帯状シートの表面と裏面の摩擦係数に差をつけ、この帯状シートを長手方向に2つ折りして滑り性の良い表面同士を重ね合わせ、これを例えば患者とベッドの間に挿入して上側に重なったシート部上に患者を乗せ、この状態で上側シート部を下側シート部上で滑らせて、患者をベッド上の目的位置に移動させるようにしている。
【0005】
また、特許文献2に開示されたシーツは、滑り性の良いフィルムを重ね合わせて構成し、これを例えばベッドとストレッチャー間に渡して敷き、その上に乗せた患者をフイルム表面の滑り性を利用して移動させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1、2の介護シートは、要介護者を例えばベッドから車椅子に、或いは車椅子からベッド上に移動させる場合にはあまり用をなさず、抱き上げて移動させた方が手っとり早くて介護者の疲労・負担の軽減に関して十分と言えない面があった。
【0007】
また、これ等は、柔軟なシートとして構成されているため、要介護者の体の下に挿入するときの差込み性なども決して良いとは言えなかった。
【0008】
この発明は、ベッドに寝かせた要介護者の体位変更、ベッド間などでの移動は勿論、ベッドから車椅子へ、あるいは車椅子からベッドへ移動させるときにも有効性を発揮する要介護者の移動補助具を提供して介護者の負担軽減を図ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、滑り性の良い表シートと、両端の滑り性を良くし、中央の滑り性を悪くした裏面シートを重ねて一体化し、さらに、両シート間に、要介護者の体重を支え得る強度を持った心板を複数に分割して横に並べて挿入し、この分割心板間において一体化したシートに移動補助具の折り畳みを可能ならしめるヒンジ部を形成して成る、要介護者を乗せて移動させるための表面が滑り易くて裏面中央部が滑り難い要介護者用移動補助具を提供する。
【0010】
この移動補助具は、心板と表シートとの間及び心板と裏シートとの間の少なくとも一方、できれば双方にクッション材を入れたものが好ましい。また、この移動補助具の前後の縁や側縁にベルトで構成される把手を設けるのも好ましい。
【0011】
【作用】
この発明の移動補助具は、滑り性の良い表シートを上にすると、その上に乗せた要介護者が滑り易くなり、一方、下側は中央部が滑り難くてベッド上などで安定して動き止めされ、要介護者を移動補助具上で楽に滑らせて移動させることができる。
【0012】
また、滑り性の良い表シートを下にすれば、移動補助具がベッド上などを滑り易くなるので、この補助具を押したり引いたりして滑らせ、その上に乗せた要介護者を移動補助具と共に楽に移動させることができる。
【0013】
さらに、表シートと裏シート間に要介護者の体重に耐える心板を挿入しているので、表シートを上にした移動補助具を滑り台にして例えばベッド上の要介護者を車椅子等に滑り降ろすことができ、要介護者の下に挿入するときの差込み性も良くなる。
【0014】
なお、内部にクッション材を入れたものは、要介護者に与える違和感が軽減され、移動補助具が人体に当たるなどしたときの安全性も高まる。
【0015】
また、把手を備えさせたものは、移動補助具の引き動かしや持ち上げが容易になる。
【0016】
このほか、心板を複数に分割して隣り合う心板間で移動補助具を折り畳めるようにしているので、その補助具の取り扱い性や要介護者の体の下に入れる際の差込み性なども向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の要介護者用移動補助具の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0018】
図1乃至図4に示す移動補助具1は、所要サイズの表シート2と裏シート3を重ね、この2枚のシート2、3を、それらのシートの3辺と中央を縫合したり熱融着したりして一体化している。3辺をつなぎ合わせたシートには中央で仕切られた2つの袋部4、4(図4参照)が形成されており、各袋部4、4の内部に2個に分割した心板5を挿入し、各袋部4の入口を適当な方法で閉じて袋部4の内部に心板5を閉じ込めている。なお、心板5、5間に生じた隙間部、即ち、一体化したシートの袋部4、4間の仕切り部は、ヒンジ部6を構成しており、このヒンジ部6の位置で移動補助具を2枚重ねの状態に折り畳むことができる。
【0019】
袋部4の入口は、表シート2と裏シート3を縫合或いは熱融着して開口不可に閉じてもよく、ファスナー等を用いて開閉可能に閉じても構わない。
【0020】
表シート2は、滑り性の良い樹脂シートや、フッ素系樹脂フイルム等の樹脂フイルムと織布などの補強材を複合化したシート、表面に滑性向上処理を施した天然皮革や合成皮革などを用いる。
【0021】
また、裏シート3は、図3に示す両端部3a、3aの滑り性を良くし、中央部3bの滑り性を悪くしたシートを用いる。この裏シート3は、滑り性の良いシートの中央部3bの表面にゴム系の材料等で滑り性を低下させる処理を施したものや摩擦係数の大きいゴムシートなどの両端部3a、3aの表面に滑り性向上処理を施したものなどでよい。
【0022】
さらに、心板5は、FRP板など強度が高くて折れにくい樹脂板や金属板などを用いる。この心板5はできるだけ軽量なものが好ましく、さらに、2分割に限らず、3乃至4分割して用いてもよい。
【0023】
また、図5に示すように、心板5と表裏のシート2、3間にクッション材7を挿入すると、要介護者にソフトな感触を与えることができ、取り扱い時に移動補助具が人体に当たるなどしたときの安全性も高まる。
【0024】
このほか、移動補助具1の前後の縁や側縁に図1、2に示すような把手8を設けると、介護者による移動補助具の支持が安定して行える。
【0025】
なお、この移動補助具1の全体サイズは、要介護者を安定して受け支えられる大きさ、例えば、幅40〜100cm程度、長さ50〜150cm程度が適している。
【0026】
このように構成した移動補助具1は、ベッド上の要介護者を寝かせたまま移動させる場合には、滑り性の良い表シート2を上にしてこの移動補助具1を要介護者の体の下に差込み(このときの差込み性を良くするために裏シート3の両端3aの滑り性を高めている)、移動補助具1上で要介護者を滑らせる。または、表シート2を下にして移動補助具1を要介護者の体の下に差込み、移動補助具1をそりにしてベッド上で滑らせて要介護者を移動させる。後者の方法は、移動距離が大きいとき、例えばベッドからストレッチャーなどに移すときに有利であり、また、移動補助具1がベッド上で滑り易いため、要介護者を乗せ降ろしするときの抜き差しもし易い。さらに、そりとなす移動補助具1が心板を有するので、ベッドとストレッチャーなどとの間に段差等がある場合にも、要介護者を移動補助具1と一緒に持ち上げたりせずに安全に楽に移すことができる。
【0027】
また、要介護者をベッドから車椅子に移す場合には、滑り性の良い表シート2を上にして移動補助具1をベッドと車椅子間に掛け渡し、これを滑り台にしてその上に乗せた要介護者を車椅子側に滑り降ろす。逆に車椅子からベッドに移す場合には、滑り台上で滑らせて要介護者を車椅子からベッド上に引き上げる。
【0028】
このほか、折り畳んだ移動補助具1を乗せ板にしてその乗せ板の両端を2名の介護者が持ち上げ、この上に腰掛けさせた要介護者を介護者の肩につかまらせ、この状態で要介護者を運ぶと言った使用法も可能になる。
【0029】
このように、この発明の移動補助具は心板を内蔵したことにより、多彩な使用法が可能であり、介護者の負担軽減の効果が大きく発揮される。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の要介護者用移動補助具は、滑り性の良い表シートと中央部の滑り性を悪くした裏シートを一体化して両シート間に心板を内蔵させたので、従来の介護シートではできなかったそりや滑り台としての使用が可能になり、ベッドからストレッチャーや車椅子などに要介護者を移動させるときの抱き上げ動作を減らして介護者の負担を軽減することができる。
【0031】
また、表シートと裏シート間に心板を挿入しており、さらに、裏シートも両端は滑り性を良くしているので、要介護者の体の下に挿入するときの差込み性等も良くなる。
【0032】
なお、内部にクッション材を入れたものは、触感がソフトになり、人体に当たるなどしたときの安全性も高まる。
【0033】
また、把手を備えさせたものは、移動補助具の引き動かしや持ち上げが容易になる。
【0034】
このほか、心板を複数に分割して隣り合う心板間で移動補助具を折り畳めるようにしているので、その補助具の取り扱い性なども向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の移動補助具の実施形態を示す斜視図
【図2】図1の移動補助具の平面図
【図3】図1の移動補助具の底面図
【図4】図1の移動補助具の横断断面図
【図5】他の実施形態の断面図
【符号の説明】
1 移動補助具
2 表シート
3 裏シート
3a 滑り性の良い両端部
3b 滑り性の悪い中央部
4 袋部
5 心板
6 ヒンジ部
7 クッション材
8 把手

Claims (2)

  1. 滑り性の良い表シートと、両端の滑り性を良くし、中央の滑り性を悪くした裏シートを重ねて一体化し、さらに、両シート間に、要介護者の体重を支え得る強度を持った心板を複数に分割して横に並べて挿入し、この分割心板間において一体化したシートに移動補助具の折り畳みを可能ならしめるヒンジ部を形成して成る、要介護者を乗せて移動させるための表面が滑り易くて裏面中央部が滑り難い要介護者用移動補助具。
  2. 前記心板と表シートとの間及び心板と裏シートとの間の少なくとも一方にクッション材を入れた請求項1に記載の要介護者用移動補助具。
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