JP2004305324A - 遊技システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機1と、この遊技機1に備えられた画像表示装置3に表示される二次元コード4を読み込むCCDカメラ5を備えた携帯電話機7とを含んだ遊技システムである。遊技機1には、クーポン付与情報A,B,CがROM155に書き換え不能に記憶されている。携帯電話機7には、RAM227に、例えば、1月と2月のクーポン付与情報・クーポンテーブルが書き換え可能に記憶されている。これらのテーブルは、遊技機メーカのサーバ9、又はクーポン提供メーカのサーバ11から、通信網、例えば、インターネットを介して携帯電話機7にダウンロードされ、これにより更新可能となっている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
広告を表示する遊技機が提案されているが、この遊技機では宣伝広告情報を単に表示して、遊技者に商品紹介しているに過ぎず、遊技者に特別な特典を付与するものではないため、遊技者の遊技意欲の向上にはそれ程つながらなかった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−286355号公報(第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、例えばクーポン等の特別な特典を付与可能な遊技機が望まれている。
しかしながら、遊技機から直接に特別の特典を付与する場合には次のような問題が生じる。
例えば、遊技機が所定条件を満たした場合に限って、遊技機からコンビニ等で使用可能なクーポンを発行するようにした場合には、商品のライフサイクルは短いものも多いため、クーポン券の種類を頻繁に変える必要がある。クーポン券の種類を頻繁に変えるために、仮に遊技機内の記憶情報を書き換え可能とすると、例えば、クーポン等の情報の書き換えに便乗して、大当たり確率等の遊技内容の重要部分についても書き換えられるおそれがある。
【0005】
従って、このような頻繁にデータを変える必要があるクーポン券等の遊技機からの直接の発行は現実的でなかったのである。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、遊技機の内部情報の書き換えを行うことなく、種々の特典を遊技者に付与することができる遊技システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するための有効な手段とその作用・効果を以下に示す。
【0007】
<手段1>
情報通信端末と、
この情報通信端末に対する情報出力が可能な遊技機とを備えて構成される遊技システムであって、
前記遊技機には、所定の利益関連情報を書き換え不能に記憶する利益関連情報記憶手段と、
前記利益関連情報を、前記情報通信端末によって取得可能な出力情報として出力する利益関連情報出力手段とを備え、
前記情報通信端末には、前記出力情報を取得する情報取得手段と、
前記出力情報から得られる前記利益関連情報とクーポン券、商品券等の所定の利益との対応関係を示す利益関連情報・利益テーブルを書き換え可能に記憶した利益関連情報・利益テーブル記憶手段が設けられ、この利益関連情報・利益テーブルに基づいて遊技者に所定の利益が与えられることを特徴とする遊技システム。
【0008】
<手段2>
遊技機と、
情報通信端末と、
この情報通信端末に対する情報出力が可能な情報出力ユニットとを備えて構成される遊技システムであって、
前記遊技機には、所定の利益関連情報を書き換え不能に記憶する利益関連情報記憶手段が備えられ、
前記情報出力ユニットには、前記利益関連情報を、前記情報通信端末によって取得可能な出力情報として出力する利益関連情報出力手段が備えられ、
前記情報通信端末には、前記出力情報を取得する情報取得手段と、
前記出力情報から得られる前記利益関連情報とクーポン券、商品券等の所定の利益との対応関係を示す利益関連情報・利益テーブルを書き換え可能に記憶した利益関連情報・利益テーブル記憶手段が設けられ、この利益関連情報・利益テーブルに基づいて遊技者に所定の利益が与えられることを特徴とする遊技システム。
【0009】
<手段3>
遊技機と、
情報通信端末と、
この情報通信端末に対する情報出力が可能な、球貸し等に関する台間装置とを備えて構成される遊技システムであって、
前記遊技機には、所定の利益関連情報を書き換え不能に記憶する利益関連情報記憶手段が備えられ、
前記台間装置には、前記利益関連情報を、前記情報通信端末によって取得可能な出力情報として出力する利益関連情報出力手段が備えられ、
前記情報通信端末には、前記出力情報を取得する情報取得手段と、
前記出力情報から得られる前記利益関連情報とクーポン券、商品券等の所定の利益との対応関係を示す利益関連情報・利益テーブルを書き換え可能に記憶した利益関連情報・利益テーブル記憶手段が設けられ、この利益関連情報・利益テーブルに基づいて遊技者に所定の利益が与えられることを特徴とする遊技システム。
【0010】
手段1〜手段3の構成によれば、遊技機には、所定の利益関連情報が書き換え不能に記憶されているから、この利益関連情報の書き換えに乗じて、遊技機の遊技内容に関するプログラムが書き換えられるおそれがなくなり、不正防止できる。
ところで、この構成では、所定の利益関連情報が書き換え不能に記憶されているから、一定の出力情報のみしか出力することはできない。
本手段の構成によれば、情報通信端末側には、出力情報から得られる利益関連情報と遊技者への利益との対応関係を示す利益関連情報・利益テーブルが備えられているが、このテーブルが書き換え可能であるから、このテーブルを書き換えることにより、遊技機側から一定の出力情報しか出力されず、この出力情報から一定の利益関連情報しか得られないとしても、一定の利益関連情報に対して種々の利益を対応させることができ、遊技者に種々の利益を与えることができる。
【0011】
例えば、出力情報として、「利益関連情報A」をコード化したもののみが出力される遊技機の場合について説明すると、情報通信端末側の、利益関連情報・利益テーブルを、[利益関連情報A」に「コーヒーαのクーポン」を対応づけたテーブル、[利益関連情報A」に「コーヒーβのクーポン」を対応づけたテーブル、[利益関連情報A」に「コーヒーγのクーポン」を対応づけたテーブルと書き換えることによって、「利益関連情報A」という情報をコード化したもののみが遊技機から出力されるとしても、テーブルの種類によって[利益関連情報A」に対して「コーヒーαのクーポン」、「コーヒーβのクーポン」、「コーヒーγのクーポン」と種々の利益を対応させることができ、遊技者に種々の利益を与えることができる。
【0012】
<手段4>
手段1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記利益関連情報出力手段は、前記遊技機の遊技内容が所定の条件を満たした場合に出力情報を出力することを特徴とする遊技システム。
【0013】
本手段の構成によれば、遊技内容と連動して、遊技者に利益が与えられるから、遊技者の遊技意欲が向上する。
例えば、大当たりの発生によって非常に魅力的な利益が遊技者に与えられるとすると、遊技者はこの利益を得るために遊技することになり遊技意欲が増大する。
【0014】
<手段5>
手段1ないし手段4に記載のものにおいて、前記遊技機に記憶される前記所定の利益関連情報は複数種設けられており、これら利益関連情報に基づいた出力情報も複数種あるとともに、
前記遊技機には、前記出力情報の中の特定の1又は2以上の出力情報を出力することを遊技者が選択可能な選択手段が設けられていることを特徴とする遊技システム。
【0015】
本手段の構成によれば、遊技者は、複数種の出力情報から、自己の好みに応じた利益が付与される出力情報を選択することができる。
【0016】
<手段6>
手段1ないし手段5のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の前記利益関連情報・利益テーブルには、特定の一の利益関連情報に複数種のクーポン券、商品券等の所定の利益とが対応づけられており、
かつ、遊技者がそれらの複数種の所定の利益の中から、特定の利益を選択することができる選択手段が前記情報通信端末に設けられていることを特徴とする遊技システム。
【0017】
本手段の構成によれば、遊技者は複数種の利益の中から自己の好み合う利益を選択することできる。
また、遊技者は、自己で所有し、その操作方法も熟知した情報通信端末側において利益内容を選択することができるから、選択操作に戸惑うことは少なくなる。
【0018】
<手段7>
手段1ないし手段6のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の前記利益関連情報・利益テーブルは、インターネット等の通信ネットワークを介して、遊技機メーカ側のサーバから配信されることを特徴とする遊技機システム。
【0019】
従来、遊技機メーカーは、遊技機の販売後においては、遊技者に与える利益を変更することはできなかったが、本手段の構成によれば、遊技機メーカは、遊技機の販売後においても遊技者に与える利益を変更することができる。
【0020】
<手段8>
手段1ないし手段7のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の前記利益関連情報・利益テーブルは、インターネット等の通信ネットワークを介して、利益関連情報に係る商品又は役務を提供する提供メーカ側のサーバから配信されることを特徴とする遊技機システム。
【0021】
本手段の構成によれば、利益関連情報に係る商品又は役務を提供する提供メーカが遊技者に与える利益を変更することができる。
従って、例えば、ライフサイクルの短い商品等を対象とするクーポン等を発行する場合には、頻繁に利益関連情報・利益テーブルを書き換える必要があるが、この場合も、提供メーカから直接、利益関連情報・利益テーブルを提供できるから、迅速な対応をすることができる。
【0022】
<手段9>
手段1ないし手段8のいずれかに記載のものにおいて、前記利益関連情報・利益テーブルは、遊技店に設けられた利益関連情報・利益テーブルの提供装置により、前記情報通信端末に提供されることを特徴とする遊技システム。
【0023】
本手段の構成によれば、遊技店が遊技者に与える利益を変更することができる。よって、遊技店特有の利益特典を遊技者に与えることができる。例えば、遊技店オリジナルの景品を付与したり、遊技球をプレゼントしたりすることができるから、遊技店の独自性を主張することができ、他の遊技店との差別化を図ることができる。
【0024】
<手段10>
手段1ないし手段9のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の前記利益関連情報・利益テーブルは、複数記憶されており、これらの前記利益関連情報・利益テーブルは、情報通信端末に備えられた時計によって決められる時刻と対応づけて、前記複数の利益関連情報・利益テーブルのうち有効な利益関連情報・利益テーブルが選択されるようにされていることを特徴とする遊技システム。
【0025】
本手段の構成によれば、一度、利益関連情報・利益テーブルを複数記憶しておけば、自動的に有効な利益関連情報・利益テーブルが切り替わるから、利益関連情報・利益テーブルを頻繁に書き換える必要がなくなる。
例えば、1月用のテーブル、2月用のテーブル、3月用のテーブルというように月毎のテーブルが用意されている場合について説明すると、これらのテーブルを情報通信端末に予め複数記憶しておき、日付によって有効なテーブルが選択されるようにすれば、情報通信端末に一のテーブルのみを記憶して、月毎にテーブルを書き換える場合に比べてテーブルの書き換え回数が減少するから簡便となる。
【0026】
<手段11>
手段1ないし手段10のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の表示手段には、遊技者に所定の利益が与えられる際に、その利益内容が表示されることを特徴とする遊技システム。
【0027】
本手段の構成によれば、遊技者に所定の利益が与えられた際に遊技者は自己が得た利益内容を確認することができる。
【0028】
<手段12>
手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記情報通信端末の前記表示手段には、遊技者に所定の利益が与えられる際に、広告情報が表示されることを特徴とする遊技システム。
【0029】
本手段の構成によれば、遊技者に宣伝広告することができる。
【0030】
<手段13>
手段1ないし手段12のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技機の表示手段には、前記出力情報が出力される際に広告情報が表示されることを特徴とする遊技システム。
【0031】
出力情報により遊技者に利益が与えられるのであるから、出力情報が出力される際には、遊技者の気持ちは高揚している場合が多い。そして、この出力の際に宣伝広告することとしたから、宣伝広告効果を高めることができる。
【0032】
<手段14>
手段1ないし手段13のいずれかに記載のものにおいて、前記出力情報には、遊技機識別情報(遊技機ID)が含まれていることを特徴とする遊技システム。
【0033】
本手段の構成によれば、出力情報には遊技機識別情報が含まれているから、この遊技機識別情報を種々の用途に用いることができる。
例えば、不正基板が使用された遊技機を判別するために用いることができる。
【0034】
<手段15>
手段1ないし手段14のいずれかに記載のものにおいて、前記出力情報には、出力情報毎に付与され、個々の出力情報を識別可能な出力情報固有データが含まれていることを特徴とする遊技システム。
【0035】
本手段の構成によれば、個々の出力情報は識別可能であるから、この出力情報によって遊技者に与えられる利益も識別することができる。例えば、利益がクーポンである場合には、このクーポンを個々に識別することできる。
よって、例えば同一の利益内容のクーポンが多数発行されたとしても、それぞれのクーポンを識別することができるから、例えば、使用済みのクーポンの識別番号等を記録し、この使用済みクーポンの再使用を禁止することにより、使用済みクーポンの流用を防止することができる。
【0036】
<手段16>
手段1ないし手段15のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技機の前記利益関連情報出力手段は、前記利益関連情報を識別記号等の出力情報として、前記遊技機の表示手段、前記情報出力ユニットの表示手段、又は前記台間装置の表示手段に表示することによって出力する出力手段であり、前記情報通信端末の情報取得手段は、前記識別記号等を読み取る読取手段であることを特徴とする遊技システム。
【0037】
この構成では、遊技機の表示手段に表示された識別記号等を読み取る構成であり、遊技機と情報通信端末とを特殊なケーブル等で結ぶ必要がないため遊技者の操作が容易である。
【0038】
<手段17>
手段1ないし手段16のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技機の前記利益関連情報出力手段は、前記利益関連情報を電波又は赤外線を媒体として出力する出力手段であり、前記情報通信端末の情報取得手段は、電波又は赤外線を受信する受信手段であることを特徴とする遊技システム。
【0039】
この構成では、電波又は赤外線によって前記利益関連情報が、遊技機から情報通信端末に送られるから、遊技機と情報通信端末とを特殊なケーブル等で結ぶ必要がないため遊技者の操作が容易である。
【0040】
<手段18>
手段1ないし手段17のいずれかに記載のものにおいて、前記出力情報は、バーコード又は二次元コードであることを特徴とする遊技システム。
【0041】
本手段の構成によればバーコード又は二次元コードはその情報量が多いため、セキュリティ情報等の他の情報を容易に盛り込むことができる。特に利益内容が商品、役務の割引券、商品券等の金銭に関係するものにおいては、セキュリティー情報が重要なため、本手段の構成は有効である。
【0042】
<手段19>
手段1ないし手段18のいずれかに記載のものにおいて、遊技者に与えられる前記利益は、遊技店、又は商品を販売若しくは役務を提供する店舗において使用されるものであり、
情報通信端末の表示手段には、利益に関する情報が、遊技店、又は店舗の読取装置によって読み取ることが可能な識別情報として表示されることを特徴とする遊技システム。
【0043】
本手段の構成によれば、遊技店又は店舗は、読取装置によって遊技者に対して与える利益を容易に把握することができる。例えば、バーコードリーダ、スキャナ等によって容易に利益内容を把握することができる。
【0044】
なお、本発明でいう遊技機とは、パチンコ機やスロットマシン、あるいはパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを含む。パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された始動入賞口(作動口)に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された変動入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球)のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0045】
また、スロットマシンの基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えたものが挙げられる。この場合、遊技媒体は、コイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0046】
また、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものの基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されたものが挙げられる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、遊技機1と、この遊技機1に備えられた画像表示装置3に表示される二次元コード4(遊技機から出力される出力情報に相当する)を読み込むCCDカメラ5(情報取得手段(読取手段)に相当する)を備えた携帯電話機7とを含んだ遊技システムの概念を示している。遊技機1には、後述するように利益関連情報に相当するクーポン付与情報A,B,Cが利益関連情報記憶手段に相当するROM155に書き換え不能に記憶されている。携帯電話機7には、後述するように本発明の利益関連情報・利益テーブル記憶手段に相当するRAM227に、例えば、1月と2月のクーポン付与情報・クーポンテーブル(利益関連情報・利益テーブルに相当する)が書き換え可能に記憶されている。
【0048】
これらのテーブルは、遊技機メーカのサーバ9、又はクーポン提供メーカのサーバ11から、通信網、例えば、インターネットを介して携帯電話機7にダウンロードされ、これにより更新可能となっている。これらのクーポン付与情報・クーポンテーブルでは、図7〜図10に示すようにクーポン付与情報とクーポンの内容とが対応づけられている。
【0049】
そして、これらのクーポン付与情報・クーポンテーブルでは、同一のクーポン付与情報に対して、月毎に異なるクーポンが対応づけられている。例えば、クーポン付与情報Aに対して図7の1月のテーブルでは、コーヒーα等が対応づけられているが、図8の2月のテーブルでは1月の場合と異なったコーヒーβ等が対応づけられ、図9の3月のテーブルではコーヒーγ等が対応づけられ、図10の4月のテーブルでは野菜ジュース等が対応づけられている。
【0050】
<遊技機の構成>
次に遊技機1の構成について説明する。図2に示すように遊技盤21の中央部分には、可変表示装置としての特別図柄表示装置23が組込まれている。この特別図柄表示装置23は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部23Aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。本実施形態では、これらの図柄列として上図柄列25、中図柄列27及び下図柄列29の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。
これらの図柄列25,27,29は、通常変動時には横方向(右から左へ移動するように)にスクロール表示される。
【0051】
また、扉枠の右下角部近傍は、画像表示装置3が配置されている。この画像表示装置3は、例えば、液晶表示装置であって、後述するように遊技内容が所定の条件を満たした場合に所定の二次元コード及び広告情報を表示し、これによって遊技者にクーポンを発行するものである。なお、この画像表示装置3が利益関連情報出力手段として機能する。
【0052】
また、図2に示すように、特別図柄表示装置23の上部には普通図柄表示装置33が併設されている。普通図柄表示装置33は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ35と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部37とを備えている。
【0053】
さらに、特別図柄表示装置23の左右両側には一対の通過ゲート39が配設されている。通過ゲート39を遊技球41が通過すると普通図柄表示装置33が作動する。本実施形態では、普通図柄表示装置33は、「0」〜「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部37にセグメント表示させ、その数字が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合に、始動口43の羽根43Aを所定秒数開放させる。この開放により、始動口43への入賞が比較的容易なものとなる。普通図柄表示装置33は、遊技球41の通過ゲート39の通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ35でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ35が点灯している状態で遊技球41が通過ゲート39を通過してもカウントされず、保留ランプ35が点灯している限り、遊技球41が通過ゲート39を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置33は作動するようになっている。
【0054】
特別図柄表示装置23の表示部23Aでは、各図柄列25,27,29の図柄変動(スクロール変動)が、遊技球41の始動口43への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列25,27、29が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施形態では、図柄変動は、上図柄列25、下図柄列29、中図柄列27の順に停止させられるが、これはあくまでも一例にすぎず、別の順序で停止するようにしてもよい。
【0055】
大当たり状態は、リーチ遊技状態(リーチ状態)を経た後、全ての図柄列25,27,29の変動が停止させられたとき、表示されている図柄の組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄が大当たりラインに沿って並んだ組合せとなる場合(例えば▲7▼、▲7▼、▲7▼や▲3▼、▲3▼、▲3▼等)であり、当該組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」となる。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口45が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの景品球を獲得することが可能となる。
【0056】
また、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もある)。リーチ状態には、下図柄列29の図柄変動が、大当たりライン上において上図柄列25の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。
【0057】
このリーチ状態には、中図柄列27の図柄変動が、最終的に上・下両図柄列25,29の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。
【0058】
遊技球41の始動口43への入賞に基づいて各図柄列の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球41が始動口43に入賞した場合には、その分の変動表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、遊技機の機種毎に決められている。本実施形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
【0059】
図2に示すように、表示装置23において、表示部23Aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ54が組み込まれている。保留ランプ54の数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ54は、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、遊技機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、遊技機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
【0060】
また、遊技者の操作に応じて変化する遊技機1の遊技状態を検出するべく、本実施形態では、遊技盤21には、スルースイッチ55、始動口用スイッチ57、Vゾーン用スイッチ59及びカウントスイッチ61等がそれぞれ設けられている。スルースイッチ55は、遊技球41の通過ゲート39の通過を検出し、始動口用スイッチ57は、遊技球41の始動口43への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ59は、遊技球41の大入賞口45のうちのVゾーンへの入賞を検出し、カウントスイッチ61は、遊技球41の大入賞口45への入賞を検出する。
【0061】
また、遊技機1には、電子制御装置100が備えられており、特別図柄表示装置23、画像表示装置3等を駆動制御する。
【0062】
電子制御装置100は、図3に示すように主制御部110と、この主制御部110と共有バス120により直列的に接続された特別図柄制御部140、コード情報制御部150とを含んで構成されている。主制御部110は、主制御基板210で形成され、主制御部110以外の2つの制御部140、150は、それぞれ第1周辺制御基板240、第2周辺制御基板250で形成されている。なお、電子制御装置100には、これらの周辺制御基板の他に、図示しないが、例えば、音声を制御する周辺制御基板、各種ランプを制御する周辺制御基板、各種ソレノイドを駆動制御する周辺制御基板等を備えている。
【0063】
主制御部110は、CPU(中央処理装置)111と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、ROM(読み出し専用メモリ)115と、入出力ポート117とをバス119により相互に接続したものである。そして、CPU111はROM115に格納された制御プログラムにより、RAM113をワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司る。また、入出力ポート117には前記した共有バス120が接続され、後述するように入出力ポート117からその共有バス120を通じて、各制御部140、150へ処理内容を指示する、指令信号たるコマンドデータを送信する。なお、主制御部110から各制御部140、150へは、一方向形式でデータが伝送される。また、主制御部110には、図示しない電源ターミナル基板が接続されている。また、入出力ポート117には始動口用スイッチ57、二次元コードB選択ボタン63、二次元コードC選択ボタン65が接続されている。後述するように所定条件の下で、二次元コードB選択ボタン63を押すと、画像表示装置3に二次元コードBが表示され、他方、二次元コードC選択ボタン65を押すと、画像表示装置3に二次元コードCが表示されるようになっている。
【0064】
特別図柄制御部140は、CPU(中央処理装置)141と、RAM(ランダムアクセスメモリ)143と、ROM(読み出し専用メモリ)145と、入出力ポート147とをバス149により相互に接続したものである。そして、入出力ポート147において共有バス120に接続されている。また、入出力ポート147には、特別図柄表示装置23が接続されている。
【0065】
コード情報制御部150は、CPU(中央処理装置)151と、RAM(ランダムアクセスメモリ)153と、ROM(読み出し専用メモリ)155と、不揮発性メモリ157と、入出力ポート159とをバス161により相互に接続したものである。そして、入出力ポート159において共有バス120に接続されている。また、入出力ポート159には、画像表示装置3、及び通信装置170を介してホールコンピュータ175が接続されている。
なお、コード情報制御部150は、クーポン付与情報等のデータを二次元コードにコード化するコード化処理手段、二次元コードを画像表示装置3に表示するコード表示手段として機能する。
【0066】
ROM155は、コード情報制御部150を制御するプログラム、クーポン付与情報等から二次元コードを生成するプログラム、画像表示装置3に二次元コードを表示するためのプログラムや各種のデータ等を記憶する書き換え不能で、読み出し専用の記憶媒体である。また、ROM155内には、クーポン付与情報記憶エリア155Aが設けられ、後述するクーポン付与情報が書き換え不能に記憶されている。本実施形態では、クーポン付与情報A、クーポン付与情報B、クーポン付与情報Cが書き換え不能に記憶されている。本実施形態においては、ROM155は、クーポン付与情報記憶手段として機能する。
RAM153には、後述する一時変動回数カウンタ値が記憶されている。不揮発性メモリ157には、後述する総変動回数カウンタ値が記憶されている。
【0067】
本実施形態においては、大当たりが発生した場合及び図柄変動回数が所定の条件を満たした場合に、二次元コードが画像表示装置3に表示されるようにされている。
大当たりが発生した場合には、二次元コードAが表示される。この二次元コードAは、クーポン付与情報A、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値をデータとしてコード化したものである。
ここで、遊技機ID(本発明の遊技機識別情報に相当する)は、ROM155内に記憶されているものであり、この遊技機IDは、例えば「機種名番号+遊技機固有番号」という構造をしている。より具体的には、遊技機IDは例えば「A0112345」とされており、「A01」が機種名「A物語」を表している。そして「A01」に続く数字は、遊技台の識別のための遊技機固有番号である。このように二次元コードには、遊技機IDのデータが含まれているから、全国の遊技店(ホール)に設置された多数の遊技機の中で、どの遊技機に表示された二次元コードであるかが識別可能となる。
【0068】
また、総変動回数カウンタ値は、不揮発性メモリ157に記憶されるものであって、特別図柄表示装置23の変動回数に対応して、初期値0から1ずつカウントアップするものであり、遊技機1の電源遮断後も記憶保持される。そして、電源遮断後、再び電源が投入された場合は保持されている総変動回数カウンタ値に加算されていくものである。従って、1、…、100、…、1000、…、10000というように、特別図柄表示装置23の図柄変動があると常に増加するものである。このように総変動回数カウンタ値は、変動回数毎にカウントアップされるため同一の値が存在することはない。従って、この総変動回数カウンタ値を含ませることによって、当該遊技機において表示された二次元コードを個々に識別することが可能となる。
【0069】
また、本実施形態においては、図柄変動回数が所定の条件を満たした場合には、所定の二次元コードが表示される。具体的には、遊技機1の電源投入時を初期値0としてカウントした一時変動回数カウンタ値が100回毎に、遊技者の選択により、二次元コードB又は二次元コードCが択一的に画像表示装置3に表示されるようになっている。
【0070】
ここでいう一時変動回数カウンタ値は、総変動回数カウンタ値とは異なり、RAM153に記憶されるものであり、電源遮断により0にリセットされる。また、変動回数カウンタ値が100回になるとリセットされる。従って、電源を投入後、0、1、…、50、…、100、0、…、100、0、…、100、0、…というように、電源投入後0から100までカウントした後、リセットされ0となり、再び0から100までカウントされることを繰り返すものである。
【0071】
二次元コードBは、クーポン付与情報B、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値がデータとしてコード化されたものであり、二次元コードCは、クーポン付与情報C、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値がデータとしてコード化されたものである。このように二次元コードB、二次元コードCにおいても、データに遊技機ID及び総変動回数カウンタ値が含まれるから、当該遊技機において表示された二次元コードB、二次元コードCも個々に識別することが可能となる。
【0072】
<携帯電話機の構成>
次に、携帯電話機7の構成について、図4〜図10を参照しつつ説明する。携帯電話機7は、図4の正面図に示すように、ケース202、キー操作部204、液晶パネル(表示部)206から構成されている。キー操作部204は、ケース202に配設されたもので、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。液晶パネル206は、ケース202に形成された開口部202aの内側に配置されている。さらに、図4〜図5に示すように携帯電話機7の裏面には、CCDカメラ5が配置され、このCCDカメラ5によって、遊技機1の画像表示装置3に表示された二次元コードの読み取りが可能となっている。
【0073】
次に、携帯電話機7の電気回路構成につき図6のブロック図を参照して説明する。携帯電話機7は、液晶パネル206、CCDカメラ5に加えて、無線部210、音声回路212、レシーバー214、マイク216、送受信アンテナ218、制御部(マイクロコンピュータ)222、時計回路223、二次電池224、ROM(読み出し専用メモリ)225、及びRAM(ランダムアクセスメモリ)227を備える。無線部210は、制御部222により制御されて、送受信アンテナ218を通して電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路212は、無線部210から制御部222を通して出力された受信信号をレシーバー214に出力するとともに、マイク216から入力された音声信号を送信信号として制御部222を通して無線部210に出力する。
【0074】
レシーバー214は、音声回路212から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク216は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路212に入力する。ROM225は、各種データや、各種のプログラムを記憶する。時計回路223は、制御部222に日付データを出力する。なお、この時計回路223は、例えば電波により時刻を正確に合わすものが好ましい。二次電池224は、各回路に電力を供給する。制御部222は、CPU等から構成されたもので、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理等を行う。また、制御部222は、CCDカメラ5によって読み込まれた二次元コードをクーポン付与情報等を表すディジタル信号に変換する二次元コードの処理部としても機能する。
【0075】
RAM227のテーブル記憶エリア227Aには、クーポン付与情報・クーポンテーブルが記憶されている。クーポン付与情報・クーポンテーブルには、図7〜図10に示すようにクーポン付与情報A,B,Cに対してそれぞれ与えられるクーポンの情報が記憶されている。クーポン付与情報・クーポンテーブルは、月毎に異なるものが有効とされている。なお、これらのクーポン付与情報・クーポンテーブルは、遊技機メーカのサーバ9又は、クーポン提供メーカのサーバ11から、インターネット等の通信網を介して携帯電話機7にダウンロードされるものであり、本実施形態では1月用及び2月用の2ヶ月分のクーポン付与情報・クーポンテーブルがRAM227に初期状態で記憶されている。
【0076】
本実施形態においては図7及び図8に概念的に示すように、クーポン付与情報Aに対して、1月にはコーヒーα又はお茶αのクーポンが対応し、2月には1月と異なる商品であるコーヒーβ又はお茶βのクーポンが対応するようになっている。同様にしてクーポン付与情報Bに対して1月にはパンα又はおにぎりαのクーポンが対応し、2月にはパンβ又はおにぎりβのクーポンが対応するようになっており、クーポン付与情報Cに対して1月にはガムα又は飴αのクーポンが対応し、2月にはガムβ又は飴βのクーポンが対応するようになっている。このように本実施形態では、同一のクーポン付与情報に対して月毎に異なる商品が対応づけられている。
【0077】
<二次元コード表示処理>
次にコード情報制御部150において実行される二次元コード表示処理について図11〜13を参照して説明する。まず、大当たりの際の二次元コード表示処理について説明する。遊技が開始され大当たり状態となり、大当たり信号が主制御部110からコード情報制御部150に取り込まれると(ステップS100:YES)、クーポン付与情報A、遊技機IDがROM155から読み出されるとともに、総変動回数カウンタ値が不揮発性メモリ157から読み出される(ステップS110)。
【0078】
次にコード情報制御部150は、クーポン付与情報A、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値がデータとしてコード化された二次元コードAを画像表示装置3に所定時間表示する(ステップS120)。なお、この際にクーポン提供元(例えば、メーカー)の宣伝広告を行うことが好ましい(図12参照)。
【0079】
次に一時変動回数カウンタ値が100回増加する毎に行われる二次元コード表示処理について説明する。
遊技が開始され図柄変動すると(ステップS210:YES)、一時変動回数カウンタ値が1インクリメントされる(ステップS220)。そして、一時変動回数カウンタ値が100に達すると(ステップS230:YES)、画像表示装置3に選択画面、例えば「二次元コードB、Cのうちいずれかを選択して下さい」と表示される。そして遊技者が例えば、遊技機1に設けられた二次元コードB選択ボタン63を押して、二次元コードBを選択すると(ステップS250:YES)、クーポン付与情報B、遊技機IDがROM155から読み出されるとともに、総変動回数カウンタ値が不揮発性メモリ157から読み出される(ステップS260)。本実施形態では、ステップS250が、特定の二次元コード(出力情報)を表示(出力)することを遊技者が選択する選択手段として機能する。
【0080】
なお、遊技者には、例えばEメール等で、クーポン付与情報B、クーポン付与情報Cにどの商品のクーポンが対応するのかを予め伝えておくことが望ましい。このようにすることで、遊技者の適切な選択を促すことができる。
【0081】
次にコード情報制御部150は、クーポン付与情報B、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値がデータとしてコード化された二次元コードBを画像表示装置3に表示する(ステップS270)。なお、この際にクーポン提供元(例えば、メーカー)の宣伝広告を行うことが好ましい(図12参照)。続いて、一時変動回数カウンタ値を0にリセットする(ステップS290)。
【0082】
一方、遊技者が、二次元コードCを選択した場合、つまり、遊技機1に設けられた二次元コードC選択ボタン65を押した場合には(ステップS250:NO)、クーポン付与情報C、遊技機IDがROM155から読み出されるとともに、総変動回数カウンタ値が不揮発性メモリ157から読み出される(ステップS300)。
【0083】
次にコード情報制御部150は、クーポン付与情報C、遊技機ID及び総変動回数カウンタ値がデータとしてコード化された二次元コードCを画像表示装置3に表示する(ステップS310)。なお、この際にもクーポン提供元(例えば、メーカー)の宣伝広告を行うことが好ましい(図12参照)。続いて、一時変動回数カウンタ値を0にリセットし(ステップS290)、本ルーチンを終了する。
【0084】
<クーポン発行処理(携帯電話機側の処理)>
ここで携帯電話機7において実行されるクーポン発行処理について、図14〜図16に示すフローチャートを参照しつつ説明する。尚、この処理におけるルーチンは、RAM227に記憶されており、制御部222がRAM227よりこのルーチンを読み出して実行する。
なお、以下の説明では、携帯電話機7のRAM227には、1月用のクーポン付与情報・クーポンテーブル及び2月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルが記憶されており、かつ、現時点が1月又は2月である場合について説明する。
【0085】
遊技者が二次元コードを読み込むために例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作をすると(ステップS408:YES)、携帯電話機7の制御部222は、CCDカメラ5から二次元コードを読み込む(ステップS410)。次に、携帯電話機7の時計回路223により、現在1月か否かが判定される(ステップS420)。そして、1月と判定された場合には、1月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルに基づいて1月のクーポン発行処理が行われる(ステップS450)。
【0086】
詳細には、図15に示すように、まず二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Aか否かが判定される。そして、クーポン付与情報Aと判定されると(ステップS451:YES)、液晶パネル206に、クーポン付与情報Aに対応するコーヒーα又はお茶αのクーポンの選択画面を表示する(ステップS453)。例えば、「コーヒーα又はお茶αのクーポンを獲得しました。お望みのクーポンを選択して下さい。」と表示される。そして、遊技者が、例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作して、コーヒーαを選択すると(ステップS455:YES)、例えば、図17に示すようにコーヒーαのクーポン情報が液晶パネル206に例えばバーコードを含んだものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このコーヒーαの広告情報やその他の広告情報、図17の例では、コーヒーショップの出店広告が同時に表示される(ステップS457)。なお、クーポン情報は、例えば、「クーポンの種類データ+遊技機IDデータ+総変動回数データ」というデータ構造を含んでいる。具体的には、コーヒーαのクーポンの場合には、「コーヒーαのクーポンデータ+遊技機IDのデータ+総変動回数のデータ」を含むようになっている。従って、クーポンの種類が同一であったとしても個々のクーポン情報は識別可能となっている。
【0087】
そして、このコーヒーαのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS459)。このRAM227に記憶されたコーヒーαのクーポン情報は、遊技者が、例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作することにより液晶パネル206に例えば、図17と同様にしてバーコードを含んだものとして表示されるようになっている。
そして、このクーポン情報は、コンビニ、遊技店等に設置されたスキャナ等で読み取るようにして使用される。なお、後述する各種クーポン情報、例えばお茶αのクーポン情報等についても同様にして使用される。
【0088】
他方、前記コーヒーα又はお茶αのクーポンの選択画面が表示された場合に、遊技者がコーヒーαを選択しない場合(ステップS455:NO)、すなわち、お茶αを選択した場合には、お茶αのクーポン情報が、液晶パネル206に例えばバーコードを含むものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このお茶αの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS461)。
そして、このお茶αクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS463)。
【0089】
二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Aでない場合(ステップS451:NO)には、次にクーポン付与情報がクーポン付与情報Bか否かが判定される。
そして、クーポン付与情報Bと判定されると(ステップS470:YES)、液晶パネル206に、クーポン付与情報Bに対応するパンα又はおにぎりαのクーポンの選択画面を表示する(ステップS473)。例えば、「パンα又はおにぎりαのクーポンを獲得しました。お望みのクーポンを選択して下さい。」と表示される。そして、遊技者が、例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作して、パンαを選択すると(ステップS475:YES)、パンαのクーポン情報が液晶パネル206に例えばバーコードを含むものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このパンαの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS477)。
【0090】
そして、このコーヒーαクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS479)。
【0091】
他方、前記パンα又はおにぎりαのクーポンの選択画面が表示された場合に(ステップS473)、遊技者がパンαを選択しない場合(ステップS475:NO)、すなわち、おにぎりαを選択した場合には、おにぎりαのクーポン情報が、液晶パネル206に例えばバーコードを含むものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このおにぎりαの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS481)。
そして、このおにぎりαのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS483)。
【0092】
ステップS470において、二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Bでない場合(ステップS470:NO)、すなわち、クーポン付与情報がクーポン付与情報Cの場合には、液晶パネル206に、クーポン付与情報Cに対応するガムα又は飴αのクーポンの選択画面を表示する(ステップS493)。例えば、「ガムα又は飴αのクーポンを獲得しました。お望みのクーポンを選択して下さい。」と表示される。そして、遊技者が、例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作して、ガムαを選択すると(ステップS494:YES)、ガムαのクーポン情報が液晶パネル206に例えばバーコードを含んだものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このガムαの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS495)。
【0093】
そして、このガムαのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS496)。
【0094】
他方、前記ガムα又は飴αの選択画面が表示された場合に遊技者がガムαを選択しない場合(ステップS494:NO)、すなわち、飴αを選択した場合には、飴αのクーポン情報が、液晶パネル206に例えばバーコードを含むものとして所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、この際にこの飴αの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS497)。
そして、この飴αのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS498)。
【0095】
<2月のクーポン発行処理>
図14のステップS420において現在1月でないと判定されると、2月のクーポン発行処理(S500)が行われる。
【0096】
この2月のクーポン発行処理は、図16に示すように、2月用のクーポン付与情報・クーポンテーブル(図8参照)に基づいて処理され、この処理によって遊技者に与えられるクーポンがクーポン付与情報Aに対してコーヒーβ、又はお茶βのクーポン、クーポン付与情報Bに対してパンβ、又はおにぎりβのクーポン、クーポン付与情報Cに対してはガムβ、又は飴βのクーポンであること以外は、1月のクーポン発行処理の場合と同様である。
【0097】
詳細には、まず、二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Aか否かが判定される。そして、クーポン付与情報Aと判定されると(ステップS551:YES)、液晶パネル206に、クーポン付与情報Aに対応するコーヒーβ又はお茶βのクーポンの選択画面を表示する(ステップS553)。そして、遊技者が、例えば携帯電話機3のキー操作部204を所定操作して、コーヒーβを選択すると(ステップS555:YES)、コーヒーβのクーポン情報が、液晶パネル206に所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このコーヒーβの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS557)。
【0098】
そして、このコーヒーβのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS559)。
【0099】
他方、前記コーヒーβ又はお茶βの選択画面が表示された場合に、遊技者がコーヒーβを選択しない場合(ステップS555:NO)、すなわち、お茶βを選択した場合には、お茶βのクーポン情報が液晶パネル206に所定時間(例えば10秒間)表示されるとともに、このお茶βの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS561)。
そして、このお茶βのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS563)。
【0100】
二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Aでない場合(ステップS551:NO)には、次にクーポン付与情報がクーポン付与情報Bか否かが判定される。
【0101】
そして、クーポン付与情報Bと判定されると(ステップS570:YES)、液晶パネル206に、クーポン付与情報Bに対応するパンβ又はおにぎりβのクーポンの選択画面を表示する(ステップS573)。そして、遊技者が、例えば携帯電話機3のキー操作部204を所定操作して、パンβを選択すると(ステップS575:YES)、パンβのクーポン情報が液晶パネル206に表示されるとともに、このパンβの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS577)。
【0102】
そして、このパンβのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS579)。
【0103】
他方、前記パンβ又はおにぎりβの選択画面が表示された場合に、遊技者がパンβを選択しない場合(ステップS575:NO)、すなわち、おにぎりβを選択した場合には、おにぎりβのクーポン情報が、液晶パネル206に表示されるとともに、このおにぎりβの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS581)。
【0104】
そして、このおにぎりβのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS583)。
【0105】
ステップS570において、二次元コードに記録されたクーポン付与情報がクーポン付与情報Bでない場合(ステップS570:NO)、すなわち、クーポン付与情報がクーポン付与情報Cの場合には、液晶パネル206に、クーポン付与情報Cに対応するガムβ又は飴βのクーポンの選択画面を表示する(ステップS593)。そして、遊技者が、例えば携帯電話機7のキー操作部204を所定操作して、ガムβを選択すると(ステップS594:YES)、ガムβのクーポン情報が液晶パネル206に表示されるとともに、このガムβの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS595)。
【0106】
そして、このガムβのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS596)。
【0107】
他方、前記ガムβ又は飴βの選択画面が表示された場合に、遊技者がガムβを選択しない場合(ステップS594:NO)、すなわち、飴βを選択した場合には、飴βのクーポン情報が液晶パネル206に表示されるとともに、この飴βの広告情報やその他の広告情報が同時に表示される(ステップS597)。
【0108】
そして、この飴βのクーポン情報は、携帯電話機7のRAM227に記憶される(ステップS598)。
【0109】
なお、本実施形態においては、ステップS455、ステップS475、ステップS494、ステップS555、ステップS575、ステップS594は、遊技者が複数種のクーポン(所定の利益)の中から、特定のクーポン(特定の利益)を選択することができる選択手段として機能する。
【0110】
<新しいクーポン付与情報・クーポンテーブルの処理>
さて、2月の後半になると、続く3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブル(新テーブル)が、遊技機メーカのサーバ9、又はクーポン提供メーカのサーバ11から、インターネット等の通信網を介して携帯電話機7に送信される。
【0111】
そして、図18に示すように携帯電話機7において、3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルがダウンロードされると(ステップS610:YES)、3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルがRAM227に記憶される(ステップS:620)。そして、3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルによって、遊技者に与えられるクーポン内容、例えば、図9、図10に示すクーポンの内容、具体的には、3月には、コーヒーγ、お茶γ等のクーポン、4月には、野菜ジュース、オレンジジュース等のクーポンが与えられることが液晶パネル206に表示される(ステップS630)。これにより、遊技者は、3月、4月に与えられるクーポン内容を把握することができる。
【0112】
そして、3月になると、1月及び2月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルが3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルに置き換えられ(書き換えられ)、この3月及び4月用のクーポン付与情報・クーポンテーブルに基づいて前述の新たな商品に対応するクーポンが発行されるようになる。
なお、新たなテーブル(この場合には3月及び4月のテーブル)は、一時的に旧テーブル(この場合には1月及び2月のテーブル)と併存してRAM227に記憶されている。
【0113】
次に本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、遊技機1には、クーポン付与情報A,B,CがROM155に書き換え不能に記憶されているから、これらクーポン付与情報A,B,Cの書き換えに乗じて、遊技機1の遊技内容に関するプログラムが書き換えられるおそれがなくなり、不正防止できる。
【0114】
また、本実施形態によれば、携帯電話機7側には、二次元コードから得られるクーポン付与情報と遊技者への与えるクーポンとの対応関係を示すクーポン付与情報・クーポンテーブルが備えられているが、このテーブルが書き換え可能にRAM227に記憶されているから、テーブルを変更することにより、遊技機1側から一定の二次元コードしか出力されず、この二次元コードから一定のクーポン付与情報しか得られないとしても、一定のクーポン付与情報に対して種々のクーポンを対応させることができ、遊技者に種々のクーポンを与えることができる。
【0115】
例えば、「クーポン付与情報A」をコード化した二次元コードが出力されたとしても、1月にはコーヒーαのクーポン又はお茶αのクーポン、2月にはコーヒーβのクーポン又はお茶βのクーポン、3月にはコーヒーγのクーポン又はお茶γのクーポン、4月には野菜ジュース又はオレンジジュースのクーポンと遊技者に種々のクーポンを与えることができる。
【0116】
また、本実施形態によれば、大当たり等の遊技内容と連動して、遊技者にクーポンが与えられるから、遊技者の遊技意欲が向上する。
【0117】
また、本実施形態によれば、遊技機1には、二次元コードB又は二次元コードCのうち、特定の二次元コードを表示することを遊技者が選択できる選択手段が備えられている。
よって、遊技者は、複数種の二次元コードの中から、自己の好みに応じたクーポンが付与される二次元コードを選択することができる。
【0118】
また、本実施形態によれば、携帯電話機7のクーポン付与情報・クーポンテーブルには、特定の一のクーポン付与情報に複数種のクーポンが対応づけられている。例えば、1月のクーポン付与情報・クーポンテーブルでは、クーポン付与情報Aには、コーヒーα又はお茶αのクーポンが対応づけられている。そして、遊技者はそれらの複数種の所定のクーポンの中から、特定のクーポンを選択することができる。
よって、遊技者は複数種のクーポンの中から自己の好み合うクーポンを選択することできる。
また、遊技者は、自己で所有し、その操作方法も熟知した携帯電話機7側においてクーポンを選択することができるから、選択操作に戸惑うことは少なくなる。
【0119】
また、本実施形態によれば、クーポン付与情報・クーポンテーブルは、インターネット等の通信ネットワークを介して、遊技機メーカのサーバ9、又はクーポン提供メーカのサーバ11から配信される。よって、遊技メーカ、又はクーポン提供メーカが遊技者に与えるクーポン内容を変更することができる。
【0120】
また、本実施形態によれば、2ヶ月分のクーポン付与情報・クーポンテーブルが記憶されており、時計回路によって決められる日付と対応づけて自動的に有効なクーポン付与情報・クーポンテーブルが切り替わるから、クーポン付与情報・クーポンテーブルを月毎頻繁に書き換える必要がなくなる。
【0121】
また、本実施形態によれば、遊技者にクーポンが与えられる際に、携帯電話機7の液晶パネル206には、遊技者に与えられるクーポンにより割引される商品の表示(例えば、コーヒーαの図形の表示)がされるから、遊技者は自己が得たクーポン内容を容易に確認することができる。
【0122】
また、本実施形態によれば、携帯電話機1の液晶パネル206には、広告情報が表示されるから、遊技者に宣伝広告することができる。
【0123】
また、本実施形態によれば、遊技機1の画像表示装置3にも、広告情報が表示されるから、遊技者に宣伝広告することができる。
【0124】
また、本実施形態によれば、遊技機1の出力情報たる二次元コードには、二次元コード毎に付与され、個々の二次元コードを識別可能な固有データたる遊技機ID及び総変動回数が含まれている。
よって、この二次元コードからのクーポン情報も、「遊技機ID+総変動回数」という固有データを含ませることができるから、個々のクーポン情報は識別可能となる。この結果、例えば同一の利益内容、つまり同一の商品に対するクーポンが多数発行されたとしても、それぞれのクーポンを識別することができるから、使用済みのクーポンの識別番号等を記録し、この使用済みクーポンの再使用を禁止することにより、使用済みクーポンの流用を防止することができる。
【0125】
また、本実施形態によれば、遊技機1の利益関連情報出力手段は、クーポン付与情報を二次元コードとして、遊技機1の画像表示装置3に表示するものであり、携帯電話機7の情報取得手段は、二次元コードを読み取るCCDカメラ5であるから、遊技機1と携帯電話機7とを特殊なケーブル等で結ぶ必要がないため遊技者の操作が容易となる。
【0126】
また、本実施形態によれば、出力情報として二次元コードが使用されている。二次元コードはその情報量が多いため、セキュリティ情報等の他の情報を容易に盛り込むことができる。
【0127】
また、本実施形態によれば、クーポン情報は、遊技店、又は店舗のスキャナ等の読取装置によって読み取ることが可能なバーコードを含んだものとして表示されるから、遊技店又は店舗は、読取装置によって容易に遊技者に対して与えるクーポン内容をを把握することができる。
【0128】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。なお、上述した各ルーチン(処理手順)はその一例を示したものに過ぎず、適宜変更することができる。
【0129】
(1)上記実施形態では、クーポン付与情報・クーポンテーブルは、インターネット等の通信ネットワークを介して、遊技機メーカのサーバ9又は、クーポン提供メーカのサーバ11から配信されることとしたが、これに限られず、クーポン付与情報・クーポンテーブルは、遊技店に設けられたクーポン付与情報・クーポンテーブルの提供装置により、提供してもよい。このようにすれば、遊技店が遊技者に与えるクーポン内容を変更することができるから、遊技店特有の利益特典を遊技者に与えることができるようになる。
また、CD−ROM等の記録媒体によって配布してもよいし、サーバであって、遊技機メーカのサーバ9やクーポン提供メーカ11のサーバ以外のサーバから配信してもよい。
【0130】
(2)上記実施形態では、遊技機1の利益関連情報出力手段は、二次元コードを表示する画像表示装置3とし、携帯電話機7の情報取得手段は二次元コードを読み取るCCDカメラ5として、画像表示装置3に表示される二次元コードをCCDカメラ5によって読み取る構成としたが、遊技機1側の利益関連情報出力手段を赤外線発光手段や電波送信手段とし、携帯電話機7側の情報取得手段を赤外線受光手段や電波受信手段として、赤外線又は電波を媒介して情報の送受を行う構成であってもよい。この場合には、例えば、電波を媒介とする近距離通信技術として知られるブルートゥース通信が可能な携帯通信端末との間でブルートゥースによる無線通信を行う構成としてもよい。また、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)プロトコルをサポートするように構成された簡易型携帯電話PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)を用いても良い。
【0131】
(3)上記実施形態では、画像表示装置3に表示される識別記号等を二次元コードとしたが、これに限らず、文字、図形、記号、バーコード、又はこれらの組み合わせとしてもよい。
【0132】
(4)上記実施形態では、携帯電話機7の液晶パネル206にバーコード等のクーポン情報が表示され、これがそのままクーポンとして使用できることとしたが、得られたクーポン情報を例えば紙等に印刷して、この紙をクーポンとして利用してもよい。
【0133】
(5)上記実施形態では、同一のクーポン付与情報に対して、月毎に異なる商品のクーポンを提供する構成としたが、同一のクーポン付与情報に対して提供するクーポンの種類を変える期間は、特に限定されず、例えば時間単位、日単位、数ヶ月単位、年単位等としてもよい。
【0134】
(6)上記実施形態では、2ヶ月分のクーポン付与情報・クーポンテーブルが携帯電話機7に記憶されているものとしたが、記憶されているクーポン付与情報・クーポンテーブルの期間は特に限定されない。例えば、2週間分のクーポン付与情報・クーポンテーブルのみを記憶しておいてもよいし、予め1年分のクーポン付与情報・クーポンテーブルを記憶しておいてもよい。
【0135】
(7)上記実施形態では、遊技者へ付与する利益を、商品のクーポンとしたが、利益としては、特に限定されず、例えば、商品券、割引券、飲み物のサービス券等であってもよい。
【0136】
(8)上記実施形態では、遊技機1の選択手段によって、2種類の二次元コードのうちから1の二次元コードを選択することとしたが、二次元コードの選択枝の数は特に限定されず3以上であってもよい。
【0137】
(9)上記実施形態では、携帯電話機7のクーポン付与情報・クーポンテーブルには、特定の1のクーポン付与情報に2数種のクーポンが対応づけられていることとしたが、特定の一のクーポン付与情報に対応づけられるクーポンの種類数は特に限定されず3種以上であってもよい。
【0138】
(10)上記実施形態では、遊技機1には、利益関連情報に相当するクーポン付与情報が3つ記憶されていることとしたが、記憶される利益関連情報の数は特に限定されず1でもよいし、3よりも多くてもよい。よって、遊技機1から出力される二次元コードの数も、特に限定されず1でもよいし、3よりも多くてもよい。
【0139】
(11)上記実施形態では、利益関連情報出力手段は、遊技機1自体に設けられていることとしたが、利益関連情報出力手段を遊技機1とは別体の情報出力ユニットとしてもよい。また、利益関連情報出力手段を球貸し等に関する台間装置に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技システムの概念図である。
【図2】遊技機の概略図である。
【図3】電子制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話機の正面図である。
【図5】携帯電話機の背面図である。
【図6】携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図7】1月のクーポン付与情報・クーポンテーブルを示す概念図である。
【図8】2月のクーポン付与情報・クーポンテーブルを示す概念図である。
【図9】3月のクーポン付与情報・クーポンテーブルを示す概念図である。
【図10】4月のクーポン付与情報・クーポンテーブルを示す概念図である。
【図11】大当たりの際の二次元コード表示処理を説明するフローチャートである。
【図12】画像表示装置における二次元コードの表示例を示す図である。
【図13】一時変動回数値100回毎の二次元コード表示処理を説明するフローチャートである。
【図14】クーポン発行処理を説明するフローチャートである。
【図15】1月のクーポン発行処理を説明するフローチャートである。
【図16】2月のクーポン発行処理を説明するフローチャートである。
【図17】携帯電話機におけるクーポン情報等の表示例を示す説明図である。
【図18】新しいテーブルの処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…遊技機
3…画像表示装置
4…二次元コード
5…CCDカメラ
7…携帯電話機
9…遊技機メーカサーバ
11…クーポン提供メーカサーバ
Claims (1)
- 情報通信端末と、
この情報通信端末に対する情報出力が可能な遊技機とを備えて構成される遊技システムであって、
前記遊技機には、所定の利益関連情報を書き換え不能に記憶する利益関連情報記憶手段と、
前記利益関連情報を、前記情報通信端末によって取得可能な出力情報として出力する利益関連情報出力手段とを備え、
前記情報通信端末には、前記出力情報を取得する情報取得手段と、
前記出力情報から得られる前記利益関連情報とクーポン券、商品券等の所定の利益との対応関係を示す利益関連情報・利益テーブルを書き換え可能に記憶した利益関連情報・利益テーブル記憶手段が設けられ、この利益関連情報・利益テーブルに基づいて遊技者に所定の利益が与えられることを特徴とする遊技システム。
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