JP2004304533A - 通信システム、これに含まれる質問器及び応答器 - Google Patents
通信システム、これに含まれる質問器及び応答器 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】質問器が応答器を探索するため質問波を送信する(S410)。応答器が質問波を受信し(S510)、リンク要求を返信する(S520)。質問器2はリンク要求を受信し(S420)、質問器と応答器との通信状態を検知する(S430)。通信状態情報に基づいて使用可能帯域の上限値を決定し(S440)、使用可能帯域情報を送信する(S450)。応答器が使用可能帯域情報を受信し(S530)、使用可能帯域情報に基づいてホッピングした副搬送波の周波数を決定する(S540)。その後、応答器は必要な情報を返信し(S550)、全ての情報の返信を完了すると通信を終了する(S560)。質問器は返信された情報を受信し(S460)、全ての情報の受信が完了すると通信を終了する(S470)。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器が質問波を送信し、質問波を受信した複数の応答器が返信情報を反射して質問器に返信する通信システム、これに含まれる質問器及び応答器に関する。
【0002】
【従来の技術】
質問器から複数の応答器へ主搬送波を送り、主搬送波を受信した応答器が主搬送波に対して応答器識別信号情報等で変調を行った反射波信号を質問器に返信する通信システムが知られている。この通信システムでは、応答器を安価に製作することが可能であり、特に多数の応答器を持つ通信システムにおいてコストパフォーマンスに優れたものである。しかし、この通信システムにおいては、多数の応答器からの返信である多数の反射波信号の干渉が問題となる。この点、応答器から返信される反射信号を変調する副搬送波の周波数を分割多重化し、返信毎に副搬送周波数をランダムに選択してホッピングさせる周波数ホッピングを用いる方法により反射信号同士の干渉を回避する通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−49656号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
周波数ホッピング方式において応答器の数が変化するシステムでは、反射信号同士の干渉を確実に回避するために副搬送波の周波数をホッピングさせる周波数帯域を可能な限り広く取る必要がある。しかしながら、ホッピングさせる周波数帯域を広くとると副搬送波の周波数が高くなる率も高くなるため電力の消耗が激しくなり、蓄電量の小さい応答器では使用時間が短くなるという問題点がある。
【0005】
そこで本発明は、応答器の省電力化を図るとともに、応答器からの反射波同士が衝突しにくい通信システム、これに含まれる応答器及び質問器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信システムは、質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した少なくとも1つの応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムであって、前記質問器は、前記応答器との通信状態を検知するための通信状態検知手段と、前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域を決定するための使用可能帯域決定手段と、前記応答器に前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域を通知する帯域通知手段とを備え、前記応答器は、前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域の範囲に含まれる任意の周波数帯域を、使用する副搬送波の周波数帯域として決定するための使用帯域決定手段を備えていることを特徴とする。
この構成によると、通信状態に応じて応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を変更することができるため、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を低くすることで応答器の省電力化を図ることができる。また、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域の幅を広くすることで反射波同士の衝突を低減することができる。
【0007】
請求項2に記載の通信システムは、前記使用可能帯域決定手段が、前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記使用可能帯域の上限値を変化させることを特徴とする。
この構成によると、使用可能帯域の上限値が低くなれば副搬送波の周波数を低くすることができるため、応答器の省電力化を図ることができる。また、使用可能帯域の上限値が高くなれば、副搬送波の周波数帯域を広くすることができるため通信状態を良くすることができる。
【0008】
請求項3に記載の通信システムは、前記通信状態検知手段が、前記質問器に反射波を返信した前記応答器の数に基づいて通信状態を検知することを特徴とする。
この構成によると、質問器と通信する応答器の数に基づいて通信状態を検知するため、正確な通信状態を把握することができる。
【0009】
請求項4に記載の通信システムは、前記通信状態検知手段が、複数の応答器から返信される、反射波同士の衝突確率、反射波同士の衝突が発生した所定の時間内における通信回数、及び反射波のデータエラー量の少なくともいずれかに基づいて通信状態を検知することを特徴とする。
この構成によると、状況に応じて正確な通信状態を把握することができる。
【0010】
請求項5に記載の通信システムは、前記使用可能帯域決定手段が、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が大きくなるに従って、前記使用可能帯域の上限値が高くなるように前記使用可能帯域を決定することを特徴とする。
この構成によると、使用可能帯域が通信状態を表す数値に応じて決定されるため、最適な通信可能帯域を決定することができる。
【0011】
請求項6に記載の通信システムは、前記使用可能帯域決定手段が、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が所定の閾値より大きい場合には、前記使用可能帯域の上限値が現在の前記使用可能帯域の上限値より高くなるように、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が所定の閾値より小さい場合には、前記使用可能帯域の上限値が現在の前記使用可能帯域の上限値より低くなるように、前記使用可能帯域を決定することを特徴とする。
この構成によると、使用可能帯域を通信状態を表す数値と閾値との比較により決定するため、素早く使用可能帯域を決定することができる。
【0012】
請求項7に記載の通信システムは、前記使用可能帯域決定手段が、前記通信状態検知手段により検知された通信状態を表す数値に基づいて、前記使用可能帯域を決定するための基準となる閾値を調整することを特徴とする。
この構成によると、通信状態に基づいて閾値を調整するため、最適な副搬送波の周波数帯域を効率よく決定することができる。
【0013】
請求項8に記載の通信システムは、前記使用可能帯域の上限値が、初期状態において装置により許容される最も高い値に設定されていることを特徴とする。
この構成によると、使用することができる副搬送波の周波数帯域が最も広い状態から通信を開始することができるため、通信開始時に確実に応答器の情報を得ることができる。
【0014】
請求項9に記載の通信システムは、前記使用可能帯域の上限値が、初期状態において装置により許容される最も低い値に設定されていることを特徴とする。
この構成によると、使用することができる副搬送波の周波数帯域が最も低い状態から通信を開始することができるため、応答器の省電力化を図ることができる。
【0015】
請求項10に記載の通信システムは、前記使用帯域決定手段が、前記使用可能帯域に設定されたそれぞれが所定の帯域を有する複数のチャネルからランダムに、または予め設定された定義に基づいて選択し、ホッピングさせるチャネルを、使用する副搬送波の周波数帯域として決定することを特徴とする。
この構成によると、最適な使用可能帯域の範囲に設定された複数のチャネルにおいて副搬送波の周波数をホッピングさせることで応答器の省電力化を図るとともに反射波同士の衝突を低減することができる。
【0016】
請求項11に記載の質問器は、質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムに含まれる質問器であって、前記応答器との通信状態を検知するための通信状態検知手段と、前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域を決定するための使用可能帯域決定手段と、前記応答器に前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域を通知する帯域通知手段とを備えていることを特徴とする。
この構成によると、通信状態に応じて応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を変更することができるため、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を低くすることで応答器の省電力化を図ることができ、遠方の応答器に対して通信が可能となる。また、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域の幅を広くすることで反射波同士の衝突を低減することができ、複数の応答器があっても同時に通信できるなど、応答器の状況に応じて最適な副搬送波の周波数帯域を選択できる。
【0017】
請求項12に記載の応答器は、質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムに含まれる応答器であって、前記質問器により決定された、使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域の範囲に含まれる任意の周波数帯域を、使用する副搬送波の周波数帯域として決定するための使用帯域決定手段を備えていることを特徴とする。
この構成によると、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域が低い場合には応答器の省電力化を図ることができ、遠方の質問器に対して通信が可能となる。また、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域の幅が広い場合には反射波同士の衝突を低減することができ、複数の応答器があっても同時に通信できるなど、応答器の状況に応じて最適な副搬送波の周波数帯域を選択できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施の形態の通信システム1の構成例を示す図である。
【0019】
図1に示すように、通信システム1は、質問器2と応答器3a〜3cとで構成される。通信システム1における通信は、質問器2から応答器3a〜3cに対して主搬送周波数Fc1の質問波を送信し、この質問波を受信した応答器3a〜3cが、夫々自己が持つ返信情報により変調された副搬送波周波数fs1〜fs3の反射波F1〜F3を質問器2に返信することにより行われる。副搬送波周波数fs1〜fs3の各周波数は、周波数ホッピング方式により、副搬送波として使用可能な周波数帯域である使用可能周波数帯域の範囲で応答器3a〜3c毎に擬似ランダムに選択し、ホッピングさせて決定された周波数(チャネル)である。このように応答器3a〜3c毎に使用されるチャネルが異なるため、質問器2と不特定多数の応答器3a〜3cとの多重送信が可能となる。複数の応答器3a〜3cにおいて同じチャネルが使用された場合には、該チャネルは復調が不能となるため情報を読み取ることが不能となる。尚、図1では質問器2が1台に応答器3a〜3cの3台の構成であるが、夫々の台数は通信システム1の規模や使用環境によって任意に設定することが可能である。
【0020】
以下、図1に一例を示す通信システム1を構成する質問器2、及び応答器3a〜3cの構成を順に図面を参照しつつ説明する。
【0021】
まず、質問器2の構成について図2を参照しつつ説明する。図2は、質問器2の構成を示すブロック図である。図2に示すように、質問器2は、アナログ回路部10とデジタル回路部20とアンテナ17とを備えている。アナログ回路部10は、発振器11と、変調器12と、電力増幅器13と、サーキュレータ14と、低雑音増幅器(Low Noise Amp:LNA)15と、主搬送波復調器16とから構成されている。
【0022】
発振器11は、900MHz、2.45GHz、5GHzなどの周波数の主搬送波を発振し、発振した主搬送波を変調器12へ出力する。変調器12は、質問器2自身のID番号等を振幅変調(Amplitude Shift Keying:ASK)で、発振器11から入力された主搬送波を変調し、変調した主搬送波を電力増幅器13へ出力する。電力増幅器13は、変調器12で変調された主搬送波を電力増幅し、サーキュレータ14へ出力する。サーキュレータ14は、電力増幅器13から入力された増幅後の変調された主搬送波をアンテナ17に伝え、又、アンテナ17が受信した電波をLNA15に伝えるように出力と入力の分離を行う。アンテナ17に伝えられた増幅後の変調された主搬送波(質問波)がアンテナ17から放射されることになる。
【0023】
LNA15は、サーキュレータ14から入力されるアンテナ17が受信した応答器3a〜3cからの反射波を増幅し、主搬送波復調器16へ出力する。主搬送波復調器16は、LNA15で増幅された受信信号を発振器11からの信号とミキシングしてホモダイン検波し、デジタル回路部20の後述する帯域分割フィルタ21へ出力する。
【0024】
デジタル回路部20は、帯域分割フィルタ21と、副搬送波復調器22と、フレーム分割器23と、フレーム仕分け器24と、フレーム連結器25と、コントローラ26とから構成されている。帯域分割フィルタ21は、アナログ回路部10の主搬送波復調器16でホモダイン検波された受信信号を、アナログ信号からデジタル信号にA/D変換し、このA/D変換された受信信号をフーリエ変換によるフィルタ処理によりホッピング周波数に対応したチャネルに分離し、分離した信号をチャネル毎に逆フーリエ変換により時間系列に変換することで夫々変調された副搬送波信号として取り出し、副搬送波復調器22へ出力する。副搬送波復調器22は、帯域分割フィルタ21で分離された副搬送波信号を復調して元の情報信号を生成し、フレーム分割器23へ出力する。フレーム分割器23は、副搬送波復調器22で生成された各チャネルからの出力を適正なフレームに分離し、フレーム仕分け器24へ出力する。フレーム仕分け器24は、フレーム分割器23で分割されたフレームを応答器3a〜3c毎に仕分けし、フレーム連結器25へ出力する。フレーム連結器25は、フレーム仕分け器24で仕分けられたフレームを応答器ごとに時系列に連結し、コントローラ26に出力する。コントローラ26は、質問器2の全体の制御を司るものであり、各機能部である通信状態検知部27、使用可能帯域決定部28、及び使用可能帯域通知部29等とで構成される。
【0025】
次に、コントローラ26により構成される各機能部について説明する。
通信状態検知部27は、質問器2と応答器3a〜3cとの通信状態を検知するものである。通信状態は質問器2に反射波を送信した応答器の数に基づいて検知される。応答器の数は質問器2の副搬送波復調器22により復調されたチャネル数を計測することにより求められる。
【0026】
使用可能帯域決定部28は、通信状態検知部27により検知された通信状態に基づいて、応答器3a〜3cが使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域を決定するものである。使用可能帯域の最低値は主搬送波の周波数に基づいて予め決定された値であり、上限値は使用可能帯域決定部28により変化させられる値である。従って使用可能帯域が狭くなれば副搬送波の周波数が低くなる確率が上がり、使用可能帯域が広くなれば副搬送波の周波数が高くなる確率が上がることになる。使用可能帯域決定部28は、通信状態を示す値が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)を超えれば使用可能帯域を一定帯域広くし、通信状態を示す値が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)を超えなければ使用可能帯域を一定帯域狭くする。そして使用可能帯域を変更した場合には使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)の値を現在の使用可能帯域に応じて夫々変更する。
【0027】
具体的には、使用可能帯域決定部28は、使用可能帯域の上限値がf1からf4(f1<f2<f3<f4)となる4つの使用可能帯域を選択的に決定することができる。そして、使用可能帯域の上限値がf1の場合には、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)は2であり、使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)はf1が上限値として最も低い値であるため無効となる。使用可能帯域の上限値がf2,f3の場合には、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)は夫々3,4であり、使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)は夫々1,2となる。使用可能帯域の上限値がf4の場合には、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)はf4が上限値として最も高い値であるため無効であり、使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)は3となる。質問波を反射返信した応答器3a〜3cが増減する毎に使用可能帯域が変更される。尚、決定される使用可能帯域の上限値及び各閾値は任意に変更可能なものである。また、閾値は固定のものであってもよい。また閾値の数は1つであってもよいし、3つ以上あってもよい。
【0028】
使用可能帯域通知部29は、使用可能帯域決定部28により決定された使用可能帯域を応答器3a〜3cに通知するものである。使用可能帯域の通知は、使用可能帯域の情報を質問波に含めて応答器3a〜3cに送信することによって実現する。
【0029】
次に、応答器3aの構成について図3を参照しつつ説明する。尚、応答器3b、3cの構成は応答器3aと実質的に同等であり、応答器3aの説明が適用できるため詳細は省略する。図3は、応答器3aの構成を示すブロック図である。図3に示すように、アンテナ31と、変復調器32と、デジタル回路部40とを備えている。変復調器32は、アンテナ32が受信した質問波を復調して、デジタル回路部40の後述するコントローラ41へ出力する。また、変復調器32は、デジタル回路部40の後述する副搬送波変調器46で変調された副搬送波で質問波を変調し、変調波を反射波としてアンテナ31から返信する。
【0030】
デジタル回路部40は、コントローラ41と、副搬送波発振器45と、副搬送波変調器46とから構成されている。副搬送波発振器45は、コントローラ41の後述する帯域決定部43により決定された周波数の副搬送波を発振し、発振した副搬送波を副搬送波変調器46へ出力する。副搬送波変調器46は、コントローラ41の後述する情報作成部42により作成された情報信号により副搬送波発振器45から入力された副搬送波を位相変調(Phase Shift Keying:PSK)で変調し、変調された副搬送波を変復調器32へ出力する。コントローラ41は、応答器3aの制御を司るものであり、各機能部である情報作成部42と、帯域決定部(帯域決定手段)43等とで構成される。尚、副搬送波発振器45及び副搬送波変調器46は、コントローラ41のクロックを利用して、ソフト的に構成しても良い。また、副搬送波の変調は、位相変調以外に、周波数変調(Frequency Shift Keying:FSK)または振幅変調(Amplitude Shift Keying:ASK)等としても良い。また、副搬送波発振器45及び副搬送波変調器46を、コントローラ41内に設け1チップ化しても良い。
【0031】
次に、コントローラ41により構成される各機能部について説明する。
情報作成部42は、質問波に含まれる情報に基づいて、コントローラ41に備えられた図示しないメモリに記憶されている返信情報を読み出し、副搬送波変調器46に出力する。尚、返信情報は応答器3aに接続された外部装置から読み出すようにしてもよい。
【0032】
帯域決定部43は、反射波の副搬送波の周波数を決定し、決定した副搬送波の周波数帯域を副搬送波発振器45に出力することで副搬送波を発振させるものである。副搬送波の周波数は、周波数ホッピング方式により拡散される。すなわち、使用可能周波数帯域の範囲内で擬似ランダムに決定されるのである。応答器3aは1回の返信毎に、質問器2から送信された使用可能周波数帯域の範囲内において副搬送波の周波数をホッピングさせる。
【0033】
次に、通信システム1における通信について図2、3を参照しつつ説明する。まず、質問器2において、アナログ回路部10の発振器11から周波数Fc1の主搬送波を発振する。発振器11により発振された主搬送波は、変調器12により質問器2のID番号等を示す情報で振幅変調される。変調器12により振幅変調された主搬送波は、電力増幅器13により電力増幅される。電力増幅器13により電力増幅された主搬送波は、サーキュレータ14によりアンテナ17を介して質問波として送信される。
【0034】
そして、質問器2から送信された質問波は、応答器3a〜3cのアンテナ31により受信され、変復調器32により復調された後にコントローラ41に出力される。情報作成部42はコントローラ41に入力された質問波に含まれる情報に基づいて返信情報を作成する。副搬送波発振器45は、帯域決定部43により決定された周波数の副搬送波を発振する。副搬送波発振器45により発振された副搬送波は情報作成部42により作成された返信情報に基づいて副搬送波変調器46により変調され、変復調器32に出力される。そして変復調器32により変調された副搬送波に基づいて質問器2から受信中の質問波を変調し、アンテナ31から反射波として質問器2に返信する。
【0035】
そして、応答器3a〜3cから返信された反射波は、質問器2のアンテナ17により受信され、サーキュレータ14を介してLNA15により増幅される。LNA15により増幅された反射波は主搬送波復調器16により、発振器11からの信号がミキシングされてホモダイン検波により副搬送波信号が混ざった信号が復調される。副搬送波信号が混ざった信号は帯域分割フィルタ21により、応答器3a〜3c夫々の変調された副搬送波信号として取り出され、夫々副搬送波復調器22に出力される。
【0036】
帯域分割フィルタ21により取り出された夫々の副搬送波信号は、副搬送波復調器22により復調され情報信号を取り出され、さらにフレーム分割器23により、各チャネルからの出力を適切なフレームに分離される。フレームに分離された情報信号は、フレーム仕分け器24により応答器3a〜3c夫々に仕分けられ、フレーム連結器25により、時系列に転結して返信情報として再構築された後にコントローラ26に入力される。
【0037】
次に通信システム1の通信状態を、図4を参照しつつ説明する。図4は、通信システム1における、時間単位の副搬送波の周波数分布を示した図である。尚、応答器の数は応答器3a〜3dの4台あるものとする。縦軸は副搬送波周波数であり、横軸は時間である。横軸の各目盛りは1回の返信を完了させるのに十分な時間枠ts1〜ts16を示している。また、図中に配置されている複数の矩形状枠は、応答器3a〜3dが返信する反射波(T1〜T4)について、返信した時間枠ts1〜ts16と返信した反射波の副搬送波の周波数帯域との関係を示している。f1からf4は、使用可能帯域決定部28により決定される使用可能帯域の上限値の周波数帯域である。図中のFmaxの内容はその各時間枠ts1〜ts16において設定されている使用可能帯域の上限値を示している。
【0038】
図4に示すように、Fmaxが最高値f4の場合には、使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)が3であるため、反射波を返信した応答器の数が4である時間枠ts1,ts2,ts13〜ts15についてはFmaxが変更されず、反射波を返信した応答器の数が3となった時間枠ts3の次の時間枠ts4からは、Fmaxが最高値f4からf3に変更される。Fmaxがf3の場合には、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)が4であり、使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)が2であるため、反射波を返信した応答器の数が3である時間枠ts4,ts5,ts10,ts11についてはFmaxが変更されず、反射波を返信した応答器の数が2となった時間枠ts6の次の時間枠ts7からは、Fmaxがf3からf2に変更される。また、反射波を返信した応答器の数が4となった時間枠ts12の次の時間枠ts13からは、Fmaxがf3からf4に変更される。Fmaxがf2の場合には、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)が3であるため、反射波を返信した応答器の数が2である時間枠ts7,ts8についてはFmaxが変更されず、反射波を返信した応答器の数が3となった時間枠ts9の次の時間枠ts10からは、Fmaxがf2からf3に変更される。
【0039】
次に質問器2の動作手順について図5を参照しつつ説明する。図5は、質問器2の動作手順を示すフローチャートである。
質問器2の動作開始後、ステップS110(以下S110と略す、他のステップも同様)に移行し、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)の初期化を行う。この各閾値の初期化は使用可能帯域の上限値であるFmaxが最高値f4である場合に対応する各閾値を設定するものである。その後S120に移行し応答器3a〜3cの探索を行う。ここで応答器3a〜3cの探索とは、応答器3a〜3cに対して所定の信号を含む質問波を送信し、これを受信した応答器3a〜3cが返信する反射波を受信することで通信可能な応答器3a〜3cを確認するものである。その後S130に移行し、S120において送信された質問波を受信した応答器3a〜3cから返信された反射波に、質問器2との通信を要求する信号であるリンク要求信号が含まれているか否か判断する。反射波にリンク要求信号が含まれていない場合には(S130:NO)、再びS120に移行して応答器3a〜3cの探索を行う。反射波にリンク要求信号が含まれている場合には(S130:YES)、S140に移行しリンク要求を返信した全ての応答器3a〜3cから返信された反射波を受信する。
【0040】
その後S150に移行し、通信状態検知部27により、情報を送信した応答器の数を通信状態として検知するとともに、検知された応答器の数が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上か否かを判断する。応答器の数が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上の場合には(S150:YES)、S160に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxに予め定められた値(df)を加えたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を加えたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最高値f4である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f4以上の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S190に移行する。
【0041】
応答器の数が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上でない場合には(S150:NO)、S170に移行し、応答器の数が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下か否か判断する。応答器の数が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下の場合には(S170:YES)、S180に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxから予め定められた値(df)を引いたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を引いたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最低値f1である場合には、使用可能周波数帯域の最低値f1以下の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S190に移行する。応答器の数が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下でないの場合には(S170:NO)、そのままS190に移行する。
【0042】
S190においては、使用可能帯域決定部28により決定された使用可能帯域情報を使用可能帯域通知部29により応答器3a〜3cに送信する。その後S200に移行し、応答器3a〜3cに情報の送信を行う。その後、S210に移行し、全情報の送信が完了したか否かを判断し、全情報の送信が完了していない場合には(S210:NO)、再びS140に移行し、応答器3a〜3cから返信された情報の受信を行う。全情報の送信が完了した場合には(S210:YES)、再びS120に移行し、応答器の探索を行う。
【0043】
次に応答器3a〜3cの動作手順について図6を参照しつつ説明する。図6は、応答器3a〜3cの動作手順を示すフローチャートである。
まずS310に移行し、応答器3a〜3cを探索するために質問器2から送信された質問波を受信したか否か判断する。質問波を受信していない場合には(S310:NO)、質問波を受信するまでS310の判断を繰り返す。質問波を受信した場合には(S310:YES)、S310に移行し、受信した質問波が自局に対して送信されたものか否か判断する。受信した質問波が自局に対して送信されたものである場合には(S320:YES)、S340に移行する。受信した質問波が自局に対して送信されたものでない場合には(S320:NO)、S330に移行し、質問器2に送信するべき情報が有るか否か判断する。質問器2に送信するべき情報が有る場合には(S330:YES)、S340に移行する。質問器2に送信するべき情報が無い場合には(S330:NO)、再びS310に移行し、質問波を受信するまでS310の判断を繰り返す。
【0044】
S340においては、質問器2に対してリンク要求信号を含んだ反射波を送信する。初回の送信時においては、質問器2からの使用可能帯域の指定がなく通信状態が不明であるため、Fmaxとして使用可能帯域の最高値であるf4を設定して送信する。その後S350に移行し、質問器2から送信された使用可能帯域情報を受信する。その後、受信した使用可能帯域情報に基づいて帯域決定部43により周波数ホッピング方式で使用する副搬送波の周波数を擬似ランダムに選択し、ホッピングさせて決定する。その後、S370に移行し、質問器2との通信を開始する。その後、S380に移行し、最後の情報まで送信を完了して通信を終了する。その後、再びS310に移行し、質問波を受信するまでS310の判断を繰り返す。
【0045】
次に質問器2と応答器3aとの通信時における動作シーケンスについて図7を参照しつつ説明する。図7は通信システム1の動作シーケンスである。尚、応答器3b,3cにおける通信時の動作シーケンスは実質的に応答器3aにおける通信時の動作シーケンスと同様であり、応答器3aにおける動作シーケンスの説明を適用することができるため詳細は省略する。
まず、質問器2が応答器3aを探索するため質問波を送信する(S410)。そして、応答器3aが質問器2から送信された質問波を受信する(S510)。その後、質問波を受信した応答器3aは質問器2に対してリンク要求を返信する(S520)。そして、質問器2は応答器3aから返信されたリンク要求を受信する(S420)。その後、質問器2は、通信状態検知部27により質問器2と応答器3aとの通信状態を検知する(S430)。その後、使用可能帯域決定部28により検知された質問器2と応答器3aとの通信状態に基づいて使用可能帯域の上限値を決定する(S440)。その後、使用可能帯域通知部29により決定された使用可能帯域情報を応答器3aに送信する(S450)。尚、図7では単一の応答器の場合について説明したが複数の場合でも同様である。
【0046】
そして、応答器3aが質問器2から送信された使用可能帯域情報を受信する(S530)。その後、応答器3aは受信した使用可能帯域情報に基づいて、帯域決定部43によりホッピングされた副搬送波の周波数を決定する(S540)。その後、応答器3aは帯域決定部43により決定した周波数の副搬送波により、質問器2から送信された質問波を変調し反射波として質問器2に情報を返信する(S550)。応答器3aは質問器2への全ての情報の返信を完了すると通信を終了する(S560)。そして、質問器2が応答器3aから返信された情報を受信する(S460)。質問器2は応答器3aから返信された情報の受信が完了すると通信を終了する(S470)。
【0047】
以上、説明した第1の実施の形態では、通信を行う応答器の数に応じて使用可能帯域の上限値を変更することができるため、使用可能帯域の上限値を低くすることで応答器3a〜3cの省電力化を図ることができる。また、使用可能帯域の上限値を高くして使用可能帯域の幅を広くすることで反射波同士の衝突を低減することができる。
【0048】
また、通信状態検知部27は質問器2と通信する応答器の数に基づいて通信状態を検知するため、正確な通信状態を把握することができる。
【0049】
また、使用可能帯域が最も広い状態から通信を開始することができるため、通信開始時に確実に応答器3a〜3cの情報を得ることができる。
【0050】
また、使用可能帯域から擬似ランダムに選択し、ホッピングされた周波数の副搬送波により反射波を変調するため、反射波同士が衝突することが更に少なくなる。
【0051】
また、使用可能帯域を応答器の数と各閾値との比較により決定するため、素早く使用可能帯域を決定することができる。
【0052】
<第2の実施の形態>
以下、本発明に係る第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本発明に係る第2の実施の形態は、質問器2の通信状態検知部27Bの内容及び質問器2の動作手順以外は本発明に係る第1の実施の形態と実質的に同等であり、第1の実施の形態の質問器2の通信状態検知部27の内容及び質問器2の動作手順以外の説明が適用できるため詳細は省略する。
【0053】
コントローラ26により構成される各機能部の一つである通信状態検知部27A(構成は第1の実施の形態に係る通信状態検知部27に相当)について説明する。通信状態検知部27Aは、質問器2と複数の応答器3a〜3cとの通信状態を検知するものである。通信状態は応答器3a〜3cの反射波同士が衝突確率に基づいて検知される。反射波同士の衝突確率は副搬送波復調器22において、信号が受信されたチャネルに対する、復調に失敗したチャネルの比率から算出される。
【0054】
次に質問器2の動作手順について図8を参照しつつ説明する。図8は、第2の実施の形態に係る質問器2の動作手順を示すフローチャートである。
質問器2の動作開始後、S610に移行し、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)の初期化を行う。この各閾値の初期化は使用可能帯域の上限値Fmaxが最高値f4である場合に対応する各閾値を設定するものである。その後S620に移行し応答器3a〜3cの探索を行う。ここで応答器3a〜3cの探索とは、応答器3a〜3cに対して所定の信号を含む質問波を送信し、これを受信した応答器3a〜3cが返信する反射波を受信することで通信可能な応答器3a〜3cを確認するものである。その後S630に移行し、S620において送信された質問波を受信した応答器3a〜3cから返信された反射波に、質問器2との通信を要求する信号であるリンク要求信号が含まれているか否か判断する。反射波にリンク要求信号が含まれていない場合には(S630:NO)、再びS620に移行して応答器3a〜3cの探索を行う。反射波にリンク要求信号が含まれている場合には(S630:YES)、S640に移行しリンク要求を返信した全ての応答器3a〜3cから返信された情報を受信する。
【0055】
その後S650に移行し、通信状態検知部27Aは、信号があり、復調したがデータ列の構成が不正であるなどにより、応答器3a〜3cの反射波同士が衝突した確率を通信状態として検知するとともに、検知された反射波同士の衝突確率が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上か否かを判断する。反射波同士の衝突確率が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上の場合には(S650:YES)、S660に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxに予め定められた値(df)を加えたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を加えたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最高値f4である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f4以上の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S690に移行する。
【0056】
応答器の数が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上でない場合には(S650:NO)、S670に移行し、反射波同士の衝突確率が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下か否か判断する。反射波同士の衝突確率が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下の場合には(S670:YES)、S680に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxから予め定められた値(df)を引いたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を引いたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最低値f1である場合には、使用可能周波数帯域の最低値f1以下の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S690に移行する。反射波同士の衝突確率が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下でないの場合には(S670:NO)、そのままS690に移行する。
【0057】
S690においては、使用可能帯域決定部28により決定された使用可能帯域情報を使用可能帯域決定部29により応答器3a〜3cに送信する。その後S700に移行し、応答器3a〜3cに情報の送信を行う。その後、S710に移行し、全情報の送信が完了したか否かを判断し、全情報の送信が完了していない場合には(S710:NO)、再びS640に移行し、応答器3a〜3cから返信された情報の受信を行う。全情報の送信が完了した場合には(S710:YES)、再びS620に移行し、応答器の探索を行う。
【0058】
以上、説明した第2の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、通信状態を、副搬送波を復調した段階で検知することができるため、通信状態を素早く検知することができる。
【0059】
<第3の実施の形態>
以下、本発明に係る第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本発明に係る第3の実施の形態は、質問器2の通信状態検知部27Bの内容及び質問器2の動作手順以外は本発明に係る第1の実施の形態と実質的に同等であり、第1の実施の形態の質問器2の通信状態検知部27の内容及び質問器2の動作手順以外の説明が適用できるため詳細は省略する。
【0060】
コントローラ26により構成される各機能部の一つである通信状態検知部27B(構成は第1の実施の形態に係る通信状態検知部27に相当)について説明する。通信状態検知部27Bは、質問器2と応答器3a〜3cとの通信状態を検知するものである。質問器2と応答器3a〜3cとの通信状態は、受信された反射波に含まれる情報信号に不正なデータ列が発生する量(データエラー量)に基づいて検知される。情報信号の不正は副搬送波復調器22により復調された情報信号に含まれる誤り訂正符合やサムチェックなどのエラー情報により検知される。
【0061】
次に質問器2の動作手順について図9を参照しつつ説明する。図9は、第3の実施の形態に係る質問器2の動作手順を示すフローチャートである。
質問器2の動作開始後、S810に移行し、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)の初期化を行う。この各閾値の初期化は使用可能帯域の上限値であるFmaxが最高値f4である場合に対応する各閾値を設定するものである。その後S820に移行し応答器3a〜3cの探索を行う。ここで応答器3a〜3cの探索とは、応答器3a〜3cに対して所定の信号を含む質問波を送信し、これを受信した応答器3a〜3cが返信する反射波を受信することで通信可能な応答器3a〜3cを確認するものである。その後S830に移行し、S820において送信された質問波を受信した応答器3a〜3cから返信された反射波に、質問器2との通信を要求する信号であるリンク要求信号が含まれているか否か判断する。反射波にリンク要求信号が含まれていない場合には(S830:NO)、再びS820に移行して応答器3a〜3cの探索を行う。反射波にリンク要求信号が含まれている場合には(S830:YES)、S840に移行しリンク要求を返信した全ての応答器3a〜3cから返信された情報を受信する。
【0062】
その後S850に移行し、通信状態検知部27Bにより、データエラー量を通信状態として検知するとともに、検知されたデータエラー量が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上か否かを判断する。データエラー量が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上の場合には(S850:YES)、S860に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxに予め定められた値(df)を加えたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を加えたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最高値f4である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f4以上の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S890に移行する。
【0063】
データエラー量が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上でない場合には(S850:NO)、S870に移行し、データエラー量が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下か否か判断する。データエラー量が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下の場合には(S870:YES)、S880に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxから予め定められた値(df)を引いたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を引いたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最低値f1である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f1以下の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後、S690に移行する。データエラー量が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下でないの場合には(S870:NO)、そのままS890に移行する。
【0064】
S890においては、使用可能帯域決定部28により決定された使用可能帯域情報を使用可能帯域通知部29により応答器3a〜3cに送信する。その後S900に移行し、応答器3a〜3cに情報の送信を行う。その後、S910に移行し、全情報の送信が完了したか否かを判断し、全情報の送信が完了していない場合には(S910:NO)、再びS840に移行し、応答器3a〜3cから返信された情報の受信を行う。全情報の送信が完了した場合には(S910:YES)、再びS820に移行し、応答器の探索を行う。
【0065】
以上、説明した第3の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、通信状態を復調した情報信号から判断するため、外部からの雑音などを考慮したより正確な通信状態を検知することができる。
【0066】
<第4の実施の形態>
以下、本発明に係る第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本発明に係る第4の実施の形態は、質問器2の通信状態検知部27Cの内容及び質問器2の動作手順以外は本発明に係る第1の実施の形態と実質的に同等であり、第1の実施の形態の質問器2の通信状態検知部27の内容及び質問器2の動作手順以外の説明が適用できるため詳細は省略する。
【0067】
コントローラ26により構成される各機能部の一つである通信状態検知部27C(構成は第1の実施の形態に係る通信状態検知部27に相当)について説明する。通信状態検知部27Cは、質問器2と応答器3a〜3cとの通信状態を検知するものである。質問器2と応答器3a〜3cとの通信状態は、受信された反射波同士が連続して衝突した通信回数、または連続して衝突しなかった通信回数に基づいて検知される。具体的には通信を行う毎に、受信された反射波同士が連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)と受信された反射波同士が連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)とを夫々カウントすることによって検知される。
【0068】
次に質問器2の動作手順について図10を参照しつつ説明する。図10は、第4の実施の形態に係る質問器2の動作手順を示すフローチャートである。
質問器2の動作開始後、S1010に移行し、連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)、連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)、使用可能帯域を広くするための閾値(Th)、及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)の初期化を行う。この各閾値の初期化は使用可能帯域の上限値であるFmaxが最高値f4である場合に対応する各閾値を設定するものである。その後S1020に移行し応答器3a〜3cの探索を行う。ここで応答器3a〜3cの探索とは、応答器3a〜3cに対して所定の信号を含む質問波を送信し、これを受信した応答器3a〜3cが返信する反射波を受信することで通信可能な応答器3a〜3cを確認するものである。
【0069】
その後S1030に移行し、S1020において送信された質問波を受信した応答器3a〜3cから返信された反射波に、質問器2との通信を要求する信号であるリンク要求信号が含まれているか否か判断する。反射波にリンク要求信号が含まれていない場合には(S1030:NO)、再びS1020に移行して応答器3a〜3cの探索を行う。反射波にリンク要求信号が含まれている場合には(S1030:YES)、S1040に移行しリンク要求を返信した全ての応答器3a〜3cから返信された情報を受信する。
【0070】
その後S1050に移行し、通信状態検知部27Cにより、受信された反射波同士が衝突したか否かを判断する。受信された反射波同士が衝突した場合には(S1050:YES)、S1060に移行し、連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)をカウントアップするとともに、連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)を初期化する。
【0071】
その後S1070に移行し、連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)値が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上か否かを判断する。連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)値が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上の場合には(S1070:YES)、S1080に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxに予め定められた値(df)を加えたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を加えたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最高値f4である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f4以上の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後S1120に移行する。連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)値が使用可能帯域を広くするための閾値(Th)以上でない場合には(S1070:NO)、S1120に移行する。
【0072】
S1050において、受信された反射波同士が衝突しなかった場合には(S1050:NO)、S1090に移行し、連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)をカウントアップするとともに、連続して衝突した回数のカウンタ(Ne)を初期化する。
【0073】
その後S1100に移行し、連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)値が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下か否かを判断する。連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)値が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下の場合には(S1100:YES)、S1110に移行し、使用可能周波数帯域の上限値であるFmaxに予め定められた値(df)を引いたものを新たなFmaxとして決定する。また、Fmaxの変化に合わせて使用可能帯域を広くするための閾値(Th)及び使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)に予め定められた値(dt)を引いたものを新たな閾値としてそれぞれ決定する。尚、Fmaxが最低値f1である場合には、使用可能周波数帯域の上限値f1以下の値を設定することができないため以上の処理は行わない。その後S1120に移行する。連続して衝突しなかった回数のカウンタ(Nt)値が使用可能帯域を狭くするための閾値(Thl)以下でない場合には(S1100:NO)、S1120に移行する。
【0074】
S1120においては、使用可能帯域決定部28により決定された使用可能帯域情報を使用可能帯域通知部29により応答器3a〜3cに送信する。その後S1130に移行し、応答器3a〜3cに情報の送信を行う。その後、S1140に移行し、全情報の送信が完了したか否かを判断し、全情報の送信が完了していない場合には(S1140:NO)、再びS1040に移行し、応答器3a〜3cから返信された情報の受信を行う。全情報の送信が完了した場合には(S1140:YES)、再びS1020に移行し、応答器の探索を行う。
【0075】
以上、説明した第4の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、通信状態を複数回の通信によって判断するため、一時的な通信状態の変動の影響をうけにくく、より安定した通信状態を検知することができる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態例について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更が可能なものである。例えば、第1から第4の実施の形態においては、検知された通信状態と閾値との比較により使用可能帯域を決定する構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、検知された通信状態に応じて連続的に変化するように使用可能帯域を決定する構成でもよい。
【0077】
また、第1から第4の実施の形態においては、使用可能帯域を決定するための閾値を通信状態に基づいて変化させる構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、他の条件に基づいて変化させる構成でもよい。
【0078】
また、第1から第4の実施の形態においては、使用可能帯域の上限値の初期状態が設定可能な最も高い値に設定される構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、使用可能帯域の上限値の初期状態が設定可能な最も低い値に設定される構成でもよい。この構成によると副搬送波の周波数を低くすることになるため、より一層応答器3a〜3cの省電力化を図ることができる。
【0079】
また、第1から第4の実施の形態においては、副搬送波の周波数を使用可能帯域の範囲内において擬似ランダムに選択し、ホッピングさせて決定する構成にあるが、このような構成に限定されるものではなく、予め使用可能帯域に対応して決められたパターンに従って副搬送波の周波数を決定する構成でもよい。
【0080】
【発明の効果】
本発明によると、通信状態に応じて応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を変更することができるため、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域を低くすることで応答器の省電力化を図ることができる。また、応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域の幅を広くすることで反射波同士の衝突を低減することができ、通信をより短時間で終わらせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の通信システムの構成例を示す図である。
【図2】図1に示す質問器の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す応答器の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す通信システムにおける時間単位の副搬送波の周波数分布を示した図である。
【図5】図1に示す質問器の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す応答器の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す通信システムにおける、動作シーケンスである。
【図8】第2の実施の形態の質問器の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態における質問器の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施の形態における質問器の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信システム
2 質問器
3 応答器
17 アンテナ
27 通信状態検知部
28 使用可能帯域決定部
31 アンテナ
32 変復調器
43 帯域決定部
Claims (12)
- 質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した少なくとも1つの応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムであって、
前記質問器は、
前記応答器との通信状態を検知するための通信状態検知手段と、
前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域を決定するための使用可能帯域決定手段と、
前記応答器に前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域を通知する帯域通知手段とを備え、
前記応答器は、
前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域の範囲に含まれる任意の周波数帯域を、使用する副搬送波の周波数帯域として決定するための使用帯域決定手段を備えていることを特徴とする通信システム。 - 前記使用可能帯域決定手段は、前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記使用可能帯域の上限値を変化させることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記通信状態検知手段は、前記質問器に反射波を返信した前記応答器の数に基づいて通信状態を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
- 前記通信状態検知手段は、複数の応答器から返信される反射波同士の衝突確率、反射波同士の衝突が発生した所定の時間内における通信回数、及び反射波のデータエラー量の少なくともいずれかに基づいて通信状態を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
- 前記使用可能帯域決定手段は、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が大きくなるに従って、前記使用可能帯域の上限値が高くなるように前記使用可能帯域を決定することを特徴とする請求項3または4に記載の通信システム。
- 前記使用可能帯域決定手段は、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が所定の閾値より大きい場合には、前記使用可能帯域の上限値が現在の前記使用可能帯域の上限値より高くなるように、前記通信状態検知手段により検知される通信状態を表す数値が所定の閾値より小さい場合には、前記使用可能帯域の上限値が現在の前記使用可能帯域の上限値より低くなるように、前記使用可能帯域を決定することを特徴とする請求項3または4に記載の通信システム。
- 前記使用可能帯域決定手段は、前記通信状態検知手段により検知された通信状態を表す数値に基づいて、前記使用可能帯域を決定するための基準となる閾値を調整することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記使用可能帯域の上限値が、初期状態において装置により許容される最も高い値に設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記使用可能帯域の上限値が、初期状態において装置により許容される最も低い値に設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記使用帯域決定手段は、前記使用可能帯域に設定されたそれぞれが所定の帯域を有する複数のチャネルからランダムに、または予め設定された定義に基づいて選択し、ホッピングさせるチャネルを、使用する副搬送波の周波数帯域として決定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信システム。
- 質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムに含まれる質問器であって、
前記応答器との通信状態を検知するための通信状態検知手段と、
前記通信状態検知手段により検知された通信状態に基づいて、前記応答器が使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域を決定するための使用可能帯域決定手段と、
前記応答器に前記使用可能帯域決定手段により決定された前記使用可能帯域を通知する帯域通知手段とを備えていることを特徴とする質問器。 - 質問器から主搬送波を含む質問波を送信して、前記主搬送波を受信した応答器が前記主搬送波に対して所定の情報で変調を行った反射波を質問器に返信する通信システムに含まれる応答器であって、
前記質問器により決定された、使用できる副搬送波の周波数帯域である使用可能帯域の範囲に含まれる任意の周波数帯域を、使用する副搬送波の周波数帯域として決定するための使用帯域決定手段を備えていることを特徴とする応答器。
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