JP2004304431A - 携帯無線通信端末 - Google Patents

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Kazuhiko Kikui
一彦 菊井
Makoto Baba
誠 馬場
Yoshiaki Matsunami
由哲 松波
Hiroyuki Ono
宏幸 大野
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Abstract

【課題】フルデュープレクス方式を採用した携帯無線通信端末の復調性能を改善する。
【解決手段】アンテナ共用器70を介して伝搬される受信信号に所定周波数の発振信号を混合して、所定周波数F1の中間周波信号を生成するミキサ52、このミキサ52から出力される上記中間周波信号を復調する復調器54、上記ミキサ52と上記アンテナ共用器70との間に設けられ、所定の周波数帯域(Rxmin〜Rxmax)の信号を通過させる帯域フィルタ56を備え、上記帯域フィルタ56の通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、上記中間周波信号の周波数F1が、
F1>Txmax−Rxmin
但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすように、上記ミキサ52に入力する発振信号の周波数を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フルデュープレクス方式を採用した携帯無線通信端末に関し、特に復調性能を改善した携帯無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背景技術として、下記特許文献1に記載されたものがあった。
特許文献1に記載された技術は、バランス型アンテナ、このバランス型アンテナに電気的に接続されたバランス型共用部、このバランス型共用部を介して上記バランス型アンテナと電気的に接続される受信部および送信部を備えた無線通信回路である。
【0003】
また、上記受信部は、受信信号を所定の発振信号と混合して中間周波信号を生成するミキサを内部に備えている。そして、このミキサと上記バランス型共用部との間に、所定周波数帯の入力信号をほとんど減衰させることなく通過させる一方で、この所定周波数帯以外の周波数の信号を大きく減衰させるバンドパスフィルタが設けられている。なお、以下、このバンドパスフィルタへの入力信号が、ほとんど減衰することなく通過できる周波数帯を「通過周波数帯」という。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−60519公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、送受信動作を同時に行うフルデュープレクス方式を使用した携帯無線通信端末を作製する場合、上記特許文献1に記載された無線通信回路を利用すると、以下の問題点が生じ、復調器の復調性能が劣化するという課題があった。以下その問題点を詳述する。
【0006】
第1に、送信部から出力された送信信号の一部が、バランス型共用器から受信部へ回り込み、上記バンドパスフィルタを通過し、ミキサに入力される問題がある。その第1の理由は、送信部と受信部とがバランス型共用器を介して電気的に接続されているため、送信部から出力される送信信号の一部が、受信部に入力されるからである。その第2の理由は、送信信号の強度が非常に強いため、上記送信信号の周波数が、上記通過周波数帯外の周波数領域であったとしても、バンドパスフィルタによって十分減衰されないからである。
【0007】
第2に、上記中間周波信号の周波数F1を送信信号の周波数Txから減じた周波数(Tx−F1)の妨害信号(以降、「所定妨害信号」という)が発生した場合、この所定妨害信号が、上記バンドパスフィルタを通過し、上記ミキサに入力され得るという問題がある。その理由は規格等によって定められる諸条件によるものである。その具体的理由は次のとおりである。規格上、携帯無線通信端末がフルデュープレクス方式を使用した場合に、上記携帯無線通信端末が基地局から受信する信号の周波数は、810〜828MHzのいずれかの周波数である。したがって、上記バンドバスフィルタは、810〜828MHzの信号が通過できるように構成される。また、携帯無線通信端末がフルデュープレクス方式を使用して信号を送信する場合に、上記携帯無線通信端末が使用することができる周波数は、940〜958MHzのうち、上記受信信号の周波数と130MHz離れた周波数である。そして、上記ミキサから出力される中間周波信号の周波数F1は、113.85MHz程度に決定されることが一般的である。以上の事情から、一般的に、上記所定妨害信号の周波数は、826.15〜844.15MHzとなり、所定妨害信号が、上記バンドパスフィルタを通過する場合があり得る。
【0008】
第3に、フルデュープレクス方式を採用した携帯無線通信端末であるので、上記所定妨害信号の受信動作と、上記送信信号Txの発生とが同時に起こり得る問題がある。この問題により、周波数(Tx−F1)の上記所定妨害信号と、周波数Txの上記送信信号とが上記ミキサで混合され、周波数F1の妨害信号が発生し得る。この妨害信号は上記ミキサの後段で使用される周波数F1の中間周波信号と同一周波数であるため、バンドパスフィルタによって除去できない。また、携帯無線通信端末であれば、上記ミキサの後段に復調器を設ける必要がある。したがって、上記復調器に、上記妨害信号が入力される。
以上の問題により、上記復調器の復調性能が劣化する。
【0009】
そこで、この発明は上記課題を解決し、復調性能を改善したフルデュープレクス方式の携帯無線通信端末を提供することを目的にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定の周波数帯(Txmin〜Txmax)の送信信号を出力する送信機、高周波信号をダウンコンバートして復調する受信機、この受信機及び上記送信機と電気的に接続されたアンテナ共用器、このアンテナ共用器を介して上記送信機および受信機に接続されるアンテナを備え、上記送信機及び受信機が上記アンテナ共用器及びアンテナを介して同時に送受信動作をすることが可能な携帯無線通信端末において、上記受信機は、上記アンテナ共用器を介して伝搬される受信信号に所定周波数の発振信号を混合して、所定周波数F1の中間周波信号を生成するミキサ、このミキサから出力される上記中間周波信号を復調する復調器、上記ミキサと上記アンテナ共用器との間に設けられ、所定の周波数帯域(Rxmin〜Rxmax)の信号を通過させる帯域フィルタを備え、上記帯域フィルタの通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、上記中間周波信号の周波数F1が、
F1>Txmax−Rxmin
但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすか、若しくは、
F1<Txmin−Rxmax
但し、Txminは送信周波数の下限周波数
Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定され、
上記送信周波数の上限周波数Txmaxと帯域フィルタの通過周波数の下限周波数Rxminとの関係が、Txmax<Rxminの場合に、
F1>Rxmax−Txmin
但し、Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の上限周波数
Txminは送信周波数の下限周波数
を満たすか、若しくは、
F1<Rxmin−Txmax
但し、Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
Txmaxは送信周波数の上限周波数
を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定されている携帯無線通信端末である。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態は、携帯無線通信端末として、携帯電話機に適用した実施の形態である。以下、実施の形態1に係る携帯電話機の構成を図1に基づいて説明する。図1は、携帯電話機の高周波回路部の構成を表すブロック構成図である。
【0012】
図1において、携帯電話機は、940〜958MHzの周波数帯(Txmin〜Txmax)の送信信号を出力する送信機30、高周波信号をダウンコンバートして復調する受信機50、この受信機50及び上記送信機30と電気的に接続されたアンテナ共用器70、このアンテナ共用器70を介して上記送信機30および受信機50と電気的に接続されるアンテナ90を備えている。
【0013】
また、この実施の形態の携帯電話機は、いわゆるフルデュープレックス方式を使用したものであり、上記送信機30及び受信機50が上記アンテナ共用器70及びアンテナ90を介して同時に送受信動作をすることが可能である。
【0014】
上記受信機50は、上記アンテナ共用器70を介して伝搬される受信信号に所定周波数の発振信号L1を混合して、176.85MHz(所定周波数F1)の第1中間周波信号(中間周波信号)を生成する第1ミキサ(ミキサ)52、この第1ミキサ52から出力される信号を復調する復調器54、上記第1ミキサ52と上記アンテナ共用器70との間に設けられ、810〜828MHzの周波数帯域(Rxmin〜Rxmax)の信号を通過させる第1BPF(Band Pass Filter;帯域フィルタ)56を備えている。
【0015】
また、上記第1ミキサ52から出力された信号を上記復調器54で復調可能にするため、上記第1ミキサ52と復調器54との間には、発振回路80から出力される176.4MHzの発振信号と上記第1ミキサ52から出力される周波数F1(176.85MHz)の中間周波信号とを混合する第2ミキサ58が設けられている。上記発振回路80は、25.2MHzの周波数の信号を発振するTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)からなる基準周波数発振器82に、入力信号の周波数を7倍して出力する逓倍回路84を接続して構成される。なお、この実施の形態で、上記復調器54が復調可能な信号の周波数は450kHzである。
【0016】
また、上記第1BPF56と上記第1ミキサ52との間には、LNA(LowNoise Amp;低雑音増幅器)60及び第2BPF62が設けられている。また、上記第1ミキサ52と第2ミキサ58との間には、第3BPF64が設けられている。また、受信信号(810〜828MHz)に応じて、第1ミキサ52に入力される発振信号L1の周波数は変動し、上記第1ミキサ52からは定常的に176.85MHz(F1)の周波数の信号が出力されるように構成されている。なお、携帯電話機が受信した信号の周波数に応じて、発振信号L1の周波数を変動させる技術は公知であるので、その技術の構成の説明は省略する。
【0017】
送信機30は、変調器32、この変調器32の出力信号と所定の発振信号L2を混合し、上記変調器32からの出力信号をアップコンバートする第3ミキサ34、この第3ミキサ34の出力信号のうち、所定周波数の信号を大きく減衰させる第4BPF36、この第4BPF36を通過した信号を所定の発振信号L3と混合して、高周波信号を生成する第4ミキサ38、この第4ミキサ38と上記アンテナ共用器70との間に設けられる第5BPF40、この第5BPF40を通過した信号を増幅するパワーアンプ42、このパワーアンプ42で増幅された信号のうち、所定周波数の信号を大きく減衰させる第6BPF44を備えている。
【0018】
実施の形態1の携帯電話機が使用している送信信号の周波数(Txmin〜Txmaxのいずれかの周波数)Txから、第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1を減じた周波数(Tx−F1)を有する妨害信号(以下、「所定妨害信号」という)Wが発生した場合の携帯電話機の動作を図1、図2に基づいて説明する。図2は、実施の形態1の携帯電話機で用いる各周波数の関係を示す図である。
【0019】
この実施の形態では、送信周波数の上限周波数Txmaxは958MHz、送信周波数の下限周波数Txminは940MHz、第1BPF56の通過周波数の上限周波数は828MHz、第1BPFの通過周波数の下限周波数は810MHzに設定されている。また、第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1は、148MHz(=Txmax−Rxmin)よりも大きな176.85MHzと設定されている。
【0020】
ところで、送信信号の周波数Txが最大の場合に所定妨害信号Wの周波数は最大となり、送信信号の周波数Txが最小の場合に所定妨害信号Wの周波数は最小となる。
【0021】
したがって、所定妨害信号Wは最大で781.15MHz、最小で763.15MHzとなる。そのため、実施の形態1の携帯電話機で用いられている送信周波数がTxmin〜Txmaxのいずれの周波数であったとしても、所定妨害信号Wは、第1BPF56の通過周波数の下限周波数810MHzよりも小さくなる。即ち所定妨害信号Wは、アンテナ90で受信されても、第1BPF56で大きく減衰され、第1ミキサ52に入力されない。以上の各周波数の関係を図2に基づいて一般式で示すと次のようになる。
【0022】
第1BPF56の通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、
第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1が、
F1>Txmax−Rxmin
但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
Rxminは第1BPF56の通過周波数の下限周波数
を満たすように第1ミキサ52に入力する発振信号の周波数が決定される。
【0023】
以上の構成によれば、携帯電話機が使用している送信信号の周波数が、Txmin〜Txmaxのいずれの周波数であったとしても、所定妨害信号Wは、第1BPF56の通過周波数の下限周波数Rxminよりも低い周波数となり、第1BPF56によって大きく減衰される。したがって、第1BPF56の後段にある第1ミキサ52によって、中間周波信号F1と同一の周波数の妨害信号が発生しない。即ち、第1ミキサ52の後段にある復調器54の性能を良好にした携帯電話機を提供できる。
【0024】
また、この実施の形態の携帯電話機は、基準周波数発振器82から発振される信号の周波数Fs(25.2MHz)を逓倍(n倍;nは任意の自然数)した周波数(25.2×7=176.4MHz)の信号を発振信号として、第2ミキサ58に入力できる。したがって、第2ミキサ58で混合する発振信号の生成のために、VCO(Voltage Controled Oscillator)を設ける必要がなくなる。即ち、携帯電話機の実装面積を小さくすることができる。
【0025】
実施の形態2.
実施の形態2で使用する携帯電話機を図1、図3に基づいて説明する。図3は、実施の形態2の携帯電話機で使用する各周波数の関係について示す図である。また、実施の形態2の携帯電話機をブロック構成図で示した場合、原則として、実施の形態1と同様の構成となるので、説明を省略する。ただし、実施の形態2では、逓倍回路84が入力信号の周波数を7倍する代わりに、入力信号の周波数を3倍するようになる点で異なる。
【0026】
実施の形態2の携帯電話機では、送信周波数の上限周波数Txmaxは958MHz、送信周波数の下限周波数Txminは940MHz、第1BPF56の通過周波数の上限周波数は828MHz、第1BPF56の通過周波数の下限周波数は810MHzに設定されている。また、第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1は、112MHz(=Txmin−Rxmax)よりも小さな77.25MHzに設定されている。
【0027】
したがって、所定妨害信号Wは最大で880.75MHz、最小で862.75MHzとなる。そのため、実施の形態2の携帯電話機で用いられている送信周波数がTxmin〜Txmaxのいずれの周波数であったとしても、所定妨害信号Wは、第1BPF56の通過周波数の上限周波数828MHzよりも大きくなる。即ち、所定妨害信号Wはアンテナ90で受信されても、第1BPF56で大きく減衰されて、第1ミキサ52に入力されない。
以上の各周波数の関係を図3に基づいて一般式で示すと次のようになる。
【0028】
第1BPF56の通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、
第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1が、
F1>Txmax−Rxmin
但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすように第1ミキサ52に入力する発振信号の周波数が決定される。
以上の構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0029】
また、実施の形態2の携帯電話機は、基準周波数発振器82から出力される信号の周波数Fs(25.2MHz)を逓倍した周波数(25.2×3=75.6MHz)の信号を発振信号として、第2ミキサ58に入力できる。したがって、第2ミキサ58で混合する発振信号の生成のためにVCOを設ける必要がなくなる。即ち、携帯電話機の実装面積を小さくすることができる。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態3で使用する携帯電話機を図1、図4に基づいて説明する。図4は、実施の形態3の携帯電話機で使用する各周波数の関係について示す図である。また、実施の形態3の携帯電話機をブロック構成図で示した場合、実施の形態1と同様の構成となるので、説明を省略する。
【0031】
実施の形態3の携帯電話機では、送信周波数の上限周波数Txmaxは828MHz、送信周波数の下限周波数Txminは810MHz、第1BPF56の通過周波数の上限周波数は958MHz、第1BPF56の通過周波数の下限周波数は940MHzに設定されている。また、第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1は、148MHz(=Rxmax−Txmin)よりも大きな176.85MHzに設定されている。
【0032】
ところで、実施の形態3のように、第1BPF56の通過周波数の下限周波数Rxminが、送信信号の最大周波数Txmaxよりも大きい(Rxmin>Txmax)場合には、送信周波数の周波数Txに中間周波信号の周波数F1を加算した周波数(Tx+F1)の妨害信号(以下、「所定妨害信号」という)W1が、実施の形態1、2の所定妨害信号Wの代わりに、携帯電話機に対して悪影響を及ぼす。
【0033】
具体的には、所定妨害信号W1が第1BPF56を通過するので、第1BPF56の後段にある第1ミキサ52で所定妨害信号W1と送信機30の出力信号とが混合され、中間周波信号の周波数F1と同一周波数の妨害信号が発生する。
【0034】
ところが、この実施の形態では、所定妨害信号W1は最大で1004.85MHz、最小で986.85MHzとなる。そのため、実施の形態3の携帯電話機で用いられている送信周波数がTxmin〜Txmaxのいずれの周波数であったとしても、所定妨害信号W1は、第1BPF56の通過周波数の上限周波数958MHzよりも大きくなる。即ち、所定妨害信号Wは、アンテナ90で受信されても、第1BPF56で大きく減衰され、第1ミキサ52に入力されない。以上の各周波数の関係を図4に基づいて一般式で表す次のようになる。
【0035】
送信周波数の上限周波数Txmaxと第1BPF56の通過周波数の下限周波数Rxminとの関係が、Txmax<Rxminの場合に、
第1ミキサ52から出力される中間周波信号の周波数F1が、
F1>Rxmax−Txmin
但し、Rxmaxは第1BPF56の通過周波数の上限周波数
Txminは送信周波数の下限周波数
を満たすように第1ミキサ52に入力する発振信号の周波数が決定される。
以上の構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0036】
また、実施の形態3の携帯電話機は、基準周波数発振器82から発振される信号の周波数Fs(25.2MHz)を逓倍した周波数(25.2×7=176.4MHz)の信号を発振信号として、第2ミキサ58に入力できる。したがって、第2ミキサ58で混合する発振信号の生成のために、VCOを設ける必要がなくなる。即ち、携帯電話機の実装面積を小さくすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4で使用する携帯電話機を図1、図5に基づいて説明する。図5は、実施の形態4の携帯電話機で使用する各周波数の関係について示す図である。また、実施の形態4の携帯電話機をブロック構成図で示した場合、原則として実施の形態1と同様の構成となる。ただし、逓倍回路84が、入力信号の周波数を7倍する代わりに、入力信号の周波数を3倍するようになる点で異なる。
【0037】
実施の形態4の携帯電話機では、送信周波数の上限周波数Txmaxは828MHz、送信周波数の下限周波数Txminは810MHz、第1BPF56の通過周波数の上限周波数は958MHz、下限周波数は940MHzに設定されている。また、中間周波信号の周波数F1は、112MHz(=Rxmin−Txmax)よりも小さな77.25MHzに設定されている。
【0038】
また、実施の形態3と同様の所定妨害信号W1は最大で958MHz、最小で940MHzとなる。したがって、実施の形態4の携帯電話機で用いられている送信周波数がTxmin〜Txmaxのいずれの周波数であったとしても、所定妨害信号Wは、第1BPF56の通過周波数の下限周波数940よりも小さくなる。即ち、所定妨害信号Wは、アンテナ90で受信されても、第1BPF56で大きく減衰され、第1ミキサ52に入力されない。以上の各周波数の関係を一般式で示すと次のようになる。
【0039】
送信周波数の上限周波数Txmaxと第1BPF56の通過周波数の下限周波数Rxminとの関係が、Txmax<Rxminの場合に、
F1<Rxmin−Txmax
但し、Rxminは第1BPF56の通過周波数の下限周波数
Txmaxは送信周波数の上限周波数
を満たすように第1ミキサ52に入力する発振信号の周波数が決定される。
以上の構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0040】
また、実施の形態4の携帯電話機は、基準周波数発振器82から発振される信号の周波数Fs(25.2MHz)を逓倍した周波数(25.2×3=75.6MHz)の信号を発振信号として、第2ミキサ58に入力できる。したがって、第2ミキサ58で混合する発振信号の生成のために、VCOを設ける必要がなくなる。即ち、携帯電話機の実装面積を小さくすることができる。
【0041】
【発明の効果】
この発明は、所定の周波数帯(Txmin〜Txmax)の送信信号を出力する送信機、高周波信号をダウンコンバートして復調する受信機、この受信機及び上記送信機と電気的に接続されたアンテナ共用器、このアンテナ共用器を介して上記送信機および受信機に接続されるアンテナを備え、上記送信機及び受信機が上記アンテナ共用器及びアンテナを介して同時に送受信動作をすることが可能な携帯無線通信端末において、上記受信機は、上記アンテナ共用器を介して伝搬される受信信号に所定周波数の発振信号を混合して、所定周波数F1の中間周波信号を生成するミキサ、このミキサから出力される上記中間周波信号を復調する復調器、上記ミキサと上記アンテナ共用器との間に設けられ、所定の周波数帯域(Rxmin〜Rxmax)の信号を通過させる帯域フィルタを備え、
上記帯域フィルタの通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、
上記中間周波信号の周波数F1が、
F1>Txmax−Rxmin
但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすか、若しくは、
F1<Txmin−Rxmax
但し、Txminは送信周波数の下限周波数
Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定され、
上記送信周波数の上限周波数Txmaxと帯域フィルタの通過周波数の下限周波数Rxminとの関係が、Txmax<Rxminの場合に、
F1>Rxmax−Txmin
但し、Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の上限周波数
Txminは送信周波数の下限周波数
を満たすか、若しくは、
F1<Rxmin−Txmax
但し、Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
Txmaxは送信周波数の上限周波数
を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定されている。
【0042】
したがって、送信信号と中間周波信号とが混合された信号の周波数と同一周波数の妨害信号が、帯域フィルタを通過しない。そのため、上記ミキサで、受信周波数と同一周波数の妨害信号が発生しない。したがって、復調性能が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の携帯電話機のブロック構成図である。
【図2】実施の形態1の各周波数の関係を示す図である。
【図3】実施の形態2の各周波数の関係を示す図である。
【図4】実施の形態3の各周波数の関係を示す図である。
【図5】実施の形態4の各周波数の関係を示す図である。
【符号の説明】
30:送信機、 50:受信機、
52:第1ミキサ(ミキサ)、 54:復調器、
56:帯域フィルタ(第1BPF)、 58:第2ミキサ、
70:アンテナ共用器、 90:アンテナ、
82:基準周波数発振器、 84:逓倍回路。

Claims (2)

  1. 所定の周波数帯(Txmin〜Txmax)の送信信号を出力する送信機、高周波信号をダウンコンバートして復調する受信機、この受信機及び上記送信機と電気的に接続されたアンテナ共用器、このアンテナ共用器を介して上記送信機および受信機に接続されるアンテナを備え、上記送信機及び受信機が上記アンテナ共用器及びアンテナを介して同時に送受信動作をすることが可能な携帯無線通信端末において、
    上記受信機は、
    上記アンテナ共用器を介して伝搬される受信信号に所定周波数の発振信号を混合して、所定周波数F1の中間周波信号を生成するミキサ、
    このミキサから出力される上記中間周波信号を復調する復調器、
    上記ミキサと上記アンテナ共用器との間に設けられ、所定の周波数帯域(Rxmin〜Rxmax)の信号を通過させる帯域フィルタを備え、
    上記帯域フィルタの通過周波数の上限周波数Rxmaxと送信周波数の下限周波数Txminとの関係が、Rxmax<Txminの場合に、
    上記中間周波信号の周波数F1が、
    F1>Txmax−Rxmin
    但し、Txmaxは送信周波数の上限周波数
    Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
    を満たすか、若しくは、
    F1<Txmin−Rxmax
    但し、Txminは送信周波数の下限周波数
    Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
    を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定され、
    上記送信周波数の上限周波数Txmaxと帯域フィルタの通過周波数の下限周波数Rxminとの関係が、Txmax<Rxminの場合に、
    F1>Rxmax−Txmin
    但し、Rxmaxは帯域フィルタの通過周波数の上限周波数
    Txminは送信周波数の下限周波数
    を満たすか、若しくは、
    F1<Rxmin−Txmax
    但し、Rxminは帯域フィルタの通過周波数の下限周波数
    Txmaxは送信周波数の上限周波数
    を満たすように上記ミキサに入力する発振信号の周波数が決定されていることを特徴とする携帯無線通信端末。
  2. 請求項1記載の携帯無線通信端末において、
    基準周波数Fsの信号を発振する基準周波数発振器、
    この基準周波数発振器から出力される信号の周波数をn倍(nは任意の自然数)する逓倍回路、
    上記ミキサと上記復調器との間で、上記ミキサから出力される上記中間周波信号に、上記逓倍回路の出力信号を混合し、所定周波数F2の第2中間周波信号を生成する第2ミキサを備えたことを特徴とする携帯無線通信端末。
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